JPH0542300Y2 - - Google Patents

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JPH0542300Y2
JPH0542300Y2 JP3237386U JP3237386U JPH0542300Y2 JP H0542300 Y2 JPH0542300 Y2 JP H0542300Y2 JP 3237386 U JP3237386 U JP 3237386U JP 3237386 U JP3237386 U JP 3237386U JP H0542300 Y2 JPH0542300 Y2 JP H0542300Y2
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notch
ring
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closure
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Description

【考案の詳細な説明】 (利用分野及び考案の概要) 本考案は、過流出防止弁をガスコツクの閉子に
内蔵する形式の、過流出防止弁付のガスコツクに
関するものであり、閉子の全開位置近傍で、この
閉子と連動させて過流出防止弁の下流端を開閉さ
せるものにおいて、この開閉動作のための機構部
を簡略化させようとするものである。
(従来技術及びその問題点) 上記した形式の過流出防止弁付のガスコツクと
して、すでに、実願昭59−69627号(実開昭60−
180882号)のものがある。これは、第8図、第9
図に示すような構成で、ガスコツクのコツク本体
1のガス入口11に続けて設けた過流出防止弁の
筒状の主体2と、一定角回動できるようにした第
1リング3と、閉子10にすすみ対偶状態にかみ
合い且前記第1リング3の下方に回動自在に設け
た第2リング4と、前記主体2にすすみ対偶状態
にかみ合い且主体2の下流端開口部に対接する弁
体5と、この弁体5を閉弁方向(主体2の下流端
開口部を閉塞する方向)に付勢する第1バネ61
と、第2リング4を前記第1バネ61に抗して上
方に持ち上げる第2バネ62とからなる。
これらの各部において、第1リング3と第2リ
ング4とは相互の対接面でカム対偶させるととも
に、弁体5に連設した脚部51は第2リング4の
一部に対接させてある。
この従来のものでは、閉子10の回動に伴つ
て、第9図のような経過で、第2リング4が回動
するとともに、第1リング3との相対回動及び、
第1リングとのカム対偶関係により、閉子10が
その全開位置の近傍に達した時点で昇降動作し、
弁体5もこの第2リング4と同期的に昇降し、開
閉せしめられる。
従つて、閉子10が半開状態に放置された場合
には、弁体5は閉弁状態にあるとともに、閉子1
0が全開状態にある場合において、のみ弁体5が
開弁されることとなるから、過流出防止弁を内蔵
したガスコツクの流量が半絞り状態に放置される
ことがない。従つて、ガスコツクの操作不完全が
原因となつて過流出防止弁が作動しない、という
ような不都合は防止できる。
ところが、この従来のものでは、上記した動作
を確保するため、二つのリング3,4が必要とな
り、機構が複雑である。
本考案は、上記したような、弁体の動作を実現
するための構造・機構の簡略化を図ることを目的
とする。
(手段) 上記目的を達成するために講じた本考案の技術
的手段は、弁体5を閉子10に対して昇降自在に
すすみ対偶させるとともに、弁体5を過流出防止
弁の主体2の上端に位置する流路下流側の開口端
20に対接させ、この主体2の基部に回動リング
30を外嵌させ、この回動リングに前記弁体5に
連設した脚部51を一定の相対回動余裕を有する
ようにかみ合せ、このかみ合い部は、深い第1切
欠部31とこれに連続する浅い切欠部32とを連
続して形成した一方の切欠部に対して他方の突起
部が半径方向に嵌入する構成とし、他方、回動リ
ング30と主体2の基部又はコツク本体1等の固
定部とをカム対偶させ、この対偶関係は、対偶域
の一端に形成され且回動リング30の斜め昇降を
許容するカム対偶域と、他の対偶域におけるまわ
り対偶域の組合せとし、上記弁体5には下向きの
付勢力を、回動リング30にはこの付勢力よりも
大きな上向きの付勢力をそれぞれ付与させ、上
記、第2切欠部32は第1切欠部31に対して閉
子10の開回動方向に位置させるとともに、閉子
10を全開位置に回動したとき、回動リング30
と脚部51とのかみ合い部における一方の突起部
が他方の切欠部の第2切欠部32と一致し且回動
リング30がカム対偶域と一致するようにしたこ
とである。
(作用) 本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。閉子10が全閉位置にあるとき、弁体5の脚
部51は回動リング30の第1切欠部31に一致
しており、回動リング30と主体2の基部とのカ
ム対偶部では、その対偶関係は、まわり対偶域に
あり、弁体5には下向きの付勢力のみが作用し、
閉弁状態にある。
この状態から、閉子10を開回動すると同時に
弁体5も回動して、脚部51は第2切欠部32側
に位置し、同時又はわずかの回動によりこの脚部
51は第2切欠部32の側面に当接する。その
後、回動リング30は、前記当接によつて、閉子
10→脚部51→第2切欠部32の側面の経路で
トルク伝達され、閉子10と一体回動する。次い
で、閉子10が全開位置に達すると、回動リング
30のカム対偶部はネジ対偶域に入る。この時点
では回動リング30には上向きの付勢力が付与さ
れているから、又、前記付勢力は弁体5に加わる
下向きの付勢力よりも大きいことから、脚部51
と第2切欠部32の底部との当接により弁体5は
回動リング30とともに持ち上げられることとな
る。
逆に、閉子10をこの全開位置から閉回動させ
ると、弁体5の脚部51は、第2切欠部32の底
部との対接が外れて第1切欠部31に位置し、弁
体5は、これに作用する下向きの付勢力によつて
降下せしめられ、閉弁する。さらに閉回動させる
と、脚部51と第1切欠部31の側面との当接に
より回動リング30が弁体5とともに一体回動さ
れて、この回動リングのカム対偶部はまずネジ対
偶部からまわり対偶部に移行し、閉子10の全閉
位置では各部が初期位置に復帰する。
(効果) 本考案は上記構成であるから、次の特有の効果
を有する。
回動リング30と主体2とのカム対偶機構を主
たる機構とするだけで、弁体5の瞬時開閉ができ
るから、二つのリングを用いる従来のものにくら
べて構造が簡略化できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図〜第4図に基づ
いて説明する。
この実施例では、弁体5と閉子10とのすすみ
対偶を実現するため、第2図Aのように、閉子1
0に設けたスリーブ12に一対のスリツト13,
13を形成し、他方、弁体5に設けた一対の脚部
51,51の下端に第2図Bのように突起52,
52を形成し、この突起を前記スリツトに各別に
嵌合させている。
次に、過流出防止弁の主体2はガス入口11の
下流側直後に螺合装着されるもので、回動リング
30をこの主体2の基部に外嵌し、さらに、第2
バネ62を回動リング30に外嵌した状態でコツ
ク本体1と回動リング30の中程に張り出させた
つば部33との間に介装している。
また、脚部51,51と回動リング30とのか
み合いは、第3図の如くであり、脚部51,51
の下端に形成した突起52,52の部分が第1、
第2切欠部31,32間に突出する。この実施例
では、第1切欠部31の円周方向の幅は脚部51
の幅よりも大きく設定され、他方、第2切欠部3
2の円周方向の幅は脚部51のそれと略一致させ
てある。又、第1切欠部31の底部と第2切欠部
32の底部との段差は弁体5の開弁ストロークh
に合せて設定してある。
さらに、主体2の基部と回動リング30とのカ
ム対偶機構は、第2図Dのように、主体2の基部
に突出させた逆台形状のカム突起21,21と、
これに嵌合する円周方向の長孔34とからなる。
この長孔34は、既述のまわり対偶を実現するた
め、全体的には、前記カム突起21の上下幅と一
致する幅とし、この一端に広幅部35を具備さ
せ、長孔34の上辺は直線状となつている。ま
た、広幅部35に変化する部分の段差は、既述し
た弁体5の開弁ストロークhに一致させてある。
上記した実施例のものでは、閉子10が全閉位
置にあるとき、脚部51は第1切欠部31の側面
に当接した状態(第3図のA)にあり、この状態
から、同図の矢印の如く回動させると、脚部51
は第2切欠部32の側面に当接して回動リング3
0が回動せしめられ、長孔34の広幅部35がカ
ム突起21に一致した状態(第3図のC)になつ
た時点で開弁することとなる。尚、この為、脚部
51と第1、第2切欠部31,32とのかみ合い
余裕及び長孔34の円周方向の長さは所定に設定
されている。従つて、閉子10の開閉操作角度の
両端で第3図のA及び同図のCの状態となる。
尚、この実施例では、カム突起21を主体2に
設けたが、これを、コツク本体1側に設けてもよ
い。また、カム突起21を回動リング30に設
け、長孔34に相当する凹部を主体2又は前記コ
ツク本体1側に設けるようにしてもよい。要は、
回動リング30の固定部分に対してまわり対偶し
且特定位置でネジ対偶する構成であれば同様に機
能する。
さらに、図示実施例のものにおいては、回動リ
ング30を、第4図の如く、二つ割りにすること
も可能で、この場合には、主体2への組み付けが
かんたんである。
図示実施例では、長孔34と第1,第2切欠部
31,32とを同様な位置に設けたが、これを円
周方向にズラせると、回動リング30の高さを小
さくできる。
次に、回動リング30にカム突起21,21を
設ける構成としては第5図、第6図に示す構成が
採用可能で、このものでは、第1、第2切欠部3
1,32を弁体5の脚部51,51に連設したス
カート部53に設け、長孔34を主体2と一体の
筒部22に開口させるようにしている。又、弁体
5と閉子10とのすすみ対偶を実現するため、弁
体5の頂部側面に縦方向の突条54を設け、これ
を閉子10の通過孔の内周に形成した凹溝12に
嵌合されるようにしてある。
さらに、回動リング30の内周でカム突起2
1,21と一致する部分には、同様の突起36,
36が形成されており、この突起36,36が各
別にスカート部53に形成した第1、第2切欠部
31,32からなる切欠部にかみ合つている。従
つて、この実施例では、回動リング30と前記第
1、第2切欠部31,32とのかみ合い部の外周
に、筒部22の長孔34及び広幅部35が位置す
ることとなる。
この実施例の場合、第7図に示す経路で各部が
動作し、第1実施例の場合と同様の作用が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の要部分解図、第
2図は各部の横断面図で、同図のAはA−A断面
図、BはB−B断面図、CはC−C断面図、Dは
D−D断面図、第3図は要部の動作説明図、第4
図は回動リング30の他の構成例を示す説明図、
第5図は第2実施例の要部分解図、第6図は各対
応する部分の横断面図、第7図はこの実施例の動
作説明図、第8図、第9図は従来例の説明図であ
り、図中、 1……コツク本体、10……閉子、2……主
体、21……カム突起、30……回動リング、3
1……第1切欠部、32……第2切欠部、5……
弁体、51……脚部、61……第1バネ、62…
…第2バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁体5を閉子10に対して昇降自在にすすみ対
    偶させるとともに、弁体5を過流出防止弁の主体
    2の上端に位置する流路下流側の開口端20に対
    接させ、この主体2の基部に回動リング30を外
    嵌させ、この回動リングに前記弁体5に連設した
    脚部51を一定の相対回動余裕を有するようにか
    み合せ、このかみ合い部は、深い第1切欠部31
    とこれに連続する浅い切欠部32とを連続して形
    成した一方の切欠部に対して他方の突起部が半径
    方向に嵌入する構成とし、他方、回動リング30
    と主体2の基部又はコツク本体1等の固定部とを
    カム対偶させ、この対偶関係は、対偶域の一端に
    形成され且回動リング30の斜め昇降を許容する
    カム対偶域と、他の対偶域におけるまわり対偶域
    の組合せとし、上記弁体5には下向きの付勢力
    を、回動リング30にはこの付勢力よりも大きな
    上向きの付勢力をそれぞれ付与させ、上記、第2
    切欠部32は第1切欠部31に対して閉子10の
    開回動方向に位置させるとともに、閉子10を全
    開位置に回動したとき、回動リング30と脚部5
    1とのかみ合い部における一方の突起部が他方の
    切欠部の第2切欠部32と一致し且回動リング3
    0がカム対偶域と一致するようにした過流出防止
    弁付のガスコツク。
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