JPH0541746B2 - - Google Patents

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JPH0541746B2
JPH0541746B2 JP60057234A JP5723485A JPH0541746B2 JP H0541746 B2 JPH0541746 B2 JP H0541746B2 JP 60057234 A JP60057234 A JP 60057234A JP 5723485 A JP5723485 A JP 5723485A JP H0541746 B2 JPH0541746 B2 JP H0541746B2
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JP
Japan
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fabric
fluorine
treated
treatment
fibers
Prior art date
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JP60057234A
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JPS61215780A (ja
Inventor
Toshio Nakanishi
Tetsuo Asano
Tomya Hashimoto
Tsunekatsu Furuta
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野 本発明は、動物性繊維と合成繊維とからなる布
帛(以下合繊混布帛という。)に、ドライクリニ
ング耐久性を有する制電性と撥水性とを付与する
加工方法に関するものである。 (ロ) 従来の技術 合繊混布帛は、着用時静電気が発生し易く、か
つ静電気により塵、埃、糸屑等の汚れが付着し易
く、フオーマルウエアや学生服等の黒色や極濃色
の場合、着用上問題がある。特に撥水加工を施し
た合繊混布帛は、吸湿性が抑えられるため、通常
加工品よりさらに静電気が発生し易くなる。 従来から一般に行われている制電加工では、ア
ニオン系、カチオン系、両性系及びノニオン系の
各種界面活性剤、もしくはアクリル酸誘導体、ポ
リアルキレンポリアミン誘導体、ポリカチオン誘
導体等の高分子電解質を繊維上に固着させて繊維
の吸湿性を高め、一方撥水加工では、ジルコニウ
ム系樹脂、シリコン系樹脂、弗素系樹脂等を付与
し、乾燥後熱処理することにより繊維に疎水性を
与えるものであり、吸湿性と疎水性という互いに
相反する性質を付与する両者の技術を複合するこ
とは非常に困難であるとされてきた。従つて、撥
水性を低下させることなく、耐久性のある制電性
を付与することができる効果的な加工方法は、未
だ見出されていないのが現状である。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は、特定の帯電防止剤と弗素系撥水剤と
の間に極めて顕著な選択結合性及び/又は架橋結
合性が認められる、という知見をもとに、合繊混
布帛に、ドライクリニング耐久性を有する制電性
と撥水性との相反する両機能を付与しようとする
ものである。 (ニ) 問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、合成繊維と動物性繊維とからなる布
帛に対し、ポリアルキレンオキシド基を有する水
溶液ポリアミンとエピクロルヒドリン又はハロゲ
ンヒドリン化合物との初期縮合物を含む水溶液を
付与し、乾燥、熱処理、ソーピング処理及び乾燥
し、次いで弗素系撥水剤の水性分散液を付与し、
乾燥、熱処理することを特徴とする布帛の加工方
法である。 本発明は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維等の合成繊維
と羊毛繊維、絹繊維等の動物性繊維とからなる、
混紡、交撚、交編織布帛(合繊混布帛)に適用す
るものである。 本発明において、前記合繊混布帛を、まずポリ
アルキレンオキシド基を有する水溶液ポリアミン
とエピクロルヒドリン又はハロゲンヒドリン化合
物との初期縮合物(以下ポリアミン樹脂という。)
とアルカリとの混合水溶液で処理する。前記ポリ
アミン樹脂は、一般式が〔―NH(CH2CH2O)n
CH2CH2NHR〕―n(R:C2H4、C3H6;m,n:
3〜70の整数)のごときポリエチレングリコール
ポリアミンとエピクロルヒドリン 又はβ−ジクロルヒドリン(CH2Cl・CHCl・
CH2OH)のごときハロゲンヒドリンとの初期縮
合物であり、例えばノナツクス1166(ヘンケル白
水)、ノアルコスタツト(サンド)、エタツトU−
6(一方社油脂)等の各種市販品が挙げられ、繊
維に対して固形分として0.5〜10重量%程度付与
するのが制電性、風合、経済性の面で最も好まし
い。アルカリとしては、苛性ソーダ、ソーダ灰、
重曹等が挙げられるが、特に処理液の安定性、布
帛の物性、風合の面から重曹が好ましい。上記処
理布帛は、80〜100℃で予備乾燥し、140〜170℃
で約2分間熱処理(キユアリング)して、ポリア
ミン樹脂を固着させた後、ソーピング処理を行い
乾燥する。ソーピング処理は、処理布帛の染色堅
牢度及び次工程で付与される撥水性の耐久性向上
のため必要である。 次に上記のごとくポリアミン樹脂処理を施した
布帛を、弗素系撥水剤の水性分散液で処理する。
弗素系撥水剤としては、有機弗素化合物系の市販
品である。アサヒガードAG−710(旭硝子)、テ
ツクスガードTG−120(ダイキン工業)、スコツ
チガードFC−268(住友スリーエム)等が挙げら
れ、繊維に対して固形分として0.1〜2重量%程
度付与するのが、撥水性及び風合面で最も好まし
い。なお、必要に応じて、撥水耐久性の向上を目
的として浸透剤及びメラミン樹脂を前記弗素系撥
水剤の水性分散液に添加する。処理布帛は、80〜
100℃で予備乾燥後、140〜170℃で約2分間熱処
理して、弗素系撥水剤を固着させる。必要に応じ
て、風合改良及び染色堅牢度向上を目的としてソ
ーピング処理を行う。 本発明において、合繊混布帛に対して、ポリア
ミン樹脂処理を施すことにより、繊維上に三次元
網状構造を有する該ポリアミン樹脂の皮膜が連続
的に、かつ均一に形成され、この皮膜は吸着水を
解離してイオンを放出するため、繊維表面の電導
度が高まり、すぐれた制電性を発揮する。しかも
該ポリアミン樹脂皮膜は、次工程の弗素系撥水剤
処理によつて制電性を阻害されることが無く、又
弗素系撥水剤処理によつて与えられるべき撥水性
を阻害することも無い。その理由の詳細は必ずし
も明らかではないが、ポリアミン樹脂皮膜の形成
により、繊維表面の濡れ特性が向上し、次工程で
の弗素系撥水剤処理により、前記ポリアミン樹脂
皮膜上に弗素系撥水剤樹脂の均一な皮膜が形成さ
れ、かつ両者が互いに架橋結合して、繊維上に耐
久性のある制電層と撥水層との薄膜複重層が形成
されることによるものと考えられる。 (ホ) 実施例 ポリエステル繊維55重量%、羊毛繊維45重量%
の混紡織物(トロピカル:経60番双糸56本/吋、
緯30番単糸56本/吋)を、ポリアミン樹脂(ノナ
ツクス1166:ヘンケル白水)10重量%、触媒(重
曹)1重量%、浸透剤(イソプロピルアルコー
ル)2重量%の水溶液にパツド(絞り率80%)
し、常法により乾燥し、170℃で2分間熱処理し、
ソーピング剤(リポトールTC−300:日華化学工
業)0.3重量%、アンモニア水(28%)0.1重量%
の水溶液により60℃で2分間ソーピングし、湯
洗、乾燥した。次に、有機弗素系撥水剤(アサヒ
ガードAG−710:旭硝子)6重量%、メラミン
樹脂(ユーラミンT−30:三井東圧化学)0.5重
量%、触媒(キヤタリストP:三井東圧化学)
0.1重量%、浸透剤(イソプロピルアルコール)
0.2重量%の水性分散液に、前記ポリアミン樹脂
処理を行つた織物をパツド(絞り率80%)し、常
法により乾燥し、170℃で2分間熱処理した。 比較例1として、前記実施例で用いたのと同様
の織物に対し、前記実施例におけるポリアミン樹
脂処理のみを同一条件で行つた。 比較例2として、前記実施例で用いたのと同様
の織物に対し、前記実施例でにおける弗素系撥水
剤処理のみを同一条件で行つた。 比較例3として、前記実施例で用いたのと同様
の織物を、ポリアミン樹脂処理に代えて、ポリカ
チオン樹脂(エレタツトU−52:一方社油脂)10
重量%の水溶液にパツド(絞り率80%)し、常法
により乾燥し、170℃で2分間熱処理するほかは、
前記実施例と全く同様に処理した。 比較例4として、前記実施例で用いたのと同様
の織物を、弗素系撥水剤処理に代えて、シリコン
樹脂(デイツクシリコンコンクS:大日本インキ
化学工業)3重量%、触媒(キヤタリストSC−
100大日本インキ化学工業)3.0重量%の水性分散
液にパツド(絞り率80%)し、常法により乾燥
し、170℃で2分間熱処理するほかは前記実施例
と全く同様に処理した。 比較例5として、前記実施例で用いたのと同様
の織物に対し、前記実施例におけるポリアミン樹
脂処理と弗素系撥水剤処理とを同浴で同時に行つ
た。 上記実施例及び各比較例で得られた織物の性能
測定結果を第1表に示す。
【表】 第1表記載の結果から明らかなごとく、本発明
の加工方法により得られた織物は、弗素系撥水剤
処理のみを行つた比較例2の織物と同様の、耐久
性のあるすぐれた撥水性を有し、しかもポリアミ
ン樹脂処理のみを行つた比較例1の織物と同様の
耐ドライクリニング性のすぐれた制電性を保持し
ている。又、ポリアミン樹脂又は弗素系撥水剤以
外の帯電防止剤又は撥水剤が用いられた比較列3
及び比較例4の場合は、良好な制電性及び撥水性
が得られず、かつ耐久性も低く、本発明における
ポリアミン樹脂処理及び弗素系撥水剤処理とい
う、特定の帯電防止剤処理と撥水剤処理との組み
合わせによつてのみ、耐久性のある制電性及び撥
水性の両性能を付与することができることを示し
ている。さらに又、ポリアミン樹脂と弗素系撥水
剤とを同浴で用いた比較例5では、耐久性のある
制電性と撥水性が得られず、本発明のポリアミン
樹脂処理と弗素系撥水剤処理との2段階処理によ
つてのみ耐久性のある、すぐれた制電性と撥水性
を付与し得ることを物語つている。 (ヘ) 発明の効果 本発明は、上記のごとく、合成繊維と動物性繊
維とからなる合繊混布帛に対し、ポリアミン樹脂
と弗素系撥水剤という、それぞれ特定の帯電防止
剤と撥水剤とを組み合わせ、しかも2段階に処理
することを特徴とするものであつて、合繊混合帛
の風合、外観を何等損なうことなく、従来方法で
は得られなかつた耐久性のあるすぐれた、制電性
と撥水性とを共に付与し、塵、埃、糸屑等の静電
気的汚れの付着を抑制防止することができ、各種
衣料用その他広汎な用途に賞用しうる合繊混布帛
を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成繊維と動物性繊維とからなる布帛に対
    し、ポリアルキレンオキシド基を有する水溶性ポ
    リアミンとエピクロルヒドリン又はハロゲンヒド
    リン化合物との初期縮合物を含む水溶液を付与
    し、乾燥、熱処理、ソーピング処理及び乾燥し、
    次いで弗素系撥水剤の水性分散液を付与し、乾
    燥、熱処理することを特徴とする布帛の加工方
    法。
JP5723485A 1985-03-20 1985-03-20 布帛の加工方法 Granted JPS61215780A (ja)

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JPS61215780A JPS61215780A (ja) 1986-09-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59157380A (ja) * 1983-02-22 1984-09-06 東レ株式会社 耐久性のある撥水加工方法
JPS59210949A (ja) * 1983-05-13 1984-11-29 Toyobo Co Ltd 難燃ポリエステル成形物の処理方法

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