JPH0534976B2 - - Google Patents

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JPH0534976B2
JPH0534976B2 JP62082922A JP8292287A JPH0534976B2 JP H0534976 B2 JPH0534976 B2 JP H0534976B2 JP 62082922 A JP62082922 A JP 62082922A JP 8292287 A JP8292287 A JP 8292287A JP H0534976 B2 JPH0534976 B2 JP H0534976B2
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water
cleaning
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arm nozzle
dishes
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JP62082922A
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Masaharu Kawai
Hideo Kimura
Tetsuo Ishikawa
Takao Kawaguchi
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食器洗浄機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の食器洗浄機は、食器収納槽内の底部にア
ームノズルを回転自在に設け、このアームノズル
の上面に複数個の小さな孔を設け、前記食器収納
槽内の底部の水を前記アームノズルへ圧力水とし
て供給するポンプを設け、前記アームノズルの上
方の前記食器収納槽内に食器を収納可能となした
ものが公知である。
而して、アームノズルから高圧の圧力水を食器
に噴射し、食器に付着している汚れを剥離・分離
させて除去するものである。
なお、この種の装置として関連するものに特開
昭58−12635号公報が挙げられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしかかる食器洗浄機においては、アームノ
ズルから噴射する圧力水のみでは、食器に付着し
ているしつこい汚れを除去出来なかつたり、ま
た、アームノズルからのシヤワー状に噴射する圧
力水が直接当たる部分の洗浄効果は良いが、圧力
水の当たりにくい部分の汚れを落とすことが出来
ず、洗浄むらがあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、食器収納槽の底部にアームノズルを
回転自在に配置し、このアームノズルの上面に複
数の小さな孔を有し、前記食器収納槽の水を前記
アームノズルに圧力水として供給するポンプを備
え、前記アームノズルの上方の前記食器収納槽内
に食器を収納する食器洗浄機において、前記食器
収納槽内の水位を設定する水位設定手段を備え、
この水位設定手段は前記アームノズルより低い水
位と高い水位に水位設定の選択ができるように
し、前記ポンプの吐出口は、前記アームノズルに
連通するアームノズル用通路と、このアームノズ
ル用通路の内側に設けるエゼクター用パイプと、
このエゼクター用パイプの内側に設けたノズル通
路用ノズル管を有し、このノズル通路用ノズル管
の前方のエゼクター用パイプ内にエゼクター室を
設け、エゼクター用パイプにはノズル通路用ノズ
ル管の先端より後退した位置にあたる部位に空気
吸引口を設け、この空気吸引口に連通する通気パ
イプに開閉弁を設け、エゼクター用パイプの吐出
側前方に分散板を設けたことを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
かかる食器洗浄機1によれば、回転するアーム
ノズル8の孔8aから圧力水を食器に直接噴射す
る洗浄動作と、食器を水中に浸漬した状態で、回
転するアームノズル8の孔8aから吐力水を食器
へ向けて放出する洗浄動作とを、単独で、或いは
組合わせて用いることが可能であるので、食器に
付着した汚れが普通であつても、しつこいもので
あつても、いずれの汚れにも適した洗浄が可能で
あると共に、食器を水中に浸漬した状態での洗浄
動作において回転するアームノズル8の孔8aか
らの圧力水の放出を利用しているので簡単な構成
で洗浄性能を向上できる。
さらに、食器を水中に浸漬した状態での洗浄に
おいて、エゼクター部よりの空気吸入により、中
央部からジエツト状に槽内に分散され、簡単な構
成で気泡洗浄が可能となり洗浄性能が向上する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第16図に
より説明する。食器洗浄機1は箱形の外枠2を有
している。この外枠2内に食器収納槽3が配置さ
れ、その上面開口を開閉する蓋4が設けられてい
る。食器収納槽3の側壁中央に段部3aが設けら
れ、この段部3aに食器かご5が着脱自在に載置
されている。食器収納槽3の底部内側にポンプ6
が配置されている。ポンプ6は食器かご5の下方
に位置している。食器収納槽3の底部外側にポン
プモータ7が配置されている。このポンプモータ
7はその回転軸7aが食器収納槽3内に突出し、
その先端部にポンプランナー20と攪拌翼23が
取付けられている。食器かご5の直下に中央を支
点として回動するアームノズル8が配置されてい
る。アームノズル8の上面には複数個の小さな孔
8aが設けられている。食器収納槽3内の底部に
はポンプ6を囲むようにシーズヒータ9が配置さ
れている。食器収納槽3の側壁下部に、アームノ
ズル8より下方に水位を設定する第1制御装置1
0aが設けられている。食器収納槽3の側壁上部
に、アームノズル8および食器の収納部より上方
に水位を設定する第2制御装置10bが設けられ
ている。ポンプ6の吸込側には通気パイプ11a
が接続され、この通気パイプ11aの途中に開閉
弁12aが設けられている。
さらに、第2の空気吸入装置としてエゼクター
27が組込まれている(第3図に詳細を示す。)
すなわち、ポンプ吐出口30はアームノズル8へ
行く通路30aとエゼクター27のノズル31へ
行く通路30bに2分割され、各々ポンプ6から
の圧力水が送水出来るようになつている。ノズル
31の外周には、これを包む込む様にパイプ32
が設けられ、この部は空気吸引口26が設けら
れ、これに通気パイプ11が接続されエゼクター
27を構成している。16は分散板であり、エゼ
クター27からの噴流、気泡を食器収納槽3内に
拡散させるものである。通気パイプ11の途中に
は開閉弁12が設けられている。パイプ32には
ノズル押え25が設けられ、アームノズル8の回
転軸を構成すると共に、アームノズル8が圧力水
で抜けるのを防止している。ノズル押え25には
前記分散板16が一体に形成されている。
食器収納槽3の側壁上端部の溢水口29から下
方へ延びる溢水管13が設けられている。食器収
納槽3の底壁から溢水管13の途中に延びている
排水管15が設けられ、その排水管15の途中に
排水弁14が設けられている。外枠2の外面上部
にコントロールパネル28が配置されている。
ポンプ6の詳細構成を説明する。排水管15に
対向してフイルター17が設けられ、このフイル
ター17を覆つて仕切板18が設けられている。
前記洗浄用ランナー20を覆つてケーシング19
が設けられている。このケーシング19内の洗浄
用ランナー20の外方吐出側にケーシングストレ
ーナ21が設けられている。ケーシング19の外
側にポンプカバー22が設けられている。前記攪
拌翼を覆つて翼カバー24が設けられている。
次に、かかる食器洗浄機1の洗浄動作を説明す
る。この食器洗浄機1は第4図〜第9図に示す6
つの洗浄動作をすることが可能である。尚、第4
図〜第9図は洗浄動作をわかり易くするために、
概略図としてある。
まず第4図の洗浄動作は、通気パイプ11aの
開閉弁12aを閉じ、第1制御装置10aの位置
まで水を供給し、シーズヒータ9に通電した状態
で、ポンプモータ7に通電して洗浄用ランナー2
0を回転させ、ケーシング19の下面から水を吸
込み、ポンプ吐出口30からアームノズル8内へ
圧力水を供給し、アームノズル8の孔8aから圧
力水を上方の食器かご5内の直接噴射することに
より、食器に付着した汚れを剥離・分散させて行
うものである。この第4図の洗浄動作は従来と同
じである。尚、この場合、アームノズル8は自転
して、圧力水を全周にわたつて噴射する。
第5図の洗浄動作は通気パイプ11aの開閉弁
12aを開き、第1制御装置10aの位置まで水
を供給し、シーズヒータ9に通電した状態で、ポ
ンプモータ7に通電して洗浄用ランナー20を回
転させ、ケーシング19の下面から水を吸込み、
ポンプ吐出口からアームノズル8内に圧力水を供
給し、この際に通気パイプ11aを通して空気を
吸込んでこの圧力水の圧力を弱め、アームノズル
8の孔8aから弱められた圧力水を上方の食器に
噴射することにより、食器に付着した汚れを剥
離・分散させて行うものである。
また、第6図の洗浄動作は、通気パイプ11の
開閉弁12を開き、第1制御装置10aの位置ま
で水を供給し、シーズヒータ9に通電した状態
で、ポンプモータ7に通電して洗浄用ランナー2
0を回転させ、ケーシング19の下面から水を吸
込み、ポンプ吐出口30からアームノズル8内へ
圧力水を供給し、アームノズル8の孔8aから圧
力水を上方の食器かご5内の食器に直接噴射する
ことにより、食器に付着した汚れを剥離・分散さ
せて行うものである。この時、アームノズル8中
央のエゼクター27から出る水流にのみ空気を吸
引して、この水流のみを弱めたものである。この
部分以外のアームノズル8からの圧力水は、第3
図の洗浄動作と同一である。
第7図の洗浄動作は通気パイプ11aの開閉弁
12aを閉じ、第2制御装置10bの位置まで水
を供給して食器かご5内の食器を浸漬し、シーズ
ヒータ9に通電しない状態で、ポンプモータ7に
通電して洗浄用ランナー20を回転させ、ケーシ
ング19の下面から水を吸込み、ポンプ吐出口3
0からアームノズル8内に圧力水を供給し、アー
ムノズル8の孔8aからこの圧力水を上方の食器
に向けて放出することにより、食器に付着した汚
れを膨潤させると共に剥離させて行うものであ
る。尚、この場合も、アームノズル8は自転し
て、圧力水を全周にわたつて放出する。この時、
圧力水はアームノズル8の回転によつて変動し、
これが攪拌水流が生じているのと同一の効果が得
られる。但し、この時の圧力水は第3図の洗浄時
に比べ水圧によつて減衰した分だけ弱くなつてい
る。
第8図の洗浄動作は、通気パイプ11の開閉弁
12を開き、第2制御装置10bの位置まで水を
供給して食器かご5内の食器を浸漬し、シーズヒ
ータ9に通電しない状態で、ポンプモータ7に通
電して洗浄用ランナー20を回転させ、ケーシン
グ19の下面から水を吸込み、ポンプ吐出口30
からアームノズル8内に圧力水を供給し、この際
に通気パイプ11を通して空気を吸込んでこの空
気をエゼクター27により、ポンプ吐出口30a
からノズル31を経由して供給されるジエツト水
流と混合し、食器収納槽3内に気液混合水として
供給する。これにより、アームノズル8の孔8a
からこの圧力水を上方の食器に向けて放出すると
共に、エゼクター27からの気泡を食器収納槽3
内に分散させ食器に付着した汚水を膨潤させると
共に剥離させて行うものであり、第6図の洗浄動
作にさらに気泡の洗浄効果が加わるものである。
この場合もアームノズル8は自転して圧力水を全
周にわたつて放出すると共に気泡を分散させる。
第9図の洗浄動作は、通気パイプ11aの開閉
弁12aを開き、第2制御装置10bの位置まで
水を供給して食器かご5内の食器を浸漬し、シー
ズヒータ9に通電しない状態で、ポンプモータ7
に通電して洗浄用ランナー20を回転させ、ケー
シング19の下面から水を吸込み、ポンプ吐出口
30からアームノズル8内に圧力水を供給し、こ
の際に通気パイプ11aを通して空気を吸込んで
この空気と一緒にアームノズル8の孔8aから圧
力水を上方の食器に向けて放出することにより行
うものである。食器に付着した汚れは、潤滑さ
れ、圧力水の放出により攪拌と孔8aからの気泡
によつて剥離されて除去される。孔8aから放出
される空気は非常に細かな気泡となつて放出され
る。この気泡よつて、食器に付着した汚れは、気
泡の破裂による分解作用および気泡による剥離・
乳化作用によつて除去される。尚、この場合も、
アームノズル8は自転して、圧力水および気泡を
全周にわたつて放出する。
従つて、第8図の洗浄動作に比較して、気泡の
量が多く且つ食器収納槽3内への分散効果すなわ
ち、気泡洗浄の効果が大きくなる。しかしポンプ
に空気を吸い込むため、アームノズル8の孔8a
からの圧力水は小さくなる。
特に気泡洗浄においては、気泡の浮力により、
噴出された気泡は破裂、合一しながら必ず水面ま
で達する。このため食器をすき間なく置かれても
この間に気泡が入り込む、第10図に示す如く気
泡の浮力によるはく離作用が生じる。従つて食器
収納槽3内に収納して洗浄出来る食器量が増加す
る。
以上、第4図から第9図までの各々の洗浄方式
の特徴を比較すると第11図に示すごとくなる。
すなわち第4図の洗浄方式はアームノズル8の
圧力水を食器にあてるためには必ず食器と食器と
のすき間に多くとる必要があり、洗浄可能な食器
量は少なくなる。これに比較して第7図の洗浄動
作は水流の攪拌作用により、このすき間を小さく
できる。これに第8、第9図の気泡洗浄を加える
ことにより更にこのすき間を小さく出来、洗浄可
能な食器量が増加する。
而して食器の汚れ具合と量に応じて、前記6つ
の洗浄動作を単独あるいは組合わせて行なうこと
が出来る様になつている。
食器の汚れが普通の場合には、第4図の洗浄動
作で洗浄を行う。この洗浄動作は従来の洗浄動作
と同じであるので、同じ洗浄性能を得ることがで
きる。
食器の汚れがしつこいものの場合には、第7図
或いは第8,9図の洗浄動作で洗浄を行つて後、
第4図に洗浄動作で洗浄を行うことにより、食器
に付着したしつこい汚れを除去することができ
る。この場合、第7図と第8,9図の洗浄動作の
選択は、汚れのしつこさ具合および汚れの種類、
食器の量に応じて行えば良い。
食器の汚れが更にしつこいものの場合には、第
7図、或いは第8,9図の洗浄動作の前に第4図
の洗浄動作を加えることにより、その汚れの除去
が可能となる。
食器の汚れが著しく軽い場合には、第5図の洗
浄動作で洗浄を行う。第5図の洗浄動作によれ
ば、噴射される圧力水の圧力が弱くなつているの
で、この圧力水の噴射による騒音を低くおさえる
ことができると共に、軽い食器の洗浄時であつて
もこの圧力水で食器が飛びはねて食器どうしがぶ
つかり合うようなことを防止できる。
又、食器の汚れが普通の場合において、第7
図、或いは第8,9図の洗浄動作で洗浄を行つて
も良い、その選択は、食器に付着した汚れの具合
および汚れの種類食器の量に応じて行なえば良
い。
かかる食器洗浄機1によれば、回転するアーム
ノズル8の孔8aから圧力水を食器に直接噴射す
る洗浄動作と、食器を水中に浸漬し状態で、回転
するアームノズル8の孔8aから圧力を食器へ向
けて放出する洗浄動作とこの状態でさらに通気パ
イプ11,11aの開閉弁12,12aを制御す
るという非常に簡単な構成により回転するアーム
ノズル8の孔8aから気水混合液を食器に向けて
放出する洗浄動作とを、単独で或いは組合せて用
いることが可能であるので、食器に付着した汚れ
が普通であつてもしつこいものであつても、いず
れの汚れも適した洗浄が可能であると共に、食器
を水中に浸漬した状態での洗浄動作において回転
するアームノズル8の孔8aからの圧力水の放出
を利用しているので簡単な構成で洗浄性能を向上
できる。
又、回転するアームノズル8の孔8aから圧力
水を食器に直接噴射する洗浄動作において、通気
パイプ11aの開閉弁12aを制御するという非
常に簡単な構成により、圧力水の噴射圧力を調整
できる。これによつて、汚れが著しく軽い場合に
は、圧力水に噴射圧力を弱めて、騒音を低減し、
軽い食器の場合に食器が動いてぶつかり合うよう
なことを防止できる。
しかし、食器洗浄機においては、これら洗浄動
作の機械力による洗浄の他に洗浄水温よる洗浄力
の影響が大きい。第4図〜第9図の全ての洗浄動
作における洗浄水温を変えた場合の洗浄率と時間
の関係を求めるとほぼ第12図に示す傾向とな
る。
従つてこれら機械力と温度をうまく組合せた洗
浄方式をとることが有効である。
特に油脂類は温度は上げないと機械力のみでは
洗浄が出来ず、また澱粉についても温度が高くな
るほど、膨潤しやすく弱い機械力でも洗浄出来
る。これらの特質からみると第7図〜第9図の浸
漬洗浄方式では、この水温を上げるために、多量
の熱量と時間が必要となり、消費電力量が多くラ
ンニングコストがかかることになる。しかし、食
器類に均一に機械力を与えることが可能である。
また第4図〜第6図の洗浄動作については洗浄
水量が少ないため、水温を短時間で上昇させるこ
とが出来消費電力量も少なく洗浄時間も短縮でき
る。
従つてこのシヤワー洗浄と浸漬洗浄の各々の特
質を生かし、本発明においては、水量の少ないシ
ヤワー洗浄時水温を上昇させて油脂分を洗浄する
と共に、澱粉汚れの膨潤を行ないこの後常温水で
の浸漬洗浄を行なうことにより洗浄する組合わせ
洗浄方式とした。
かかる食器洗浄機の洗浄率を第13図〜第16
図により説明する。汚染物としては米飯を対象と
し、被洗体としてはφ230cmの平皿を用いたもの
である。汚染物の付着方法としては、平来の縁部
から20mmの部分に均等に米飯を付着させ、各洗浄
動作により一定時間洗浄し、その後の残存米飯付
着数より洗浄率を求めた。皿上部とは平皿の中心
より上部を指し、皿下部とは平皿の中心より下部
を指す。又、平皿は一定の間隔で食器洗浄槽内に
設置し、槽前部とは食器洗浄槽の中で食器洗浄機
正面部を指し、槽後部とは食器洗浄機裏面部を指
している。シヤワー洗浄とは、アームノズル8よ
り噴出する圧力水による洗浄を指し、その際の水
位はアームノズル8より下方すなわち第1の制御
装置10aに設定された水位で水温を40℃に保持
した洗浄である。又、気泡洗浄とは、平皿が浸漬
する状態に水位すなわち第2制御装置10bに設
定した、第9図の洗浄動作で、この際の水温は15
℃に保持した洗浄である。更に、水流洗浄とは、
気泡洗浄と同様の水位、水温でアームノズル8よ
り噴水する圧力水による洗浄を指すものである
(第7図の洗浄動作である)。第13図〜第16図
において、破線はシヤワー洗浄を5分間行つた結
果を示し、1は皿上部の洗浄率を示し、2は皿下
部の洗浄率を示している。
第13図の実線はシヤワー洗浄5分後、更に10
分間シヤワー洗浄を行つた場合の結果を表わす。
又第14図の実線はシヤワー洗浄5分後、更に10
分間水流洗浄を行つた場合の結果を表わす。又第
15図の実線はシヤワー洗浄5分後更に10分間気
泡洗浄を行つた結果を表わす。第13図から判る
ようにシヤワー洗浄のみ(従来の洗浄)は温湯を
使つているにもかかわらず皿上部や槽の端部など
を中心に圧力水の当らない部分が発生し、圧力水
の当つている部分の洗浄効果は大きい反面洗いム
ラの生じている事がわかる。又第14図からわか
るように水流洗浄を用いるとアームノズル8から
噴出する圧力水により洗浄槽内13に攪拌水流が
生じ、皿下部を中心にシヤワー洗浄では除去でき
なかつた部分の汚れが効果的に除去できた事がわ
かる。しかし、水流洗浄は圧力の減衰がある為に
皿上部まで水流が伝達され難く、皿上部の洗浄効
果に問題がある。しかし、気泡洗浄を行つた場合
は第15図に示すように、シヤワー洗浄や水流洗
浄で除去し難かつた皿上部の汚れが効果的に除去
できた事がわかる。これは発生した気泡が上昇す
るに従つて浮力を有している為に上昇速度が上が
る事と水圧が下がる為に気泡径が大きくなつてゆ
く事に起因する現象である。従つて水流洗浄と気
泡洗浄を組合わせる事により洗浄槽内で均一な物
理力分布を得る事が可能になり洗いムラを解消す
る事ができる。第16図の実線はシヤワー洗浄5
分後水洗洗浄を5分行い、更にその後気泡洗浄を
5分行つた結果を示す。一点鎖線は水流洗浄を示
し、実線は気泡洗浄を示す。全工程終了後には洗
いムラの少ない高い洗浄レベルが得られた事が判
る。又、深い皿や碗類等の凹凸の大きい形状の被
洗体の場合は平皿に比べて皿にシヤワー洗浄では
除去できない部分が大きくなり、本発明による効
果が大きくなる。又、本件では全ての水道水を用
いたが、シヤワー洗浄、水流洗浄、気泡洗浄いず
れにおいても界面活性剤や酸素等の洗剤を利用す
ると更に効果的である。又、水流洗浄、気泡洗浄
の際に温湯を用いると更に効果的である。又、本
件では水流洗浄の後に気泡洗浄を行つたがこの逆
でも良い。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は、食器収納槽の底
部にアームノズルを回転自在に配置し、このアー
ムノズルの上面に複数の小さな孔を有し、前記食
器収納槽の水を前記アームノズルに圧力水として
供給するポンプを備え、前記アームノズルの上方
の前記食器収納槽内に食器を収納する食器洗浄機
において、前記食器収納槽内の水位を設定する水
位設定手段を備え、この水位設定手段は前記アー
ムノズルより低い水位と高い水位に水位設定の選
択ができるようにし、前記ポンプの吐出口は、前
記アームノズルに連通するアームノズル用通路
と、このアームノズル用通路の内側に設けるエゼ
クター用パイプと、このエゼクター用パイプの内
側に設けたノズル通路用のノズル管を有し、この
ノズル通路用ノズル管の前方のエゼクター用パイ
プ内にエゼクター室を設け、エゼクター用パイプ
にはノズル通路用ノズル管の先端より後退した位
置にあたる部位に空気吸引口を設け、この空気吸
引口に連通する通気パイプに開閉弁を設け、エゼ
クター用パイプの吐出側前方に分散板を設けたこ
とを特徴とする食器洗浄機にある。
上記構成によれば、次のような良さがある。
(1) 洗浄水中に食器を浸漬しない状態で回転する
アームノズルの孔から圧力水を食器に直接噴射
する洗浄動作と、洗浄水中に食器を浸漬した状
態で回転するアームノズルの孔から圧力水を食
器に向けて噴出する洗浄作用を、それぞれ単独
あるいは組合せて行なうことができるので、食
器に付着した軽い汚れ、普通の汚れ、しつこい
汚れであつてそれに適した洗浄を選ぶことによ
り良く洗い落すことができる。
(2) 洗浄水中に食器を侵漬した状態ないし洗浄水
中に食器を浸漬しない状態の上記洗浄動作に際
し、開閉弁を開くことにより、ノズル通路用ノ
ズル管のノズルから噴出する噴出流にエゼクタ
ー作用により空気の混入が行なわれ、この空気
混入噴流が分散板で分散されて食器に放出され
る。ノズルアームによる圧力水に空気混入噴流
が加わるので食器に付着する汚れはさらに落ち
やすくなるのである。
(3) 空気混入は、ポンプ吐出口のアームノズル用
通路の内側に設けるエゼクター用パイプと、こ
のエゼクター用パイプの内側に設けるノズル通
路用ノズル管とを有し、このノズル通路管のエ
ゼクター用パイプ内にエゼクター室を設け、エ
ゼクター用パイプにはエゼクター用ノズル管の
先端より後退した位置にあたる部位に空気吸引
口を設ける構成で実現できるので、アームノズ
ル用通路と一緒にまとまりコンパクトである。
また、空気混入噴流はアームノズルの中央から
放出して分散板で放射状に放出できるので食器
収納槽全体に空気混入噴流を出すことができ、
かたよりの少ない洗浄が得られる。
(4) エゼクター用パイプに流入する空気量を開閉
弁で調整してもポンプの吐出能力は変化しない
ので、空気混入量の調整によりアームノズルの
圧力変化がきたす不具合はないのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の食器洗浄後の縦断面図、第2
図は同食器洗浄機の蓋を除いた状態の平面図、第
3図はエゼクター部の詳細図、第4図〜第9図は
同食器洗浄機の異なる洗浄動作の説明概略図、第
10図は気泡の洗浄効果の説明図、第11図は各
各の洗浄動作の特徴説明図、第12図は同洗浄機
の洗浄水温による洗浄率と時間の関係を示す図、
第13図〜第16図は本発明組合せ洗浄の洗浄効
果を示す説明図である。 1……食器洗浄機、3……食器収納槽、4……
蓋、6……ポンプ、8……アームノズル、8a…
…孔、9……ヒータ、10a……第1制御装置、
10b……第2制御装置、11……通気パイプ、
12……開閉弁、27……エジエクター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 食器収納槽の底部にアームノズルを回転自在
    に配置し、このアームノズルの上面に複数の小さ
    な孔を有し、前記食器収納槽の水を前記アームノ
    ズルに圧力水として供給するポンプを備え、前記
    アームノズルの上方の前記食器収納槽内に食器を
    収納する食器洗浄機において、 前記食器収納槽内の水位を設定する水位設定手
    段を備え、この水位設定手段は前記アームノズル
    より低い水位と高い水位に水位設定の選択ができ
    るようにし、 前記ポンプの吐出口は、前記アームノズルに連
    通するアームノズル用通路と、このアームノズル
    用通路の内側に設けるエゼクター用パイプと、こ
    のエゼクター用パイプの内側に設けたノズル通路
    用ノズル管を有し、このノズル通路用ノズル管の
    前方のエゼクター用パイプ内にエゼクター室を設
    け、エゼクター用パイプにはノズル通路用ノズル
    管の先端より後退した位置にあたる部位に空気吸
    引口を設け、 この空気吸引口に連通する通気パイプに開閉弁
    を設け、 エゼクター用パイプの吐出側前方に分散板を設
    けたことを特徴とする食器洗浄機。
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JPS4916196U (ja) * 1972-05-15 1974-02-09
JPS5348549U (ja) * 1976-09-29 1978-04-24

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