JPH05206411A - 不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法

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JPH05206411A
JPH05206411A JP4012177A JP1217792A JPH05206411A JP H05206411 A JPH05206411 A JP H05206411A JP 4012177 A JP4012177 A JP 4012177A JP 1217792 A JP1217792 A JP 1217792A JP H05206411 A JPH05206411 A JP H05206411A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】メモリセル10A,10B,10C,10D・
・・を、電荷を蓄積するためのMFSFET11A,1
1B,11C,11D・・・と、MFSFET11A,
11B,11C,11D・・・に直列接続された読み出
し用のMOSFET12A,12B.12C,12D・
・・と、MFSFET11A,11B,11C,11D
・・・のゲートに接続された書き込み・消去用のMOS
TFT13A,13B,13C,13D・・・とから構
成する。 【効果】MOSTFTのチャネル部、ソース−ドレイン
部を半導体基板に形成しなくても済み、メモリセルの面
積を縮小することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性記憶素子およ
びこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性
記憶装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、強誘電体を用いた不揮発性記
憶装置(以下、不揮発性メモリという)として、図6に
示されるように、1つの強誘電体キャパシタ1と、1つ
のスイッチング用MOS型電界効果トランジスタ(以
下、MOSFET(MetalOxide Semic
onductor Feild Effect Tra
nsistor)という)2とを1つの不揮発性記憶素
子(以下、メモリセルとういう)とし、このメモリセル
をアレイ状に配置したものが提案されている( 「VLS
I SYSTEM DESIGN」 1988 MAY
PP117〜123 S.BAKEおよび特開昭63
−201998号公報参照)。
【0003】上記不揮発性メモリでは、非破壊読み出し
ではなく破壊読み出しであるため、強誘電体の分極反転
が多く、強誘電体薄膜の疲労が大きくなり、書き換え可
能回数が減少する。また、センス用にDRAMと同等の
電荷量(約30fF)が必要であり、ある程度大きな残
留分極が必要である。そのため、強誘電体材料の選択巾
が小さくなる上、微細化の適性にも限界があり、メモリ
の製造が困難であった。
【0004】これに対処するために、メモリセルに強誘
電体ゲート膜を有する電界効果トランジスタ(以下、M
FS(Metal Ferroelectric Se
miconductor)FETという)を用いると、
非破壊読み出しが可能となり、図6の不揮発性メモリよ
りも書き換え可能回数が向上する。また、センス用に必
要になるのは残留分極による電荷量ではなく電荷密度で
あるため、MOSFETの微細化が可能である。さら
に、センス用に必要とする残留分極は、1μC/cm2
以下と比較的小くて済み、材料の選択巾も大きくなって
メモリの製造が簡単となる。
【0005】ここで、図7にMFSFETの断面図を示
す。図において、AはP型シリコン基板、SDはN型の
ソース−ドレイン拡散層、3はゲート電極となる導電性
薄膜、4は強誘電体ゲート膜、5は層間絶縁膜、6はソ
ース−ドレイン電極であって、導電性薄膜3と強誘電体
ゲート膜4とでMFS構造をとっている。強誘電体材料
としては、主にPZT、PLZT、PbTiO3 、Ba
TiO3 等のABO3 型(A,B:金属元素)であるペ
ロブスカイト構造のものが用いられているが、強誘電性
を示す材料であればその限りではない。他の材料として
は、例えば、BaMgF4 、NaCaF3 、K2 ZnC
4 等のハロゲン化合物、Zn1-X Cd x Te、GeT
e、Sn2 2 6 等のカルコゲン化合物等が考えられ
る。ただし、導電性薄膜3と強誘電体ゲート膜4、また
は強誘電体ゲート膜4とソース−ドレイン拡散層SDと
の間に、バッファ層をはめこむことも可能である。
【0006】上記MFSFETの強誘電体は、図8のよ
うなP−Eヒステリシス特性を持っている。図におい
て、強誘電体に電界Esat 以上を与えるような電圧をV
max (>0)とする。ゲートに+Vmax の電圧を印加す
ると、Aの状態まで分極しチャネルが形成される。この
後、ゲートの電圧を0にしても、Bの状態となり分極が
残留し、チャネルが形成されたままとなる。逆に、ゲー
トに−Vmax の電圧(または基板に+Vmax の電圧)を
印加すると、Cの状態まで分極し、電圧を0とするとD
の状態となる。この過程においてはチャネルが形成され
ない。
【0007】MFSFETを用いた不揮発性メモリとし
ては、図9のように、MFSFET7のソースとドレイ
ンにスイッチング用MOSFET8,9をそれぞれ直列
に接続し、計3つのトランジスタを1つのメモリセルと
し、これをアレイ状に配置たものが提案されている(特
開平2−64993号公報)。図9のMFSFETを用
いた不揮発性メモリの書き込み動作および書き込み動作
を説明する。まず、書き込みに際しては、ワードライン
WL1をVcc電位にしてMOSFET8をONすると共
に、ワードラインWL2をVss電位(接地電位)にして
MOSFET9をOFFにし、ビットラインBLからデ
ータをMFSFET7のソース−基板に印加する。これ
により、MFSFET7はゲート−基板間にVcc/2電
位が印加されて強誘電体が所定の電気分極状態になり、
データの書き込みが可能となる。
【0008】一方、読み出し動作においては、ワードラ
インWL2をVcc電位にしてMOSFET9をONにし
ておき、ワードラインWL1をVcc電位にしてMOSF
ET8をONにする。ここで、予めプリチャージ回路
(図示せず)によりビットラインBLにVcc/2以上の
電位をプリチャージしておくと、MFSFET7が導通
している場合には電流が流れ、MFSFET7が接続さ
れているビットラインBLの電位が下がる。これに対し
て、MFSFET7が導通していない場合には電流が流
れないので、MFSFET7が接続されているビットラ
インBLの電位は変わらない。したがって、MFSFE
T7の導通、非導通をデータの「1」、「0」に対応さ
せ、ビットラインBLの電位変化を対応するセンスアン
プ(図示せず)により検出、増幅することでデータの読
み出しが可能になる。この場合、読み出しによる妨害で
MFSFET7の強誘電体の電機分極状態が大きな影響
を受けないように、ビットラインBLのプリチャージレ
ベルを前記したようにVcc/2近くの電位に設定する必
要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9の不揮発性メモリ
は、MFSFET7を形成した半導体基板にウェル7a
が形成されており、原則的に基板電圧を操作してウェル
7aからMFSFET7に反転電圧をかけないと、MF
SFET7に書き込まれたデータは消去されない。しか
しながら、図9の不揮発性メモリにおいては、書き込み
時に、非選択セルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に
不要な弱電圧がかかる。しかも、この電圧は、他のセル
の書き込み状態により変化し、非常に不安定なものとな
る。そのため、MFSFETに書き込まれたデータが破
壊されることは起こらないものの、強誘電体が分極反転
する以下の電圧がかかるため、いわゆるソフトライトに
よりON状態でのMFSFETのドレイン電流が低下す
る等、読み出しにおける信頼性が低下してしまうことが
あった。
【0010】また、MFSFET7の強誘電体ゲート膜
に反転電圧をかけるために、ウェル7aを形成している
から、製造プロセスや回路構成が複雑となる上、面積も
増大していた。本発明は、上記に鑑み、MFSFETを
用い、非破壊読み出しで信頼性の高い不揮発性記憶素子
およびこれを利用した不揮発性記憶装置を微小面積で実
現することを目的とし、ならびに不揮発性記憶装置の駆
動方法の提供も目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明請求項1の不揮発性記憶素子は、電荷を蓄積す
るための強誘電体ゲート膜を有する第1の電界効果トラ
ンジスタと、第1の電界効果トランジスタに直列接続さ
れた読み出し用の第2の電界効果トランジスタと、第1
の電界効果トランジスタのゲートに接続された書き込み
・消去用の薄膜トランジスタとを備えたものである。
【0012】請求項2の不揮発性記憶素子は、請求項1
記載の不揮発性記憶素子において、薄膜トランジスタの
チャネル部が、絶縁膜を介して第1の電界効果トランジ
スタの不純物拡散層上に形成されたものである。請求項
3の不揮発性記憶装置は、請求項2記載の不揮発性記憶
素子が、マトリックス状に配置された構成を含むもので
ある。
【0013】請求項4の不揮発性記憶装置の駆動方法
は、請求項3記載の不揮発性記憶装置において、薄膜ト
ランジスタのソースに書き込み・消去用のワードライン
を接続し、第2の電界効果トランジスタのゲートに読み
出し用のワードラインを、ソースにビットラインをそれ
ぞれ接続し、読み出し時に、読み出しする不揮発性記憶
素子に接続されたビットラインに対して電流SAを供給
し、読み出しする不揮発性記憶素子を選択するため、当
該不揮発性記憶素子に接続された読み出し用のワードラ
インに対して電圧Vccを印加し、書き込み時に、書き込
みする不揮発性記憶素子に接続された書き込み・消去用
のワードラインおよびビットライン以外の全てのライン
を接地状態として、書き込みする不揮発性記憶素子に接
続された書き込み・消去用のワードラインに対して電圧
Vppを印加し、書き込みする不揮発性記憶素子を選択す
るため、当該不揮発性記憶素子に接続されたビットライ
ンに対して電圧Vccを印加し、消去時に、消去する不揮
発性記憶素子に接続された書き込み・消去用のワードラ
インおよびビットライン以外の全てのラインを接地状態
として、書き込みする不揮発性記憶素子に接続された書
き込み・消去用のワードラインに対して書き込み時と極
性の異なる電圧−Vppを印加し、書き込みする不揮発性
記憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子に接続
されたビットラインに対して電圧Vccを印加するもので
ある。
【0014】
【作用】上記請求項1による課題解決手段において、書
き込み・消去用の素子に薄膜トランジスタを用いている
から、この薄膜トランジスタのチャネル部、ソース−ド
レイン部を半導体基板に形成しなくても済む。よって、
不揮発性記憶素子の面積を縮小することができる。
【0015】請求項2では、薄膜トランジスタのチャネ
ル部を、絶縁膜を介して第1の電界効果トランジスタの
不純物拡散層上に形成して、第1の電界効果トランジス
タの不純物拡散層に接地しないようにしているから、半
導体基板に消去用のウェルを形成することなく、薄膜ト
ランジスタのソース−ドレイン部に書込電圧と極性の異
なる消去電圧を印加することができる。よって、不揮発
性記憶素子の製造プロセスおよび回路構成が簡単となる
のみならず、ウェルを形成しなくても済む分、不揮発性
記憶素子の面積をさらに縮小することができる。
【0016】請求項3では、請求項2記載の不揮発性記
憶素子をマトリックス状に配置した構成を含んでいるか
ら、不揮発性記憶装置の面積を小さくできる。請求項4
において、読み出し時には、選択された不揮発性記憶素
子の読み出し用の第2電界効果トランジスタがONし、
第1の電界効果トランジスタが書き込み状態であれば、
ビットラインの電圧が降下する。このビットラインの電
圧変化を検出・増幅することで、選択された不揮発性記
憶素子のデータが読み出される。
【0017】書き込み時には、選択された不揮発性記憶
素子の第1の電界効果トランジスタの強誘電体ゲート膜
に電圧Vppが印加され、選択された不揮発性記憶素子に
データが書き込まれる。このとき、非選択の不揮発性記
憶素子の第1の電界効果トランジスタの強誘電体ゲート
膜に電圧Vppがかからないため、非選択の不揮発性記憶
素子のデータがソフトライトされずに済み、非選択の不
揮発性記憶素子のデータは確実に保持される。
【0018】消去時には、選択された不揮発性記憶素子
の第1の電界効果トランジスタの強誘電体ゲート膜に電
圧−Vppが印加され、選択された不揮発性記憶素子のデ
ータが消去される。このとき、非選択の不揮発性記憶素
子の第1の電界効果トランジスタの強誘電体ゲート膜に
電圧−Vppがかからないため、非選択の不揮発性記憶素
子のデータは消去されない。
【0019】したがって、読み出し時における不揮発性
メモリの信頼性が向上し、しかもビット単位のランダム
アクセスが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
基づいて詳述する。まず、本実施例の不揮発性記憶装置
(以下、不揮発性メモリとういう)の回路構成を図1に
示す電気回路図を参照しつつ説明する。本実施例の不揮
発性メモリは、図1の如く、複数の不揮発性記憶素子
(以下、メモリセルとういう)10A,10B,10
C,10D・・・が、マトリックス状に配置されてな
り、メモリセル10A,10B,10C,10D・・・
は、電荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を有する第
1の電界効果トランジスタ(以下、MFSFET(Me
tal Ferroelectric Semicon
ductor Feild Effect Trans
istor)という)11A,11B,11C,11D
・・・と、MFSFET11A,11B,11C,11
D・・・に直列接続された読み出し用の第2のMOS型
電界効果トランジスタ(以下、MOS(Metal O
xide Semiconductor)FETとい
う)12A,12B.12C,12D・・・と、MFS
FET11A,11B,11C,11D・・・のゲート
に接続された書き込み・消去用のMOS型薄膜トランジ
スタ(以下、MOSTFT(Thin Film Tr
ansistor)という)13A,13B,13C,
13D・・・とから構成されている。
【0021】MOSTFT13A,13B,13C,1
3D・・・のソースは、書き込み・消去用のワードライ
ンWEWL1,WEWL2・・・に接続されている。一
方、MOSFET12A,12B.12C,12D・・
・のゲートは、読み出し用のワードラインRWL1,R
WL2・・・に、ソースは、ビットラインBL1,BL
2・・・にそれぞれ接続されている。そして、MOST
FT13A,13B,13C,13D・・・のゲート
は、MOSFET12A,12B.12C,12D・・
・とビットラインBL1,BL2・・・との接続中間点
に接続されている。
【0022】上記不揮発性メモリの構造について図2,
3を参照しつつ説明する。図2は不揮発性メモリの一部
の断面図であり、MFSFETおよびMOSTFTの構
成が示されている。また、図3は同じくその平面図であ
る。図において、20はP型シリコン基板、21はフィ
ールド酸化膜、22A,22BはMFSFETのソース
−ドレイン領域となるN型不純物拡散層、23はMFS
FETのゲート電極であって、MFSFETのゲート電
極23上には、層間絶縁層24が形成されており、この
層間絶縁層24の上に強誘電体膜25およびMOSTF
Tのゲート電極となる導電性薄膜26が順次積層されて
いる。
【0023】そして、MOSTFTのゲート電極となる
導電性薄膜26およびソース−ドレイン拡散層22A上
には、MOSTFTのソース−ドレイン部27A,27
Bおよびチャネル部28が設けられている。特に、MO
STFTのチャネル部28は、絶縁膜29を介してMF
SFETのソース−ドレイン拡散層22A上に形成され
ている。なお、図2中、30は層間絶縁層、31は保護
膜である。
【0024】図4は上記不揮発性メモリの製造方法を工
程順に示す断面図であり、この図を参照しつつ不揮発性
メモリの製造方法を説明する。図4(a)に示す工程
は、従来のMOSTFTの工程とほぼ類似している。従
来のMOSTFTの工程と異なるのは、P型シリコン基
板20に素子分領域を形成する際に、MFSFETのソ
ース−ドレイン領域となる一側の不純物拡散層22Aを
MFSFETのゲート電極23の片側のみに形成するこ
とと、ゲート電極23上に予め層間絶縁層24を形成す
ることである。ゲート電極23上に層間絶縁層24を形
成しておくのは、後の工程において積層される強誘電体
の分極反転を防止するためである。したがって、層間絶
縁層24は酸化シリコンのような誘電率が低い物質を用
いるのが好ましい。
【0025】そして、図4(b)のように、シリコン基
板20、フィールド酸化膜21、MFSFETのソース
−ドレイン拡散層22AおよびMFSFETのゲート電
極23の上に、フォソリソグラフィ技術によってパター
ニングして、PZTからなる強誘電体膜25およびMO
STFTのゲート電極となる導電性薄膜26を順次積層
する。なお、強誘電体材料としてはPZTを使用してい
るが、前述したように強誘電性を示す材料であればその
限りではない。ただし、PZTはシリコンとの整合性が
良くないため、強誘電体膜25に中間層を設けるのが好
ましい。中間層としては、CaF2 、SrF2 等のホタ
ル石構造をもったフッ化物が好ましい。
【0026】次に、図4(c)のように、強誘電体膜2
5およびMOSTFTのゲート電極26をエッチング加
工する。強誘電体の加工法としては、ウェットエッチン
グでもよいが、微細加工性に優れているイオンミリン
グ、RIBE、RIE等でエッチングするのが好まし
い。次いで、図4(d)のように、MFSFETのソー
ス−ドレイン領域となる他側の不純物拡散層22Bを、
図4(a)の工程で形成したMFSFETのソース−ド
レイン領域となる一側の不純物拡散層22AとMFSF
ETのゲート電極23を挟んで反対側に形成する。そし
て、シリコン酸化膜を形成してエッチバックすることに
よりサイドウォールを形成した後、熱酸化法によりシリ
コン基板20の露出部分に絶縁膜29を形成する。その
後、MOSTFTのソース−ドレイン部27A,27B
およびチャネル部28形成用のポリシリコンまたはアモ
ルファスシリコンを積層して、ソース−ドレイン部27
A,27Bとチャネル部28のとが異なる導電型となる
よう、ソース−ドレイン部27A,27Bに不純物を注
入する。
【0027】図4(e)に示す工程は、従来の半導体装
置の製造プロセスと同様であり、PSG、BPSG等の
層間絶縁層30、コンタクト、アルミニウム等の配線層
および保護膜31を順次形成し、不揮発性メモリが完成
する。図1の如く、書き込み・消去用の素子にMOST
FT13A,13B,13C,13D・・・を用いてい
るから、MOSTFT13A,13B,13C,13D
・・・のチャネル部、ソース−ドレイン部を半導体基板
に形成しなで済む。すなわち、図2のように、TFTを
半導体基板のフィールド領域21、MFSFETの強誘
電体膜25やMFSFETのソース−ドレイン拡散層2
2A等の上に形成できるため、メモリセルの面積を縮小
することができる。
【0028】また、図9に示す不揮発性メモリにおいて
は、半導体基板にウェルを形成して基板電圧の操作をし
なければ、MFSFETに対して正または負の片方の電
圧しかかけることができないが、図2の如く、MOST
FTのチャネル部28を、絶縁膜29を介してMFSF
ETのソース−ドレイン拡散層22A上に形成し、MF
SFETのソース−ドレイン拡散層22Aに接地しない
ようにしているから、半導体基板にウェルを形成するこ
となく、MFSFETのソース−ドレイン拡散層22A
に対して正負の電圧をかけることが可能となる。よっ
て、製造プロセスやメモリ回路が簡単となるのみなら
ず、ウェルを形成しない分だけさらにメモリセルの面積
も縮小する。
【0029】次に、図1および表1を参照しつつ不揮発
性メモリの駆動方法を説明する。なお、図1のMFSF
ET11A,11B,11C,11D・・・、MOSF
ET12A,12B.12C,12D・・・およびMO
STFT13A,13B,13C,13D・・・は、共
にNチャンネルのトランジスタで、MFSFET11
A,11B,11C,11D・・・の導通状態(ON状
態)を書き込み状態「1」とする。また、説明の便宜
上、メモリセル10Aを選択し、このメモリセル10A
のデータ処理を行うものとして述べる。
【0030】
【表1】
【0031】<読み出し(READ)>ビットラインB
L1を介してビットラインBL1に接続された全てのメ
モリセルのMOSFETのソースに電流SAを供給し、
メモリセル10Aを選択するために、読み出し用のワー
ドラインRWL1を介してワードラインRWL1に接続
された全てのメモリセルのMOSFETのゲートに電圧
ccを印加する。そうすると、メモリセル10Aの読み
出し用のMOSFET12AがONし、MFSFET1
2Aが「1」であれば、ビットラインBL1の電圧が降
下する。このビットラインBL1の電圧変化を検出・増
幅することで、メモリセル10Aのデータが読み出され
る。
【0032】ビットラインBL2に電流SAを供給せ
ず、読み出し用のワードラインRWL2をに電圧Vcc
印加しないので、メモリセル10A以外の非選択メモリ
セルの読み出し用のMOSFETがOFF状態となり、
非選択メモリセルのデータは読み出されない。 <書き込み(WRITE)>ワードラインWEWL1お
よびビットラインBL1以外のラインを全て接地状態と
しておく。書き込み・消去用のワードラインWEWL1
を介してワードラインWEWL1に接続された全てのメ
モリセルのMOSTFTのソースに電圧Vppを印加し、
メモリセル10Aを選択するために、ビットラインBL
1を介してビットラインBL1に接続された全てのメモ
リセルのMOSFETのソースに電圧Vccを印加する。
これにより、メモリセル10AのMFSFET11Aの
強誘電体ゲート膜に電圧Vppが印加され、メモリセル1
0Aにデータ「1」が書き込まれる。
【0033】このとき、メモリセル10以外の非選択メ
モリセルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に電圧Vpp
がかからないため、非選択メモリセルのデータがソフト
ライトされずに済み、非選択メモリセルのデータは確実
に保持される。 <消去(ERASE)>消去については、基本的に書き
込み時と同様である。異なるのは、ワードラインWEW
L1を介してワードラインWEWL1に接続された全て
のメモリセルのMOSTFTのソースにに書き込み時と
極性の異なる電圧−Vppを印加し、メモリセル10Aに
データ「0」を書き込んでメモリセル10Aのデータを
消去する点のみである。
【0034】このとき、メモリセル10以外の非選択メ
モリセルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に電圧−V
ppがかからないため、非選択メモリセルのデータは消去
されない。したがって、読み出し時における不揮発性メ
モリの信頼性が向上し、しかもビット単位のランダムア
クセスが可能となる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例におい
ては、MFSFETと読み出し用のMOSFETとの間
の拡散層は特に信号の入出りがないので、図5のよう
に、MFSFETとMOSFETとの間の拡散層を除去
して、MFSFETと読み出し用のMOSFETとを1
つのスプリット型FETとしてもよい。これにより、よ
り一層不揮発性メモリの面積縮小を計ることができる。
【0036】また、不揮発性メモリの一部に、本発明の
メモリセルを使用する構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、書き込み・消去用の薄膜トランジスタ
のチャネル部、ソース−ドレイン部を半導体基板に形成
しなくても済み、不揮発性記憶素子の面積を縮小するこ
とができる。請求項2によると、半導体基板に消去用の
ウェルを形成することなく、薄膜トランジスタのソース
−ドレイン部に書込電圧と極性の異なる消去電圧を印加
することができる。よって、不揮発性記憶素子の製造プ
ロセスおよび回路構成が簡単となるのみならず、ウェル
を形成しなくても済む分、不揮発性記憶素子の面積をさ
らに縮小することができる。
【0038】請求項3によると、不揮発性記憶装置の面
積を小さくできる。請求項4によると、書き込み時に、
選択された不揮発性記憶素子の第1の電界効果トランジ
スタの強誘電体ゲート膜に電圧Vppが印加されるが、こ
のとき、非選択の不揮発性記憶素子の第1の電界効果ト
ランジスタの強誘電体ゲート膜に電圧Vppがかからない
ため、非選択の不揮発性記憶素子のデータがソフトライ
トされずに済む。よって、非選択の不揮発性記憶素子の
データは確実に保持されるから、読み出し時における不
揮発性記憶装置の信頼性が向上し、しかもビット単位の
ランダムアクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る不揮発性記憶装置の電
気回路図である。
【図2】同じく不揮発性記憶装置の一部の断面図であ
る。
【図3】同じく不揮発性記憶装置の一部の平面図であ
る。
【図4】不揮発性記憶装置の製造方法を工程順に示す断
面図である。
【図5】他の一実施例に係る不揮発性記憶装置の電気回
路図である。
【図6】従来の強誘電体キャパシタを用いた不揮発性記
憶素子の電気回路図である。
【図7】強誘電体ゲート膜を有する電界効果トランジス
タの断面図である。
【図8】強誘電体のP−Eヒステリシス特性を示す図で
ある。
【図9】従来の強誘電体ゲート膜を有する電界効果トラ
ンジスタを用いた不揮発性記憶素子の電気回路図であ
る。
【符号の説明】 10A,10B,10C,10D・・・ メモリセル 11A,11B,11C,11D・・・ MFSFET 12A,12B,12C,12D・・・ MOSFET 13A,13B,13C,13D・・・ MOSTFT 22A,22B MFSFETのソース−ドレイン拡散
層 23 MFSFETのゲート電極 25 強誘電体膜 26 MOSTFTのゲート電極 27A,27B MOSTFTのソース−ドレイン部 28 MOSTFTのチャネル部 29 絶縁膜 WEWL1,WEWL2・・・ 書き込み・消去用のワ
ードライン RWL1,RWL2・・・ 読み出し用のワードライン BL1,BL2・・・ ビットライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 H01L 29/78 371

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を
    有する第1の電界効果トランジスタと、 第1の電界効果トランジスタに直列接続された読み出し
    用の第2の電界効果トランジスタと、 第1の電界効果トランジスタのゲートに接続された書き
    込み・消去用の薄膜トランジスタとを備えたことを特徴
    とする不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶素子におい
    て、薄膜トランジスタのチャネル部が、絶縁膜を介して
    第1の電界効果トランジスタの不純物拡散層上に形成さ
    れたことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  3. 【請求項3】請求項2記載の不揮発性記憶素子が、マト
    リックス状に配置された構成を含むことを特徴とする不
    揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の不揮発性記憶装置におい
    て、 薄膜トランジスタのソースに書き込み・消去用のワード
    ラインを接続し、 第2の電界効果トランジスタのゲートに読み出し用のワ
    ードラインを、ソースにビットラインをそれぞれ接続
    し、 読み出し時に、読み出しする不揮発性記憶素子に接続さ
    れたビットラインに対して電流SAを供給し、読み出し
    する不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記
    憶素子に接続された読み出し用のワードラインに対して
    電圧Vccを印加し、 書き込み時に、書き込みする不揮発性記憶素子に接続さ
    れた書き込み・消去用のワードラインおよびビットライ
    ン以外の全てのラインを接地状態として、書き込みする
    不揮発性記憶素子に接続された書き込み・消去用のワー
    ドラインに対して電圧Vppを印加し、書き込みする不揮
    発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子に
    接続されたビットラインに対して電圧Vccを印加し、 消去時に、消去する不揮発性記憶素子に接続された書き
    込み・消去用のワードラインおよびビットライン以外の
    全てのラインを接地状態として、書き込みする不揮発性
    記憶素子に接続された書き込み・消去用のワードライン
    に対して書き込み時と極性の異なる電圧−Vppを印加
    し、書き込みする不揮発性記憶素子を選択するため、当
    該不揮発性記憶素子に接続されたビットラインに対して
    電圧Vccを印加することを特徴とする不揮発性記憶装置
    の駆動方法。
JP01217792A 1992-01-27 1992-01-27 不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法 Expired - Fee Related JP3153606B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011113986A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 National Institute For Materials Science 単結晶ダイヤモンド上にpzt薄膜を形成する方法、pzt薄膜が形成された単結晶ダイヤモンド、及びpzt薄膜が形成された単結晶ダイヤモンドを使用したキャパシタ

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