JPH05345488A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
- Publication number
- JPH05345488A JPH05345488A JP4181760A JP18176092A JPH05345488A JP H05345488 A JPH05345488 A JP H05345488A JP 4181760 A JP4181760 A JP 4181760A JP 18176092 A JP18176092 A JP 18176092A JP H05345488 A JPH05345488 A JP H05345488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- transfer image
- sheet
- receiving sheet
- polycarbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリカーボネートまたは熱変形温度が１００
℃以上かつ全光線透過率９０％以上のアクリル系樹脂か
らなる熱転写受像シート。 【効果】 耐熱性、寸法安定性、トナー付着性、透明
性、画面鮮明性に優れる。
℃以上かつ全光線透過率９０％以上のアクリル系樹脂か
らなる熱転写受像シート。 【効果】 耐熱性、寸法安定性、トナー付着性、透明
性、画面鮮明性に優れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写方式のプリンタ
ーで複写するオーバーヘッドプロジェクター（以下ＯＨ
Ｐと記す）に好適なシートに関する。
ーで複写するオーバーヘッドプロジェクター（以下ＯＨ
Ｐと記す）に好適なシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ＯＨＰ用の熱転写受像シート
は、延伸ポリエステルシートに帯電防止処理を施したシ
ートであり、紙複写機を用いて字や図形などの画像を複
写して使用される。紙複写機はカーボントナーによる熱
転写という方式であるので、複写時の熱により熱転写受
像シートがカールするのを防止することや、トナーの付
着性を改良することが必要である。
は、延伸ポリエステルシートに帯電防止処理を施したシ
ートであり、紙複写機を用いて字や図形などの画像を複
写して使用される。紙複写機はカーボントナーによる熱
転写という方式であるので、複写時の熱により熱転写受
像シートがカールするのを防止することや、トナーの付
着性を改良することが必要である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近では、カラーコピ
ーが用いられ始めているが、カラー用紙複写機では黒白
用紙複写機よりもかなり高温で３色のトナーが順次フィ
ルム上へ転写される。このような高温状態では、従来の
延伸ポエステルシートは収縮および軟化してしまうた
め、コピー後の熱転写受像シートはシワがはいったり、
寸法が変化してしまっていた。従来の延伸ポリエステル
シート上には、トナーの付着性を改良するためにゴム系
接着剤層やアクリル系樹脂接着剤層などを形成すること
が必要とされるが、これらの接着剤層は熱転写受像シー
トの透明性を損ない、ＯＨＰに使用した場合に像が不鮮
明であった。
ーが用いられ始めているが、カラー用紙複写機では黒白
用紙複写機よりもかなり高温で３色のトナーが順次フィ
ルム上へ転写される。このような高温状態では、従来の
延伸ポエステルシートは収縮および軟化してしまうた
め、コピー後の熱転写受像シートはシワがはいったり、
寸法が変化してしまっていた。従来の延伸ポリエステル
シート上には、トナーの付着性を改良するためにゴム系
接着剤層やアクリル系樹脂接着剤層などを形成すること
が必要とされるが、これらの接着剤層は熱転写受像シー
トの透明性を損ない、ＯＨＰに使用した場合に像が不鮮
明であった。
【０００４】本発明は、前記従来技術の課題を背景にな
されたもので、カラーコピーなどでの高温下でも軟化し
たり寸法が変化することなく、かつトナーの付着性およ
び透明性に優れ、鮮明な複写が可能である熱転写受像シ
ートを提供することを目的とする。
されたもので、カラーコピーなどでの高温下でも軟化し
たり寸法が変化することなく、かつトナーの付着性およ
び透明性に優れ、鮮明な複写が可能である熱転写受像シ
ートを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリカーボネ
ートまたは熱変形温度が１００℃以上かつ全光線透過率
９０％以上のアクリル系樹脂からなることを特徴とする
熱転写受像シートを提供するものである。本発明の熱転
写受像シートの材料に用いられるポリカーボネートとし
ては、ビスフェノールＡなどの芳香族ビスフェノールを
主成分としたもの、例えば、パンライト（帝人化成株式
会社製）、レキサン（ゼネラルエレクトリック社製）、
ユーピロン（三菱瓦斯化学株式会社製）、タフロン（出
光石油化学株式会社製）などが挙げられる。本発明にお
いて、ポリカーボネートの重量平均分子量は通常５，０
００〜５００，０００である。
ートまたは熱変形温度が１００℃以上かつ全光線透過率
９０％以上のアクリル系樹脂からなることを特徴とする
熱転写受像シートを提供するものである。本発明の熱転
写受像シートの材料に用いられるポリカーボネートとし
ては、ビスフェノールＡなどの芳香族ビスフェノールを
主成分としたもの、例えば、パンライト（帝人化成株式
会社製）、レキサン（ゼネラルエレクトリック社製）、
ユーピロン（三菱瓦斯化学株式会社製）、タフロン（出
光石油化学株式会社製）などが挙げられる。本発明にお
いて、ポリカーボネートの重量平均分子量は通常５，０
００〜５００，０００である。
【０００６】また、熱変形温度が１００℃以上かつ全光
線透過率９０％以上のアクリル系樹脂としては、例えば
パラリンクス（株式会社クラレ製）、ケマックス（住化
ハース株式会社）などが挙げられる。これらのアクリル
系樹脂はシクロヘキシル基やノルボルネン基で変性され
たり、イミド化されていてもよい。本発明においてアク
リル系樹脂の重量平均分子量は通常５，０００〜５０
０，０００である。アクリル系樹脂の熱変形温度が１０
０℃未満であると、高温下で使用した場合に熱転写受像
シートが軟化したり、寸法が変化したりしてしまい、全
光線透過率が９０％未満であるとＯＨＰに使用した場合
に像が不鮮明となる。アクリル系樹脂や、ポリカーボネ
ート樹脂には安定剤、酸化防止剤、滑剤、無機充填剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、可塑剤などの
添加剤を配合することもできる。本発明の熱転写受像シ
ートは、アクリル系樹脂やポリカーボネートを押出し
法、キャスト法などの方法により成形することができ
る。
線透過率９０％以上のアクリル系樹脂としては、例えば
パラリンクス（株式会社クラレ製）、ケマックス（住化
ハース株式会社）などが挙げられる。これらのアクリル
系樹脂はシクロヘキシル基やノルボルネン基で変性され
たり、イミド化されていてもよい。本発明においてアク
リル系樹脂の重量平均分子量は通常５，０００〜５０
０，０００である。アクリル系樹脂の熱変形温度が１０
０℃未満であると、高温下で使用した場合に熱転写受像
シートが軟化したり、寸法が変化したりしてしまい、全
光線透過率が９０％未満であるとＯＨＰに使用した場合
に像が不鮮明となる。アクリル系樹脂や、ポリカーボネ
ート樹脂には安定剤、酸化防止剤、滑剤、無機充填剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、可塑剤などの
添加剤を配合することもできる。本発明の熱転写受像シ
ートは、アクリル系樹脂やポリカーボネートを押出し
法、キャスト法などの方法により成形することができ
る。
【０００７】本発明の熱転写受像シートの厚みは、通
常、０．０２〜１ｍｍ、好ましくは０．０５〜０．２ｍ
ｍであり、熱転写受像シートを複数枚重ねたものであっ
てもよい。本発明の熱転写受像シートはトナー付着性に
優れるものであるが、さらにトナー付着性を改良するた
めに、従来のゴム接着剤層やアクリル系樹脂接着剤層を
形成することもできる。また、本発明の熱転写受像シー
トには、カチオンポリマー、金属微粉末などの導電性材
料からなる帯電防止層を形成することもできる。さら
に、本発明の熱転写受像シートには、強度補強、伸縮防
止などために、種々のポリマー層を形成することもでき
る。本発明の熱転写受像シートは、黒白用紙複写機、カ
ラー用紙複写機など、どのような複写機でも好適に使用
することができる。
常、０．０２〜１ｍｍ、好ましくは０．０５〜０．２ｍ
ｍであり、熱転写受像シートを複数枚重ねたものであっ
てもよい。本発明の熱転写受像シートはトナー付着性に
優れるものであるが、さらにトナー付着性を改良するた
めに、従来のゴム接着剤層やアクリル系樹脂接着剤層を
形成することもできる。また、本発明の熱転写受像シー
トには、カチオンポリマー、金属微粉末などの導電性材
料からなる帯電防止層を形成することもできる。さら
に、本発明の熱転写受像シートには、強度補強、伸縮防
止などために、種々のポリマー層を形成することもでき
る。本発明の熱転写受像シートは、黒白用紙複写機、カ
ラー用紙複写機など、どのような複写機でも好適に使用
することができる。
【０００８】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および％は、特に断らな
いかぎり重量基準である。また、実施例中の各種の測定
は、次のとおりである。
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および％は、特に断らな
いかぎり重量基準である。また、実施例中の各種の測定
は、次のとおりである。
【０００９】実施例１〜２ 熱変形温度１４０℃ポリカーボネート（パンライト、帝
人化成社製）と熱変形温度１５０℃のアクリル系樹脂
（ケマックス、住友ハース社製）とをそれぞれトルエン
に濃度２０％となるように溶解したものを用いて、キャ
スト法により縦３００ｍｍ、横２１０ｍｍ、厚さ０．１
ｍｍの熱転写受像シートを成形した。得られた熱転写受
像シートに黒白用複写機（ＰＰＣコピー機 富士ゼロッ
クス社製）で黒白の画像を転写した。さらに、得られた
熱転写受像シートにカラー用複写機（ＡＲＡＴＡＧＥ５
３３０ リコー社製）でカラーの画像を転写した。画像
転写後の熱転写受像シートの外観、寸法安定性、トナー
付着性、光透過率、ＯＨＰ使用時の画像鮮明性を試験し
た。黒白画像の結果を第１表に、カラー画像の結果を第
２表に示す。
人化成社製）と熱変形温度１５０℃のアクリル系樹脂
（ケマックス、住友ハース社製）とをそれぞれトルエン
に濃度２０％となるように溶解したものを用いて、キャ
スト法により縦３００ｍｍ、横２１０ｍｍ、厚さ０．１
ｍｍの熱転写受像シートを成形した。得られた熱転写受
像シートに黒白用複写機（ＰＰＣコピー機 富士ゼロッ
クス社製）で黒白の画像を転写した。さらに、得られた
熱転写受像シートにカラー用複写機（ＡＲＡＴＡＧＥ５
３３０ リコー社製）でカラーの画像を転写した。画像
転写後の熱転写受像シートの外観、寸法安定性、トナー
付着性、光透過率、ＯＨＰ使用時の画像鮮明性を試験し
た。黒白画像の結果を第１表に、カラー画像の結果を第
２表に示す。
【００１０】比較例１ 市販の延伸ポリエステルシート（ＯＨＰフィルムＰＰＣ
−ＤＸ リコー教育機器社製）を用いて実施例１と同様
にして、黒白およびカラーの画像を転写し、シートの外
観、寸法安定性、トナー付着性、光透過率、耐熱性を試
験した。黒白画像の結果を第１表に、カラー画像の結果
を第２表に示す。なお、各試験は以下のとおり行なっ
た。外観 熱転写受像シートのシワの状態を観察した。 シワが目立つもの ・・・× ややシワがあるもの・・・△ シワが全くないもの・・・○寸法安定性 画像転写前および画像転写後の熱転写画像シートの変化
を測定した。 寸法変化が１％をこえるもの・・・× 寸法変化が０．５〜１％のもの・・・△ 寸法変化が０．５％未満のもの・・・○
−ＤＸ リコー教育機器社製）を用いて実施例１と同様
にして、黒白およびカラーの画像を転写し、シートの外
観、寸法安定性、トナー付着性、光透過率、耐熱性を試
験した。黒白画像の結果を第１表に、カラー画像の結果
を第２表に示す。なお、各試験は以下のとおり行なっ
た。外観 熱転写受像シートのシワの状態を観察した。 シワが目立つもの ・・・× ややシワがあるもの・・・△ シワが全くないもの・・・○寸法安定性 画像転写前および画像転写後の熱転写画像シートの変化
を測定した。 寸法変化が１％をこえるもの・・・× 寸法変化が０．５〜１％のもの・・・△ 寸法変化が０．５％未満のもの・・・○
【００１１】トナー付着性 トナー付着面を指の面でこすったあとを観察した。 トナーが剥がれないもの・・・○ トナーが若干剥がれるもの・・・△ トナーがほとんど剥がれるもの・・・×光透過率 ９０％をこえるもの・・・○ ８５〜９０％・・・△ ８５％未満・・・×耐熱性 熱転写受像シートをカラー複写機（ＡＫＴＡＧＥ５３３
０ リコー社製）で複写した後のシートのコーナーのフ
ィルム平面部からの持ち上がりの高さを測定した。
０ リコー社製）で複写した後のシートのコーナーのフ
ィルム平面部からの持ち上がりの高さを測定した。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【表２】
【００１４】
【発明の効果】本発明の熱転写受像シートは耐熱性に優
れ、画像転写時にカールせず、寸法の変化もない。ま
た、トナーの付着性にも優れるので、接着剤層を形成し
なくてもよく、従って熱転写受像シートの透明性を良好
に保つことが出来る。
れ、画像転写時にカールせず、寸法の変化もない。ま
た、トナーの付着性にも優れるので、接着剤層を形成し
なくてもよく、従って熱転写受像シートの透明性を良好
に保つことが出来る。
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリカーボネートまたは熱変形温度が１
００℃以上かつ全光線透過率９０％以上のアクリル系樹
脂からなることを特徴とする熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4181760A JPH05345488A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4181760A JPH05345488A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 熱転写受像シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05345488A true JPH05345488A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16106414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4181760A Pending JPH05345488A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05345488A (ja) |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP4181760A patent/JPH05345488A/ja active Pending
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