JPH0538101U - ベランダ部材 - Google Patents

ベランダ部材

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Publication number
JPH0538101U
JPH0538101U JP9570891U JP9570891U JPH0538101U JP H0538101 U JPH0538101 U JP H0538101U JP 9570891 U JP9570891 U JP 9570891U JP 9570891 U JP9570891 U JP 9570891U JP H0538101 U JPH0538101 U JP H0538101U
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JP
Japan
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ceramic plate
veranda
concrete
handrail
back surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP9570891U
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English (en)
Inventor
克巳 川瀬
信一 山尾
泰司 石井
裕之 雨宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Fujita Corp
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd, Fujita Corp filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP9570891U priority Critical patent/JPH0538101U/ja
Publication of JPH0538101U publication Critical patent/JPH0538101U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時変化による劣化や温度による膨張、収縮
の変化、振動等により外観を損なうことがなく、さらに
建築後にメンテナンスをする必要のないベランダ部材を
提供する。 【構成】 大型セラミック板2の裏面に打設されたコン
クリートとからなるプレキャストコンクリートを、建物
の躯体1にベランダ部材3として設置した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、集合住宅に設けるベランダ部材に関し、特に、プレキャストコンク リートを使ったベランダ部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅は、鉄筋コンクリート造りあるいは、鉄骨鉄筋コンクリート造 りによって構築されて、居室から跳ね出したベランダが設けられている。 このベランダは、本体の躯体と平行して型枠、鉄筋組立て、コンクリート打設 して構築する現場打設による施工方法と、あらかじめ分割されて工場で制作され たベランダ部材を躯体に取りつける施工方法とがある。後者の施工方法では、跳 ね出された床部分と手摺とが一体となった部材の外装面を、タイル張りや吹付け 仕上げを施したプレキャストコンクリートのベランダ部材が使われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術の内、あらかじめ分割されて工場で制作されるプレキャストコン クリートのベランダ部材では、無足場工法とするため外装面はタイル張りや吹付 け仕上げを施したものが躯体に取りつけられる。このようにして仕上げられた外 装面は、タイル張りの場合、多くの目地があり経時変化によって目地部の劣化と 温度による膨張、収縮の変化、振動等によりタイルの浮き上がりや脱落によって 外観を損なうという問題がある。また、吹付け仕上げの場合も、経時変化による 剥離や外気のほこり等による汚れが生じ、後で、吹付け直しをするようにメンテ ナンスをしなければならないという問題があった。
【0004】 そこで本考案は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的と するところは、経時変化による劣化や温度による膨張、収縮の変化、振動等によ り外観を損なうことがなく、さらに建築後にメンテナンスをする必要のないベラ ンダ部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のベランダ部材は、上記目的を達成するため、大型セラミック板と、こ の大型セラミック板の裏面の複数箇所に外広がりとなるように固着された断面略 台形の定着アンカーと、大型セラミック板の裏面と各定着アンカーの外表面とに 接着された緩衝材と、この大型セラミック板の裏面に打設されたコンクリートと からなるプレキャストコンクリートを、建物の躯体にベランダ部材として設置し た。 さらに、前記ベランダ部材は、手摺部とこの手摺部に直角に設けられた床部と この手摺部の上部に設けられた笠木部とからなり、前記大型セラミック板は、L 字形をなし、手摺部の外装面に表装されると共に、手摺部の笠木部には、さらに 、長尺セラミック板が表装される。
【0006】
【作用】
上記のベランダ部材では、外装面に大型セラミック板を使ったので、目地がほ とんどなくなりコンクリートの劣化が少なくなる。 さらに、大型セラミック板には、複数箇所に外広がりとなるように固着された 断面略台形の定着アンカーが設置され、打設されたコンクリートは、定着アンカ ーの外広がり部と大型セラミック板の裏面に入り込むので、コンクリート硬化後 は、大型セラミック板に固着したアンカーがコンクリートに係止される。この結 果、大型セラミック板がコンクリート板から外れるようなことはない。 また、大型セラミック板の裏面と各定着アンカーの外表面とに接着された緩衝 材により、熱膨張や、振動による面内変移が吸収され、大型セラミック板が剥離 落下することがない。この結果、建築後に、メンテナンスする必要がない。 さらに、前記大型セラミック板は、L字形をなし、手摺部の外装面に表装され ると共に、手摺部の笠木部には、さらに、長尺セラミック板が表装されるので、 コンクリートの劣化防止を効果的に行うことができる。
【0007】
【実施例】 本考案の実施例を図1及び図2により説明する。 図1はベランダ部材の断面図、図2はベランダ部材の正面図である。 建築物の躯体1に大型セラミック板2のついたプレキャストコンクリート板を ベランダ部材3として設置する。ベランダ部材3は、床部5と手摺部4とが直角 に配置され一体的に形成されている。この床部5の端が躯体1に取りつけられる 。大型セラミック板2は、L字形をしており、手摺部4の外装面に対して表装さ れるように打ち込まれている。ベランダ部材3の上部には、笠木部6が設けられ ている。この笠木部6には、上面が円弧上の水切りになった長尺セラミック笠木 7が打ち込まれている。ベランダ部材3の外側には、水切り8が設けられ、内側 には、排水溝9が設けられている。大型セラミック板2と長尺セラミック笠木7 との間、あるいは、大型セラミック板2と大型セラミック板2との間には目地1 0がそれぞれ設けられている。この大型セラミック板2の幅は、600m/mか ら1200m/mが適当である。
【0008】 ここで、大型セラミック板2のついたプレキャストコンクリート板の構造及び 製造方法を図5及び図6により説明する。図5は、図1のA−A断面の拡大図で 、プレキャストコンクリート板の詳細を示す図ある。図6は、図5のB−B矢視 図で、大型セラミック板2の裏面のアンカーの配置を示す図である。 大型セラミック板2の裏面に、図6に示す適宜間隔で複数の定着アンカー11 をそれぞれ固着する。なお大型セラミック板2は、種々のカラー印刷がされて焼 成されたものである。定着アンカー11は、断面が略台形に形成され、外広がり となる状態で大型セラミック板2に固着される。定着アンカー11を固着する場 合、この接着面に無機接着材12を塗布して接着させた後、500〜600℃で 大型セラミック板2とともに焼成することにより固着される。なお本実施例の定 着アンカー11は、側面の2面のみが傾斜面に形成されているが、4つの側面を 全て傾斜面にした四角錐台形に形成してもよい。
【0009】 次に大型セラミック板2の裏面全体と定着アンカー11の裏面に、例えば硅砂 などの緩衝材13を塗布し、さらに定着アンカー11の表出している側面に例え ばブチルゴム等の軟質緩衝材14を接着する。 この後、定着アンカー11を固着してある大型セラミック板2の裏面を上にし て水平に置き、周囲にコンクリート型枠を設けて、大型セラミック板2の上にコ ンクリート15を打設する。コンクリート15の硬化後に、型枠を外せば、大型 セラミック板2付きプレキャストコンクリート板が完成する。この状態では、定 着アンカー11の傾斜した側面と大型セラミック板2との間にもコンクリート1 5が入り込んで硬化しているので、大型セラミック板2とコンクリート板とは一 体に固着した状態となっており、また大型セラミック板2の裏面及び定着アンカ ー11の外表面と、コンクリート15との間には緩衝材13、14が介在される ので、熱膨張差や振動をそれら緩衝材13,14が吸収するようになっている。
【0010】 本考案は、このようにして製造された大型セラミック板2付きプレキャストコ ンクリート板をベランダ部材3として建築物の躯体1に取りつける。 このように、大きな平面でかつ大重量の大型セラミック板2を定着アンカー11 をコンクリート板に埋め込むことにより一体化でき、それを建物のベランダ部材 3に施工しても大型セラミック板2が剥離落下するようなことはない。また大型 セラミック板2の表面を下にしてコンクリート打設するので、大型セラミック板 2を損傷することはなく簡単かつ容易に製造でき、ベランダ部材3に適用するこ とにより、デザイン上優れたものにできる。さらに大型セラミック板2とコンク リート板との間に緩衝材13,14が介在されるので、温度変化による熱膨張差 や、振動が吸収され、大型セラミック板2を傷つけたり、剥離しにくくなる。
【0011】 ここで、ベランダの施工方法として、図3に示すように、床部5の一部を欠損 した床欠損部16を有するベランダ部材3aを使ってもよい。 また、図4に示すように、床部5を現場打として溝17を残し、手摺部4と一 体にしたベランダ部材3bを使ってもよい。 本考案では、手摺部4の外装面が大型セラミック板2で表装されていれば、他 の形状をしたベランダ部材にも適用できる。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、手摺部と床部とが一体となったベランダ部材に、大型セラミ ック板のついたプレキャストコンクリート板を適用することにより、ベランダ部 材の外装面に大型セラミック板が表装されるので、恒久的な外装仕上げを行うこ とができる。さらに、ベランダ部材のコンクリートの劣化を防止できると共に、 メンテナンスの必要もない。この結果、いつまでも外観の美観を損なうようなこ とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のベランダ部材の断面図である。
【図2】本考案のベランダ部材の正面図である。
【図3】本考案のベランダ部材の他の構成を示す図であ
る。
【図4】本考案のベランダ部材のさらに他の構成を示す
図である。
【図5】本考案に係るプレキャストコンクリート板の詳
細図である。
【図6】本考案に係る大型セラミック板の裏面のアンカ
ーの配置を示す図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 大型セラミック板 3 ベランダ部材 4 手摺部 5 床部 6 笠木部 7 長尺セラミック笠木
フロントページの続き (72)考案者 石井 泰司 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号大 日本印刷株式会社内 (72)考案者 雨宮 裕之 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号大 日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型セラミック板と、この大型セラミック
    板の裏面の複数箇所に外広がりとなるように固着された
    断面略台形の定着アンカーと、大型セラミック板の裏面
    と各定着アンカーの外表面とに接着された緩衝材と、こ
    の大型セラミック板の裏面に打設されたコンクリートと
    からなるプレキャストコンクリートを、建物の躯体にベ
    ランダ部材として設置したことを特徴とするベランダ部
    材。
  2. 【請求項2】前記ベランダ部材は、手摺部とこの手摺部
    に直角に設けられた床部とこの手摺部の上部に設けられ
    た笠木部とからなり、前記大型セラミック板は、L字形
    をなし、手摺部の外装面に表装されると共に、手摺部の
    笠木部には、さらに、長尺セラミック板が表装されるこ
    とを特徴とするベランダ部材。
JP9570891U 1991-10-25 1991-10-25 ベランダ部材 Pending JPH0538101U (ja)

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JP9570891U JPH0538101U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ベランダ部材

Applications Claiming Priority (1)

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JP9570891U JPH0538101U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ベランダ部材

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JPH0538101U true JPH0538101U (ja) 1993-05-25

Family

ID=14145008

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JP9570891U Pending JPH0538101U (ja) 1991-10-25 1991-10-25 ベランダ部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102173738B1 (ko) * 2019-10-01 2020-11-03 오종한 돌출발코니 조립체 및 그 시공방법

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