JPH05347217A - コイル装置 - Google Patents

コイル装置

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JPH05347217A
JPH05347217A JP4154829A JP15482992A JPH05347217A JP H05347217 A JPH05347217 A JP H05347217A JP 4154829 A JP4154829 A JP 4154829A JP 15482992 A JP15482992 A JP 15482992A JP H05347217 A JPH05347217 A JP H05347217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
magnetic flux
leakage magnetic
leakage
shape
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4154829A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Abe
廣光 阿部
Shinichiro Ito
信一郎 伊藤
Katsuyuki Fujiwara
勝行 藤原
Yoshihiro Kobayashi
好博 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
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Publication of JPH05347217A publication Critical patent/JPH05347217A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップ周辺で生ずる漏洩磁束を減らして、
漏洩磁束による悪影響を少なくすると共に、歩留まり向
上を図ったコイル装置を提供する。 【構成】 本装置10のコイル13が巻装された各第1
の脚部11a,12aは、基部11′の先端側に漏洩磁
束低減部14を形成し、この低減部14の先端側にギャ
ップ長調整部15を形成し、低減部14と調整部15と
の境界部分16をR状としたものである。漏洩磁束低減
部14により、ギャップG10周辺で生ずる漏洩磁束を低
減でき、ギャップ長調整部15の先端面15aを削って
も漏洩磁束低減部14の形状は変化しないので、漏洩磁
束の低減特性を変えずに、ギャップG10の長さ調整を行
える。境界部分16をR状とすることにより、磁心成型
時,焼成時等に境界部分16周辺に発生する圧力差を緩
和でき、成型時,焼成時等におけるひびの発生を防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライバックトラン
ス,スイッチング電源トランス,チョークコイル等に適
用されるコイル装置に関し、より詳しくはギャップを有
する磁心を用いたコイル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランス,チョークコイル等で
は、目的の電流を流した際に、磁心が飽和しないように
磁路中にギャップを設けている。
【0003】しかしながら、ギャップを設けると、ギャ
ップ周辺で大きな漏洩磁束が発生し、周辺機器(部品)
でノイズが発生したり、ギャップ周辺のコイルが異常発
熱する等の悪影響を生ずる。
【0004】このため、図7に示すように、ギャップG
付近における磁心部分(以下、「漏洩磁束低減部」とい
う。)2を他の部分1より細くして、ギャップG周辺で
の大きな漏洩磁束の発生を減少させたコイル装置の提案
がなされている(例えば、特開平2-290005号公報,実開
平4-15220 号公報等)。
【0005】また、インダクタンスLの調整を容易とす
るためギャップG長に対してインダクタンスLがリニア
に変化するように、図7に示すように、ギャップG付近
の先端部に横断面積が一定の平坦なコア部材(以下「ギ
ャップ長調整部」という。)3を設けたものが知られて
いる。(例えば、特開平2-290005号公報,実開平4-1522
0 号公報等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ギャッ
プ長調整部3と漏洩磁束低減部2との境界部分4は、形
状(横断面積)が急変しており、磁心成型時に境界部分
4を境にギャップ長調整部3と漏洩磁束低減部2とで成
型圧力差を生じ、図8に示すように、ひび5aが発生し
ていた。
【0007】また、成型時にひびが発生せずとも、境界
部分4周辺で成型圧力差により成型体の密度分布に偏り
が生じ、図9に示すように、磁心焼成時にひび5bが発
生する原因となっていた。
【0008】そこで、本発明は、上記事情に関みてなさ
れたものであり、ギャップ周辺で生ずる漏洩磁束を減ら
して、漏洩磁束による悪影響を少なくすると共に、歩留
まり向上を図ったコイル装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁路中にギャップを有する磁心と、前記ギ
ャップを包含するように巻装したコイルとを有するコイ
ル装置において、前記ギャップを形成する相対向する磁
心部分のうち少なくとも一方を、先端に向かって横断面
積が小さくなるように形成した漏洩磁束低減部と、この
低減部の先端側に横断面積が略一定となるように形成し
たギャップ長調整部とから構成し、前記低減部と調整部
との境界部分をR状としたことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】上記構成のコイル装置によれば、漏洩磁束低減
部により、ギャップ周辺で生ずる漏洩磁束を低減でき
る。また、ギャップ長調整部の先端面を削っても漏洩磁
束低減部の形状は変化しないので、漏洩磁束の低減特性
を変えずに、ギャップ長を調整できる。更に、低減部と
調整部との境界部分をR状とすることにより、磁心成型
時,焼成時等に境界部分周辺に発生する圧力差を緩和で
き、ひびの発生を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0012】図1は本発明のコイル装置の第1の実施例
を示す正面図、図2はその平面図、図3はその要部側面
図である。
【0013】第1の実施例のコイル装置10は、第1及
び第2の脚部11a,11bを有するフェライト等から
なる第1の断面U字型磁心11と、第1及び第2の脚部
12a,12bを有するフェライト等からなる第2の断
面U字型磁心12と、コイル13とから構成されたいわ
ゆるU字型のものである。
【0014】第1及び第2の断面U字型磁心11,12
は、第1の脚部11a,12a同士及び第2の脚部11
b,12b同士がそれぞれギャップG10,G11を介して
対向するように配置されている。なお、図1において右
側のギャップG11は、設けなくてもよい。
【0015】コイル13は、一方のギャップG10を包含
するように第1の脚部11a,12aに巻装されてい
る。
【0016】コイル13が巻装された各第1の脚部11
a,12aは、図3に示すように、基部11′の先端側
に漏洩磁束低減部14を形成し、この低減部14の先端
側にギャップ長調整部15を形成し、低減部14と調整
部15との境界部分16をR状としたものである。R状
の境界部分16は、磁心成型時に境界部分16周辺に発
生する圧力差を緩和して成型圧力を分散させて、成型体
の密度分布の偏りを少なくさせ、成型時及び焼成時等に
おけるひびの発生を防止する役割を果たす。
【0017】漏洩磁束低減部14は、基部(横断面積
A)11′から先端(横断面積B)に向かって横断面積
が小さくなるように形成している。また、漏洩磁束低減
部14は、例えば、次式(1) のLOG関数で示される曲
線からなる丸棒形状としている。
【0018】 rs −r=xg ln(xs /x) …(1)
【0019】このように漏洩磁束低減部14を、LOG
関数の曲線からなる形状とすることにより、漏洩磁束低
減部14に飽和を生じさせることなく、漏洩磁束の低減
が可能となる。
【0020】ギャップ長調整部15は、横断面積が略一
定の例えば丸棒形状であって、先端面15aが平坦とな
るように形成したものである。これにより、先端面15
aを削っても漏洩磁束低減部14の形状は変化しないの
で、漏洩磁束の低減特性を変えずにギャップG10の長さ
調整を行える。また、先端面15aを平行に削れば、先
端面15aの面積は略一定であるので、インダクタンス
Lの調整が容易に行える。
【0021】図4は本発明のコイル装置の第2の実施例
を示す正面図、図5はその平面図である。
【0022】第2の実施例のコイル装置20は、第1,
第2及び第3の脚部21a,21b,21cを有するフ
ェライト等からなる第1の断面E字型磁心21と、第
1,第2及び第3の脚部22a,22b,22cを有す
るフェライト等からなる第2の断面E字型磁心22と、
コイル23とから構成されたいわゆるE字型のものであ
る。
【0023】第1及び第2の断面E字型磁心21,22
は、第1の脚部21a,22a同士,第2の脚部21
b,22b同士及び第3の脚部21c,22c同士がそ
れぞれギャップG20,G21,G22を介して対向するよう
に配置されている。なお、両側のギャップG20,G22
は、設けなくてもよい。
【0024】コイル23は、中央のギャップG21を包含
するように第2の脚部21b,22bに巻装されてい
る。
【0025】コイル23が巻装された各第2の脚部21
b,22bは、前記図3に示したように、前記第1の実
施例の第1の脚部11a,12aと同様に構成されてい
る。
【0026】このような上記実施例のコイル装置によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0027】(1) 漏洩磁束低減部14とギャップ長調整
部15との境界部分16をR状としているので、表1の
ひび発生測定結果に示す如く、磁心成型時,焼成時等に
境界部分16周辺に発生する圧力差を緩和でき、ひびの
発生を防止できるので、歩留まり向上を図れる。
【0028】
【表1】
【0029】(2) 漏洩磁束低減部14によりギャップG
10,G21周辺で発生する漏洩磁束を低減できるので、周
辺機器(部品)でノイズが発生したり、コイル13,2
3が異常発熱する等の悪影響を少なくできる。
【0030】(3) ギャップ長調整部15の先端面15a
を削っても漏洩磁束低減部14の形状は変化しないの
で、漏洩磁束の低減特性を変えずにギャップG10,G21
の長さ調整を行える。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
例えば、漏洩磁束低減部14は、先端に向かって横断面
積が小さくなる形状ならば、図6に示すような直線(1
4′)でもよく、また図3に示す曲線以外の曲線からな
る形状でもよい。また、ギャップG10,G21を形成する
相対向する磁心部分の双方に、漏洩磁束低減部14及び
ギャップ長調整部15を形成したが、一方でもギャップ
G10,G21周辺で生ずる漏洩磁束を減らすことは可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、漏洩磁束
低減部とギャップ長調整部との境界部分をR状として、
磁心成型時,焼成時等に境界部分にひびが発生するのを
防止できるので、ギャップ周辺で生ずる漏洩磁束を減ら
して、漏洩磁束による悪影響を少なくすると共に、歩留
まり向上を図ったコイル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル装置の第1の実施例を示す正面
図である。
【図2】図1に示す装置の平面図である。
【図3】図1に示す装置の要部側面図である。
【図4】本発明のコイル装置の第2の実施例を示す正面
図である。
【図5】図4に示す装置の平面図である。
【図6】漏洩磁束低減部の他の例を示す要部側面図であ
る。
【図7】従来のコイル装置の要部側面図である。
【図8】従来の問題点を示す要部側面図である。
【図9】従来の問題点を示す要部側面図である。
【符号の説明】
10,20 コイル装置 11,12,21,22 磁心 14 漏洩磁束低減部 15 ギャップ長調整部 16 境界部分 G10,G11,G20,G21,G22 ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 好博 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁路中にギャップを有する磁心と、前記
    ギャップを包含するように巻装したコイルとを有するコ
    イル装置において、前記ギャップを形成する相対向する
    磁心部分のうち少なくとも一方を、先端に向かって横断
    面積が小さくなるように形成した漏洩磁束低減部と、こ
    の低減部の先端側に横断面積が略一定となるように形成
    したギャップ長調整部とから構成し、前記低減部と調整
    部との境界部分をR状としたことを特徴とするコイル装
    置。
JP4154829A 1992-06-15 1992-06-15 コイル装置 Withdrawn JPH05347217A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4154829A JPH05347217A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 コイル装置

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JPH05347217A true JPH05347217A (ja) 1993-12-27

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