JPH0541948A - 油脂組成物 - Google Patents
油脂組成物Info
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- JPH0541948A JPH0541948A JP3201841A JP20184191A JPH0541948A JP H0541948 A JPH0541948 A JP H0541948A JP 3201841 A JP3201841 A JP 3201841A JP 20184191 A JP20184191 A JP 20184191A JP H0541948 A JPH0541948 A JP H0541948A
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- fat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主たる油脂成分が、硬化油脂及び/又は硬化
分別油脂(ノーテンパー型油脂)とS2 UM (テンパー
型油脂)の任意の配合物であっても、グレイニング、あ
るいは、ブルーミング等の、油脂結晶の粗大化現象を抑
制して自由な品質設計を可能にし、しかも、食した時の
口溶け、呈味が良好な油脂組成物の提供。 【構成】 本発明の油脂組成物は、ジ−飽和−モノ−ポ
リ不飽和−トリグリセリド(S2 UP )を5〜50重量
%、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂20〜85重量
%、及び、ジ−飽和−モノ−モノ不飽和−トリグリセリ
ド(S2 UM )10〜75重量%を含有する。
分別油脂(ノーテンパー型油脂)とS2 UM (テンパー
型油脂)の任意の配合物であっても、グレイニング、あ
るいは、ブルーミング等の、油脂結晶の粗大化現象を抑
制して自由な品質設計を可能にし、しかも、食した時の
口溶け、呈味が良好な油脂組成物の提供。 【構成】 本発明の油脂組成物は、ジ−飽和−モノ−ポ
リ不飽和−トリグリセリド(S2 UP )を5〜50重量
%、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂20〜85重量
%、及び、ジ−飽和−モノ−モノ不飽和−トリグリセリ
ド(S2 UM )10〜75重量%を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂組成物、詳しく
は、チョコレート用又は製菓用クリーム等に有用な油脂
組成物に関する。
は、チョコレート用又は製菓用クリーム等に有用な油脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチョコレート又は製菓用油性クリ
ーム等は、ジ−飽和−モノ−モノ不飽和−トリグリセリ
ド(S2 UM )を主たる成分としたテンパー型チョコレ
ート又はテンパー型クリーム類と、硬化処理して製造さ
れた油脂を主成分としたノーテンパー型チョコレート又
はノーテンパー型クリーム類とに分類される。
ーム等は、ジ−飽和−モノ−モノ不飽和−トリグリセリ
ド(S2 UM )を主たる成分としたテンパー型チョコレ
ート又はテンパー型クリーム類と、硬化処理して製造さ
れた油脂を主成分としたノーテンパー型チョコレート又
はノーテンパー型クリーム類とに分類される。
【0003】テンパー型チョコレート又はテンパー型ク
リーム類(以下、テンパー型クリーム類という)と、ノ
ーテンパー型チョコレート又はノーテンパー型クリーム
類(以下、ノーテンパー型クリーム類という)との分類
は、クリーム類製造時の工程で、テンパリング工程を必
須とする(テンパー型クリーム類)か、しない(ノーテ
ンパー型クリーム類)かによるものである。
リーム類(以下、テンパー型クリーム類という)と、ノ
ーテンパー型チョコレート又はノーテンパー型クリーム
類(以下、ノーテンパー型クリーム類という)との分類
は、クリーム類製造時の工程で、テンパリング工程を必
須とする(テンパー型クリーム類)か、しない(ノーテ
ンパー型クリーム類)かによるものである。
【0004】ノーテンパー型クリーム類の主たる油脂成
分は、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂であるが、これ
らは、テンパー型クリーム類の主たる油脂成分であるS
2 U M との配合性が悪く、任意に配合出来ないものであ
った。従って、ノーテンパー型クリーム類とテンパー型
クリーム類とを混合する際に、幅広い配合ができなかっ
た。つまり、不適切な配合の場合、グレイニング、ある
いは、ブルーミング等の、油脂結晶の粗大化現象が生起
し易く、自由な品質設計ができなかった。
分は、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂であるが、これ
らは、テンパー型クリーム類の主たる油脂成分であるS
2 U M との配合性が悪く、任意に配合出来ないものであ
った。従って、ノーテンパー型クリーム類とテンパー型
クリーム類とを混合する際に、幅広い配合ができなかっ
た。つまり、不適切な配合の場合、グレイニング、ある
いは、ブルーミング等の、油脂結晶の粗大化現象が生起
し易く、自由な品質設計ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、主た
る油脂成分が、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂(ノー
テンパー型油脂)とS2 UM (テンパー型油脂)の任意
の配合物であっても、グレイニング、あるいは、ブルー
ミング等の、油脂結晶の粗大化現象を抑制して自由な品
質設計を可能にし、しかも、食した時の口溶け、呈味が
良好な油脂組成物を提供することにある。
る油脂成分が、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂(ノー
テンパー型油脂)とS2 UM (テンパー型油脂)の任意
の配合物であっても、グレイニング、あるいは、ブルー
ミング等の、油脂結晶の粗大化現象を抑制して自由な品
質設計を可能にし、しかも、食した時の口溶け、呈味が
良好な油脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジ−飽和−モ
ノ−ポリ不飽和−トリグリセリド(以下、S2 UP とい
う)を5〜50重量%、硬化油脂及び/又は硬化分別油
脂20〜85重量%、及び、ジ−飽和−モノ−モノ不飽
和−トリグリセリド(以下、S2 UM という)10〜7
5重量%を含有することを特徴とする油脂組成物を提供
することにより、上記目的を達成したものである。
ノ−ポリ不飽和−トリグリセリド(以下、S2 UP とい
う)を5〜50重量%、硬化油脂及び/又は硬化分別油
脂20〜85重量%、及び、ジ−飽和−モノ−モノ不飽
和−トリグリセリド(以下、S2 UM という)10〜7
5重量%を含有することを特徴とする油脂組成物を提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0007】以下、本発明の油脂組成物について詳述す
る。本発明の油脂組成物の構成成分であるS2 UP は、
特開昭63−273485号公報に記載されているよう
に、ポリ不飽和脂肪酸含有油脂と、飽和脂肪酸又はこれ
らの低級アルコールエステル等とを、リパーゼ等による
エステル交換を行い、必要であれば、さらに分別、精製
等の処理を行うことにより得られるものである。
る。本発明の油脂組成物の構成成分であるS2 UP は、
特開昭63−273485号公報に記載されているよう
に、ポリ不飽和脂肪酸含有油脂と、飽和脂肪酸又はこれ
らの低級アルコールエステル等とを、リパーゼ等による
エステル交換を行い、必要であれば、さらに分別、精製
等の処理を行うことにより得られるものである。
【0008】S2 UP を構成する飽和脂肪酸基として
は、炭素数12〜22の飽和脂肪酸が挙げられる。具体
的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、特
に、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が工業的に
は好ましい。又、S2 UP を構成するポリ不飽和脂肪酸
基としては、炭素数16〜22のジエン酸又はトリエン
酸が挙げられる。具体的には、リノール酸、リノレン酸
等が挙げられるが、リノール酸等のジエン酸が、酸化安
定性において比較的良好である点より好ましい。
は、炭素数12〜22の飽和脂肪酸が挙げられる。具体
的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、特
に、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が工業的に
は好ましい。又、S2 UP を構成するポリ不飽和脂肪酸
基としては、炭素数16〜22のジエン酸又はトリエン
酸が挙げられる。具体的には、リノール酸、リノレン酸
等が挙げられるが、リノール酸等のジエン酸が、酸化安
定性において比較的良好である点より好ましい。
【0009】本発明の油脂組成物において、S2 U
P は、5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%含
有されるものである。次に、本発明の油脂組成物の構成
成分である硬化油脂及び/又は硬化分別油脂は、大豆
油、ナタネ油、コメ油、パーム油、綿実油、ひまわり
油、サフラワー油、落花生油、又はこれらの分別油等を
硬化したもの、あるいは、椰子油、パーム核油、又はこ
れらの分別油等を硬化したもので、必要なら、さらに分
別、精製等の処理を行ったものである。
P は、5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%含
有されるものである。次に、本発明の油脂組成物の構成
成分である硬化油脂及び/又は硬化分別油脂は、大豆
油、ナタネ油、コメ油、パーム油、綿実油、ひまわり
油、サフラワー油、落花生油、又はこれらの分別油等を
硬化したもの、あるいは、椰子油、パーム核油、又はこ
れらの分別油等を硬化したもので、必要なら、さらに分
別、精製等の処理を行ったものである。
【0010】上記硬化油脂及び/又は硬化分別油脂は、
その融点が好ましくは25〜40℃、より好ましくは3
0〜40℃のものである。本発明の油脂組成物におい
て、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂は、20〜85重
量%、好ましくは30〜60重量%含有されるものであ
る。次に、本発明の油脂組成物の構成成分であるS2 U
M は、カカオ脂、サル脂、シア脂、パーム油、コクム
脂、イリッペ脂等のS2 UM 含有油脂、あるいは、これ
らのS2 UM 含有油脂を精製、又は、分別、分画、精製
等の処理を行ったものである。
その融点が好ましくは25〜40℃、より好ましくは3
0〜40℃のものである。本発明の油脂組成物におい
て、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂は、20〜85重
量%、好ましくは30〜60重量%含有されるものであ
る。次に、本発明の油脂組成物の構成成分であるS2 U
M は、カカオ脂、サル脂、シア脂、パーム油、コクム
脂、イリッペ脂等のS2 UM 含有油脂、あるいは、これ
らのS2 UM 含有油脂を精製、又は、分別、分画、精製
等の処理を行ったものである。
【0011】又、S2 UM は、オレイン酸、パルミトオ
レイン酸等の炭素数16〜22のモノエン酸含有油脂
と、炭素数12〜22の飽和脂肪酸、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸等又はこれらの低級アルコールエステ
ル等とを、リパーゼ等でエステル交換することによって
製造される。必要であれば、さらに分別、精製等の処理
を行って得ることができる。
レイン酸等の炭素数16〜22のモノエン酸含有油脂
と、炭素数12〜22の飽和脂肪酸、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸等又はこれらの低級アルコールエステ
ル等とを、リパーゼ等でエステル交換することによって
製造される。必要であれば、さらに分別、精製等の処理
を行って得ることができる。
【0012】本発明の油脂組成物において、S2 U
M は、10〜75重量%、好ましくは30〜60重量%
含有されるものである。本発明の油脂組成物には、上記
油脂以外の油脂、例えば、大豆油、菜種油、米油、コー
ン油、ひまわり油、サフラワー油、綿実油等の液状油
や、乳脂等を含有させてもよい。
M は、10〜75重量%、好ましくは30〜60重量%
含有されるものである。本発明の油脂組成物には、上記
油脂以外の油脂、例えば、大豆油、菜種油、米油、コー
ン油、ひまわり油、サフラワー油、綿実油等の液状油
や、乳脂等を含有させてもよい。
【0013】又、本発明の油脂組成物には、油脂成分の
他にも、糖類、全脂粉乳、脱脂粉乳、カカオマス、カカ
オパウダー、酒類、乳化剤、香料、呈味パウダー類、ミ
ルク、生クリーム、着色料、澱粉類等を適宜含有させて
もよい。
他にも、糖類、全脂粉乳、脱脂粉乳、カカオマス、カカ
オパウダー、酒類、乳化剤、香料、呈味パウダー類、ミ
ルク、生クリーム、着色料、澱粉類等を適宜含有させて
もよい。
【0014】
【実施例】以下に実施例を比較例および実験例と共に挙
げ、本発明を更に詳しく説明する。 実施例1〜2および比較例1 まず、S2 UP 含有油脂は、特公昭63ー273485
号公報の記載に基づき、サフラワー油10重量部とステ
アリン酸10重量部とを反応させ、脂肪酸を除去したの
ち、溶剤分別により中部油フラクションを分取し、これ
を精製することにより製造した。このS2 UP 含有油脂
中には、S2 UP が82%、S2 UM が14%含有され
ていた(HPLC分析による)。
げ、本発明を更に詳しく説明する。 実施例1〜2および比較例1 まず、S2 UP 含有油脂は、特公昭63ー273485
号公報の記載に基づき、サフラワー油10重量部とステ
アリン酸10重量部とを反応させ、脂肪酸を除去したの
ち、溶剤分別により中部油フラクションを分取し、これ
を精製することにより製造した。このS2 UP 含有油脂
中には、S2 UP が82%、S2 UM が14%含有され
ていた(HPLC分析による)。
【0015】次に、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂と
しては、コメ油30重量部、パーム軟部油40重量部、
ナタネ油30重量部を混合し、融点が30.5℃となる
ように硬化して、硬化油脂Aを製造した。以上から得ら
れたS2 UP 含有油脂および硬化油脂Aを使用し、下記
第1表の配合にて、常法によりチョコレート(実施例1
〜2、比較例1)をそれぞれ製造した。
しては、コメ油30重量部、パーム軟部油40重量部、
ナタネ油30重量部を混合し、融点が30.5℃となる
ように硬化して、硬化油脂Aを製造した。以上から得ら
れたS2 UP 含有油脂および硬化油脂Aを使用し、下記
第1表の配合にて、常法によりチョコレート(実施例1
〜2、比較例1)をそれぞれ製造した。
【0016】 実施例1〜2および比較例1のチョコレート中の油分と
S2 UP の含有量は下記第2表の通りである。
S2 UP の含有量は下記第2表の通りである。
【0017】 実験例1 上記において製造した実施例1〜2および比較例1のチ
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第3表に示す。
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第3表に示す。
【0018】 上記表中、 −:変化なし、±:光沢がない、+:ブル
ームが発生、++:激しいブルームが発生を示す。(以
後同じ)実施例1〜2のチョコレートは、比較例1のチ
ョコレートと比べ、ブルームの発生が抑制されている。
ームが発生、++:激しいブルームが発生を示す。(以
後同じ)実施例1〜2のチョコレートは、比較例1のチ
ョコレートと比べ、ブルームの発生が抑制されている。
【0019】実験例2 上記において製造した実施例1〜2および比較例1のチ
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、15℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第4表に示す。 実験例1よりさらに違いが明確になっており、実施例1
〜2のチョコレートはS2 UP の含有量が増加すると共
にブルームの発生がより抑制されている。
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、15℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第4表に示す。 実験例1よりさらに違いが明確になっており、実施例1
〜2のチョコレートはS2 UP の含有量が増加すると共
にブルームの発生がより抑制されている。
【0020】実施例3〜4および比較例2 コメ油80重量部およびパーム軟部油20重量部を混合
し、融点が37.5℃となるように硬化して、硬化油脂
Bを製造した。この硬化油脂Bと、実施例1〜2で得ら
れたS2 UP 含有油脂を使用して、下記第5表の配合に
て、常法によりチョコレート(実施例3〜4、比較例
2)をそれぞれ製造した。
し、融点が37.5℃となるように硬化して、硬化油脂
Bを製造した。この硬化油脂Bと、実施例1〜2で得ら
れたS2 UP 含有油脂を使用して、下記第5表の配合に
て、常法によりチョコレート(実施例3〜4、比較例
2)をそれぞれ製造した。
【0021】 実施例3〜4および比較例2のチョコレート中の油分と
S2 UP の含有量は下記第6表の通りである。
S2 UP の含有量は下記第6表の通りである。
【0022】 実験例3 上記において製造した実施例3〜4および比較例2のチ
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第7表に示す。
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第7表に示す。
【0023】 実施例3のチョコレートは、比較例2のチョコレートと
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
【0024】実験例4 上記において製造した実施例3〜4および比較例2のチ
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、26℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第8表に示す。 実施例3のチョコレートは、比較例2のチョコレートと
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、26℃で放置し、ブルームの観察を
行った。その結果を下記第8表に示す。 実施例3のチョコレートは、比較例2のチョコレートと
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
【0025】実験例5 上記において製造した実施例3〜4および比較例2のチ
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃12時間放置後、30℃12
時間放置を繰り返して、ブルームの観察を行った。その
結果を下記第9表に示す。
ョコレートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態
で急冷固化した後、20℃12時間放置後、30℃12
時間放置を繰り返して、ブルームの観察を行った。その
結果を下記第9表に示す。
【0026】 実施例3のチョコレートは、比較例2のチョコレートと
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
比べ、ブルームの発生が抑制されており、実施例4のチ
ョコレートは、さらにブルームの発生が抑制されてい
る。
【0027】実施例5および比較例3 実施例1〜2で得られたS2 UP 含有油脂、実施例3〜
4で得られた硬化油脂Bを使用して、下記第10表の配
合にて、常法によりチョコレート(実施例5、比較例
3)をそれぞれ製造した。 実施例5および比較例3のチョコレート中の油分とS2
UPの含有量は下記第11表の通りである。
4で得られた硬化油脂Bを使用して、下記第10表の配
合にて、常法によりチョコレート(実施例5、比較例
3)をそれぞれ製造した。 実施例5および比較例3のチョコレート中の油分とS2
UPの含有量は下記第11表の通りである。
【0028】 実験例6 上記において製造した実施例5および比較例3のチョコ
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を行っ
た。その結果を下記第12表に示す。
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、20℃で放置し、ブルームの観察を行っ
た。その結果を下記第12表に示す。
【0029】 実施例5のチョコレートは、比較例3のチョコレートと
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
【0030】又、30日放置後、実施例5および比較例
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。 実験例7 上記において製造した実施例5および比較例3のチョコ
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、26℃で放置し、ブルームの観察を行っ
た。その結果を下記第13表に示す。
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。 実験例7 上記において製造した実施例5および比較例3のチョコ
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、26℃で放置し、ブルームの観察を行っ
た。その結果を下記第13表に示す。
【0031】 実施例5のチョコレートは、比較例3のチョコレートと
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
【0032】又、20日放置後、実施例5および比較例
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。 実験例8 上記において製造した実施例5および比較例3のチョコ
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、20℃12時間放置後、30℃12時間
放置を繰り返して、ブルームの観察を行った。その結果
を下記第14表に示す。
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。 実験例8 上記において製造した実施例5および比較例3のチョコ
レートをテンパリングを行わず、ノーテンパー状態で急
冷固化した後、20℃12時間放置後、30℃12時間
放置を繰り返して、ブルームの観察を行った。その結果
を下記第14表に示す。
【0033】 実施例5のチョコレートは、比較例3のチョコレートと
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
比べ、顕著にブルームの発生が抑制されている。
【0034】又、20日放置後、実施例5および比較例
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。
3のチョコレートを賞味したところ、比較例3のチョコ
レートがボソボソの状態になっていたのに対し、実施例
5のチョコレートは製造時の口溶け、呈味を維持してお
り、良好なチョコレートであった。
【0035】
【発明の効果】本発明の油脂組成物は、主たる油脂成分
が、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂(ノーテンパー型
油脂)とS2 UM (テンパー型油脂)の任意の配合物で
あっても、グレイニング、あるいは、ブルーミング等
の、油脂結晶の粗大化現象を抑制して自由な品質設計を
可能にし、しかも、食した時の口溶け、呈味が良好なも
のである。
が、硬化油脂及び/又は硬化分別油脂(ノーテンパー型
油脂)とS2 UM (テンパー型油脂)の任意の配合物で
あっても、グレイニング、あるいは、ブルーミング等
の、油脂結晶の粗大化現象を抑制して自由な品質設計を
可能にし、しかも、食した時の口溶け、呈味が良好なも
のである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジ−飽和−モノ−ポリ不飽和−トリグリ
セリド(S2 UP )を5〜50重量%、硬化油脂及び/
又は硬化分別油脂20〜85重量%、及び、ジ−飽和−
モノ−モノ不飽和−トリグリセリド(S2 UM )10〜
75重量%を含有することを特徴とする油脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03201841A JP3088788B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03201841A JP3088788B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 油脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541948A true JPH0541948A (ja) | 1993-02-23 |
JP3088788B2 JP3088788B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=16447784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03201841A Expired - Lifetime JP3088788B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 油脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088788B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07135901A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-05-30 | Asahi Denka Kogyo Kk | 製菓用油脂組成物の製造方法 |
JP2000189056A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | 含水チョコレート類用油脂組成物 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP03201841A patent/JP3088788B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07135901A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-05-30 | Asahi Denka Kogyo Kk | 製菓用油脂組成物の製造方法 |
JP2000189056A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | 含水チョコレート類用油脂組成物 |
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JP3088788B2 (ja) | 2000-09-18 |
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