JPH0542414U - 軒先換気金物 - Google Patents
軒先換気金物Info
- Publication number
- JPH0542414U JPH0542414U JP10027891U JP10027891U JPH0542414U JP H0542414 U JPH0542414 U JP H0542414U JP 10027891 U JP10027891 U JP 10027891U JP 10027891 U JP10027891 U JP 10027891U JP H0542414 U JPH0542414 U JP H0542414U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eaves
- wall
- ventilation
- roof panel
- tube member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軒の出のない屋根でも確実な水切りができ、
かつ、装着施工が容易な軒先換気金物を得る。 【構成】 屋根パネル2の軒先部を外壁3の上に載せた
屋根4の軒先換気金物1で、屋根パネル2の軒先側辺部
材21と外壁3の上辺部材31に接して置く軒先側角筒
部材11と、その下方に平行に連結配置した外壁側角筒
部材12とでなり、軒先側辺部材21と軒先側角筒部材
11の一方の側面13とに連通する空気通路5を設け、
他方の側面14と外壁側角筒部材12の上面15と下面
16の各面に長手方向に断続する空気穴6を設け、各面
毎の空気穴6の上下の関係位置を外壁3に沿ったジグザ
グに配置する。
かつ、装着施工が容易な軒先換気金物を得る。 【構成】 屋根パネル2の軒先部を外壁3の上に載せた
屋根4の軒先換気金物1で、屋根パネル2の軒先側辺部
材21と外壁3の上辺部材31に接して置く軒先側角筒
部材11と、その下方に平行に連結配置した外壁側角筒
部材12とでなり、軒先側辺部材21と軒先側角筒部材
11の一方の側面13とに連通する空気通路5を設け、
他方の側面14と外壁側角筒部材12の上面15と下面
16の各面に長手方向に断続する空気穴6を設け、各面
毎の空気穴6の上下の関係位置を外壁3に沿ったジグザ
グに配置する。
Description
【0001】
本考案は軒先を外壁の上辺部材に載せた屋根パネルで構成した屋根の軒先換気 金物に関する。
【0002】
木製枠体の片面に合板を張った屋根パネルで屋根を構成すると、手間が少なく 、短時間で施工できるため、近年はこの構成が多く採用される。又、敷地面積等 の事情で軒先を全く突き出さない、所謂軒の出のない屋根の例もかなり多い。こ のような場合でも屋根裏の換気は充分に行う必要があり、妻側の外壁面に換気口 を配置した構造がよく採られる。
【0003】
しかしながら、前記従来の妻側の外壁面の換気口は換気能力が充分でない難点 がある。すなわち、外壁面の換気口は非常に目立つため、大きいものを配置する と外観を損なう。又、小口径のものを多数配置しても同様に外観を損ない、不都 合である。図5に示すように、屋根パネル101の軒先側辺部材102を外壁1 03の上辺部材104に載せた場合、通常は外壁103の仕上げ材105の上辺 と軒先側辺部材102とをZ字状断面の水切り板106で覆う。従って、このよ うな構成では、軒先付近に換気口を設けても水切りが簡単にはできない。別の水 切り板を重ねるように配置すればある程度期待できるが、施工者が変わり、煩雑 な施工のため時間もかかり、実現困難であるとされていた。 本考案は、軒の出のない屋根であっても確実な雨滴浸入防止、すなわち水切り が可能であり、しかも装着施工が容易な軒先換気金物を提供することを目的とす る。
【0004】
本考案に係る軒先換気金物は、屋根パネルの軒先側辺部材を外壁の上辺部材に 載せて構成する屋根の屋根裏換気用に配置する軒先換気金物であって、前記屋根 パネルの軒先側辺部材の外側面に側面を接し前記外壁の上辺部材に底面を接して 両端を密閉して配置する軒先側角筒部材と、該軒先側角筒部材に間隔を明けて平 行に連結配置し両端を密閉して側面を前記外壁の上辺部材の側方付近から立ち下 げた外壁側角筒部材とで構成し、前記屋根パネルの軒先側辺部材と該軒先側辺部 材に接する前記軒先側角筒部材の一方の側面とに連通する空気通路を設け、前記 軒先側角筒部材の他方の側面と前記外壁側角筒部材の上面及び下面の各面に対し て前記外壁に沿った方向に断続する多数の空気穴を設け、かつ、前記各面毎の多 数の空気穴の上下方向関係位置を前記外壁に沿った方向に向くジグザグ状経路を 形成するように配置する。
【0005】
軒先側角筒部材の一方の側面は屋根パネルの軒先側辺部材に接し、これら両者 を貫通する空気通路が設けられている。軒先側角筒部材の他方の側面から間隔を 明けて両端を密閉し、側面を外壁の上辺部材の側方付近から立ち下げた形の外壁 側角筒部材が連結配置されていて、その上面と下面と前記軒先側角筒部材の他方 の側面の各面に多数の空気穴が設けられている。これで前記空気通路と多数の空 気穴を通じて、軒先部分と屋根裏とは連通し、換気ができる。これら多数の空気 穴は各面で外壁に沿った方向に断続し、かつ、各面毎の多数の空気穴の上下方向 の関係位置が、外壁に沿った方向に向くジグザグ状経路を形成するように配置さ れていて、これらの空気穴を通過する気流はその流れ方向が繰り返し曲げられる 。その結果、気流中に混入する雨滴は、気流の流速が遅ければ重力で沈降し、速 ければ遠心分離され、前記各面に付着してしまい、水切りが行われ、屋根裏にま で雨滴が達することはない。なお、軒先側角筒部材は屋根パネルの軒先側辺部材 の水切りを行い、壁側角筒部材は外壁り仕上げ材上辺部分の水切りを行う。
【0006】
図1は本考案の軒先換気金物の一実施例を示す縦断面図、図2は図1のX−X 線矢印方向より見た要部の斜視図、図3は図1のY−Y線矢印方向より見た別の 要部の平面図、図4は別の実施例による軒先換気金物の縦断面図である。 図中、1は軒先換気金物、11は軒先換気金物1の軒先側角筒部材、12は同 じく外壁側角筒部材、13は軒先側角筒部材11の一方の側面、14は同じく他 方の側面、15は外壁側角筒部材12の上面、16は同じく下面である。又、2 は屋根パネル、21は屋根パネル2の軒先側辺部材、3は外壁、31は外壁3の 上辺部材、4は屋根、5は空気通路、6は空気穴である。 図1に示すように、本実施例の軒先換気金物1は、屋根パネル2の軒先側辺部 材21を外壁3の上辺部材31の上に載せて構成する、所謂、軒の出のない屋根 4の屋根裏換気用に配置するものである。
【0007】 この軒先換気金物1は、この場合軒先の外壁3面に沿った方向の配置長さに一 致した長さとして、軒先側角筒部材11と外壁側角筒部材12を間隔を明けて連 結した形態のものであり、軒先側角筒部材11はその側面を屋根パネル2の軒先 側辺部材21の外側面に接し、底面を外壁3の上辺部材31に接して載り、両端 を密閉している。外壁側角筒部材12はその側面を上辺部材31の側方付近から 立ち下げ、軒先側角筒部材11に間隔を明けて、略く字状断面に屈曲した形で連 結し、連結部を含んで両端を密閉している。屋根パネル2の軒先側辺部材21と 、これに接する軒先側角筒部材11の一方の側面13とに対して、両部材を連通 する空気通路5を設ける。この場合、屋根パネル2側は図2に示すように、軒先 側辺部材21の下面を外壁3の上辺部材31から浮かして間隙を形成し、ここに 接する軒先側角筒部材11の一方の側面13の下辺部分に横長の貫通穴を断続し て設けた。
【0008】 軒先側角筒部材11の他方の側面14と、外壁側角筒部材12の上面15、及 び下面16の3面に対して、図3に示すように、外壁3に沿った方向に断続する 長穴状の多数の空気穴6を設ける。そしてこれらの空気穴6は、前記各面毎の上 下方向関係位置を、外壁3に沿った方向に向くジグザグ経路を形成するように配 置する。すなわち、各面毎に空気穴の配置位相をずらしている。なお、この軒先 換気金物1を外壁3の上部に固定するため、図1に示すように、軒先側角筒部材 11の上下稜部から釘穴付きの取付け座17a,17bを延長して設ける。一方 の取付け座17aは屋根パネル2の上面に釘打ちして屋根材22で押さえ、他方 の取付け座17bは外壁3の外面に釘打ちして外壁仕上げ材32で押さえる。
【0009】 本実施例の軒先換気金物1は以上のように構成するため、屋根4の軒先部分及 び外壁仕上げ材32上辺部分両者の見切り材として収まり良く配置され、水切り 機能も有し、かつ、軒の出のない屋根4でありながら充分な能力の換気が行え、 しかもこの換気気流に対する確実な水切りがなされる。これは空気穴6がジグザ グ経路を形成するように配置されていて、ここを通過する気流が繰り返して曲げ られ、その間に、気流中に混入している雨滴が、流速が遅いと重力で沈降し、流 速が速いと遠心分離されて空気穴6周辺の金属面に付着するからである。軒先換 気金物1の空気通路5と空気穴6は長穴の断続形態ではあるが、軒先換気金物1 自体が軒先配置長さに一致した長物であるため、各面での合計面積は大きくでき 、充分な換気容量が得られる。
【0010】 又、この軒先換気金物1は、軒先側角筒部材11と取付け座17a,17bと をやや厚肉にすれば構造部材として用いることができる。すなわち、図1に示す ように、屋根パネル2の軒先側辺部材21を外壁3の上辺部材31に載せて連結 固定する横部材として利用可能である。更に、この軒先換気金物1は単一部材で あり、前記のように配置、固定する工事は極めて容易であり、通常の大工で実施 でき、この工事だけで水切り機能を有する換気設備が完成する。従って、非常に 短時間で完成し、手間も少ない。
【0011】 次に図4に示す別の実施例について述べる。これは軒先換気金物1の外壁側角 筒部材12の縦方向の幅を若干広げ、下端に傾斜面18を配置したものである。 傾斜面18は外壁仕上げ材32の上辺部の見切り材になり、又、空気穴6に出入 りする縦方向の気流を横向きに変え、水切り機能を増す。その他の構成、作用等 については前記実施例と同様であり、説明は省略する。
【0012】
本考案に係る軒先換気金物によれば、軒の出のない屋根であっても確実な水切 りをした換気ができ、かつ、装着施工が極めて容易である。
【図1】本考案の一実施例を示す軒先換気金物の配置状
況の縦断面図である。
況の縦断面図である。
【図2】図1のX−X線矢印方向より見た要部の斜視図
である。
である。
【図3】図1のY−Y線矢印方向より見た別の要部の平
面図である。
面図である。
【図4】本考案の別の実施例を示す軒先換気金物の配置
状況の縦断面図である。
状況の縦断面図である。
【図5】従来の軒先部分の水切り板配置状況の縦断面図
である。
である。
1 軒先換気金物 2 屋根パネル 3 外壁 4 屋根 5 空気通路 6 空気穴 11 軒先側角筒部材 12 外壁側角筒部材 13 一方の側面 14 他方の側面 15 上面 16 下面 21 軒先側辺部材 31 上辺部材
Claims (1)
- 【請求項1】 屋根パネルの軒先側辺部材を外壁の上辺
部材に載せて構成する屋根の屋根裏換気用に配置する軒
先換気金物であって、 前記屋根パネルの軒先側辺部材の外側面に側面を接し前
記外壁の上辺部材に底面を接して両端を密閉して配置す
る軒先側角筒部材と、該軒先側角筒部材に間隔を明けて
平行に連結配置し両端を密閉して側面を前記外壁の上辺
部材の側方付近から立ち下げた外壁側角筒部材とで構成
し、 前記屋根パネルの軒先側辺部材と該軒先側辺部材に接す
る前記軒先側角筒部材の一方の側面とに連通する空気通
路を設け、前記軒先側角筒部材の他方の側面と前記外壁
側角筒部材の上面及び下面の各面に対して前記外壁に沿
った方向に断続する多数の空気穴を設け、かつ、前記各
面毎の多数の空気穴の上下方向関係位置を前記外壁に沿
った方向に向くジグザグ状経路を形成するように配置し
たことを特徴とする軒先換気金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10027891U JP2508770Y2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 軒先換気金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10027891U JP2508770Y2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 軒先換気金物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542414U true JPH0542414U (ja) | 1993-06-08 |
JP2508770Y2 JP2508770Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=14269739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10027891U Expired - Lifetime JP2508770Y2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 軒先換気金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508770Y2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099220A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 換気構造及び建物 |
JP2014145249A (ja) * | 2014-04-07 | 2014-08-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 換気構造及び建物 |
JP2015193985A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 旭化成ホームズ株式会社 | 軒先換気構造 |
JP2017057589A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 倉敷紡績株式会社 | 軒先通気構造 |
JP2017160730A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 倉敷紡績株式会社 | 屋根裏換気構造及び通気部材 |
JP2018053704A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-04-05 | 株式会社トーコー | 換気部材 |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP10027891U patent/JP2508770Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099220A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 換気構造及び建物 |
JP2015193985A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 旭化成ホームズ株式会社 | 軒先換気構造 |
JP2014145249A (ja) * | 2014-04-07 | 2014-08-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 換気構造及び建物 |
JP2017057589A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 倉敷紡績株式会社 | 軒先通気構造 |
JP2017160730A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 倉敷紡績株式会社 | 屋根裏換気構造及び通気部材 |
JP2018053704A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-04-05 | 株式会社トーコー | 換気部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2508770Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1063312A (en) | Ventilation and insulation baffle | |
US4413450A (en) | Roof curb adapter | |
JPH0542414U (ja) | 軒先換気金物 | |
JPH0542413U (ja) | 軒先換気金物 | |
JP3397727B2 (ja) | 換気棟部材 | |
JP2562230B2 (ja) | 屋根の軒先換気構造 | |
JPS61282540A (ja) | 棟梁と屋根パネルとの緊結金具 | |
JP2000282634A (ja) | バルコニーの排水構造 | |
JPH0240658Y2 (ja) | ||
JPS6229536Y2 (ja) | ||
JP2002322756A (ja) | 屋根構造、該屋根構造の構築方法及び該屋根構造に用いられる屋根パネル | |
JP3234499B2 (ja) | 棟部の換気構造 | |
JPH0326818Y2 (ja) | ||
JP2001329668A (ja) | 換気棟 | |
JPH0535908U (ja) | 軒換気金物 | |
JPS60422Y2 (ja) | 金属屋根板 | |
JPS6210334Y2 (ja) | ||
JPH072821Y2 (ja) | 通気口 | |
JPH0118742Y2 (ja) | ||
JP5424043B2 (ja) | 壁体内換気器具、及び建物換気構造 | |
JP2567586Y2 (ja) | 屋根パネル | |
JPH0348357Y2 (ja) | ||
JPS6340590Y2 (ja) | ||
JPH0643103U (ja) | 軒裏の換気構造 | |
JPH0598753A (ja) | 横葺き屋根構造 |