JP3234499B2 - 棟部の換気構造 - Google Patents

棟部の換気構造

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JP3234499B2 JP16496896A JP16496896A JP3234499B2 JP 3234499 B2 JP3234499 B2 JP 3234499B2 JP 16496896 A JP16496896 A JP 16496896A JP 16496896 A JP16496896 A JP 16496896A JP 3234499 B2 JP3234499 B2 JP 3234499B2
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英二 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の屋根の上面
側に新規の屋根を葺設して構成される改装屋根の棟部に
おける棟部の換気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既存の屋根Aの上面側に新規の屋
根Bを葺設して構成される改装屋根の棟部における換気
構造においては、図3、図4に示されるように新規の屋
根Bの棟部に設けられた通気用開口40を覆うように棟
部に沿って水切り板41が設けられており、この水切り
板41を覆うように棟瓦42が設置され、水切り板41
の上面より部分的に突設された支持金具43に固定釘4
4にて棟瓦42を固定することで棟瓦42が設置されて
いる。水切り板41の上面には所定間隔毎に換気弁45
が設けられており、この換気弁45の部分を介して屋根
裏2の通気を棟瓦42内に通気させ、棟瓦42に設けら
れた換気孔46より外部に排出するようにして換気が行
われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、換気弁45は水切り板41の長手方
向に沿って所定間隔毎にしか設けられておらず、部分毎
の換気となるために十分な換気性能を持たせることがで
きるものではなかった。本発明は上記問題点の解決を目
的とするものであり、棟部全長にわたって換気を行わせ
ることができ、高い換気性能を有する棟部の換気構造を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、既存の屋根Aの上面側に新規の屋根B
を葺設して構成される改装屋根の棟部において、棟部で
対向する新規の屋根Bの対向端部間に通気用空間1を設
け、既存の屋根Aの棟部に屋根裏2と上記通気用空間1
に連通する通気用開口3を設け、既存の屋根Aと新規の
屋根Bとの間に下水切り板4を介在配置し、各下水切り
板4の棟側端部の水切り突片5を通気用空間1内に突設
すると共に水切り突片5と新規の屋根Bを構成する波形
屋根パネル6の棟側端部との間に通気用隙間7を形成
し、各波形屋根パネル6の棟部側の端部上に上水切り板
8を設け、上水切り板8の棟側端部間に棟方向のほぼ全
長にわたって換気用開口9を形成し、各上水切り板8を
覆うように上部に棟瓦固定部10を備えた支持金具11
を設け、支持金具11を覆うように設置された棟瓦12
を棟瓦固定部10を介して支持金具11に連結固定し、
支持金具11の側部に設けられた換気用孔13を介して
換気孔14を備えた棟瓦12の内側から屋根裏2に連通
する通気路Cを形成したことを特徴とするものであり、
棟部全長にわたって換気を行わせることができる。ま
た、通気用隙間7によって新規の屋根Bを形成する波形
屋根パネル6の下面側の通気も確実に行われる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる棟部の換気構造
は、既存の屋根Aの上面側に新規の屋根Bを葺設して構
成される改装屋根の棟部に採用されるものである。既存
の屋根Aは下地材15の上に屋根板16を載設して主体
が構成されており、この既存の屋根Aの棟部には屋根裏
2に貫通する通気用開口3が設けられている。
【0006】既存の屋根Aの上に形成される新規の屋根
Bは、断面波形の波形屋根パネル6にて主体が構成され
ており、波形屋根パネル6と既存の屋根Aとの間には下
水切り板4が設置されている。この下水切り板4は既存
の屋根Aの屋根板の棟側端部上に設置された既存の受け
桟17上に設置される基板片18の一端より水切り突片
5を一体に突設すると共に基板片18の他端より固定片
19を一体に突設して構成されており、基板片18を既
存の受け桟17上に載置すると共に固定片19を屋根板
16上に設置される新規の受け桟20と屋根板16との
間に挟み込むようにすることで新規の屋根Bと既存の屋
根Aとの間に設置されている。ここで、水切り突片5と
波形屋根パネル6の棟側端部との間には通気用隙間7が
形成されており、この通気用隙間7を介して波形屋根パ
ネル6の下面側の空気は棟側に支障なく流れるようにな
っており、下水切り板4を設けるようにしたといえども
波形屋根パネル6の下面側の通気も確実に行われるよう
になっている。また、各下水切り板4の水切り突片5間
には通気用空間1が形成されており、通気用空間1と上
記通気用開口3とは相互に連通している。
【0007】新規の屋根Bを構成する波形屋根パネル6
の棟側端部上には支持桟21が設けられており、棟部を
覆うように支持桟21に対して固定釘22にて支持金具
ユニットDが取り付けられるようになっている。支持金
具ユニットDは図1、図2に示されるように縦片23と
横片24から断面L字状に形成された上水切り板8と、
上水切り板8の縦片23を覆うように上水切り板8上に
連結される支持金具11とで主体が構成されている。
【0008】上水切り板8は棟部に沿う長尺なものとし
て形成されており、部分的に連結ピース25によって相
互に連結されている。この連結ピース25は基板26の
両端より連結片27を突設して略コ字状に形成されてお
り、各連結片27を上水切り板8の縦片23にビス止め
することによって対向する上水切り板8の縦片23間に
架設されている。また、横片24の端部には下方に向け
て水切り片28が突設されている。ここで、連結ピース
25による各上水切り板8の連結は、上水切り板8の長
手方向の端部にで行われるようになっているために各上
水切り板8間は棟部の長手方向に沿って連続して開口し
た状態となっている。
【0009】支持金具11は下面が開口する長尺な箱状
体30にて主体が構成されており、両側板31の下端に
は上水切り板8の横片24上に連結固定される連結片3
2が設けられている。各側板31には側板31を内側に
向けて部分的に切り起こすことによって換気用孔13が
形成されている。33は内側に向けて突設された突片で
ある。箱状体30の上部には所定間隔毎に棟瓦固定部1
0が設けられている。棟瓦固定部10の上部には凹み3
4が凹設されており、凹み34には棟瓦12を固定する
場合に用いられる固定釘22が挿通配置される通孔35
が設けられている。
【0010】上記した支持金具ユニットDは箱状体30
の両側板31の下端に設けられた連結片32を上水切り
板8の横片24の上面に載置し、連結片32から支持桟
21に向けて固定釘22を打入することによって棟部に
取り付けられるようになっている。支持金具ユニットD
を覆うように棟部に設置される棟瓦12は断面略逆U字
状に形成されており、上部には所定間隔毎に換気孔14
が設けられている。
【0011】この棟瓦12は支持金具ユニットDを覆う
ように配置され、上部より打入された固定釘22を棟瓦
固定部10の通孔35内に打入することによって支持金
具ユニットDに連結固定されている。ここで、固定釘2
2を棟瓦12の外面より棟瓦固定部10に向けて打ち込
むにあたり、棟瓦固定部10の上面には凹み34が設け
られているために固定釘22の先部が通孔35に向けて
ガイドされることとなり、棟瓦12の外面側からの固定
釘22による固定作業を行いやすいようになっている。
【0012】支持金具11の側部に設けられた換気用孔
13を介して換気孔14を備えた棟瓦12の内側から屋
根裏2に連通する通気路Cが形成されている。しかし
て、屋根裏2の空気は図1中矢印にて示されるように通
気用開口3と通気用空間1を介して支持金具11の内側
に向けて流れ、支持金具11に設けられた換気用孔13
から棟瓦12の内側に流れた後に棟瓦12の換気孔14
より外部に流れるものであり、通気路Cを介して換気が
確実に行われるものである。ここで、対向する上水切り
板8の縦片23間は棟部のほぼ全長にわたって開口した
状態となっているために通気用の開口面積が大きいもの
となっており、棟部の長手方向のほぼ全長を介して換気
が行われるものである。棟瓦12の換気孔14を介して
内部に浸入してくる雨水は上水切り板8の横片24の端
部より波形屋根パネル6の上面側に流れて排水される。
また、支持金具11の換気用孔13を介して通気用空間
1内に雨水が浸入したとしても雨水は下水切り板4の水
切り突片5によって受けられ、既存の屋根Aの屋根板の
上面に流れた後に排水される。ここで、下水切り板4を
設けるようにして防水性能を確実なものとしているもの
であるが、新規の屋根Bを構成する波形屋根パネル6の
棟側端部と下水切り板4の水切り突片5との間には通気
用隙間7が形成されているために波形屋根パネル6の下
面側の通気が下水切り板4によって阻害されるようなこ
とがないものであり、波形屋根パネル6の下面側の通気
も確実に行われるようになっている。
【0013】そして、棟部の換気は棟部の長手方向のほ
ぼ全長を介して行われることとなり、高い換気性能を有
するものであり、しかも、雨水は屋根裏2に浸入するこ
となく排水されて高い防水性能を有するものであり、さ
らに、新規の屋根Bを構成する波形屋根パネル6の下面
側の通気も確実に行われるものであって、高い換気性能
と高い防水性能を備えた棟部とすることができるもので
ある。
【0014】
【発明の効果】本発明は、既存の屋根の上面側に新規の
屋根を葺設して構成される改装屋根の棟部において、棟
部で対向する新規の屋根の対向端部間に通気用空間を設
け、既存の屋根の棟部に屋根裏と上記通気用空間に連通
する通気用開口を設け、既存の屋根と新規の屋根との間
に下水切り板を介在配置し、各下水切り板の棟側端部の
水切り突片を通気用空間内に突設すると共に水切り突片
と新規の屋根を構成する波形屋根パネルの棟側端部との
間に通気用隙間を形成し、各波形屋根パネルの棟部側の
端部上に上水切り板を設け、上水切り板の棟側端部間に
棟方向のほぼ全長にわたって換気用開口を形成し、各上
水切り板を覆うように上部に棟瓦固定部を備えた支持金
具を設け、支持金具を覆うように設置された棟瓦を棟瓦
固定部を介して支持金具に連結固定し、支持金具の側部
に設けられた換気用孔を介して換気孔を備えた棟瓦の内
側から屋根裏に連通する通気路を形成してあるので、棟
部全長にわたって換気を行わせることができるものであ
り、高い換気性能を有する棟部の換気構造を提供するこ
とができるものである。また、水切り突片と新規の屋根
を構成する波形屋根パネルの棟側端部との間には通気用
隙間が形成されているために波形屋根パネルの下面側の
通気も阻害されることなく確実に行われるものであり、
この点からも換気性能を高いものとすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す断面図である。
【図2】支持金具ユニットを示すものであり、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は概略側断面図であ
る。
【図3】従来例を示す分解斜視図である。
【図4】同上の断面図である。
【符号の説明】
A 既存の屋根 B 新規の屋根 C 通気路 1 通気用空間 2 屋根裏 3 通気用開口 4 下水切り板 5 水切り突片 6 波形屋根パネル 7 通気用隙間 8 上水切り板 9 換気用開口 10 棟瓦固定部 11 支持金具 12 棟瓦 13 換気用孔 14 換気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山脇 信二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−85759(JP,A) 実開 昭62−137944(JP,U) 実開 昭57−56926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/16 E04D 3/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の屋根の上面側に新規の屋根を葺設
    して構成される改装屋根の棟部において、棟部で対向す
    る新規の屋根の対向端部間に通気用空間を設け、既存の
    屋根の棟部に屋根裏と上記通気用空間に連通する通気用
    開口を設け、既存の屋根と新規の屋根との間に下水切り
    板を介在配置し、各下水切り板の棟側端部の水切り突片
    を通気用空間内に突設すると共に水切り突片と新規の屋
    根を構成する波形屋根パネルの棟側端部との間に通気用
    隙間を形成し、各波形屋根パネルの棟部側の端部上に上
    水切り板を設け、上水切り板の棟側端部間に棟方向のほ
    ぼ全長にわたって換気用開口を形成し、各上水切り板を
    覆うように上部に棟瓦固定部を備えた支持金具を設け、
    支持金具を覆うように設置された棟瓦を棟瓦固定部を介
    して支持金具に連結固定し、支持金具の側部に設けられ
    た換気用孔を介して換気孔を備えた棟瓦の内側から屋根
    裏に連通する通気路を形成して成ることを特徴とする棟
    部の換気構造。
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