JPH0540082U - パワーステアリング用流量制御装置 - Google Patents
パワーステアリング用流量制御装置Info
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- JPH0540082U JPH0540082U JP9810891U JP9810891U JPH0540082U JP H0540082 U JPH0540082 U JP H0540082U JP 9810891 U JP9810891 U JP 9810891U JP 9810891 U JP9810891 U JP 9810891U JP H0540082 U JPH0540082 U JP H0540082U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プランジャを移動させるための充分な駆動力
を得ることができるとともに、加工が容易な構成とし、
それによって、制御流量のバラツキをなくしてヒステリ
シスを小さなものとすることが可能なパワーステアリン
グ用流量制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 ボディ1と、上記ボディ1内に移動可能に収
容されコイルスプリング15によって一方向に付勢され
たスプール5と、上記ボディ1内であって上記スプール
5の一方向側に同軸に挿入・固定されたコネクタ17
と、上記コネクタ17内に同軸であって移動可能に収容
されコイルスプリング33によって他方向に付勢された
プランジャ31と、上記コネクタ17とプランジャ31
との間に設けられた可変オリフィス部27と、上記プラ
ンジャ31のスプール5側端部に設けられた固定オリフ
ィス37と、を具備したものである。
を得ることができるとともに、加工が容易な構成とし、
それによって、制御流量のバラツキをなくしてヒステリ
シスを小さなものとすることが可能なパワーステアリン
グ用流量制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 ボディ1と、上記ボディ1内に移動可能に収
容されコイルスプリング15によって一方向に付勢され
たスプール5と、上記ボディ1内であって上記スプール
5の一方向側に同軸に挿入・固定されたコネクタ17
と、上記コネクタ17内に同軸であって移動可能に収容
されコイルスプリング33によって他方向に付勢された
プランジャ31と、上記コネクタ17とプランジャ31
との間に設けられた可変オリフィス部27と、上記プラ
ンジャ31のスプール5側端部に設けられた固定オリフ
ィス37と、を具備したものである。
Description
【0001】
本考案は、パワーステアリング用流量制御装置に係り、特に、制御流量のバラ ツキをなくして、ヒステリシスを小さくするとともに、加工を容易にして加工精 度のバラツキをなくすように工夫したものに関する。
【0002】
パワーステアリング装置としては、例えば、実公平2-21342 号公報に示すよう なものがある。その構成を図2に示す。プランジャ101及びスプール103を 図に示すような状態に維持して、流入ポート105より圧力流体を供給すると、 その圧力は、連通路107、第1制御孔109、第2制御孔111、中間室11 3、プランジャ101に形成された通孔115、コネクタ117に形成された流 出ポート119を介して、図示しないパワーシリンダに供給される。又、そのと き、連通路107内の圧力がスプール103にも作用するとともに、圧力室12 1にも作用する。
【0003】 スプール103に上記圧力が作用すると、スプール103は移動して、その圧 力と、スプリング室123内の圧力及びスプリング125のスプリング力とが、 バランスする位置で停止する。このスプール103の停止位置に応じて、バイパ スポート127の開度が調整される。
【0004】 又、圧力室121に作用した圧力は、スプリング129に対向する力として、 プランジャ101に作用する。よって、プランジャ101は、圧力室121内の 圧力と、中間室113内の圧力及びスプリング129のスプリング力とが、バラ ンスする位置で停止する。そして、プランジャ101の停止位置に応じて、制御 凸部131と第1制御孔109との対向間隔が変化し、その対向間隔に応じて、 第1制御孔109の実質的な開口面積が決定される。つまり、エンジン回転変化 に伴う圧力変化は、圧力室121にも即座に伝達され、それによって、プランジ ャ101をスプリング129に抗して移動させ、第1制御孔109の実質的な開 口面積を変化させ、エンジンの回転変化に連動して流量を制御するものである。 その流量変化の特性を図3に示す。
【0005】 又、別の構成のパワーステアリング用流量制御装置として、図4に示すような ものがある。これは、特公昭48-20043号公報に示されているものである。この流 量制御装置の場合には、オリフィス201、203の差圧を利用して、プランジ ャ205を移動させる。それによって、オリフィス203を閉塞して、流量をポ ンプ回転に応じて可変させるように構成されたものである。又、この装置の場合 には、スプール207が、プランジャ205に対して、異なる軸位置に配置され ている。尚、この流量制御装置の場合の流量特性を図5に示す。
【0006】
上記従来の構成によると次のような問題があった。まず、図2に示した構成の 流量制御装置の場合には、圧力室121における受圧面積が小さいので(プラン ジャ101に形成された段部だけ)、プランジャ101を移動させるための駆動 力が小さくなってしまい、引っ掛かり等に起因してプランジャ101の動作が損 なわれるおそれがあった。それと同時に、ヒステリシスが大きいという問題があ った。又、圧力室121を形成するためのプランジャ101の段付構造の加工が 困難であって、加工精度にバラツキが発生してしまい、その結果、流量特性にバ ラツキが生じてしまうという問題もあった。
【0007】 一方、図4に示した流量制御装置の場合には、スプール207とプランジャ2 05とが同軸上になく、そのため、加工が困難であるという問題があった。又、 ダンピングオリフィス的な機能を発揮する構成がないので、プランジャ205の ハンチング現象が発生してしまうという問題があった。
【0008】 本考案は、プランジャを移動させるための充分な駆動力を得ることができると ともに、加工が容易な構成とし、それによって、制御流量のバラツキをなくして ヒステリシスを小さなものとすることが可能なパワーステアリング用流量制御装 置を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するべく本願考案によるパワーステアリング用流量制御装置は 、ボディと、上記ボディ内に移動可能に収容されコイルスプリングによって一方 向に付勢されたスプールと、上記ボディ内であって上記スプールの一方向側に同 軸に挿入・固定されたコネクタと、上記コネクタ内に同軸であって移動可能に収 容されコイルスプリングによって他方向に付勢されたプランジャと、上記コネク タとプランジャとの間に設けられた可変オリフィス部と、上記プランジャのスプ ール側端部に設けられた固定オリフィスと、を具備したことを特徴とするもので ある。その際、コネクタとプランジャとの間に、プランジャの移動に伴って作動 流体が出入りする環状空間を形成することが考えられる。
【0010】
プランジャに設けられた固定オリフィスの前後に差圧が発生し、その差圧は供 給される圧力流体の量によって可変する。そして、上記差圧によって、プランジ ャがコイルスプリングのスプリング力に抗して、一方向に移動し、それによって 、可変オリフィスの開度が調整されて、流量が制御される。その際、プランジャ の端部の全面が受圧面として機能するので、プランジャを移動させるための駆動 力も充分得られ、よって、引っ掛かり等に起因して、プランジャが動作不良にな るようなことはない。又、プランジャには従来のように段付部がないので、その 加工も簡単になり、加工精度のバラツキも少なくなる。
【0011】
以下、図1を参照して本考案の一実施例を説明する。まず、ボディ1があり、 このボディ1には孔3が形成されている。上記孔3内の図中右側には、スプール 5が収容配置されている。このスプール5は、図中左側より、大径部7、小径部 9、大径部11、小径部13が連続して形成された構成になっている。又、スプ ール5は、コイルスプリング15によって、図中左方向(一方向)に付勢されて いる。
【0012】 上記孔3の図中左側には、コネクタ17がねじ込まれていて、ボディ1に固定 されている。このコネクタ17は、中空状になっていて、図中左側には接続用雌 ねじ部19が形成されているとともに、図中右側には空間21が形成されている 。上記接続用雌ねじ部19側には、図示しないパワーシリンダが連絡することに なる。上記接続用雌ねじ部19と空間21とは連通されている。上記コネクタ1 7とスプール5との間には、部材23が介挿されている。この部材23には孔2 5が形成されている。又、上記コネクタ17には可変オリフィス27が形成され ているとともに、ボディ1との間にはOリング29が装着されている。
【0013】 上記空間21内には、プランジャ31が図中左右方向に移動可能に収容されて いる。このプランジャ31は中空状になっていて、コイルスプリング33によっ て、図中右側(他方向)に付勢されている。プランジャ31の図中右端には、プ ランジャ31の端部としての部材35が取付けられていて、この端部材35には 、固定オリフィス37が形成されている。プランジャ31には、内外を連通する 連通孔39が形成されているとともに、プランジャ31とコネクタ17との間に は、環状空間41が形成されている。又、ボディ1には、通路43が形成されて いて、この通路43を介して、スプリング室45と室47とを連通するように構 成されている。さらに、ボディ1には、ポンプポート49が形成されているとと もに、端部材35の図中右側には室51が形成されている。
【0014】 以上の構成を基にその作用を説明する。ポンプポート49より圧力流体が流入 すると、その圧力流体は、部材23の孔25、端部材35の固定オリフィス37 、空間21、接続用雌ねじ部19を介して、図示しないパワーステアリングに供 給される。又、固定オリフィス37の前後の圧力差、すなわち、空間21側の圧 力と室51側の圧力との差は、ポンプ回転数の増大により増大していき、それに よって、プランジャ31は、コイルスプリング33のスプリング力に抗して、図 中左方向(一方向)に移動していく。このプランジャ31の移動によって、可変 オリフィス27は徐々に閉塞されていき、それによって、制御流量が可変する。
【0015】 ところで、この実施例の場合には、プランジャ31を移動させるためのプラン ジャの受圧面積は従来のそれより大きくなっている。すなわち、図にも示すよう に、プランジャ31の端部の全面が受圧面となっているので、充分なプランジャ 駆動力を得ることができる。又、プランジャ31の移動に伴って、環状空間41 内に作動流体が出入りし、よって、この環状空間41内の作動流体によって、ダ ンピングオリフィス的な機能を発揮する。よって、プランジャ31のハンチング 現象は抑制される。
【0016】 以上本実施例によると次のような効果を奏することができる。まず、プランジ ャ31を移動させるための駆動力を発生させるべく、プランジャ31に充分な受 圧面積を確保することができるので、プランジャ31の移動を迅速かつ確実なも のとすることができる。よって、引っ掛かり等に起因したプランジャ31の作動 不良を防止して、ヒステリシスを小さなものとし、流量特性を安定したものとす ることができる。
【0017】 又、従来のように、プランジャ31に段付部を設ける必要もないので、加工が 容易となり、加工精度のバラツキを少なくすることができる。それによって、流 量特性のバラツキをなくして、流量特性の安定化を図ることができる。又、プラ ンジャ31とスプール5は同軸に配置される構成であるので、全体としても構成 が簡単であり、かつ、加工も容易である。
【0018】 尚、本考案は前記一実施例に限定されるものではない。例えば、前記一実施例 では、端部材35をプランジャ31とは別部材として設け、これをプランジャ3 1に固定するようにしたが、最初から一体物として製造してもよい。
【0019】
【考案の効果】 以上詳述したように本考案によるパワーステアリング用流量制御装置によると 、プランジャを移動させるための駆動力を得るための充分な受圧面積を得ること がでるので、引っ掛かり等に起因したプランジャの作動不良はなくなり、制御流 量のバラツキをなくすことができるとともに、ヒステリシスを小さなものとする ことができる。又、プランジャに段付部を形成する必要もなく、又、プランジャ とスプールを同軸に配置しているので、プランジャ自体の加工はもとより各部の 加工が容易になった。よって、加工精度のバラツキも少なくなり、それによって も、制御流量のバラツキを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図でパワーステアリン
グ用流量制御装置の断面図である。
グ用流量制御装置の断面図である。
【図2】従来例を示す図でパワーステアリング用流量制
御装置の断面図である。
御装置の断面図である。
【図3】従来例を示す図で流量特性を示す特性図であ
る。
る。
【図4】従来例を示す図でパワーステアリング用流量制
御装置の断面図である。
御装置の断面図である。
【図5】従来例を示す図で流量特性を示す特性図であ
る。
る。
1 ボディ 5 スプール 17 コネクタ 27 可変オリフィス 31 プランジャ 37 固定オリフィス
Claims (2)
- 【請求項1】 ボディと、上記ボディ内に移動可能に収
容されコイルスプリングによって一方向に付勢されたス
プールと、上記ボディ内であって上記スプールの一方向
側に同軸に挿入・固定されたコネクタと、上記コネクタ
内に同軸であって移動可能に収容されコイルスプリング
によって他方向に付勢されたプランジャと、上記コネク
タとプランジャとの間に設けられた可変オリフィス部
と、上記プランジャのスプール側端部に設けられた固定
オリフィスと、を具備したことを特徴とするパワーステ
アリング用流量制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のパワーステアリング用流
量制御装置において、コネクタとプランジャとの間に
は、プランジャの移動に伴って作動流体が出入りする環
状空間が形成されていることを特徴とするパワーステア
リング用流量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9810891U JPH0540082U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パワーステアリング用流量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9810891U JPH0540082U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パワーステアリング用流量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540082U true JPH0540082U (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=14211135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9810891U Pending JPH0540082U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パワーステアリング用流量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540082U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60203577A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-15 | Atsugi Motor Parts Co Ltd | 流量制御弁 |
JPS6164583A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-04-02 | Atsugi Motor Parts Co Ltd | 流量制御装置 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP9810891U patent/JPH0540082U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60203577A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-15 | Atsugi Motor Parts Co Ltd | 流量制御弁 |
JPS6164583A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-04-02 | Atsugi Motor Parts Co Ltd | 流量制御装置 |
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