JP3034309U

JP3034309U - パイプハウス補助柱

Info

Publication number: JP3034309U
Application number: JP1996007678U
Authority: JP
Inventors: 達雄安井
Original assignee: 兵庫セキエイ株式会社
Priority date: 1996-08-02
Filing date: 1996-08-02
Publication date: 1997-02-18
Anticipated expiration: 2002-08-02

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案はパイプハウスの補助柱に関するもの
で、使用時には垂直にしてパイプハウスのパイプ枠体の
補強となり、不必要な場合は邪魔にならない位置に折曲
保持しておける補助柱を提供する【解決手段】本考案は以上のような課題に応えるよう
に、パイプ１の上端をＴ字状になし、パイプハウスＡの
全パイプ枠体Ｂの中央部を連結している棟パイプＣを保
持し、且つ、脱着可能に取り付け得る構成をとし、且
つ、パイプ１の上部において、２部分に切断し、この部
分をユニバーサル接続５し、この部分をパイプ１より大
径の筒体６で摺動自在に被覆し、且つ、下方のパイプ１
ｂの適宜の位置に前記筒体６の受け部７を設け、この筒
体６が上下のパイプ１ａ，１ｂに渡って位置するときは
折曲出来ない構成としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パイプハウス、特に農業用に使用されているパイプハウスの補助柱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のパイプハウスの場合は強度を強めるためにはパイプ枠体の間隔を短縮してパイプ枠体の数を多くして強度の補強をすることが多く、この方法がパイプハウスの内部の利用効率が変わらず、好ましい方法ではあるが、高価になり、また、既設のパイプハウスには利用が困難であった。。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は特に積雪の多い地方において、多くのパイプハウスが雪の重みで破壊されたことに鑑み開発したものである。

【０００４】補強としては、上記したようにパイプハウスを構成するパイプ枠体の本数を増やせば、一番望ましいことであるが、従来から使用しているパイプハウスの補強となると以上の方法ではなかなか手間隙がかかり、他に補強するとすれば、何らかの方法で補助柱を設けることが好ましいが、補助柱を設けると、パイプハウスとしての空間の利用効率や作業効率に悪影響を与えたりする恐れがあった。

【０００５】本考案は補助柱を必要な時には垂直に設け、必要でない場合は、邪魔にならないようにできる補助柱を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、パイプの上端をＴ字状になし、パイプハウスの全パイプ枠体の中央部を連結している棟パイプを保持し且つ脱着可能に取り付け得る構成を設け、又、垂直なパイプの上部において、パイプを２部分に切断し、この部分をユニバーサル接続とし、また、パイプより大径の筒体でユニバーサル接続部分を摺動自在に被覆し、且つ、下方のパイプの適宜の位置に前記筒体の受け部を設け、この筒体がユニバーサル接続部の上下のパイプに渡って位置するときは折曲出来ない構成としたものである。

【０００７】この様な補助柱の構成であるから、既設のパイプハウスにも簡単に取り付けることができると共に、必要とされるときは補助柱を垂直にして使用し、不必要の場合は筒体を上方に移動し、補助柱の下方部分を邪魔にならない位置に回動して位置させて置けるもので、この様にすることにより、パイプハウスの空間を合理的に利用でき、必要な場合は垂直にして補強の役目を果たすことができる等の作用効果を有するものである。

【０００８】尚、ユニバーサル接続部は上方より重みがかかった場合、パイプハウスのパイプ枠体の中央部が撓み、両Ｕ字状の接続部分が、互いに対応するパイプ内に挿入し得るようになっているため、パイプ枠体の中央部分がやや撓んだ状態で、上下の互いのパイプの上縁と下縁とが接触し、それ以上は下方に押されない構成になっている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案を図面に基づいて詳細に説明すると、パイプ１の上端に切込み１ｃを形成し、これに矩形状板２等を挿入して設け、Ｔ字状になし、この部分にパイプハウスＡの全パイプ枠体Ｂの中央部を連結している棟パイプＣを載置し、逆Ｕ字状の金具３・を使用して棟パイプＣをボルト・ナット４・等でパイプ１の上端の矩形形状板２に取り付け、且つ、パイプ１の垂直部分の上部において、パイプ１を２部分に切断し、この部分をユニバーサル接続５とし、更に、この部分をパイプ１より大径の筒体６で摺動自在に被覆し、且つ、下方のパイプ１ｂの適宜の位置に前記筒体６の受け部７を設け、この筒体６が前記受け部７に下端縁が位置して係止された時、該筒体６は上下のパイプ１ａ，１ｂに渡って位置するようになるもので、この場合パイプ１は折曲出来ない構成としたものである。

【００１０】また、ユニバーサル接続５の構成として、２個のＵ字状の丸棒８・を使用し、これらを絡ませた状態で上下のパイプ１ａ，１ｂに融着した構成が考えられる。この様な補助柱の構成であるから、既設のパイプハウスＡを構成している棟パイプＣにも簡単に取り付けることができると共に、非常時の積雪以外の場合は筒体６を上方に移動し、ユニバーサル接続５が使用できるようにして、補助柱の下方部分のパイプ１ｂを邪魔にならない位置に回動して位置させて置けるもので、この様にすることにより、パイプハウスＡの空間を合理的に利用でき、非常時の場合は垂直にして補強の役目を果たすことができる等の作用効果を有するものである。

【００１１】更に、取扱が簡単であるから、非常時においても極めて簡易に対応することができるもので、急な場合にも直ちに対応できるものである。

【００１２】上記のように、補助柱を垂直にした場合、この補助柱の下端部は何かセメント製や合成樹脂製の板状のものの上に載置されることが好ましい。勿論、平らな石のようなものでもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案はこの様な補助柱の構成であるから、既設のパイプハウスにも簡単に利用できると共に、非常時の積雪以外の場合は筒体を上方に移動し、ユニバーサル接続が使用できるようにして、柱の下方部分を邪魔にならない位置に回動して位置させておけるもので、この様にすることにより、パイプハウスの空間を合理的に利用でき、必要な場合は垂直にして補強の役目を果たすことができる等の作用効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案を設けようとするパイプハウスの
パイプの枠組みの斜視図。

【図２】図２は本考案の一実施例の使用状態を示す要部
の正面図で一部を断面する。

【図３】図３は同じく一実施例の要部の拡大説明図。

【図４】図４は同じく上端部の斜視図。

【図５】図５は同実施例の構成部材の逆Ｕ字状の金具の
斜視図。

【符号の説明】

１・・・パイプ１ａ・・・上部のパイプ１ｂ・・・下部のパイプ１ｃ・・・切込み２・・・矩形状板３・・・逆Ｕ字状の金具４・・・ボルト・ナット５・・・ユニバーサル接続６・・・筒体７・・・受け部８・・・Ｕ字状の丸棒Ａ・・・パイプハウスＢ・・・パイプ枠体Ｃ・・・棟パイプ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パイプの上端をＴ字状になし、この部分
に、パイプハウスの全パイプ枠体の中央部を連結してい
る棟パイプを保持し、且つ脱着可能に取り付け得る構成
を設け、また、パイプの垂直部分の上部において、パイ
プを２部分に切断し、この部分をユニバーサル接続と
し、また、パイプより大径の筒体でユニバーサル接続部
分を摺動自在に被覆し、且つ、下方のパイプの適宜の位
置に前記筒体の受け部を設け、該受け部に前記筒体の下
端部が位置するとき、この筒体が上下のパイプに渡って
位置するようにしたことを特徴とするパイプハウス補助
柱。
【請求項２】棟パイプのパイプを挟持し得るほぼ逆Ｕ字
状の金具を、パイプの上端のＴ字状部分にボルト・ナッ
ト等で取り付けられるようになし、ユニバーサル接続の
構成として、２個のＵ字状の丸棒を使用し、これらを絡
ませた状態で上下のパイプに融着したことを特徴とする
請求項１記載のパイプハウス補助柱。