JP3295768B2 - プレキャストコンクリート道路側溝 - Google Patents

プレキャストコンクリート道路側溝

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路面の一部分とな
る側溝上面の安全と利用度を高め、また同時に掃流性を
有せしめ、或は必要に応じ、地中に浸透する道路側溝と
し、さらに、設置直後早期に交通に解放することも出来
るプレキャストコンクリート道路側溝工法を得ることに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来道路側溝は、内幅、深さを一定に製
作したプレキャストコンクリートU形側溝を用い、路面
の利用方法に応じて蓋版で上面を覆うものであるが、車
両や歩行者の上面通行において、ガタツキ騒音や不安全
などの欠点があり、さらに排水勾配を任意に設定出来な
いものである。
【0003】また、排水勾配を現場打コンクリートで自
在に形成するために、プレキャストコンクリート門型側
溝を用い、側溝上面の開口部から生コンクリートの打設
をする方法も採用されているが、開口部からの限定され
た作業による底面仕上げの不確実さが指摘され、打設コ
ンクリートが硬化するまで側土の埋め戻し転圧が出来
ず、完成後は開口部に蓋掛けとするため、ガタツキ騒音
と不安全さも解決し得ないなど、十分なものとなってい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、道路の一
部分となる側溝上面を固定構造とし、雨水の流入開口部
を通水部分よりも幅の狭い連続状態に形成して、路面の
安全を高め、ガタツキ騒音が生じなく、上面の利用範囲
を拡大せしめることと併せ、溝底の排水勾配を自在に施
工し、掃流性のある道路側溝を構築し、また必要に応
じ、底部を透水性とし、なお設置直後、即時に交通に供
用することも可能で、グレーチングも安全に設置可能な
道路側溝を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、両側壁の上
部張出し版を形鋼やパイプなどの鋼製又は強化プラスチ
ック製等の固定梁で、雨水流入口となる一定間隔をあけ
て連結した状態に一体製造したプレキャストコンクリー
ト側溝本体を用い、先行して適宜の勾配と溝底面形状
に、プレキャストコンクリート又は現場打コンクリー
ト、或は両者の併用で設置されている側溝底部を、両側
壁で挟む状態に載置して道路側溝を構築するものである
が、側溝底部にプレキャストコンクリート底枠を用い、
内側に透水コンクリートを填充して必要な溝底に仕上げ
たのち、底部のステップ上に側溝本体を載置することも
出来る。そして必要に応じ、両側壁相互を側溝底部を介
して、ボルトで締結する。さらに、プレキャストコンク
リート側壁、鋼製固定梁およびプレキャストコンクリー
ト側溝底部を各個別に製作し、これらを適宜に選択して
組み合せて道路側溝を構築することも出来、なお両側壁
の頂部にコ形鋼を内側向きに開口対設するようにアンカ
ー碇着して一体成型し、グレーチングを安全に収納支承
するものである。なおまた必要に応じ、構築された側溝
の雨水流入口に、現場打コンクリートを打設して、上部
を閉塞した函渠構造とすることも出来る。
【0006】
【作用】この発明は、上記の手段を講じたので、上部の
鋼製固定梁の弾性によって、一定の間隔で上部が固定さ
れた両側壁は、下部の自由端において、相互の間隔に僅
少な開閉が許容されるものである。そのため、構築され
た道路側溝は、側土の埋め戻しによる側圧、さらにはボ
ルト締結によって撓み、両側壁の下部は相互の間隔が移
動縮小して側溝底部の両側面に密着支持固定される。こ
の縮小量は、一般に、深さ約50cmの道路側溝の場合
で、施工上、許容撓み範囲内の5〜10mm程度で足
り、また路面の側溝位置のずれも生じないので安定した
構造に構築できる。そして、底面についても適宜の形状
や排水勾配、又は地下浸透式に構築することが出来る。
また、固定梁は取扱上や設計条件に対して、強度上必要
な部材断面とするが、同時に側壁との固定方法が、上部
の張出し版からの埋め込によって十分な深さの碇着を確
保出来る。そして、各部材を個別に製作したものを選
択、組み合せる方法によるときは多様な断面形状に構築
出来る。このようにして得られた道路側溝は、上面の固
定によってガタツキ騒音の発生がなく、流入開口部が連
続状態のために路面排水が円滑に流入する。そのうえ、
流入開口部の福を狭くすることによって、路面の安全が
高まり、グレーチングや鉄板蓋などで蓋掛けとする場合
においても、必要最低限で足りるため安価となる。そし
てグレーチングの支承は、小段を設けることでもよい
が、コ形鋼内に収納することによって、上面の車両走行
等によるグレーチングのはね上げや、側端部等への衝撃
をなくし、また砂れき等の詰まりを防止することも出来
るので構造面、機能面および経済性とも適当な道路側溝
を得ることが出来、そして構築完了と同時に埋め戻し転
圧を行って交通に供用することも出来る。なお、雨水流
入口に現場打コンクリートを打設した場合には、固定梁
で補強一体化されたボックスカルバート構造を得ること
が出来る。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例についてさらに詳細
に説明する。
【0008】図1、図2および図3に実施例の施工状態
を示す。1は側溝本体、2は側溝底部である。基礎材2
0の上に両側のステップ9、9と必要な排水勾配および
形状の溝底面12を有する側溝底部2を設置し、ステッ
プ9、9に側溝本体1を載置して道路側溝を形成する。
側溝底部2は、図1、図8に現場打コンクリート6での
実施例を示し、図2図5、図9にプレキャストコンクリ
ート底枠7を用いて、内側に透水コンクリート8を施
し、地下浸透式とする実施例を示す。そして図3、図1
0に両側壁3、3の下部相互を直接パッキン16を介し
て接合せしめて通水断面を形成する場合の実施例を示し
ている。側溝底部2には必要に応じ、シース13が適宜
の間隔でボルト孔として埋設される。そして、ステップ
9、9上に鉄板片などのライナー14でレベル調整した
のち、空練モルタル15をライナーよりやや厚目に敷い
て側溝本体1を連続して載置するが、本実施例において
は、図1に示すようにパッキン16を介在させ適宜の間
隔でボルト11による締結をしている。また、連続する
側溝本体1の継目には、目地溝17にモルタル21を充
填する。
【0009】側溝本体1は、図4、図11に示すように
両側壁3、3の上部張出し版4に十分な深さに埋め込ま
れ、アンカー碇着された複数の形鋼製固定梁5で雨水流
入口10となる一定間隔をもって門形状に一体化された
プレキャストコンクリートである。図3の実施例におい
ては、図6に示す側壁3と、図7に示す固定梁5とを組
立てており、固定梁5は張出し版4とボルト接合として
いる。
【0010】グレーチング18を用いる場合は、図1、
図4、図8および図11の実施例に示すように、グレー
チング18を支承収納するコ形鋼19が適宜のアンカー
によって碇着一体化されている。また図12は、雨水流
入口10に現場打コンクリート22を打設して函渠構造
とする場合の実施例を示し、23は埋殺し底型枠、24
は補強筋である。
【0011】
【発明の効果】この発明は、かかる構成によるので、上
面が固定し、交通に安全で利用度が高く、ガツツキ騒音
の生じない道路側溝となり、路面排水が円滑に流入し、
グレーチングを掛ける場合でも僅少な開口部への必要最
低限のもので足りる。そして、常に掃流力が保持され、
道路排水を速やかに排除して、道路の構造保全に最適な
道路側溝を得ることが出来ると同時に、地下浸透式とし
て雨水の流出を抑制することも出来る。また施工直後
に、即時に両外側を埋め戻して転圧舗装を施し、交通に
供用することが出来るので、効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】底部を現場打コンクリートとしたプレキャスト
コンクリート道路側溝の実施例を示す切欠斜面図であ
る。
【図2】底部に底枠を用い、透水コンクリートによる地
下浸透式としたプレキャストコンクリート道路側溝の実
施例を示す切欠斜面図である。
【図3】左右の側壁を固定梁で組み立てたプレキャスト
コンクリート道路側溝の実施例を示す切欠斜面図であ
る。
【図4】図1の実施例における側溝本体の斜面図であ
る。
【図5】図2の実施例における底枠の斜面図である。
【図6】図3の実施例における側壁の斜面図である。
【図7】図3の実施例における固定梁の斜面図である。
【図8】図1のa〜a線にそった断面図である。
【図9】図2のb〜b線にそった断面図である。
【図10】図3のc〜c線にそった断面図である。
【図11】図4における鋼製の固定梁およびコ形支承部
の埋込碇着前の状態を示す斜面である。
【図12】図3の実施例における雨水流入口10に現場
打コンクリート22を打設して函渠構造とした場合のc
〜c線にそった断面図である。
【符号の説明】
1 側溝本体 2 側溝底部 3 側壁 4 張出し版 5 固定梁 6、22 現場打コンクリート 7 底枠 8 透水コンクリート 9 ステップ 10 雨水流入口 11 ボルト 12 溝底面 13 シース 14 ライナー 15、21 モルタル 16 パッキン 17 目地溝 18 グレーチング 19 コ形鋼 20 基礎材 23 埋殺し底型枠 24 補強筋

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁(3)、(3)の上部張出し版
    (4)、(4)を複数の形鋼製等の弾性固定梁(5)
    で、雨水流入口(10)となる一定の間隔をあけて連結
    して一体としたプレキャストコンクリート側溝本体
    (1)を用い、先行して必要な排水勾配や形状の溝底面
    (12)に設置された側溝底部(2)を、側壁(3)、
    (3)で両側から挟む状態に載置して構築するプレキャ
    ストコンクリート道路側溝。
  2. 【請求項2】 側溝本体(1)を用い、先行して設置さ
    れた側溝底部(2)に載置して、両側壁(3)、(3)
    の下部相互を、側溝底部(2)を介してボルト(11)
    で緊結する請求項1記載のプレキャストコンクリート道
    路側溝。
  3. 【請求項3】 側溝本体(1)を用い、先行して布設さ
    れ内側に透水コンクリート(8)を填充して、必要な溝
    底に仕上げたプレキャストコンクリート底枠(7)のス
    テップ(9)、(9)に載置して構築する請求項1記載
    のプレキャストコンクリート道路側溝。
  4. 【請求項4】 一側毎のプレキャストコンクリート側壁
    (3)と鋼製固定梁(5)、および必要に応じ、プレキ
    ャストコンクリート底枠(7)を選択して用い、必要な
    溝幅と深さ、通水断面、形状や、左右側壁を対称、非対
    称に適宜に組合わせる請求項1記載のプレキャストコン
    クリート道路側溝。
  5. 【請求項5】 側溝本体(1)の両側壁(3)、(3)
    の頂部に、コ形鋼(19)を内側向きに開口対設するよ
    うにアンカー碇着して一体成型し、グレーチング(1
    8)や鉄板蓋等を収納支承する請求項1記載のプレキャ
    ストコンクリート道路側溝。
  6. 【請求項6】 側溝本体(1)を用い、先行して設置さ
    れた側溝底部(2)に載置して、両側壁(3)、(3)
    の下部を側土圧やボルト締付によって側溝底部(2)の
    両側面に密着固定したのち、雨水流入口(10)に現場
    打コンクリート(22)を打設し、上面を閉塞した函渠
    構造とする請求項1記載のプレキャストコンクリート道
    路側溝。
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