JP2702250B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2702250B2 JP1321796A JP32179689A JP2702250B2 JP 2702250 B2 JP2702250 B2 JP 2702250B2 JP 1321796 A JP1321796 A JP 1321796A JP 32179689 A JP32179689 A JP 32179689A JP 2702250 B2 JP2702250 B2 JP 2702250B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録再生装置に関し、特にノイズが多
い映像信号を記録する際の画質改善に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
第2図のVTRの記録回路の基本構成を示し、1はYC分
離回路、2はエンファシス回路、3はFM変調回路、4は
混合(MIX)回路、5は記録増幅器、6は低域変換回
路、10は入力端子である。
上記構成において、入力端子10から入力されたビデオ
信号はYC分離回路1により輝度信号と色信号に分離さ
れ、輝度信号はエンファシス回路2により高域強調さ
れ、FM変調回路3によりFM変調される。一方、色信号は
低域変換回路6により低域変換された後、混合回路4で
輝度信号と混合され、記録増幅器5で増幅されて磁気ヘ
ッドに出力される。これにより磁気ヘッドに記録電流が
流れ、磁気テープに磁気記録される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記した入力ビデオ信号が例えば弱電界地
域でのテレビチューナからの信号のようにノイズが多い
場合、そのまま記録するとざらざらしたノイズを含むビ
デオ信号が記録される結果、再生した場合に非常に見づ
らい画像となった。このような場合、従来では再生する
時にVTRやTVの画質をソフト側に調整して少し見易くな
るようにしていたが、VTRやTVによっては思うように調
整できないものも多く、また内容に応じて毎回調整し直
すのは容易でなかった。とくに、ビデオ信号を磁気記録
媒体に記録した磁気記録再生装置とは異なる種類の再生
装置によってビデオ信号を再生した場合には、最適な画
質調整を行ない難いという問題も有った。
この発明は上記のような課題を解決するために成され
たものであり、入力ビデオ信号のノイズが多い場合でも
見易い画像を記録することができ、再生時の調整を不要
とすることができる磁気記録再生装置を得ることを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る磁気記録再生装置は、ノイズ成分を含
んだ入力ビデオ信号を入力処理する入力回路を有し、記
録回路を介して磁気記録媒体にビデオ信号を記録し、か
つ再生する磁気記録再生装置において、前記入力回路
は、前記入力ビデオ信号からその同期信号部分のノイズ
量に応じたノイズレベルを検出するノイズレベル検出手
段と、前記ノイズレベルを所定の基準レベルと比較する
比較手段と、前記入力ビデオ信号のノイズレベルが前記
基準レベルより大きなノイズであれば前記記録回路への
記録ビデオ信号の高域周波数成分を減衰させる高域減衰
手段とから構成されている。
〔作 用〕
この発明においては、記録時のビデオ信号の同期信号
部分のノイズレベルが検出され、このノイズレベルに応
じて記録時のビデオ信号の高域周波数成分を減衰させる
か否かを選択してから、記録回路を介して磁気記録媒体
に記録している。したがって、所定の基準レベル以上の
ノイズ成分を除去してからビデオ信号を記録して、再生
時のノイズ成分を減衰させることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面ととともに説明する。
第1図はこの実施例による磁気記録再生装置の入力回路
を示し、(A)図は入力ビデオ信号から検波出力を得る
回路、(B)図は入力ビデオ信号と上記検波出力を入力
され、記録ビデオ信号を出力する回路である。まず、第
1図(A)において、11はビデオ信号入力端子、12は検
波信号出力端子、Tr1〜Tr5はトランジスタ、R1〜R10
抵抗、C1〜C5はコンデンサ、SWはスイッチである。又、
第1図(B)において、13は検波信号入力端子、14はビ
デオ信号入力端子、15は記録用ビデオ信号出力端子、7
はコンパレータ、8はインバータ、Tr6はトランジス
タ、R11〜R14は抵抗、C6,C7はコンデンサである。
次に、上記構成の動作を第3図の動作波形図及び第4
図の特性図を用いて説明する。第3図(a)に示す入力
ビデオ信号はノイズ成分を含んでおり、また同期信号は
クランプされて一定のDC(直流)電位になっている。こ
のビデオ信号は入力端子11から入力され、トランジスタ
Tr1,Tr2によって同期信号部分以外が除去され、第3図
(b)に示す信号となる。この信号はコンデンサC2と抵
抗R4,R5によるハイパスフィルタにより同期信号成分が
カットされ、ノイズの高域成分のみが取り出され、第3
図(c)に示す信号となる。この信号はトランジスタTr
3で増幅された後、トランジスタTr4とコンデンサC4によ
り検波され、第3図(d)に示すノイズ成分に応じた直
流電位が得られる。この直流電位のうち、同期信号(H
−SYNC)によって入切されるスイッチSWより同期信号に
対応した部分のみが取出され、コンデンサC5とトランジ
スタTr5によってサンプルホールドされ、第3図(e)
に示すノイズ量に応じた直流電位が得られ、この直流電
位は出力端子12から検波出力として出力される。
この検波出力は第1図(B)の入力端子13に入力さ
れ、抵抗R11とコンデンサC6により積分されて安定化さ
れた後、コンパレータ7で基準電位REFと比較され、ノ
イズ量に応じた直流電位が基準電位より高い場合にはコ
ンパレータ7の出力がLowレベルとなり、従ってインバ
ータ8の出力はHighレベルとなり、トランジスタTr6
オンする。このため、入力端子14から入力されたビデオ
信号は高域を減衰され、この信号が記録用ビデオ信号と
して出力端子15から出力され、例えば第2図に示した、
輝度信号の高域部分を強調する記録回路に入力される。
この場合、抵抗R12,R13とコンデンサC7により高域減衰
回路が構成されている。ノイズ成分は一般に広帯域にわ
たっているが、減衰特性は第4図に示すように約500KHz
付近の低域から1MHz近辺まで次第に減衰させ、それ以上
は一定減衰にすると、信号の解像度も損われず、画像改
善効果が大きい。もちろん、減衰特性はVHSやS−VHSな
ど基本のVTRの仕様や個々のVTRの画質に応じて、最も効
果的な特性を選べばよい。ノイズの多い信号を記録再生
した場合には、視感上ハイ上がりに強調された画像に見
え易いため、上記したように少し高域減衰特性としても
違和感は少ない。
なお、第1図(A),(B)に示したものは一例であ
り、ノイズを検出する回路と検出されたノイズレベルに
応じてビデオ信号の周波数特性を変化させる回路を組合
せたものであれば、他のものでもよい。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、所定の基準レベル以
上に大きいノイズを含むビデオ信号を記録回路を介して
磁気記録媒体に記録する際に、入力回路によってビデオ
信号の高域周波数成分を減衰させるようにしており、こ
れにより高域周波数領域におけるノイズ成分が所定量だ
け減少された記録ビデオ信号が磁気記録媒体に記録され
るために、どのような再生装置により再生しても見易い
画像を得ることができ、しかも画質調整を不要とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)はこの発明装置の記録系における
ビデオ信号のノイズレベル検出回路及び高域減衰回路を
示す図、第2図は従来装置の記録系基本構成図、第3図
は第1図(A)に示す回路の動作波形図、第4図はこの
発明による記録時のビデオ信号の高域減衰特性図であ
る。 7……コンパレータ、8……インバータ、Tr1〜Tr6……
トランジスタ、R1〜R14……抵抗、C1〜C7……コンデン
サ、SW……スイッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノイズ成分を含んだ入力ビデオ信号を入力
    処理する入力回路を有し、記録回路を介して磁気記録媒
    体にビデオ信号を記録し、かつ再生する磁気記録再生装
    置において、前記入力回路は、前記入力ビデオ信号から
    その同期信号部分のノイズ量に応じたノイズレベルを検
    出するノイズレベル検出手段と、前記ノイズレベルを所
    定の基準レベルと比較する比較手段と、前記入力ビデオ
    信号のノイズレベルが前記基準レベルより大きなノイズ
    であれば前記記録回路への記録ビデオ信号の高域周波数
    成分を減衰させる高域減衰手段とから構成されているこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
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JPS61154286A (ja) * 1984-12-26 1986-07-12 Casio Comput Co Ltd ノイズ軽減装置
JPS6218184A (ja) * 1985-07-16 1987-01-27 Toshiba Corp ノイズキヤンセラ回路
JPS6251883A (ja) * 1985-08-30 1987-03-06 Victor Co Of Japan Ltd ノイズ抑圧回路

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