JPH04138483U - 側溝ブロツク用蓋板支持具およびその蓋板支持具を備えた側溝ブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地表への露出面が小さく、舗装部に設置して
も目障りとならない優れた外観を有する側溝ブロツク用
蓋板支持具およびその蓋板支持具を備えた側溝ブロツク
を提供する。 【構成】 蓋板支持具１０は、支持板部１１の両縁に内
側板部１２と外側板部１３を連設して成る嵌合部１４の
上部に、上方に延びる仕切板部１５を一体に連設して成
る。底板２の左右に側壁３，３を連設した断面Ｕ字状の
側溝ブロツク１の、各側壁３の上端部に、蓋板支持具１
０の嵌合部１４を嵌込み、対向する仕切板部１５，１５
間に蓋板２２を落し込む。仕切板部１５の頂部露出面１
５Ａの巾は小さくてよく、周囲の舗装材２１に対して目
障りとならない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、プレキヤストコンクリ−ト製の側溝ブロツクに取付けて用いる蓋 用支持具およびその蓋用支持具を備えた側溝ブロツクに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に側溝ブロツクは、図４に示すように左右の側壁３１，３１の上部に段部 ３２を設け、この段部３２上に蓋板２２を載置する構成となつている。ところが 最近は、各種平面形状を有するレンガ状あるいは小ブロツク片状の舗装材２１を 敷設して、広場や通路の舗装部２０を構成することが多くなつた。この舗装部を 横切つてあるいは隣接して、上記構成の側溝ブロツク３０を設ける場合、蓋板２ ２を周囲の舗装材２１に合せた上面デザインを有するものとしても、段部３２の 上方に延びる上部側壁３３の頂部露出面３３Ａが、５０〜７０mm程度の広巾のコ ンクリ−ト帯状に露出するため、周囲のデザイン面とマツチせず違和感が著しく 、極めて目障りであるという問題があつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は上記従来の問題点を解決するもので、地表への露出面が小さく、舗 装部に設置しても目障りとならない外観の優れた側溝ブロツク用蓋板支持具およ びその蓋板支持具を備えた側溝ブロツクを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の側溝ブロツク用蓋板支持具は、支持板部の両縁に内側板部と外側板 部を連設して成る断面コ字状の下向きに開口する嵌合部と、前記嵌合部の上部に 連設され上方に延びる仕切板部とから成る。

【０００５】 この考案の側溝ブロツク用蓋板支持具は、仕切板部と外側板を連続した１枚の 板で構成し、全体の断面形状がｈ字状を呈するようにすると、構造が簡潔でよい 。

【０００６】 またこの考案の側溝ブロツクは、支持板部の両縁に内側板部と外側板部を連設 して成る断面コ字状の下向きに開口する嵌合部と、前記嵌合部の上部に連設され 上方に延びる仕切板部とから成る側溝ブロツク用蓋板支持具を、底板の左右に側 壁を連設した断面Ｕ字状の側溝ブロツクの前記各側壁に、前記嵌合部を前記側壁 の上端部に嵌合させて、取付けたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

この考案の蓋板支持具は、側溝ブロツクの側壁の上端部に嵌合部を嵌合させて 使用される。蓋板は側溝ブロツクの両側壁に嵌込んだ蓋板支持具の仕切板間に落 し込まれ、仕切板部によつて位置ずれを防止され、支持板部によつて支承される 。蓋用支持具を構成する板材は、この位置ずれを防止できる程度の強度を有する ものであればよいので、金属板やプラスチツク板等を用いればたとえば５〜１０ mm程度の厚さでよく、従つて仕切板部の頂部露出面の巾は小さくてよいので、周 囲の舗装面に対して目障りとならない。

【０００８】

【実施例】

以下図１および図２によりこの考案の一実施例を説明する。図中１は側溝ブロ ツクで、底板２の左右に側壁３，３を連設して成るＵ字状断面を有する。４は漏 水防止材充填用の切欠で、必要に応じて側溝ブロツク１の長手方向両端部に設け るものである。

【０００９】 また１０は鋼板製の蓋板支持具で、側溝ブロツク１の側壁３の上端面を覆う支 持板部１１の両縁に、内側板部１２と外側板部１３を連設して成る断面コ字状の 下向きに開口する嵌合部１４と、この嵌合部１４の上部に一体に連設した上方に 延びる仕切板部１５とから成り、断面形状がｈ字状を呈する。蓋板支持具１０は 、この実施例では側溝ブロツク１と同じ長さを有し、実際の製作に当つては、仕 切板部１５と外側板部１３を連続した１枚の板で構成し、この板の側面中間部に 、支持板部１１と内側板部１２から成る折曲板を、溶接してある。そして内側板 部１２は、側壁３の内側面の傾斜に合せて、垂直方向に対して小角度傾斜させて ある。

【００１０】 図２は上記側溝ブロツク１と蓋板支持具１０を用いて、舗装部２０を横切る排 水路を形成した場合の施工例を示し、地中に芯出しして配置した側溝ブロツク１ に対して、蓋板支持具１０を、嵌合部１４を側壁３の上端部に嵌合させて設置し 、土を埋戻す。そして仕切板部１５の外側面に接近させて舗装材２１を敷設し、 この舗装材２１による舗装面のデザインに合せた表面仕上および筋模様を施した 蓋板２２を、仕切板部１５，１５間に落し込む。蓋板支持具１０の支持板部１１ は、蓋板載置面として蓋板２２を支承する。蓋板２２の両側辺と舗装材２１との 間には、仕切板部１５の巾の狭い頂部露出面１５Ａが存在するだけなので、側溝 ブロツク１および蓋板支持具１０が目障りとなることはない。

【００１１】 図３はこの考案の他の実施例を示し、側壁３の肉厚の大きい側溝ブロツク１に 対して、広巾の嵌合部１４の支持板部１１の中央部付近に仕切板部１５を立設固 着した蓋板支持具１６を示し、図１と同一部分には同一符号を付してある。

【００１２】 この考案は上記実施例に限定されるものではなく、たとえば仕切板部１５は、 蓋板２２のテ−パ状の両側面に沿うように、垂直方向に対して少量傾斜させても よい。また蓋板支持具の嵌合部１４は、側壁３の上端部に嵌込むだけではなく、 接着剤等により接着するようにしてもよい。さらに蓋板支持具の全長は、側溝ブ ロツクの全長と一致させなくてもよく、また１本の蓋板支持具を隣合う複数個の 側溝ブロツクにわたつて取付けるようにしてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したようにこの考案によれば、側溝ブロツクの側壁の上端部に嵌込ま れる蓋板支持具の仕切板部の頂部露出面の巾は小さくてよく、舗装面に対して目 障りとならず、設置後の外観の優れた側溝ブロツク用蓋板支持具および側溝ブロ ツクが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す蓋板嵌込状態の蓋板
取付具および側溝ブロツクの縦断面図である。

【図２】図１の側溝ブロツクの施工状態の一部切欠斜視
図である。

【図３】この考案の他の実施例を示す図１相当図であ
る。

【図４】従来の側溝ブロツクの施工状態の一部切欠斜視
図である。

【符号の説明】

１ 側溝ブロツク ２ 底板 ３ 側壁 １０ 蓋板支持具 １１ 支持板部 １２ 内側板部 １３ 外側板部 １４ 嵌合部 １５ 仕切板部 １６ 蓋板支持具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持板部の両縁に内側板部と外側板部を
   連設して成る断面コ字状の下向きに開口する嵌合部と、
   前記嵌合部の上部に連設され上方に延びる仕切板部とか
   ら成る側溝ブロツク用蓋板支持具。
2. 【請求項２】 仕切板部と外側板部が連続した１枚の板
   から成り、全体の断面形状がｈ字状を呈する請求項１記
   載の側溝ブロツク用蓋板支持具。
3. 【請求項３】 支持板部の両縁に内側板部と外側板部を
   連設して成る断面コ字状の下向きに開口する嵌合部と、
   前記嵌合部の上部に連設され上方に延びる仕切板部とか
   ら成る側溝ブロツク用蓋板支持具を、底板の左右に側壁
   を連設した断面Ｕ字状の側溝ブロツクの前記各側壁に、
   前記嵌合部を前記側壁の上端部に嵌合させて、取付けた
   ことを特徴とする側溝ブロツク。