JPH0540335Y2 - - Google Patents

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JPH0540335Y2
JPH0540335Y2 JP6806888U JP6806888U JPH0540335Y2 JP H0540335 Y2 JPH0540335 Y2 JP H0540335Y2 JP 6806888 U JP6806888 U JP 6806888U JP 6806888 U JP6806888 U JP 6806888U JP H0540335 Y2 JPH0540335 Y2 JP H0540335Y2
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sprag
annular
retainer
way clutch
outer ring
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、動力伝達機構の一要素として用いら
れ、被動輪に駆動輪の一方向回転のみを摩擦伝動
し駆動輪の逆方向回転を伝達しない、一方向クラ
ツチに関する。
従来技術及びその課題 一方向クラツチには従来より各種のものがある
が、この考案は、内、外輪間に環状に介装した複
数のスプラグと、これらスプラグを内外輪楔合方
向に付勢するガータスプリングと、夫々のスプラ
グを保持する軸方向部と周方向部とを交互に有す
る環状線材リテーナと、前記スプラグ端面と前記
リテーナとの間に配置された一対の環状側板とを
有するタイプの一方向クラツチの改良に関するも
のであるから、このタイプの一方向クラツチの従
来例を第14図について説明する。
同図において、内輪fと外輪dの間に多数のス
プラグcが介装され、該スプラグcを楔合方向に
起立付勢する環状のガータスプリングsと多数の
スプラグcを等間隔に保持する環状の線材リテー
ナRとスプラグcの端面の間に配置される一対の
環状側板50,50とを有し、この側板50,5
0の外周は外輪dの内周面d1に摺接し、内周は
内輪fの外周面f1に摺接している。この一方向
クラツチでは、内外輪に対する一方向軸方向の位
置規制及び脱落を防止するため、両側板50,5
0の外側で外輪内周面d1に形成された環状溝に
係入する一対の止め輪52,52が用いられてい
る。
また、第12,13図のように、外輪d′の端面
に段部54を設け、一方の側板56の外縁から拡
径したフランジ部58をこの段部54に嵌め込
み、外輪側面に押え板60を取付けて、一方向ク
ラツチの位置決めと脱落防止を図つているものが
ある。
しかし、いずれの一方向クラツチも、部品点数
が多くなつたり、組立てが面倒である等の問題が
ある。
課題を解決するための手段 本考案は、内、外輪間に環状に介装した複数の
スプラグと、これらスプラグを内外輪楔合方向に
付勢するガータスプリングと、夫々のスプラグを
保持する軸方向部と周方向部とを交互に有する環
状線材リテーナと、前記スプラグ端面と前記リテ
ーナとの間に配置された一対の環状側板とを有す
る一方向クラツチにおいて、前記側板の一方に、
外輪内周面に形成された環状溝に係入する径方向
突出部を設けた一方向クラツチにより前記課題を
解決した。
作 用 本考案の一方向クラツチは、一方の環状側板に
設けられた径方向突出部が外輪内周面に形成され
た環状溝に係入するように組立てればよく、前記
突出部が外輪の環状溝に係入すれば、一方向クラ
ツチは軸方向に動きが拘束され、これにより位置
決めと脱出防止機能が果たされる。
実施例 以下、図面を参照して本考案を説明する。
第1図は、本考案の第1実施例の一方向クラツ
チが内外輪に組立てられた状態の断面図、第3図
は、この一方向クラツチが内外輪に組込まれる前
のスプラグ組立体10のみの側面図である。第3
図乃至第10図は、このスプラグ組立体10の各
構成部品を示している。
第1図に示すように、カツプ状の外輪Dと同心
の内輪Fの間に多数のスプラグCが介装され、
夫々のスプラグCは、第5図乃至第7図に示すよ
うに、軸方向部R1と周方向R2とを交互に連続
して形成した弾性のある線材リテーナRによつて
等間隔に配列保持されるとともに、その各端面が
環状側板12と13とで挟持され、ガータスプリ
ングSがこれらスプラグCに捲回されている。
第4図は、本考案による環状側板12の側面図
であり、他方の案内側板13は、第10図に示さ
れるように従来品と同形状のものである。
第4図に示すように、この環状側板12は、内
縁20に前記線材リテーナRの軸方向部R1が入
り込む切欠凹部22が設けられ、スプラグCとリ
テーナRの周方向部R2との間に挿入される係合
片23が形成されている。内縁20を連続させて
描かれる内周円の中心Oは外輪D及び内輪Fの中
心と一致し、外縁21はこの中心Oに対し偏心し
ている。仮想線aはOを中心として外縁21に内
接する円であり、仮想線aと外縁21の間が突出
部25である。突出部25において中心Oから最
大偏心部までの距離Lは外輪内周面D1の半径よ
り大きく、組立を容易にするため外径Pは外輪内
周面D1の直径より小さい。仮想線bはOを中心
とした外輪内周面D1を示し、仮に中心を合わせ
た場合、斜線の三日月形部分が外輪内周面D1に
干渉する係入部分26である。外輪Dにはこの係
入部分26を受けるように、内周面D1に環状溝
D2が形成されている。
他方の環状側板13は、第10図に示すよう
に、内縁に線材リテーナRの軸方向部R1が入り
込む切欠凹部32が設けられて、スプラグCの端
面とリテーナRの周方向部R2との間に挿入され
る係合片33とスプラグCの端面にリテーナRの
周方向部R2が対向していないリテーナRの開放
側に折曲した案内片34とが形成されている。外
縁にも内縁と同様の折曲した案内片35が隔設さ
れている。この他方の環状側板13は従来と同じ
ものを用いればよく、案内片34,35を具えな
いものもある。
スプラグCは、第8,9図に示す形状をしてい
る。線材リテーナRの軸方向部R1の間に配列さ
れるスプラグCは、リテーナRと係合する両側板
12,13によつて挟持され、スプラグCの溝C
1が周方向に連続して形成する環状溝に、第1図
に示すように、ガータスプリングSが捲回され、
スプラグ組立体10が構成される。
ガータスプリングSはスプラグCを起立付勢
し、内輪F及び外輪DとスプラグCを噛合わせる
機能を有する。
スプラグ組立体10を外輪D及び内輪Fに嵌挿
するには、第2図に示すように、外輪Dの開口よ
りスプラグ組立体10を傾斜させて挿入し、外輪
内周面D1に設けた環状溝D2に環状側板12の
突出部25を差し込んで取付ける。ついで、スプ
ラグCの内縁20に沿つて内輪Fを挿着すると、
環状側板13の案内片34,35が外輪内周面D
1及び内輪外周面F1にそれぞれ摺接して、スプ
ラグ組立体10は径方向に位置決めされる。環状
板13からリテーナRを介し径方向に規制される
他方の環状側板12は、突出部25(係入部2
6)を環状溝D2に係入させた状態にあるから、
組込後のスプラグ組立体10は外輪Dからの脱出
を阻止されるとともに軸方向に位置決めされその
移動を規制される。
本考案によるスプラグ組立体10は、以上に説
明したような構造であるから、かなりの弾性変形
が可能であり、第2図に示した方法で外輪に嵌め
合わせることが可能である。
次に、第11図は第2実施例の環状側板15を
示す図であつて、第1実施例の環状側板12の突
出部25を一部除いた形状となつている。本実施
例の突出部45は、挿入が容易なように、外縁に
おいて180°より小さい範囲にわたる円弧部分にの
み形成されている。この実施例においても突出部
45の最大半径L1は仮想線bで示された外輪内
周面の直径より大きいが、環状溝D2に対する係
入はより容易である。そして、内縁と同心に見た
ときの外縁は外輪内周面D1の直径より小さく、
組立時に外輪内周面D1に干渉することはない。
他の構成は第1実施例の環状側板12と同じであ
るから説明は省略する。
なお、外輪の環状溝に係入する突出部の幅は、
強度の点からできるだけ大きい方が望ましい。
考案の効果 一方の環状側板に形成された径方向突出部が軸
方向の位置決め機能及び一方向クラツチの脱落防
止機能を具えているから、従来の外輪の押え板、
止め輪のような部材を必要とせず、構造が簡素で
部品点数を削減でき、より軽量になるとともに、
コストの低減を図ることができる。
そして、一方向クラツチが軸方向に肉薄タイプ
となり、全体としてよりコンパクトにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は本考案の実施例を示し、
そのうち、第1図は外輪及び内輪に嵌挿された一
方向クラツチの断面図、第2図は一方向クラツチ
の組立方法の説明図、第3図は内外輪に組込む前
のスプラグ組立体の側面図、第4図は環状側板の
側面図、第5図は線材リテーナの斜視図、第6図
は第5図のリテーナの側面図、第7図は第5図の
リテーナの正面図、第8図はスプラグの側面図、
第9図はスプラグの正面図、第10図は他方の環
状側板の側面図、第11図は他の実施例の環状側
板の側面図、第12図は従来の一方向クラツチに
おける環状側板の斜視図、第13図は第12図の
側板を用いた、従来の一方向クラツチの組立断面
図、第14図は、他の従来の一方向クラツチの組
立断面図である。 10……スプラグ組立体、12,15……一方
の環状側板、25……径方向突出部、D……外
輪、D2……環状溝、F……内輪、C……スプラ
グ、S……ガータスプリング、R……リテーナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内、外輪間に環状に介装した複数のスプラグ
    と、これらスプラグを内外輪楔合方向に付勢する
    ガータスプリングと、夫々のスプラグを保持する
    軸方向部と周方向部とを交互に有する環状線材リ
    テーナと、前記スプラグ端面と前記リテーナとの
    間に配置された一対の環状側板とを有する一方向
    クラツチにおいて、 前記側板の一方に、外輪内周面に形成された環
    状溝に係入する径方向突出部を設けたことを特徴
    とする、 一方向クラツチ。
JP6806888U 1988-05-25 1988-05-25 Expired - Lifetime JPH0540335Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6806888U JPH0540335Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25

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JP6806888U JPH0540335Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25

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Publication Number Publication Date
JPH01171934U JPH01171934U (ja) 1989-12-06
JPH0540335Y2 true JPH0540335Y2 (ja) 1993-10-13

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