JPH0539872Y2 - - Google Patents

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JPH0539872Y2
JPH0539872Y2 JP16714785U JP16714785U JPH0539872Y2 JP H0539872 Y2 JPH0539872 Y2 JP H0539872Y2 JP 16714785 U JP16714785 U JP 16714785U JP 16714785 U JP16714785 U JP 16714785U JP H0539872 Y2 JPH0539872 Y2 JP H0539872Y2
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JP
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molded
reinforcing
wall
thermoplastic resin
protrusion
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、熱可塑性樹脂からなる成形体の成形
壁の一面部に突条部を一体に突設しかつ該突条部
に補強線材を埋入することにより、剛性が大きく
寸法安定性に優れることはもとより、成形性に優
れ、かつ相互の突合わせ溶接が各部均一に行なわ
れて溶接強度に優れ、しかも該溶接が無理なく容
易に行なわれ、窓枠材や扉枠材等として好適に利
用されうる型材に関する。
(従来の技術) 熱可塑性樹脂よりなる成形体の所要部位が補強
線材によつて補強され、かつ熱板溶着により突合
わせ溶接されて窓枠等を形成するようになされた
型材としては、例えば特開昭57−197385号公報が
開示するものが存在する。該型材は、熱可塑性樹
脂からなる成形体の成形壁の所要部位に、補強線
材や補強帯状材等の補強素材を埋入しあるいは一
体に付着する等によつて構成され、該補強素材
は、熱可塑性樹脂で互いに結合された補強繊維か
らなるものとされている。そして、型材相互を熱
板溶着により突合わせ接合する際、軟化した型材
先端面部が互いに押し付けられることとなり、同
時に、補強素材を形成する熱可塑性樹脂の軟化に
よつて補強繊維の先端部がそれる(曲がる)こと
となり、溶接部の外表面(可視面)に形成された
溶接ビードを切断した後の溶接継目に補強繊維が
出現しないようになされている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記公報が開示する型材におい
ては、次のような問題があつた。
即ち、まず第1に、補強繊維相互を熱可塑性樹
脂で結合した補強素材を用いることとしているた
め、型材を押出成形する際、補強素材を結合する
熱可塑製樹脂が軟化状態となるために、成形壁内
への補強素材の埋入等が不安定となりやすく(埋
入のばあいには、成形壁における補強素材の位置
固定に特に困難が伴う)、成形に非常な慎重さを
要する問題があつた。ちなみに、このように補強
繊維を結合する樹脂として熱可塑性樹脂を用いる
こととしたのは、型材の成形性を多少犠牲にして
も、該型材相互を熱板溶着する際、成形壁内に埋
入されている補強繊維の先端部が、補強素材を形
成する熱可塑性樹脂の軟化によつて容易にそれる
(曲がる)こととなり、溶接継目に補強繊維が出
現しないようにするためであつたと推察される。
第2には、補強素材が成形壁内に埋入された状態
にあつたり、一体に付着された状態にあると、熱
板溶着の際、補強素材を形成する熱可塑性樹脂が
軟化するとはいつても、突合わせ状態となつた補
強繊維先端部同志の変形が成形体の変形と一体と
なつて生ずることから、補強繊維と熱可塑性樹脂
たる成形体の変形挙動が著しく異なる故に、型材
相互の突合わせ溶接が各部均一に行なわれ難く、
特に補強素材が成形体に埋入されているばあいに
は、溶接時に成形体の外表面(可視面)の変形を
招かないよう作業を慎重に行なわなければならな
い他、補強素材同志は溶着しないために、その突
合わせ部分だけ溶接面積が減少するので、十分な
溶接強度を得るためには成形体の肉厚を厚めにし
なければならないという問題があつた。
第3には、補強素材を成形壁内に埋入するばあ
い、成形壁の肉厚が薄いと、可視面の補強素材埋
入部位に、樹脂流れの不均一等を原因として黒つ
ぽい筋(影)があらわれる不都合があり、型材の
外観が損なわれる問題があつた。なお成形壁の肉
厚を大にすればかかる不都合は改善されるが、材
料が無駄となり不経済である。
本考案はかかる問題点を解決しうる型材の提供
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案の型材1は、熱可塑性樹脂からなる成形
体3の成形壁5の一面部6に、その長さ方向に延
びる熱可塑性樹脂からなる突条部7を該成形壁5
と一体に突設し、かつ該突条部7に補強線材9を
埋入してなる押出成形された型材であつて、該補
強線材9は、ガラス繊維束等の補強繊維束に熱硬
化性樹脂液を含浸させ該樹脂を加熱し硬化させて
なる線状に形成されていることを特徴とする。
(作用) 然して、成形体3を補強する補強線材9が、成
形壁5の一面部6において突出する熱可塑性樹脂
からなる突条部7に埋入されているため、型材
(例えば窓枠や、扉枠等を構成するために用いら
れる)の先端部相互を熱板溶着によつて接合する
ばあいには、該接合は次のようにして無理なく行
なわれることとなる(第3図参照)。即ち、接合
されるべき両型材1,1の先端部領域を加熱した
後該先端部a,a相互を押し付けると、成形壁5
の一面部6から突出する突条部7の先端部分も軟
化状態にあるため、補強線材9の先端10が互い
に押し付けられるとき、該補強線材9の先端部分
10は、成形壁5の他面部11(可視面部)の変
形とほとんど係わりあうことなく、突条部7のそ
れ(曲がり)に従つて無理なくそれる(曲がる)
こととなり、均一な溶接が行なわれる。
(実施例) 以下本考案の型材の一実施例を、それが例えば
窓枠材として応用されたばあいを例にとり、図面
に基づいて説明する。
第1図において本考案の型材1は、複数の中空
部2を持つ、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の
熱可塑性樹脂を用いて形成された成形体3の所要
成形壁5の一面部(本実施例においては内面部)
6に、例えば横断面半円形状をなす熱可塑性樹脂
からなる突条部7を成形壁5と一体に突設し、か
つ該突条部7に補強線材9を埋入してなる。該補
強線材9は、ガラス繊維製ロービング等の補強繊
維束に熱硬化性樹脂液(例えばエポキシ変性樹脂
液)を含浸させ該樹脂を加熱し硬化させてなる針
金状の線材として構成されている。
このように構成された型材1は、突条部7に埋
入された補強線材9によつて、効果的に補強され
るとともに寸法安定性が保持せしめられる。そし
て窓枠を形成するために、第2図に示すごとく、
縦枠材としての型材1aと横枠材としての型材1
bとを熱板溶着により留め継ぎする際において
は、前記「作用の項」で述べたごとく、突条部7
が成形体3の一面部6から突出するごとく形成さ
れているため、第2〜3図に示すごとく、軟化し
た突条部先端部分が成形体先端部分の変形とはほ
とんど無関係な状態で無理なく変形し、接合部1
2は均一に溶接されることとなる。
なお本考案の型材1において、成形体3の形状
は、型材の用途に応じて種々変形され、成形壁5
の一面部6は平坦面としての他湾曲面等ともされ
る。又突条部7の横断面形状は、前記実施例で示
したごとき半円形状のものに限定されることはな
い。さらに、突条部7に補強線材9を埋入すると
は、型材相互の熱板溶着時に、補強線材9の先端
部分10が、成形体3の表面部(可視面部)に不
必要な変形等の悪影響を及ぼすことなくそれる
(曲がる)ことができるものであれば、補強線材
9の全体が突条部7部分に位置していることは必
ずしも必要ではない。さらに又成形体3及び突条
部7は、型材の断熱性の向上等を目的として、低
発泡倍率の発泡性熱可塑性樹脂を用いて一体に形
成されることもある。
(考案の効果) 本考案の型材は、成形体の成形壁の一面部に突
条部を設けかつ該突条部に補強線材を埋入する構
成とした結果、該補強線材によつて型材の剛性の
向上が図られかつ型材の寸法安定性が確保される
のはもとより、型材相互を突合わせ溶接する際に
おいては、成形体の成形壁の一面部から突出する
突条部の先端部分が軟化状態となることにより、
互いに押し付けられる補強線材の先端が、突条部
のそれ(曲がり)に従つて無理なくそれる(曲が
る)こととなり、該補強線材の変形は成形体の他
面部(可視面部等)の変形とほとんど係わり合う
ことがない。この故に、可視面となる側の溶接継
目部分の荒れを招くことなく型材相互を溶接する
ことができるとともに、接合されるべき型材先端
面部はその全体に亘つて均一に溶接され、強固な
溶接が可能となる。
又補強線材を、補強繊維束に熱硬化性樹脂液を
含浸させ該樹脂を加熱し硬化させてなる線状に形
成しているため、型材を押出成形する際におい
て、補強線材が型くずれすることがないため、成
形体への補強線材の埋入を、補強線材が突条部の
所要部位に正しく納まつた状態で安定して行なう
ことができることとなり、型材の成形が容易であ
る。さらに、成形体の成形壁の一面部に突設され
た突条部に補強線材を埋入するため、一の面が可
視面となる比較的薄肉の成形壁に補強線材を埋入
するばあいであつても、成形壁に補強素材を埋入
する前記した従来の型材におけるばあいとは異な
り、補強線材が成形体の成形性にほとんど影響を
及ぼさず、可視面の補強線材埋入部位に黒つぽい
筋(影)が生じるのを防止しうる。その上、本考
案の成形体は、成形壁の一面部に設けた突条部に
補強線材を埋入することとしているため、成形壁
に補強線材を埋入してなる前記した従来の成形体
と本考案の成形体とを、その剛性、肉厚の関係に
おいて対比したばあい、より薄肉にして同一剛性
を確保でき、製造コストの低減を期しうることと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は型材相互を突合わせ溶接した状態を示す斜視
図、第3図は突合わせ溶接時における補強線材先
端部分のそれ(曲がり)の状態を示す斜視図であ
る。 1……型材、3……成形体、5……成形壁、6
……一面部、7……突条部、9……補強線材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂からなる成形体3の成形壁5の一
    面部6に、その長さ方向に延びる熱可塑性樹脂か
    らなる突条部7を該成形壁5と一体に突設し、か
    つ該突条部7に補強線材9を埋入してなる押出成
    形された型材であつて、該補強線材9は、ガラス
    繊維束等の補強繊維束に熱硬化性樹脂液を含浸さ
    せ該樹脂を加熱し硬化させてなる線状に形成され
    ていることを特徴とする型材。
JP16714785U 1985-10-30 1985-10-30 Expired - Lifetime JPH0539872Y2 (ja)

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JP16714785U JPH0539872Y2 (ja) 1985-10-30 1985-10-30

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JPS6275922U JPS6275922U (ja) 1987-05-15
JPH0539872Y2 true JPH0539872Y2 (ja) 1993-10-08

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