JPH01165103A - 機械強度および磁気特性に優れたプラスチック磁石材料 - Google Patents

機械強度および磁気特性に優れたプラスチック磁石材料

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JPH01165103A
JPH01165103A JP32298987A JP32298987A JPH01165103A JP H01165103 A JPH01165103 A JP H01165103A JP 32298987 A JP32298987 A JP 32298987A JP 32298987 A JP32298987 A JP 32298987A JP H01165103 A JPH01165103 A JP H01165103A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic powder
mechanical strength
resin
plastic magnet
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JP32298987A
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English (en)
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Koichi Nushishiro
晃一 主代
Shinichi Kijima
来島 慎一
Keizo Nakamoto
中本 啓三
Izumi Hoshihara
星原 泉
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、射出成形等通常のプラスチック成形法が利
用でき、特に機械強度及び磁気特性に優れたプラスチッ
ク磁石材料に関するものである。
(従来の技術) 電気機器等に用いられる永久磁石材料としては、従来か
らフエライ)m石、希土類磁石等が知られている。これ
らは主に成形後焼結を行うことによって製造されるが、
焼結時の収縮が大きいことから、焼結後寸法精度を上げ
るために研磨等の後加工が必要とされ、その結果コスト
の上昇を招いていた。
しかも焼結体は一般にもろ′く、また複雑な形状のもの
が得難いところにも問題を残していた。
そこでかかる焼結磁石の欠点を補なうものとして、近年
、プラスチック磁石が注目をあびている。
このプラスチック磁石は、焼結磁石と比較して、j)割
れや欠けが生じにくい、 ii)低比重であるため軽量化が可能である、1ii)
Fl肉・複雑形状のものが得られ、また成形収縮率が小
さいことか゛ら、寸法精度のよい成形品が得られるため
、後加工が不要である、iv)他の部品との一体成形が
可能で工程の省力化が可能である、 ■)射出成形等の方法を用いれば非常に量産性が高い というような多くの特長をそなえている。
(発明が解決しようとする問題点) このようにプラスチック磁石は様々な利点を持つ反面、
磁粉に対し、樹脂を結合剤としているために機械強度に
劣り、たとえば曲げ強度は強いものでも15 kg /
 mm ”程度にすぎない。
プラスチックの強化法としては、ガラス繊維、カーボン
繊維等の補強剤を用いることが知られているが、プラス
チック磁石においてこのようにして強度の向上を図った
ものは、確かに強度は著しく改善されるけれども、磁性
材料の占める容積比率が低下するため、所望の磁気特性
が得られないという欠点があった。
この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、磁気
特性および機械強度ともに優れたプラスチック磁石を提
案することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) まずこの発明の解明経緯について説明する。
従来、樹脂の補強剤として用いられているガラス繊維、
炭素繊維に換えて、磁性材料と樹脂との複合体において
は長さ1mm以上の線状磁性材料を用いることが知られ
ている(特開昭57−49208号公報)。
通常、これらの複合体に用いられる磁性材料は、機械的
に粉砕された粉末状のものであるが、これらには形状の
異方性すなわち長さと径の比(アスペクト比)の大きい
粒子がほとんど存在しないため、上記のような線状の磁
性材料を用いて、磁性材料の占める容積比率を低下させ
ることなく強度を改善しようとする試みがなされている
しかしながらプラスチック磁石において、主に磁性材料
を安価な六方晶フェライト粒子とした場合、線状にされ
た磁性材料も磁石材料でなければならず、たとえば鉄線
、ピアノ線などの軟質磁性材料を用いた場合には、磁石
特性を表す最大エネルギー積(BH) maxの向上は
ない。また硬質磁性材料においても線状化できるような
金属磁性材料は六方晶フェライトに比べて高価であり、
また磁気特性的にもたとえばアルニコなどのような金属
磁性材料は残留磁束密度が高く、保持力が低いのに対し
、六方晶フェライトは残留磁束密度が低く保持力が高い
といったように両者で性質が異なり、従ってこの場合に
も(BH) maxの向上は望み得ない。
従って六方晶フェライト粉末を用いる場合は、補強剤と
しても六方晶フェライトが望まれるわけであるが、従来
、線状の六方晶フェライトを製作することは工業上極め
て困難であったため、これが補強剤として用いられたこ
とはなかった。
ところで近年、磁気記録用として六方晶フェライトが注
目をあびているが、最近に至り特開昭61−27513
0号公報に開示されているように、針状の六方晶フェラ
イト粒子が得られるようになった。
そこでこの針状の粒子を補強剤として用いたところ、六
方晶フェライトを用いたプラスチック材f1における磁
気特性及び機械強度の改善につき、望外の成果が得られ
たのである。
この発明は、上述の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、六方晶フェライト磁粉と樹脂とか
らなる磁石材料中に、1〜10wtχの範囲において針
状六方晶フェライトを含有させたことから成る機械強度
および磁気特性に優れたプラスチック磁石材料である。
以下この発明を具体的に説明する。
この発明で使用する針状六方晶フェライト磁粉について
は、その製造法はとくに特定されるものではないが、た
とえば特開昭61−275130号公報に開示されてい
る方法により得ることができる。この針状の磁性粉を、
磁粉と樹脂との複合体中に存在させて補強効果を発現さ
せるためには、磁気特性的な観点から、この針状粒子の
長さは0.05〜5μm程度とすることが望ましい。と
いうのは0.05μmより小さくなると強磁性が弱くな
り、一方5μmを超えると保磁力が小さくなってしまう
からである。さらにアスペクト比も、より効果的な補強
効果を出すためには、5以上とすることが望ましい。
また同時に使用する残余六方晶フェライト磁粉について
は、通常の粉砕機たとえば振動ボールミルあるいはアト
ライターなどにより粉砕されたものを用いればよく、平
均粒径は0.05〜2μm程度とするのが好ましい。
というのは0.05μmより小さいと強磁性が弱くなり
、一方2μmより大きくなると保磁力が低下してしまう
からである。
ところで針状六方晶フェライト磁粉は、通常の粉砕法に
よる六方晶フェライト磁粉に比べて製造コストがはるか
に高いため、プラスチック磁石の磁性を担う部分として
よりも補強のために加えるという使用法が適していて、
この針状磁粉の含有率は補強効果を具現するためにはプ
ラスチック磁石全量に対し、1wt%以上とすることが
肝要である。というのはこれより少ないと補強効果が現
われないからである。なおコスト面からは40wtχ程
度までが好適であるが10wt%以下であるほうが望ま
しい。
また磁粉全量としては80〜93wt%が望ましい。
というのはこれより少ないと磁力が低くなり、−方これ
より多いと成形性が悪くなるからである。
さらに樹脂については、とくに限定されるものではない
が、射出成形等の加工法が可能な熱可塑性樹脂を用いる
ことが好ましく、なかでも比較的樹脂単独での強度が高
くまた溶融粘度も低いポリアミド樹脂が好適である。
なお有機金属化合物などのカップリング剤で磁粉を表面
処理することも、磁粉と樹脂との接着性を上げさらには
機械強度を上げるという点で有効である。
(実施例) 実施例1 アトライターにより粉砕した平均粒径1.2μmの六方
晶ストロンチウムフェライト磁粉6960gと、長さ2
.0μm、直径0.2μmの針状六方晶ストロンチウム
フェライト磁粉80g及び6−ナイロン960gを、ヘ
ンシェルミキサで10分間撹拌混合し、この混合物を6
−ナイロンの融点以上の温度に加熱した2軸押用機(ダ
イス温度240°C)で混練して3 mm程度の長さに
ペレット化した。ついでこれを15kOeの磁界中で射
出成形し、得られた成形体の磁気特性をJIS 250
1に従い測定した。また機械強度も、ASTM D−6
30、El−790に従って測定した。
得られた結果を表1に示す。
実施例2 アトライターにより粉砕した平均粒径0.9μmの六方
晶ストロンチウムフェライト磁粉6640gと、長さ2
.0μm、直径0.2μmの針状六方晶ストロンチウム
フェライト磁粉400gを用いた他は実施例1と同様に
して得たプラスチック磁石の磁気および機械的特性につ
いての調査結果を表1に示す。
実施例3 アトライターにより粉砕した平均粒径1.5μmの六方
晶ストロンチウムフェライト磁粉6240gと、長さ1
.0μm、直径0.2μmの針状六方晶フェライト磁粉
800gを用いた他は実施例1と同様にして得たプラス
チック磁石の磁気および機械的特性についての調査結果
を表1に示す。
実施例4 アトライターで粉砕した平均粒径1.2μmの六方晶ス
トロンチウムフェライト磁粉6960gと、長さ2.0
μm、直径0.2μmの針状六方晶ストロンチウムフェ
ライト磁粉80gにγ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン40gを添加し、ヘンシェルミキサーで5分間撹拌
混合した後、さらに6−ナイロン920gを添加して5
分間撹拌混合し、その後は実施例1として同様にして得
たプラスチック磁石についての調査結果を表1に示す。
実施例5 アトライターにより粉砕した平均粒径1.2μmの六方
晶バリウムフェライト磁粉6640gと、長さ2.0μ
m、直径0.1 μmの針状六方晶ハリうムフェライト
磁粉400g及び6−ナイロン960gを用いた他は実
施例1と同様にして得たプラスチック磁石についての調
査結果を表1に示す。
実施例6 アトライターにより粉砕した平均粒径1.2μmの六方
晶ストロンチウムフェライト磁粉6640gと、長さ2
.0μm、直径0.1 μmの針状六方晶バリウムフェ
ライト磁粉400g及び6−ナイロン960gを用いた
他は実施例1と同様にして得たプラスチック磁石につい
ての調査結果を表1に示す。
比較例1 針状六方晶ストロンチウムフェライト磁粉を用いず、ア
トライターにより粉砕した平均粒径1.2μmの六方晶
ストロンチウムフェライト磁粉7040gと6−ナイロ
ン960gを用いた他は実施例1と同様にしてプラスチ
ック磁石を製造した。
かくして得られた製品の磁気および機械的特性について
の調査結果を表1に示す。
比較例2 針状六方晶ストロンチウムフェライト磁粉を用いず、長
さ200μm、直径5μmのガラス繊維チョップ200
gを用い、アトライターにより粉砕した平均粒径1.2
μmの六方晶ストロンチウムフェライト磁粉6840g
を用いた他は実施例1と同様にして得たプラスチック磁
石についての調査結果を表1に示す。
比較例3 針状六方晶ストロンチウムフェライト磁粉を用いず、長
さ1 mm、直径0.3 mmのピアノ線チョップ40
0 gを用い、アトライターで粉砕した平均粒径1.2
μmのストロンチウムフェライト磁粉6640gを用い
た他は実施例1と同様にして得たプラスチック磁石につ
いての調査結果を表1に示す。
表1より明らかなように、この発明に従うプラスチック
磁石はいずれも、機械強度に富むだけでなく、磁気特性
にも優れている。
これに対し、針状磁粉を含まない比較例1は、磁気特性
は良好であったが、機械強度に劣っていた。また補強材
として針状磁粉を用いずガラス繊維やピアノ線チップを
用いた比較例2および3はそれぞれ、機械強度は良好で
あったものの、磁気特性に劣っていた。
(発明の効果) かくしてこの発明に従い、補強剤として従来の非磁性で
あるガラス繊維や炭素繊維に換えて磁性材料である針状
六方晶フェライトを用いることにより機械強度に優れか
つ磁気特性にも優れたプラスチック磁石を得ることがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.六方晶フェライト磁粉と樹脂とからなる磁石材料中
    に、1〜10wt%の範囲において針状六方晶フェライ
    トを含有させたことを特徴とする機械強度および磁気特
    性に優れたプラスチック磁石材料。
JP32298987A 1987-12-22 1987-12-22 機械強度および磁気特性に優れたプラスチック磁石材料 Pending JPH01165103A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072240A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Dainippon Ink & Chem Inc ボンド磁石組成物および該組成物からなる成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072240A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Dainippon Ink & Chem Inc ボンド磁石組成物および該組成物からなる成形品
JP4548572B2 (ja) * 2003-08-25 2010-09-22 戸田工業株式会社 ボンド磁石組成物および該組成物からなる成形品

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