JPH0535240B2 - - Google Patents
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- JPH0535240B2 JPH0535240B2 JP61176657A JP17665786A JPH0535240B2 JP H0535240 B2 JPH0535240 B2 JP H0535240B2 JP 61176657 A JP61176657 A JP 61176657A JP 17665786 A JP17665786 A JP 17665786A JP H0535240 B2 JPH0535240 B2 JP H0535240B2
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Landscapes
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
［産業上の利用分野］
本発明は普通低炭素鋼板、ステンレス鋼板など
鋼ストリツプの電解酸洗法に関するものである。 ［従来の技術］ 酸洗は高温加工や熱処理によつて表面に生じた
スケール（酸化膜）を除去する際に行われるが、
ステンレス鋼板や塗装用あるいはメツキ用原板の
ように表面光沢素材として供される鋼ストリツプ
は、酸洗を短時間に完了させて表面の変質や酸洗
脆性を防止するため、陽極的酸洗法または陰極的
酸洗法の電解酸洗法が一般に採用されている。そ
の電解酸洗方法は、例えば実公昭58−35659号公
報の第１図で紹介されているように、酸洗液中を
走行する鋼ストリツプの上下に多数の電極板を該
ストリツプの走行方向と直角となすように配列し
て通電し、脱スケールを行うものである。また鋼
ストリツプを対向する位置に配置される２枚１対
（組）の陽極板または陰極板を交互に鋼ストリツ
プの走行方向に配列したした電解酸洗方法もあ
る。さらにこのような電解酸洗方法には、鋼スト
リツプの板面に酸洗液を強制流動させるために特
公昭57−45319号公報のように電極板の近傍に羽
根車を設けたり、前記した公報のように電極板の
部分形状を変化させる試みもされている。 ［発明が解決しようとする問題点］ このように電解酸洗法は、改善されている。し
かしながら酸洗を終えた鋼ストリツプの表面に
は、酸洗液中に溶解した不純物（Ni，Cu，Cr，
Feなどの金属酸化物、水酸化物など）が電析し、
酸洗効率を著しく低下せしめる問題があつた。本
発明は酸洗効率のよい電解酸洗法に関するもの
で、本発明者らは、この問題を解決するために電
解酸洗方法について種々検討した結果、両極併用
の利点から同一大きさに製作されている電極の大
きさを電解法によつて変えることにより、問題解
決されることを知見した。本発明はこの知見に基
づいて構成したものである。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明は酸洗液中を走行する鋼ストリツプを介
して対向する位置に配置される２枚１組の極板長
さの異なる陽極板と陰極板で、陽極的酸洗の場合
は陽極板の長さを、また陰極的酸洗の場合は陰極
板の長さを他の極性の極板長さよりも短かくし
て、鋼ストリツプの走行方向に陽極板及び陰極板
を交互に配列したことを特徴とする鋼ストリツプ
の電解酸洗法である。 以下、本発明について図面を参照しながら詳細
に説明する。 図は本発明の一実施例を陽極的電解酸洗装置で
示す。１は処理槽で、酸洗液２が満たされてい
る。酸洗液２には硫酸系、塩酸系、燐酸系、その
他の一般に使用されている電解酸洗液を使用す
る。３は普通低炭素鋼、ステンレス鋼などの鋼ス
トリツプである。４はデフレクターロール、５は
シールロールである。すなわち鋼ストリツプ３が
電解処理槽１内をデフレクターロール４とシール
ロール５に案内されながら通過するように構成さ
れている。６は陽極板で７は陰極板である。陽極
板６と陰極板７はそれぞれ鋼ストリツプ３を介し
て相対向する位置に配置される２枚１対（組）で
あり、かつ陽極板６と陰極板７とは電極板の長さ
が異なり、鋼ストリツプ３の走行方向に交互に配
列している。この場合陽極的酸洗法においては陽
極板６の長さは陰極板７より短く、また陰極的酸
洗法においては陰極板の長さは陽極板より短くす
る。図は陽極的酸洗法で陽極板の長さを陰極板よ
りも短くした例を示す。 ［作用］ 本発明者等は、各陽極板の長さl+と各陰極板の
長さl-を種々かえて鋼板の脱スケール酸洗効率を
調査した。即ち L+（各陽極板の長さの総長）Σl+ L-（各陰極板の長さの総長）Σl- で、L+＋Ｌ−＝1000ｍ（一定）で行つた。 イ 総通電時間……50秒 ロ 酸洗液……H2SO4：200ｇ／ｌ，NaNO3：
200ｇ／，温度：80℃ ハ 陰極板の電流密度……40A／ｄm2 ニ 鋼ストリツプ……SUS409ホツトコイル厚
さ：1.5mm，巾：1200mm，長さ：コイル 脱スケール酸洗の結果を第１表に示した。
鋼ストリツプの電解酸洗法に関するものである。 ［従来の技術］ 酸洗は高温加工や熱処理によつて表面に生じた
スケール（酸化膜）を除去する際に行われるが、
ステンレス鋼板や塗装用あるいはメツキ用原板の
ように表面光沢素材として供される鋼ストリツプ
は、酸洗を短時間に完了させて表面の変質や酸洗
脆性を防止するため、陽極的酸洗法または陰極的
酸洗法の電解酸洗法が一般に採用されている。そ
の電解酸洗方法は、例えば実公昭58−35659号公
報の第１図で紹介されているように、酸洗液中を
走行する鋼ストリツプの上下に多数の電極板を該
ストリツプの走行方向と直角となすように配列し
て通電し、脱スケールを行うものである。また鋼
ストリツプを対向する位置に配置される２枚１対
（組）の陽極板または陰極板を交互に鋼ストリツ
プの走行方向に配列したした電解酸洗方法もあ
る。さらにこのような電解酸洗方法には、鋼スト
リツプの板面に酸洗液を強制流動させるために特
公昭57−45319号公報のように電極板の近傍に羽
根車を設けたり、前記した公報のように電極板の
部分形状を変化させる試みもされている。 ［発明が解決しようとする問題点］ このように電解酸洗法は、改善されている。し
かしながら酸洗を終えた鋼ストリツプの表面に
は、酸洗液中に溶解した不純物（Ni，Cu，Cr，
Feなどの金属酸化物、水酸化物など）が電析し、
酸洗効率を著しく低下せしめる問題があつた。本
発明は酸洗効率のよい電解酸洗法に関するもの
で、本発明者らは、この問題を解決するために電
解酸洗方法について種々検討した結果、両極併用
の利点から同一大きさに製作されている電極の大
きさを電解法によつて変えることにより、問題解
決されることを知見した。本発明はこの知見に基
づいて構成したものである。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明は酸洗液中を走行する鋼ストリツプを介
して対向する位置に配置される２枚１組の極板長
さの異なる陽極板と陰極板で、陽極的酸洗の場合
は陽極板の長さを、また陰極的酸洗の場合は陰極
板の長さを他の極性の極板長さよりも短かくし
て、鋼ストリツプの走行方向に陽極板及び陰極板
を交互に配列したことを特徴とする鋼ストリツプ
の電解酸洗法である。 以下、本発明について図面を参照しながら詳細
に説明する。 図は本発明の一実施例を陽極的電解酸洗装置で
示す。１は処理槽で、酸洗液２が満たされてい
る。酸洗液２には硫酸系、塩酸系、燐酸系、その
他の一般に使用されている電解酸洗液を使用す
る。３は普通低炭素鋼、ステンレス鋼などの鋼ス
トリツプである。４はデフレクターロール、５は
シールロールである。すなわち鋼ストリツプ３が
電解処理槽１内をデフレクターロール４とシール
ロール５に案内されながら通過するように構成さ
れている。６は陽極板で７は陰極板である。陽極
板６と陰極板７はそれぞれ鋼ストリツプ３を介し
て相対向する位置に配置される２枚１対（組）で
あり、かつ陽極板６と陰極板７とは電極板の長さ
が異なり、鋼ストリツプ３の走行方向に交互に配
列している。この場合陽極的酸洗法においては陽
極板６の長さは陰極板７より短く、また陰極的酸
洗法においては陰極板の長さは陽極板より短くす
る。図は陽極的酸洗法で陽極板の長さを陰極板よ
りも短くした例を示す。 ［作用］ 本発明者等は、各陽極板の長さl+と各陰極板の
長さl-を種々かえて鋼板の脱スケール酸洗効率を
調査した。即ち L+（各陽極板の長さの総長）Σl+ L-（各陰極板の長さの総長）Σl- で、L+＋Ｌ−＝1000ｍ（一定）で行つた。 イ 総通電時間……50秒 ロ 酸洗液……H2SO4：200ｇ／ｌ，NaNO3：
200ｇ／，温度：80℃ ハ 陰極板の電流密度……40A／ｄm2 ニ 鋼ストリツプ……SUS409ホツトコイル厚
さ：1.5mm，巾：1200mm，長さ：コイル 脱スケール酸洗の結果を第１表に示した。
【表】
第１表からＬ−＝500ｍ、Ｌ＋＝500ｍの従来の
酸洗例ではストリツプ鋼板の表面の60％の面積は
脱スケールされているが不十分な酸洗で、Ｌ−が
大きくなる程脱スケールが進み、Ｌ−＝800ｍ，
Ｌ＋＝200ｍで完全に脱スケールされている。即
ち陽極的酸洗法では陰極板の長さl-を陽極板l+よ
りも長くする事により、従来は脱スケールが不十
分なものが完全に脱スケールできることとなる。 本発明の作用を陽極的酸洗法の例で説明した
が、陰極的酸洗法の場合は、陽極板の長さl+の方
を長くすることにより、高能率に酸洗できること
は明かである。 ［発明の効果］ しかして本発明は、陽極板と陰極板に通電しな
がらそれぞれの極板の狭隘な間〓内を通過する鋼
ストリツプ３と陽極的酸洗と陰極的酸洗（またこ
の逆の酸洗もあり得る）を繰返し、酸洗中に未酸
洗部分のない表面美麗な鋼ストリツプを製造す
る。特にステンレス鋼ストリツプを酸洗した時、
表面を美麗にして耐食性を向上する。また上記の
ような本発明法において、陽極的酸洗法では最終
電極に対極の陰極板を、また陽極的酸洗法では最
終電極に対極の陽極板を設けると酸洗効率が一層
向上する。
酸洗例ではストリツプ鋼板の表面の60％の面積は
脱スケールされているが不十分な酸洗で、Ｌ−が
大きくなる程脱スケールが進み、Ｌ−＝800ｍ，
Ｌ＋＝200ｍで完全に脱スケールされている。即
ち陽極的酸洗法では陰極板の長さl-を陽極板l+よ
りも長くする事により、従来は脱スケールが不十
分なものが完全に脱スケールできることとなる。 本発明の作用を陽極的酸洗法の例で説明した
が、陰極的酸洗法の場合は、陽極板の長さl+の方
を長くすることにより、高能率に酸洗できること
は明かである。 ［発明の効果］ しかして本発明は、陽極板と陰極板に通電しな
がらそれぞれの極板の狭隘な間〓内を通過する鋼
ストリツプ３と陽極的酸洗と陰極的酸洗（またこ
の逆の酸洗もあり得る）を繰返し、酸洗中に未酸
洗部分のない表面美麗な鋼ストリツプを製造す
る。特にステンレス鋼ストリツプを酸洗した時、
表面を美麗にして耐食性を向上する。また上記の
ような本発明法において、陽極的酸洗法では最終
電極に対極の陰極板を、また陽極的酸洗法では最
終電極に対極の陽極板を設けると酸洗効率が一層
向上する。
図は本発明の一実施例で陽極酸洗法の例を示
す。 １……処理槽、２……酸洗液、３……鋼ストリ
ツプ、４……デフレクターロール、５……シール
ロール、６……陽極板、７……陰極板。
す。 １……処理槽、２……酸洗液、３……鋼ストリ
ツプ、４……デフレクターロール、５……シール
ロール、６……陽極板、７……陰極板。
Claims (1)
- １ 酸洗液中を走行する鋼ストリツプを介して対
向する位置に配置される２枚１組の極板長さの異
なる陽極板と陰極板で、陽極的酸洗の場合は陽極
板の長さを、また陰極的酸洗の場合は陰極板の長
さを他の極性の極板長さよりも短かくして、鋼ス
トリツプの走行方向に陽極板及び陰極板を交互に
配列したことを特徴とする鋼ストリツプの電解酸
洗法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17665786A JPS6333600A (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | 鋼ストリツプの電解酸洗法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17665786A JPS6333600A (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | 鋼ストリツプの電解酸洗法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6333600A JPS6333600A (ja) | 1988-02-13 |
| JPH0535240B2 true JPH0535240B2 (ja) | 1993-05-26 |
Family
ID=16017411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17665786A Granted JPS6333600A (ja) | 1986-07-29 | 1986-07-29 | 鋼ストリツプの電解酸洗法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6333600A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2678346B2 (ja) * | 1993-08-26 | 1997-11-17 | 住友金属鉱山株式会社 | 電解研磨装置及びその電解液並びに電解研磨方法 |
| US5840173A (en) * | 1996-06-19 | 1998-11-24 | Keramchemie Gmbh | Process for treating the surface of material of high-grade steel |
| KR100576045B1 (ko) * | 2001-12-26 | 2006-05-03 | 주식회사 포스코 | 스테인리스강판의 전해 산세방법 |
| EP2133448B1 (en) * | 2007-03-02 | 2019-10-30 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Production method and device for surface roughening of a copper plate |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572800A (en) * | 1980-05-05 | 1982-01-08 | Mizuru Anri | Drawing device |
| JPS5959900A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Kawasaki Steel Corp | ステンレス鋼帯の連続電解脱スケ−ル方法 |
-
1986
- 1986-07-29 JP JP17665786A patent/JPS6333600A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572800A (en) * | 1980-05-05 | 1982-01-08 | Mizuru Anri | Drawing device |
| JPS5959900A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Kawasaki Steel Corp | ステンレス鋼帯の連続電解脱スケ−ル方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6333600A (ja) | 1988-02-13 |
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