JP7201444B2 - 逆入力防止クラッチ - Google Patents

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本発明は、係合子となる転動体を互いに当接する状態で組み込んだ逆入力防止クラッチに関する。
逆入力防止クラッチは、入力部材に入力トルクが加えられたときは、その回転を出力部材に伝達し、出力部材に逆入力トルクが加えられたときは、入力部材が回転しないようにする機能を有するクラッチである。
この逆入力防止クラッチの具体的な構成としては、例えば特許文献1に記載されているように、同一軸心のまわりに回転する入力部材と出力部材との間に、入力部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材に伝達するトルク伝達手段を設け、出力部材の外周面に複数のカム面を設け、これらの各カム面と対向する円筒面を有する固定部材を設けて、出力部材と固定部材の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間が連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間が連続する領域を交互に2つずつ形成し、各楔形空間に係合子となる転動体としてのころを収容して、周方向で隣り合う第1の楔形空間の広大部と第2の楔形空間の広大部の対向隙間に弾性圧縮したコイルばねを挿入することにより、そのコイルばねで各ころを互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込み、周方向で隣り合う第1の楔形空間の狭小部と第2の楔形空間の狭小部の対向隙間に挿入される柱部と、ころの配列の一側に配されて入力部材と一体回転するように連結される側板部とからなる保持器を設けたものがある。
上記構成の逆入力防止クラッチでは、各ころがコイルばねの弾性力で第1または第2の楔形空間の狭小部に押し込まれて、固定部材および出力部材と係合しているので、出力部材にいずれの方向の逆入力トルクが加えられても、出力部材が固定部材にロックされ、入力部材も回転しない。一方、入力部材に入力トルクが加えられたときには、入力部材がいずれの方向に回転しても、入力部材と一体に回転する保持器の柱部が、回転方向で対向するころをコイルばねの弾性力に抗して第1または第2の楔形空間の広大側へ押し出すことにより、出力部材がロック状態から解放された後、入力部材と出力部材との間に設けられたトルク伝達手段によって出力部材へのトルク伝達が行われ、出力部材が回転するようになっている。
ところで、上記の構成では、コイルばねで各ころを第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込むようにしているが、そのコイルばねは適切な姿勢で組み込むのに手間がかかるし、損傷しやすいという難点がある。
これに対しては、コイルばねの代わりに、フック付きのC形ばねを用いることが提案されている。具体的には、例えば特許文献2に記載されているように、C形ばねをころの配列に沿って配置し、弾性縮径させた状態で、その両端のフック部を周方向で隣り合う第1の楔形空間の広大部と第2の楔形空間の広大部の対向隙間に挿入してそれぞれころの1つに押し付けることにより、各ころを互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込むようにする。このように、コイルばねよりも組み込みやすく損傷しにくいC形ばねを用いることにより、逆入力防止クラッチ全体の組立性の向上やトラブルの減少を図ることができる。
特開2007-100832号公報 特開2016-121769号公報(図4、図5)
しかしながら、特許文献2に記載された逆入力防止クラッチは、2つのフック付きのC形ばねがころの配列に対して保持器の側板部と反対の側に軸方向で並ぶように配置されており、その2つのC形ばねを配置するだけのための(C形ばねの線径×2の軸方向長さの)空間を内部に有する設計とする必要があるため、軸方向の小型化を求められる用途には不向きなものとなっている。
そこで、本発明は、係合子となる転動体の配列に沿って配置され、その転動体を互いに当接させるフック付きのC形ばねを有する逆入力防止クラッチにおいて、軸方向の小型化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、同一軸心のまわりに回転する入力部材と出力部材との間に、入力部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材に伝達するトルク伝達手段を設け、前記出力部材の外周面または内周面に複数のカム面を設け、これらの各カム面と対向する円筒面を有する固定部材を設けて、前記出力部材と固定部材の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間が連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間が連続する領域を交互に2つずつ形成し、前記各楔形空間に転動体を収容して、前記転動体の配列に沿って2つのフック付きのC形ばねを配置し、前記各C形ばねを弾性縮径させた状態で、その両端のフック部を周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の広大部と前記第2の楔形空間の広大部の対向隙間に挿入して、それぞれ前記転動体の1つに押し付けることにより、前記各転動体を互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込み、周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の狭小部と前記第2の楔形空間の狭小部の対向隙間に挿入される柱部と、前記転動体の配列の一側に配されて前記入力部材と一体回転するように連結される側板部とからなる保持器を設けた逆入力防止クラッチにおいて、前記2つのC形ばねの少なくとも一方が前記保持器の側板部の径方向外側に配置されているか、または両方が前記転動体の配列の他側に径方向内外で重なるように配置されている構成を採用した。
上記の構成によれば、2つのC形ばねを配置するだけのために(保持器の側板部と径方向で重ならない位置で配置するために)必要となる空間は、ほぼ1つのC形ばねの線径分の軸方向長さとなるか、省略することができるので、従来のように2つのC形ばねを転動体の配列の他側に軸方向で並ぶように配置する場合に比べて、逆入力防止クラッチ全体を軸方向に小型化することができる。
ここで、前記2つのC形ばねの両方を前記保持器の側板部の径方向外側に配置する場合には、その2つのC形ばねは径方向内外で重なるように配置とするとよい。
そして、前記2つのC形ばねの少なくとも一方を前記保持器の側板部の径方向外側に配置する場合には、前記保持器の柱部が側板部と接続される部位は、前記側板部の外周から径方向外側および軸方向内側へ湾曲しながら延びるように形成して、C形ばねと接触しないようにするとよい。
また、前記2つのC形ばねの少なくとも一方を前記保持器の側板部の径方向外側に配置する場合、前記C形ばねの線径を保持器の側板部の軸方向寸法よりも小さく形成することにより、転動体の配列の一側でC形ばねが軸方向で保持器の側板部からはみ出さないようにすることが望ましい。
また、前記2つのC形ばねの少なくとも一方を前記保持器の側板部の径方向外側に配置する場合、前記保持器の側板部の外周部に、前記C形ばねのフック部が軸方向に通過可能なフック挿入溝を設けることにより、逆入力防止クラッチの組み立ての際に、保持器を組み付けた後にC形ばねの組み込みができるようになり、組立作業がしやすくなる。そして、前記フック挿入溝の幅寸法を、前記C形ばねの組込状態でのフック部どうしの間の寸法よりも小さく形成すれば、組込後のC形ばねの軸方向の脱落を防止することができる。
上述したように、本発明の逆入力防止クラッチは、2つのC形ばねの少なくとも一方を保持器の側板部の径方向外側に配置するか、または両方を転動体の配列に対して保持器の側板部と反対の側に径方向内外で重なるように配置して、2つのC形ばねを配置するだけのための空間を、ほぼ1つのC形ばねの線径分の軸方向長さとするか、省略できるようにしたものであるから、従来のものに比べて軸方向に小型化することができる。
第1実施形態の逆入力防止クラッチの縦断正面図 図1のII-II線に沿った断面図 図1のIII-III線に沿った断面図 図1の一方のC形ばねの組込方法を説明する横断平面図 図4のV-V線に沿った断面図 第2実施形態の逆入力防止クラッチの縦断正面図 図6のVII-VII線に沿った断面図 第3実施形態の逆入力防止クラッチの縦断正面図 図8のIX-IX線に沿った断面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図5は第1実施形態を示す。この逆入力防止クラッチは、図1および図2に示すように、入力軸(入力部材)1と、出力軸2および内輪3からなる出力部材4と、ハウジング5、外輪6および押え蓋7からなる固定部材8と、内輪3と外輪6との間に挿入される2本の柱部9aを有する保持器9と、保持器9の両柱部9a間に組み込まれるころ(係合子となる転動体)10と、ころ10の配列に沿って延びるように配置される2つのフック付きのC形ばね11a、11bとを備えている。
前記入力軸1は、その先端付近に二面幅部を有する係合部1aが設けられ、この係合部1aが内輪3の中央に設けられた係合穴3aに挿入されるとともに、小径先端部1bが出力軸2の端面中央に設けられた軸穴2aに嵌めこまれて、出力軸2と同一軸心のまわりに回転するようになっている。
前記出力部材4は、出力軸2と内輪3とを一体回転するように連結したものであり、その内輪3の係合穴3aに、入力軸1の係合部1aの二面幅部と僅かな隙間をおいて対向する二面幅部が形成されている。これにより、入力軸1と出力部材4との間に、入力軸1の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材4に伝達するトルク伝達手段が設けられている。
前記固定部材8は、ハウジング5の内周に外輪6と押え蓋7を順に嵌め込んだものである。その外輪6は、ハウジング5によって回転不能に拘束され、押え蓋7によって抜け止めされている。
前記保持器9は、ころ10の配列の一側に配される穴あき円板状の側板部9bと、側板部9bの径方向で相対する位置の外周縁に設けられた一対の柱部9aとからなり、その側板部9bが入力軸1の係合部1aの外周に嵌合固定されて、入力軸1と一体に回転するようになっている。その柱部9aが側板部9bと接続される部位は、側板部9bの外周から径方向外側および軸方向内側へ湾曲しながら延びるように形成されている(図4参照)。また、側板部9bの外周部には、柱部9aどうしの中間の径方向で相対する位置に、後述するようにC形ばね11aの両端のフック部12aが軸方向に通過可能な一対のフック挿入溝9cが設けられている。なお、フック挿入溝は1つだけとしてもよいが、この例のように一対で設ければ、保持器形状の方向性が少なくなり、保持器が組み込みやすくなる。
また、図2および図3に示すように、前記内輪3の外周面には、所定の一方向に傾斜するカム面3bと他方向に傾斜するカム面3cがそれぞれ連続して複数設けられており、これにより、内輪3と外輪6の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間13aが連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間13bが連続する領域が交互に2つずつ形成されている。各楔形空間13a、13bにはころ10が1つずつ収容され、周方向で隣り合う第1の楔形空間13aの狭小部と第2の楔形空間13bの狭小部の対向隙間には、それぞれ前記保持器9の柱部9aが挿入されている。
前記2つのC形ばね11a、11bは、同一の寸法・材質のもので、図1乃至図3に示すように、丸線材で形成されており、その両端に軸方向に沿って延びるフック部12a、12bが設けられている。各フック部12a、12bは、それぞれ径方向内側に向かって凸となる略くの字状に形成されている。また、その線径は、保持器9の側板部9bの軸方向寸法よりも小さく形成されている。
その一方のC形ばね11aはころ10の配列の一側で保持器9の側板部9bの径方向外側に配置され、他方のC形ばね11bはころ10の配列の他側に配置されている。そして、各C形ばね11a、11bのフック部12a、12bは、互いに周方向に180°ずれた位置で、周方向で隣り合う第1の楔形空間13aの広大部と第2の楔形空間13bの広大部の対向隙間に挿入されている。このとき、各C形ばね11a、11bは弾性縮径した状態で組み込まれており、その両端のフック部12a、12bが、それぞれころ10の一つに押し付けられ、各ころ10を互いに当接させて第1の楔形空間13aの狭小部または第2の楔形空間13bの狭小部に押し込むようになっている。
図4および図5は一方のC形ばね11aの組込方法を示す。すなわち、この逆入力防止クラッチを組み立てる際には、他方のC形ばね11b、ころ10および保持器9を組み付けた後に(ハウジング5の内周に押え蓋7を嵌め込む前に)、一方のC形ばね11aを弾性縮径させた状態で、その両端のフック部12aを保持器9の一側からフック挿入溝9cに挿入し、フック部12aがフック挿入溝9cを軸方向に通過した時点でC形ばね11aを縮径させていた力を解放すればよい。
ここで、保持器9は、柱部9aが側板部9bと接続される部位が前述のように湾曲しており、一方のC形ばね11aと接触しないようになっている。また、フック挿入溝9cの幅寸法が一方のC形ばね11aの組込状態でのフック部12aどうしの間の寸法よりも小さく形成されており、一方のC形ばね11aの組込後の軸方向の脱落を防止できるようになっている。
この逆入力防止クラッチは、上記の構成であり、各ころ10が2つのC形ばね11a、11bの弾性力で第1または第2の楔形空間13a、13bの狭小部に押し込まれて、外輪6および内輪3と係合しているので、出力軸2にいずれの方向の逆入力トルクが加えられても、出力部材4が固定部材8にロックされ、入力軸1も回転しない。
一方、入力軸1に入力トルクが加えられたときには、入力軸1がいずれの方向に回転しても、入力軸1と一体に回転する保持器9の柱部9aが、回転方向で対向するころ10をC形ばね11a、11bの弾性力に抗して第1または第2の楔形空間13a、13bの広大側へ押し出すことにより、出力部材4がロック状態から解放される。そして、入力軸1がさらに回転してその係合部1aの二面幅部が内輪3の係合穴3aの二面幅部と係合すると、入力軸1の回転が内輪3を介して出力軸2に伝達される。
そして、この逆入力防止クラッチでは、2つのC形ばね11a、11bの配置だけのための空間は、ころ10の配列の他側に1つのC形ばねの線径分の軸方向長さで設ければよいので、従来のように2つのC形ばねをころの配列の他側に軸方向で並ぶように配置する場合に比べて、軸方向に小型化することができる。
また、一方のC形ばね11aは、他方のC形ばね11b、ころ10および保持器9を組み付けた後に、弾性縮径させた状態で、フック部12aを保持器9のフック挿入溝9cに挿入して組み込むことができるので、組立作業がしやすいという利点もある。
図6および図7は第2実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態をベースとし、一方のC形ばね11aを第1実施形態よりも小径に形成し、他方のC形ばね11bを第1実施形態よりも大径に形成して、その両方のC形ばね11a、11bをころ10の配列の他側に径方向内外で重なるように配置したものである。また、これに合わせて、小径とされた一方のC形ばね11aの各フック部12aは径方向外側に向かって凸となる略くの字状に形成され、保持器9のフック挿入溝9cは省略されている。
この第2実施形態でも、第1実施形態と同じく、2つのC形ばね11a、11bの配置だけのための空間の軸方向長さは1つのC形ばねの線径分となるので、従来のものよりも軸方向に小型化することができる。
ところで、外輪が軸方向の一方に開放され、他方に底部を有するもの(底付外輪)である場合、第1実施形態の逆入力防止クラッチの組立時には、軸方向の両方が開放された仮組用の外輪にころ、内輪、保持器および1つのC形ばねを組み込み、それらをC形ばねの方から底付外輪に治具で押し込んだ後、底付外輪の開放側からもう1つのC形ばねを組み込むことになる。これに対し、第2実施形態では、底付外輪に直接ころ、内輪、保持器を組み込んだ後、底付外輪の開放側から2つのC形ばねを組み込むことができるので、仮組用の外輪を使用する必要がなく、第1実施形態よりも組立性の点で有利である。
図8および図9は第3実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態をベースとし、一方のC形ばね11aを第1実施形態よりも大径に形成し、他方のC形ばね11bを第1実施形態よりも小径に形成して、その両方のC形ばね11a、11bを保持器9の側板部9bの径方向外側に径方向内外で重なるように配置したものである。また、これに合わせて、小径とされた他方のC形ばね11bの各フック部12bは、径方向外側に向かって凸となる略くの字状に形成されている。そして、両方のC形ばね11a、11bが、第1実施形態の一方のC形ばね11aと同様に、保持器9のフック挿入溝9cを利用して保持器9の一側から組み込まれるようになっている。
この第3実施形態の逆入力防止クラッチでは、2つのC形ばね11a、11bの配置だけのための空間を省略できるので、第1実施形態および第2実施形態よりもさらに軸方向の小型化を図ることができる。また、2つのC形ばね11a、11bを同じ側から組み込むので、第2実施形態と同じく、底付外輪を用いるときの組立性は第1実施形態よりも有利である。
なお、上述した各実施形態では、C形ばねを丸線材で形成したが、ほかの断面形状の材料を用いることもできる。ただし、第1実施形態や第3実施形態のように、C形ばねを保持器の側板部の径方向外側に配置する場合、その線径は保持器の側板部の軸方向寸法よりも小さいことが好ましい。
また、本発明は、出力部材と固定部材の配置が各実施形態と逆で、内周面にカム面を設けた出力部材の内側に、外周円筒面を有する固定部材を配した逆入力防止クラッチや、係合子となる転動体としてころ以外のボール等を用いた逆入力防止クラッチにももちろん適用することができる。
1 入力軸(入力部材)
1a 係合部
2 出力軸
3 内輪
3a 係合穴
3b、3c カム面
4 出力部材
5 ハウジング
6 外輪
7 押え蓋
8 固定部材
9 保持器
9a 柱部
9b 側板部
9c フック挿入溝
10 ころ(転動体)
11a、11b C形ばね
12a、12b フック部
13a 第1の楔形空間
13b 第2の楔形空間

Claims (4)

  1. 同一軸心のまわりに回転する入力部材と出力部材との間に、入力部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材に伝達するトルク伝達手段を設け、前記出力部材の外周面または内周面に複数のカム面を設け、これらの各カム面と対向する円筒面を有する固定部材を設けて、前記出力部材と固定部材の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間が連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間が連続する領域を交互に2つずつ形成し、前記各楔形空間に転動体を収容して、前記転動体の配列に沿って2つのフック付きのC形ばねを配置し、前記各C形ばねを弾性縮径させた状態で、その両端のフック部を周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の広大部と前記第2の楔形空間の広大部の対向隙間に挿入して、それぞれ前記転動体の1つに押し付けることにより、前記各転動体を互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込み、周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の狭小部と前記第2の楔形空間の狭小部の対向隙間に挿入される柱部と、前記転動体の配列の一側に配されて前記入力部材と一体回転するように連結される側板部とからなる保持器を設けた逆入力防止クラッチにおいて、
    前記2つのC形ばねの少なくとも一方が前記保持器の側板部の径方向外側に配置されており、前記保持器の柱部が側板部と接続される部位は、前記側板部の外周から径方向外側および軸方向内側へ湾曲しながら延びるように形成されていることを特徴とする逆入力防止クラッチ。
  2. 同一軸心のまわりに回転する入力部材と出力部材との間に、入力部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材に伝達するトルク伝達手段を設け、前記出力部材の外周面または内周面に複数のカム面を設け、これらの各カム面と対向する円筒面を有する固定部材を設けて、前記出力部材と固定部材の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間が連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間が連続する領域を交互に2つずつ形成し、前記各楔形空間に転動体を収容して、前記転動体の配列に沿って2つのフック付きのC形ばねを配置し、前記各C形ばねを弾性縮径させた状態で、その両端のフック部を周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の広大部と前記第2の楔形空間の広大部の対向隙間に挿入して、それぞれ前記転動体の1つに押し付けることにより、前記各転動体を互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込み、周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の狭小部と前記第2の楔形空間の狭小部の対向隙間に挿入される柱部と、前記転動体の配列の一側に配されて前記入力部材と一体回転するように連結される側板部とからなる保持器を設けた逆入力防止クラッチにおいて、
    前記2つのC形ばねの少なくとも一方が前記保持器の側板部の径方向外側に配置されており、前記C形ばねの線径が保持器の側板部の軸方向寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする逆入力防止クラッチ。
  3. 同一軸心のまわりに回転する入力部材と出力部材との間に、入力部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力部材に伝達するトルク伝達手段を設け、前記出力部材の外周面または内周面に複数のカム面を設け、これらの各カム面と対向する円筒面を有する固定部材を設けて、前記出力部材と固定部材の間に、周方向の一側で狭小となる第1の楔形空間が連続する領域と、周方向の他側で狭小となる第2の楔形空間が連続する領域を交互に2つずつ形成し、前記各楔形空間に転動体を収容して、前記転動体の配列に沿って2つのフック付きのC形ばねを配置し、前記各C形ばねを弾性縮径させた状態で、その両端のフック部を周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の広大部と前記第2の楔形空間の広大部の対向隙間に挿入して、それぞれ前記転動体の1つに押し付けることにより、前記各転動体を互いに当接させて第1の楔形空間の狭小部または第2の楔形空間の狭小部に押し込み、周方向で隣り合う前記第1の楔形空間の狭小部と前記第2の楔形空間の狭小部の対向隙間に挿入される柱部と、前記転動体の配列の一側に配されて前記入力部材と一体回転するように連結される側板部とからなる保持器を設けた逆入力防止クラッチにおいて、
    前記2つのC形ばねの少なくとも一方が前記保持器の側板部の径方向外側に配置されており、前記保持器の側板部の外周部に、前記C形ばねのフック部が軸方向に通過可能なフック挿入溝が設けられていることを特徴とする逆入力防止クラッチ。
  4. 前記フック挿入溝の幅寸法が、前記C形ばねの組込状態でのフック部どうしの間の寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項に記載の逆入力防止クラッチ。
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