JPH0538467U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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Publication number
JPH0538467U
JPH0538467U JP095859U JP9585991U JPH0538467U JP H0538467 U JPH0538467 U JP H0538467U JP 095859 U JP095859 U JP 095859U JP 9585991 U JP9585991 U JP 9585991U JP H0538467 U JPH0538467 U JP H0538467U
Authority
JP
Japan
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magnetic force
seal lip
seal
magnetic
sealing device
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Withdrawn
Application number
JP095859U
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English (en)
Inventor
山 正 横
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH0538467U publication Critical patent/JPH0538467U/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁力を利用して緊迫力を付与させる密封装置
において、シールリップが接触する相手部材が吸磁力の
ない材質であっても、磁力による緊迫力を付与可能とす
る。 【構成】 シールリップ5が接触する相手部材に磁力源
7,7´を設け、シールリップ5側に磁性体6,8を設
けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば各種装置の軸封部に用いられるオイルシール等の密封装置 に関し、特に磁力を利用して緊迫力を付与する密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の密封装置としては、たとえば図3に示すようなものがある(実 開昭60−19864号公報参照)。すなわち、この密封装置は、2部材間とし ての回転軸100とハウジング101との環状の隙間をシールするもので、ハウ ジング101に環状のシール本体102が固定され、シール本体102に一体的 に設けられているゴム状弾性材製のシールリップ103のリップ先端部104が 回転軸100に摺動自在に密封接触している。
【0003】 そして、シールリップ103内に磁石の粉末105を混入して磁性力を付与し て、このシールリップ103が磁力源となって、回転軸100とシールリップ1 03との間に磁力を成し、その磁力によってシールリップ103に緊迫力が付与 されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、回転軸100が磁力を持たない 材質(SUS等)の場合、回転軸100とシールリップ103との間に磁力が発 生しないため磁力による緊迫力が付与されないという問題があった。
【0005】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、シールリップのリップ先端部が摺動自在に密封接触する部材が 磁力を持たない材質であってもその部材とシールリップとの間に磁力を発生し得 る密封装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に相対可動自在 に設けられた2部材間の隙間をシールするもので、前記2部材の内一方の部材に 固定される環状のシール本体と、該シール本体に一体的に設けられ前記2部材の 内他方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップと、を備えてなり、前記シ ールリップと前記他方の部材との間に磁力によって緊迫力を付与する密封装置に おいて、前記シールリップが密封接触する他方の部材に磁力源を設けてなること を特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成の密封装置にあっては、シールリップのリップ先端部が摺動自在に密 封接触する部材に磁力源を設けているので、前記部材が磁力を持たない材質であ っても磁力が発生し、その磁力によってシールリップに緊迫力が付与されること になる。
【0008】
【実施例】
以下に、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る 密封装置としてのバルブステムシールを示す図1において、1はバルブステムシ ールの全体を示しており、このバルブステムシール1は互いに同心的に相対可動 自在に設けられた2部材としての軸孔21を有する非磁性体のガイド部材2とそ の軸孔21に往復可動に挿入される往復動軸3との間の隙間をシールするもので ある。
【0009】 このバルブステムシール1は、概略、環状のシール本体4と、このシール本体 4に一体的に設けられるシールリップ5と、から構成されている。
【0010】 シール本体4はガイド部材2の外周に液密に嵌着固定されるもので、一端が内 向きフランジ付円筒形状の金属環41内周にゴム状弾性体42を被覆して構成さ れている。この内向きフランジ部43もガイド部材2の端面に対してゴム状弾性 体44を介して密接している。
【0011】 シールリップ5はゴム状弾性体製で、内向きフランジ部43内端部から軸方向 油側Oに向い、かつ往復動軸3側に傾いて伸びており、断面略三角形状を成して いる。そして、そのリップ先端部51は往復動軸3に対して全周的に摺動自在に 密封接触している。また、シールリップ5の外周側には往復動軸3に対してシー ルリップ5を緊迫するためのスプリング6が設けられている。このスプリング6 はシールリップ5に磁力によって緊迫力を付与させるため、材質を磁性材料とし ている。
【0012】 一方、往復動軸3は磁力を持たない非磁性体であり、この往復動軸3に磁性体 部材として磁石7を往復動軸3の表面部31に全周的で、軸方向においてはリッ プ先端部51が摺動自在に移動する範囲いわゆるシール面32となる範囲にのみ 埋設して磁力源としている。
【0013】 上記構成の密封装置にあっては、磁性体のスプリング6により磁性力が付与さ れたシールリップ5とリップ先端部51が摺動自在に移動する位置に磁石7を設 けて磁力源となった往復動軸3との間に磁力が発生し、この磁力により往復動軸 3の磁石7がスプリング6を吸引され磁力を持たない非磁性体の往復動軸3に対 して磁気吸引力が付与され、その吸引力とスプリング6のバネ力によりシールリ ップ5に緊迫力が付与される。
【0014】 また、スプリング6の弾性力だけによる緊迫力ではシールリップ5の摩耗によ るしめしろ低下への追随性にはおのずと限界があったが、往復動軸3の磁石7が スプリング6を磁力によって吸引するため常に緊迫力が付与されることになるた め、耐久的に緊迫力が確保でき、シール性の向上が図れた。
【0015】 さらに、磁石7が往復動軸3の表面部31のシール面32にのみ設けられてい るため、バルブステムシール1を組み込み時、従来技術の場合は組み込み当初か ら磁力が発生するため組み込み時にその緊迫力によりリップ先端部51が摩耗す る可能性があるが本実施例では磁石7が設けてある位置以外においてはシールリ ップ5と往復動軸3との間では磁力が発生しないため、余分な摩耗を起こすこと なく組み込みができる。
【0016】 図2には、本考案の他の実施例が示されている。上記実施例ではシールリップ 5に磁性体のスプリング6を設けたが、この実施例ではシールリップ5に磁性材 料8を混入させている。従ってスプリング6をなくすことも可能となる。
【0017】 また、非磁性体の往復動軸3は磁力源とすべく往復動軸3の表面部31に磁石 7を埋設しているが、この実施例では表面部31でなく往復動軸3の内部で径方 向中央部に円柱状の磁石7′が埋設され、軸方向の位置においては上記実施例と 同様でシール面32の位置に設けたものである。その他の構成および作用につい ては上記実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、 その説明は省略する。
【0018】 尚、上記各実施例では、スプリング6を磁性材料とし、または、シールリップ 5を磁性材料を混入させてシールリップ5に磁性力を付与させているが、それぞ れを磁石で成形し、その磁石の磁極と往復動軸3に設けられている磁石7,7′ の磁極を違えて、たとえばシールリップ5の磁極をS極に、往復動軸3の磁極を N極として磁力を発生させることとしてもよく、要するに、シールリップのリッ プ先端部が摺動自在に密封接触する部材を磁力源としてシールリップとその部材 との間に磁力が発生するようにすれば良い。
【0019】 また、リップ先端部51が摺動自在に密封接触する部材を往復動軸3としたが 回転軸でも良い。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、シールリップ先端部が摺動 自在に密封接触する部材に磁力源を設けたので、相手部材が非磁性体であっても シールリップに磁力による緊迫力を付与することができ、相手部材に使用する材 質に制約がなくなって用途が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る密封装置の縦断
面図である。
【図2】図2は本考案の他の実施例に係る密封装置の縦
断面図である。
【図3】図3は従来の密封装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 バルブステムシール 2 ガイド部材 21 軸孔 3 往復動軸 31 表面部 32 シール面 4 シール本体 41 金属環 42,44 ゴム状弾性体 43 内向きフランジ部 5 シールリップ 51 リップ先端部 6 スプリング 7,7′ 磁石 8 磁性材料

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に相対可動自在に設けられ
    た2部材間の隙間をシールするもので、 前記2部材の内一方の部材に固定される環状のシール本
    体と、該シール本体に一体的に設けられ前記2部材の内
    他方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップと、
    を備えてなり、 前記シールリップを前記他方の部材表面に磁気吸引する
    ことによって緊迫力を確保する密封装置において、 前記シールリップが密封接触する他方の部材に磁力源を
    設けたことを特徴とする密封装置。
JP095859U 1991-10-25 1991-10-25 密封装置 Withdrawn JPH0538467U (ja)

Priority Applications (1)

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JP095859U JPH0538467U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 密封装置

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JP095859U JPH0538467U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 密封装置

Publications (1)

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JPH0538467U true JPH0538467U (ja) 1993-05-25

Family

ID=14149093

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JP095859U Withdrawn JPH0538467U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 密封装置

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JP (1) JPH0538467U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162014A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Nok Corp 密封装置
JP2017075619A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 Nok株式会社 密封装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162014A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Nok Corp 密封装置
JP2017075619A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 Nok株式会社 密封装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208