JPH0538935U - フレキシブルプリント配線板 - Google Patents

フレキシブルプリント配線板

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JPH0538935U
JPH0538935U JP9800191U JP9800191U JPH0538935U JP H0538935 U JPH0538935 U JP H0538935U JP 9800191 U JP9800191 U JP 9800191U JP 9800191 U JP9800191 U JP 9800191U JP H0538935 U JPH0538935 U JP H0538935U
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克明 鳥羽
豊 野呂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でありながらどのような形状のコ
ネクタにも接続可能なフレキシブルプリント配線板を提
供する。 【構成】 可撓性の絶縁性フィルム6上に複数の導体パ
ターン7を形成したフレキシブルプリント配線板5であ
って、その端末の前記複数の導体パターン7間の少なく
とも一箇所に、当該導体パターン7に平行なスリット8
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フレキシブルプリント配線板の改良に関する。
【0002】
【従来技術】
フレキシブルプリント配線板は、ポリイミドなどの絶縁性フィルム上に接着剤 を介してCu等の導体で導体パターンを形成し、その上にさらに接着剤を介して 上記と同様な絶縁性フィルムを張り合わせた構造になっている。
【0003】 このようなフレキシブルプリント配線板は、可撓性を有し、導体がフィルム上 にパターン化されているので配線がしやすく、特に複雑な回路間や装置間の接続 によく用いられているものである。
【0004】 通常、フレキシブルプリント配線板を用いて各回路や電源間の接続を行う場合 、特に自動車のワイヤーハーネスの接続用に使用するような場合は、フレキシブ ルプリント配線板の端末部をコネクタに接続し、このコネクタと相手方コネクタ を接続することにより配線を行う。
【0005】 従来は、自動車のワイヤーハーネスなどで取り扱う電流は、小電流のものがほ とんどであり、また回路数もあまり多くなかったので、規定のフレキシブルプリ ント配線板で十分対応できていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、最近は、自動車のワイヤーハーネスにおいても大電力を用いる 必要性や、また回路数の増加の要請により配線も多様化し、それに伴って接続コ ネクタの形状も多段構造やハイブリッド構造のものまで多種多様になってきてい る。一方、フレキシブルプリント配線板においては、導体パターンがフィルム上 に形成されているため、パターン間の自由度が当該フィルムによって拘束されて 容易に変更することができないという問題点があった。。
【0007】 たとえば、上述のように大電力を用いる必要がある場合には、許容電力の関係 からコネクタの形状も大きくならざるを得ないが、従来は、図7に示すように当 該コネクタ1のキャビティ1a(フレキシブルプリント配線板2の接続端子3を 挿入して接続するためコネクタ1に設けられた穴。図では説明の便宜上当該キャ ビティ1aの入口のみを点線で示している。)の幅に合わせ、フレキシブルプリ ント配線板2の各導体パターン4の端末部での間隔を予め広げてパターニングし なければならなかった。
【0008】 このような方法によれば、コネクタ1の形状が異なるごとにそのキャビティ1 aの幅に対応した異なる導体パターン間隔を有するフレキシブルプリント配線板 を製造しなくてはならず、製造コストが大変高くつく。しかも、フレキシブルプ リント配線板は、平面的に形成されてため、接続されうるコネクターのキャビテ ィの配列も1列状のものに限定され、当該キャビティが多段構造になった場合に は、もはや従来のフレキシブルプリント配線板の構造では、とても対応できるも のではなかった。
【0009】 本考案は、簡単な構造により上述のような問題点を解消し、接続されるべきコ ネクタの形状がどのようなものであっても、容易に接続可能なフレキシブルプリ ント配線板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案にかかるフレキシブルプリント配線板は、 可撓性の絶縁性フィルム上に複数の導体パターンを形成したフレキシブルプリ ント配線板であって、その端末の前記複数の導体パターン間の少なくとも一箇所 に、当該導体パターンに平行なスリットを設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】 フレキシブルプリント配線板の端末部の導体パターンの間にスリットを設けた ので、当該端末部の導体パターンは絶縁性フィルムに拘束されず、導体パターン 端末間の位置関係を接続されるべきコネクタのキャビティの位置に応じて自由に 変化させることができる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案にかかるフレキシブルプリント配線板の実施例を 説明するが、本考案の技術的範囲がこれによって限定されるものではないことは もちろんである。
【0013】 図1は、本考案の第1の実施例にかかるフレキシブルプリント配線板の端末部 の斜視図であり、本願考案の特徴が理解しやすいように導体パターンが3本の簡 単なものが示されている。
【0014】 同図において、フレキシブルプリント配線板5の、フィルム部6の各導体パタ ーン7の間には、当該導体パターン7と平行に適当な長さを有するスリット(切 込み)8が設けられている。
【0015】 また、各導体パターン7の端末には、コネクタ1のキャビティ1aに挿入され その内部の接続金具と接続するための接続端子9が、その保持爪9aによって電 気的に接続保持されている。
【0016】 図2は、フレキシブルプリント配線板5を横方向から見たときの図であり、当 該導体パターン7に接続端子9を接続固定する様子が示されている。
【0017】 同図(A)に示すように、フィルム部6は、下層フィルム6aと上層フィルム 6bとからなっており、その間に導体パターン7が挟持されており、これらは相 互に接着剤(図示せず)にてしっかりと接合されている。
【0018】 一方、接続端子9は、その接続部9bに、交互に向かい合って設けられた3本 の保持爪9aを有しており、当該保持爪9aの先端部9cは鋭角になって尖って いるので、これを導体パターン7の両側のフィルム部6に押し込めば上層フィル ム6aおよび下層フィルム6bを容易に貫通して上方に抜け出る。
【0019】 この抜け出た保持爪9aの上部を、接続部9b方向に折り曲げ、その爪の先端 部9cが、導体パターン7に食い込むようにする。
【0020】 このようにして、接続端子9がしっかりとフィルム部6に保持されるとともに 、上層もしくは下層のフィルム6a,6bを剥離するような手間を要せずに、接 続端子9を導体パターン7に電気的に確実に接続することができ、接続端子取り 付けの生産ラインにおける作業効率が大変よくなる。
【0021】 このようにして加工されたフレキシブルプリント配線板の端末は、上述のよう に導体パターン7間のフィルム部6に適当な切り込みを設けてスリット8を形成 しているので、相互に干渉せずに自由に曲がることができる。
【0022】 このような構成にすると、図3に示すようにコネクタ1の接続端子挿入用のキ ャビテイ幅が、フレキシブルプリント配線板導体5における導体パターン7のパ ターン幅より大きくても、図の矢印のように端末部の導体パターン幅を容易に変 えることができるので、スムーズにコネクタ1の各キャビティに挿入され、図4 に示すようにキャビティ1a内の接続金具1bの舌状部1cに接触し、電気的に 接続されることになる。
【0023】 なお、図4の接続金具1bは、舌状部1cと反対側に伸状部1dを有しており 、コネクタ1が他のコネクタに接合されたとき、所定の回路に接続されるための 端子を形成している。
【0024】 図6は、本考案にかかるフレキシブルプリント配線板の別の実施例を示す図で ある。
【0025】 コネクタ10は、多段構造のものであって、大きさの異なるキャビティ10a が、3段にわたって形成されている。このような場合、従来のフレキシブルプリ ント配線板の構造では絶対に接続不可能であったが、本考案によれば、各導体パ ターン7の端末は互いに自由度を有するので、同図に示すように挿入すべきキャ ビティの大きさに応じた接続金具11、12、13を取り付けておけば、たとえ ば、キャビティのa,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kの記号を付した 部分に、対応させて同符号を付した接続端子を挿入し接続することができる。ま た挿入する接続端子の位置を随時変更すればクロス配線も可能である。
【0026】 これにより、フレキシブルプリント配線板の使用領域は、飛躍的に拡大される と思われる。
【0027】 なお、以上の実施例では、スリット8は、フレキシブルプリント配線板5の端 末部の各導体パターン7の間に全て設けたが、必ずしもその必要はなく、場合に 応じて少なくとも一箇所に設ければよい。
【0028】 また、導体パターン7には、接続端子9(図4)が取り付けれているが、コネ クタのキャビティの形状によっては、図5に示すようにフレキシブルプリント配 線板5端末部の上層フィルム6bのみを剥離して導体パターン7の上面を露出さ せ、そのままキャビティ1aに挿入して、キャビティ1a内の接続金具1bの舌 状部1cに直接接触させて接続することも可能である。
【0029】 導体パターン7をキャビティ1aに挿入しにくい場合は、下層フィルム6aの 端末部の裏面に薄い補強板を接着剤などで付着して補強しておけばよい。
【0030】 また、たとえば特開平3−4463号公報に開示されているような接続方法を 採用してもよい。すなわち、フレキシブルプリント配線板5の導体パターン7に 接続端子9を取り付けたまま、この端末部全体を相手方コネクタと嵌合する外形 形状を有するハウジングで覆って固定するようにすれば、前記接続端子9をその ままコネクタの端子1dとして使用することができ、コネクタ1やコネクタ10 が不要になるとともに、接続端子9が相手方コネクタの接続金具と直接接触する ことができ電気的接続がより良好となる。
【0031】 もちろん、この場合でも、フレキシブルプリント配線板5の導体パターン7は 自由度があるので、当該接続端子9を前記ハウジングの形状に応じて所望の位置 に固定することができ、この部分で所望のクロス回路を構成することも可能であ る。
【0032】
【考案の効果】
本考案にかかるフレキシブルプリント配線板は、上述のように端末部の導体パ ターンの間にスリットを設けたので、導体パターン端末の自由度が増し、どのよ うな形状のコネクタにも容易に接続可能になり、従来のようにコネクタごとに導 体パターンの間隔を変えたりする必要がなく、生産コストを大幅に安くすること ができる。また、多段形式のコネクタにも接続可能とすることができる。
【0033】 さらに、導体パターン同士をクロスさせることもできるので、コネクタへの接 続時、クロス配線もあわせて行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるフレキシブルプリント配線板の
第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のフレキシブルプリント配線板の導体パタ
ーンに接続端子を取り付ける様子を示す図である。
【図3】図1のフレキシブルプリント配線板の接続端子
をコネクタに挿入する様子を示す図である。
【図4】図1のフレキシブルプリント配線板の接続端子
とコネクタの接続金具との接合状態を示す図である。
【図5】フレキシブルプリント配線板に接続端子を取り
付けない場合の、コネクタの接続金具との接合状態を示
す図である。
【図6】本考案にかかるフレキシブルプリント配線板の
第2の実施例を示す斜視図である。
【図7】従来のフレキシブルプリント配線板の構造にお
いてキャビティ幅の大きなコネクタに接続する場合を説
明するための図である。
【符号の説明】
1,10 コネクタ 1a,10a キャビティ 5,20 フレキシブルプリント配線板 6 フィルム部 7 導体パターン 8 スリット 9,11,12,13 接続端子 9a 固定爪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の絶縁性フィルム上に複数の導体
    パターンを形成したフレキシブルプリント配線板であっ
    て、その端末の前記複数の導体パターン間の少なくとも
    一箇所に、当該導体パターンに平行なスリットを設けた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記導体パターンの端末には接続端子が
    接続されてなることを特徴とする請求項1記載のフレキ
    シブルプリント配線板。
JP1991098001U 1991-10-30 1991-10-30 フレキシブルプリント配線板 Expired - Lifetime JP2549583Y2 (ja)

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