JPH0541314A - ボンド磁石用成形素材の製造方法 - Google Patents

ボンド磁石用成形素材の製造方法

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JPH0541314A
JPH0541314A JP3283060A JP28306091A JPH0541314A JP H0541314 A JPH0541314 A JP H0541314A JP 3283060 A JP3283060 A JP 3283060A JP 28306091 A JP28306091 A JP 28306091A JP H0541314 A JPH0541314 A JP H0541314A
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JP
Japan
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silicate
magnetic powder
ferrite magnetic
ferrite
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JP3283060A
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Koichi Nushishiro
晃一 主代
Masaharu Abe
雅治 阿部
Shinichi Kijima
愼一 来島
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/10Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure
    • H01F1/11Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles
    • H01F1/113Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles in a bonding agent

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、OA機器や複写機等の部品である小
型モータやマグネットロールの永久磁石部分に用いられ
るボンド磁石用成形素材の製造方法に関し、樹脂改質剤
を添加しなくても流動性が良好で、その結果磁気特性及
び機械的強度の優れたボンド磁石が得られるフェライト
磁粉を原料としたボンド磁石用成形素材の製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】マトリックスとしての合成樹脂とフェライト磁
粉を混合混練するに際して予めフェライト磁粉をアルカ
リ処理したのち、表面処理用カップリング剤にて処理す
ることを特徴とする。この場合に、上記アルカリ処理と
して、フェライト磁粉にけい酸アルカリを表面に被着せ
しめ、その後、表面処理用カップリング剤にて処理する
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器や複写機など
の部品である小型モータやマグネットロールの永久磁石
部分に用いられるボンド磁石用成形素材の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器等に用いられる永久磁石材料と
して、従来フェライト磁石、希土類磁石等が用いられて
いる。これらは主に成形後に焼結を行うことにより製造
されるが、焼結時の収縮が大きいため寸法精度を上げる
には研削等の後加工が必要である。そのためコストが高
くなるという欠点があるばかりでなく焼結物は一般にも
ろく、また複雑な形状のものが製造しにくいという欠点
もある。
【0003】焼結磁石の欠点を補うものとして、近年ボ
ンド磁石が注目を浴びている。ボンド磁石は焼結磁石と
比較して、割れや欠けが生じにくく、薄肉、複雑形状の
ものが得られ、また低比重であるため軽量化が可能であ
る。さらに成形収縮率が小さいため寸法精度のよい成形
品が得られ、後加工が不要であり、他の部品との一体成
形による工程の省略化が可能であるなどの長所を持って
いる。
【0004】ボンド磁石は通常、強磁性粉と樹脂との混
合物から成っている。強磁性粉としてはBaフェライ
ト、Srフェライト,Pbフェライト等のマグネトプラ
ンバイト型フェライト磁石材料又はSmCo合金、Nd
FeB合金等の希土類合金磁石材料等の粉末が用いられ
る。ボンド磁石は非磁性の樹脂を含むためにその体積分
だけ焼結磁石より磁力が低い。 また、Baフェライ
ト、Srフェライト等の粉末は一般に酸化鉄と炭酸バリ
ウムまたは炭酸ストロンチウムをマグネトプランバイト
型フェライトを形成する組成比に混合し、次いで100
0〜1300℃で焼成した後、微粉砕し、さらに熱処理
することにより得られるが、充填率があまり上がらず配
向度が低いという欠点があった。
【0005】そのため、磁性粉の配向性を高めボンド磁
石の磁気特性を向上させるためにいくつかの提案がなさ
れている。特開昭59−93741号公報には、フェラ
イト原料をTiカップリング剤で表面処理し、磁粉の流
動性、配向性を向上させることが開示されている。また
特開昭59−170130号公報には有機燐系化合物で
の表面処理が開示されており、また特開昭59−174
636号公報にはシラン系カップリング剤を用いて同様
の効果を得ることが開示されている。
【0006】しかしながら、カップリング剤を用いた場
合でも流動性の向上はまだ不十分であり、そこで例えば
特開昭58−158903号公報のようにアミノ基を有
する有機金属化合物及びビスアミドを樹脂改質剤として
添加し樹脂の流動性を上げているが、この場合には樹脂
の粘度低下に伴う機械的強度の低下が不可避であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、樹脂改質剤
を添加しなくても流動性が良好で、その結果磁気特性及
び機械的強度の優れたボンド磁石が得られるフェライト
磁粉を原料としたボンド磁石用成形素材の製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、マ
トリックスとしての合成樹脂とフェライト磁粉を混合混
練するに際して、予めフェライト磁粉をアルカリ処理し
た後表面処理用カップリング剤にて処理することを特徴
とするボンド磁石用成形素材の製造方法である。
【0009】この場合に、上記アルカリ処理として、フ
ェライト磁粉にけい酸アルカリを表面に被着せしめ、そ
の後、表面処理用カップリング剤にて処理することが好
ましい。また、上記アルカリ処理として、フェライト磁
粉にけい酸アルカリと他のアルカリの双方を表面に被着
せしめ、その後、表面処理用カップリング剤にて処理し
てもよい。
【0010】上記の場合に、けい酸アルカリとして、水
ガラス、けい酸ナトリウム、けい酸カリウム、けい酸リ
チウムのうちの1種の水溶液あるいは2種以上の混合水
溶液を用いると好適である。
【0011】
【作用】本発明におけるフェライト磁粉とは、一般にB
aフェライト、Srフェライト、Pbフェライト等で呼
ばれるマグネトプランバイト型フェライトのことであ
る。通常の方法によればこれらの磁粉にカップリング剤
として例えばγ−アミノプロピルトリエトキシシラン等
を0.5重量%程度加えて表面処理するが、磁粉表面と
カップリング剤との処理効果が十分であるとは必ずしも
いえない。
【0012】ところが本発明の処理、すなわち予め磁粉
にアルカリ処理を施した場合、前者と比較し格段の撥水
性が得られる。この現象については明白な理由は得られ
ていないが、カップリング剤の官能基と粉末表面との物
理・化学的引力が増し、磁粉表面でカップリング剤が一
様に疎水基を外に向け配列していると考えられる。本発
明でアルカリ処理に用いられるアルカリの種類は特に限
定されるものではなく、LiOH、NaOH、KOH、
Li2 CO3 、K2 CO3 、Na2 CO3の他のアンモ
ニア、アミン等の水溶液が使用できるが、好ましくはけ
い酸アルカリにて処理することが望ましい。このけい酸
アルカリとしては特に限定されるものではないが、水ガ
ラス、けい酸ナトリウム、けい酸カリウム及びけい酸リ
チウムから選ばれた1種の水溶液あるいは、2種以上の
混合水溶液を使用することができ、なかでもA2 O・n
SiO2 (AはNa,K,Liから選ばれた1種あるい
は2種以上の元素、n=2〜4)で表わされる化合物の
水溶液が好適である。
【0013】これにより、磁粉表面がより強力に改質さ
れ、直接磁粉表面にカップリング剤を処理するよりも磁
粉にカップリング剤が有効に機能し得るようになったと
考えられる。そのため従来に比べ、流動性とともに磁気
特性が向上し、機械強度も向上した成形体が得られるよ
うになった。また本発明において用いられる表面処理用
カップリング剤としてはシラン系、チタン系、アルミニ
ウム系、有機リン系等がある。すなわち、本発明におい
て用いられる表面処理用カップリング剤としては、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン,N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン,N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン,N−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン,γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン等のシラン系カッ
プリング剤、イソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ート,イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエ
チル)チタネート等のチタネート系カップリング剤、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等のア
ルミニウム系カップリング剤,ジ−2−エチルヘキシル
ホスフィネート等の有機リン系カップリング剤等があ
る。マトリックスである合成樹脂の種類によって表面処
理の効果は異なるが、通常はシラン系のものが好適であ
る。
【0014】なお本発明のアルカリ処理の程度として、
アルカリ処理後該磁粉を水によって抽出処理(JIS
K 5101)した後に水のpHが10以上で、かつp
Hが13以下であることが好ましい。pH10未満では
処理の効果が現われず磁気特性が向上しない。またpH
が13を上回る場合、流動性は良くなるもののコンパウ
ンドの強度低下が生じてしまう。
【0015】上記アルカリ処理としてLiOH,NaO
H,KOH,Li2 CO3 ,K2 CO3 ,Na2 CO3
の他のアンモニア,アミンを用いた場合のアルカリの被
着量としては磁粉に対し0.01重量%から0.5重量
%が好ましい。0.01重量%未満では処理効果が現わ
れず磁気特性が向上せず、また0.5重量%を上回る場
合、アルカリによる樹脂劣化が発生し機械強度が低下し
てしまう結果となる。
【0016】また、上記アルカリ処理としてけい酸アル
カリを用いた場合の本発明のけい酸アルカリの被着量と
しては、磁粉に対し0.05重量%から5重量%が好ま
しい。0.05重量%未満では処理効果が現れず磁気特
性が向上せず、また5重量%を上回る場合、非磁性部が
多くなり、磁気特性が低下してしまう結果となる。
【0017】
【実施例】実施例1 平均粒径1.4μmのSrフェライト磁粉を使用し、こ
の磁粉8kgをヘンシェルミキサー中に入れ撹拌しなが
ら8%のNaOH水溶液を100g滴下した。この磁粉
を130℃で5時間乾燥し水分を蒸発させたのち、この
磁粉8000gを再びヘンシェルミキサー中で撹拌しな
がら、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン40gと
水40gの混合液を滴下し、表面処理を行った。水分除
去のために130℃で5時間乾燥を行い、この磁粉72
40gに対し、ナイロン樹脂粉末760gを加えヘンシ
ェルミキサーで混合した。この混合物を2軸押出機によ
り240℃程度で混練を行いコンパウンドとし、2〜5
mmの長さにペレット化した。
【0018】コンパウンドの流動性の評価はASTM
D 1238により行い、メルトインデックス(M.
I.)は48g/10mmであった。またコンパウンド
のペレットを射出成形機に装入し280℃程度で射出成
形を行った。得られた成形体は外径20mm、厚さ5m
mの円板状磁石であり、配向磁界は円板の中心軸方向に
15kOe印加している。磁気特性の測定はB−Hトレ
ーサーで行い、その結果(BH)maxは2.00MG
Oeであった。またASTM D 630に従い成形体
を得て曲げ強度を測定したところ980kg/cm2
強度であった。以上の結果を表1に示す。
【0019】実施例2 NaOHに代りKOHを用いた以外は実施例1と同様で
あり、M.I.は39g/10min、(BH)max
は1.98MGOe、曲げ強度は970kg/cm2
あった。 実施例3 NaOHに代り、8%のアンモニア水100gを滴下し
た以外は実施例1と同様であり、M.I.は35g/1
0min、(BH)maxは1.97MGOe、曲げ強
度は990kg/cm2 であった。
【0020】実施例4 Srフェライトに代え、平均粒径1.4μmのBaフェ
ライトを用いた以外は実施例1と同様であり、M.I.
は46g/10min、(BH)maxは2.00MG
Oe、曲げ強度は960kg/cm2 であった。 実施例5 Srフェライトにかえ、平均粒径1.4μmのPbフェ
ライトを用いた以外は実施例1と同様であり、M.I.
は45g/10min、(BH)maxは2.00MG
Oe、曲げ強度は960kg/cm2 であった。
【0021】実施例6 平均粒径1.4μmのSrフェライト磁粉を使用し、こ
の磁粉8kgを0.08%のNaOH水溶液10kgに
浸しよく撹拌しスラリー状にした後、乾燥機に入れ水分
を取り除いた。その後この磁粉8kgをヘンシェルミキ
サー中で撹拌しながら、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン40gと水40gの混合液を滴下し、表面処理
を行った。以降は実施例1と同様であり、M.I.は5
3g/10min、(BH)maxは2.02MGO
e、曲げ強度は950kg/cm2の強度であった。
【0022】比較例1 NaOH水溶液を滴下しないこと以外は実施例1と同様
であり、得られた結果はM.I.は9g/10min、
(BH)maxは1.82MGOe、曲げ強度は980
kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性と磁気特性が
劣る。 比較例2 NaOH水溶液を滴下しないこと以外は実施例4と同様
であり、得られた結果 はM.I.は8g/10min、(BH)maxは1.
78MGOe、曲げ強度は950kg/cm2 であり、
実施例に比べ流動性と磁気特性が劣る。
【0023】比較例3 NaOH水溶液を滴下しないこと以外は実施例5と同様
であり、得られた結果はM.I.は7g/10min、
(BH)maxは1.80MGOe、曲げ強度は960
kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性と磁気特性が
劣る。 比較例4 Srフェライト磁粉8000gに対し、NaOH水溶液
を滴下せずヘンシェルミキサー中で撹拌しながら、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン40gと水40gの
混合液を滴下し、表面処理を行い乾燥後、この磁粉72
40gに対しナイロンに樹脂粉末510g、樹脂改質剤
としてエチレンピスステアリン酸アミド250gを加え
ヘンシェルミキサーで混合した以外は実施例1と同様で
あり、このとき、M.I.は26g/10min、(B
H)maxは1.95MGOe、曲げ強度は700/c
2 であり、実施例に比べ流動性がやや劣り、曲げ強度
が劣る。
【0024】
【表1】
【0025】実施例7 平均粒径1.4μmのSrフェライト磁粉を使用し、こ
の磁粉8kgをヘンシェルミキサー中に入れ撹拌しなが
ら20%のメタけい酸ナトリウム水溶液を80g滴下し
た。この磁粉を130℃で1時間乾燥し水分を蒸発させ
たのち、この磁粉8000gを再びヘンシェルミキサー
中で撹拌しながら、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン40gと水40gの混合液を滴下し、表面処理を行
った。水分除去のために130℃で1時間乾燥を行いこ
の磁粉7240gに対し、ナイロン樹脂粉末760gを
加えヘンシェルミキサーで混合した。この混合物を2軸
押出機により240℃程度で混練を行いコンパウンドと
し、2〜5mmの長さにペレット化した。
【0026】コンパウンドの流動性の評価はASTM
D1238により行い、メルトインデックス(M.
I.)は30g/10minであった。またコンパウン
ドのペレットを射出成形機に装入し280℃程度で射出
成形を行った。得られた成形体は外径20mm、厚さ5
mmの円板状磁石であり、配向磁界は円板の中心軸方向
に15kOe印加している。磁気特性の測定はB−Hト
レーサーで行い、その結果(BH)maxは2.03M
GOeであった。またASTM D 630に従い成形
体を得て曲げ強度を測定したところ1100kg/cm
2 の強度であった。以上の結果を表2に示す。
【0027】実施例8 メタけい酸ナトリウムに代りけい酸カリウムを用いた以
外は実施例7と同様であり、M.I.34g/10mi
n、(BH)maxは1.97MGOe、曲げ強度は1
050kg/cm2 であった。 実施例9 メタけい酸ナトリウムに代り、けい酸リチウムを用いた
以外は実施例7と同様であり、M.I.は35g/10
min、(BH)maxは1.98MGOe、曲げ強度
は1080kg/cm2 であった。
【0028】実施例10 Srフェライトにかえ、平均粒径1.4μmのBaフェ
ライトを用いた以外は実施例7と同様であり、M.I.
は31g/10min、(BH)maxは2.00MG
Oe、曲げ強度は1100kg/cm2 であった。 実施例11 Srフェライトにかえ、平均粒径1.4μmのPbフェ
ライトを用いた以外は実施例7と同様であり、M.I.
は28g/10min、(BH)maxは2.00MG
Oe、曲げ強度は1090kg/cm2 であった。
【0029】実施例12 平均粒径1.4μmのSrフェライト磁粉を使用し、こ
の磁粉8kgを0.16%のけい酸ナトリウム水溶液1
0kgに浸しよく撹拌しスラリー状にした後、乾燥機に
入れ水分を取り除いた。その後この磁粉8kgをヘンシ
ェルミキサー中で撹拌しながら、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン40gと水40gの混合液を滴下し表
面処理を行った。以降は実施例1と同様であり、M.
I.は33g/10min、(BH)maxは2.02
MGOe,曲げ強度は1110kg/cm2 であった。
【0030】実施例13 メタけい酸ナトリウムにかえ、水ガラスを用いた以外は
実施例7と同様であり、M.I.は31g/10mi
n、(BH)maxは2.03MGOe、曲げ強度11
10kg/cm2 であった。 実施例14 メタけい酸ナトリウムにかえ、オルトけい酸ナトリウム
を用いた以外は実施例7と同様であり、M.I.は29
g/10min、(BH)maxは1.99MGOe、
曲げ強度は1090kg/cm2 であった。
【0031】比較例5 けい酸ナトリウム水溶液を滴下しないこと以外は実施例
7と同様であり、得られた結果はM.I.は9g/10
min、(BH)maxは1.82MGOe,曲げ強度
は980kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性と磁
気特性が劣る。 比較例6 けい酸ナトリウム水溶液を滴下しないこと以外は実施例
10と同様であり、得られた結果はM.I.は8g/1
0min、(BH)maxは1.78MGOe、曲げ強
度は950kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性と
磁気特性が劣る。
【0032】比較例7 けい酸ナトリウム水溶液を滴下しないこと以外は実施例
11と同様であり、得られた結果はM.I.は7g/1
0min、(BH)maxは1.80MGOe、曲げ強
度は960kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性と
磁気特性が劣る。
【0033】比較例8 Srフェライト磁粉8000gに対し、けい酸ナトリウ
ム水溶液を滴下せずヘンシェルミキサー中で撹拌しなが
らγ−アミノプロピルトリエトキシシラン40gと水4
0gの混合液を滴下し、表面処理を行い乾燥後、この磁
粉7240gに対しナイロンに樹脂粉末510g、樹脂
改質剤としてエチレンビスステアリン酸アミド250g
を加え、ヘンシェルミキサーで混合した以外は実施例7
と同様であり、このときM.I.は26g/10mi
n、(BH)maxは1.95MGOe、曲げ強度は7
00kg/cm2 であり、実施例に比べ流動性がやや劣
り、曲げ強度が劣る。
【0034】
【表2】
【0035】実施例15 平均粒径1.4μmのSrフェライト磁粉を使用し、こ
の磁粉8kgをヘンシェルミキサー中に入れ撹拌しなが
ら8%のNaOH水溶液を50g滴下し、その後20%
のメタけい酸ナトリウム水溶液を40g滴下した。この
磁粉を130℃で1時間乾燥し、水分を蒸発させた後こ
の磁粉8000gを再びヘンシェルミキサー中で撹拌し
ながら、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン40g
と水40gの混合液を滴下し、表面処理を行った。水分
除去のために130℃で1時間乾燥を行い、この磁粉7
240gに対し、ナイロン樹脂粉末760gを加えヘン
シェルミキサーで混合した。この混合物を2軸押出機に
より240℃程度で混練を行いコンパウンドとし、2〜
5mmの長さにペレット化した。
【0036】コンパウンドの流動性の評価はASTM
D1238により行い、メルトインデックス(M.
I.)は41g/10minであった。また、コンパウ
ンドのペレットを射出成形機に装入し280℃程度で射
出成形を行った。得られた成形体は外径20mm、厚さ
5mmの円板状磁石であり、配向磁界は円板の中心軸方
向に15kOe印加している。磁気特性の測定はB−H
トレーサーで行い、その結果(BH)maxは2.01
MGOeであった。またASTM D630に従い成形
体を得て曲げ強度を測定したところ1020kg/cm
2 の強度であった。以上の結果を表3に示す。
【0037】実施例16 NaOHに代わりKOHを用い、メタけい酸ナトリウム
に代わりメタけい酸カリウムを用いた以外は実施例15
と同様であり、M.I.は38g/10min、(B
H)maxは1.99MGOe、曲げ強度は1010k
g/cm2であった。
【0038】実施例17 NaOHに代わり8%のアンモニア水50gを滴下し、
メタけい酸ナトリウムの代わりにメタけい酸リチウムを
用いた以外は実施例15と同様であり、M.I.は36
g/10min、(BH)maxは1.98MGOe、
曲げ強度は1020kg/cm2 であった。
【0039】実施例18 メタけい酸ナトリウム単独の場合に代わり20%メタけ
い酸ナトリウム水溶液40gと20%のメタけい酸カリ
ウム水溶液40gを混合して用いた以外は実施例7と同
様であり、M.I.は34g/10min、(BH)m
axは1.97MGOe、曲げ強度は1090kg/c
2 であった。
【0040】実施例19 メタけい酸ナトリウム単独の場合に代わり、20%メタ
けい酸ナトリウム水溶液30gと20%のメタけい酸カ
リウム水溶液30gと20%のメタけい酸リチウム水溶
液30gを混合して用いた以外は実施例7と同様であ
り、M.I.は35g/10min,(BH)maxは
1.98MGOe、曲げ強度は1100kg/cm2
あった。
【0041】実施例20 メタけい酸ナトリウム単独の場合に代わり、メタけい酸
ナトリウム,メタけい酸カリウム、メタけい酸リチウ
ム,水ガラスの4種類の20%水溶液各20gを混合
し、用いた以外は実施例7と同様であり、M.I.は3
7g/10min、(BH)maxは2.00MGO
e、曲げ強度は1070kg/cm2 であった。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明方法によれば、磁粉には表面処理
カップリング剤が有効に作用し、樹脂改質剤を添加する
ことなく、流動性に優れた素材を得ることができる。こ
の素材を用いて磁気特性に優れ、さらに機械的強度の高
いボンド磁石を製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックスとしての合成樹脂とフェラ
    イト磁粉を混合混練するに際して、予めフェライト磁粉
    をアルカリ処理した後表面処理用カップリング剤にて処
    理することを特徴とするボンド磁石用成形素材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 マトリックスとしての合成樹脂とフェラ
    イト磁粉を混合混練するに際して、予めけい酸アルカリ
    をフェライト磁粉表面に被着せしめ、その後、表面処理
    用カップリング剤にて処理することを特徴とするボンド
    磁石用成形素材の製造方法。
  3. 【請求項3】 マトリックスとしての合成樹脂とフェラ
    イト磁粉を混合混練するに際して、予めけい酸アルカリ
    及びけい酸アルカリ以外のアルカリの双方をフェライト
    磁粉表面に被着せしめ、その後、表面処理用カップリン
    グ剤にて処理することを特徴とするボンド磁石用成形素
    材の製造方法。
  4. 【請求項4】 けい酸アルカリが、水ガラス、けい酸ナ
    トリウム、けい酸カリウム及びけい酸リチウムから選ば
    れた1種または2種以上の水溶液であることを特徴とす
    る請求項2又は3記載のボンド磁石用成形素材の製造方
    法。
JP3283060A 1990-11-02 1991-10-29 ボンド磁石用成形素材の製造方法 Withdrawn JPH0541314A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008126352A1 (ja) 2007-03-14 2008-10-23 Toda Kogyo Corporation ボンド磁石用フェライト粒子粉末、ボンド磁石用樹脂組成物およびそれらから成る成型体

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WO2008126352A1 (ja) 2007-03-14 2008-10-23 Toda Kogyo Corporation ボンド磁石用フェライト粒子粉末、ボンド磁石用樹脂組成物およびそれらから成る成型体

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