JP2552259B2 - 粗糸ボビンの搬送装置 - Google Patents

粗糸ボビンの搬送装置

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JP2552259B2
JP2552259B2 JP62216048A JP21604887A JP2552259B2 JP 2552259 B2 JP2552259 B2 JP 2552259B2 JP 62216048 A JP62216048 A JP 62216048A JP 21604887 A JP21604887 A JP 21604887A JP 2552259 B2 JP2552259 B2 JP 2552259B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、例えば一階に粗紡機二階に精紡機の如く、夫
々の設置場所が他階層に及ぶ工場において、粗紡機から
玉揚げされた粗糸ボビンを、精紡機の設置階層迄搬送す
る搬送装置に関するものである。
従来の技術と問題点 従来粗紡機から玉揚げした粗糸ボビンを、他階層に設
置した精紡機に搬送する場合は、粗糸ボビンを運搬車に
収納し、その運搬車を通常のエレベータに乗せて階層間
を搬送し、その後精紡機側に運搬車を移動させ、運搬車
から取り出した粗糸ボビンを精紡機に付設したボビンハ
ンガーに吊下していた。
上記運搬車による粗糸ボビンの搬送は、運搬車内での
粗糸相互或は運搬車内面との擦れ合いによる粗糸の損傷
があり、又運搬工を必要とする等の問題点を有する。上
記運搬車による搬送の問題点を解決する為、特公昭54-4
4786号公報に記載の装置が提案されている。然しながら
この装置は複雑な機構でコスト高となるばかりでなく、
運搬工を必要とする問題点又運搬車から取り出した粗糸
ボビンを、再び精紡機側のボビンハンガーに吊下しなけ
ればならない問題点の解決はなされていない。
問題点を解決するための手段 本願は上記した従来装置の問題点を解決するため、粗
紡機に付設され、粗紡機の設置階層から精紡機の設置階
層まで床面を貫いて設置された正逆回転を行なうコンベ
ヤーに、所定の間隔で複数枚の保持板を取付けけるとと
もに、該保持板に粗糸ボビンを保持するペッグを取付け
てなる昇降装置と、昇降装置と精紡機との間に配設され
た案内レールと、所定数のボビンハンガーを有し、折曲
げ可能に連結した複数のキャレージバーからなり、上記
案内レールに案内されて走行するボビンキャーレージ
と、粗紡機から玉揚げされた粗糸ボビンを、上記昇降装
置のペッグに移し換える移換装置とにより、玉揚げされ
た粗糸ボビンを直接精紡機の設置階層に搬送し、ボビン
キャレージのボビンハンガーに引渡すようにしたもので
ある。
実施例 次に本願を、実施例を示す図面により詳細に説明す
る。第4図において1は紡績工場の建屋で、一階2及び
二階3の階層からなる二階建で、一階2には粗紡機4が
第5図に示すように複数台並設され、夫々の粗紡機4に
は自動玉揚装置5が配設されている。自動玉揚装置5は
種々の形式のものが提案されているが、本実施例では特
開昭57-106729号公報に開示された装置を採用してい
る。即ち自動玉揚装置5は第7図に示すように、多数の
ペッグ6を有するベルトコンベヤー7を備え、玉揚ヘッ
ド8の前後、上下移動によってボビンホイール9上の粗
糸ボビン10を抜き取ってペッグ6に挿入し、また別のペ
ッグに挿着されている空ボビンを抜き取り、ボビンホイ
ール9に挿着するように作動する。
11は二階に設置された精紡機で、第6図に示すように
複数台が並設され、各精紡機11のクリール12には第14図
に示すように、前後列のボビンハンガー13が備えられ、
これ等のボビンハンガー13に粗糸ボビン10を吊下するよ
うにしてある。
次に、粗紡機4から玉揚げした粗糸ボビン10を、精紡
機11に搬送する本願の要旨である粗糸ボビン搬送装置に
ついて説明する。15は粗紡機4に付設した昇降装置で、
次のように構成されている。16は相対するエレベータケ
ースで上記した自動玉揚装置5の、ベルトコンベヤー7
の端部に位置する一階2の床面17から、二階3の床面18
を貫き精紡機11が設置されている二階3に及んでおり、
その上端は後記する案内レール19に取付けられ、又案内
レール19は吊金具20により天井21に吊下されている。エ
レベータケース16の上下両端には枢軸22を枢支し、この
枢軸22の夫々に固着した一対のチェーンホイル23にチェ
ーン24を巻回する。而してこのチェーン24には、粗糸ボ
ビン10の長さにαを加えた間隔(αは後記する移換装置
の作動間隔)で、複数枚の載置板25をアタッチメント
(図示なし)を介して取付け、更にこの載置板25には一
対のペッグ26が取付けられてチェーンコンベヤー27とな
っており、上記のチェーンコンベヤー27はモータ8図示
なし)により正逆回転を行なう、尚図中28、29は、チェ
ーンコンベヤー27の回転を制御するリミットスイッチ等
の検出器である。
次に19は、後記ボビンキヤレージ30を昇降装置15から
精紡機11に又その逆へと搬送する案内レールで、第4
図、第6図に示すように精紡機11が設置されている二階
3の天井21に、吊金具20により吊下されているが、説明
の便宜上ボビンキャレージ30を先に説明する。ボビンキ
ャレージ30は、粗糸ボビン10及び空ボビンを吊下し、上
記案内レール19に案内され昇降装置15と精紡機11との間
を往復動する。ボビンキャレージ30は第9図及び第10図
に示すように、多数のキャレージバー30aが連結して構
成され、その上側には一対の支持杆31が突設されてい
る。32は上記支持杆31に回動自在に取付けた支持体で、
該支持体32にはボビンキャレージ30の進行方向に対し、
左右一対の支持ローラ33と前後一対の案内ローラ34が回
動自在に枢支され、又キャレーシジバー30aの上側に
は、後記ボビンハンガー13の1ピッチ毎に図示しない近
接体が固着されている。一方キャレージバー30aの下側
には従来周知のボビンハンガー13が、精紡機11のスピン
ドルピッチの2倍の間隔で取付けられている。
次に35は、以上のように構成されたキャレージバー30
aの夫々を折曲げ自在に複数本連結する連結片で、各キ
ャレージバー30aの端部に取付けたボビンハンガー13と
同軸になるようにしたキャレージバー30aに枢着され、
而して連結片35の長さは、連結片35を取付けることによ
り連結された両キャリージバー30aの端部に取付けたボ
ビンハンガー13の間隔が、他の部分の間隔と変ることが
なく、前記精紡機11のスピンドルピッチの2倍の間隔を
維持し、又その横巾はキャレージバー30aの横巾と等し
く設定されている。最後に一組にボビンキャレージ30を
構成するキャレージバー30aの本数は、取付けられてい
るボビンハンガー13の総数が最低でも粗紡機4のボビン
ホイル9の数の1/2、例えば粗紡機4が96錘の場合その1
/2の48個、即ち8本のキャレージバー30aを連結して構
成される。
次に、案内レール19について説明する。案内レール19
は第12図に示すように断面形状が略C形状をなし、ボビ
ンキャレージ30の支持ローラ33を案内する水平方向の案
内面36と、案内ローラ34を案内する垂直方向の案内面37
とを有している。而して上記案内レール19は、精紡機11
が設置されている二階3の天井21に、前記の如く吊金具
20によつて吊下され、第6図に示すようにメーンレール
38と該メーンレールから分岐した受渡レール39と交換レ
ール40とからなっている。而して受渡レール39は更に途
中から第1レール39aと第2レール39bとに分岐し、分岐
した夫々のレール39a,39bは前記した昇降装置15正しく
は、チェーンコンベヤー27に取付けたペッグ26の真上に
位置しており、又交換レール40は、精紡機11のスピンド
ル列41と対応するように、精紡機11のクリール12に取付
けられている。
43は上記各レールの分岐点42に設けている転轍器で、
第13図に示すように構成されているが、全ての転轍器43
は総て同じ構成であるので、受渡レール39の分岐点42に
設けた転轍器43についてのみ説明する。図中43aは受渡
レール39の分岐点42に枢着した転轍板、44は操作レバー
で、その長孔45内に転轍板43aに設けた係止片46を嵌合
し、係止片46の両側に圧装したバネ47により係止片46は
長孔45の略中間位置に弾力的に保持している。48は操作
レバー44を作動させるエアーシリンダで、転轍板43aを
第13図実線と仮想線の位置に位置させ、49、49aはその
切替を確認するリミットスイッチであり、又50はキャレ
ージバー30aの中間部に設けた表示体(図示なし)が通
過したことを検知する近接スイッチ等の検出器で、該検
出器の検出信号によりエアーシリンダ48の作動が切替る
ようにしてある。転轍器43は以上の如き構成であるか
ら、第3図に実線で示す如くに転轍板43aが位置して第
2レール39bを閉鎖している場合、第13図において右側
より左側に送られて来るボビンキャレージ30は、転轍板
43aを切換えない限り分岐点42から第2レール39b内には
入り得ない。但し左側から右側の場合第1レール39aは
云う迄もなく、第2レール39bから送られて来るもので
あっても、ボビンキャレージ30がバネ47に抗して転轍板
43sを回し通過が可能である。
次に51は案内レール19の随所に、ボビンキャレージ30の
長さより短い間隔で配設した送り装置で、第11図及び第
12図に示す如くである。案内レール19の上面に止着した
ブラケット52aに、軸受53を有する日本の揺動アーム52
を枢着し、上記軸受53には夫々送りローラ54の回転軸54
aが支承され、一方の軸受53に取付けた正逆回転を行な
う駆動モータ55の駆動軸が、送りローラ54の回転軸54a
に連設されている。又揺動アーム52の先端部間にはバネ
56を張設し、送りローラ54間にボビンキャレージ30が存
在する時に、キャレージバー30aに両送りローラ54が圧
接して送り出すように構成され、又該送り装置51にはボ
ビンハンガー13の通過を検出する近接スイッチ57が設け
られている。
最後に、自動玉揚装置5のベルトコンベヤー7上か
ら、チェーンコンベヤー27のペッグ26に粗糸とボビン10
を移換する移換装置58について説明する。基板は59に固
着したブラケット60に回転自在に枢軸61、62を枢支し、
夫々の枢軸61、62の上端部に水平方向の把持腕63、64が
固着されている。上記把持腕63、64の先端には昇降用シ
リンダ65が取付けられ、更に該シリンダ65のピストンロ
ッドには、図示を省略したシリンダによって作動する四
本の把持爪67を有するボビン把持具67が夫々取付けられ
ている。而しこの種のボビン把持具は従来から種々の方
式のものが採用されているが、本実施例において使用し
た上記ボビン把持具66は、本出願人が先に出願した特開
昭58-41919号公報の、第11図に開示の装置を使用するの
で詳細な説明は省略する。上記した二本の枢軸61、62の
内一方の枢軸61の下端部には作動腕68が固着され、この
作動腕68に、揺動用シリンダ69のピストンロッドを連結
し、更に把持腕63、64は両者が互いに連動するよう連結
ロッド70によって連結されている。従って揺動シリンダ
69が作動することにより、両把持腕63、64は第8図実線
に示す位置と仮想線で示す位置との間を揺動し、把持腕
64に取付けられた把持具66、所定の位置に割出停止して
いるベルトコンベヤー7上の前列のペッグ6の直上か
ら、同様に所定の位置に割出停止しているチェーンコン
ベヤー27の、一方側のペッグ26の真上にと往復動を行
い、又把持腕63の把持具66は、後列のペッグ6の直上か
ら他方側のペッグ26の直上へと往復動を行なう。
以上の如く構成された本願実施例は以下の如くに作用
し、玉揚された粗糸ボビン10を粗紡機4から精紡機11迄
搬送する。まず粗紡機4の玉揚げに先立ち、自動玉揚装
置5のベルトコンベヤー7には、前後列のペッグ6一個
おき即ち千鳥状に空ボビンが挿着され、これ等の空ボヒ
ンは粗紡機4のボビンホイル9に正対しているが、ペッ
グ6へのからボビンの挿着(精紡機より粗紡機への空ボ
ビンの搬送)については後述する。又受渡レール39を構
成する第1、第2レール39a、39bの昇降装置15より上流
側(第6図において昇降装置より下側)には、夫々空の
ボビンキャレージ30が呼込まれ、その最前端のボビンハ
ンガー13が昇降装置15のペッグ26の直上でこれと正対し
ている。次に昇降装置15のチェーンコンベヤー27は、搬
送側(第1図において右側)の最下位の載置板25Aが、
第2図に示すようにベルトコンベヤー7の上面と水平な
粗糸ボビン移し換えの適位置に停止している。尚チェー
ンコンベヤー27は前記したようにモータによって正逆回
転を行なうが、本実施例においては反時計回りを正転、
時計回りを逆転として説明する。
以上の如くにおいて粗紡機4が満管になると停台し、
その後自動管換装置5が作動して管換ヘッド8によりボ
ビンホイル9上の粗糸ボビン10を取り出し、ベルトコン
ベヤー7上のペッグ6に挿着し、次いでベルトコンベヤ
ー7上の空ボビンを抜き取ってこれをボビンホイル9に
挿着する玉揚げを行ない、その後粗紡機4の運転が再開
する。上記した如くにして自動玉揚が終了すると、ベル
トコンベー7が第8図において右側に移動し、その最前
端の粗糸ボビン10が移換装置51のボビン把持具66の直下
に来ると、ベルトコンベヤー7は当該位置において停止
する。次に、把持腕63、64の昇降用シリンダ65が作動し
ボビン把持具66を粗糸ボビン10に嵌合させ、その後ボビ
ン把持具66が作動して把持爪67によって粗糸ボビン10を
把持し、然る後に上記と逆にボビン把持具66を上昇させ
ることにより、粗糸ボビン10はベルトコンベヤー7のペ
ッグ6より抜き取られる。次いで揺動用シリンダ69が作
動して把持腕63、64を第8図実線の位置から仮想線の位
置に揺動させると、把持されている粗糸ボビン10は、前
記した如く移し換えの適位置に停止している。第2図に
おいて最下位にある載置板25A上のペッグ26の直上でこ
れと正対する。このように粗糸ボビン10が位置すると再
度昇降用シリンダ65が作動し、把持している粗糸ボビン
10の下部が載置板25Aに接する位置まで降下させ、ボビ
ン把持具66による粗糸ボビン10の把持を開放し、ボビン
把持具66を上昇させると粗糸ボビン10は載置板25Aのペ
ッグ26に挿着され、把持腕63、64は第8図実線にて示す
旧位置に復する。
以上詳記した如くにして粗糸ボビン10の移し換えが終
ると、自動玉揚装置5のベルトコンベヤー7は1ピッチ
移動を行い、次位の粗糸ボビン10を前記した如くにボビ
ン把持装置66の直下に位置させて次の移し換えに備え
る。一方粗糸ボビン10の移し換えが終ったチェーンコン
ベヤー27は、把持腕63、64が旧に復したことを検知する
検知信号により、1ピッチの正転を開始し、粗糸ボビン
10を移し換えられた載置板25Aとその次位の載置板25Bと
が、第3図に示す位置迄回転して来ると、搬送側の最上
位に位置する載置板25を検出器29が検出して正転を停止
する。次いでチェーンコンベヤー27は、上記検知信号に
より逆転を開始し、先に粗糸ボビン10を移し換えられた
載置板25Aの次位の載置板25Bが、粗糸ボビン移し換えの
適位置に来たことを検知器28が検出すると逆転が停止す
る。以上がチェーンコンベヤー27の動作の1サイクル
で、以後これを連続して繰返しながら、夫々の載置板25
上に保持した粗糸ボビン10をボビンキャレージ30のボビ
ンハンガー13に向かって搬送する。
以上詳記した正逆転を所定の回数即ち第1図において
6回繰返すと、上記において一番最初に移し換えられた
載置板25A上の粗糸ボビン10は、載置板25に取付けられ
たペッグ26と、第1、第2レール39a、39bに呼込まれて
いるボビンキャレージ30の、最前端のボビンハンガー15
とはその位置関係が前記の如くになっているので、チェ
ーンコンベヤー27の6回目の正転時に、保持されている
粗糸ボビン10の頂部にボビンハンガー13が嵌入して少し
ばかり持ち上げられ、逆転によって載置板25A上の粗糸
ボビン10はボビンハンガー13に吊下してボビンハンガー
13に粗糸ボビン10の引渡しが行なわれる。このようにし
てボビンハンガー13に粗糸ボビン10の引渡しが行なわれ
るたび毎に、送り装置51の駆動モータ55が作動して、ボ
ビンキャレージ30を受渡レール39の下流側(第1図にお
いて右側)に向けて送り出し、近接スイッチ57が次のボ
ビンハンガー13を検出すると停止してボビンキャレージ
30を1ピッチ送りする。上記したようにして第1、第2
レール39a、39bに案内されるボビンキャレージ30の全て
のボビンハンガー13に粗糸ボビン10が吊下され、これを
図示しない検知手段が検知すると検知指令により、チェ
ーンコンベヤー27の回転及び移換装置58の作動が停止す
るとともに、第1レール39a又は第2レール39bに付設し
た送り装置51と、メーンレール38に付設した送り装置51
とが作動し、受渡レール39に引込まれているボビンキャ
レージ30を、第1レール39a側から(逆に第2レールか
らでも可)順次メーンレール38に送り出すが、各レール
の分岐点に設けられた転轍器43は前記の如き構成である
から、開放されているレールはストレートに又閉鎖され
ている側のレールは、送り出されるボビンキャレージ30
によりバネ47に抗して転轍板43aを逆回させながら通過
し、ボビンキャレージ30はメーンレール38に送り出され
る。而してボビンキャレージ30を上記のように送り出す
送り装置51は前記したように、その取付間隔が1本のボ
ビンキャレージ30の全長より短い間隔に設定され、夫々
の送り装置51にはキャレージバー30の通過を検出する近
接が取付けられているので、該近接スイッチ57がキャレ
ージバー30を検出することにより、次々に進行方向側の
送り装置51を作動させるとともに後方側の送り装置51を
停止させ、ボビンキャレージ30は案内レール19に案内さ
れながら目的の精紡機11に向かって搬送される。
一方粗糸ボビン10を必要とする精紡機11側において
は、メーンレール38から当該精紡機11に向って分岐して
いる交換レール40の分岐点42に設けた転轍器43が作動し
て通路を開放している。従って上記のようにしてメーン
レール38を送られて来たボビンキャレージ30は、転轍器
43の転轍板43aに案内されて交換レール40に導かれ、ボ
ビンキャレージ30のボビンハンガー13に吊下されている
粗糸ボビン10は、第14図に示すように精紡機11のクリー
ル12の前列のボビンハンガー13の前方に位置し、ボビン
キャレージ30が上記のように所定の位置に達すると、交
換レール40に設けた送り装置51の作動は停止する。その
後交換レール40に送り込まれた粗糸ボビン10は、精紡機
11の前列側のボビンハンガー13に吊下されている残糸ボ
ビン10aと自動又は入力により交換される。
精紡機11から取り出された残糸ボビン10aは粗紡機4
に返送される途中において、図示を省略したロービング
ストリッパーによって残糸処理を行なって空ボビンと
し、その後に粗紡機4に返送されるが、最後に粗紡機4
への空ボビンの返送を簡単に説明する。上記のように残
糸処理が行なわれた後に空ボビンを吊下したボビンキャ
レージ30は、途中に設けられた転轍器43が適宜に切換わ
ることによりメーンレール38から受渡レール39の第1及
び第2レール39a、39bの夫々に順次送り込まれ、最前端
のボビンハンガー13に吊下されている空ボビンが、載置
板25上のペッグ26の直上となるようにして昇降装置15の
下流側(第1図において右側)に停止し、この時前記に
おいて粗糸ボビン10の搬送を行なったチェーンコンベヤ
ーの、搬送側の最下位の載置板25は前記の如く受渡しの
適位置に位置している。空ボビンを吊下したボビンキャ
レージ30が上記の如くに停止すると、まずチェーンコン
ベヤー27が正転し検知器29の検知信号により正転は停止
し、この正転により載置板25上のペッグ26が空ボビンの
下端部に嵌入してボビンハンガー13を少しばかり持ち上
げる。次にチェーンコンベヤー27は所定の1ピッチ逆転
を行ない、逆転により空ボビンはボビンハンガーから抜
き取られてペッグ26に保持され、逆転は検知器28の検知
信号により停止し、この時最下位の載置板25が適位置と
なることをは上記より明らかである。このようにしてボ
ビンハンガー13から空ボビンが引き取られると、ボビン
キャレージ30は上流側に1ピッチ移動を行ない、次位の
空ボビンを引き取り可能な位置に移動させ以後上記した
動作を繰り返す。引き取り動作が所定の回数(前記した
ように本実施例では6回)になると、一番先に空ボビン
を引き取った載置板25が最下位に至り、ベルトコンベヤ
ー7の上面と水平な移し換え適位置となり、この位置で
移換装置58によりベルトコンベヤー7のペッグ6に空ボ
ビンの移し換えが行なわれ、空ホビンを抜き取られたボ
ビンキャレージ30は、昇降装置15の上流側において次の
粗糸ボビン10の搬送を待機する。
本願実施例を示す図面において案内レール19特にメー
ンレール38は、説明に必要な最小部分しか示していない
が、実用上は精紡機11の台数及び配列、又は建屋1の状
況ロービングストリッパー等付属設備の設置など種々の
要因により、総延長の長いメーンレール38を複雑な形に
カーブさせて取り付けるが、ボビンキャレージ30は前記
したように、複数本のキャレージバー30aを関節状に連
設しているので、案内レール19がどのような状態で設置
されても円滑な搬送が行なわれる。又ボビンキャレージ
30の連設方法も前記に限定されるものでなく、キャレー
ジバー30aを直接関節状に連設してもよく、更に移換装
置58及び転轍器43も、前記の機能を満足するものであれ
ば図示の構成に限られるものではない。尚図面に示した
実施例は、一階2に粗紡機4が二階3に精紡機11が設置
され、この間で粗糸ボビン10の搬送を行なうものについ
て述べたが、更に多階層間で搬送を行なう場合には、こ
れに伴って昇降装置15をその階層まで延長すれば同様に
実施し得る。
発明の効果 本願は以上に詳記したように、粗紡機の設置階層から
精紡機の設置階層迄多階層に渉って粗糸ボビンを搬送す
るに際し、玉揚げした粗糸ボビンを運搬車等の運搬具を
使用することなく、昇降装置によって直接的に目的の階
層に搬送するようにしたので、粗糸の損傷を防止して糸
品質の向上を図り得るのみならず、玉揚げされた粗糸ボ
ビンはボビンハンガーに吊下された状態で精紡機迄搬送
されるので、粗糸ボビンの積み降ろしに人力を要するこ
となく、自動搬送による省力化が得られる。又本願の昇
降装置は前記したように、多数の載置板により連続的に
搬送を行なうので、多階層間の搬送にも係わらず短時間
で搬送することができるので、生産性の向上に資する処
大である。又本願は、従来粗紡機の設置階層に設けられ
ていた案内レールを必要とせず、天井に設けた小さな開
口より昇降装置を他の階層に伸長させるものであるか
ら、設備費が安価で既設の改造も容易である等有用な発
明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示し、第1図は要部の拡大側面
図、第2図及び第3図はチェーンコンベヤーの作動説明
図、第4図は建物を切断した正面図、第5図は粗紡機の
配置図、第6図は精紡機と案内レールの配置図、第7図
は粗紡機と昇降機の平面図、第8図は第7図の部分拡大
図、第9図はボビンキャレージの部分平面図、第10図は
第9図の側面図、第11図は送り装置と案内レールの平面
図、第12図は第11図のA−A線断面図、第13図は転轍器
の平面図、第14図は精紡機の側面図である。 2……一階、3……二階、4……精紡機 5……自動管換装置、10……粗糸ボビン 11……精紡機、13……ボビンハンガー 15……昇降装置、19……案内レール 25……載置板、26……ペッグ 27……チェーンコンベヤー 30……ボビンキャレージ、43……移換装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工場の或る階層に設置した粗紡機から玉揚
    げした粗糸ボビンを、他の階層に設置した精紡機に搬送
    する為の粗糸ボビンの搬送装置であって、粗紡機に付設
    され、粗紡機の設置階層から精紡機の設置階層まで床面
    を貫いて設置された正逆回転を行なうコンベヤーに、所
    定の間隔で複数枚の載置板を取付けるとともに、該保持
    板に粗糸ボビンを保持するペッグを取付けてなる昇降装
    置と、昇降装置と精紡機との間に配設された案内レール
    と、所定数のボビンハンガーを有し、折曲げ可能に連結
    した複数のキャレージバーからなり、上記案内レールに
    案内されて走行するボビンキャレージと、粗紡機から玉
    揚げされた粗糸ボビンを、上記昇降装置のペッグに移し
    換える移換装置とからなり、玉揚げされた粗糸ボビンを
    直接精紡機の設置階層に搬送し、ボビンキャレージのボ
    ビンハンガーに引渡すようにした粗糸ボビンの搬送装
    置。
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