JPH0542386U - 曲部用の化粧用溝蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 鋼板を使用して組立てられ、周囲の舗装材料
を充填する箱体を有し、かつ排水機能を有する曲線状に
曲った溝の部分に使用される化粧用溝蓋を提供するを目
的とする。 【構成】 鋼板より組立ててなり、箱体２は溝の懸架部
に懸架できる幅を有すると共に、箱体の底板８を懸架す
る側の相対する２辺が、半径の異なる同心の円弧をな
し、他の２辺が該円弧の中心を通る直線により囲まれた
形状とし、円弧する２辺に固定される側板４，５および
側板の外側にスリット３を形成する条片６は、それぞれ
底板の円弧をなす辺と同心の円弧を形成するよう成型し
組立てた曲部用の化粧用溝蓋１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、公園、道路、建物などに付属して設けられる排水溝などの曲った部 分に使用される、周囲の舗装材料を充填することができる箱体を有し、両側に排 水用のスリットを有する曲部用の化粧用溝蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、公園、道路、建物などに付属して設けられる排水溝には、ステンレス鋼 板などより組立ててなるグレーチングが使用されてきたが、美粧化が要求され光 沢のあるステンレス鋼板で作られたグレ−チングが用いられるようになり、排水 溝などの曲った部分には本願出願人が出願し公告された実公昭63-2538号円弧状 のグレ−チング、実公昭63-2539号曲部用のグレ−チングなどが使用されてきた 。

【０００３】 さらに、これら排水溝に用いられる溝蓋は、周囲の舗装用材料を充填でき、両 側に排水用のスリットを有する化粧用溝蓋が用いられるようになってきたが、鋳 鉄製の化粧用溝蓋が広く使用されており、本願出願人は実願平3-30441号でステ ンレス鋼板製の化粧用溝蓋を提供した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

これら化粧用溝蓋は、製作上方形状をなしており、溝の曲った部分に使用する 化粧用溝蓋はなく、従って、曲った部分は従来より使用されている曲部用のグレ −チングを使用するか、溝を密閉したり、曲り角にピットを設けるなどして施工 されてきた。 特に、近時、道路など曲線状に施工することが多くなり、従って、排水溝も曲 線状とし、それに合わせた化粧用溝蓋が要望されるようになってきた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上面が開口する箱体の底板の溝の懸架部に懸架する側の相対する２つの辺を、 半径の異なる同心の円弧となし、他の２つの辺は該円弧の中心を通る直線により 囲まれた形状とし、円弧をなす２つの辺の側板およびその外側にスリットを形成 する条片はそれぞれ底板の円弧をなす辺と同心の円弧をなすよう成型することに より解決せるものである。 なお、箱体は溝の懸架部に懸架し、底板の裏側に脚片を固定し、底板が懸架部 に直接接しないようにして、スリットよりの排水が溝内に流入するよう構成する 。

【０００６】 また、底板に使用する鋼板は薄いものを使用する場合、箱体の底板に補強材を 固定するが、この補強材を懸架できる長さとして脚片の役目をもさせてもよく、 また、内面に充填物の脱落防止を兼ね軽量Ｚ型鋼などを溝に懸架する方向に取付 けるとよい。

【０００７】

【実施例】

本考案を、図面に示す実施例に従って説明するに、図1、2に示す如く、上面が 開口する有底の箱体(2)は図3に示す如く溝(21)の溝蓋懸架部(22)に両端が懸架で きるようにし、箱体(2)の溝に懸架する側の両側板(5)、(5)の外側に、スリット (3)を形成するよう細幅の条片(6)、(6)…を側板(5)、(5)に平行するよう設けた 鋼板製の化粧用溝蓋(1)において、図2に示す如く、箱体(2)の底板(8)の形状を相 対する側板(5)、(5)側の２辺を半径の異なる中心が同じすなわち同心の円弧とし 、他の側板(4)、(4)側の２辺を該円弧の中心を通る直線により囲まれた形状とし 、両側板(5)、(5)およびスリットを形成する条片(6)、(6)…は、底板(8)の円弧 をなす辺と同じまたは半径の異なる円弧をなすようにし溶接などで組立てたもの である。

【０００８】 すなわち、側板(5)、(5)、条片(6)、(6)…は中心に近い程長さは短かくなり、 側板(4)、(4)に端部がそれぞれ溶接などで固定されるが、条片(6)、(6)…は下辺 が溝の懸架部に接しないよう側板(5)、(5)の中間に位置するようにし、受金(7) を用いて等間隔になるよう固定する。

【０００９】 また、箱体(2)の底板(8)の裏面両側には、角パイプを両辺の円弧に合わせて曲 げた脚片を等間隔に取付けるか、底板(8)の裏面に側板(5)、(5)間の長さに等し いかそれよりも長い角柱状の角パイプを補強材を兼ねて複数本固定するとよい。

【００１０】 なお、箱体(2)の側板(4)、(5)およびスリットを形成する条片(6)は、光沢のあ るステンレス鋼材を使用することが望ましく、他の部材すなわち底板(8)や脚片 なども耐食性のあるステンレス鋼材を使用し、組立てることが望ましい。 なお、図面では略したが、充填物が固定されるように、箱体(2)の底板(8)の上 面には懸架方向に軽量Ｚ形鋼、軽量ハット形鋼などを係止材として少なくも１箇 所以上取付けてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、以上の如く構成されているので、従来、施工することができなかっ た円弧をなすように曲った溝に施工できるので、道路として溝の部分をも使用で きるものである。 また、曲り角にピットを設ける必要もなく、土砂などが溜まっても、掃除を容 易にすることができるなどの効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】平面図

【図３】使用状況を示す図２のＡ−Ａ線断面図

【符号の説明】

１ 化粧用溝蓋 ２ 箱体 ３ スリット ４，５ 側板 ６ 条片 ７ 受金 ８ 底板 ９ 係止材 １０ 脚片 ２１ 溝 ２２ 懸架部 ２３ 表面舗装材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が開口する有底の箱体(2)と、箱体
   (2)の溝に懸架する側の両側板(5)、(5)の外側にスリッ
   ト(3)を形成するよう細幅の条片(6)、(6)…を側板(5)、
   (5)に平行するように設けた鋼板製の化粧用溝蓋(1)にお
   いて、箱体(2)の底板(8)は側板(5)、(5)側の相対する２
   辺が半径の異なる同心の円弧をなし、他の２辺が該円弧
   の中心を通る直線により囲まれた形状をし、両側板
   (5)、(5)およびスリット(3)を形成す条片(6)、(6)…は
   底板(8)の円弧をなす辺と同心の円弧をなすようそれぞ
   れ成型し組立てたことを特徴とする曲部用の化粧用溝
   蓋。