JPH11168741A - 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理方法及び映像信号処理装置

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JPH11168741A
JPH11168741A JP9334579A JP33457997A JPH11168741A JP H11168741 A JPH11168741 A JP H11168741A JP 9334579 A JP9334579 A JP 9334579A JP 33457997 A JP33457997 A JP 33457997A JP H11168741 A JPH11168741 A JP H11168741A
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Nobuyuki Matsukawa
信行 松川
Hiroyuki Miyahara
弘之 宮原
Norihiro Aso
教博 阿蘇
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2チャンネル出力全画素読み出し方式の固体
撮像素子を使用した場合において、各チャンネル毎に独
立して設けられているアナログ回路のバラツキの影響を
取り除き、フリッカを抑圧する。 【解決手段】 全画素読み出し方式CCDからのA,B
チャンネルに付加された基準信号のピーク値をそれぞれ
積算するゲート21及び積算器23、ゲート31及び積
算器33と、A,Bチャンネルの光学的黒レベルをそれ
ぞれ積算するゲート22及び積算器24、ゲート32及
び積算器34と、A,Bチャンネルにてそれぞれ求めた
基準信号のライン積算値と光学的黒レベルのライン積算
値とを用いて、A,Bチャンネル間の信号ゲイン差を演
算する減算器25,35及びマイクロコンピュータ36
と、信号ゲイン差を用いてA,B何れか一方(この例で
はBチャンネル)のゲインを補正する乗算器37とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置(例えば
ビデオカメラ等)に適用されるものであって、いわゆる
2チャンネル出力全画素読み出し方式の固体撮像素子に
て撮像して生成された映像信号に対して、信号処理を施
す映像信号処理方法及び映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像素子(Charge Coupled D
evise:CCD)は、例えばNTSC(National Televi
sion System Committee)放送方式の2:1インターレ
ース走査に合わせ、2ラインの信号電荷を垂直CCD中
で混合するフィールド蓄積モードにて、通常は使用され
ている。このフィールド蓄積モードは、各画素信号が時
間的に殆どズレを生じさせず、高速な電子シャッタが可
能であるという長所があるものの、垂直解像度が画素数
の半分の240TV本しか得られないという欠点があ
る。
【0003】一方で、フレーム蓄積モードのCCDで
は、各画素信号を混合せずに読み出すようになされてい
るので、水平解像度と略々同等の480TV本の垂直解
像度を得ることが可能であるが、1ラインおきに蓄積時
間が1フィールド期間(1/60秒)ずれるので、例え
ば被写体が動いている場合に映像が流れてしまう。した
がって、フレーム蓄積モードのCCDを使用する撮像装
置では、このフレーム蓄積モードを使用することで解像
度を確保し、機械式シャッタまたはストロボによって動
きのある被写体に対応するようになされている。しか
し、この撮像装置は、ストロボや機械式シャッタを要す
るために構成の小型化が困難であり、コストも上昇する
という欠点がある。
【0004】このようなことから、近年は、1フィール
ド期間内に全画素の信号電荷を独立に読み出し、混合せ
ずに出力することで、動きの速い被写体であっても高い
水平解像度及び垂直解像度を得ることができる、いわゆ
る全画素読み出し方式のCCDを使用する撮像装置が登
場している。
【0005】ただし、この全画素読み出し方式のCCD
は、1フィールド期間に出力する信号が、同じ画素数の
インターレース走査のCCDの2倍(すなわち2倍の転
送速度が必要)であるため、水平、垂直CCDともに、
インターレース走査のCCDとは異なる構造となされて
いる。すなわち、全画素読み出し方式のCCDは、例え
ば垂直CCDに3層電極の3層駆動垂直CCDを用い、
水平CCDには例えば2チャンネルの水平CCD構造が
採用されている。
【0006】当該全画素読み出し方式のCCDからの2
チャンネルの信号は、各チャンネル毎に、それぞれアン
プによる増幅、相関二重サンプリング(CDS)回路に
よる相関二重サンプリング処理、さらに自動利得制御
(AGC)回路による利得制御等のアナログ処理が施さ
れた後、アナログ/デジタル変換器にてデジタル信号に
変換されて信号処理回路に送られることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、2チャンネ
ル出力の全画素読み出し方式CCDを使用した場合、上
述のように、各チャンネルを、それぞれ別系統で独立し
て設けられているアンプ、相関二重サンプリング回路、
自動利得制御回路等のアナログ回路に通すことになるた
め、これら各チャンネルのアナログ回路のバラツキ等に
より、各チャンネル間で信号レベルにバラツキ(すなわ
ちレベル差或いはゲイン差)が発生してしまう。
【0008】このように、チャンネル間で信号のレベル
差が発生すると、後に表示デバイス上への表示を行う時
に、そのレベル差に起因するフリッカが発生してしまう
ことになる。
【0009】なお、従来のフィールド蓄積モードのCC
Dでは、フィールド2ライン分を混合して1ラインを生
成していたので、2チャンネル出力の全画素読み出し方
式CCDのような信号レベル差は発生しない。
【0010】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、2チャンネル出力の全画素読み出し方式の固
体撮像素子を使用した場合において、各チャンネル毎に
独立して設けられているアンプや相関二重サンプリン
グ、自動利得制御等のバラツキの影響を取り除き、結果
としてフリッカを抑圧することが可能な映像信号処理方
法及び映像信号処理装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号処
理方法は、上述の課題を解決するために、第1,第2の
2チャンネル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用
いて生成した映像信号に補正処理を施す映像信号処理方
法において、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付
加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算するステッ
プと、第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒
レベルをそれぞれ積算するステップと、前記第1及び第
2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基準信号のピーク
値の積算値と光学的黒レベルの積算値とを用いて、第1
のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差
を演算するステップと、前記演算により求めた信号ゲイ
ン差を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルと
の間の信号ゲイン差を補正するステップとを有する。
【0012】また、本発明に係る映像信号処理方法は、
上述の課題を解決するために、第1,第2の2チャンネ
ル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用いて生成し
た映像信号に補正処理を施す映像信号処理方法におい
て、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された
基準信号のピーク値をそれぞれ積算するステップと、前
記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基準
信号のピーク値の積算値を用いて、第1のチャンネルと
第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を演算するステ
ップと、前記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、
第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイ
ン差を補正するステップとを有する。
【0013】さらに、本発明に係る映像信号処理方法
は、上述の課題を解決するために、第1,第2の2チャ
ンネル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用いて生
成した映像信号に補正処理を施す映像信号処理方法にお
いて、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加され
た基準信号のピーク値をそれぞれ積算するステップと、
第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レベル
をそれぞれ積算するステップと、前記第1及び第2の各
チャンネルにてそれぞれ求めた基準信号のピーク値の積
算値と光学的黒レベルの積算値とを用いて、第1のチャ
ンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を演算
するステップと、前記第1及び第2の各チャンネルにて
それぞれ求めた基準信号のピーク値の積算値と、前記演
算により求めた信号ゲイン差との何れか一方を選択する
ステップと、前記基準信号のピーク値の積算値と前記演
算により求めた信号ゲイン差との何れか一方の選択出力
を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
の信号ゲイン差を補正するステップとを有する。
【0014】次に、本発明に係る映像信号処理装置は、
上述の課題を解決するために、第1,第2の2チャンネ
ル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用いて生成し
た映像信号に補正処理を施す映像信号処理装置におい
て、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された
基準信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算手
段と、第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒
レベルをそれぞれ積算する光学的黒レベル積算手段と、
前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値と
を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
の信号ゲイン差を演算する信号ゲイン差演算手段と、前
記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、第1のチャ
ンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補正
する信号ゲイン差補正手段とを有する。
【0015】また、本発明に係る映像信号処理装置は、
上述の課題を解決するために、第1,第2の2チャンネ
ル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用いて生成し
た映像信号に補正処理を施す映像信号処理装置におい
て、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された
基準信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算手
段と、前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求
めた基準信号のピーク値の積算値を用いて、第1のチャ
ンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を演算
する信号ゲイン差演算手段と、前記演算により求めた信
号ゲイン差を用いて、第1のチャンネルと第2のチャン
ネルとの間の信号ゲイン差を補正する信号ゲイン差補正
手段とを有する。
【0016】さらに、本発明に係る映像信号処理装置
は、上述の課題を解決するために、第1,第2の2チャ
ンネル出力の全画素読み出し方式の撮像素子を用いて生
成した映像信号に補正処理を施す映像信号処理装置にお
いて、第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加され
た基準信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算
手段と、第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的
黒レベルをそれぞれ積算する光学的黒レベル積算手段
と、前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求め
た基準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算
値とを用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルと
の間の信号ゲイン差を演算する信号ゲイン差演算手段
と、前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求め
た基準信号のピーク値の積算値と、前記演算により求め
た信号ゲイン差との何れか一方を選択する選択手段と、
前記基準信号のピーク値の積算値と前記演算により求め
た信号ゲイン差との何れか一方の選択出力を用いて、第
1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン
差を補正する信号ゲイン差補正手段とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る映像信号処理
方法及び映像信号処理装置の好ましい実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本発明実施の形態に係る映像信号処理方法
及び映像信号処理装置は、例えば固体撮像素子にて撮像
した映像信号を、磁気テープ等のテープ状記録媒体、磁
気ディスクや光ディスク等のディスク状記録媒体、或い
は該装置内に配される半導体メモリや着脱可能な半導体
メモリカード等に記録する、ビデオカメラ等に適用する
ことができる。
【0019】また、本実施の形態のビデオカメラにて使
用する固体撮像素子は、1フィールド期間内に全画素の
信号電荷を独立に読み出し、混合せずに出力すること
で、動きの速い被写体であっても高い水平,垂直解像度
を得ることができる、いわゆる全画素読み出し方式を採
用している。
【0020】本発明の一実施の形態となるビデオカメラ
の主要部の構成を図1に示す。なお、この図1では、図
示を簡略化するため、レンズ光学系や記録媒体への記録
系、各種信号処理系、操作系など、ビデオカメラに一般
的に備えられているものについては省略している。
【0021】この図1において、固体撮像素子を備えた
撮像デバイス1上には、図示しないレンズ光学系を介
し、さらに複数色の色フィルタを介した被写体等からの
光が入射されて結像される。
【0022】この撮像デバイス1は、受光画素及び垂直
CCDを備えた撮像部2と、2チャンネルの水平CCD
3A及び3B(以下、水平CCD3A側をAチャンネ
ル、水平CCD3B側をBチャンネルとする)と、後述
する基準信号を発生する基準信号発生器4と、基準信号
発生器4にて発生された基準信号をAチャンネル,Bチ
ャンネルの撮像信号にそれぞれ付加する付加器5A,5
Bと、付加器5A,5Bを介したAチャンネル,Bチャ
ンネルの撮像信号をそれぞれ増幅するアンプ6A,6B
とを、少なくとも有してなるものである。ここで2チャ
ンネルとは、撮像デバイス1上で複数の固体撮像素子が
水平方向と垂直方向にマトリックス状に配列されている
ときに、水平方向の一つの奇数ライン目とこの一つの奇
数ライン目と対をなす一つの偶数ライン目を水平CCD
3A及び3Bで呼び出した時に、Aチャンネルを奇数ラ
イン目Bチャンネルを偶数ライン目と設定したものであ
る。
【0023】すなわち、この撮像デバイス1の撮像部2
では、受光画素に蓄積された電荷が3層電極の3層駆動
垂直CCDを介して、水平CCD3A及び水平CCD3
Bに転送される。水平CCD3Aに転送されたAチャン
ネルの信号電荷と水平CCD3Bに転送されたBチャン
ネルの信号電荷は同時に読み出され、Aチャンネルの撮
像信号及びBチャンネルの撮像信号としてそれぞれ対応
する付加器5A,5Bに供給される。
【0024】一方、基準信号発生器4では、所定のレベ
ルを有し且つ所定の時間長を有する基準信号を、所定の
タイミングで発生するものであり、この基準信号をA,
Bチャンネルの付加器5A及び5Bに供給する。そし
て、付加器5Aでは、該基準信号を水平CCD3Aから
供給されたAチャンネルの撮像信号に付加し、付加器5
Bでは、該基準信号を水平CCD3Bから供給されたB
チャンネルの撮像信号に付加する。
【0025】すなわち、基準信号は、図2中の指示符号
PTa,PTbに示すように、Aチャンネル及びBチャ
ンネルの撮像信号の内、水平ラインの例えば光学的黒レ
ベル期間(いわゆるオプティカルブラックの期間)が配
される期間に、所定レベルで且つ所定時間長を有する信
号として付加されるものであり、一般にパイロット信号
とも呼ばれているものである。ただし、この基準信号
は、全ライン、或いは複数ラインおきに付加されるもの
であり、いずれのタイミングで付加するかは撮像デバイ
スの設計仕様により異なる。この際、基準信号を複数ラ
インおきに付加するにあたって、Aラインに付加する基
準信号とBラインに付加する基準信号は複数ライン中同
数であることが前提となる。なお、図2中の指示符号S
Gにて示す期間は有効画素の期間を表し、図中指示部号
SBにて示す期間は光学的黒レベル(OB)の期間を、
図中指示符号DBにて示す期間はダミービットの期間を
表している。
【0026】付加器5Aによって基準信号PTaが付加
されたAチャンネルの撮像信号はアンプ6Aにて所定レ
ベルに増幅され、付加器5Bによって基準信号PTbが
付加されたBチャンネルの撮像信号はアンプ6Bにて所
定レベルに増幅された後、該撮像デバイス1から出力さ
れる。この撮像デバイス1から出力されたAチャンネル
の撮像信号は相関二重サンプリング(CDS)回路7A
に供給され、Bチャンネルの撮像信号は相関二重サンプ
リング回路7Bに供給される。
【0027】これら相関二重サンプリング回路7A,7
Bは、CCDのランダム雑音(信号と暗電流のショット
雑音)を除く雑音低減手法の一つである、いわゆる相関
二重サンプリング処理を行う回路であって、具体的に
は、信号期間レベルからフィールドスルー期間のレベル
を差し引くことによってリセット雑音を抑圧するような
処理が行われる。相関二重サンプリング回路7Aの出力
は、自動利得制御(AGC)回路8Aに供給され、相関
二重サンプリング回路7Bの出力は、自動利得制御回路
8Bに供給される。
【0028】これら自動利得制御回路8A,8Bは、そ
れぞれ供給された信号の利得を所定値に自動調整する。
自動利得制御回路8Aの出力は、アナログ/デジタル
(A/D)変換器9Aに送られ、自動利得制御回路8B
の出力は、アナログ/デジタル変換器9Bに送られる。
すなわち、ここでの自動利得制御回路8A,8Bは、後
段のアナログ/デジタル変換器9A,9Bへの入力レベ
ルを適正な値に調整することが行われている。
【0029】アナログ/デジタル変換器9A,9Bは、
入力側にサンプルホールド回路を含み、それぞれ供給さ
れたアナログ撮像信号を該サンプルホールド回路にてサ
ンプルホールドし、そのサンプルホールドされたアナロ
グ撮像信号を、所定のサンプル周波数にてサンプリング
してデジタル信号に変換する。これらアナログ/デジタ
ル変換器9A,9Bにてそれぞれデジタル信号に変換さ
れたA,Bチャンネルの撮像信号は、デジタルシグナル
プロセッサ(DSP)10に送られる。
【0030】該デジタルシグナルプロセッサ10は、供
給されたA,Bチャンネルの撮像信号に対して、一般の
ビデオカメラにて通常行われる信号処理を施すと共に、
後述するようにフリッカを抑圧するための補正処理をも
行っている。
【0031】すなわち、本実施の形態の撮像デバイス1
のように、2チャンネル出力の全画素読み出し方式CC
Dを使用した場合には、該撮像デバイス1から出力され
たA,B各チャンネルの撮像信号を、それぞれ別系統で
独立して設けられているアンプ6A,6B、相関二重サ
ンプリング回路7A,7B、自動利得制御回路8A,8
B等のアナログ回路に通すことになるため、これらA,
B各チャンネルに対応するアナログ回路のバラツキ等に
より、各チャンネル間で信号レベルにバラツキ(すなわ
ちレベル差)が発生してしまい、結果としてフリッカが
発生することになってしまう。したがって、本実施の形
態のデジタルシグナルプロセッサ10では、Aチャンネ
ルとBチャンネルとの間で発生する信号レベルのバラツ
キ(レベル差、ゲイン差)を補正することで、フリッカ
を抑圧するような補正処理を行うようにしている。
【0032】より具体的に説明すると、本発明の第1の
実施の形態に係るデジタルシグナルプロセッサ10で
は、AチャンネルとBチャンネルにそれぞれ付加されて
いる基準信号のピーク値のライン積算と光学的黒レベル
のライン積算とを行い、これら基準信号のピーク値のラ
イン積算値と光学的黒レベルのライン積算値とを用い
て、A,Bチャンネル間の出力信号レベル(出力ゲイ
ン)の差を補正するようにしている。
【0033】図3には、第1の実施の形態に係るデジタ
ルシグナルプロセッサ10における、基準信号のピーク
値のライン積算値と光学的黒レベルのピーク値のライン
積算値とを用いたA,Bチャンネル間のレベル差補正処
理を実現するための回路構成を示す。なお、デジタルシ
グナルプロセッサ10では、実際にはソフトウェアにて
該補正処理等のデジタル信号処理を行うが、図3はその
ソフトウェアによる補正処理を回路図として表現したも
のである。したがって、該ソフトウェアを変更すれば、
補正処理における各種設定値や動作を容易に変更できる
ことは言うまでもない。
【0034】この図3において、入力端子11Aに供給
されたAチャンネルの撮像信号は、ゲート21及び22
に送られ、入力端子11Bに供給されたBチャンネルの
撮像信号は、ゲート31及び32に送られる。
【0035】ゲート21では、後述するタイミング信号
Tpaに基づいて、入力Aチャンネル撮像信号から、基
準信号のうちの所定部分を抜き出して積算器23に供給
する。該積算器23では、供給された基準信号の所定部
分内のピーク値をライン積算する。また、ゲート22で
は、後述するタイミング信号Toaに基づいて、入力A
チャンネル撮像信号から、光学的黒レベル期間のうちの
所定部分のレベルを抜き出して積算器24に供給する。
該積算器24では、供給された光学的黒レベル期間の所
定部分のレベルをライン積算する。
【0036】一方、ゲート31では、後述するタイミン
グ信号Tpbに基づいて、入力Bチャンネル撮像信号か
ら基準信号のうちの所定部分を抜き出して積算器33に
供給する。該積算器33では、供給された基準信号の所
定部分内のピーク値をライン積算する。また、ゲート3
2では、後述するタイミング信号Tobに基づいて、入
力Bチャンネル撮像信号から光学的黒レベル期間のうち
の所定部分を抜き出して積算器34に供給する。該積算
器34では、供給された光学的黒レベルの所定部分のレ
ベルをライン積算する。
【0037】なお、タイミング信号Tpa及びTpbに
て、A,Bチャンネルの基準信号から抜き出す所定部分
は、例えば該基準信号の中央部分であって、このように
例えば中央部分を抜き出すのは、例えば信号の立ち上が
り部分や立ち下がり部分のように不安定な期間の基準信
号を使用しないようにするためである。同じく、タイミ
ング信号Toa及びTobにて、A,Bチャンネルの光
学的黒レベル期間から抜き出す所定部分も、該光学的黒
レベルとして安定した部分であり、不安定な期間の光学
的黒レベルを使用しないようにしている。
【0038】ここで、一例として、図2のA,Bチャン
ネル撮像信号において基準信号が存在する位置であり、
且つ、ゲート21及び31にて該基準信号から抜き出さ
れる所定部分を、水平方向の各画素に対応する水平基準
クロックをカウントした水平基準カウント値に換算して
4カウント目から8カウント目までの4クロック分に相
当する撮像信号上の位置とし、また、図2のA,Bチャ
ンネルの撮像信号において光学的黒レベル期間であり、
且つ、ゲート22及び32にて該光学的黒レベル期間か
ら抜き出される所定部分を、同じく水平基準カウント値
に換算して750カウント目から757カウント目まで
の8クロック分に相当する期間であるとする。
【0039】さらに、一例として、基準信号から抜き出
した所定部分のピーク値をライン積算すると共に光学的
黒レベル期間から抜き出した所定部分のレベル値をライ
ン積算する複数ラインを、Aチャンネルについては垂直
方向の各画素に対応する垂直基準クロックをカウントし
た垂直基準カウント値に換算して62カウント目から1
88カウント目までの128ラインのうちの奇数ライン
分の64ラインとし、Bチャンネルについては同じく垂
直基準カウント値に換算して63カウント目から189
カウント目までの128ラインのうちの偶数ライン分の
64ラインとする。
【0040】これら一例として挙げた数値を用いて、ゲ
ート21及び積算器23、ゲート22及び積算器24、
ゲート31及び積算器33、ゲート32及び積算器34
における動作を、以下に説明する。
【0041】すなわち、これら一例の数値を用いた場合
において、ゲート21及び積算器23では、Aチャンネ
ル撮像信号に付加されている基準信号から、水平基準カ
ウント値の4カウント目から8カウント目までの4クロ
ック分に相当する期間の信号部分のピーク値の平均積算
値を求め、この平均積算値を垂直基準カウント値の62
カウント目から188カウント目までの128ラインの
内、奇数ライン分の64ラインで垂直積算する。
【0042】同様に、ゲート31及び積算器33では、
Bチャンネル撮像信号に付加されている基準信号から、
水平基準カウント値の4カウント目から8カウント目ま
での4クロック分に相当する期間の信号部分のピーク値
の平均積算値を求め、この平均積算値を垂直基準カウン
ト値の63カウント目から189カウント目までの12
8ラインの内、偶数ライン分の64ラインで垂直積算す
る。
【0043】また、ゲート22及び積算器24では、A
チャンネル撮像信号の光学的黒レベル期間から、水平基
準カウント値の750カウント目から757カウント目
までの8クロック分に相当する期間の信号部分のレベル
の平均積算値を求め、この平均積算値を垂直基準カウン
ト値の62カウント目から188カウント目までの12
8ラインの内、奇数ライン分の64ラインで垂直積算す
る。
【0044】同様に、ゲート32及び積算器34では、
Bチャンネル撮像信号の光学的黒レベル期間から、水平
基準カウント値の750カウント目から757カウント
目までの8クロック分に相当する期間の信号部分のレベ
ルの平均積算値を求め、この平均積算値を垂直基準カウ
ント値の63カウント目から189カウント目までの1
29ラインの内、偶数ライン分の64ラインで垂直積算
する。
【0045】上述のように、Aチャンネル側のゲート2
1及び積算器23により生成された基準信号についての
ライン積算値は減算器25に送られ、ゲート22及び積
算器24により生成された光学的黒レベルについてのラ
イン積算値は減算信号として減算器25に送られる。
【0046】この減算器25では、Aチャンネルの基準
信号についてのライン積算値から、光学的黒レベルにつ
いてのライン積算値を減算し、得られた差分信号pLa
をマイクロコンピュータ(マイコン)36に供給する。
【0047】また、Bチャンネル側のゲート31及び積
算器33により生成された基準信号についてのライン積
算値は減算器35に送られ、ゲート32及び積算器34
により生成された光学的黒レベルについてのライン積算
値は減算信号として減算器35に送られる。
【0048】この減算器35では、Bチャンネルの基準
信号についてのライン積算値から、光学的黒レベルにつ
いてのライン積算値を減算し、得られた差分信号pLb
をマイクロコンピュータ36に供給する。
【0049】マイクロコンピュータ36では、A,B両
チャンネルから供給された差分信号pLa及びpLbを用
いて下記式の所定の演算を行い、例えばBチャンネルの
撮像信号のレベル補正を行うための補正係数Kを求め
る。
【0050】K=pLa/pLb すなわち、この補正係数Kは、Bチャンネルの撮像信号
のレベルを、Aチャンネルの撮像信号のレベルに合わせ
るための補正信号に相当する。このマイクロコンピュー
タ36にて求められた補正係数Kは、乗算器37へ乗算
係数として送られる。
【0051】この乗算器37には、入力端子11Bに供
給されたBチャンネルの撮像信号がそのまま入力されて
おり、したがって、該乗算器37ではBチャンネルの撮
像信号に補正係数Kが乗算されることで、レベル補正が
行われる。この乗算器37の出力がレベル補正後のBチ
ャンネルの撮像信号として、端子12Bを介してデジタ
ルシグナルプロセッサ10内の後段の信号処理部に送ら
れることになる。また、Aチャンネルの撮像信号につい
ては、そのまま端子12Aを介してデジタルシグナルプ
ロセッサ10内の後段の信号処理部に送られることにな
る。なお、補正係数KがBチャンネルの撮像信号に反映
されることになるのは、ライン積算演算後の次フィール
ドとなるが、1フィールドは1/60秒であるため、そ
の遅延分は視覚的に殆ど気にならないレベルである。
【0052】第1の実施の形態では、補正係数Kとして
Bチャンネルの撮像信号のレベルをAチャンネルの撮像
信号のレベルに合わせる係数を求める例を挙げたが、該
補正係数KをAチャンネルの撮像信号のレベルをBチャ
ンネルの撮像信号のレベルに合わせる係数とすることも
可能である。この場合のマイクロコンピュータ36で
は、 K=pLb/pLa の演算式によって補正係数Kを求める。また、この場
合、乗算器37はBチャンネル側ではなく、Aチャンネ
ル側に設けられることになり、該Aチャンネル側に設け
られた乗算器37によって、入力端子11Aに供給され
たAチャンネルの撮像信号に補正係数Kが乗算され、A
チャンネルの撮像信号のレベル補正が行われることにな
る。
【0053】上述したように本発明の第1の実施の形態
によれば、AチャンネルとBチャンネルの撮像信号のレ
ベルを合わせることができるため、後のフリッカの発生
を抑えることが可能となる。
【0054】なお、第1の実施の形態のように、デジタ
ルシグナルプロセッサ10内部にて、基準信号のピーク
値のライン積算と光学的黒レベルのライン積算を行うの
は、一つの基準信号のピーク値や一つの光学的黒レベル
のみを用いたのでは例えばノイズ等による信号対雑音比
(S/N)の変動の影響を受ける可能性があるためであ
り、基準信号のピーク値及び光学的黒レベルの各ライン
積算を行うようにすれば、ノイズを平均化させることが
できて、信号対雑音比の変動の影響を受け難くなるため
である。
【0055】また、基準信号のみでなく、光学的黒レベ
ルも使用するのは、図2に示したように、該基準信号自
身には光学的黒レベルデータも含まれているためであ
り、基準信号と共に該光学的黒レベルデータについても
ライン積算を行い、この光学的黒レベルのライン積算値
と基準信号のピーク値のライン積算値との差分をとるこ
とによって、基準信号のピーク値のライン積算値のみを
使用した場合よりも精度の高い補正信号(補正係数)を
得るようにするためである。
【0056】第1の実施の形態では、A,B両チャンネ
ルにおいて、それぞれ基準信号についてのライン積算値
と光学的黒レベルについてのライン積算値の両方を求め
る例を挙げたが、第2の実施の形態として、構成を簡略
化して、A,B両チャンネルにおいて基準信号について
のライン積算値のみを求め、これらA,B両チャンネル
で求めた基準信号についてのライン積算値を、それぞれ
マイクロコンピュータ36に供給する信号pLa及びpL
bとすることも可能である。
【0057】この第2の実施の形態の構成は、図示は省
略するが、図3の構成からゲート22と積算器24と減
算器25を削除し、また、ゲート32と積算器34と減
算器35を削除した構成となり、積算器23と積算器3
3の出力が直接マイクロコンピュータ36に供給される
ことになる。
【0058】本発明の第2の実施の形態においても、A
チャンネルとBチャンネルの撮像信号のレベルを合わせ
ることができるため、後のフリッカの発生を抑えること
が可能となる。
【0059】また、この第2の実施の形態のように、光
学的黒レベルを撮像信号のレベル補正に使用しないよう
にした場合は、構成の簡略化のみならず、例えば強い光
が撮像デバイス1に入射することによって撮像部2の光
学的黒レベル部周辺に光が漏れ込み、光学的黒レベル期
間の信号レベルがゆすられてしまうような場合に特に有
効である。
【0060】なお、該第2の実施の形態において、Aチ
ャンネルの撮像信号のレベルをBチャンネルの撮像信号
のレベルに合わせるようにすることも可能である。
【0061】次に、第3の実施の形態として、第1の実
施の形態と第2の実施の形態の両方の機能を兼ね備えた
構成とすることも可能である。
【0062】すなわち、第1の実施の形態のように、
A,B両チャンネルにおいてそれぞれ基準信号について
のライン積算値と光学的黒レベルについてのライン積算
値の両方を求め、それらの差分信号pLa,pLbをマイ
クロコンピュータ36に供給するような動作と、第2の
実施の形態のように、A,B両チャンネルにおいて基準
信号についてのライン積算値のみをマイクロコンピュー
タ36へ供給する信号pLa,pLbにする動作とを、切
り換え得るようにすることも可能である。
【0063】この第3の実施の形態の構成例を図4に示
す。なお、図4において、図1と同じように動作する各
構成要素についてはそれぞれ同一の指示符号を付して、
それらの説明にいては省略する。
【0064】この図4において、Aチャンネル側の積算
器23から出力される基準信号についてのライン積算値
は、減算器25に送られると共に、切換スイッチ41A
の一方の被切換端子に供給される。また、減算器25か
ら出力される、基準信号についてのライン積算値と光学
的黒レベルについてのライン積算値との差分信号は、切
換スイッチ41Aの他方の被切換端子に供給される。
【0065】一方、Bチャンネル側の積算器33から出
力される基準信号についてのライン積算値は、減算器3
5に送られると共に、切換スイッチ41Bの一方の被切
換端子に供給される。また、減算器35から出力され
る、基準信号についてのライン積算値と光学的黒レベル
についてのライン積算値との差分信号は、切換スイッチ
41Bの他方の被切換端子に供給される。
【0066】切換スイッチ41A,41Bは、端子13
を介して供給される切換信号に応じて、一方若しくは他
方の被切換端子の何れかに切換制御されるものである。
切換信号は、「H(ハイレベル)」,「L(ローレベ
ル)」の何れか一方を示す信号である。
【0067】具体的に説明すると、Aチャンネル側に設
けられている切換スイッチ41Aは、切換信号が「H」
であるときに一方の被切換端子、すなわち積算器23か
ら出力される基準信号についてのライン積算値側に切り
換えられ、切換信号が「L」であるときに他方の被切換
端子、すなわち減算器25から出力される差分信号側に
切り換えられる。同様に、Bチャンネル側に設けられて
いる切換スイッチ41Bは、切換信号が「H」であると
きに一方の被切換端子、すなわち積算器33から出力さ
れる基準信号についてのライン積算値側に切り換えら
れ、切換信号が「L」であるときに他方の被切換端子、
すなわち減算器35から出力される差分信号側に切り換
えられる。これら切換スイッチ41A,41Bからの出
力が信号pLa,pLbとして、マイクロコンピュータ3
6に供給される。
【0068】この第3の実施の形態においては、通常状
態では基準信号についてのライン積分値と光学的黒レベ
ルについてのライン積分値の差分信号をマイクロコンピ
ュータ36に供給するように、切換スイッチ41A,4
1Bの切換動作を制御しているが、例えば強い光が撮像
デバイス1に入射することによって光学的黒レベル期間
の信号レベルがゆすられてしまうような場合には、基準
信号についてのライン積分値のみをマイクロコンピュー
タ36に供給するように切換スイッチ41A,41Bの
切換動作を制御する。
【0069】このような切換スイッチ41A,41Bの
切換動作制御を行うための切換信号は、例えば、光学的
黒レベルについての積算値が一定値になるように相関二
重サンプリング回路7A,7Bと自動利得制御回路8
A,8Bのセットアップのフィードバック制御を行い、
該光学的黒レベルについての積算値を一定値に保持でき
なくなった境目を敷居値とし、この敷居値を越えたとき
に「H」となり、越えていないときには「L」となる信
号として生成されるものである。
【0070】この第3の実施の形態のように、切換スイ
ッチ41A,41Bを切換制御することによって、第1
の実施の形態の動作と第2の実施の形態の動作を状況に
応じて切り換え可能となり、第1の実施の形態にて説明
した効果と、第2に実施の形態にて説明した効果の両方
を、適応的に得ることが可能となる。
【0071】すなわち、第3の実施の形態の構成によれ
ば、第1,第2の実施の形態の場合と同様に、Aチャン
ネルとBチャンネルの撮像信号のレベルを合わせること
によるフリッカの抑圧のみならず、第1の実施の形態の
場合のように、ノイズを平均化させて信号対雑音比の変
動の影響を受け難くすると共に精度の高い補正信号を得
ることができ、また、第2の実施の形態の場合のよう
に、例えば強い光が撮像デバイス1に入射することによ
って撮像部2の光学的黒レベル部周辺に光が漏れ込み、
光学的黒レベル期間の信号レベルがゆすられてしまうよ
うな場合にも有効である。
【0072】なお、該第3の実施の形態において、Aチ
ャンネルの撮像信号のレベルをBチャンネルの撮像信号
のレベルに合わせるようにすることも可能である。
【0073】次に、第1乃至第3の実施の形態におい
て、さらに以下のような動作を行わせることも可能であ
る。
【0074】すなわち、自動利得制御回路8A,8Bで
は、基準信号についての利得調整も行っており、該自動
利得制御回路8A,8Bでの自動利得調整動作によって
例えば基準信号のレベルがアナログ/デジタル変換器9
A,9Bへの適正入力レベルを越えるようになったりす
ると、該基準信号は正規な値であるとは言えなくなり、
したがってこの基準信号をデジタルシグナルプロセッサ
10に供給することは好ましくない。
【0075】このような場合には、図示は省略するが、
自動利得制御回路8A,8Bによる利得調整値が基準信
号に付加されないように、例えばフラグを立てて、自動
利得制御回路8A,8Bの利得調整量が変動しても基準
信号が影響されないようにする。
【0076】さらに、第1乃至第3の実施の形態の構成
において、Aチャンネルの撮像信号及び、補正係数Kに
よるレベル補正後のBチャンネルの撮像信号に、さらに
光学的黒レベルのクランプ処理を施すことも可能であ
る。
【0077】すなわち第4の実施の形態として、第1乃
至第3の実施の形態の構成に対してさらに図5に示すよ
うに、光学的黒レベルのクランプ処理を行うクランプ回
路51A,51BをAチャンネル及びBチャンネルに設
ける。なお、この図5において、図3や図4のゲート2
1,22,31,32からマイクロコンピュータ36ま
での構成は、積算演算回路50としてまとめて表してい
る。
【0078】この図5において、Aチャンネル側につい
ては入力端子11Aと出力端子12Aの間にクランプ回
路51Aと減算器52Aを設け、Bチャンネル側につい
ては乗算器37と出力端子12Bとの間にクランプ回路
51Bと減算器52Bを設けるようにする。
【0079】これらA,Bチャンネルに対してクランプ
回路51A,51Bを設けた場合の該クランプ回路51
A,51Bにおける動作を、前述したゲート及び積算器
と同様に、一例を挙げて説明する。
【0080】Aチャンネル側に設けられたクランプ回路
51Aでは、入力端子11Aに供給されたAチャンネル
の撮像信号の光学的黒レベル期間から、水平基準カウン
ト値の750カウント目から757カウント目までの8
クロック分に相当する期間の信号部分のレベルの平均積
算値を求め、この平均積算値を垂直基準カウント値の6
2カウント目から189カウント目までの128ライン
分で垂直積算し、平均化する。
【0081】一方、Bチャンネル側に設けられたクラン
プ回路51Bでは、乗算器37にてレベル補正処理され
た後のBチャンネルの撮像信号の光学的黒レベル期間か
ら、水平基準カウント値の750カウント目から757
カウント目までの8クロック分に相当する期間の信号部
分のレベルの平均積算値を求め、この平均積算値を垂直
基準カウント値の62カウント目から189カウント目
までの128ライン分で垂直積算し、平均化する。
【0082】減算器52Aでは、入力端子11Aを介し
て供給されているAチャンネルの撮像信号から、クラン
プ回路51Aにて求められた積算平均値を減算する。こ
れにより、減算器52Aからは、Aチャンネルの撮像信
号の光学的黒レベルがクランプされた信号が出力される
ことになる。
【0083】また、減算器52Bでは、乗算器37にて
レベル補正された後のBチャンネルの撮像信号から、ク
ランプ回路51Bにて求められた積算平均値を減算す
る。これにより、減算器52Bからは、レベル補正後の
Bチャンネル撮像信号の光学的黒レベルがクランプされ
た信号が出力されることになる。
【0084】なお、該第4の実施の形態においても、A
チャンネルの撮像信号のレベルをBチャンネルの撮像信
号のレベルに合わせるようにすることができる。
【0085】本発明は上述した実施の形態に限定される
ことはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲
であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であること
は勿論であり、ビデオカメラ以外の撮像装置、例えばデ
ジタルスチルカメラ等にも適用でき、また、CCDは単
板式、3板式の何れにも適用可能である。
【0086】
【発明の効果】請求項1及び請求項18に記載の本発明
に係る映像信号処理方法及び映像信号処理装置は、第1
及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号
のピーク値をそれぞれ積算し、第1及び第2のチャンネ
ルの映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ積算し、第1
及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基準信号の
ピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値との差分を
用いて第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信
号ゲイン差を演算し、この信号ゲイン差を用いて第1の
チャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を
補正することにより、2チャンネル出力の全画素読み出
し方式の固体撮像素子を使用した場合において、各チャ
ンネル毎に独立して設けられているアンプや相関二重サ
ンプリング、自動利得制御等のアナログ回路のバラツキ
の影響を取り除き、結果としてフリッカを抑圧すること
が可能である。
【0087】請求項7及び請求項24に記載の本発明に
係る映像信号処理方法及び映像信号処理装置は、第1及
び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号の
ピーク値をそれぞれ積算し、第1及び第2の各チャンネ
ルにてそれぞれ求めた基準信号のピーク値の積算値を用
いて第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号
ゲイン差を演算し、この信号ゲイン差を用いて第1のチ
ャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補
正することにより、2チャンネル出力の全画素読み出し
方式の固体撮像素子を使用した場合において、各チャン
ネル毎に独立して設けられているアンプや相関二重サン
プリング、自動利得制御等のアナログ回路のバラツキの
影響を取り除き、結果としてフリッカを抑圧することが
可能である。
【0088】請求項12及び請求項29に記載の本発明
に係る映像信号処理方法及び映像信号処理装置は、第1
及び第2のチャンネルに映像信号付加された基準信号の
ピーク値をそれぞれ積算し、第1及び第2のチャンネル
の映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ積算し、第1及
び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基準信号のピ
ーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値との差分を用
いて第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号
ゲイン差を演算し、第1及び第2の各チャンネルにてそ
れぞれ求めた基準信号のピーク値の積算値と信号ゲイン
差との何れか一方を選択し、その選択出力を用いて、第
1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン
差を補正することにより、2チャンネル出力の全画素読
み出し方式の固体撮像素子を使用した場合において、各
チャンネル毎に独立して設けられているアンプや相関二
重サンプリング、自動利得制御等のアナログ回路のバラ
ツキの影響を取り除き、結果としてフリッカを抑圧する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像信号処理方法及び映像信号処
理装置が適用される実施の形態のビデオカメラの主要部
構成を示すブロック図である。
【図2】Aチャンネル及びBチャンネルの撮像信号に付
加される基準信号と、撮像信号の光学的黒レベルの説明
に用いる波形図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロコン
ピュータ内のレベル補正処理部の構成例を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るマイクロコン
ピュータ内のレベル補正処理部の構成例を示すブロック
図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るマイクロコン
ピュータ内のレベル補正処理部の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1…撮像デバイス 2…撮像部 3A,3B…垂直CCD 4…基準信号発生器 5A,5B…付加器 6A,6B…アンプ 7A,7B…相関二重サンプリング回路 8A,8B…自動利得制御回路 9A,9B…アナログ/デジタル変換器 10…デジタルシグナルプロセッサ 21,22,31,32…ゲート 23,24,33,34…積算器 25,35,52A,52B…減算器 36…マイクロコンピュータ 37…乗算器 41A,41B…切換スイッチ 51A,51B…クランプ回路

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2の2チャンネル出力の全画素
    読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に補
    正処理を施す映像信号処理方法において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算するステップと、 第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レベル
    をそれぞれ積算するステップと、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値と
    を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
    の信号ゲイン差を演算するステップと、 前記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、第1のチ
    ャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補
    正するステップとを有することを特徴とする映像信号処
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のチャンネルについて求めた基
    準信号のピーク値の積算値と前記第1のチャンネルにつ
    いて求めた光学的黒レベルの積算値との差分を演算する
    ステップと、 前記第2のチャンネルについて求めた基準信号のピーク
    値の積算値と前記第2のチャンネルについて求めた光学
    的黒レベルの積算値との差分を演算するステップとを設
    け、 前記信号ゲイン差を演算するステップは、前記第1のチ
    ャンネルについて求めた積算値の差分と前記第2のチャ
    ンネルについて求めた積算値の差分とを用いて、前記第
    1のチャンネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映
    像信号への補正係数を生成し、 前記信号ゲイン差を補正するステップは、前記補正係数
    を用いて、第1のチャンネル又は第2のチャンネルの前
    記何れか一方の映像信号を補正することを特徴とする請
    求項1記載の映像信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記信号ゲイン差を演算するステップで
    は、前記第1のチャンネルについて求めた積算値の差分
    と前記第2のチャンネルについて求めた積算値の差分と
    の除算値を前記補正係数として生成することを特徴とす
    る請求項2記載の映像信号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のチャンネルの映像信
    号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算する
    ステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号に
    付加された基準信号内の所定期間のピーク値をそれぞれ
    積算し、 前記第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レ
    ベルをそれぞれ積算するステップでは、第1及び第2の
    チャンネルの映像信号の光学的黒レベルの所定期間内の
    レベルをそれぞれ積算することを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のうち、いずれか1項記載の映像信号処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のチャンネルの映像信
    号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算する
    ステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号に
    付加された基準信号のピーク値をそれぞれ複数ライン分
    積算し、 前記第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レ
    ベルをそれぞれ積算するステップでは、第1及び第2の
    チャンネルの映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ複数
    ライン分積算することを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のうち、いずれか1項記載の映像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前記基準信号のピーク値を積算する複数
    ラインと、前記光学的黒レベルを積算する複数ライン
    は、同ラインであることを特徴とする請求項5記載の映
    像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 第1,第2の2チャンネル出力の全画素
    読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に補
    正処理を施す映像信号処理方法において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算するステップと、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値を用いて、第1のチャンネル
    と第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を演算するス
    テップと、 前記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、第1のチ
    ャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補
    正するステップとを有することを特徴とする映像信号処
    理方法。
  8. 【請求項8】 前記信号ゲイン差を演算するステップ
    は、前記第1のチャンネルについて求めた積算値と第2
    のチャンネルについて求めた積算値とを用いて、前記第
    1のチャンネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映
    像信号への補正係数を生成し、 前記信号ゲイン差を補正するステップは、前記補正係数
    を用いて、第1のチャンネル又は第2のチャンネルの前
    記何れか一方の映像信号を補正することを特徴とする請
    求項7記載の映像信号処理方法。
  9. 【請求項9】 前記信号ゲイン差を演算するステップで
    は、前記第1のチャンネルについて求めた積算値の差分
    と前記第2のチャンネルについて求めた積算値の差分と
    の除算値を前記補正係数として生成することを特徴とす
    る請求項8記載の映像信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のチャンネルの映像
    信号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算す
    るステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号
    に付加された基準信号内の所定期間のピーク値をそれぞ
    れ積算することを特徴とする請求項7乃至請求項9のう
    ち、いずれか1項記載の映像信号処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2のチャンネルの映像
    信号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算す
    るステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号
    に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ複数ライン
    分積算することを特徴とする請求項7乃至請求項10の
    うち、いずれか1項記載の映像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 第1,第2の2チャンネル出力の全画
    素読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に
    補正処理を施す映像信号処理方法において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算するステップと、 第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レベル
    をそれぞれ積算するステップと、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値と
    を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
    の信号ゲイン差を演算するステップと、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と、前記演算により求めた信
    号ゲイン差との何れか一方を選択するステップと、 前記基準信号のピーク値の積算値と前記演算により求め
    た信号ゲイン差との何れか一方の選択出力を用いて、第
    1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン
    差を補正するステップとを有することを特徴とする映像
    信号処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のチャンネルについて求めた
    基準信号のピーク値の積算値と前記第1のチャンネルに
    ついて求めた光学的黒レベルの積算値との差分を演算す
    るステップと、 前記第2のチャンネルについて求めた基準信号のピーク
    値の積算値と前記第2のチャンネルについて求めた光学
    的黒レベルの積算値との差分を演算するステップとを設
    け、 前記信号ゲイン差を演算するステップは、前記第1のチ
    ャンネルについて求めた積算値の差分と前記第2のチャ
    ンネルについて求めた積算値の差分とを用いて、前記第
    1のチャンネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映
    像信号への補正係数を生成し 前記信号ゲイン差を補正するステップは、前記基準信号
    のピーク値の積算値と前記補正係数の何れか一方の選択
    出力を用いて、第1のチャンネル又は第2のチャンネル
    の前記何れか一方の映像信号を補正することを特徴とす
    る請求項12記載の映像信号処理方法。
  14. 【請求項14】 前記信号ゲイン差を演算するステップ
    では、前記第1のチャンネルについて求めた積算値の差
    分と前記第2のチャンネルについて求めた積算値の差分
    との除算値を補正係数として生成することを特徴とする
    請求項13記載の映像信号処理方法。
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2のチャンネルの映像
    信号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算す
    るステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号
    に付加された基準信号内の所定期間のピーク値をそれぞ
    れ積算し、 前記第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レ
    ベルをそれぞれ積算するステップでは、第1及び第2の
    チャンネルの映像信号の光学的黒レベルの所定期間内の
    レベルをそれぞれ積算することを特徴とする請求項12
    乃至請求項14のうち、いずれか1項記載の映像信号処
    理方法。
  16. 【請求項16】 前記第1及び第2のチャンネルの映像
    信号に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ積算す
    るステップでは、第1及び第2のチャンネルの映像信号
    に付加された基準信号のピーク値をそれぞれ複数ライン
    分積算し、 前記第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レ
    ベルをそれぞれ積算するステップでは、第1及び第2の
    チャンネルの映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ複数
    ライン分積算することを特徴とする請求項12乃至請求
    項15のうち、いずれか1項記載の映像信号処理方法。
  17. 【請求項17】 前記基準信号のピーク値を積算する複
    数ラインと、前記光学的黒レベルを積算する複数ライン
    は、同ラインであることを特徴とする請求項16記載の
    映像信号処理方法。
  18. 【請求項18】 第1,第2の2チャンネル出力の全画
    素読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に
    補正処理を施す映像信号処理装置において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算手段
    と、 第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レベル
    をそれぞれ積算する光学的黒レベル積算手段と、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値と
    を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
    の信号ゲイン差を演算する信号ゲイン差演算手段と、 前記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、第1のチ
    ャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補
    正する信号ゲイン差補正手段とを有することを特徴とす
    る映像信号処理装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のチャンネルについて求めた
    基準信号のピーク値の積算値と前記第1のチャンネルに
    ついて求めた光学的黒レベルの積算値との差分を演算す
    る第1チャンネル差分演算手段と、 前記第2のチャンネルについて求めた基準信号のピーク
    値の積算値と前記第2のチャンネルについて求めた光学
    的黒レベルの積算値との差分を演算する第2チャンネル
    差分演算手段とを設け、 前記信号ゲイン差演算手段は、前記第1のチャンネルに
    ついて求めた積算値の差分と前記第2のチャンネルにつ
    いて求めた積算値の差分とを用いて、前記第1のチャン
    ネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映像信号への
    補正係数を生成し、 前記信号ゲイン差補正手段は、前記補正係数を用いて、
    第1のチャンネル又は第2のチャンネルの前記何れか一
    方の映像信号を補正することを特徴とする請求項18記
    載の映像信号処理装置。
  20. 【請求項20】 前記信号ゲイン差演算手段では、前記
    第1のチャンネルについて求めた積算値の差分と前記第
    2のチャンネルについて求めた積算値の差分との除算値
    を前記補正係数として生成することを特徴とする請求項
    19記載の映像信号処理装置。
  21. 【請求項21】 前記基準信号積算手段では、第1及び
    第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号内の
    所定期間のピーク値をそれぞれ積算し、 前記光学的黒レベル積算手段では、第1及び第2のチャ
    ンネルの映像信号の光学的黒レベルの所定期間内のレベ
    ルをそれぞれ積算することを特徴とする請求項18乃至
    請求項20のうち、いずれか1項記載の映像信号処理装
    置。
  22. 【請求項22】 前記基準信号積算手段は、第1及び第
    2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号のピー
    ク値をそれぞれ複数ライン分積算し、 前記光学的黒レベル積算手段は、第1及び第2のチャン
    ネルの映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ複数ライン
    分積算することを特徴とする請求項18乃至請求項21
    のうち、いずれか1項記載の映像信号処理装置。
  23. 【請求項23】 前記基準信号のピーク値を積算する複
    数ラインと、前記光学的黒レベルを積算する複数ライン
    は、同ラインであることを特徴とする請求項22記載の
    映像信号処理装置。
  24. 【請求項24】 第1,第2の2チャンネル出力の全画
    素読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に
    補正処理を施す映像信号処理装置において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算手段
    と、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値を用いて、第1のチャンネル
    と第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を演算する信
    号ゲイン差演算手段と、 前記演算により求めた信号ゲイン差を用いて、第1のチ
    ャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン差を補
    正する信号ゲイン差補正手段とを有することを特徴とす
    る映像信号処理装置。
  25. 【請求項25】 前記信号ゲイン差演算手段は、前記第
    1のチャンネルについて求めた積算値と第2のチャンネ
    ルについて求めた積算値とを用いて、前記第1のチャン
    ネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映像信号への
    補正係数を生成し、 前記信号ゲイン差補正手段は、前記補正係数を用いて、
    第1のチャンネル又は第2のチャンネルの前記何れか一
    方の映像信号を補正することを特徴とする請求項24記
    載の映像信号処理装置。
  26. 【請求項26】 前記信号ゲイン差演算手段では、前記
    第1のチャンネルについて求めた積算値の差分と前記第
    2のチャンネルについて求めた積算値の差分との除算値
    を補正係数として生成することを特徴とする請求項25
    記載の映像信号処理装置。
  27. 【請求項27】 前記基準信号積算手段では、第1及び
    第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号内の
    所定期間のピーク値をそれぞれ積算することを特徴とす
    る請求項24乃至請求項26のうち、いずれか1項記載
    の映像信号処理装置。
  28. 【請求項28】 前記基準信号積算手段では、第1及び
    第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号のピ
    ーク値をそれぞれ複数ライン分積算することを特徴とす
    る請求項24乃至請求項27のうち、いずれか1項記載
    の映像信号処理装置。
  29. 【請求項29】 第1,第2の2チャンネル出力の全画
    素読み出し方式の撮像素子を用いて生成した映像信号に
    補正処理を施す映像信号処理装置において、 第1及び第2のチャンネルの映像信号に付加された基準
    信号のピーク値をそれぞれ積算する基準信号積算手段
    と、 第1及び第2のチャンネルの映像信号の光学的黒レベル
    をそれぞれ積算する光学的黒レベル積算手段と、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と光学的黒レベルの積算値と
    を用いて、第1のチャンネルと第2のチャンネルとの間
    の信号ゲイン差を演算する信号ゲイン差演算手段と、 前記第1及び第2の各チャンネルにてそれぞれ求めた基
    準信号のピーク値の積算値と、前記演算により求めた信
    号ゲイン差との何れか一方を選択する選択手段と、 前記基準信号のピーク値の積算値と前記演算により求め
    た信号ゲイン差との何れか一方の選択出力を用いて、第
    1のチャンネルと第2のチャンネルとの間の信号ゲイン
    差を補正する信号ゲイン差補正手段とを有することを特
    徴とする映像信号処理装置。
  30. 【請求項30】 前記第1のチャンネルについて求めた
    基準信号のピーク値の積算値と前記第1のチャンネルに
    ついて求めた光学的黒レベルの積算値との差分を演算す
    る第1チャンネル差分演算手段と、 前記第2のチャンネルについて求めた基準信号のピーク
    値の積算値と前記第2のチャンネルについて求めた光学
    的黒レベルの積算値との差分を演算する第2チャンネル
    差分演算手段とを設け、 前記信号ゲイン差演算手段は、前記第1のチャンネルに
    ついて求めた積算値の差分と前記第2のチャンネルにつ
    いて求めた積算値の差分とを用いて、前記第1のチャン
    ネル又は第2のチャンネルの何れか一方の映像信号への
    補正係数を生成し前記信号ゲイン差補正手段は、前記基
    準信号のピーク値の積算値と前記補正係数の何れか一方
    の選択出力を用いて、第1のチャンネル又は第2のチャ
    ンネルの前記何れか一方の映像信号を補正することを特
    徴とする請求項29記載の映像信号処理装置。
  31. 【請求項31】 前記信号ゲイン差演算手段では、前記
    第1のチャンネルについて求めた積算値の差分と前記第
    2のチャンネルについて求めた積算値の差分との除算値
    を補正係数として生成することを特徴とする請求項30
    記載の映像信号処理装置。
  32. 【請求項32】 前記基準信号積算手段では、第1及び
    第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号内の
    所定期間のピーク値をそれぞれ積算し、 前記光学的黒レベル積算手段では、第1及び第2のチャ
    ンネルの映像信号の光学的黒レベルの所定期間内のレベ
    ルをそれぞれ積算することを特徴とする請求項29乃至
    請求項31のうち、いずれか1項記載の映像信号処理装
    置。
  33. 【請求項33】 前記基準信号積算手段では、第1及び
    第2のチャンネルの映像信号に付加された基準信号のピ
    ーク値をそれぞれ複数ライン分積算し、 前記光学的黒レベル積算手段では、第1及び第2のチャ
    ンネルの映像信号の光学的黒レベルをそれぞれ複数ライ
    ン分積算することを特徴とする請求項29乃至請求項3
    2のうち、いずれか1項記載の映像信号処理装置。
  34. 【請求項34】 前記基準信号のピーク値を積算する複
    数ラインと、前記光学的黒レベルを積算する複数ライン
    は、同ラインであることを特徴とする請求項33記載の
    映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007013331A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Hamamatsu Photonics Kk 固体撮像装置
JP2007144143A (ja) * 2005-10-27 2007-06-14 Pentax Corp 撮像システムおよび電子内視鏡システム
JP2008236176A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Corp 電子増倍型撮像装置、電子増倍型撮像装置の校正プログラムおよび校正方法

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