JPH054070Y2 - - Google Patents

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JPH054070Y2
JPH054070Y2 JP6788587U JP6788587U JPH054070Y2 JP H054070 Y2 JPH054070 Y2 JP H054070Y2 JP 6788587 U JP6788587 U JP 6788587U JP 6788587 U JP6788587 U JP 6788587U JP H054070 Y2 JPH054070 Y2 JP H054070Y2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は公衆電話機等に使用される硬貨処理装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、金種の異なつた複数の硬貨、例えば10
円、100円硬貨を処理する硬貨処理装置としては、
同一平面上に複数の蓄積軌道を設ける方式と、硬
貨の厚み方向に隣り合う蓄積軌道を設ける方式と
が知られている。前者においては各硬貨の処理軌
道をそれぞれ別々に且つ平面的に設けているた
め、基板面積が大きくなり、装置自体の小形化に
大きな障害となつている。一方、後者は各軌道を
硬貨の厚さ方向に隣り合つて設けているため、基
板の数は増加するものの、その大きさを小さくし
得、したがつて装置の小形化に有利であるという
利点を有している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した後者タイプの硬貨処理装置
においては、2種類の硬貨の処理を行なおうとす
ると、3つの基板をその板厚方向に重ね合わせて
配置し、これら基板間にそれぞれ硬貨選別軌道と
蓄積軌道とを設ける必要があるが、その場合3つ
の基板を正確に位置決めして一体的に結合する必
要があり、そのため簡単にして確実に結合し得る
結合構造が要請されている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る硬貨処理装置は上述したような要
請に応えるべくなされたもので、第1、第2およ
び第3の基板をその板厚方向に重ね合わせて配置
することにより、これら基板間に金種の異なる2
種類の硬貨をそれぞれ所定枚数を限度として蓄積
する第1および第2の蓄積軌道を形成し、第2の
基板にその両面に貫通する位置決め用嵌合孔を形
成し、第1および第3の基板の第2の基板と対向
する面に前記嵌合孔にそれぞれ嵌合する筒状の嵌
合突起を一体に突設し、これら嵌合突起の中心孔
に締結手段をねじ込んで前記第1、第2および第
3の基板を一体的に結合させるように構成したも
のである。
〔作用〕
本考案においては嵌合孔と嵌合突起とが、第
1、第2および第3の基板の位置決め機能とねじ
取付部としての機能を有し、したがつて構造が簡
単で3つの基板を正確に位置合わせして組立てる
ことができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本考案に係る硬貨処理装置を公衆電話
機に適用した場合の一実施例を示す第2図−
線断面図、第2図は同装置の正面図、第3図は主
要構成部材の分解斜視図である。これらの図にお
いて、硬貨処理装置1は、それぞれ合成樹脂によ
つて形成され板厚方向に重ね合わせてほぼ垂直に
配置された第1、第2および第3の基板2,3,
4と、第1の基板2の表面上部に開閉自在に配置
されたフラツパ5等を備え、これら構成部材によ
つて硬貨A(例えば10円硬貨)を処理する第1硬
貨処理軌道6と、硬貨B(例えば100円硬貨)を処
理するための第2硬貨処理軌道7を形成してい
る。
前記第1硬貨処理軌道6は、所定の直径以上又
は所定の厚さ以上の硬貨の投入を阻止するための
硬貨投入口8と、この投入口8より投入された硬
貨A,Bを転動させるための第1の選別軌道9
と、この第1の選別軌道9に設けられて硬貨Aを
選別し、これより小さな寸法の硬貨Bを脱落させ
るための第1の選別窓10と、第1の選別窓10
を通過した硬貨Aを所定枚数を限度として蓄積す
るための第1の蓄積軌道11と、前記所定枚数を
超えて前記第1の選別窓10を通過した硬貨Aを
排除し返却軌道13に導く第1のオーバーフロー
軌道12と、前記第1の選別窓10を通過した硬
貨Aの真偽を調べるための第1の検知手段14
と、前記投入口8の近傍に設けられ硬貨A,Bの
第1の選別軌道9に対する落下衝撃を吸収緩和す
る衝撃緩衝機構15等で構成されている。前記投
入口8は前記第1の基板2の上方左側端部に固定
された投入口部材16に設けられ、また該基板2
に前記第1の選別窓10が形成されている。この
第1の選別窓10では、硬貨Aとみなし得る許容
寸法範囲の硬貨のみが通過し、直径又は厚さが許
容値以下の硬貨Bは前記選別窓10による支えを
失なつて第1の選別軌道9から脱落する。一方、
第1の選別窓10を通過した硬貨Aは、第1の基
板2の裏面に配設された磁性硬貨排除用磁石14
A部に差し掛かる。この場合、硬貨Aが10円硬貨
とすると磁性を有していないので、磁石14Rに
影響されることなく通過するが、磁性を持つた疑
似硬貨Cは前記磁石14Aに吸収されてその転動
方向が変えられ、前記第1のオーバーフロー軌道
12に導かれ、前記返却軌道13を通つて返却口
(図示せず)に返却される。さらに、前記磁石1
4A部を通過した硬貨Aは、前記磁石14Aと共
に前記第1の検知手段14を構成する軽量貨排除
用回動レバー14Bに衝突してこれを第3図矢印
方向に回動させ前記第1の蓄積軌道11に落下、
蓄積される。一方、磁性を有さない軽量疑似貨は
前記回動レバー14Bに衝突してその転動方向が
変えられ、前記第1のオーバーフロー軌道12お
よび返却軌道13を通つて返却口へと返却され
る。前記第1の蓄積軌道11による硬貨Aの蓄積
枚数は5枚で、これを超えて第1の選別窓10を
通過した硬貨Aはすべて第1のオーバーフロー軌
道12を通つて返却軌道13へ返却される。
ここで、前記第1硬貨処理軌道6は硬貨Aの通
路を意味し、前記第1の基板2と、第2の基板3
およびフラツパ5との間に形成されるもので、そ
のため第1の基板2の表面には硬貨A用の蓄積軌
道下部レール20と、硬貨A用のオーバーフロー
軌道下部レール21と、硬貨A用の選別軌道下部
レール22とが一体に突設され、第1の基板2の
表面と、第2の基板3の裏面およびフラツパ5の
裏面上部とが硬貨Aの側面を支持する転動支持面
23,24,25をそれぞれ形成している。
前記第2硬貨処理軌道7は、前記第1硬貨処理
軌道6に対してその厚み方向に重ね合わせて設け
られるもので、前記第1の選別窓10から脱落し
た硬貨Bを第2の選別軌道30に導く転動面変換
軌道31と、第2の選別軌道30の先に設けられ
た所定の寸法以下の硬貨Dを脱落させる第2の選
別窓32と、第2の選別窓32を通過した硬貨B
を所定枚数を限度として蓄積する第2の蓄積軌道
33と、前記所定枚数を超えて前記第2の選別窓
32を通過した硬貨Bを排除するための第2のオ
ーバーフロー軌道34と、前記第2の選別窓32
を通過した硬貨Bの真偽を調べるための第2の検
知手段35等で構成されている。前記転動面変換
軌道31は前記第2の基板3の表面上方左端部に
形成された滑らかに傾斜する斜面で構成され、ま
たこれに続いて前記第2に選別窓32が開設され
ている。第1の選別窓10を脱落した硬貨Bは前
記軌道面変換軌道31を滑落することにより前記
第2の選別軌道30に移る。第2の選別窓32で
は、硬貨B(100円硬貨)と見なし得る許容寸法範
囲の硬貨のみが通過し、直径又は厚みが許容値以
下の硬貨Dは前記第2の選別窓32から、前記第
3の基板4の表面上部に設けられた返却通路38
に脱落し、前記返却軌道13へと導かれる。第2
の選別窓32を通過した硬貨Bは、前記第2の蓄
積軌道33に所定枚数を限度として蓄積され、こ
れを超えて前記選別窓32を通過した硬貨Bは第
2のオーバーフロー軌道34および返却軌道13
を通つて返却口へ返却される。前記返却通路38
は、前記第2および第3の基板3,4の表面に配
設された第2図二点鎖線で示すカバー部材39に
よつて被われている。前記第2の検知手段35
は、前記第2の蓄積軌道33の先端部に対応して
前記第2および第3の基板3,4に埋設された駆
動回路35Aと、磁気センサ35B等で構成され
ている。
ここで、本軌道構成では、寸法が硬貨Bより大
きく硬貨Aより小さい疑似硬貨が第1の選別窓1
0を脱落し、第2の選別軌道30に入ることが考
えられるが、これに対しては前記磁気センサ35
Bにより硬貨Bの材質以外の疑似硬貨検出した場
合には、その硬貨が不正であり硬貨処理を続ける
ことが不能であることを示す信号を駆動回路35
Aにより硬貨処理装置1を制御する図示を省略し
たCPUに送信し、次の硬貨収納信号受信時に通
話を強制的に切断するように制御することで対処
し得る。
なお、前記第2硬貨処理軌道7は、硬貨Bの通
路を意味し、前記第2の基板3と、第3の基板
4、フラツパ5およびカバー部材39等で形成さ
れるもので、そのため第2の基板3の表面には、
硬貨B用の選別軌道下部レール41、硬貨B用の
蓄積軌道下部レール42、硬貨B用のオーバーフ
ロー軌道下部レール43が一体に突設され、第2
の基板3の表面と、第3の基板4の裏面およびフ
ラツパ5の裏面下部とが硬貨Bの転動支持面4
4,45,46をそれぞれ形成している。また、
前記返却通路38は、第3の基板4の表面上部に
突設された下部レール47を備え、該基板4の表
面上部と前記カバー部材39の裏面とが、軽量疑
似貨Dの転動支持面をそれぞれ形成している。
前記フラツパ5は、上述した通り第1および第
2硬貨処理軌道6,7を構成する片側の転動支持
面25,26を形成するもので、前記第1の基板
2の表面上部に配設された軸48によつて開閉自
在に軸支され、かつ板ばね49(第2図)により
閉塞方向の回動習性を付与されている。そして、
フラツパ5は通話時において、閉塞されることに
より前記第1の基板2と所定の間隔を保つて近接
対向し、通話終了により送受器がフツクレバー
(いずれも図示せず)に掛け戻されると、後述す
る返却阻止板50と同様、前記フツクレバーに連
動して開成されるように構成されている。このた
め、フラツパ5の下端部にはL字状折曲片52が
一体に設けられており、その水平部52aは前記
第2の基板3および第1の基板2にそれぞれ開設
された開口53,54を貫通して第1の基板2の
裏面側に突出し、その突出端が前記返却阻止板5
0の上端部に当接係合している。
前記返却阻止板50は第1の基板2の裏面側に
第3図矢印方向に回動自在に配設され、通話中に
おいてその下端部に設けられた硬貨係止部50
a,50bが前記第1および第2の蓄積軌道1
1,33の先端側開口部に突出することにより、
これら蓄積軌道11,33と返却軌道13との連
通を阻止しており、通話終了時にフツクレバーに
連動して回動後退することにより前記各蓄積軌道
11,33の先端側開口部を開放し、返却軌道1
3と連通させるようにしている。したがつて、通
話終了時に各蓄積軌道11,33に蓄積されてい
る蓄積硬貨A,Bは返却軌道13を通つて返却口
へ一括返却される。返却阻止板50は第1の基板
2の上部に軸56を介して回動自在に配設された
作動部材57と連結杆58を介して連結されてい
る。作動部材57は前記フツクレバーに連動して
第2図反時計方向に回動されると、前記返却阻止
板50を回動後退させる。この時、返却阻止板5
0がフラツパ5の折曲片52を前方に押圧するた
め、該フラツパ5も回動して第1および第2の選
別軌道9,30、を開く。
さらに、前記第1および第2の蓄積軌道11,
33の先端側開口部には、硬貨収納レバー60,
61が配設され、またこれらのレバー60,61
を硬貨収納時に局から送られてくる課金パルス信
号によつて動作させる電磁石装置62,63(6
2は図示せず)が前記第1の基板2の裏面と第3
の基板4の表面にそれぞれ配設され、これらによ
つて周知の硬貨収納機構を構成している。硬貨収
納レバー60は第1の基板2の裏面側に進退自在
に配設され、その下端折曲部が通常第1の蓄積軌
道11の先端部に突出することにより最下位蓄積
硬貨A1を係止し、硬貨収納時に前記蓄積軌道1
1から第1の基板2の裏面側に退出して前記硬貨
A1の係止を解除するように構成されている。し
たがつて、硬貨A1は硬貨収納軌道64に落下し、
金庫(図示せず)に収納される。なお、前記硬貨
収納レバー60は、硬貨収納時に前記第1の蓄積
軌道11内に突出して2番目の蓄積硬貨A2を一
時係止し、該硬貨A2が誤収納されるのを防止す
るインターポーズピン65を一体に有している。
もう一方の硬貨収納レバー61については上記
収納レバー60と全く同様に構成されるため、そ
の説明を省略する。なお、該収納レバー61は第
3の基板4の表面側に配設され、第2の蓄積軌道
33の先端部下方には硬貨Bのための硬貨収納軌
道66が設けられている。
さて、このような構成からなる硬貨処理装置1
において、硬貨A,Bの高い選別性能を維持する
ためには第1および第2硬貨処理軌道6,7を形
成する第1、第2および第3の基板2,3,4を
正確に位置決めして一体的に結合する必要があ
り、そのため本実施例においては第2の基板3の
下端両側部にその表裏面に貫通する貫通孔からな
る左右一対の位置決め用嵌合孔70,71を形成
し、これらに対応して、第1の基板2の表面下端
部に左右一対の嵌合突起72,73を、また第3
の基板4の裏面下端部に左右一対の嵌合突起7
4,75をそれぞれ一体に突設している。嵌合突
起72,73、74,75はそれぞれ両端開放の
筒状に形成され、その中心孔に締結手段としての
止めねじ77A,77Bがそれぞれねじ込まれ
る。基板の組立てに際しては、先ず第2の基板3
の各嵌合孔70,71に第1の基板2の嵌合突起
72,73を第2の基板3の裏面側よりそれぞれ
嵌め込み、2本の止めねじ76A,76B(第2
図)によつてこれら両基板2,3の上端部を固定
する。この結果、第1および第2の基板2,3は
位置決めされて一体的に結合される。次に、第3
の基板4の各嵌合突起74,75を第2の基板3
の各嵌合孔70,71にその表面側よりそれぞれ
嵌め込み、2本の止めねじ77A,77Bを前記
嵌合突起74と72,75と73の中心孔にそれ
ぞれねじ込み、その先端部にナツト78a,78
bを螺合させ、かつ第3の基板4の上端部を止め
ねじ79(第2図)によつて前記第2の基板3に
固定すればよい。この結果、第1、第2および第
3の基板2,3,4は前記嵌合孔70,71およ
び嵌合突起72〜75によつて正確に位置決めさ
れ、5本の止めねじ76A,76B,77A,7
7B,79によつて一体的に結合される。その
後、フラツパ5を第1の基板2に組付け、カバー
部材39を第3の基板4に組付ければよい。
かくして、このような硬貨処理装置1において
は、その板厚方向に重ねて配置される第1、第2
および第3の基板2,3,4を、これらに設けた
嵌合孔70,71と嵌合突起72,73,74,
75によつて位置決めし、止めねじ76A,76
B,77A,77B,79によつて一体的に結合
するようにしたものであるため、これら基板の組
立てが簡単で正確な位置合わせを行なうことがで
き、作業性に優れている。また、嵌合突起72,
73,74,75は、筒状に形成されることによ
り、位置決め機能に加えて止めねじ77A,77
Bの取付部としての機能をも有するため、別個に
ねじ取付部を設ける必要がなく、基板構成を簡素
化し得るものである。
なお、上記実施例は硬貨処理装置を公衆電話機
に適用した場合について説明したが、本考案はこ
れら何ら特定されるものではなく、各種自動販売
機にも使用し得るものである。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係る硬貨処理装置に
おいては、構造が簡単であるにもかかわらず第
1、第2および第3の基板をその板厚方向に重ね
合わせた際、これらを正確に位置決めすることが
でき、組立作業性を向上させることができる。し
たがつて、組立工数が大幅に削減され、安価に製
造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図−線断面図、第2図は硬貨
処理装置の正面図、第3図は主要構成部品の分解
斜視図である。 1……硬貨処理装置、2……第1の基板、3…
…第2の基板、4……第3の基板、8……硬貨投
入口、11……第1の蓄積軌道、33……第2の
蓄積軌道、70,71……位置決め用嵌合孔、7
2〜75……嵌合突起、77A,77B……止め
ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板厚方向に重ね合わせて配設された第1、第2
    および第3の基板を備え、これらの基板間に硬貨
    投入口より投入された金種の異なる2種類の硬貨
    をそれぞれ所定枚数を限度としてその径方向に蓄
    積する第1および第2の蓄積軌道を形成してな
    り、前記第1および第3の基板間に介在された第
    2の基板の所定箇所に貫通孔からなる位置決め用
    嵌合孔を設け、前記第1および第3の基板の第2
    の基板と対向する面に筒状の嵌合突起を前記嵌合
    孔に対応してそれぞれ突設し、これらの嵌合突起
    を嵌合孔に嵌合し、かつ該嵌合突起の中心孔に締
    結手段をねじ込んで前記第1、第2および第3の
    基板を一体的に結合させるようにしたことを特徴
    とする硬貨処理装置。
JP6788587U 1987-05-08 1987-05-08 Expired - Lifetime JPH054070Y2 (ja)

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JPS63179581U JPS63179581U (ja) 1988-11-21
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