JPH0542329B2 - - Google Patents
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- JPH0542329B2 JPH0542329B2 JP59089095A JP8909584A JPH0542329B2 JP H0542329 B2 JPH0542329 B2 JP H0542329B2 JP 59089095 A JP59089095 A JP 59089095A JP 8909584 A JP8909584 A JP 8909584A JP H0542329 B2 JPH0542329 B2 JP H0542329B2
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- manufacturing
- net ring
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、タイヤ成形用金型およびその製造方
法、特に少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含
む外形に対応する内周面を有するプロフアイル・
リング、および上記内周面に当接する接合面を有
しかつ上記成形すべきタイヤの凹部を成形するた
めのリブおよび/またはラグからなるネツト・リ
ングをそなえ、該ネツト・リングが上記プロフア
イル・リングに載置されて構成されると共に、上
記ネツト・リングはネツト・リング本体に上記接
合面が形成された板状の通気部材が接合されてな
り、当該接合面にクロスベント機能を有する通気
間隙が形成されているタイヤ成形用金型およびそ
の製造方法に関するものである。
法、特に少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含
む外形に対応する内周面を有するプロフアイル・
リング、および上記内周面に当接する接合面を有
しかつ上記成形すべきタイヤの凹部を成形するた
めのリブおよび/またはラグからなるネツト・リ
ングをそなえ、該ネツト・リングが上記プロフア
イル・リングに載置されて構成されると共に、上
記ネツト・リングはネツト・リング本体に上記接
合面が形成された板状の通気部材が接合されてな
り、当該接合面にクロスベント機能を有する通気
間隙が形成されているタイヤ成形用金型およびそ
の製造方法に関するものである。
一般に、タイヤ成形用金型は、第1図に図示さ
れている如く、金型の内面には成形すべきタイヤ
形状に対応するデザイン即ちタイヤの踏面に対応
する踏面部1およびタイヤの凹部に対応する骨部
2がもうけられて構成されており、該踏面部1お
よび骨部2により形成されるデザインおよび寸法
精度によつて、タイヤの操案性、走行性、接地
性、騒音防止等の特性が左右されることは周知の
通りである。
れている如く、金型の内面には成形すべきタイヤ
形状に対応するデザイン即ちタイヤの踏面に対応
する踏面部1およびタイヤの凹部に対応する骨部
2がもうけられて構成されており、該踏面部1お
よび骨部2により形成されるデザインおよび寸法
精度によつて、タイヤの操案性、走行性、接地
性、騒音防止等の特性が左右されることは周知の
通りである。
従来、上記タイヤ成形用金型は、プラスタモー
ルド法、砂型鋳造法、セラミツク鋳造法、金型鋳
造法、その他の精密鋳造法、エングレービング
法、放電加工法等の製造方法によつて、上記踏面
部1と骨部2とを一体に成形するか、または予め
踏面部1を構成する内周面に骨部2を溶接するこ
となどによつて製造されている。従つて、前述し
たタイヤの諸特性の向上を図るためのデザイン更
新が行われるたびに、金型全体を新調する必要が
あつた。また、金型精度を高くするためには、膨
大な工数をかけて手直し仕上げを行わなければな
らなかつた。そのため、金型の製造コストが上昇
するばかりでなく、製造期間も大幅に必要となる
等の欠点があつた。
ルド法、砂型鋳造法、セラミツク鋳造法、金型鋳
造法、その他の精密鋳造法、エングレービング
法、放電加工法等の製造方法によつて、上記踏面
部1と骨部2とを一体に成形するか、または予め
踏面部1を構成する内周面に骨部2を溶接するこ
となどによつて製造されている。従つて、前述し
たタイヤの諸特性の向上を図るためのデザイン更
新が行われるたびに、金型全体を新調する必要が
あつた。また、金型精度を高くするためには、膨
大な工数をかけて手直し仕上げを行わなければな
らなかつた。そのため、金型の製造コストが上昇
するばかりでなく、製造期間も大幅に必要となる
等の欠点があつた。
また、タイヤ成形時に金型面に封入される気体
を排出するために、第1図図示踏面部1にガス抜
き孔などをもうけると、当該ガス抜き孔にゴムが
入り込み、タイヤの踏面に比所望な小突起が生じ
たり、或いは当該ガス抜き孔内に目詰りが生じて
その後の排気機能が阻害されたりして、不良タイ
ヤ発生の原因となるという問題がある。そのた
め、これらの問題を解決しかつ効果的な排気機能
を有するタイヤ成形用金型を強く望まれていた。
を排出するために、第1図図示踏面部1にガス抜
き孔などをもうけると、当該ガス抜き孔にゴムが
入り込み、タイヤの踏面に比所望な小突起が生じ
たり、或いは当該ガス抜き孔内に目詰りが生じて
その後の排気機能が阻害されたりして、不良タイ
ヤ発生の原因となるという問題がある。そのた
め、これらの問題を解決しかつ効果的な排気機能
を有するタイヤ成形用金型を強く望まれていた。
本発明は、上記の如き欠点を解決すると共に、
上記の要望を実現させるために、少なくとも成形
すべきタイヤの踏面を含む外形に対応する内周面
を有するプロフアイル・リング、および上記内周
面に当接する接合面を有しかつ上記成形すべきタ
イヤの凹部を成形するためのリブおよび/または
ラグからなるネツト・リングをそなえ、該ネツ
ト・リングが上記プロフイル・リングに載置され
て構成されると共に、上記ネツト・リングはネツ
ト・リング本体に上記接合面が形成された板状の
通気部材が複合されてなり、当該接合面にクロス
ベント機能を有する通気間隙を形成されているタ
イヤ成形用金型およびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。以下図面を参照しつつ説明
する。
上記の要望を実現させるために、少なくとも成形
すべきタイヤの踏面を含む外形に対応する内周面
を有するプロフアイル・リング、および上記内周
面に当接する接合面を有しかつ上記成形すべきタ
イヤの凹部を成形するためのリブおよび/または
ラグからなるネツト・リングをそなえ、該ネツ
ト・リングが上記プロフイル・リングに載置され
て構成されると共に、上記ネツト・リングはネツ
ト・リング本体に上記接合面が形成された板状の
通気部材が複合されてなり、当該接合面にクロス
ベント機能を有する通気間隙を形成されているタ
イヤ成形用金型およびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。以下図面を参照しつつ説明
する。
第2図は本発明のタイヤ成形用金型の一実施例
を示すものであつて、第2Aは金型面の展開平面
図、第2図Bは第2図A図示矢印A−Aにおける
断面図を示す。第3図は第2図図示実施例におけ
るネツト・リングの斜視図、第4図AないしCは
本発明におけるネツト・リングの製造方法の一実
施例説明図、第5図ないし第7図はそれぞれ本発
明におけるネツト・リングの製造方法の他の一実
施例説明図を示している。図中の符号3はネツ
ト・リング、3−1は接合面、3′はネツト・リ
ング素材、4はプロフアイル・リング、4−1は
プロフアイル・リング内周面(以下、プロフアイ
ル面と呼ぶ)、5はホールダ、6はリブ、7はラ
グ、8はシヨルダ骨部(本発明で言うところのラ
グに相当するものであるが、前記ラグ7と区別す
るためシヨルダ骨部と呼ぶ)、9は連結部材、1
0は通気部材、11は通気間隙、12および13
はボールト、14は通気部材嵌合溝(以下、嵌合
溝と呼ぶ)、15は貫通孔、16は通気溝、17
は多孔質通気部材を表している。
を示すものであつて、第2Aは金型面の展開平面
図、第2図Bは第2図A図示矢印A−Aにおける
断面図を示す。第3図は第2図図示実施例におけ
るネツト・リングの斜視図、第4図AないしCは
本発明におけるネツト・リングの製造方法の一実
施例説明図、第5図ないし第7図はそれぞれ本発
明におけるネツト・リングの製造方法の他の一実
施例説明図を示している。図中の符号3はネツ
ト・リング、3−1は接合面、3′はネツト・リ
ング素材、4はプロフアイル・リング、4−1は
プロフアイル・リング内周面(以下、プロフアイ
ル面と呼ぶ)、5はホールダ、6はリブ、7はラ
グ、8はシヨルダ骨部(本発明で言うところのラ
グに相当するものであるが、前記ラグ7と区別す
るためシヨルダ骨部と呼ぶ)、9は連結部材、1
0は通気部材、11は通気間隙、12および13
はボールト、14は通気部材嵌合溝(以下、嵌合
溝と呼ぶ)、15は貫通孔、16は通気溝、17
は多孔質通気部材を表している。
先づ、本発明におけるタイヤ成形用金型の一実
施例を第2図および第3図に関連して説明する
が、第2図および第3図図示実施例は、本願出願
人らが既に提案しているネツト・リング方式のタ
イヤ成形用金型(例えば特願昭58−95302号)と
基本的に同様な構成を有するものである。即ち、
第2図Bに図示されている如く、ネツト・リング
3、プロフアイル・リング4およびホールダ5に
よつて構成されている。そして、上記プロフアイ
ル・リング4のプロフアイル面4−1が成形すべ
きタイヤの踏面に対応し、ネツト・リング3のリ
ブ6、ラグ7およびシヨルダ骨部8は、成形すべ
きタイヤの凹部に対応している。
施例を第2図および第3図に関連して説明する
が、第2図および第3図図示実施例は、本願出願
人らが既に提案しているネツト・リング方式のタ
イヤ成形用金型(例えば特願昭58−95302号)と
基本的に同様な構成を有するものである。即ち、
第2図Bに図示されている如く、ネツト・リング
3、プロフアイル・リング4およびホールダ5に
よつて構成されている。そして、上記プロフアイ
ル・リング4のプロフアイル面4−1が成形すべ
きタイヤの踏面に対応し、ネツト・リング3のリ
ブ6、ラグ7およびシヨルダ骨部8は、成形すべ
きタイヤの凹部に対応している。
本発明に用いられる上記ネツト・リング3は、
第3図に図示されている如く、編目状に形成され
た上記リブ6,ラグ7およびシヨルダ骨部8によ
つて構成されている(図示連結部材9は、シヨル
ダ骨部8とリブ6、またはシヨルダ骨部8相互間
を連結するものであつて、ネツト・リング3をプ
ロフアイル・リング4に対して位置決めを行つた
のち除去されるものである)。また、ネツト・リ
ング3の接合面3−1には、後述する如くリブ6
に沿つて板状の通気部材10が埋設されている。
そして、ネツト・リング3の本体との接合部に通
気間隔11が形成されている。従つて、上記ネツ
ト・リング3がプロフアイル・リング4にボール
ト12によつて固定された本発明の第2図図示タ
イヤ成形用金型においては、上記通気間隙11が
いわゆるクロスベント・ホールと同様の役目を果
たし、例えば第2図A図示矢印a,a,……で示
されているような通気経路が形成される。即ち、
本発明のタイヤ成形用金型は、クロスベント方式
の排気機能を有するものである。
第3図に図示されている如く、編目状に形成され
た上記リブ6,ラグ7およびシヨルダ骨部8によ
つて構成されている(図示連結部材9は、シヨル
ダ骨部8とリブ6、またはシヨルダ骨部8相互間
を連結するものであつて、ネツト・リング3をプ
ロフアイル・リング4に対して位置決めを行つた
のち除去されるものである)。また、ネツト・リ
ング3の接合面3−1には、後述する如くリブ6
に沿つて板状の通気部材10が埋設されている。
そして、ネツト・リング3の本体との接合部に通
気間隔11が形成されている。従つて、上記ネツ
ト・リング3がプロフアイル・リング4にボール
ト12によつて固定された本発明の第2図図示タ
イヤ成形用金型においては、上記通気間隙11が
いわゆるクロスベント・ホールと同様の役目を果
たし、例えば第2図A図示矢印a,a,……で示
されているような通気経路が形成される。即ち、
本発明のタイヤ成形用金型は、クロスベント方式
の排気機能を有するものである。
次に、本発明のタイヤ成形用金型の製造方法に
ついて説明する。本発明のタイヤ成形用金型を構
成するネツト・リング3、プロフアイル・リング
4、ホールダ5のうちのプロフアイル・リング4
およびホールダ5の製作工程は、前述した既提案
の「タイヤ成形用金型およびその製造方法(例え
ば特願昭58−95302号)」と同様であるため説明を
省略し、ネツト・リング3の製作工程の一実施例
を第4図AおよびBに関連して説明する。
ついて説明する。本発明のタイヤ成形用金型を構
成するネツト・リング3、プロフアイル・リング
4、ホールダ5のうちのプロフアイル・リング4
およびホールダ5の製作工程は、前述した既提案
の「タイヤ成形用金型およびその製造方法(例え
ば特願昭58−95302号)」と同様であるため説明を
省略し、ネツト・リング3の製作工程の一実施例
を第4図AおよびBに関連して説明する。
(i) ネツト・リング3を製作するに当たつて、先
づネツト・リング素材3′(第4図Aは、後述
する工程(ii)によつて嵌合溝14が形成された状
態が示されているが、本工程において製作され
るネツト・リング素材3′は、上記嵌合溝14
が形成されていない状態と考えて良い)を製作
する。当該ネツト・リング素材3′は、成形す
べきタイヤの踏面に対応する極面即ち第2図B
図示プロフアイル面4−1に当接する接合面3
−1をそなえると共に第3図に図示されている
リブ6、ラグ7およびシヨルダ骨部8を成形す
るための加工代を有するものである。なお、上
記接合面3−1は、上記プロフアイル面4−1
に密着させる必要があるため、例えばNC旋盤
などを用いて高精度に加工するものとする。
づネツト・リング素材3′(第4図Aは、後述
する工程(ii)によつて嵌合溝14が形成された状
態が示されているが、本工程において製作され
るネツト・リング素材3′は、上記嵌合溝14
が形成されていない状態と考えて良い)を製作
する。当該ネツト・リング素材3′は、成形す
べきタイヤの踏面に対応する極面即ち第2図B
図示プロフアイル面4−1に当接する接合面3
−1をそなえると共に第3図に図示されている
リブ6、ラグ7およびシヨルダ骨部8を成形す
るための加工代を有するものである。なお、上
記接合面3−1は、上記プロフアイル面4−1
に密着させる必要があるため、例えばNC旋盤
などを用いて高精度に加工するものとする。
(ii) 次いで、第4図Aに図示されている如く、上
記接合面3−1に嵌合溝14,14,14を将
来形成される所のリブ6,6,6に沿つてリン
グ状に穿溝する。なお、当該嵌合溝14の溝幅
Wは、第2図Aに開示されている如く、例えば
少なくともリブ6の最小幅Cより大きくかつ最
大幅Bよも小さいようにすれば良い。また、上
記嵌合溝14の内壁は、面粗度が5ないし80μ
m程度となるように仕上げるものとする。即
ち、嵌合溝14に後述する通気部材10を嵌合
せしめた状態のもとで、当該通気部材10と上
記嵌合溝14との接合部に前述した通気間隙1
1が形成されるようにするためである。
記接合面3−1に嵌合溝14,14,14を将
来形成される所のリブ6,6,6に沿つてリン
グ状に穿溝する。なお、当該嵌合溝14の溝幅
Wは、第2図Aに開示されている如く、例えば
少なくともリブ6の最小幅Cより大きくかつ最
大幅Bよも小さいようにすれば良い。また、上
記嵌合溝14の内壁は、面粗度が5ないし80μ
m程度となるように仕上げるものとする。即
ち、嵌合溝14に後述する通気部材10を嵌合
せしめた状態のもとで、当該通気部材10と上
記嵌合溝14との接合部に前述した通気間隙1
1が形成されるようにするためである。
(iii) 次に、上記嵌合溝14に帯板状の通気部材1
0を嵌合せしめて設置する。その状態を第4図
Bに図示している。なお、第4図Bは第4図A
図示矢印B−Bにおける断面図である。また、
第4図B図示通気部材10は、上記嵌合溝14
に設置された状態のもとで接合面3−1を形成
するように予め成形されているが、当該接合面
3−1に対する加工代を考慮して上記通気部材
10の板圧を若干厚くしておき、設置後に上記
接合面3−1を加工するようにしても良い。こ
のように、上記嵌合溝14に排気部材10を嵌
合せしめて設置することにより、前述したよう
に上記嵌合溝14の内壁面の面粗度を5ないし
80μm程度にしてあるため、上記通気部材10
と嵌合溝14との接合部に通気間隙11が形成
されることになる。
0を嵌合せしめて設置する。その状態を第4図
Bに図示している。なお、第4図Bは第4図A
図示矢印B−Bにおける断面図である。また、
第4図B図示通気部材10は、上記嵌合溝14
に設置された状態のもとで接合面3−1を形成
するように予め成形されているが、当該接合面
3−1に対する加工代を考慮して上記通気部材
10の板圧を若干厚くしておき、設置後に上記
接合面3−1を加工するようにしても良い。こ
のように、上記嵌合溝14に排気部材10を嵌
合せしめて設置することにより、前述したよう
に上記嵌合溝14の内壁面の面粗度を5ないし
80μm程度にしてあるため、上記通気部材10
と嵌合溝14との接合部に通気間隙11が形成
されることになる。
(iv) 上記(i)ないし(iii)の工程を終えたネツト・リン
グ素材3′に対して、リブ6、ラグ7、シヨル
ダ骨部8および連結部材9を形成するための放
電加工を行うことによつて、第3図および第4
図Cに図示されているネツト・リング3が完成
する(第4図Cは第4図Bに対応する部分断面
図)。なお、上記放電加工は、本願出願人らに
よつて既に提案されている「タイヤ成形用金型
およびその製造方法(例えば特願昭58−33994
号、特願昭58−95302号)」にもとづいて行うよ
うにすれば良い。
グ素材3′に対して、リブ6、ラグ7、シヨル
ダ骨部8および連結部材9を形成するための放
電加工を行うことによつて、第3図および第4
図Cに図示されているネツト・リング3が完成
する(第4図Cは第4図Bに対応する部分断面
図)。なお、上記放電加工は、本願出願人らに
よつて既に提案されている「タイヤ成形用金型
およびその製造方法(例えば特願昭58−33994
号、特願昭58−95302号)」にもとづいて行うよ
うにすれば良い。
以上説明した(i)ないし(iv)の工程を経て、本発明
のネツト・リング3が製作される。そして、第2
図AおよびBに図示されている如く、上記ネツ
ト・リング3をボールト(テーパ・ピンやストレ
ート・ピンを用いても良い)12によつてプロフ
アイル・リング4に固定し、更に該プロフアイ
ル・リング4をボールト13によつてホールダ5
に固定することにより、クロスベント方式の排気
機能を有する通気間隙11をそなえた本発明のタ
イヤ成形用金型が製造される。
のネツト・リング3が製作される。そして、第2
図AおよびBに図示されている如く、上記ネツ
ト・リング3をボールト(テーパ・ピンやストレ
ート・ピンを用いても良い)12によつてプロフ
アイル・リング4に固定し、更に該プロフアイ
ル・リング4をボールト13によつてホールダ5
に固定することにより、クロスベント方式の排気
機能を有する通気間隙11をそなえた本発明のタ
イヤ成形用金型が製造される。
以上、第2図ないし第4図を参照して、本発明
のタイヤ成形用金型およびその製造方法の一実施
例について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、第5図ないし第7図に図示されて
いるようにしても良い。即ち、第5図図示実施例
は、前述したネツト・リング3の製作工程におい
て、通気部材10に少なくとも将来リブ6を構成
する部分の適当な位置でありかつ板厚方向に予め
貫通孔15をもうけるようにしたものである。こ
のようにして、ネツト・リング3を製作すること
により、第5図図示の如く、通気間隙11に連通
する貫通孔15が形成され、更に、図示省略する
がプロフアイル・リング4およびホールダ5に上
記貫通孔15に連通する通気孔をもうけるように
すれば、クロスベント方式の排気機能のみなら
ず、ベント方式の排気機能をもそなえたタイヤ成
形用金型を提供することができる。
のタイヤ成形用金型およびその製造方法の一実施
例について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、第5図ないし第7図に図示されて
いるようにしても良い。即ち、第5図図示実施例
は、前述したネツト・リング3の製作工程におい
て、通気部材10に少なくとも将来リブ6を構成
する部分の適当な位置でありかつ板厚方向に予め
貫通孔15をもうけるようにしたものである。こ
のようにして、ネツト・リング3を製作すること
により、第5図図示の如く、通気間隙11に連通
する貫通孔15が形成され、更に、図示省略する
がプロフアイル・リング4およびホールダ5に上
記貫通孔15に連通する通気孔をもうけるように
すれば、クロスベント方式の排気機能のみなら
ず、ベント方式の排気機能をもそなえたタイヤ成
形用金型を提供することができる。
また、第6図図示実施例は、前述したネツト・
リング3の製作工程において、通気部材10の上
記嵌合溝14の底面に接合される面に、例えば第
2図A図示矢印a,a,……の位置でありかつ矢
印方向に通気溝16をもうけるようにして製作さ
れたネツト・リング3である。このようにして、
ネツト・リング3を製作することにより、第6図
図示の如く、いわゆるクロスベント・ホールの役
目を果たす通気溝16をそなえたタイヤ成形用金
型を提供することができる。
リング3の製作工程において、通気部材10の上
記嵌合溝14の底面に接合される面に、例えば第
2図A図示矢印a,a,……の位置でありかつ矢
印方向に通気溝16をもうけるようにして製作さ
れたネツト・リング3である。このようにして、
ネツト・リング3を製作することにより、第6図
図示の如く、いわゆるクロスベント・ホールの役
目を果たす通気溝16をそなえたタイヤ成形用金
型を提供することができる。
更に、第7図図示実施例は、前述したネツト・
リングの製作工程において通気部材10の上記嵌
合溝14の底面に接合される面に、例えば第2図
A図示矢印a,a,……の位置でありかつ矢印方
向に多孔質通気部材17を埋設して通気間隙をも
うけるように製作されたネツト・リング3であ
る。なお、通気部材10には貫通孔15がもうけ
られている。このようにして、ネツト・リング3
を製作することにより、第7図図示の如く、クロ
スベント方式の排気機能のみならずベント方式の
排気機能をもそなえ、非所望なゴムハミ出しを発
生することのないタイヤ成形用金型を提供するこ
とが出来る。
リングの製作工程において通気部材10の上記嵌
合溝14の底面に接合される面に、例えば第2図
A図示矢印a,a,……の位置でありかつ矢印方
向に多孔質通気部材17を埋設して通気間隙をも
うけるように製作されたネツト・リング3であ
る。なお、通気部材10には貫通孔15がもうけ
られている。このようにして、ネツト・リング3
を製作することにより、第7図図示の如く、クロ
スベント方式の排気機能のみならずベント方式の
排気機能をもそなえ、非所望なゴムハミ出しを発
生することのないタイヤ成形用金型を提供するこ
とが出来る。
上記説明において、本発明のタイヤ成形用金型
は、ネツト・リング3、プロフアイル・リング4
およびホールダ5によつて構成されるように説明
したが、上記プロフアイル・リング4とホールダ
5とを一体に構成するようにしても良い。
は、ネツト・リング3、プロフアイル・リング4
およびホールダ5によつて構成されるように説明
したが、上記プロフアイル・リング4とホールダ
5とを一体に構成するようにしても良い。
更に、本発明によつて製造されるタイヤ成形用
金型は、ネツト・リング、プロフアイル・リング
およびホールダがそれぞれリング状に一体に構成
されるよう説明したが、上記ネツト・リング、プ
ロフアイル・リング、ホールダを放射方向に複数
個に分割して、いわゆる割モールド方式のタイヤ
成形用金型にしても良い。そして本発明において
は、「ネツト・リング」、「プロフアイル・リング」
の如く「リング」という名称を用いているが、当
該「リング」とは、上記の如く分割された弧状体
を連接せしめてリング状に構成されるもの、およ
びリング状に製作されて弧状体に分割され、再び
リング状に組合わせ得るものなどを含むことは言
うまでもない。
金型は、ネツト・リング、プロフアイル・リング
およびホールダがそれぞれリング状に一体に構成
されるよう説明したが、上記ネツト・リング、プ
ロフアイル・リング、ホールダを放射方向に複数
個に分割して、いわゆる割モールド方式のタイヤ
成形用金型にしても良い。そして本発明において
は、「ネツト・リング」、「プロフアイル・リング」
の如く「リング」という名称を用いているが、当
該「リング」とは、上記の如く分割された弧状体
を連接せしめてリング状に構成されるもの、およ
びリング状に製作されて弧状体に分割され、再び
リング状に組合わせ得るものなどを含むことは言
うまでもない。
以上説明した如く、本発明によれば、高精度で
ありかつ製造コストの低廉化、製造期間の短縮化
を可能ならしめるネツト・リング方式のタイヤ成
形用金型であつて、しかもクロスベント方式の排
気機能を有するタイヤ成形用金型およびその製造
方法を提供することができる。なお、たとえ通気
間隙によつて小突起が形成されることがあつて
も、タイヤの踏面ではなく凹部の内部であるた
め、事実上差支えない。
ありかつ製造コストの低廉化、製造期間の短縮化
を可能ならしめるネツト・リング方式のタイヤ成
形用金型であつて、しかもクロスベント方式の排
気機能を有するタイヤ成形用金型およびその製造
方法を提供することができる。なお、たとえ通気
間隙によつて小突起が形成されることがあつて
も、タイヤの踏面ではなく凹部の内部であるた
め、事実上差支えない。
第1図はタイヤ成形用金型の従来例を説明する
ための説明図、第2図AおよびBは本発明のタイ
ヤ成形用金型の一実施例を説明するための説明
図、第3図は第2図図示実施例におけるネツト・
リングの斜視図、第4図AないしCは本発明にお
けるネツト・リングの製造方法の一実施例説明
図、第5図ないし第7図はそれぞれ本発明におけ
るネツト・リングの製造方法の他の一実施例説明
図を示す。 図中、3はネツト・リング、3−1は接合面、
3′はネツト・リング素材、4はプロフアイル・
リング、4−1はプロフアイル面、5はホール
ダ、6はリブ、7はラグ、8はシヨルダ骨部、9
は連結部材、10は通気部材、11は通気間隙、
12および13はボールト、14は嵌合溝、15
は貫通孔、16は通気溝、17は多孔質通気部材
を表す。
ための説明図、第2図AおよびBは本発明のタイ
ヤ成形用金型の一実施例を説明するための説明
図、第3図は第2図図示実施例におけるネツト・
リングの斜視図、第4図AないしCは本発明にお
けるネツト・リングの製造方法の一実施例説明
図、第5図ないし第7図はそれぞれ本発明におけ
るネツト・リングの製造方法の他の一実施例説明
図を示す。 図中、3はネツト・リング、3−1は接合面、
3′はネツト・リング素材、4はプロフアイル・
リング、4−1はプロフアイル面、5はホール
ダ、6はリブ、7はラグ、8はシヨルダ骨部、9
は連結部材、10は通気部材、11は通気間隙、
12および13はボールト、14は嵌合溝、15
は貫通孔、16は通気溝、17は多孔質通気部材
を表す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 タイヤ成形用金型において、 少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含む外形
に対応する内周面を有するプロフアイル・リン
グ、 および上記内周面に当接する接合面を有しかつ
上記成形すべきタイヤの凹部を成形するためのリ
ブおよび/またはラグからなるネツト・リングを
そなえ、 当該ネツト・リングが上記プロフアイル・リン
グの内周面上に載置されて構成されていると共
に、 上記ネツト・リングはネツト・リング本体と上
記接合面が形成された板状の通気部材とが接合さ
れてなり、 当該接合部にクロスベント機能を有する通気間
〓が形成されている ことを特徴とするタイヤ成形用金型。 2 少なくとも成形すべきタイヤの踏面を含む外
形に対応する内周面を有するプロフアイル・リン
グ、 および上記内周面に当接する接合面を有しかつ
上記成形すべきタイヤの凹部を成形するためのリ
ブおよび/またはラグからなるネツト・リングを
そなえてなると共に、 上記ネツト・リングにクロスベント機能を有す
る通気間〓が形成されているタイヤ成形用金型の
製造方法において、 上記成形すべきタイヤの踏面に対応する内周面
を有するプロフアイル・リングを製作する工程
と、 上記ネツト・リングを製作する工程とをそな
え、 当該ネツト・リング製作工程においては、上記
プロフアイル・リング内周面に当接する接合面を
有すると共に上記リブおよび/またはラグに対す
る加工代を有しかつ上記接合面に上記リブが形成
される位置に対応して通気部材を装着するための
通気部材嵌合溝を有するネツト・リング素材を製
作したのち、 上記通気部材を上記通気部材嵌合溝に接着した
上で、上記リブおよび/またはラグを加工するこ
とによつて、クロスベント機能を有する通気間〓
をそなえたネツト・リングの製作を行い、 上記プロフアイル・リング製作工程によつて製
作されたプロフアイル・リングの内周面上に、上
記ネツト・リング製作工程によつて製作されたネ
ツト・リングを載置するようにして製造する ことを特徴とするタイヤ成形用金型の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59089095A JPS60230809A (ja) | 1984-05-02 | 1984-05-02 | タイヤ成形用金型およびその製造方法 |
US06/713,951 US4708609A (en) | 1984-03-22 | 1985-03-20 | Tire manufacturing mold |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59089095A JPS60230809A (ja) | 1984-05-02 | 1984-05-02 | タイヤ成形用金型およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60230809A JPS60230809A (ja) | 1985-11-16 |
JPH0542329B2 true JPH0542329B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=13961318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59089095A Granted JPS60230809A (ja) | 1984-03-22 | 1984-05-02 | タイヤ成形用金型およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60230809A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2510160B2 (ja) * | 1986-07-08 | 1996-06-26 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機におけるプラネタリギヤ機構 |
JPS63278807A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-16 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ加硫成形用金型 |
-
1984
- 1984-05-02 JP JP59089095A patent/JPS60230809A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60230809A (ja) | 1985-11-16 |
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