JPH05339827A - 粗糸ボビンの搬送装置 - Google Patents

粗糸ボビンの搬送装置

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JPH05339827A
JPH05339827A JP17175792A JP17175792A JPH05339827A JP H05339827 A JPH05339827 A JP H05339827A JP 17175792 A JP17175792 A JP 17175792A JP 17175792 A JP17175792 A JP 17175792A JP H05339827 A JPH05339827 A JP H05339827A
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JP
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bobbin
bobbin carriage
roving
rail
carriage
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JP17175792A
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Shunji Ito
俊司 伊藤
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗紡機1台分の満ボビンを吊下した複数本の
ボビンキャリッジ要素から成るボビンキャリッジを精紡
機のクリールレールで要求する本数に編成して搬送する
時間を短縮する。 【構成】 粗紡機1のボビン昇降装置2によって満ボビ
ンをドッフィングレール5のボビンキャリッジ11に吊
下する。ボビンキャリッジ11は互に複数のボビンキャ
リッジ要素12を連結器30を介して切離可能に構成す
る。メインレール10側にドッフィングレール5から分
岐したストックレール4bを設ける。ボビン昇降装置2
の昇降回数に基づいて切離装置80を作動させて連結器
30を切離し、5本のボビンキャリッジ要素12から成
るボビンキャリッジ11を4本連結のボビンキャリッジ
11に編成し直ちに精紡機3へ搬送する。その後、残っ
た1本のキャリッジ要素12は残った満ボビンを吊下し
ストックレール4bへストックし次回に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の粗糸ボビンを吊下げたボ
ビンキャリッジを粗紡機から精紡機に自動搬送する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置は特開昭64−605
79号公報に開示されているように、粗紡、精紡工程間
に架設された走行レールに沿って走行する搬送体を複数
の粗糸ボビン搬送単位から構成し、粗紡機内レールから
搬出される搬送体の粗糸ボビン搬送単位の数と精紡機の
予備粗糸巻レールへ搬入される搬送体の粗糸ボビン搬送
単位の数とが異なる場合に、粗紡機内レールから搬出さ
れ、粗紡機1台分の満ボビンを吊下した搬送体を、予備
粗糸巻レールへ搬入するのに適した粗糸ボビン搬送単位
の数に編成するために、主搬送路途中の予備粗糸巻編成
ラインに対向する位置で搬送されるすべての搬送体を一
旦停止させて、予備粗糸巻編成ラインに搬入し、所定数
以外の搬送体を切離装置で分離して所定の粗糸ボビン搬
送単位数に編成して後、精紡機の予備粗糸巻レールへ搬
入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の粗糸搬送
では主搬送路の途中において、予備粗糸巻レール内へ搬
入するために常に所定数の粗糸ボビン搬送単位の搬送体
を編成しているので、各精紡機の予備粗糸巻レールに搬
入する際に端数に対応する複雑な制御が不要となるが、
精紡機の予備粗糸巻レールで必要な粗糸ボビン搬送単位
の数が、粗紡機1台分の満ボビンを吊下し、粗紡機内レ
ールから搬出される粗糸ボビン搬送単位の数より少ない
場合には、予備粗糸巻レールで必要な粗糸ボビン搬送単
位の数より多い粗紡機内レールの搬送体に一旦粗紡機1
台分の満ボビンを全て吊下した後、すべての搬送体を予
備粗糸巻編成ラインに対応する位置で停止させて必要数
の搬送体に編成しているので精紡機の予備粗糸巻レール
で必要としない余分な粗糸ボビン搬送単位に粗紡機にお
いて満ボビンを吊下するだけの時間が無駄となり、粗糸
搬送に時間がかかる問題があった。本発明の課題は前記
無駄時間を排除し粗紡機と精紡機工程間における粗糸ボ
ビンの搬送時間を短縮できる粗糸ボビン搬送装置を得る
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために各粗紡機から取出した満ボビンを、ボビン昇
降装置によってメインレールから分岐され、各粗紡機上
方に設けたドッフィングレールのボビンキャリッジに吊
下し、このボビンキャリッジを精紡機のクリールレール
へ搬送する粗糸ボビンの搬送装置において、複数のボビ
ンキャリッジ要素を互いに連結器を介して切離可能に連
結してボビンキャリッジを構成し、各ドッフィングレー
ルのボビン昇降装置と対応する位置に連結器の切離装置
を配設し、この切離装置のメインレール側に、ドッフィ
ングレールから分岐され、ボビンキャリッジ要素をスト
ックするストックレールを設け、かつ、ボビン昇降装置
のボビン吊下動作と関連して切離装置の作動を制御する
制御装置を備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】複数のボビンキャリッジ要素を互いに連結器を
介して切離可能にしボビン昇降装置の昇降動作によって
粗糸ボビンをボビンキャリッジに吊下する。このボビン
昇降装置のボビン吊下動作に基づいて必要本数の粗糸ボ
ビンを吊下した時に切離装置の作動を制御する制御装置
によって切離装置を作動し、対応する連結器を切離して
必要本数の粗糸ボビンを吊下したボビンキャリッジに編
成し、直ちにメインレールを介して精紡機のクリールレ
ールへ搬入する。次いで切離装置で切離された満ボビン
吊下前のボビンキャリッジ要素、又は複数のボビンキャ
リッジ要素には残りの粗糸ボビンを吊下して一旦ストッ
クレールに搬入する。ストックレールのボビンキャリッ
ジ要素は次回の粗糸ボビン搬送の際に使用される。この
ようにボビンキャリッジ要素はボビン昇降装置で必要本
数の粗糸ボビンを吊下すると直ちに分離装置で所定本数
のボビンキャリッジ要素から成るボビンキャリッジに編
成されて精紡機のクリールレールへ自動的に搬送され、
余分なボビンキャリッジ要素への満ボビン吊下はこの搬
送中に行なうことができ、粗糸搬送時間を短縮できる。
【0006】
【実施例】図1は粗糸ボビンの搬送装置を示し、1は粗
紡機、3は精紡機で1台の粗紡機1で玉揚げされる錘数
より各精紡機3の片側のクリールレール(この場合は予
備レール)3aの搬入すべき粗糸ボビン数が少ない場
合、具体的に粗紡機1の錘数が120錘で精紡機3の全
錘数が384錘の場合について説明する。図1に示すよ
うに粗紡機1の前面にはペッグコンベア60と一斉玉揚
げ装置61が設置されている。一斉玉揚げ装置61はペ
ッグコンベア60のペッグ62(図2に示す)上に粗紡
機1の1台分の満ボビンFを玉揚げし、また、ペッグコ
ンベア60のペッグ62上の空ボビンを粗紡機1へ供給
する公知のもの(例えば特公昭63−61414号)で
ある。ペッグコンベア60の一端には図2に示すように
ボビン移載装置63及びボビン昇降装置2が配置してあ
る。まずボビン移載装置63は特公昭63−30418
号公報に示すもので、リンク連結した2本の揺動アーム
65,65a先端のグリッパ66でペッグコンベア60
のペッグ62上の満ボビンF上方を夫々把持し、ペッグ
62から一対(2本ずつ)抜上げた後、揺動アーム6
5,65aを図示しないシリンダで揺動させてボビン昇
降装置2のリフタ68上に移載するものである。
【0007】ボビン昇降装置2は特公昭63−3041
8号公報に開示されているように、リフタ68に移載さ
れた満ボビンFをシリンダ69のピストンロッド69a
の上昇動作によりチェン等を介して後述するボビンキャ
リッジ11のボビンキャリッジバー17のボビンハンガ
15に吊下するものである。ボビン昇降装置2の上部に
は後述のボビンキャリッジ11の移送ピン27と係脱し
てボビンキャリッジ11をキャリッジバーのボビンハン
ガの取付ピッチTの2倍で間欠移送するための一対の移
送体91を有する特開昭63−6122号で公知の間欠
移送装置90が設けてある。
【0008】粗紡機1の上方には機台を取り囲むように
ドッフィングレール5を設け精紡機3のクリールの左右
側上方に配設されたクリールレール3aとをメインレー
ル10によって連結してある。クリールレール3aはこ
の実施例では精紡機3の片側錘数の1/2、即ち96本
の予備粗糸ボビンを精紡クリールの前側に準備するもの
である。このドッフィングレール5は精紡機3側から返
送されるボビンキャリッジ11をストックし、又所定の
ボビンキャリッジ11に編成するための閉ループの空ボ
ビンレール4と、後述のボビン昇降装置2のメインレー
ル10側に設けられこのメインレール10に接続してあ
る予備レール4aと、この予備レール4aの手前で分岐
しボビン昇降装置2と対応する位置に設けた後述の切離
装置80によって、切離されたボビンキャリッジ要素1
2、或いは複数のボビンキャリッジ要素12を一時スト
ックするためのストックレール4bとで構成してある。
【0009】メインレール10は、途中に粗紡機1から
精紡機3へ満ボビンを搬送する満ボビンレール7と精紡
機3から粗紡機1へ空ボビンを搬送する空ボビンレール
8との搬送レールに分岐した構成にしてある。空ボビン
レール8には中央部に周知のロービングストリッパ14
が設置してある。メインレール10、ドッフィングレー
ル5等の各搬送レール分岐点には例えば特開昭60−6
7368号公報に開示されているような転轍器70が配
設してある。この転轍器70は各搬送レールに枢支した
切替板(図示せず)を制御装置100からの指令で作動
するシリンダ(図示せず)により切替えてボビンキャリ
ッジ11の進路を変更するものである。又各搬送レール
等は図4に示すように断面C形に形成されその下壁が後
述の案内ローラ22の案内部23となっている。
【0010】11は粗紡機1で玉揚げされた粗糸ボビン
を吊下して搬送する為のボビンキャリッジで、図5に示
すように複数本のボビンキャリッジ要素12を切離し可
能な連結器30で連結して構成してある。各ボビンキャ
リッジ要素12は夫々所定ピッチTで24個のボビンハ
ンガー15を吊下したキャリッジバー17で構成され、
各キャリッジバー17の上側には垂直に固着した一対の
取付軸21に夫々案内ローラ22が回動自在に軸支さ
れ、また取付軸21には浮き上がり防止用のスペーサ2
5を取付けてある。27はキャリッジバー17の上面に
所定ピッチTの2倍のピッチ毎に設けた移送ピンで、ボ
ビンキャリッジ11をドッフィングレール5上で間欠移
送装置90によって間欠移送する為のものである。
【0011】ボビンキャリッジ11の各ボビンキャリッ
ジ要素12は連結器30によって切離しされるように連
結されている。この連結器30は実開平3−11075
号に開示してあるものと同様のものであるがキャリッジ
要素12の両側端部にどちらかでも連結可能なように連
結器30の片方に取付けてあった2個の連結部材のいず
れか一方を対向する側に取付けてある。図3,図4に示
すように各ボビンキャリッジ要素12が対向する端部に
ピン35,36により水平揺動自在に枢着した支持部材
33,34に当接片37,38を設け両方の支持部材3
3,34に上方向に回動可能に設けた連結部材52,5
3の先端の引掛部45bをばね59の力によって当接片
37,38に引掛けてボビンキャリッジ要素12を互い
に連結し、また、連結部材52,53の解除片52bを
後述の切離装置80のレバー85で押し上げて引掛部4
5bを当接片37,38から外してボビンキャリッジ1
1を分離するようにしてある。
【0012】次にこの連結器30の切離装置80につい
て説明する。切離装置80はボビン昇降装置2の上部に
設けてあり、詳しくは、ボビン昇降装置2によってボビ
ンキャリッジ要素12の1本に対して満ボビンFを24
本吊下し終えた時に、その満ボビンFを吊下したボビン
キャリッジ要素12と、これに続く空のボビンキャリッ
ジ要素12とをつなぐ連結器30に対向した位置に配設
してある。切離装置80は、連結器30が切離装置80
と対応する位置にあるとき後述の制御装置100からの
指令によってドッフィングレール5上面に設けられた切
離シリンダ81のピストンロッド82の往復移動(図3
に想像線で示す)により、このピストンロッドに連結さ
れ、ドッフィングレール5に一体に取付けられたブラケ
ット83のピン84を支点として揺動されるレバー85
の当接部材85aによって連結器30の係止腕45が押
し上げられ、係止片37a,38aとの係止を外すよう
に構成してある。
【0013】次にメインレール10にはボビンキャリッ
ジ11を長手方向へ移送可能な送り装置が各所に配設し
てある(図示せず)。これらの送り装置は特開昭60−
67368号公報に開示されているようにキャリッジバ
ー17の両側を駆動モータにより回転される一対の送り
ローラが弾性的に挾み、その送りローラが駆動モータに
より回転されてボビンキャリッジ11をリレー式に搬送
するようにしてある。上記送り装置の配置間隔はドッフ
ィングレール5上においては1本のボビンキャリッジ要
素12の長さよりも短い間隔にメインレール10及びク
リールレール3aにおいては、本実施例では4本のボビ
ンキャリッジ要素12から成るボビンキャリッジ11の
長さより短い間隔にしてある。
【0014】100は主制御装置でメインレール10に
設置した送り装置の作動制御、メインレール10上の分
岐点の転轍器70の切換動作及び粗紡機1からの満ボビ
ンキャリッジを満ボビンレール7に分岐搬送する動作、
精紡機3から返送される空ボビンキャリッジを空ボビン
レール8に搬入しボビンストリッパ14を制御する動作
を含む搬送システム全体の制御を司る機能を備え粗紡機
1の制御装置95と制御信号の交換が行なわれるように
してある。粗紡機1にはそれぞれ制御装置95が備えら
れており各ドッフィングレール5内の送り装置の作動制
御、ドッフィングレール5内の分岐点の転轍器70の切
換動作、ストックレール4bへの満ボビンキャリッジの
搬入、搬出動作制御に加えて各ボビン昇降装置2と対応
した満ボビン吊下用と空ボビン供給用の各カウンタ95
a,95bを有し各カウンタ95a,95bに満ボビン
F吊下時に切離装置80を作動させるための第1の昇降
回数(本実施例では96錘を一度に精紡機3のクリール
レール3aへ運ぶので昇降回数としては48回)と、空
ボビンN供給時の第2の昇降回数(粗紡機錘数は120
錘なので60回)とを対応して主制御装置100の入力
装置101から入力設定しておき各ボビン昇降装置2に
設けたリフタ68の昇降回数を検出スイッチ67で検出
してカウンタ95a,95bで計数し、前記設定回数と
なると切離装置80を作動させる指令を出力し、同時に
カウンタ95a,95b内をリセットするようにしてあ
る。
【0015】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。この実施例では、ボビンキャリッジ要素12
を4本連結したボビンキャリッジ11が精紡機3の片側
クリールレール3aに1回、両側では2回搬入され、精
紡機3の片側において公知の篠交換機(特開昭63−5
7478号)等により片側錘数の1/2の粗糸ボビン交
換が実施される。空ボビンレール4には空ボビンNを2
4本ずつ吊下した10本のボビンキャリッジ要素12A
〜12Jが互に連結器30で連結され待機位置Sに位置
している。この時粗紡機1は紡出運転中である。図6
(a)においてボビンキャリッジ要素12A〜12Jが
送り装置及び間欠移送装置90により時計回り方向に移
動する。そして移動途中、ボビン昇降装置2によってボ
ビンキャリッジ要素12A〜12Eに吊下した空ボビン
Nを取外す。
【0016】一方で昇降回数が空ボビン供給カウンタ9
5bでカウントされてそのカウント数が60となった
時、すなわち粗紡機錘数120と同じ錘数の空ボビンN
がペッグコンベア60に供給載置されると(図6
(b))、カウンタ95bのカウントアップで切離装置
80が作動し空ボビンNを取外されていない後続の5本
のボビンキャリッジ要素12F〜12Jは切離装置80
の作動によって空ボビンNを取外された5本のボビンキ
ャリッジ要素12A〜12E用との連結器30で切離さ
れ図6(c)に示す待機位置Sに返送される。図7
(a)において粗紡機1で巻取っていたボビンが満ボビ
ンになると、粗紡機1が止まり、粗紡機1の周知の一斉
玉揚げ装置によって空ボビンNと満ボビンFの交換作業
が行なわれる。つづいて粗紡機1の運転が継続され交換
した満ボビンFはボビン昇降装置2に向けて移動する。
【0017】図7(b)に示すように96個の満ボビン
をボビン昇降装置2の昇降によってボビンキャリッジ要
素12B〜12Eの空のボビンハンガ15に吊下し終わ
ると満ボビン吊下カウンタ95がカウントアップして、
その信号で切換装置80が作動しボビンキャリッジ要素
12Bとボビンキャリッジ要素12A間の連結器30を
切離し、ボビンキャリッジ要素12を4本連結したボビ
ンキャリッジ11とし、満ボビンの要求のあった精紡機
3のクリールレール3aに、予備レール4aとメインレ
ール10及び満ボビンレール7とを介してボビンキャリ
ッジ11を搬入する(図7(c))。この搬送開始と共
に、図8(a)に示すように切離されて残ったボビンキ
ャリッジ要素12Aに残りの満ボビン24個を昇降装置
80によって吊下し図8(b)に示すストックレール4
bに搬入する。これで粗紡機120錘分の満ボビンFは
昇降装置80によってボビンキャリッジ要素12A〜1
2Eにすべて吊下され最初の玉揚げが完了する。
【0018】次に待機位置Sで待機中のボビンキャリッ
ジ要素12F〜12Jに精紡機3からロービングストリ
ッパ14を経て返送された4本のボビンキャリッジ要素
12K〜12Nを連結したボビンキャリッジ11が連結
された場合を考える。この場合、空ボビンレール4にス
トックするボビンキャリッジ要素12は粗紡機錘数12
0と同数の錘数を有する最小本数の5本あればよく、も
ちろん前記最初のように10本でもよい。このように9
本のボビンキャリッジ要素12F〜12J,12K〜1
2Nを前記で説明した図6(b)と同様に時計回り方向
に移動させ、ボビン昇降装置2によって空ボビンNを取
外し粗紡機1前側のペッグコンベア60に移載しながら
粗紡機錘数120本と対応した5本のボビンキャリッジ
要素12F〜12Jを図8(c)に示す空ボビンレール
4位置まで移動する。つづいて前記同様にボビンキャリ
ッジ要素12Jとボビンキャリッジ要素12K間の連結
器30を切離装置80によって切離し、図9(a)に示
すようにボビンキャリッジ要素12K〜12Nを待機位
置Sに返送する。次に図9(b)に示すようにストック
レール4bから搬出し昇降装置2に待機するボビンキャ
リッジ要素12F〜12Jと連結する。
【0019】粗紡機1が満ボビンFになると玉揚装置に
よって玉揚げが行なわれボビン昇降装置2は120個の
内、72個の満ボビンFをボビンキャリッジ12H〜1
2Jに吊下すると満ボビン用カウンタ95がカウントア
ップし切離装置80が作動しボビンキャリッジ要素12
G,12H間の連結器30の切離しが行なわれこうして
キャリッジ要素4本から成るボビンキャリッジ11は直
ちに図9(c)に示すように、予備レール4aを介して
クリールレール3aに搬送することができる。ボビンキ
ャリッジ要素12A,12H〜12Jが搬出されると同
時に残りの満ボビン48本を切離されたボビンキャリッ
ジ要素12F,12Gに吊下し図10(a)に示すよう
にストックレール4bへ搬入する。ボビンキャリッジ要
素12F,12Gは次の粗紡機1の満ボビン玉揚時まで
待機する。
【0020】以下同様の動作を繰り返し、空ボビンNを
吊下した5本のボビンキャリッジ要素12から空ボビン
Nを粗紡機1へ供給し、次いでストックレール4bのボ
ビンキャリッジ11を空ボビンNを供給した5本のボビ
ンキャリッジ要素12に連結し、満ボビンFの不足分を
補って必要本数のボビンキャリッジ要素12として精紡
機3のクリールレール3aへ送り出す。尚、図10
(a)の後では、ストックレール4bに3本のボビンキ
ャリッジ要素12があるので、これを用いて上記搬送制
御を行なうと、図10(b)に示すように4本のボビン
キャリッジ要素12C〜12E及び12Hがドッフィン
グレール4上に残るので、次回はこの4本のボビンキャ
リッジ要素12C〜12E及び12Hに満ボビンFを吊
下して搬送すればよい。
【0021】また、図11に示すようにストックレール
4bの他端をメインレール10へ接続する場合には、1
回の満ボビン吊下作業において、4本分のボビンキャリ
ッジ要素12に満ボビンFを吊下して切離された後に残
る1本のボビンキャリッジ要素12に満ボビンFを吊下
しこの残ったボビンキャリッジ要素12をストックレー
ル4bへ順次ストックし、所定本数(4本)となった時
に、クリールレール3aへ搬出してもよい。
【0022】また、本実施例では精紡機のクリールレー
ルが要求するボビンキャリッジ要素数が4本で、粗紡機
1台の錘数に対応するボビンキャリッジ要素数が5本の
場合で説明したが、例えば粗紡機錘数が120錘で、精
紡機の全錘数が768錘のとき、即ち、ボビンキャリッ
ジ要素数が粗紡機:クリール=5:8のときには、4本
のボビンキャリッジ要素から成るボビンキャリッジをク
リールレールに2回送り込むことになる。更に本実施例
ではクリールレールとして予備レールで説明したが、精
紡機クリール内にメインレールと接続したクリールレー
ルが4本配設してあり、このクリールレールにボビンキ
ャリッジが送込まれて、その位置で粗糸ボビンから粗糸
がドラフトパートへ供給するものであってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては複数のボ
ビンキャリッジ要素を互いに連結器を介して切離可能に
連結してボビンキャリッジを構成し、粗紡機のドッフィ
ングレールと接続するボビン昇降装置と対応して、切離
装置を設け、この切離装置のメインレール側に切離装置
で切離されたボビンキャリッジ要素をストックするスト
ックレールを設け、ボビン吊下動作と関連して切離操作
を作動するようにしたので、粗紡機の錘数と精紡機のク
リールレールに搬入されるボビンキャリッジの満ボビン
数とが異なった場合でもボビン吊下動作と関連して粗紡
機で玉揚げした満ボビンをボビンキャリッジに吊下しク
リールレール内に搬入するのに適した所定数のボビンキ
ャリッジに編成して、その編成したボビンキャリッジを
直ぐに精紡機に搬送することができ精紡機のクリールレ
ールで要求されない余分の満ボビンを吊下する動作を搬
送中に行なうことができ搬送時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボビンキャリッジの搬送装置の概略平
面図である。
【図2】ボビン昇降装置を粗紡機側から見た説明図であ
る。
【図3】ボビンキャリッジの連結器と切離装置の側面図
である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】ボビンキャリッジの側面図である。
【図6】ボビンキャリッジの移動を示す概略平面図であ
る。
【図7】ボビンキャリッジの移動を示す概略平面図であ
る。
【図8】ボビンキャリッジの移動を示す概略平面図であ
る。
【図9】ボビンキャリッジの移動を示す概略平面図であ
る。
【図10】ボビンキャリッジの移動を示す概略平面図で
ある。
【図11】その他の実施例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 粗紡機、 2 ボビン昇降装置、 3 精紡機、3
a クリールレール、 5 ドッフィングレール、 1
0 メインレール、11ボビンキャリッジ、 12 ボ
ビンキャリッジ要素、 80 切離装置、100 制御
装置、 F 満ボビン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各粗紡機から取出した満ボビンを、ボビ
    ン昇降装置によって、メインレールから分岐され、各粗
    紡機上方に設けたドッフィングレールのボビンキャリッ
    ジに吊下し、このボビンキャリッジを精紡機のクリール
    レールへ搬送する粗糸ボビンの搬送装置において、複数
    のボビンキャリッジ要素を互いに連結器を介して切離可
    能に連結してボビンキャリッジを構成し、各ドッフィン
    グレールのボビン昇降装置と対応する位置に連結器の切
    離装置を配設し、この切離装置のメインレール側に、ド
    ッフィングレールから分岐され、ボビンキャリッジ要素
    をストックするストックレールを設け、かつ、ボビン昇
    降装置のボビン吊下動作と関連して切離装置の作動を制
    御する制御装置を備えたことを特徴とする粗糸ボビンの
    搬送装置。
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