JPH05347729A - スチル/ムービ・ビデオ・カメラおよびその映像信号生成方法 - Google Patents

スチル/ムービ・ビデオ・カメラおよびその映像信号生成方法

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JPH05347729A
JPH05347729A JP4177760A JP17776092A JPH05347729A JP H05347729 A JPH05347729 A JP H05347729A JP 4177760 A JP4177760 A JP 4177760A JP 17776092 A JP17776092 A JP 17776092A JP H05347729 A JPH05347729 A JP H05347729A
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field
video signal
exposure time
video
signal
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JP4177760A
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Inventor
Masashi Kantani
正史 乾谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体の動きによる惚けのない鮮明なスチル
再生と連続感のある自然な動きのムービ再生が可能なス
チル/ムービ・ビデオ・カメラを提供する。 【構成】 インターレース走査により1フレームについ
て第1フィールドと第2フィールドの映像信号を出力す
るとともに,各フィールドの信号電荷の転送路へのシフ
ト・タイミングに応じて各フィールドの露光時間が制御
可能な固体電子撮像素子1を用いる。第1フィールドと
第2フィールドの各露光時間を,2フィールド分の露光
時間を配分して1フィールド期間より短い第1の露光時
間TAと1フィールド期間より長い第2の露光時間TB
とするように,上記固体電子撮像素子における各フィー
ルドの信号電荷を転送路へシフトさせる。上記固体電子
撮像素子から出力される映像信号を,AGC5におい
て,上記第1および第2の露光時間に応じて,各フィー
ルドの映像信号の表わす輝度がほぼ等しくなるようなゲ
インで,フィールドごとに増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,被写体を連続的に撮影するこ
とにより得られる映像信号から,スチル再生とムービ再
生を行うスチル/ムービ・ビデオ・カメラおよびその映
像信号生成方法に関する。
【0002】
【背景技術】一般に,ビデオ・カメラでは1/60秒のシ
ャッタ・スピードで撮影が行われる。このため,このム
ービ映像信号から被写体の動きのなかの1駒をスチル再
生しようとする場合,画像の流れた惚けた再生しか行う
ことができない。
【0003】動きのある被写体についてスチル再生時に
鮮明な画像を得るためには,高速のシャッタ・スピード
で撮影を行わなければならないが,そうするとムービ再
生時に画像の各駒の連続感が失われ,再生された画像に
おける被写体の動きが非常に不自然なものとなり,二つ
の要求は両立しない。
【0004】
【発明の概要】この発明は,スチル/ムービ・ビデオ・
カメラにおける矛盾する上記の二つの要求を同時に満す
ことを目的とする。すなわち,動きのある被写体を連続
的に撮影することにより得られる映像信号から,被写体
の動きによる惚けのない鮮明なスチル再生と連続感のあ
る自然な動きのムービ再生とを行うことのできるスチル
/ムービ・ビデオ・カメラおよびその映像信号生成方法
を提供することを目的とする。
【0005】この発明によるスチル/ムービ・ビデオ・
カメラは,インターレース走査により1フレームについ
て第1フィールドと第2フィールドの映像信号を出力す
るとともに,各フィールドの信号電荷の転送路へのシフ
ト・タイミングによって各フィールドの露光時間が制御
可能な固体電子撮像素子,第1フィールドと第2フィー
ルドのいずれか一方の第1の露光時間を1フィールド期
間よりも短くし,他方の第2の露光時間を2フィールド
期間から第1の露光時間を差し引いた残り時間とするよ
うに,上記固体電子撮像素子における各フィールドの信
号電荷を転送路へシフトさせるためのフィールド・シフ
ト・パルスを発生する露光タイミング制御手段,上記固
体電子撮像素子から出力される映像信号を増幅するゲイ
ン制御可能な増幅回路,および第1および第2の露光時
間に応じて,上記増幅回路から出力される各フィールド
の映像信号の表わす輝度がほぼ等しくなるように,フィ
ールドごとに上記増幅回路のゲインを制御するゲイン制
御手段を備えている。
【0006】この発明によるスチル/ムービ・ビデオ・
カメラにおける映像信号生成方法は,インターレース走
査により1フレームについて第1フィールドと第2フィ
ールドの映像信号を出力するとともに,各フィールドの
信号電荷の転送路へのシフト・タイミングに応じて各フ
ィールドの露光時間が制御可能な固体電子撮像素子を用
い,第1フィールドと第2フィールドの各露光時間を,
2フィールド分の露光時間を配分して1フィールド期間
より短い第1の露光時間と1フィールド期間より長い第
2の露光時間とするように,上記固体電子撮像素子にお
ける各フィールドの信号電荷を転送路へシフトさせ,上
記固体電子撮像素子から出力される映像信号を,上記第
1および第2の露光時間に応じて,各フィールドの映像
信号の表わす輝度がほぼ等しくなるようなゲインで,フ
ィールドごとに増幅するものである。
【0007】この発明によると,第1の露光時間を鮮明
なスチル画像,またはプリントが得られるように1フィ
ールド期間よりも短く決定すればよい。これにより,ビ
デオ・カメラの映像信号から鮮明なスチル画像またはプ
リントを得ることができる。また,第1と第2の露光時
間はフィールド・シフトのために要する時間等の固体電
子撮像素子を駆動するための時間を除いて相互につなが
っており,このため,ムービにおいても連続的に動く再
生画像を得ることができる。
【0008】第1の露光時間と第2の露光時間は異なる
ので,これらの露光時間に対応する2つのフィールドの
映像信号のレベルが異なってしまう。そこでこの発明に
おいては,固体電子撮像素子から出力される映像信号を
増幅する増幅回路のゲインを,両フィールドの映像信号
のレベルがほぼ等しくなるように制御している。これに
よって,ムービ画像の再生を行った場合でも,両フィー
ルドの映像信号の輝度がほぼ等しく,フリッカの発生を
抑制することができる。
【0009】上記の増幅回路のゲイン制御の第1の実施
態様においては,第1の露光時間と第2の露光時間の比
の逆数に対応する比をもつ2種類のゲインが上記増幅回
路に設定されるように,これらのゲインがフィールドご
とに切換えられる。
【0010】ゲイン制御の第2の実施態様においては,
上記増幅回路から出力される映像信号の輝度信号成分が
第1フィールド期間および第2フィールド期間のそれぞ
れにわたって2つの積分回路を用いて積分され,これら
の積分回路の積分出力が等しくなるように2種類のゲイ
ンが設定され,これらのゲインがフィールドごとに切換
えられる。
【0011】上記第2の実施態様においては,一般に
は,一方のゲインが固定され,他方のゲインが上記積分
出力に応じて制御されるであろう。
【0012】上記第2の実施態様によれば,増幅回路の
ゲインがリアル・タイムで制御され,増幅回路からの出
力映像信号が表わす輝度が変動しても,各フィールドの
映像信号の表わす輝度を常に等しく保つことができる。
したがって,フリッカの発生がほぼ完全に防止される。
【0013】この発明では撮像した被写体像を表わす映
像信号をスチル・モードおよびムービ・モードでそれぞ
れ出力することができる。映像信号の出力の態様には,
今撮影している被写体像を表わす映像信号をリアル・タ
イムで出力するものと,撮影された被写体像を表わす映
像信号を磁気テープ等の磁気記録媒体に一旦記録したの
ちこれを読出して出力するものとがある。
【0014】いずれの態様においても,この発明による
と,スチル・モードの映像信号を出力するための回路
は,上記増幅回路の出力映像信号に基づいて作成された
表示のための映像信号を1フィールド期間遅延させる遅
延手段,および上記遅延手段の出力映像信号と上記表示
のための映像信号とを,常に第1の露光時間で露光され
ることにより生成されたフィールドの映像信号が出力さ
れるように,フィールドごとに切換える切換手段を備え
ている。
【0015】この回路によって,スチル再生に適した第
1の露光時間の露光条件で撮影した画像のみが出力され
ることになる。
【0016】上記のいずれの態様においても,この発明
によるムービ・モードの映像信号を出力するための回路
は,上記増幅回路の出力映像信号に基づいて作成された
表示のための映像信号を1フィールド期間遅延させる遅
延手段,および上記遅延手段の出力映像信号と上記表示
のための映像信号とを合成して出力する合成手段を備え
ている。
【0017】この回路によれば,互いに露光時間の異な
る各フィールドの映像信号が加算され,ムービ・ビデオ
信号の各フィールドにおける輝度が平均化されるので,
ムービ再生画像におけるフリッカの発生を防止できると
ともに,スムーズな動きを示すムービ再生画像が得られ
る。
【0018】
【実施例】以下,この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0019】図1は,この発明によるスチル/ムービ・
ビデオ・カメラの電気的構成を示すブロック図であり,
図2はこのビデオ・カメラの動作を示すタイム・チャー
トである。
【0020】図1のビデオ・カメラの動作を図2を参照
しながら説明する。
【0021】図1において,フレーム・インタライン・
トランスファ(FIT)−CCD(固体電子撮像素子)
1は,イメージ部1A,ストレージ部1Bおよび水平転
送路1Cを有している。イメージ部1Aには縦,横に配
置された多数のフォト・ダイオード(光電変換素子),
およびこれらのフォト・ダイオードの間に縦方向に配置
された垂直転送路が設けられている。
【0022】スチル再生に適した映像信号を得るため
に,インターレース走査(飛び越し走査)の2フィール
ドのうちの1フィールド(これをAフィールドとする)
が,適切なスチル画像が得られる第1の露光時間TAで
露光されることにより得られる映像信号によって構成さ
れる。他のフィールド(これをBフィールドとする)
は,1フレーム=2フィールド期間Tから第1の露光時
間TAを差し引いた残り時間TB(第2の露光時間)で
露光されることにより得られる映像信号によって構成さ
れる。すなわち,2フィールド期間(1/30秒)を,互
いに異なる露光時間TAとTBで配分する。第1の露光
時間TAは1フィールド期間(1/60秒)よりも短く,
一般には,1/250 秒以下に設定されるであろう。
【0023】制御装置15はこれらの2種類の露光時間T
AとTBとを決定する。露光時間TAとTBの設定には
いくつかの態様がある。
【0024】スチル再生に適した映像信号を得るための
シャッタ速度(第1の露光時間TA)をマニアル操作で
カメラの使用者が設定する場合には,カメラの使用者が
設定したシャッタ速度が第1の露光時間TAとして採用
され,この第1の露光時間TAを用いて第2の露光時間
TBが決定される。
【0025】自動露光制御(AE)機能を備えたカメラ
においては,測光素子17からの測光信号に基づいて露光
量が決定される。絞りを各フィールドごとに(Aフィー
ルドとBフィールドとの間で)変えることはきわめて困
難であるから,絞りの開口値は固定されよう。この絞り
の開口値は一般にムービ・モードに適した値に設定され
よう。すなわち,第2の露光時間TBと測光信号の表わ
す入射光量とを考慮して絞り開口値が決定される(シャ
ッタ速度優先)。第2の露光時間TBは1/60秒よりも
1/30秒に近い値になることが予想される。一方,スチ
ル再生のための第1の露光時間TAは絞り開口値と測光
信号とを考慮して決定されよう(絞り優先)。これらの
第1の露光時間TAと第2の露光時間TBとの間にはT
A+TBが1/30秒(=T)にほぼ等しいという関係が
ある。したがって,最も適切には,上述した3つの条件
を満たすように,第1,第2の露光時間TA,TBおよ
び絞り開口値が決定されよう。制御装置15における処理
を簡略化するために,測光信号の表わす入射光量をパラ
メータとして,第1,第2の露光時間TA,TBおよび
絞り開口値の関係をテーブルにしてあらかじめ設定して
おいてもよい。処理を簡略化するために,第2の露光時
間を一定値(たとえば1/60秒+1/120 秒;TAが1
/120 秒以上にはならないことが前提)と固定しておい
てもよい。この場合には,第1の露光時間が1/250
秒,1/500 秒のようにより短い時間に設定されたとき
には,第1の露光時間TAと第2の露光時間TBとの間
にはわずかの時間間隔が生じることになるが,ムービ再
生画像の連続性を損わない程度であれば許容されよう。
2フィールド期間をTAとTBで配分するとは,このよ
うな時間間隔の存在を許容する趣旨である。要するに,
第1の露光時間TAが1/60秒以下で,第2の露光時間
TBが1/60秒以上であればよい。
【0026】制御装置15はこのようにして決定した第1
および第2の露光時間TA,TBを表わす指令信号を同
期信号発生回路(以下,SSGという)3に与える。こ
れに応答してSSG3は,垂直同期信号VD,水平同期
信号,垂直同期信号に同期したフィールド・インデック
ス信号FI,およびCCD駆動制御信号を発生する。垂
直同期信号VD,水平同期信号およびCCD駆動制御信
号はCCD駆動タイミング・パルス発生回路2に与えら
れる。
【0027】CCD駆動タイミング・パルス発生回路2
はこれらの入力信号に基づいて,FIT−CCD1を駆
動するための各種パルス信号を発生する。FIT−CC
D1を駆動するためのパルス信号には,Aフィールドの
映像信号を得るためのフィールド・シフト・パルスF
A,Bフィールドの映像信号を得るためのフィールド・
シフト・パルスFB,不要電荷の掃出しのためのクリア
・パルス,イメージ部1Aの垂直転送路の信号電荷をス
トレージ部1Bへ転送するための転送パルスTP,水平
転送路1Cを駆動するための水平駆動パルスおよび画素
クロック等が含まれる。Bフィールド・シフト・パルス
FBは垂直同期信号VDに同期している。
【0028】被写体の撮影の前にFIT−CCD1にク
リア・パルスが与えられ,不要電荷の掃出しが行なわれ
る。
【0029】FIT−CCD1のイメージ部1Aに含ま
れる多数のフォトダイオードによって蓄積される信号電
荷はフィールド・シフト・パルスFAまたはFBによっ
てすべて垂直転送路に転送される。
【0030】FIT−CCD1にフィールド・シフト・
パルスFBが与えられるときには,上下に隣接する2つ
のフォトダイオードに蓄積されていた信号電荷が垂直転
送路においてそれぞれ混合される。混合された信号電荷
は垂直同期信号VDと同期した転送パルスTPによっ
て,ストレージ部1Bに高速で転送される。ストレージ
部1Bに転送された電荷は,この垂直同期信号VDから
始まる1Vの垂直走査期間(1フィールド期間)におい
て,水平駆動パルスによって1水平ライン分ずつ順次水
平転送路1Cに送られ,さらにこの水平転送路1Cにお
いて画素クロックによって順次シフトされてBフィール
ドの映像信号として読出される。
【0031】フィールド・シフト・パルスFBの出力
後,露光時間TAが経過して,FIT−CCD1にフィ
ールド・シフト・パルスFAが与えられるときには,す
べてのフォトダイオードに蓄積された信号電荷が垂直転
送路に転送され,フィールド・シフト・パルスFBが与
えられたときのフォトダイオードの組合わせと異なる組
合わせで上下に隣接する2つのフォトダイオードに蓄積
されていた信号電荷が,垂直転送路においてそれぞれ混
合される。混合された信号電荷は次の垂直同期信号VD
に同期する転送パルスTPによってストレージ部1Bに
転送され,この垂直同期信号VDから始まる1フィール
ド期間にわたってBフィールドの信号電荷と同じよう
に,水平転送路1Cを経てAフィールドの映像信号とし
て読出される。
【0032】このようにして,第1の露光時間TAで露
光されたAフィールドの映像信号(図2ではA1 ,A2
等で示されている)と,第2の露光時間TBで露光され
たBフィールドの映像信号(図2ではB0 ,B1 等で示
されている)とが,1Vごとに交互に読出されることに
なる。
【0033】AフィールドおよびBフィールドにおいて
すべてのフォトダイオードに蓄積された信号電荷を読出
し,上下に隣接する2つのフォトダイオードの組合わせ
を変えて信号電荷を混合することにより2つのフィール
ド信号を得ている。したがって高輝度の映像信号が得ら
れることになる。
【0034】FIT−CCD1から読出されたAフィー
ルドおよびBフィールドの映像信号は,相関二重サンプ
リング回路(CDS)4を介して自動利得制御回路(A
GC)(増幅回路)5に入力される。
【0035】このAGC5のゲインは,SSG3からの
フィールド・インデックス信号FIにより切換えられる
切換スイッチ(切換手段)6を通してndBと0dBと
の間でフィールドごとに切換え制御される。
【0036】上述したように,Aフィールドの映像信号
は1フィールド期間よりも短い露光時間TAの下で露光
されることにより生成され,Bフィールドの映像信号は
1フィールド期間よりも長い露光時間TBの下で露光さ
れることにより生成されたものであるから,Aフィール
ドの映像信号の輝度レベルとBフィールドの映像信号の
輝度レベルは異なり,Aフィールドの映像信号の輝度レ
ベルの方が低い。
【0037】そこでAGC5のゲインをAフィールドの
映像信号に対してはndB(n>0),Bフィールドの
映像信号に対しては0dBとなるようにフィールドごと
に切換える。
【0038】制御装置15は露光時間TAとTBとに基づ
いてAフィールドの映像信号に対するゲインndBを決
定する。原理的には,Aフィールドの映像信号の平均輝
度とBフィールドの映像信号の平均輝度とがほぼ等しく
なるようにすればよい。制御装置15はAフィールドに対
するゲインとBフィールドに対するゲインとの比が露光
時間TAとTBとの比の逆数になるように,ゲインnd
Bを決定し,ゲインndBを表わすディジタル信号を出
力する。このディジタル信号はD/A変換器16によって
アナログ電圧に変換されて切換スイッチ6の端子SAに
与えられる。一方,切換スイッチ6の端子SBは接地さ
れている(0Vの電圧)。Aフィールドの映像信号がA
GC5に入力している期間においては切換スイッチ6は
端子SAに接続され,Bフィールドの映像信号がAGC
5に入力している期間においては切換スイッチ6は端子
SBに接続される。
【0039】Bフィールドのゲインを0dBとせずに,
他の任意のゲインとしてもよいのはいうまでもない。B
フィールドに対するゲインと,露光時間の比TA/TB
とによってAフィールドに対するゲインを決定すればよ
い。
【0040】このようにして,フィールドごとに露光時
間が異なることになる映像信号のレベルの相違がAGC
5によって補正されるので,AGC5の出力映像信号の
表わす輝度はAフィールドとBフィールドとにおいてほ
ぼ同じとなる。
【0041】AGC5から出力される映像信号は,撮像
系信号処理回路7において色バランス調整,ガンマ補正
および色差信号の生成等の信号処理が施された後,記録
再生信号処理回路8に与えられ,ここでプリエンファシ
ス(高域強調),FM変調等の記録処理が施され,増幅
器9を通して磁気ヘッド10によりビデオ・テープ11に記
録される。
【0042】記録再生信号処理回路8は再生動作も行
う。再生モードにおいては,ビデオ・テープ11に記録さ
れている映像信号は磁気ヘッド10によって読取られ,増
幅器9を経て記録再生信号処理回路8に与えられる。こ
の回路8は読取った映像信号の復調,デエンファシス処
理等を行う。
【0043】この実施例におけるスチル/ムービ・ビデ
オ・カメラは,スチル画像を表わすスチル・ビデオ信号
と,ムービ画像を表わすムービ・ビデオ信号とを出力す
る。これらのビデオ信号の出力は,撮影モードにおいて
現に撮影している画像と,再生モードにおいてビデオ・
テープ11から再生された画像のいずれについても可能で
ある。
【0044】ビデオ信号の出力回路は,入力映像信号を
1フィールド遅延させる遅延回路12,加算回路13および
切換スイッチ14を備えている。
【0045】撮影モードにおいて撮像系信号処理回路7
から出力される映像信号は記録再生信号処理回路8をそ
のまま通って,再生モードにおいてビデオ・テープ11か
ら読出された映像信号は記録再生信号処理回路8で再生
信号処理されたのち,遅延回路12,加算回路13および切
換スイッチ14の端子SAに与えられる。遅延回路12の1
フィールド期間遅れた映像信号は切換スイッチ14の端子
SBおよび加算回路13に与えられる。切換スイッチ14は
フィールド・インデックス信号FIによって,Aフィー
ルドのときは端子SAに,Bフィールドのときは端子S
Bにそれぞれ接続されるように切換制御される。
【0046】したがって,加算回路13からは,現フィー
ルドの映像信号と1フィールド前の映像信号との加算結
果(たとえばA1 +B0 ,B1 +A1 ,A2 +B1 等)
によって表わされるムービ・ビデオ信号が出力される。
このような,AフィールドとBフィールドの映像信号の
合成によってフリッカのきわめて減少したまたは殆ど無
い,しかも動きに連続性のあるムービ・ビデオ信号が得
られる。
【0047】また,切換スイッチ14からは,スチル再生
に適した露光により得られたAフィールドの映像信号
(たとえばA1 ,A1 ,A2 ,A2 等)がスチル・ビデ
オ信号として出力される。
【0048】遅延回路12はアナログ遅延回路のみならず
フィールド・メモリによっても実現できる。この場合に
は,フィールド・メモリの前,後段にA/D変換器,D
/A変換器がそれぞれ接続されよう(映像信号がアナロ
グの場合)。
【0049】このようにして,スチル再生は高速シャッ
タ・スピードで撮影されたAフィールドの映像信号のみ
から行われることとなり,動きのある被写体を撮影した
場合であっても,動きによる惚けの無い鮮明な画像の表
示またはプリントが実現される。また,ムービ再生時に
は,ムービ撮影のシャッタ・スピードで撮影されたBフ
ィールドの映像信号を含む映像信号により動きのスムー
ズな自然なムービ画像が得られる。
【0050】図3は,ゲイン制御回路の他の実施例を示
すものである。以下,この実施例を説明する。
【0051】このゲイン制御回路は,2つの積分回路20
Aと20Bとを含んでいる。これらの積分回路20Aと20B
はそれぞれ直列に接続された抵抗とコンデンサとにより
構成されている。また,これらの積分回路20Aと20Bに
は,撮像系信号処理回路7から出力される輝度信号Yが
切換スイッチ28を介して与えられる。積分回路20Aと20
Bの積分出力VA ,VB は差動増幅器21の正,負入力端
子にそれぞれ与えられる。差動増幅器21の出力は,コン
デンサ22aを含む積分回路22に与えられる。AGC5の
ゲインは切換スイッチ18を介して与えられる一定電圧E
O または積分回路22の出力電圧(コンデンサ22aの端子
電圧)EH によって制御される。一定電圧EO はBフィ
ールドの映像信号のためのゲインを規定し,積分回路22
の出力電圧EH がAフィールドの映像信号のためのゲイ
ンを規定する。
【0052】切換スイッチ18および28は,フィールド・
インデックス信号FIによってAフィールドの期間にお
いてSA1,SA2側に,Bフィールドの期間において
SB1,SB2側にそれぞれ切換えられる。上述したよ
うにAフィールドの映像信号よりもBフィールドの映像
信号の方が輝度レベルが高い。したがって,過渡状態に
おいては,積分回路20Bの出力電圧VB の方が積分回路
20Aの出力電圧VA よりも大きく,差動増幅器21の出力
は正に大きく,積分回路22のコンデンサ22aに充電され
ることによりその出力電圧EH が高くなる。これにとも
ない,Aフィールドの期間においてAGC5のゲインが
増大し,撮像系信号処理回路7から出力されるAフィー
ルドの輝度信号の平均値レベルが増大していく。したが
って積分回路20Aの積分出力VA が増大し,積分回路20
Bの積分出力VA との差が小さくなる。
【0053】積分回路20Aの積分出力VA と積分回路20
Bの積分出力VB との差が零になったときから定常状態
に移る。この定常状態では積分回路22の出力電圧EH
一定電圧EO よりも高く,AGC5においてBフィール
ドよりもAフィールドの映像信号に対するゲインが大き
くなっている。そして,信号処理回路7から出力される
Aフィールドの輝度信号とBフィールドの輝度信号の平
均的レベルは等しい。このようにして,フィールド間の
輝度差がなくなり,再生画像におけるフリッカの発生が
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例によるスチル/ムービ・ビデ
オ・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すスチル/ムービ・ビデオ・カメラの
動作を示すタイム・チャートである。
【図3】ゲイン制御手段の他の実施例の電気的回路構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 FIT−CCD 2 CCD駆動タイミング・パルス発生回路 3 同期信号発生回路 5 自動利得制御回路 6 切換スイッチ 12 遅延回路 14,18,28 切換スイッチ 20A 積分回路 20B 積分回路 21 差動増幅器 22 積分回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターレース走査により1フレームに
    ついて第1フィールドと第2フィールドの映像信号を出
    力するとともに,各フィールドの信号電荷の転送路への
    シフト・タイミングによって各フィールドの露光時間が
    制御可能な固体電子撮像素子, 第1フィールドと第2フィールドのいずれか一方の第1
    の露光時間を1フィールド期間よりも短くし,他方の第
    2の露光時間を2フィールド期間から第1の露光時間を
    差し引いた残り時間とするように,上記固体電子撮像素
    子における各フィールドの信号電荷を転送路へシフトさ
    せるためのフィールド・シフト・パルスを発生する露光
    タイミング制御手段, 上記固体電子撮像素子から出力される映像信号を増幅す
    るゲイン制御可能な増幅回路,および第1および第2の
    露光時間に応じて,上記増幅回路から出力される各フィ
    ールドの映像信号の表わす輝度がほぼ等しくなるよう
    に,フィールドごとに上記増幅回路のゲインを制御する
    ゲイン制御手段, を備えたスチル/ムービ・ビデオ・カメラ。
  2. 【請求項2】 上記ゲイン制御手段が,第1の露光時間
    と第2の露光時間の比の逆数に対応する比をもつ2種類
    のゲインが上記増幅回路に設定されるように,これらの
    ゲインをフィールドごとに切換えるものである,請求項
    1に記載のスチル/ムービ・ビデオ・カメラ。
  3. 【請求項3】 上記ゲイン制御手段が, 上記増幅回路から出力される映像信号の輝度信号成分を
    第1フィールド期間および第2フィールド期間のそれぞ
    れにわたって積分する2つの積分回路,およびこれらの
    積分回路の積分出力が等しくなるように2種類のゲイン
    を設定し,これらのゲインをフィールドごとに切換える
    切換手段, から構成されている請求項1に記載のスチル/ムービ・
    ビデオ・カメラ。
  4. 【請求項4】 上記増幅回路の出力映像信号に基づいて
    作成された表示のための映像信号を1フィールド期間遅
    延させる遅延手段,および上記遅延手段の出力映像信号
    と上記表示のための映像信号とを,常に第1の露光時間
    で露光されることにより生成されたフィールドの映像信
    号が出力されるように,フィールドごとに切換える切換
    手段, をさらに備えた請求項1に記載のスチル/ムービ・ビデ
    オ・カメラ。
  5. 【請求項5】 上記増幅回路の出力映像信号に基づいて
    作成された表示のための映像信号を1フィールド期間遅
    延させる遅延手段,および上記遅延手段の出力映像信号
    と上記表示のための映像信号とを合成して出力する合成
    手段, をさらに備えた請求項1に記載のスチル/ムービ・ビデ
    オ・カメラ。
  6. 【請求項6】 インターレース走査により1フレームに
    ついて第1フィールドと第2フィールドの映像信号を出
    力するとともに,各フィールドの信号電荷の転送路への
    シフト・タイミングに応じて各フィールドの露光時間が
    制御可能な固体電子撮像素子を用い, 第1フィールドと第2フィールドの各露光時間を,2フ
    ィールド分の露光時間を配分して1フィールド期間より
    短い第1の露光時間と1フィールド期間より長い第2の
    露光時間とするように,上記固体電子撮像素子における
    各フィールドの信号電荷を転送路へシフトさせ, 上記固体電子撮像素子から出力される映像信号を,上記
    第1および第2の露光時間に応じて,各フィールドの映
    像信号の表わす輝度がほぼ等しくなるようなゲインで,
    フィールドごとに増幅する, スチル/ムービ・ビデオ・カメラにおける映像信号生成
    方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の露光時間と第2の露光時間の
    比の逆数に対応する比をもつ2種類のゲインを設定し,
    これらのゲインをフィールドごとに切換える,請求項6
    に記載のスチル/ムービ・ビデオ・カメラにおける映像
    信号生成方法。
  8. 【請求項8】 上記の増幅された映像信号の輝度信号成
    分を第1フィールド期間および第2フィールド期間のそ
    れぞれにわたって積分し, これらの積分値が等しくなるように2種類のゲインを設
    定し,これらのゲインをフィールドごとに切換える, 請求項6に記載のスチル/ムービ・ビデオ・カメラにお
    ける映像信号生成方法。
  9. 【請求項9】 上記の増幅された映像信号に基づいて作
    成された表示のための映像信号を1フィールド期間遅延
    させ, 上記の1フィールド期間遅延された映像信号と上記表示
    のための映像信号とをフィールドごとに切換えて,常に
    第1の露光時間で露光されることにより生成されたフィ
    ールドの映像信号を出力させる,請求項6に記載のスチ
    ル/ムービ・ビデオ・カメラにおける映像信号生成方
    法。
  10. 【請求項10】 上記の増幅された映像信号に基づいて
    作成された表示のための映像信号を1フィールド期間遅
    延させ, 上記の1フィールド期間遅延された映像信号と上記表示
    のための映像信号とを合成して出力する, 請求項6に記載のスチル/ムービ・ビデオ・カメラにお
    ける映像信号生成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055524A (ja) * 2010-10-08 2011-03-17 Casio Computer Co Ltd 撮像装置及びそのプログラム

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