JPH053955B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、映像信号を記録再生する装置に用い
られるドロツプアウト補正回路に関するものであ
る。

従来の技術 従来より、映像信号を記録再生する装置にはド
ロツプアウト補正回路が採用されている。

以下図面を参照しながら前述した従来のドロツ
プアウト補正回路の一例について説明する。

第３図は従来のドロツプアウト補正回路のブロ
ツク図を示すものである。第３図において、１は
再生FM信号の入力端子である。２はFM復調回
路である。３は切換え回路で、２信号のいずれか
一方を選択して出力する。４はドロツプアウト検
出回路である。５は１水平期間遅延回路（以降略
して1H遅延回路と称す）である。

再生FM信号はFM復調回路２で復調され、切
換え回路３に入力される。一方、切換え回路３の
出力信号を1H遅延回路５で1H遅延したところの
信号が切換え回路３のもう一方の入力端子に加え
られる。通常動作中においてはFM復調回路２の
出力が切換回路３を通して出力されるが、再生
FM信号中にドロツプアウトがあると、ドロツプ
アウト検出回路４で検出されて、その検出出力に
より切換え回路３は1H遅延回路５の信号が出力
されるように切換わる。

検出回路４のドロツプアウト検出方法として
は、一般的には、エンベロープ検波による方法、
パルス幅検出方法などがよく使用される。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ドロツプ
アウトを検出できない場合は、補正することがで
きない。例えば，デイスクに傷が生じていて第４
図にＡで示すように瞬間的に同期信号レベルのド
ロツプアウトが生じた場合、エンベロープ検波は
もちろん、パルス幅検出でも検出できないことが
多い。このようなドロツプアウトは水平同期を乱
すために、画面上では水平方向に引つぱる黒い線
となつて表われるという問題点を有していた。

本発明は、前記問題点に鑑み、水平同期を乱す
ようなドロツプアウトを除去するドロツプアウト
補正回路を提供するものである。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために、本発明のドロツ
プアウト補正回路は、負極性の映像信号の高域成
分を取り出すハイパスフイルタ回路と、その出力
信号を反転増幅するエミツタ接地型増幅器と、こ
のエミツタ接地増幅器のエミツタのバイアスを与
えるバイアス回路と前記ハイパスフイルタ回路を
通らない映像信号とエミツタ接地増幅器の出力と
を加算する加算回路とを備えた構成を備えたもの
である。

作 用 本発明は、上記の構成により、負極性の映像信
号の高域成分をハイパスフイルタで取り出し、エ
ミツタ接地増幅器のエミツタバイアスを適当なレ
ベルにすることによりペデスタルレベルよりも落
ち込んだ成分を反転増幅して、ハイパスフイルタ
を通さない元の映像信号とが加算することにより
調整することによりドロツプアウトを補正でき
る。

実施例 以下、本発明の一実施例のドロツプアウト補正
回路について、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるドロツプア
ウト補正回路の回路図を示すものである。第１図
において６は負極性の映像信号の入力端子で、
C₁とR₁とR₂はハイパスフイルタ回路を構成して
いる。コンデンサおよび抵抗である。Q₁はエミ
ツタ接地型増幅器である。VR₁は加算レベル調整
用の可変抵抗器である。R₅とVR₂はエミツタバ
イアス回路で、VR₂はバイアスレベルの調整用の
可変抵抗器である。

以上のように構成されたドロツプアウト補正回
路について第２図を用いてその動作を説明する。

第２図ａに示す負極性の映像信号はコンデンサ
C₁と抵抗R₁，R₂で構成されるハイパスフイルタ
で高域成分が取り出される。第２図において、ｂ
がハイパスフイルタの出力信号波形である。R₅
とVR₂とR₃によりエミツタ接地増幅器Q₁のエミ
ツタレベルが与えられる。可変抵抗器VR₂を調整
してペデスタルレベルを前記エミツタ接地増幅器
Q₁のカツトオフレベルに調整するとエミツタ接
地増幅器Q₁はペデスタルレベル以下に落ち込ん
だドロツプアウトを反転増幅する。

加算レベル調整用の可変抵抗器VR₁を調整する
ことにより、前記ドロツプアウトをペデスタルレ
ベル以上に持ち上げることができる。

第２図においてＣはドロツプアウトを補正した
映像信号である。

発明の効果 以上のように、本発明によれば、映像信号の高
域成分を取り出し、その出力信号を反転し、もと
の映像信号とエミツタ接地増幅器の出力とを加算
することにより、映像信号記録再生装置において
水平同期を乱すようなドロツプアウトを補正する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるドロツプア
ウト補正回路の回路図、第２図は第１図における
入力の負極性映像信号とハイパスフイルタを通し
た信号と出力の映像信号の信号波形図、第３図は
従来例におけるドロツプアウト補正回路のブロツ
ク図、第４図はドロツプアウトのある映像信号の
波形図である。 R₁，R₂，R₃，R₄，R₅……抵抗、C₁，C₂……コ
ンデンサ、VR₁，VR₂……可変抵抗器、Q₁……
エミツタ接地型トランジスタ、６……負極性映像
信号入力端子、７……ドロツプアウト補正した映
像信号の出力端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 映像信号中の高域成分を取り出すハイパスフ
   イルタ回路と、前記ハイパスフイルタ回路の出力
   を反転するエミツタ接地型増幅器と、前記ハイパ
   スフイルタを通過していない映像信号と前記エミ
   ツタ接地型増幅器の出力信号とを加算する加算回
   路と、前記エミツタ接地型増幅器のエミツタのバ
   イアス電圧を与えるバイアス回路とを備えたこと
   を特徴とするドロツプアウト補正回路。