JPH0541563B2 - - Google Patents

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JPH0541563B2
JPH0541563B2 JP62271717A JP27171787A JPH0541563B2 JP H0541563 B2 JPH0541563 B2 JP H0541563B2 JP 62271717 A JP62271717 A JP 62271717A JP 27171787 A JP27171787 A JP 27171787A JP H0541563 B2 JPH0541563 B2 JP H0541563B2
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JP
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magnesia
powder
less
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electrically insulating
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Fusao Kono
Kunihiko Nibu
Hiroshi Takeuchi
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Shin Nihon Kagaku Kogyo KK
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Shin Nihon Kagaku Kogyo KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F5/00Compounds of magnesium
    • C01F5/02Magnesia

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はマグネシア(MgO)を主成分とする
流動特性の優れたマグネシアからなる電気絶縁材
料に関するもので、特にシースヒーターの絶縁充
填材として適するものである。 〔従来の技術〕 MgOは高周波電気絶縁抵抗および高温下での
電気絶縁抵抗が非常に高いという特徴がある。従
来電気絶縁材料、特にシースヒーターの絶縁充填
材として、絶縁特性の良いことから電融マグネシ
アを破砕した粉体が使用されている。ところが電
融マグネシアを原料とする場合、破砕する必要が
あり、得られるマグネシア粉体も角ばつた形状の
粉体となり使用上難点があつた。この点の改良を
目的として特公昭57−55646号で提案された電融
マグネシアを原料とするものもあるが、なお十分
な特性でなく、その製造も困難であり、したがつ
て製造原価も大である。 一方、海水等を原料とする焼結マグネシアは流
動性が優れているが電気絶縁材料としては不向き
とされ、この点が改善されたものを特開昭62−
90807に提案したが、単結晶であり、粒度が細か
い部分に偏つていたためにフロータイムが
200sec/100g以上になつて実用上問題があつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 すなわち、金属パイプとヒーターとの間に充填
材料として詰めるシースヒーター用マグネシアと
して製上造問題が少なく、優れた粉末形状をも
ち、充填の作業性、充填密度やシースヒーターの
寿命にも密接に関係する特性として重視されてい
る粉末の流動性等が満足すべきものはなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記問題点を解決した電気絶縁材料
およびその製造方法を提案するものである。 すなわち、球形である多結晶のマグネシア粉体
であつて、 (a) 化学組成が、 MgO≧96wt% CaO≦2.0wt% SiO2≦1.0wt% Fe2O3≦0.2wt% Al2O3≦1.2wt% B2O3≦0.1wt% (b) 絶縁抵抗が600℃で107Ω・cm以上、 (c) 粒径が420〜44μmの範囲の粒子が90wt%以
上で、420μmを超えるものが5wt%以下で、
44μm未満が6wt%以下、 (d) フロータイムが200sec/100g以下、 (e) タツプ密度が2.30g/cm3以上である電気絶縁
材料用マグネシア焼結粉体である。 化学組成が上記範囲を外れると絶縁抵抗が低く
なり、実用に適さなくなる。 上記化学組成は次の範囲がさらに好ましい。 MgO≧98wt% CaO≦1.2wt% SiO2≦0.5wt% Fe2O3≦0.12wt% Al2O3≦0.1wt% B2O3≦0.07wt% そして、600℃の絶縁抵抗が107Ωcm以上、好ま
しくは108Ωcm以上、より好ましくは109Ωcm以上
であり、粒径420〜44μmの範囲の粒子が90wt%
以上、フロータイムが200sec/100g以下、好まし
くは183sec/100g以下、且つタツプ密度が
2.30g/cm3以上である電気絶縁充填物である。 本発明の電気絶縁用マグネシア焼結粉体の製造
に当り、ロータリーキルン等で焼成された所定の
組成の多結晶とした粉体を利用し、420μmの篩を
通過し、44μmの篩を通過しない部分を採取する
ことが必要である。 また、本発明のマグネシア粉体は球状の多結晶
体であつて粉体粒子が断面で100個以下の単結晶
の集合体であることが好ましい。なお、電融マグ
ネシアでは粉砕した際、生じる格子歪みや微細な
亀裂が抵抗低下の原因となるため、さらに熱処理
の必要があり、製造コストが大きくなるうえに熱
処理が不十分な場合は抵抗劣化の原因になる。本
発明のマグネシア粉体は破砕を必要とせず、さら
に球状の多結晶体であるため、ヒートシヨツクを
粒界でやわらげ亀裂が入り難く、安価に安定した
品質のものを製造できる。 充填物のフロータイムはシースヒーターに粉体
を充填する際、製造上、特に作業効率上、重要な
要素であることはよく知られており、フロータイ
ムが200sec/100g以下、特に、183sec/100g以下
であることは従来の充填材に比較して、極めて生
産性が高くなり、産業上、意義のあることであ
る。 上記タツプ密度2.30g/cm3以上、フロータイム
が200sec/100g以下であつても、絶縁抵抗が600
℃で107Ω・cm以下であるマグネシア粉体はシー
スヒーターの充填物として実用に支障がある。 また、球形をしたマグネシア粉体であつても、
420〜44μmが90wt%未満になると流動性が悪い。
また、流動性から粒径44μm未満の割合は6wt%
とする必要があり、好ましくは2wt%以下がよ
い。更に同様の理由から粒径420μmを超える割合
は5wt%以下とする必要がある。 さらに、マグネシアの粒径は44〜420μmの範囲
のものが95重量%以上であることが好ましい。 これを第3図を参照して説明すれば、粒径
44μm未満の粒子、420μmを越える粒子、44〜
420μmの範囲の粒子の量を示す三角座標におい
て、X印の点と各辺で囲まれた領域、すなわち、
〇印の点が存在する領域の粒度分布が適当なより
好ましい範囲である。 上記領域外の粒度分布をもつマグネシア粉体で
はシースヒーターの寿命が低下する。これは粒径
のバラツキが多いため、シースに充填る際に偏析
が生じ、均一な絶縁性を有するヒーターが作れな
いためであると考えられる。 本発明において流動性の改良されたマグネシア
粉体は球形をした粉体である。ここで言う球形と
は断面がほぼ円に近い形をしているものである
が、必ずしも真円を意味するものではなく、第1
図に示すように断面の外周が凸の鋭角をもたず、
曲線または直線と曲線に囲まれているものを言
う。すなわち、全体の形状が球形をしているので
あつて、表面の平滑度の粗さに基づく程度の凹凸
があつても本発明で言う球形と言えるものであ
る。 上記マグネシア粉体の製造方法、例えば1600〜
1800℃以上の温度で焼成された1mm以下の所定の
組成の多結晶の高純度マグネシア粉を風力分級等
により、420μm以下、かつ、44μm以上に篩分す
る。 また、上記マグネシア焼結粉体をPH3以下の酸
性水溶液中で1分間以上攪拌し、上澄液を分離
後、水洗を充分に、例えば2回以上繰り返し、濾
過、乾燥するのが適当である。 以上説明したように本発明の、球形をした流動
性の良好なマグネシア粉体を、従来シースヒータ
ー用いられている電融マグネシア粉砕物と混合す
ると電融マグネシア単味のものよりも流動性が著
しく改良され、本発明のマグネシア焼結粉体を10
〜100重量%に従来の破砕した電融マグネシアを
90重量%以下混合して用いてもよい。また、単結
晶のマグネシア焼結粉体と混合して用いてもよ
い。 また上述の44〜420μmに粒度調整されたマグネ
シア焼結粉体をPH3以下の酸性溶液中で1分間以
上攪拌し、上澄液を分離後、十分に水洗をしたの
ち、濾過、乾燥したものも、本発明のマグネシア
焼結粉体である。すなわち、その表面に純物の少
ないマグネシア焼結粉体は前述の充填性、流動性
を損なうことなく、高温での絶縁抵抗が優れてい
る。 ここで言うマグネシアとは化学成分としては通
常マグネシアに不純物として含まれるCaO,
SiO2,Fe2O3,Al2O3,B2O3を含むとともに、焼
結助剤例えばZrO2を任意に含むもの、又、マグ
ネシア焼結粉体が高温多湿の雰囲気中に放置され
たときに、絶縁抵抗材が低下するのを防止する目
的でマグネシア粉末の表面にシリカやジコニア等
をコーテイングしてもよい。 本発における実施例の化学組成のうちMgO,
CaO,SiO2,Fe2O3,Al2O3,B2O3はマグネシア
粉末を塩酸水溶液で熱溶解したのち、またZrO2
はNa2CO3,Na2B2O7・10H2Oを用い、アルカリ
溶融したのち、硝酸水溶液に熱溶解した後、日本
ジヤーレルアツシユ製の575−製のICAPを用
いて測定した。 本発明の実施例のマグネシアにおける高温絶縁
抵抗は内径10mmの金属パイプと外径5mmの中心棒
の間〓に絶縁充填材を約25mmのさに1.5T/cm2
圧力で圧縮充填したものに、白金線を取り付けて
電気炉内に置き、各温度での絶縁抵抗を測定した
(フエタリー法)。なお、用いた金属パイプならび
に中心棒の材質はsus.304である。 また、粉末のタツプ密度、フロータイムは
ASTM standards D2755に規定されている方法
によりアメリカのBoeh Tool and Die
Company製の装置を用いて測定した。 粒度分布はJIS標準篩を用いて篩分けて求めた。 また第1図および第2図のマグネシア焼結粉体
の断面の様子は供試料をエポキシ樹脂に埋め込
み、固化させたのち、アルミナ粉末やダイヤモン
ドペーストで研磨して、粉体の断面を出し反射顕
微鏡で撮影した。 つぎに実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。なお実施例に示す各成分の量(%)は重量%
である。 実施例 1 ロータリーキルンで2000℃の温度で焼成した1
mm以下の高純度マグネシア粉をステンレス製の金
鋼を用いて、420μmかつ44μmで篩い分けた。こ
のマグネシア焼結粉体の粒度分布を第1表に示
す。 また、本発明のマグネシア粉体をエポキシ樹脂
に埋め込み、固化させた後、研磨し、その断面を
反射顕微鏡で観察し、平均的な視野を三つ選び、
写真撮影したものである。その一つが第1図であ
り、本発明のマグネシア粉体の球形をしているの
が判る。 さらに、各視野の最大粒を選び、単結晶の数を
数えたところ、55個、87個、80個であつた。 さらにこのマグネシア焼結粉体の化学組成、タ
ツプ密度、フロータイムおよび600℃における絶
縁抵抗を第1表に示した。 実施例 2 実施例1のマグネシア焼結粉体2.5Kgを0.2N塩
酸溶液10に入れて5分間攪拌し、上澄液を捨て
て、水10を加えて攪拌水洗を2回行ない真空濾
過した。この濾滓をさらに水5をふりかけて水
洗し、120℃の熱風中で乾燥した。 このマグネシア焼結粉体の化学組成、タツプ密
度フロータイムおよび600℃における絶縁抵抗を
第1表に示した。 実施例 3 実施例1のマグネシア焼結粉体および市販のシ
ースヒーター用の電融マグネシアの粉末を下記の
第2表の混合重量割合で均一に混合し、タツプ密
度とフロータイムを測定した。その結果を第2表
に示す。 また、ここで用いた市販のシースヒーター用の
電融マグネシアの粉末を反射顕微鏡で観察した写
真が第2図であり、直線が交差した角張つた粉末
であつた。また、その粒度分布を第1表に示し
た。 また市販の電融マグネシアの化学組成、タツプ
密度、フロータイムを第1表の比較例として示
す。 実施例 4 ロータリーキルンで1900℃以上の温度で焼成し
た1mm以下の高純度マグネシア粉を風力分級機を
用いて420μm以上、44μm以下を分級除去した。
このマグネシア焼結粉体の化学組成タツプ密度、
フロータイムを第1表に示した。
【表】
【表】 *の列は比較例
実施例5および比較例 実施例1と同様にして得たマグネシア粉体に対
して、実施例1と同様に篩分した44μm未満の粒
子および420μmを越える粒子を加えた粉体の配合
割合とその粉体のフロータイムおよびタツプ密度
を下記第3表に示す。 第3図は上記配合割合を図示したものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の電気絶縁材料は
400〜600℃程度の高温における絶縁抵抗が高く、
かつ従来シースヒーターに使われている破砕され
た電融マグネシアに比べて、充填性、流動性に優
れており、また多結晶体なので品質安定性に優れ
ていて、シースヒーターの絶縁充填材として優れ
ているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のマグネシア粉の粒子構造を示
す顕微鏡写真、第2図は電融マグネシアを粉砕し
た従来のマグネシア粉の粒子構造を示す顕微鏡写
真、第3図は本発明のマグネシア粉の粒度分布の
一例を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 球形である多結晶のマグネシア粉体であつ
    て、 (a) 化学組成が、 MgO≧96wt% CaO≦2.0wt% SiO2≦1.0wt% Fe2O3≦0.2wt% Al2O3≦1.2wt% B2O3≦0.1wt% (b) 絶縁抵抗が600℃で107Ω・cm以上、 (c) 粒径が420〜44μmの範囲の粒子が90wt% 以上で420μmを超えるものが5wt%以下で、
    44μm未満が6wt%以下、 (d) フロータイムが200sec/100g以下、 (e) タツプ密度が2.30g/cm3以上 であるとを特徴とする電気絶縁材料用マグネシア
    焼結粉体。 2 フロータイムが183sec/100g以下である特許
    請求の範囲第1項に記載の電気絶縁材料用マグネ
    シア焼結粉体。 3 絶縁抵抗が600℃で109Ω・cm以上である特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の電気絶縁
    材料用マグネシア焼結粉体。 4 マグネシア粉体が断面で100個以下の単結晶
    の集合体である特許請求の範囲第1項ないし第3
    項の何れかに記載の電気絶縁材料用マグネシア焼
    結粉体。 5 球形である多結晶のマグネシア粉体であつ
    て、 (a) 化学組成が、 MgO≧96wt% CaO≦2.0wt% SiO2≦1.0wt% Fe2O3≦0.2wt% Al2O3≦1.2wt% B2O3≦0.1wt% (b) 絶縁抵抗が600℃で107Ω・cm以上、 (c) 粒径が420〜44μmの範囲の粒子が90wt%以
    上で420μmを超えるものが5wt%以下で、
    44μm未満が6wt%以下、 (d) フロータイムが200sec/100g以下、 (e) タツプ密度が2.30g/cm3以上 である電気絶縁材料用マグネシア焼結粉体を含有
    することを特徴とする電気絶縁材料用マグネシア
    粉体。 6 フロータイムが183sec/100g以下である特許
    請求の範囲第5項に記載の電気絶縁材料用マグネ
    シア粉体。 7 絶縁抵抗が600℃で109Ω・cm以上である特許
    請求の範囲第5項または第6項に記載の電気絶縁
    材料用マグネシア粉体。 8 マグネシア粉体が断面で100個以下の単結晶
    の集合体である特許請求の範囲第5項ないし第7
    項の何れかに記載の電気絶縁材料用マグネシア粉
    体。 9 球形をしたマグネシア焼結粉体を420μmの篩
    と44μmの篩で篩分することを特徴とする下記の
    構成を有する電気絶縁材料用マグネシア焼結粉体
    の製造方法。 記 球形である多結晶のマグネシア粉体であつて、 (a) 化学組成が、 MgO≧96wt% CaO≦2.0wt% SiO2≦1.0wt% Fe2O3≦0.2wt% Al2O3≦1.2wt% B2O3≦0.1wt% (b) 絶縁抵抗が600℃で107Ω・cm以上、 (c) 粒径が420〜44μmの範囲の粒子が90wt% 以上で420μmを超えるものが5wt%以下で、
    44μm未満が6wt%以下、 (d) フロータイムが200sec/100g以下、 (e) タツプ密度が2.30g/cm3以上。 10 マグネシア粉体を酸性溶液で洗浄する特許
    請求の範囲第9項記載の電気絶縁材料用マグネシ
    ア焼結粉体の製造方法。
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KR20210135922A (ko) * 2019-03-29 2021-11-16 다테호 가가쿠 고교 가부시키가이샤 구상 산화마그네슘, 그 제조 방법, 열전도성 필러 및 수지조성물

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JPS595505A (ja) * 1982-06-30 1984-01-12 日本電熱株式会社 発熱体用絶縁粉末の製造方法
JPS6286604A (ja) * 1985-10-11 1987-04-21 タテホ化学工業株式会社 電気絶縁充填材料の製造方法

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