JP2515865B2 - Frp管継手成形用内型および該内型を用いたfrp管継手の成形方法 - Google Patents

Frp管継手成形用内型および該内型を用いたfrp管継手の成形方法

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JP2515865B2
JP2515865B2 JP63248645A JP24864588A JP2515865B2 JP 2515865 B2 JP2515865 B2 JP 2515865B2 JP 63248645 A JP63248645 A JP 63248645A JP 24864588 A JP24864588 A JP 24864588A JP 2515865 B2 JP2515865 B2 JP 2515865B2
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政毅 西山
忠恭 石原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ガラス繊維に熱硬化性樹脂材料を含浸させ
た繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FRPという。)成形の
技術分野で利用され、特に、FRP管継手成形用内型およ
び該内型を用いたFRP管継手の成形方法に関するもので
ある。
(従来の技術) この種の内型としては、従来、例えば特公昭57−7889
号公報や特公昭57−7890号公報、あるいは特公昭45−69
57号公報に所載のものが知られている。
特公昭57−7889号公報に所載の内型は、低融点物質か
ら形成され、成形後加熱して軟化もしくは溶融すること
により成形品からの脱型を行うようにしたものである。
また、特公昭57−7890号公報に所載の内型は、脆い物
質から形成され、成形後適当な治具で突き砕くことによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
特公昭45−6957号公報に所載の内型は、熱可塑性樹脂
パイプからなり、成形後両端を密封して加熱し軟化させ
るとともに、内部の空気を吸引して座屈させることによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
また、上記したもの以外に、鉄等の金属からなる割型
で構成された内型がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記いずれの内型にあっても、例えば
T字管継手のような複雑な形態の成形品には適用が困難
あるいは不可能であった。すなわち、上記特公昭57−78
89号公報および特公昭45−6957号公報に所載の内型の場
合、軟化あるいは座屈後の内型が成形品内部に引っ掛か
って引き出すことができず、また特公昭57−7890号公報
に所載の内型の場合、内型の破砕が煩瑣で、しかも成形
品の内面に破砕屑が残り、成形品の品質が低下するとい
った問題があった。また、金属からなる割型で構成され
た内型は、上記した各内型がもつ問題点に加えて、重量
が大きく、組立および解体に手間がかかるといった問題
があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、寸法精度が高
く、脱型が容易であるとともに、型製作コストの低廉化
をなしうるFRP管継手成形用内型および該内型を用いたF
RP管継手の成形方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明に係るFRP管継手成
形用内型は、合成樹脂製の密閉中空体からなり、胴部に
成形品の内型部分が形成され、この胴部の先端部分に位
置する受口端面成形部から半球状の内型支持端部が一体
的に膨出形成されるとともに、この内型支持端部の球面
適所に脱気用ノズルが設けられたものである。
また、同様の目的で、本発明に係るFRP管継手成形用
内型を用いたFRP管継手の成形方法は、上記したFRP管継
手成形用内型の胴部に、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含
浸させた繊維強化熱硬化性樹脂を巻回し、これを加熱し
硬化させて成形品を成形したのち、前記内型を加熱して
軟化させるとともに、該内型の脱気用ノズルに吸引手段
を接続し該内型内の空気を吸引脱気して該内型を座屈さ
せ、該座屈した内型を前記成形品から引き出して脱型す
るものである。
(作用) 本発明に係るFRP管継手成形用内型は、合成樹脂製の
密閉中空体からなるため、軽量で、取扱が容易となる。
また、内型支持端部が球形になされていることにより、
成形時に該内型を支持して回転させる成形機の回転支軸
を、内型の屈曲角度の変化に対応して変える必要がなく
なる。さらに、内型は成形品内において座屈され脱型さ
れるので、成形品の形状が複雑なものにも対応し得る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、FRP管継手としてT字管継手を成形する場
合に本発明を適用した例を示す一部断面正面図である。
この例では、本発明に係る2種類のFRP管継手成形用
内型(以下、単に内型という。)2,3を合計3つ用い、
それらを逆T字状に組んでいる。以下、そのうちの内型
2について、第2図を参照して説明する。
この内型2は、例えばポリプロピレン等の熱可塑性合
成樹脂製の密閉中空体からなり、胴部2aに成形品T(第
1図参照)の内型部分が形成され、この胴部2aの先端部
分に位置する受口端面成形部2dから半球状の内型支持端
部2bが一体的に膨出形成されるとともに、この内型支持
端部2bの球面適所に脱気用ノズル2cが設けられる一方、
内型支持端部2bの反対側の端部が、他の2つの内型3,3
との傾斜接合面4,4となされたものである。そして、こ
れら傾斜接合面4,4には、第3図に示すように、長円形
状の嵌合突部5,5がそれぞれ膨出形成されている。
一方の内型3は、第4図および第5図に示すように、
上記した内型2との接合部分の形状が異なる以外、内型
2と構成を同じにするものである。図において、符号3a
は胴部、3bは内型支持端部、3cは脱気用ノズル、3dは受
口端面成形部、6は内型2の傾斜接合面4と接合される
傾斜接合面、7は内型2の嵌合突部5と嵌合する嵌合凹
部をそれぞれ示している。
以上のようになる内型2と2つの内型3とを互いの嵌
合突部5と嵌合凹部7とを嵌合させることによりT字状
に組み立て、T字管継手成形用の内型1を得る。なお、
これら嵌合突部5と嵌合凹部7との嵌合だけでは強度的
に不安がある場合は、例えば内型2,3を構成する合成樹
脂の軟化温度よりも低い温度で溶けるホットメルト接着
剤を前記傾斜接合面4,6に塗布して、内型2と内型3,3を
接着してもよい。
次に、上記した内型2と内型3,3を組み立てることに
より得られた内型1によりT字管継手を成形する方法に
ついて説明する。
まず、第6図に示すように、成形機の回転支軸X1,X2
に、例えば両方の内型3の各内型支持端部3b,3bを直接
または真空パッドPを介して支持させることにより内型
1を成形機にセットする。なお、成形機の回転支軸X1
X2に支持させる部位はこれ例に限らず、内型2の内型支
持端部2bと、いずれか一方の内型3の内型支持端部3bで
あってもよい。
次に、前記成形機を始動して回転支軸X1,X2を回転さ
せながら、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたFRP
を内型1の所定部位に巻回していく。これを終えたなら
ば、加熱し該FRPを硬化させて成形品Tを成形する。
続いて、内型1を加熱して軟化させるとともに、該内
型1を構成する内型2,3,3の各脱気ノズル2c,3c,3cに、
例えば真空ポンプ等の吸引手段(図示省略)をそれぞれ
接続し、これら内型2,3,3内の空気を吸引脱気して該内
型2,3,3をそれぞれ座屈させる(第7図参照)。そして
最後に座屈した内型2,3,3を成形品Tから引き出して脱
型する。このとき、内型2,3,3は相互に仮接合されてい
るだけであるから、成形品Tからの引き抜きは簡単に行
える。
なお、上記方法に代えて、各内型2,3,3の内型支持端
部2b,3b,3bをそれぞれ適宜の挟持具(図示省略)で挟
み、各内型2,3,3をそれぞれの軸芯回りに捩じって縮径
させることにより脱型する方法も可能である。
第8図は、FRP管継手として屈曲角度が90°のベンド
管継手(図示省略)を成形する場合に本発明を適用した
例を示す一部断面正面図、第9図は第8図におけるIX−
IX矢視図である。
この内型12は、前記した内型2,3と外形状および接合
面が異なる以外、他の構成は同様のものである。なお、
図において符号12aは胴部、12bは内型支持端部、12cは
脱気用ノズル、12dは受口端面成形部、13は接合面、14
は接合面13に形成された円形の嵌合突部、15は接合面13
に形成された円形の嵌合凹部を示している。
このようになる内型12を2つ組み合わせることによ
り、上記したベンド管継手成形用の内型が得られる。こ
こで、第9図に示すように、前記嵌合突部14と嵌合凹部
15とを、接合面13の中心として点対称となるように配設
しておくと、同形状の内型12を2つ用意するだけでベン
ド管継手成形用の内型が得られることになる。
このようになるベンド管継手成形用内型を成形機にセ
ットした状態を第6図に示す。この図からもわかるよう
に、内型12の内型支持端部12bが球形となされているの
で、成形機の回転支軸X1,X2は内型の屈曲角度θに左右
されることなく、その軸芯の角度を一定(この図では18
0°)にしたままで内型支持端部12b,12bを確実に支持す
ることができる。
なお、上記内型12によりベンド管継手を成形する方法
は、前記したT字管継手を成形する場合と同じであるの
で、その説明は省略する。
ちなみに、本発明のFRP管継手成形用内型を適用し
て、10%タルク入り強化樹脂材料により水道用FRP管継
手(B75×45°)の成形実験を行ったところ、次のよう
な好効果を得た。
(1)内型の脱型条件 加熱温度 106℃ 吸引圧 −0.3kg/cm2 脱型性 良好 (2)成形品の寸法精度 (発明の効果) 以上説明したように、本発明のFRP管継手成形用内型
は、合成樹脂製の密閉中空体からなるから、軽量で取扱
易く、しかも寸法精度を高めることができる。したがっ
て、高い寸法精度が要求される成形品を成形するのに適
している。
また、内型支持端部が球形になされているので、成形
時において成形機の回転支軸を内型の屈曲角度の変化に
対応して変える必要がなくなる。したがって、作業性に
優れており、特にこのことは、多品種少量生産を行う場
合に有効である。
さらに、成形品内で座屈させて脱型するものであるか
ら、どんな複雑な形状の管継手も容易に成形することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を例示し、第1図は本発明に係
るFRP管継手成形用内型を用いてT字管継手を成形する
場合を示す一部断面正面図、第2図は第1図に示すT字
管継手成形用内型を構成する内型のうちの一つを示す一
部破断正面図、第3図は第2図におけるIII−III線矢視
図、第4図は第1図に示すT字管継手成形用内型を構成
する内型のうちの他の一つを示す一部破断正面図、第5
図は第4図におけるV−V線矢視図、第6図は成形機の
回転支軸に本発明に係る内型をセットした状態を示す概
略正面図、第7図は内型の座屈状態を示す部分正面断面
図、第8図は本発明の他の実施例を示す一部破断正面
図、第9図は第8図におけるIX−IX線矢視図である。 2,3,12……FRP管継手成形用内型 2a,3a,12a……胴部 2b,3b,12b……内型支持端部 2c,3c,12c……脱気用ノズル 2d,3d,12d……受口端面成形部 T……成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−1514(JP,A) 特開 昭61−2539(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の密閉中空体からなり、胴部に
    成形品の内型部分が形成され、この胴部の先端部分に位
    置する受口端面成形部から半球状の内型支持端部が一体
    的に膨出形成されるとともに、この内型支持端部の球面
    適所に脱気用ノズルが設けられたことを特徴とするFRP
    管継手成形用内型。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のFRP管継手成形用内型の
    胴部に、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強
    化熱硬化性樹脂を巻回し、これを加熱し硬化させて成形
    品を成形したのち、前記内型を加熱して軟化させるとと
    もに、該内型の脱気用ノズルに吸引手段を接続し該内型
    内の空気を吸引脱気して該内型を座屈させ、該座屈した
    内型を前記成形品から引き出して脱型することを特徴と
    するFRP管継手成形用内型を用いたFRP管継手の成形方
    法。
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