JPH0539216Y2 - - Google Patents

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JPH0539216Y2
JPH0539216Y2 JP1989016076U JP1607689U JPH0539216Y2 JP H0539216 Y2 JPH0539216 Y2 JP H0539216Y2 JP 1989016076 U JP1989016076 U JP 1989016076U JP 1607689 U JP1607689 U JP 1607689U JP H0539216 Y2 JPH0539216 Y2 JP H0539216Y2
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outer ring
end bearing
groove
sprags
ring
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は一方向クラツチに関する。
〈従来の技術〉 一方向クラツチにおいては、伝達する回転トル
クが大きいほど内、外輪に大きな力が作用する。
このため、伝達する回転トルクが大きい場合に
は、内、外輪はスプラグから大きな力で押圧され
て大きく縮径あるいは拡径する。
従来、この種の一方向クラツチとしては、第2
図に示すようなものがある。すなわち、内輪21
と外輪22とを備え、さらにこの内、外輪21,
22間に、複数のスプラグ23と、この複数のス
プラグ23を周方向一定間隔に保持する保持器2
4と、上記スプラグ23を内、外輪21,22間
に噛み合う一方向に付勢するスプリング25と、
上記保持器24を軸方向両側から挾むように設け
られ、上記保持器24を軸方向に支持すると共
に、上記内、外輪21,22を同心に保持するエ
ンドベアリング26とを備えている。そして、上
記内輪21が外輪22に対して一定の方向に相対
回転するときのみ、上記スプリング25により噛
み合う一方向に付勢されている上記スプラグ23
が内、外輪21,22間で起立して、そのくさび
作用により内、外輪21,22間に噛み込み、内
輪21から外輪22への回転トルクの伝達を実現
するものである。そして、上記エンドベアリング
26は、上記外輪22の内周面22a内に圧入す
ることにより外輪22に固定され、軸方向所定の
位置に支持されて、保持器24を介してスプラグ
23を軸方向所定の位置に保持していた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の一方向クラツチは、
上述のように、エンドベアリング24の外輪への
固定を、エンドベアリング24を外輪22の内周
面22a内に圧入することにより行つているの
で、図示を省略したスナツプリングによりエンド
ベアリングを軸方向に支持する場合にくらべて、
スナツプリングを嵌装する溝を設ける必要がない
分だけ軸方向寸法をコンパクトにできるというメ
リツトは有するものの、一方向クラツチに大きな
回転トルクが負荷されてスプラグ23が内、外輪
21,22間に強く噛みむと、外輪22がスプラ
グ23から大きな力を受けて拡径するため、エン
ドベアリング26が外輪22から外れ易いという
問題があつた。エンドベアリング26が外輪22
から外れてしまうと、スプラグ23を本来の軸方
向位置に支持出来なくなつてしまう。また、これ
を防止するために外輪へのエンドベアリング26
の圧入代を大きくしたのでは、圧入作業が困難に
なると共に、外輪22およびエンドベアリング2
6が歪んでしまうという問題があつた。
そこで、この考案の目的は、組み立てに際し圧
入する場合のようにエンドベアリング等が歪むこ
とがなく、また、外輪が拡径しても外れることな
くエンドベアリングを確実に軸方向に支持するこ
とができ、しかも軸方向寸法をコンパクトにでき
る一方向クラツチを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案は、内輪と
外輪の間に、複数のスプラグと、上記スプラグを
揺動可能に保持する保持器と、上記スプラグを一
方向に付勢するスプリングと、上記保持器を軸方
向に支持するエンドベアリングとを設けて、上記
スプラグのくさび作用により内、外輪間の不可逆
回転伝動を行うようにした一方向クラツチにおい
て、上記外輪には内周側に外部に開く片溝が設け
られ、上記エンドベアリングは上記内輪と外輪の
間に隙間嵌めされ、かつ外周側に上記片溝に対応
する片溝が設けられ、上記外輪に設けた片溝に
は、上記エンドベアリングに設けた片溝に係合し
て上記エンドベアリングを軸方向に支持する係合
部材が溶接により固定されていることを特徴とし
ている。
〈作用〉 上記エンドベアリングは、内輪と外輪の間に隙
間嵌めされる。そして、このエンドベアリングの
外周側に設けた片溝には、外輪の内周側に設けた
片溝に溶接により堅固に固定された係合部材が係
合する。そして、この係合部材を介して、上記エ
ンドベアリングは外輪に軸方向に支持され、保持
器を介してスプラグを内、外輪間の軸方向所定の
位置に保持する。上記係合部材は、外輪とエンド
ベアリングの対応する片溝内に収納される。この
ため、一方向クラツチの軸方向寸法は、完全な溝
すなわち両溝にスナツプリングを入れて固定する
従来のもに比して小さくなる。上記エンドベアリ
ングの外輪による支持は従来のように圧入による
ものでないため、この支持により、エンドベアリ
ングや外輪が歪むことはない。上記係合部材が外
輪側に固定されてエンドベアリング側には固定さ
れておらず、かつ、この係合部材がエンドベアリ
ングの片溝と係合するため、外輪がもしスプラグ
から大きな力を受けて拡径したりしても、係合部
材とエンドベアリングの片溝との係合が外れるこ
とはない。
〈実施例〉 以下、この考案を図示の実施例により詳細に説
明する。
第1図はこの考案の一方向クラツチの一実施例
の要部の軸方向断面図であり、1および2は同軸
に配置される内輪および外輪、3は上記内輪と外
輪の間に周方向に所定の間隔をあけて配置された
複数のスプラグ、4は上記スプラグ3を揺動可能
に保持する保持器、5は上記スプラグ3を噛み合
う一方向に付勢するスプリングである。また、
6,6は断面略「コ」の字状の環状で、上記内、
外輪1,2間に間隙δ1およびδ2を保つて隙間嵌め
され、上記保持器4を軸方向一方に支持するエン
ドベアリングである。
上記外輪2はその両端面の内周側に外部7(エ
ンドベアリング6,6に挾まれて形成される内、
外輪1,2間の空間からみて外部)に開く断面矩
形の環状の片溝2a,2aを有しており、この片
溝2a,2aには外輪2の内周面2bの内径より
も所定の寸法dだけ小さな内径を有する断面矩形
の環状の係合部材8,8が夫々溶接により固定さ
れている。そしてこの2つの係合部材8の円周側
は、上記エンドベアリング6の、片溝2aに対応
する位置に設けられかつ外部7側に開く断面矩形
の環状の片溝6aに係合している。これにより、
エンドベアリング6,6は夫々、係合部材8,8
によりスプラグ3に向かう軸方向に支持されて、
保持器4を軸方向に支持し、この保持器4を介し
て、上記スプラグ3を内、外輪1,2間の所定の
位置に保持する。上記係合部材8は、片溝2aに
溶接により固定された状態で、この片溝2aとエ
ンドベアリングを設けた上記片溝6aとにより形
成される環状の凹部10内に収納され、ここで
は、係合部材8の軸方向外部7側端面8aは上記
外輪2の端面2bおよびエンドベアリングの端面
6bに一致している。なお、上記隙間δ1は上記隙
間δ2よりも小さく設けられている。
上記構成の一方向クラツチの組み立ては、ま
ず、複数のスプラグ3を夫々対応する保持器のポ
ケツト4aとスプリング5の穴5aとに同時に挿
通して、このスプラグ3、保持器4およびスプリ
ング5を組み立て、次いでこの状態のスプラグ
3、保持器4およびスプリング5を内、外輪1,
2間の軸方向所定の位置に装着し、次いでエンド
ベアリング6,6を図のように上記内、外輪1,
2間に軸方向両側から隙間嵌めする。そして次い
で、上記片溝2aと片溝6aとで形成される上記
凹部10に係合部材8を嵌合し、最後に、この2
つの係合部材8を上記外輪2の片溝2aに溶接す
ることにより行なわれる。このように、この組み
立ては、従来のようにエンドベアリング6を外輪
に圧入する必要がない。このため、組み立てによ
つて、従来の圧入の場合のように、エンドベアリ
ング6や外輪2が歪んだりしない。上記係合部材
8の片溝2aへの溶接は十分な強度を有するた
め、係合部材8が一方向クラツチの使用中に外れ
ることはない。
上記係合部材8が外輪2側に固定されてエンド
ベアリング6側には固定されておらず、かつ、上
記係合部材8が径方向に十分な長さを有して、つ
まり上記所定の寸法dを有してエンドベアリング
の片溝6aと係合しているため、外輪2が、内、
外輪1,2間の回転トルクの不可逆伝動に際しス
プラグ3から大きな力をうけて拡径するようなこ
とがあつても、この外輪2の拡径によつて上記エ
ンドベアリング6に歪むような力が作用したり、
また、上記係合部材8とエンドベアリング6の片
溝6aとの係合が外れたりはしない。
このように、この一方向クラツチによれば、外
輪2が内、外輪1,2間の回転トルクの不可逆伝
動に際して拡径するようなことがあつても、エン
ドベアリング6を係合部材8により外輪2から外
れないように確実に軸方向に支持することができ
る。そして、一方向クラツチの軸方向寸法を、エ
ンドベアリングを外輪側に嵌装したスナツプリン
グにより軸方向に支持する場合に比べて、外輪に
スナツプリング固定用の両溝を設ける必要が無い
分だけ、コンパクトにすることができる。
上記実施例では、外輪2の内周側に設ける片溝
2a、エンドベアリング6の外周側に設ける片溝
6aおよび上記外輪2側の片溝2aに溶接により
固定され、エンドベアリング6側の片溝6aに係
合する係合部材8を夫々環状に設けたが、これら
外輪の内周側に設ける片溝、エンドベアリング6
の外周側に設ける片溝および係合部材は環状に限
らず、例えば、上記片溝2a,6aおよび係合部
材8を夫々一定の中心角で切り取つたような円の
一部をなす扇形状の外輪側の片溝、エンドベアリ
ング側の片溝および係合部材を、周方向に適宜な
間隔をあけて設けるようにしてもよいのはもちろ
んである。
〈考案の効果〉 以上より明らかなように、この考案の一方向ク
ラツチによれば、エンドベアリングを内、外輪間
に隙間嵌めするため、組み立てに際し圧入する場
合のようにエンドベアリング等が歪むことがな
い。
また、この考案の一方向クラツチによれば、ス
プラグのくさび作用による内、外輪間の不可逆回
転伝動に際して外輪がスプラグから大きな力を受
けて拡径しても、外輪の内周側に設けた片溝に溶
接により固定される係合部材と、エンドベアリン
グの外周側に設けた片溝との係合部分を介して、
エンドベアリングを確実に軸方向に支持すること
ができる。しかも、2つの片溝により形成される
凹部内に係合部材を収納する構造であるため、軸
方向寸法をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の一方向クラツチ
の要部の軸方向断面図、第2図は従来の一方向ク
ラツチの要部の軸方向断面図である。 1……内輪、2……外輪、2a……片溝、3…
…スプラグ、4……保持器、5……スプリング、
6……エンドベアリング、6a……片溝、7……
外部、8……係合部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内輪と外輪の間に、複数のスプラグと、上記ス
    プラグを揺動可能に保持する保持器と、上記スプ
    ラグを一方向に付勢するスプリングと、上記保持
    器を軸方向に支持するエンドベアリングとを設け
    て、上記スプラグのくさび作用により内、外輪間
    の不可逆回転伝動を行うようにした一方向クラツ
    チにおいて、 上記外輪には内周側に外部に開く片溝が設けら
    れ、上記エンドベアリングは上記内輪と外輪の間
    に隙間嵌めされ、かつ外周側に上記片溝に対応す
    る片溝が設けられ、上記外輪に設けた片溝には、
    上記エンドベアリングに設けた片溝に係合して上
    記エンドベアリングを軸方向に支持する係合部材
    が溶接により固定されていることを特徴とする一
    方向クラツチ。
JP1989016076U 1989-02-14 1989-02-14 Expired - Lifetime JPH0539216Y2 (ja)

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JPH02107833U JPH02107833U (ja) 1990-08-28
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JPS6277288U (ja) * 1985-10-28 1987-05-18

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