JPH0324674Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自立型アンテナ支柱の基部を固定す
るアンテナ支柱固定装置の改良に関する。

従来、相当の重量がある大型アンテナ等を取付
けるための自立型アンテナ支柱を設置する際、支
柱基部を固定する場合、地面を掘り起こし、割栗
石を入れて地盤をよく締め固めた上で、アンテナ
支柱を根巻コンクリートによりコンクリート固め
する方法が取られている。

この方法によれば、多数の用材と、熟練した工
事人を必要とし、設置工事完成まで数日を要する
と共に、工事費用がかさむといつた欠点がある。
また、この方法では、アンテナ支柱設置の後場所
を移すことが困難である。

一方、衛星放送の個別受信に用いられるパラボ
ラアンテナは、一般家庭に設置されるケースが多
く、従つて設置作業が容易で、かつ設置費が安価
な方法が望ましい。さらに、このパラボラアンテ
ナは増、改築等により場所を移す頻度が高く、こ
のため上記従来のコンクリート方法の採用は困難
であつた。

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、より少ない用材で、工事に熟練を必要
とすることなく、容易に短時間でかつ安価に自立
型アンテナ支柱を設置することのできるアンテナ
支柱固定装置を提供することにある。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。第１図及び第２図は、本考案に係るアンテ
ナ支柱固定装置の構成を示す側面図、平面図であ
る。同図に於いて、１１はアンテナ支柱であり、
このアンテナ支柱１１はその下端部に於いてアン
グル等よりなる２本の根加世１２，１３と組立て
られている。これら根加世１２，１３は２組のＵ
ボルト１４、ナツト１５等適当な結合手段により
互いに交叉するように、かつアンテナ支柱１１に
対しそれぞれ略直角に結合されている。これら根
加世１２，１３間には、例えばボルト１６、ナツ
ト１７により補強板１８が取付けられている。ま
た、アンテナ支柱１１の上部の適当な位置には第
３図に示すようなステー取付金具１９が取付けら
れている。そして、このステー取付金具１９と上
記根加世１２，１３の各他端部とはそれぞれステ
ー２０，２１（第１図に於いては、ステー２１は
図示せず。）により結合されている。

上記構成により、アンテナ支柱１１は、その下
部に於いて補強板１８により補強された２本の根
加世１２，１３と略直角に組立てられると共に、
当該アンテナ支柱１１の上方に設けたステー取付
金具１９と２本の根加世１２，１３の各他端間は
２本のステー２０，２１により結合されており、
従つて組立てられたアンテナ支柱基部は極めて強
固な構造となつている。

このように組立てたアンテナ支柱基部は、堅固
な建造物に固定してもよいが、第１図、第２図に
一点鎖線Ａで示すように地面を約50cm程度内側の
部分を掘り起こし、このアンテナ支柱基部を埋め
込み、その後土を埋め戻し、地盤を締め固めれば
容易に設置することができる。

以上のように本考案によれば、構成各部品は一
般に入手し易い用材であつて、加工も容易である
から安価となり、更に組立、設置、分解等各作業
は極めて容易であり、これらの工事のための特別
の用具が不要であり、特に作業に熟練を必要とし
ないため、短時間で作業を完成できるもので、自
立型アンテナ支柱の設置に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るアンテナ支柱
固定装置の側面図、第２図は同じく平面図、第３
図は第１図の装置に於けるステー取付金具を示す
平面図である。 １１……アンテナ支柱、１２，１３……根加
世、１４……Ｕボルト、１５……ナツト、１８…
…補強板、１９……取付金具、２０，２１……ス
テー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナ支柱と、このアンテナ支柱の下部に於
   いてＵボルト、ナツトにより互いに交叉するよう
   にそれぞれの一端を取付けた２本の根加世と、こ
   れら２本の根加世間を結合する補強板と、前記ア
   ンテナ支柱の上部に取付けられたステー金具と、
   このステー金具と前記２本の根加世の他端とをそ
   れぞれ結合する２本のステーとを具備したことを
   特徴とするアンテナ支柱固定装置。