JP2000182852A - トランス - Google Patents

トランス

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JP2000182852A
JP2000182852A JP10359084A JP35908498A JP2000182852A JP 2000182852 A JP2000182852 A JP 2000182852A JP 10359084 A JP10359084 A JP 10359084A JP 35908498 A JP35908498 A JP 35908498A JP 2000182852 A JP2000182852 A JP 2000182852A
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JP
Japan
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gap
transformer
leg
length
central leg
Prior art date
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Pending
Application number
JP10359084A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Miyamoto
一 宮本
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】漏洩磁束が周辺部に与える影響を考慮したとき
にも、取り付け位置の制限を少なくする。 【課題解決手段】コイル4,5が巻回される中央脚16
と、接続脚11,14を介して中央脚16に連なる一対
の側脚15とを備え、中央脚16にはギャップ6が形成
された構成とし、中央脚16の一方の端部からギャップ
6までの長さd1と、中央脚16の他方の端部からギャ
ップ6までの長さd2とを異なる長さとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
に使用される高周波トランス等のように、コイルが巻回
される中央脚にギャップが形成されたトランスに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】構成が簡単となることから様々な装置に
採用されているRCC方式のスイッチング電源において
は、高周波トランスの一次コイルの巻数は、コアの磁束
密度を主要条件として決定される。このため、コアにギ
ャップを設けることにより、一次コイルのインダクタン
スを所望の値に設定している。従って、高周波トランス
の周辺部においては、ギャップから漏洩した磁束の影響
によって、回路ブロックにノイズが発生する。このた
め、ギャップから漏洩する磁束を減少させるため、ギャ
ップに対応する部分には、コイルを巻回しない従来技術
が提案されている。すなわち、この技術においては、図
6に示すように、互いに略等しい形状の2つのE型コア
74,75を組み合わせたコアを用いている。また、ボ
ビン71の巻回部を、複数の巻回部に分割している。そ
して、巻回部を分割するための鍔部72の位置を、コア
のギャップ73の位置に一致させた構成としている(第
1の従来技術とする)。
【0003】また、特開平2−166709号として提
案された従来技術があり、この技術では、E型の鉄板と
I型の鉄板とを積層したEI型鉄心、あるいは、長さが
互いに異なる一対のE型鉄板を積層したEE型鉄心を用
いている。そして、巻線を施す中央脚の幅寸法に対し、
磁路を形成する接続脚と両側脚との幅寸法を、1/2〜
1/5の形状としている。従って、鉄心の外形が小さく
なり、実装面積が減少する。また、巻線の高さを鉄心の
積層厚さ以内に収めることが可能になるので、巻線の突
出がなくなり、基板表面の実装が容易となっている(第
2の従来技術とする)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
を用いた場合では以下に示す問題を生じていた。すなわ
ち、第1の従来技術では、コアは、互いに形状が略等し
い2つのE型コア74,75によって構成されている。
従って、ギャップの位置は中央脚の中間位置となること
から、漏洩する磁束の強度は、トランスの中央部におい
て最も強くなる。このため、トランスの中央部を、ノイ
ズの影響を受け易いブロックから離して配置する必要が
生じるため、トランスの実装位置が限定されることにな
る。また、トランスの位置を最適な位置に変更すること
が困難となる場合では、トランスにショートリングを設
けたり、あるいは、漏洩磁束の影響を受け易いブロック
を、シールド板を用いてトランスから隔離する必要が生
じる
【0005】また、第2の従来技術では、鉄心は、E型
の鉄板とI型の鉄板とを積層した鉄心、あるいは、互い
に形状が異なる2種のE型の鉄板を積層した鉄心を用い
た構成となっていて、磁路は閉じられた構成となってい
る。従って、RCC方式スイッチング電源に使用される
トランス等のように、有効透磁率を低減するため、ギャ
ップを形成する必要のあるトランスには、第2の従来技
術を適用することが困難となっていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、中央脚
に形成するギャップ位置を、中央脚の中間位置からずら
すことにより、磁気シールドを用いることなく、漏洩磁
束が周辺部に与える影響を考慮したときにも、取り付け
位置の制限を少なくすることのできるトランスを提供す
ることにある。
【0007】また請求項2記載の発明の目的は、上記目
的に加え、コアの種類の増加を抑制することのできるト
ランスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係るトランスは、コイルが巻回さ
れる中央脚と、接続脚を介して前記中央脚に連なる一対
の側脚とを備え、前記中央脚にはギャップが形成された
トランスに適用し、前記中央脚の一方の端部から前記ギ
ャップまでの長さと、前記中央脚の他方の端部から前記
ギャップまでの長さとを異なる長さとしている。すなわ
ち、漏洩磁束は、ギャップ近傍において強度が最も強
く、ギャップから遠くなる程、強度が弱くなる。従っ
て、中央脚の一方の端部からギャップまでの長さと、他
方の端部からギャップまでの長さとを、ギャップの位置
が、漏洩磁束に影響され易いブロックから離れる値に設
定すると、トランスを移動させなくとも、漏洩磁束に影
響され易いブロックに対する漏洩磁束の強度は弱くな
る。
【0009】また請求項2記載の発明に係るトランス
は、上記構成に加え、前記中央脚と前記接続脚と前記一
対の側脚とを、2つのE型コアによって形成している。
すなわち、E型コアは、その他のトランスのコアとして
使用することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係るトラ
ンスの第1の実施形態の構成を示す説明図であり、RC
C方式等のスイッチング電源に使用される高周波トラン
スを示している。
【0011】図において、コアは、それぞれがフェライ
トからなる2つのE型コア1,2によって構成されてい
る。また、E型コア1の側脚部12とE型コア2の側脚
部13とは、互いに端面が密着しており、側脚15を形
成している。また、中央脚16は、E型コア1の中央脚
部7とE型コア2の中央脚部8とによって構成されてお
り、中央脚部7の端面と中央脚部8の端面との間にはギ
ャップ6が形成されている。すなわち、中央脚16、接
続脚11、側脚15、および、接続脚14からなる磁路
には、有効透磁率を減少させるため、ギャップ6が形成
された構成となっている。また、ギャップ6が形成され
た中央脚16が挿入されるボビン3には、一次コイル4
と二次コイル(補助コイルを含む)5とが巻回されてい
る。
【0012】E型コア1の中央脚部7と側脚部12と
は、共に長さが等しく形成されており、この長さをd1
とする。また、E型コア2の中央脚部8の長さは、側脚
部13の長さ(d2とする)より、ギャップ6に対応す
る長さだけ、短く形成されている。そして、長さd1、
d2の関係は、 d1<d2 となっている。
【0013】なお、コア1,2の形状については、その
他のトランスに用いるコアと共用することを可能とする
ため、側脚部12の長さと中央脚部7の長さが等しいE
型形状、側脚部13の長さと中央脚部8の長さが略等し
いE型形状としているが、その他の形状として、例え
ば、図2に示すような形状、等とすることが可能であ
る。すなわち、コア41の中央脚部42の長さを中央脚
部7の長さに等しくし、コア46の中央脚部44の長さ
を中央脚部8の長さに等しくする。そして、側脚部43
の長さをd3、側脚部45の長さをd4とすると、 d3+d4=d1+d2 となる範囲で、側脚部43の長さ、および側脚部45の
長さを、任意の長さとすることが可能となっている。
【0014】図3は、上記構成からなるトランス21が
実装された時の周辺のブロックとの関係を示す説明図で
ある。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の作用
を説明する。
【0015】トランス21の近傍に位置するブロック2
4は、例えば、磁気ヘッド、あるいは微少レベルの信号
回路、等のように、トランス21から漏洩する磁束の影
響により、ノイズを発生し易いブロックであるとする。
また、ブロック23は、漏洩磁束の影響が少ないブロッ
クであるとする。また、トランス21は、図示されない
プリント配線パターン等の関係から、同図に示す位置か
ら移動させることが困難であるとする。
【0016】トランス21から漏洩する磁束は、ギャッ
プ6に近いほど強度が強くなるが、ギャップ6は、ブロ
ック24から離れた位置となっている。このため、中央
脚16の中間位置にギャップを設けたトランスを使用し
た場合に比すると、ブロック24に対する漏洩磁束の影
響は低減されることになる。また、ブロック23に対し
ては、ギャップ6からの距離が短くなるが、ブロック2
3は漏洩磁束の影響の少ないブロックとなっている。こ
のため、中央脚16の中間位置にギャップを設けたトラ
ンスを使用した場合に比すると、ブロック23に対する
漏洩磁束の影響は、磁束強度の増加分を無視することが
可能になる。従って、トランス21から漏洩する磁束が
周辺部に与える総合的な影響は、低減されることにな
る。
【0017】図4は、テレビにトランス21を設けた場
合の周辺ブロックとの関係を示す説明図であり、トラン
ス21から漏洩する磁束が与える影響を示す説明図とな
っている。
【0018】トランス21から漏洩する磁束は、ギャッ
プ6に近いほど強い。一方、ギャップ6は、偏向コイル
34から遠ざかる位置に形成されている。従って、ギャ
ップを中央脚16の中間位置に設けたトランスを使用し
た場合に比すると、漏洩磁束がCRT33に与える影響
は、減少することになる。
【0019】図5は、トランスの第2の実施形態の構成
を示す説明図である。本実施形態のコアは、第1の実施
形態の同様に、2つのE型コア61,62により構成さ
れている。また、ボビン51の巻回部は、鍔部56,5
7によって3つのブロックに分割されている。そして、
3つに分割された巻回部52〜54のうち、巻回部5
2,54には一次コイルが巻回され、巻回部53には二
次コイル(補助コイルを含む)が巻回されている。ま
た、中央脚58におけるギャップ55は、鍔部56と略
同一平面に形成されている。
【0020】すなわち、巻回するコイルの線材の太さ
と、コイルの巻数との関係から、ボビン51に形成され
た鍔部56,57が、ボビン51の軸方向において、中
間位置からずれた位置となっているにも関わらず、鍔部
56に対応する位置にギャップ55が形成された構成と
なっている。このため、ギャップ55の周囲にはコイル
が巻回されないことから、ギャップ55から漏洩する磁
束は、ギャップ55の周囲にコイルを巻回した場合に比
すると、強度が減少することになる。
【0021】以上説明したように、ボビンの巻回部が鍔
部によって複数のブロックに分割されるトランスに本発
明を適用する場合では、ボビンの軸方向において、鍔部
が、ボビンの中間に位置しない構成となるときにも、鍔
部と略同一平面となる位置にギャップを形成した構成と
することができる。従って、ボビンの設計度の自由さが
増すという効果を得ることができる。
【0022】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、トランスについては、スイッチング電源に使用する
トランスとした場合について説明したが、中央脚にギャ
ップを設けることが必要となるトランスについては、同
様に適用することが可能となっている。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るトランスは、
コイルが巻回される中央脚と、接続脚を介して前記中央
脚に連なる一対の側脚とを備え、前記中央脚にはギャッ
プが形成された構成に適用し、前記中央脚の一方の端部
から前記ギャップまでの長さと、前記中央脚の他方の端
部から前記ギャップまでの長さとを異なる長さとしてい
る。このため、中央脚の一方の端部からギャップまでの
長さと、他方の端部からギャップまでの長さとを、ギャ
ップの位置が、漏洩磁束に影響され易いブロックから離
れる値に設定すると、トランスを移動させなくとも、漏
洩磁束に影響され易いブロックからギャップを遠ざける
ことが可能となる。このため、磁気シールドを用いるこ
となく、漏洩磁束が周辺部に与える影響を考慮したとき
にも、取り付け位置の制限を少なくすることが可能とな
っている。
【0024】また請求項2記載の発明に係るトランス
は、前記中央脚と前記接続脚と前記一対の側脚とを2つ
のE型コアにより形成している。すなわち、E型コア
は、その他のトランスのコアとして使用することが可能
となるため、コアの種類の増加を抑制することが可能と
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランスの第1の実施形態の構成
を示す説明図である。
【図2】コアの形状を示す説明図である。
【図3】実装されたトランスと周辺のブロックとの関係
を示す説明図である。
【図4】テレビにおけるトランスとCRTとの関係を示
す説明図である。
【図5】本発明に係るトランスの第2の実施形態の構成
を示す説明図である。
【図6】従来技術の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 E型コア 3 ボビン 4 一次コイル 5 二次コイル 6 ギャップ 11,14 接続脚 15 側脚 16 中央脚 21 トランス 51 ボビン 55 ギャップ 56,57 鍔部 58 中央脚 61,62 E型コア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻回される中央脚と、接続脚を
    介して前記中央脚に連なる一対の側脚とを備え、前記中
    央脚にはギャップが形成されたトランスにおいて、 前記中央脚の一方の端部から前記ギャップまでの長さ
    と、前記中央脚の他方の端部から前記ギャップまでの長
    さとを異なる長さとしたことを特徴とするトランス。
  2. 【請求項2】 前記中央脚と前記接続脚と前記一対の側
    脚とを、2つのE型コアにより形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のトランス。
JP10359084A 1998-12-17 1998-12-17 トランス Pending JP2000182852A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129125A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129125A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランス

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