JPH0540331U - 法面固定型連結法枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結部の柔軟性を生かす事により施工性及び
安全性の高い法面安定部材を提供する。 【構成】 法枠固定部材（１）を鉄筋棒又はアンカーも
しくはロックボルト（７）で固定し、法枠部材（４）を
連結金具（５）及び連結ボルト（８）、連結ナット
（９）にて連結する事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は法面固定部材（１）を鉄筋棒又はアンカーもしくはロックボルト（ ７）で法面に固定し法枠部材（４）を連結する、法面保護工の法面安定部材であ る。

【０００２】

【従来の技術】

重量式コンクリート法枠及び軽量法枠があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは、次のような欠点があった。 （イ）凹凸のある法面での施工が難しいため、地山の法面整形に、かなりの手間 がかかる。 （ロ）基礎工を必要とするため、工期が長くかかる。 （ハ）法面下部からの施工となるので、一度に法面整形を行なうため、法面上で の作業となり、そのため作業性が悪くなる。また雨などによって地すべりを誘発 し、災害につながる恐れがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

法枠固定部材（１）中心の固定用中空部（２）を用いて鉄筋棒又はアンカーも しくはロックボルト（７）で法面に固定し、法枠固定部材（１）の上下左右の連 結用中空部（３）に法枠部材（４）の連結金具（５）を連結ボルト（８）及び連 結ナット（９）で連結して法面法枠を形成してやる。

【０００５】

【作用】

（イ） 法枠固定部材（１）の連結用中空部（３）に法枠部材（４）の連結金 具（５）を連結用ボルト（８）及び連結ナット（９）で連結する事により、柔軟 性を持ち、ある程度の凹凸に対応できる事から、法面整形にそれほど手間がかか らない。 （ロ） 法枠部材（４）の自重及び枠内の中詰め材料重量を個々の法枠固定部 材（１）で受けるので、基礎工を必要とせず、工期短縮化できる。 （ハ） 法面上部から一段ずつ施工が可能なので作業性が良く、また一度に法 面整形しないので、雨などによって地すべりを誘発しないで安全に施工ができる 。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （イ） 法枠固定部材（１）の中央に固定用中空部（２）と上下左右の四方向 に連結用中空部（３）を設ける。 （ロ） 法枠部材（４）の両端に連結用金具（５）を設ける。 （ハ） 法面上部より一段ずつ整形切土し、鉄筋棒又は汎用のアンカーもしく はロックボルト（７）を法面地盤内に設置する。 （ニ） 法枠固定部材（１）を鉄筋棒又はアンカーもしくはロックボルト（７ ）に固定用ボルト（６）を用いて法面に固定する。 （ホ） 法枠固定部材（１）の連結用中空部（３）と法枠部材（４）の連結用 金具（５）を連結用ボルト（８）連結用ナット（９）で連結する。 本案は以上の工程を法面上部より繰り返し行い法面下部へと施工し、格子状の 法枠を形成する。

【０００７】

【考案の効果】

連結部の柔軟性を生かし、ある程度は法面の凹凸に対応でき、基礎工を必要と しない事から、従来から有る重量式コンクリート法枠及び軽量法枠の欠点を補う 事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の法枠固定部材の斜視図である。

【図２】本考案の法枠部材の斜視図である。

【図３】本考案の連結完了時の斜視図である。

【図４】本考案の連結完了時の展開図である。

【符号の説明】

１ 法枠固定部材 ２ 固定用中空部 ３ 連結用中空部 ４ 法枠部材 ５ 連結用金具 ６ 固定用ボルト ７ 鉄筋棒又はアンカーもしくはロックボルト ８ 連結用ボルト ９ 連結用ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 法枠固定部材（１）を鉄筋棒又は汎用さ
   れているアンカーもしくはロックボルト（７）で法面に
   固定し、法枠固定部材（１）に法枠部材（４）を連結ボ
   ルト（８）及び連結ナット（９）で連結した、連結部に
   柔軟性を持った形状。