JPH05342850A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH05342850A
JPH05342850A JP15079092A JP15079092A JPH05342850A JP H05342850 A JPH05342850 A JP H05342850A JP 15079092 A JP15079092 A JP 15079092A JP 15079092 A JP15079092 A JP 15079092A JP H05342850 A JPH05342850 A JP H05342850A
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    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
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    • G11C11/223Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements using MOS with ferroelectric gate insulating film

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電体膜がゲート電極と半導体基板とのあ
いだに介在されたMFS−FETを用いる半導体記憶装
置のセルの小型化を図ると共に、ゲート電極の浮遊電位
を除去してエラーの生じない半導体記憶装置を提供す
る。 【構成】 ゲート電極gと半導体基板とのあいだに強誘
電体膜が介在される不揮発性メモリトランジスタT
前記ゲート電極と半導体基板とのあいだに前記トランジ
スタと並列に電位等価手段Rが接続されると共に、前記
ゲート電極が2個のダイオードD1 、D2 が直列接続さ
れた中点と接続され、該2個のダイオードの両端に独立
して電位をかけられる状態にされてメモリセルが構成さ
れ、該メモリセルがマトリックス状に配列される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不揮発性半導体記憶装置
に関する。さらに詳しくは、強誘電体膜を使用した金属
膜−強誘電体膜−半導体層構造のFET(以下、MFS
−FETという)を使用した選択的に書込み、非破壊読
出しが可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体膜は図4に示すように、ヒステ
リシスを有するため、一旦充分な分極がえられる電界
(図4のA)以上の電圧が印加されると、分極した分極
電荷は印加電圧が0になっても残留し、電源がOFFに
なっても記憶を保持できる。しかも、ゲート電極とチャ
ネル領域のあいだにこの強誘電体膜を配置することによ
り、読出し時にソース−ドレイン間に電流が流れても、
強誘電体膜中の分極は影響を受けず、非破壊で読出すこ
とができ、MFS−FET構造のメモリセルの開発が進
められている。
【0003】このようなMFS−FET構造の例を図5
の(a)〜(c)に、また強誘電体膜が分極したときの
チャネルの状態を図5の(d)に示す。図5の(a)は
MFS−FETの最も簡単な構造の例で、たとえばp型
の半導体基板21の表面に強誘電体膜27およびゲート電極
28が形成され、該強誘電体膜27の下側の半導体基板21の
表面のチャネル領域26の両側にたとえばn型の不純物
領域が形成されてソース領域22、ドレイン領域23が形成
され、MFS−FETが構成されている。ここで、強誘
電体膜27は酸化物ペロブスカイト構造を有するPZT
(Pb(Zr1-xTix )O3 )、PLZT(Pb1-x
Lax (Zr1-y Tiy 1-x/4 3 )、PbTi
3 、BaTiO3 などが下地との整合性の点から結晶
性の良い膜がえられ、好ましい。また、ゲート電極28は
強誘電体膜27との密着性から白金が好ましい。
【0004】図5の(b)の構造は強誘電体膜27と半導
体基板21とのあいだにたとえばCaF2 やSiO2 など
の絶縁膜25を介在させたもので、これは強誘電体膜27で
あるPZTのPbが半導体基板21に溶け込むのを防止す
るためのものである。
【0005】また、図5の(c)の構造は(b)の強誘
電体膜27と絶縁膜25とのあいだにさらに白金などの電極
膜24を介在させたもので、この電極膜24は強誘電体膜27
の配向性を向上させるものである。すなわち、SiO2
などの絶縁膜25はアモルファスであり、PZTなどの強
誘電体膜27は結晶質であり、アモルファス上に強誘電体
膜27を形成すると配向性のない膜となる。しかし白金膜
は〈111〉配向性を有する膜がえられ、その上に形成
されるPZTも配向性を有する結晶膜になるからであ
る。
【0006】このMFS−FETのゲート電極28と半導
体基板21とのあいだに、ゲート電極28が正電圧となるよ
うに充分な分極がえられる電圧が印加されると、図5の
(d)に示すように分極され、半導体基板21のチャネル
領域26に電子が誘起されて空乏層が形成される。そのた
めゲート電極が0Vであっても、n型領域のソース領
域22、ドレイン領域23に電圧が印加されていると導通状
態になり、ソース領域22に連結されたセンスアンプ(図
示せず)などを通じて強誘電体膜27の記憶状態を読み出
せる。
【0007】しかし、このMFS−FETをメモリセル
として、マトリックス状に並べ、記憶装置として使用す
るばあい、各セルごとに選択的に書込みや読出しをでき
るような選択回路が必要となる。このような選択回路と
して従来考えられている回路はたとえば、特開平2-6499
3 号公報に開示されているように、2つのMOSトラン
ジスタがメモリ用MFS−FETの両側に直列に接続さ
れた回路が提案されている。
【0008】このようなメモリセルMCの等価回路を図
6に示す。この構成で、まず書込みをするには、トラン
ジスタT1 をONにすると共に、トランジスタT2 をO
FFにし、ビット線BLからのデータをMFS−FET
のメモリ用トランジスタTに印加し、このトランジス
タTのゲート電極−基板間に所定の向きの電圧1/2Vc
cを印加する。これにより、トランジスタTは強誘電
体膜が所定の向きの電気分極状態になり、データの書込
みができる。
【0009】一方、読出し動作においては、トランジス
タT2 をオンにしておきトランジスタT1 もオンにす
る。その結果、強誘電体膜の電気分極の向きにより、メ
モリトランジスタTが導通になったり、非導通になっ
たりして、記憶状態「1」、「0」の状態に対応され、
ビット線BLの電位変化を検出することでデータの読出
しをすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のMFS−FET
を使用したメモリセルの構造はメモリ用のMFS−FE
T1つと、MOSFET2つとで構成されているため、
1つのセルに3個のトランジスタを形成することにな
り、大きなセル面積を必要とする。したがって、小さな
面積のチップにセル数を沢山形成する高集積化を図れな
いという問題がある。
【0011】さらに、このような強誘電体膜を使用した
メモリセルでは、ゲート電極にしきい値電圧より低い電
圧が印加されても、分極状態が変化してデータエラーが
発生し易く、寄生容量などの影響で不要な電位差が生じ
易いという問題がある。
【0012】本発明はこのような問題を解消して簡単な
構成でセルの選択ができ、高集積化ができると共に、書
込み、消去時以外は強誘電体に不要な電位差が生じない
で、データエラーの発生しないメモリセルを有する半導
体記憶装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体記憶
装置は、ゲート電極と半導体基板とのあいだに少なくと
も強誘電体膜を有する不揮発性メモリトランジスタと、
該メモリトランジスタと並列に前記ゲート電極と前記半
導体基板とのあいだに接続された電位等価手段と両端に
独自の電位が印加されうる直列接続された2個のダイオ
ードと、該2個のダイオードの接続点と前記ゲート電極
とが接続されてなるメモリセルを有しているものであ
る。
【0014】また、本発明によるマトリックス化した半
導体記憶装置は、前記メモリトランジスタのソース電極
に第3のダイオードが接続され、前記直列接続された2
個のダイオードの両端の各端子、前記第3のダイオード
の他端の端子および前記メモリトランジスタの基板を4
端子として、マトリックス状に配列された各メモリセル
のそれぞれの端子が縦横に連結されてなるものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、MFS−FETのゲート電極
を電位等価手段を介して半導体基板に接続している。こ
の電位等価手段として、たとえば1G〜1MΩ位の高抵
抗を使用しているため、ゲート電極に寄生容量などに起
因する浮遊電荷が発生しても電位等価手段を介して放電
され、分極状態に悪影響を及ぼさない。また書込みや読
出しなどのとき、ゲート電極と半導体基板間に電圧が印
加されると、電位等価手段を介してゲート電極に電圧が
保持され、書込み、読出しをすることができる。
【0016】さらに、この各セルに選択的に書込み、読
出し、消去を行うため、ダイオード2個を直列接続して
両端に独自の電位を印加できるようにし、その中点をト
ランジスタのゲート電極と接続しているため、ダイオー
ドのスイッチング手段を利用することにより、メモリト
ランジスタのゲート電極を制御でき、各セルを選択的に
低電圧で駆動することができ、小さいセル面積で半導体
記憶装置を構成できる。
【0017】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明の半導体
記憶装置のメモリセルについて説明する。図1は本発明
の一実施例であるメモリセル部の要部の等価回路図であ
る。
【0018】図1において、Tがメモリ用のMFS−
FETで、メモリ用トランジスタTのゲート電極gは
電位等価手段としての高抵抗Rの一端と接続され、高抵
抗Rの他端はメモリトランジスタTのドレイン電極
3、基板1と共に連結されている。メモリトランジスタ
のソース電極2はビット線に接続されるように独立
して引き出されている。この構成でメモリトランジスタ
に書込みをするばあいには、端子gと基板間に充分
な分極がえられる電界以上の電圧が印加されることによ
り、電位等価手段としての抵抗Rは高抵抗であるため電
流は殆ど流れないで強誘電体膜の両端間に電圧が印加さ
れ、強誘電体膜に分極を生じせしめることができる。こ
の際、ゲート電極側に正の電圧が印加されれば、強誘電
体膜の半導体基板側に正の電荷が分極され、書込み電圧
が除去されたのちの半導体基板表面(チャネル領域)に
電子が誘起される。また、逆にゲート電極側に負の電圧
が印加されれば、強誘電体膜の半導体基板側に負の電荷
が分極され、書込み電圧が除去されたのちの半導体基板
表面に正孔が誘起される。従ってMFS−FETがpチ
ャネルかnチャネルかに応じて、またしきい値電圧の設
定に応じて、ゲート電極すなわち端子gに正か負の電圧
を印加することにより書込みなどがなされる。
【0019】本実施例では、メモリトランジスタT
ゲート電極と基板間に、該メモリトランジスタTと並
列に電位等価手段(たとえば抵抗体R)が接続されてい
るため、端子gに電圧が印加されていないときは、たと
え浮遊電荷が発生しても電位等価手段を介して放電さ
れ、ゲート電極gは基板と同電位に保持され、浮遊電荷
などにより強誘電体膜に分離した電荷に悪影響を及ぼさ
ない。
【0020】本発明では、前述の端子gに選択的に電圧
を印加するのに、メモリトランジスタTのゲート電極
に2個のダイオードを直列接続した中点を接続して該2
個の直列接続されたダイオードの陽極側端子aと陰極側
端子cにそれぞれ印加される電圧を制御してメモリトラ
ンジスタTのゲート電極に電圧が印加されたり、され
なかったりするスイッチング作用を行うものである。な
お、メモリトランジスタTのソース側である端子bに
ダイオードを接続すれば、このメモリトランジスタをマ
トリックスに組んで半導体記憶装置としたとき、各メモ
リトランジスタを選択的に読み出すことができる。
【0021】前記2個の直列接続されたダイオード
1 、D2 の陽極側端子aを、マトリックス状に配列さ
れた各メモリセルの縦方向に並んだセルで連結して第1
のワード線a1 、a2 …an を形成し、また前記2個の
直列接続されたダイオードD1 、D2 の陰極側端子c
を、マトリックス状に配列された各メモリセルの縦方向
に並んだセルで連結して第2のワード線c1 、c2 …c
n を形成し、さらにメモリトランジスタTのソース電
極にダイオードD3 を接続した端子bを、各メモリセル
の縦方向に並んだセルで連結して第1のビット線b1
2 …bn を形成する。また、各メモリセルの電位等価
手段のゲート電極接続側と反対側の端子、メモリトラン
ジスタTのドレイン電極および基板とを連結した接続
点dを各メモリセルの横方向に並んだセルで連結して第
2のビット線d1 、d2 …dn を形成し、マトリックス
状に配列されたメモリセルを4本の線でそれぞれ連結し
て各セルに選択的に書込み、読出し、消去をできるよう
に構成されている。
【0022】つぎに、本発明によるメモリセルをマトリ
ックス状に配列した半導体記憶装置の書込み、読出し、
消去の駆動法について説明する。
【0023】図2は本発明の一実施例によるメモリセル
をマトリックス状に配列した半導体記憶装置の一部の等
価回路図である。同図において、メモリトランジスタT
はpチャネルのMFS−FETである。この構成でセ
ルQ1 に書込みを行うには、a1 、c1 、a2 …an
2 …dn に−Vcc、b1 、d1 、b2 …bn 、c2
n を0にする。すなわち、セルQ1 ではa1 とc1
同電位で−VccであるためメモリトランジスタTのゲ
ート電極は−Vccとなり、メモリトランジスタTの基
板側は0であるため強誘電体膜は基板側に負の電荷が分
極される。一方セルQ2 ではc2 が0のため、ダイオー
ドD1 の逆耐圧が−Vcc以上ありメモリトランジスタT
のゲート電極は0Vになり、基板も0V(d1 =0)
で書込みはなされない。またセルQ3 、Q4 はメモリト
ランジスタTのゲート電極、基板共に−Vccであるた
め書込みはされず、結局セルQ1 のみに書込みがされ
る。
【0024】つぎに読出しについて説明する。セルQ1
の読出しをするには、a1 、b1 、a2 …an 、d2
n に−Vccを、c1 、b2 …bn 、c2 …cn にVcc
を印加し、d1 をセンスアンプSAに接続することによ
りセルQ1 の読出しをすることができる。すなわち、セ
ルQ1 ではダイオードD1 、D2 に電流は流れずゲート
電極は電位等価手段Rを介して基板と同電位(d1 )と
なる。しかし、チャネルは強誘電体分極による電界効果
が働いており強誘電体の分極状態に応じてドレインとソ
ース間が導通、非導通になり「1」、「0」の状態を読
み出すことができる。また、セルQ2 、Q4 においては
トランジスタの導通、非導通にかかわらず、ソース側に
接続したダイオードが逆方向となり、ドレインとソース
間に電流は流れず、読出しはできない。セルQ3 ではド
レインとソース間が同電位で読出しをできず、結局セル
1 のみを読み出すことができる。
【0025】つぎに、消去について説明する。セルQ1
の消去をするには、a1 、b1 、c1 、b2 …bn 、c
2 …cn 、d2 …dn をVccにし、d1 とa2 …an
0にする。すなわち、セルQ1 では、両ダイオード
1 、D2 の両端の電位は同じVccであるため、その中
点であるメモリトランジスタのゲート電極gもVccとな
り、基板の電位(d)は0であるため、書込みのときと
反対の電圧が印加されることになり消去される。一方、
セルQ2 では2つのダイオードD1 、D2 間に逆方向の
電圧Vccが印加され、ダイオードD2 の逆耐圧よりVcc
が低いため、トランジスタTのゲート電極gは0とな
り基板の電位(d1 )も0で消去はされず、セルQ3
はゲートト電極g、基板共にVccで、消去はされない。
さらにセルQ4 ではゲート電極gは基板の電位(d2
ccと等しくなり消去されない。
【0026】以上説明したメモリトランジスタTがp
チャネルで、図2に示す方向のダイオードD1 〜D3
接続されたばあいの書込み、読出し、消去をセルQ1
ついて行うときの印加する電圧の関係を表1にまとめ
る。ここでVccは3V位にすれば、強誘電体の充分な分
極がえられる電圧以上となり充分である。
【0027】
【表1】
【0028】つぎに、メモリトランジスタTをnチャ
ネルのMFS−FETでメモリセルを構成したばあいの
マトリックス状に配置したときの等価回路図を図3に示
す。この実施例ではメモリトランジスタTのソース電
極に接続するダイオードD3の向きが逆向きになってい
るが他は前の実施例と同じである。
【0029】この構成で書込みを行うには、a1
1 、c2 …cn 、d2 …dn をVccにし、他のb1
1 、a2 …an 、b2 …bn を0にする。すなわち、
セルQ1では、2個のダイオードD1 、D2 の両端の電
位は等しくVccであるため中間の電位すなわちトランジ
スタのゲート電極gの電位もVccとなる。一方基板の電
位(d1 )は0であるため強誘電体膜は分極し、基板側
が正の電荷に分極した書込みがなされる。ゲート電極の
電位が0になっても残留分極した正の電荷により半導体
基板のチャネル領域に電子が誘起されnチャネルのFE
Tを導通状態にする。一方、セルQ2 はダイオード
1 、D2 の逆方向電圧になりゲート電極gは0にな
り、また基板の電位(d1 )も0で書込みはされない。
またセルQ3 はゲート電極gの電位はVccであるが基板
の電位(d2 …dn )もVccとなり書込みはされない。
セルQ4 はゲート電極gの電位が基板の電位(d2 …d
n )Vccと等しくなり、書込みはされない。
【0030】つぎに、読出しについて説明する。セルQ
1 の読出しをするには、a1 、a2…an 、b2 …bn
に−Vcc、b1 、c1 、c2 …cn 、d2 …dn にVcc
を印加し、d1 にセンスアンプSAを介して負電圧を印
加する。すなわち、セルQ1では、ゲート電極の電位は
基板と同じになり、ソース−ドレイン間に電位差が生
じ、分極状態に応じてチャネル領域がON、OFFにな
り、導通、非導通により「1」、「0」の状態を読み出
すことができる。一方、セルQ2 、Q4 ではソース−ド
レイン間の電圧がダイオードD3 と逆方向でチャネルの
導通、非導通にかかわらず電流は流れず、読出しはでき
ない。また、セルQ3 では、ソース−ドレイン間が同電
位でやはり電流は流れず、読出はできず、結局セルQ1
のみを読み出すことができる。
【0031】つぎに、消去について説明する。セルQ1
の消去をするためには、a1 、b11 、a2 …an
2 …bn 、d2 …dn に−Vcc、d1 、c2 …cn
0を印加する。すなわち、セルQ1 ではゲート電極の電
位が−Vccで基板の電位(d1 )が0のため書込みのば
あいと逆の電位関係になり、消去される。一方セルQ2
はゲート電極g、基板共電位が0になり、消去されな
い。またセルQ3 ではゲート電極g、基板共に−Vcc
消去されない。セルQ4 ではゲート電極gの電位は基板
の電位−Vccと等しくなり、消去されない。
【0032】以上説明したメモリトランジスタTがn
チャネルで、図3に示す方向のダイオードD1 〜D3
接続されたばあいの書込み、読出し、消去をセルQ1
ついて行なうときの印加する電圧の関係を表2にまとめ
る。ここでVccは前述の例と同様である。
【0033】
【表2】
【0034】以上の説明でダイオードD1 、D2 の極性
を逆にしても、a1 …an とc1 …cn に印加する電圧
を逆にすれば同様であることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、強誘導体膜を使用した
不揮発性メモリセルをマトリックス状に形成した半導体
記憶装置をメモリトランジスタのゲート電極と基板のあ
いだに電位等価手段を接続すると共に、該ゲート電極に
ダイオード2個を直列に接続した中点を接続し、ソース
電極側に第3のダイオードを接続することにより、各メ
モリセルを選択的に書込み、読出し、消去ができ、電位
等価手段、ダイオードは小面積で形成できるため、小さ
なセル面積で強誘電体膜を使用した不揮発性半導体記憶
装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体記憶装置のメモ
リセルの等価回路図である。
【図2】本発明の一実施例であるメモリセルをマトリッ
クス状に形成したばあいの等価回路図である。
【図3】本発明の他の実施例であるメモリセルをマトリ
ックス状に形成したばあいの等価回路図である。
【図4】強誘電体材料のヒステリシス特性を示す図であ
る。
【図5】(a)〜(c)はMFS構造の例を示す図で、
(d)は強誘電体膜が分極されたときの状態を説明する
図である。
【図6】従来のMFS−FETを用いた半導体記憶装置
のメモリセルの回路構成の例である。
【符号の説明】
g ゲート電極 T メモリトランジスタ(MFS−FET) R 抵抗体 D1 、D2 ダイオード D3 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極と半導体基板とのあいだに少
    なくとも強誘電体膜を有する不揮発性メモリトランジス
    タと、該メモリトランジスタと並列に前記ゲート電極と
    前記半導体基板とのあいだに接続された電位等価手段と
    両端に独自の電位が印加されうる直列接続された2個の
    ダイオードと、該2個のダイオードの接続点と前記ゲー
    ト電極とが接続されてなるメモリセルを有する半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメモリセルの前記メモリ
    トランジスタのソース電極に第3のダイオードが接続さ
    れ、前記直列接続された2個のダイオードの両端の各端
    子、前記第3のダイオードの他端の端子および前記メモ
    リトランジスタの基板を4端子として、マトリックス状
    に配列された各メモリセルのそれぞれの端子が縦横に連
    結されてなる半導体記憶装置。
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