JPH0643034Y2 - カルバート構造物の頂版部補強構造 - Google Patents
カルバート構造物の頂版部補強構造Info
- Publication number
- JPH0643034Y2 JPH0643034Y2 JP6885991U JP6885991U JPH0643034Y2 JP H0643034 Y2 JPH0643034 Y2 JP H0643034Y2 JP 6885991 U JP6885991 U JP 6885991U JP 6885991 U JP6885991 U JP 6885991U JP H0643034 Y2 JPH0643034 Y2 JP H0643034Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- top plate
- manhole
- culvert
- plate portion
- hole
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボックス型やアーチ型
のカルバートにより地中に構築した貯水槽や水路又は汚
水処理水槽等の構造物であって、その頂版部にマンホー
ル用穴を有する頂版部の補強構造に関する。
のカルバートにより地中に構築した貯水槽や水路又は汚
水処理水槽等の構造物であって、その頂版部にマンホー
ル用穴を有する頂版部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種構造物として、図6及び図
7に示すように、ボックスカルバート1の頂版2に、一
方の開口側縁に向かって所定曲率半径の半円穴3が開口
しており、一対のボックスカルバート1を接合すること
により、頂版2の継目部分にマンホール用穴4が形成さ
れるように設定されている。而して、このボックスカル
バート1により貯水槽5を構築するには、地中におい
て、複数個のボックススカルバート1を横方向に連結
し、その両端開口部を小口版6で閉塞して構築するとゝ
もに、前記貯水槽5の頂版部5Aにおいて、隣接するボ
ックスカルバート1・1間に形成されたマンホール用穴
4には、所定高さのマンホール受金具7を固定し、この
マンホール受金具7の部分を除いて、前記頂版部5Aの
上にマンホール受金具7の高さに土被り8が施されてい
る。なお、図中9は前記マンホール受金具7に嵌合する
蓋である。
7に示すように、ボックスカルバート1の頂版2に、一
方の開口側縁に向かって所定曲率半径の半円穴3が開口
しており、一対のボックスカルバート1を接合すること
により、頂版2の継目部分にマンホール用穴4が形成さ
れるように設定されている。而して、このボックスカル
バート1により貯水槽5を構築するには、地中におい
て、複数個のボックススカルバート1を横方向に連結
し、その両端開口部を小口版6で閉塞して構築するとゝ
もに、前記貯水槽5の頂版部5Aにおいて、隣接するボ
ックスカルバート1・1間に形成されたマンホール用穴
4には、所定高さのマンホール受金具7を固定し、この
マンホール受金具7の部分を除いて、前記頂版部5Aの
上にマンホール受金具7の高さに土被り8が施されてい
る。なお、図中9は前記マンホール受金具7に嵌合する
蓋である。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】しかし、前記のよう
な従来例の貯水槽5では、その頂版部5Aに形成された
半円穴3の開口面積が頂版部5Aの平面積に比較して大
きいので、該頂版部5Aにおける構造強度が低下する。
すなわち、ボックススカルバート1の頂版部5Aの大き
さは、一般に長さが1〜1.5m,幅が2〜2.5mで
あるので、これに直径90cmの穴を形成した場合には
残り部分が少なくなる。特にボックススカルバート1の
頂版2に円形のマンホール用穴4を形成したものでは、
残り部分がさらに少なくなり、配筋との関係もあって、
頂版部5Aの構造強度は一層低下し、更に複数個のマン
ホール用穴4を形成したような場合には、頂版部5Aの
構造強度の劣化は著しいといった欠点がある。従って、
貯水槽5の上を自動車やクレーン車等の重量物が通過し
た場合には、その頂版部5Aがその垂直荷重に耐えきれ
ずに損壊する虞れがある。
な従来例の貯水槽5では、その頂版部5Aに形成された
半円穴3の開口面積が頂版部5Aの平面積に比較して大
きいので、該頂版部5Aにおける構造強度が低下する。
すなわち、ボックススカルバート1の頂版部5Aの大き
さは、一般に長さが1〜1.5m,幅が2〜2.5mで
あるので、これに直径90cmの穴を形成した場合には
残り部分が少なくなる。特にボックススカルバート1の
頂版2に円形のマンホール用穴4を形成したものでは、
残り部分がさらに少なくなり、配筋との関係もあって、
頂版部5Aの構造強度は一層低下し、更に複数個のマン
ホール用穴4を形成したような場合には、頂版部5Aの
構造強度の劣化は著しいといった欠点がある。従って、
貯水槽5の上を自動車やクレーン車等の重量物が通過し
た場合には、その頂版部5Aがその垂直荷重に耐えきれ
ずに損壊する虞れがある。
【0004】そこで、このような欠点を解決するため
に、頂版部5Aの上に現場打ちでコンクリート板を形成
することも考えられるが、これでは工期が長くなり、特
に埋設地中に湧水がある場合には作業は困難を極めると
ゝもに、出来上がった現場打ちコンクリート板の品質お
よび耐久性にも問題がある。
に、頂版部5Aの上に現場打ちでコンクリート板を形成
することも考えられるが、これでは工期が長くなり、特
に埋設地中に湧水がある場合には作業は困難を極めると
ゝもに、出来上がった現場打ちコンクリート板の品質お
よび耐久性にも問題がある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本考案は、上記のよう
な従来の問題点を解決するために成されたもので、カル
バート構造物の頂版部における構造強度を図ったものを
提供することを目的としたものであり、その要旨は、複
数個のカルバートを連結して頂版部にマンホール用穴を
有する構造物を地中に構築し、該構造物の頂版部の上面
に、前記マンホール用穴と対応した位置にマンホールを
形成したコンクリート製の補強板を載置したことを特徴
とするカルバート構造物の頂版部補強構造にある。
な従来の問題点を解決するために成されたもので、カル
バート構造物の頂版部における構造強度を図ったものを
提供することを目的としたものであり、その要旨は、複
数個のカルバートを連結して頂版部にマンホール用穴を
有する構造物を地中に構築し、該構造物の頂版部の上面
に、前記マンホール用穴と対応した位置にマンホールを
形成したコンクリート製の補強板を載置したことを特徴
とするカルバート構造物の頂版部補強構造にある。
【0006】
【実施例】以下、本考案を図1乃至図5に示す実施例に
より詳細に説明する。なお、図1は本考案に係る頂版部
補強構造を適用したカルバート構造物の斜視図で、図2
は同カルバート構造物の組立時の斜視図、図3は同カル
バート構造物の地中埋設状態の断面図、図4は他の実施
例のカルバート構造物の組立時の斜視図、図5は同カル
バート構造物の地中埋設状態の断面図である。
より詳細に説明する。なお、図1は本考案に係る頂版部
補強構造を適用したカルバート構造物の斜視図で、図2
は同カルバート構造物の組立時の斜視図、図3は同カル
バート構造物の地中埋設状態の断面図、図4は他の実施
例のカルバート構造物の組立時の斜視図、図5は同カル
バート構造物の地中埋設状態の断面図である。
【0007】図1乃至図3において、1は記述したよう
に、予め工場で製作されたコンクリート製のボックスカ
ルバートで、内部に鉄筋を配在して構成されており、そ
の頂版2には一方の開口側縁に向かって所定曲率半径の
半円穴3が開口しており、一対のカルバート1をその半
円穴3を対向して接合することにより、頂版2における
その継目部分にマンホール用穴4が形成されるように構
成されている。
に、予め工場で製作されたコンクリート製のボックスカ
ルバートで、内部に鉄筋を配在して構成されており、そ
の頂版2には一方の開口側縁に向かって所定曲率半径の
半円穴3が開口しており、一対のカルバート1をその半
円穴3を対向して接合することにより、頂版2における
その継目部分にマンホール用穴4が形成されるように構
成されている。
【0008】そこで、前記ボックスカルバート1により
構造物C、例えば貯水槽5を構築する場合には、複数個
のボックスカルバート1を横方向に連結し、その両端開
口部を小口版6で閉塞するとゝもに、各カルバート1お
よび小口版6に形成した鋼棒挿入孔にPC鋼棒7を挿通
し、該PC鋼棒7により各カルバート1および小口版6
にプレストレストを与えて連結せしめることにより、頂
版部2Aにマンホール用穴4を形成した貯水槽を構築す
るものである。
構造物C、例えば貯水槽5を構築する場合には、複数個
のボックスカルバート1を横方向に連結し、その両端開
口部を小口版6で閉塞するとゝもに、各カルバート1お
よび小口版6に形成した鋼棒挿入孔にPC鋼棒7を挿通
し、該PC鋼棒7により各カルバート1および小口版6
にプレストレストを与えて連結せしめることにより、頂
版部2Aにマンホール用穴4を形成した貯水槽を構築す
るものである。
【0009】11は貯水槽5の前記頂版部2Aの上に載
置するコンクリート製の補強板で、頂版部2Aと同一平
面積の大きさのものであり、貯水槽5の前記マンホール
用穴4と対応する位置には、該マンホール用穴4とほゞ
同径のマンホール12が開口されていて、該マンホール
12の内周面には、マンホール受金具13がそのフラン
ジを補強板11内に埋設して装着されている。なお、図
中14は上記マンホール受金具13を閉塞する蓋であ
る。
置するコンクリート製の補強板で、頂版部2Aと同一平
面積の大きさのものであり、貯水槽5の前記マンホール
用穴4と対応する位置には、該マンホール用穴4とほゞ
同径のマンホール12が開口されていて、該マンホール
12の内周面には、マンホール受金具13がそのフラン
ジを補強板11内に埋設して装着されている。なお、図
中14は上記マンホール受金具13を閉塞する蓋であ
る。
【0010】而して、前記貯水槽5は地中に埋設されて
構築され、その頂版部2Aの上に補強板11を載置する
が、この際に、貯水槽5のマンホール用穴4と補強板1
1のマンホール12とが合致するように位置決めさせる
ために、貯水槽5の頂版2の一部に凹部15aを穿ち、
補強板11の下面には該凹部15aに嵌合自在な突起1
5bを設けることが望ましい。なお、前記補強板11の
表面は、地表面GLと同一面となるように地中に埋設さ
れている。
構築され、その頂版部2Aの上に補強板11を載置する
が、この際に、貯水槽5のマンホール用穴4と補強板1
1のマンホール12とが合致するように位置決めさせる
ために、貯水槽5の頂版2の一部に凹部15aを穿ち、
補強板11の下面には該凹部15aに嵌合自在な突起1
5bを設けることが望ましい。なお、前記補強板11の
表面は、地表面GLと同一面となるように地中に埋設さ
れている。
【0011】図4及び図5に示すものは他の実施例で、
前記図1乃至図4に示す実施例のものと異なる点は、ボ
ックスカルバート1の頂版2に円形のマンホール用穴4
Aを一個乃至2個形成するとゝもに、該マンホール用穴
4Aにマンホール受金具13を装着したものであり、そ
の他の構成は同じである。
前記図1乃至図4に示す実施例のものと異なる点は、ボ
ックスカルバート1の頂版2に円形のマンホール用穴4
Aを一個乃至2個形成するとゝもに、該マンホール用穴
4Aにマンホール受金具13を装着したものであり、そ
の他の構成は同じである。
【0012】そこで、前記貯水槽5の頂版部2Aの上面
に載置される補強板11は、頂版部2Aとほゞ同じ平面
積のものであるから、その上を自動車等の重量物が通過
した場合でも、各ボックスカルバート1の頂版2に係る
荷重が小さい。すなわち、補強版11の局部に掛かる垂
直荷重は分散され、補強版11全体でこれを負担するた
め、補強版11が破損することもないし、又貯水槽5の
頂版部2Aへ掛かる荷重も小さく、各ボックスカルバー
ト1の頂版2も損傷することがない。
に載置される補強板11は、頂版部2Aとほゞ同じ平面
積のものであるから、その上を自動車等の重量物が通過
した場合でも、各ボックスカルバート1の頂版2に係る
荷重が小さい。すなわち、補強版11の局部に掛かる垂
直荷重は分散され、補強版11全体でこれを負担するた
め、補強版11が破損することもないし、又貯水槽5の
頂版部2Aへ掛かる荷重も小さく、各ボックスカルバー
ト1の頂版2も損傷することがない。
【0013】
【考案の効果】本考案に係るカルバート構造物の頂版部
補強構造は、上記のように、複数個のカルバートを連結
して頂版部にマンホール用穴を有する構造物を地中に構
築し、該構造物の頂版部の上面に、前記マンホール用穴
と対応した位置にマンホールを形成したコンクリート製
の補強板を載置した構成であるから、構造物に係る垂直
荷重はその上面に載置した補強板により解消され、各カ
ルバートの頂版には大きな荷重が掛からないので、その
損傷を確実に防止することができるとゝもに、地下水位
の高い場所でも簡単に施工できるといった諸効果があ
る。
補強構造は、上記のように、複数個のカルバートを連結
して頂版部にマンホール用穴を有する構造物を地中に構
築し、該構造物の頂版部の上面に、前記マンホール用穴
と対応した位置にマンホールを形成したコンクリート製
の補強板を載置した構成であるから、構造物に係る垂直
荷重はその上面に載置した補強板により解消され、各カ
ルバートの頂版には大きな荷重が掛からないので、その
損傷を確実に防止することができるとゝもに、地下水位
の高い場所でも簡単に施工できるといった諸効果があ
る。
【図1】本考案に係る頂版部補強構造を適用したカルバ
ート構造物の斜視図である。
ート構造物の斜視図である。
【図2】同カルバート構造物の組立時の斜視図である。
【図3】同カルバート構造物の地中埋設状態の断面図で
ある。
ある。
【図4】他の実施例のカルバート構造物の組立時の斜視
図である。
図である。
【図5】同カルバート構造物の地中埋設状態の断面図で
ある。
ある。
【図6】従来のカルバート構造物の組立時の斜視図であ
る。
る。
【図7】同カルバート構造物の地中埋設状態の断面図で
ある。
ある。
1 カルバート 2 頂版 2A 頂版部 3 半円穴 4 マンホール用穴 4A マンホール用穴 5 貯水槽 6 小口版 7 PC鋼棒 11 補強板 12 マンホール 13 マンホール受金具 14 蓋 C 構造物
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個のカルバートを連結して頂版部に
マンホール用穴を有する構造物を地中に構築し、該構造
物の頂版部の上面に、前記マンホール用穴と対応した位
置にマンホールを形成したコンクリート製の補強板を載
置したことを特徴とするカルバート構造物の頂版部補強
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6885991U JPH0643034Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | カルバート構造物の頂版部補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6885991U JPH0643034Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | カルバート構造物の頂版部補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516697U JPH0516697U (ja) | 1993-03-02 |
JPH0643034Y2 true JPH0643034Y2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=13385820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6885991U Expired - Lifetime JPH0643034Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | カルバート構造物の頂版部補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643034Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6898728B2 (ja) * | 2016-12-01 | 2021-07-07 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP6885991U patent/JPH0643034Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0516697U (ja) | 1993-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |