JPH07310246A - 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置 - Google Patents

粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置

Info

Publication number
JPH07310246A
JPH07310246A JP12440894A JP12440894A JPH07310246A JP H07310246 A JPH07310246 A JP H07310246A JP 12440894 A JP12440894 A JP 12440894A JP 12440894 A JP12440894 A JP 12440894A JP H07310246 A JPH07310246 A JP H07310246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
carriage
overhead rail
switch
roving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12440894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ogiso
隆 小木曽
Noritaka Adachi
典隆 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP12440894A priority Critical patent/JPH07310246A/ja
Priority to TW084104716A priority patent/TW381128B/zh
Publication of JPH07310246A publication Critical patent/JPH07310246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 精紡工程の第1オーバーヘッドレールと、粗
紡工程につながる第2オーバーヘッドレールとをつなぐ
転轍器を、第1オーバーヘッドレールを巡回するボビン
キャリッジの満、空ボビンをボビンキャリッジ1ユニッ
ト単位で検出して制御する切換制御装置を得る。 【構成】 返送用の分岐オーバーヘッドレール7と第1
オーバーヘッドレール4とをつなぐ転轍器16のボビン
キャリッジ1ユニット手前位置に、ボビンキャリッジ1
0の有無を検出するキャリッジ検出装置41とそのボビ
ンキャリッジ10に吊下した満、空ボビン11、12を
検出するボビン検出装置42とを配設し、これらの検出
装置41、42からの検出信号により1ユニットのボビ
ンキャリッジ10中に満ボビン11の存在を検知しない
時、転轍器16を返送用の分岐オーバーヘッドレール7
側へ切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は精紡工程と粗紡工程間
で粗糸を搬送する粗糸ボビンの搬送装置に関し、精紡工
程の精紡機を巡って閉ループとした第1オーバーヘッド
レールに沿ってボビン搬送体が巡回し、精紡クリールと
の間で、粗糸ボビンをランダムに交換する粗糸ボビン搬
送装置における転轍器を切換え制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−170536号公報に開示
されている、精紡機における粗糸木管用搬送システムで
は、精紡工程の各々の精紡機が夫々閉ループの巡行搬送
路すなわち精紡機毎に各機台を周回循環する第1オーバ
ーヘッドレールを備え、第1オーバーヘッドレールに粗
糸ボビン1つずつに対応し、夫々が走行モータを持った
ボビン搬送体(懸垂トロリー)が走行できるようにして
ある。この精紡機毎に備えられた第1オーバーヘッドレ
ールには、粗紡工程につながる積載ステーションを有す
る第2オーバーヘッドレールへの分岐路(返送用の分岐
オーバーヘッドレール)に接続された転轍器と、この転
轍器の手前にボビン搬送体のボビンが満ボビンか或は空
ボビンかを検出する検出装置を備え、搬送されてくるボ
ビン搬送体のボビンを一つずつ検出し、満ボビンを吊下
している場合には、引き続き閉ループの第1オーバーヘ
ッドレール上を移動するように転轍器が閉じられ、その
巡回中に精紡クリールの使用済の空ボビンとその満ボビ
ンとがランダム交換されるようになっている。又、空ボ
ビンが存在している場合は、転轍器が開かれて空ボビン
は返送用の分岐オーバーヘッドレールを経て第2オーバ
ーヘッドレール内に搬出され、積載ステーションにおい
てボビン搬送体の空ボビンが取り外されて満ボビンに交
換されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記粗糸ボビンの搬送
装置にあっては、懸垂トロリーは、粗糸ボビンを1本ず
つ吊下し、このボビンの満、空状態のみを判別して、転
轍器を制御している形式であるので、多数のボビンハン
ガをそなえたキャリッジ要素を互いに屈曲自在に連結し
たボビンキャリッジを用いて、同様な粗糸搬送システム
を構築するとき、この転轍器の制御システムを直ちに適
用することができない。なぜなら、ボビンキャリッジ方
式を採用した時、例えば、そのボビンキャリッジの1ユ
ニットに吊下された粗糸ボビンのうちの先頭の粗糸ボビ
ンが空であったとしても、第1オーバーヘッドレールに
沿ってボビンキャリッジが巡回中に精紡機との間で粗糸
交換をランダム換えで行うときには、他の粗糸ボビンが
空であるとは限らないからである。
【0004】本発明の課題は、多数の粗糸ボビンを吊下
するボビンキャリッジを用いて、精紡工程においてラン
ダム換えを行う場合に、そのボビンキャリッジの総ての
ボビンが空になったとき、精紡工程側の第1オーバーヘ
ッドレールから、粗紡工程につながる第2オーバーヘッ
ドレールへ返送することのできる粗糸ボビン搬送装置に
おける転轍器の切換制御装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために精紡工程の精紡機を巡って閉ループとした第
1オーバーヘッドレールと、粗紡工程につながる閉ルー
プの第2オーバーヘッドレールとを備え、これらのオー
バーヘッドレールとを、夫々空ボビン返送用、及び満ボ
ビン送込み用の分岐オーバーヘッドレールと転轍器を介
して接続し、ボビン搬送体により、粗糸ボビンを吊下し
たまま前記第1、第2オーバーヘッドレール間を搬送可
能としてある粗糸ボビン搬送装置において、ボビン搬送
体を、複数のボビンハンガを吊り下げたキャリッジ要素
が互いに屈曲自在に複数連結してあるボビンキャリッジ
とし、返送用の分岐オーバーヘッドレールと第1オーバ
ーヘッドレールとを接続する転轍器のボビンキャリッジ
1ユニット手前位置に、ボビンキャリッジの有無を検出
するキャリッジ検出装置と、そのボビンキャリッジに吊
下したボビンの満、空状態を検出するボビン検出装置と
を配設し、これらの検出装置からの検出信号により、1
ユニットのボビンキャリッジ中に満ボビンの存在を検知
しない時、前記転轍器を返送用の分岐オーバーヘッドレ
ール側へ切換える制御装置を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】ボビンキャリッジが精紡機を巡る閉ループの第
1オーバーヘッドレールを走行し、返送用の分岐オーバ
ーヘッドレール手前位置のキャリッジ検出装置とボビン
検出装置に至ると、キャリッジ検出装置によりボビンキ
ャリッジの有無が検出されると共にこの1ユニットのボ
ビンキャリッジ検出中にボビン検出装置により満ボビン
の存在を検知しない時、即ち総ての粗糸ボビンが空の時
には、これらの検出装置からの検出信号により転轍器が
返送用の分岐オーバーヘッドレール側に切換えられて、
転轍器手前を走行中の1ユニットのボビンキャリッジは
確実に返送用の分岐オーバーヘッドレールに送り込ま
れ、第2オーバーヘッドレールに向って搬送される。
又、ボビンキャリッジに満ボビンが存在している場合
は、転轍器の切換はなく1ユニットのボビンキャリッジ
はそのまま第1オーバーヘッドレールに沿って搬送さ
れ、引き続き精紡機を巡回する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1に複数台(本実施例では13台)の精紡機1A
〜1Mと複数台(本実施例では2台)の粗紡機2A,2
Bを連結した粗糸ボビン搬送装置を示している。図1に
おいて精紡機1A〜1Mからなる精紡工程Aとこの精紡
工程Aの生産量に対応する粗紡機2A、2Bからなる粗
紡工程Bとが対向した配置にしてある。精紡工程Aに
は、精紡工程Aの一端側の精紡機1Aから、1台おきの
精紡機1C、1E、1G、1I、1Kの精紡クリールに
対応する部分では、図2に示すように精紡クリール33
に支持されて、精紡工程の総ての精紡機を巡る1本の閉
ループの第1オーバーヘッドレール4が配設してある。
第1オーバーヘッドレール4を支持していない精紡機1
B、1D、1F、1H、1Jは、その精紡クリール33
に、適数個の予備ボビンハンガ4Aを備えている。この
予備ボビンハンガ4は、後述のように、ボビンキャリッ
ジ10が第1オーバーヘッドレール4に沿って精紡工程
を巡回し、精紡クリールの空ボビンとボビンキャリッジ
10の満ボビンをランダム交換する作業が進行して、ボ
ビンキャリッジ10に満ボビンが少なくなったとき、こ
の満ボビンを一時的に予備ボビンハンガ4Aへ移して、
ボビンキャリッジ10の総ての吊下ボビンを速やかに空
ボビンとするときに役立つ。こうして、予備ボビンハン
ガ4Aに満ボビンをストックすることにより、ボビンキ
ャリッジ10の到来を待つことなく、精紡クリールとの
間で、粗糸ボビンのランダム換えができる。
【0008】粗紡工程Bには、粗紡工程Bの粗紡機2
A、2Bの外側を囲んで、1本の閉ループの第2オーバ
ーヘッドレール6が配設してあり、この第2オーバーヘ
ッドレール6には、粗紡機2A、2Bの前面に沿って機
台上方に配設されたドッフィングレール5が、転轍器2
5により接続してある。この転轍器25は矢印方向に周
回するボビンキャリッジ10をドッフィングレール5へ
送り込み、また、ボビンキャリッジ10をドッフィング
レール5から第2オーバーヘッドレール6に沿う矢印方
向に送り出すように切換制御される。第1、第2オーバ
ーヘッドレール4、6は、返送用の分岐オーバーヘッド
レール7及び送込み用の分岐オーバーヘッドレール8と
により接続してあり、各オーバーヘッドレール4、6、
7、8には、満ボビン11及び空ボビン12が後述のボ
ビンキャリッジ10に吊下されて図中矢印方向に搬送さ
れるようになっている。又、返送用の分岐オーバーヘッ
ドレール7は第1オーバーヘッドレール4との分岐部1
5から第2オーバーヘッドレール6に至る長さがボビン
キャリッジ10の1ユニットの全長よりも長く設定さ
れ、ボビンキャリッジ10を少なくとも1ユニット収容
できるようにしてある。
【0009】返送用の分岐オーバーヘッドレール7と第
1オーバーヘッドレール4との分岐部15には、返送用
の分岐オーバーヘッドレール7と第1オーバーヘッドレ
ール4とを接続し、ボビンキャリッジ10の進行方向を
切換える公知の転轍器16(特開平1−61520号公
報に開示)が備えられ、この転轍器16のボビンキャリ
ッジ1ユニット手前位置には、ボビンキャリッジ10が
通過しているかどうかを検出するキャリッジ検出装置4
1と、通過中のキャリッジ10に吊下されている粗糸ボ
ビンの満、空状態を検知するボビン検出装置42とが配
設してある。キャリッジ検出装置41、ボビン検出装置
42からのキャリッジ検知信号、ボビン検知信号は制御
装置18へ伝えられ、制御装置18では、これらの信号
に基づき、後述のように、精紡機1A〜1Mを巡回し
て、精紡機1A〜1Mのクリールとの間で粗糸をランダ
ム換えして、1ユニットのすべての粗糸ボビンが空ボビ
ン12になった時のみ、そのボビンキャリッジ10を分
岐オーバーヘッドレール7へ送り込み、ボビンキャリッ
ジ10に満ボビン12が1本でも残っていると送り込ま
ないように転轍器16を制御するようにしてある。
【0010】送込み用の分岐オーバーヘッドレール8は
第2オーバーヘッドレール6との分岐部20から第1オ
ーバーヘッドレールに至る長さがボビンキャリッジ10
の1ユニットの全長よりも長くした本線レール8Aと、
本線レール8Aから分岐した満ボビン11のボビンキャ
リッジ10を1ユニット収容する満ボビン貯溜レール8
Bから成り分岐オーバーヘッドレール9にはボビンキャ
リッジ10を2ユニット収容できるようにしてある。も
ちろん、分岐オーバーヘッドレール8は満ボビン貯留レ
ール8Bを含まなくてもよい。この分岐部20には前記
公知の転轍器16と同様の転轍器21、22が連設され
ている。転轍器21のボビンキャリッジ入口側には、ボ
ビンキャリッジ10の先頭ボビンが満ボビン11か或は
空ボビンのいずれかを判別する判別装置19を備えてい
る。この判別装置19の判別信号は、前記制御装置18
に伝えられ、制御装置18はこの信号に基づいて、粗紡
機2A、2Bからの満ボビン11を吊下したボビンキャ
リッジ10であれば、そのボビンキャリッジ10を、本
線レール8Aまたは、貯溜オーバーヘッドレール8Bの
空いたレールへ送り込むように転轍器21、22を制御
し、また、ボビンキャリッジ10が空ボビン11を吊下
しているときには、引き続き第2オーバーヘッドレール
6に沿って周回するように転轍器21を制御するように
なっている。前記判別装置19は、後述のボビン検出装
置42と同一の構成である。
【0011】次にボビン搬送体であるボビンキャリッジ
10は、図3に示すように、キャリッジバー31の下面
に複数のボビンハンガ32を有しているキャリッジ要素
30を複数、互いにジョイント31aによって屈曲自在
にピン連結して1ユニットが構成され、この1ユニット
のボビンキャリッジ10のボビンハンガ32は、その精
紡クリール33のボビンハンガ34のピッチと同ピッチ
で、かつ、粗紡機1台分の粗糸ボビンの数と一致してい
る。各キャリッジバー31には、両端近くに一対の支持
ローラ35と一対の案内ローラ36とが設けられ、それ
らの支持ローラ35が各オーバーヘッドレールの案内面
4Aに、案内ローラ36が案内面4Bに夫々案内されて
いる。このボビンキャリッジ10は、第1オーバーヘッ
ドレール等、すべてのオーバーヘッドレールにボビンキ
ャリッジ10の長さよりも短かいピッチ間隔で多数配置
された送り装置60(特開平1−61520号公報に開
示)によりオーバーヘッドレール4、6、7、8、8A
上を一定方向に、又、ドッフィングレール5上では往復
移動されるようになっている。この送り装置60は例え
ば第1オーバーヘッドレール4で説明すると、図5に示
すように、第1オーバーヘッドレール4にブラケット6
1を介してスイングアーム62が夫々枢着され、これら
のスイングアーム62の軸受箱63は、夫々、従動、駆
動側の搬送ドラム64を回転自在に支承し、駆動側の搬
送ドラム64は駆動モータMにより積極的に正逆転する
ようになっている。上記スイングアーム62の先端部間
にはばね65が張設され、駆動側と従動側の搬送ドラム
64の間にキャリッジバー31を挾圧した状態で駆動側
の搬送ドラム64を回転して、ボビンキャリッジ10を
1つの送り装置60から次の送り装置60へとリレー搬
送するようになっている。
【0012】次にボビンキャリッジ10の有無を検出す
るキャリッジ検出装置41とボビンキャリッジ10に吊
下した満、空ボビン11、12を検出するボビン検出装
置42について詳細に説明する。図3、4、5に示すよ
うにキャリッジ検出装置41及びボビン検出装置42
は、ボビンキャリッジ10の進行方向手前からキャリッ
ジ検出装置41、ボビン検出装置42の順に配置され、
これらと転轍器16との間がボビンキャリッジ10の1
ユニット全長よりわずかに大きくした手前位置に配設し
てある。キャリッジ検出装置41はボビンキャリッジ1
0のキャリッジバー31を検知する近接スイッチ43を
有し、この近接スイッチ43は第1オーバーヘッドレー
ル4上面に取付けられたガイドブラケット45の上面に
締着してあるスイッチブラケット44の下端部にキャリ
ッジバー31の側面に対向するように取付けられてい
る。ガイドブラケット45は断面がコの字形状で、第1
オーバーヘッドレール4から垂下した側板45Aの下端
が近接スイッチ43方向に向いて内方向に曲がった折曲
部45Bに形成され、この折曲部45B先端がキャリッ
ジバー31側面をガイドし、キャリッジバー31と近接
スイッチ43との間隔が離れないようにしてある。
【0013】尚、2本のドッフィングレール5と第2オ
ーバーヘッドレール6との各接続部分には、このキャリ
ッジ検出装置41と同様のキャリッジ検出装置41F、
41H(41G、41I)が、また、第1オーバーヘッ
ドレール4と返送用の分岐オーバーヘッドレール7の接
続部分に同様のキャリッジ検出装置41Cが、第2オー
バーヘッドレール6と分岐オーバーヘッドレール7の接
続部分に同様のキャリッジ検出装置41D、41Eが、
本線レール8Aと、満ボビン貯溜レール8Bの第1オー
バーヘッドレール方向合流部に同様のキャリッジ検出装
置41J、41Kが夫々設けてある。
【0014】次に、ボビン検出装置42は満、空ボビン
11、12の状態を判別する例えば一対の反射式の光電
スイッチ46、47を有し、光電スイッチ46、47
は、第1オーバーヘッドレール4の上面に締着されたス
イッチブラケット48の上部から垂下した側板48A下
端部48B上面に、光軸の位置がボビン高さの中間位置
に合せて取付けてある。又、図6に示すように光電スイ
ッチ46、47はボビンキャリッジ10の長手方向の取
付間隔、すなわち光軸ピッチPが空ボビン11のボビン
外径Dよりも大きく、隣り合わせた空ボビン12のボビ
ン外径間の間隔L(図3、6)よりは小さくなるように
取付けられている。
【0015】次に粗糸ボビン搬送装置の作用を説明す
る。例えば、粗紡機2Aのドッフィングレール5のボビ
ンキャリッジ10に、粗紡機2A前面に設けたドッフィ
ング装置により満ボビン11が装着され、送込み用の分
岐オーバーヘッドレール8のいずれかのレールが空であ
ることを、キャリッジ検知装置41J、41Kの信号に
より確認した場合、送り装置60によって前記満ボビン
11を吊下したボビンキャリッジ10は、その先頭部分
がキャリッジ検出装置41Iで検出されると一端停止す
る。そして、第2オーバーヘッドレール6に配置した2
つのキャリッジ検出装置41F、41Gのいずれもがキ
ャリッジ10を検出していないとき、ドッフィングレー
ル5から第2オーバーヘッドレール6へ送り出され、判
別装置19へ向けて搬送され、判別装置19で満ボビン
12のボビンキャリッジ10であることを確認される
と、転轍器21、転轍器22を介して、空の分岐オーバ
ーヘッドレール8、満ボビン貯溜レール8のきいたレー
ルに搬入され、先頭がキャリッジ検出装置41J(41
K)に検出されると、その位置で停止する。
【0016】この動作において、送込み用の分岐オーバ
ーヘッドレール8の各レールがいずれも空でないとき、
ボビンキャリッジ10はドッフィングされた位置で待
つ。また、第2オーバーヘッドレール6に配置した2つ
のキャリッジ検出装置41F、41Gのいずれかが周回
中のキャリッジ10を検出しているときには、満ボビン
11のボビンキャリッジ10は、キャリッジ検出装置4
1Iで停止したままで、直ちに第2オーバーヘッドレー
ル6へ進入しない。こうして、満ボビン11を吊下した
ボビンキャリッジ10と、第2オーバーヘッドレール6
を周回する他のボビンキャリッジ10が干渉することを
防止している。一方、精紡工程Aの各精紡機間を巡る第
1オーバーヘッドレール4に沿って、満ボビン11を吊
下したボビンキャリッジ10が送り装置60により巡回
移送され、この巡回途中に作業者によってボビンキャリ
ッジ10の満ボビン11と、精紡クリール33の空ボビ
ン12がランダムに交換される。ボビンキャリッジ10
は、精紡工程の総ての精紡機を一巡した後にキャリッジ
検出装置41及びボビン検出装置42によって、ボビン
キャリッジ1ユニットに吊下される満、空ボビン11、
12の状態が判別される。
【0017】この時のキャリッジ検出装置41、及びボ
ビン検出装置42の作用と転轍器16の関係を図8のタ
イムチャートに基づいて説明する。ボビンキャリッジ1
0のキャリッジバー31がキャリッジ検出装置41の近
接スイッチ43により検知され、ONとなる。ボビンキ
ャリッジ10に満、空ボビン11、12が混在している
時、図8(A)に示すように、近接スイッチ43がON
の間に、光電スイッチ46、47の前面を通過する満、
空ボビン11、12により光電スイッチ46、47の両
方が同時にONするために、そのアンド条件により制御
装置18内では、満ボビン検出信号が発生する。この満
ボビン検出信号は、近接スイッチ43がOFFするまで
保持される。満ボビン検出信号がONとなると、制御装
置18からは転轍器16に分岐オーバーヘッドレール7
側への切換信号が出されず、キャリッジ10は引き続き
第1オーバーヘッドレール4に沿って巡回する。
【0018】ボビンキャリッジ10の総てが空ボビンで
ある時には、図8(B)に示すように、光電スイッチ4
6、47が同時にONすることがなく別々にONするの
で、制御装置18内で満ボビン検出信号が発生しない。
この場合、制御装置18は、近接スイッチ43がOFF
した時に転轍器16に切換信号を出力し、転轍器16を
分岐オーバーヘッドレール7側へ切換え、空ボビン12
のボビンキャリッジ10は返送用の分岐オーバーヘッド
レール7へ進入する。これと同時に、分岐オーバーヘッ
ドレール8、にストックされていた満ボビン10を吊下
したボビンキャリッジ10が第1オーバーヘッドレール
4に向けて移動開始する。分岐オーバーヘッドレール7
に送り出されたボビンキャリッジ10は、その後端がキ
ャリッジ検出装置41Cを通過すると、そのOFF信号
で転轍器16が元に戻され、ボビンキャリッジ10は、
分岐オーバーヘッドレール7のキャリッジ検出装置41
D位置で一端停止する。そして、キャリッジ検出装置4
1Eがキャリッジ検出信号を出力していると、これがO
FFになるまでその位置で待機し、第2オーバーヘッド
レール6内を周回する他のボビンキャリッジ10との干
渉を避け、キャリッジ検出装置41EがOFFとなる
と、第2オーバーヘッドレール6へ進入する。
【0019】こうして第2オーバーヘッドレール6へ進
入した空ボビン12のボビンキャリッジ10は、第2オ
ーバーヘッドレール6に沿って図1の矢印方向へ移送さ
れる。移送中に判別装置19と対向すると、判別装置1
9によりボビンキャリッジ10の先頭ボビンが空ボビン
12であることが確認され、これにより、そのボビンキ
ャリッジ10の吊下ボビンが総て空ボビン12であるこ
とが判別され、この判別信号で転轍器21が制御されて
引き続き第2オーバーヘッドレール6に戻され、こうし
て、空ボビン12のボビンキャリッジ10は第2オーバ
ーヘッドレール6に沿って周回移送される。周回中に、
粗紡機2A22Bのいずれかから空ボビン要求がある
と、そのドッフィングレール5に空ボビン12のボビン
キャリッジ10が搬入される。周回中のボビンキャリッ
ジ10は、キャリッジ検出装置41DからON信号が出
力された時、キャリッジ検出装置41Eに検出されると
その位置で停止し、また、キャリッジ検出装置41H、
またはキャリッジ検出装置41IのいずれかからON信
号が出力された時、周回中のボビンキャリッジ10はキ
ャリッジ検出装置41Fに検出されるとその位置で停止
するように、送り装置60が制御される。
【0020】尚、ボビン検出装置42は本実施例に限定
するものでなく、図7に示すように満、空ボビン11,
12に当接するようにした一対の検知片46A,47A
を満、空ボビン11,12の移送通路の両側に配設し、
通過する満、空ボビン11,12を両側からバネ49A
で軽く押圧可能とし、満、空ボビン11,12の外径D
1,D2に対応して移動する一方の検知片46Aの移動
位置をリミットスイッチ50で検出して、リミットスイ
ッチ50のON、OFF信号で満、空ボビン11,12
の状態を判別するようにしてもよい。また、粗紡機2
A,2Bで異なる品種の粗糸を紡出しているときには、
各粗紡機2A,2Bに分岐オーバーヘッドレール8の本
線レール8Aと、満ボビン貯溜レール8Aを区別して対
応させ、各ボビンキャリッジには、そのボビンキャリッ
ジがどの粗紡機用のものかを区別する識別子を設け、こ
の識別子を検出して、第1オーバーヘッドレール4から
返送されたボビンキャリッジとおなじ品種の満ボビンを
吊下したボビンキャリッジを、第1オーバーヘッドレー
ル4へ送り込むように、制御すればよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように返送用の分岐オーバーヘッ
ドレールと第1オーバーヘッドレールとを接続する転轍
器のボビンキャリッジ1ユニット手前位置にボビンキャ
リッジの有無を検出するキャリッジ検出装置とそのボビ
ンキャリッジの満、空ボビン状態を検出するボビン検出
装置とを配設し、これらの検出装置からの検出信号によ
りボビンキャリッジ1ユニット毎に満、空ボビンの状態
を判別し転轍器を切換えるようにしたので、ボビンキャ
リッジを第1オーバーヘッドレールに沿って巡回移送し
て、精紡機との間でランダム換えを行い、1ユニットの
ボビンキャリッジに満、空ボビンが混在するような場合
に、ボビンキャリッジの粗糸ボビンが総て空ボビンにな
るまでは、そのボビンキャリッジは、第1オーバーヘッ
ドレールに沿って移送され、総てが空ボビンとなったと
きに、転轍器を切り換えて、そのボビンキャリッジを第
2オーバーヘッドレールに送り込むことができ、ボビン
キャリッジを用いても、それに吊下された満ボビンを最
後の1本まで、確実に精紡機に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粗糸ボビン搬送装置の全体図である。
【図2】精紡工程の第1オーバーヘッドレールを示す説
明図である。
【図3】キャリッジ及びボビン検出装置の説明図であ
る。
【図4】図3のIV視図である。
【図5】図3のV視図である。
【図6】ボビン検出装置の平面図である。
【図7】ボビン検出装置の他の例である。
【図8】満ボビン検出信号の出力説明図である。
【符号の説明】
1A〜1M 精紡機、 2A、2B 粗紡機、4 第1
オーバーヘッドレール、 6 第2オーバーヘッドレー
ル、7 返送用の分岐オーバーヘッドレール、 10
ボビンキャリッジ、11 満ボビン、 12 空ボビ
ン、 16 転轍器、 18 制御装置、41 キャリ
ッジ検出装置、 42 ボビン検出装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡工程の精紡機を巡って閉ループとし
    た第1オーバーヘッドレールと、粗紡工程につながる閉
    ループの第2オーバーヘッドレールとを備え、これらの
    オーバーヘッドレールとを、夫々空ボビン返送用、及び
    満ボビン送込み用の分岐オーバーヘッドレールと転轍器
    を介して接続し、ボビン搬送体により、粗糸ボビンを吊
    下したまま前記第1、第2オーバーヘッドレール間を搬
    送可能としてある粗糸ボビン搬送装置において、ボビン
    搬送体を、複数のボビンハンガを吊り下げたキャリッジ
    要素が互いに屈曲自在に複数連結してあるボビンキャリ
    ッジとし、返送用の分岐オーバーヘッドレールと第1オ
    ーバーヘッドレールとを接続する転轍器のボビンキャリ
    ッジ1ユニット手前位置に、ボビンキャリッジの有無を
    検出するキャリッジ検出装置と、そのボビンキャリッジ
    に吊下したボビンの満、空状態を検出するボビン検出装
    置とを配設し、これらの検出装置からの検出信号によ
    り、1ユニットのボビンキャリッジ中に満ボビンの存在
    を検知しない時、前記転轍器を返送用の分岐オーバーヘ
    ッドレール側へ切換える制御装置を設けたことを特徴と
    する粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装
    置。
JP12440894A 1994-05-13 1994-05-13 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置 Pending JPH07310246A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12440894A JPH07310246A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置
TW084104716A TW381128B (en) 1994-05-13 1995-05-12 System to convey bobbins between roving frames and fine spinning frames

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12440894A JPH07310246A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07310246A true JPH07310246A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14884733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12440894A Pending JPH07310246A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07310246A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1568806A2 (de) * 2004-02-16 2005-08-31 WF Logistik GmbH Spulenfördereinrichtung zur Versorgung einer Gruppe von Feinspinnmaschinen, insbesondere Ringspinnmaschinenmit Vorganspulen von einer Gruppe von Vorspinnmaschinen, insbesondere Flyern

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1568806A2 (de) * 2004-02-16 2005-08-31 WF Logistik GmbH Spulenfördereinrichtung zur Versorgung einer Gruppe von Feinspinnmaschinen, insbesondere Ringspinnmaschinenmit Vorganspulen von einer Gruppe von Vorspinnmaschinen, insbesondere Flyern
EP1568806A3 (de) * 2004-02-16 2006-05-10 WF Logistik GmbH Spulenfördereinrichtung zur Versorgung einer Gruppe von Feinspinnmaschinen, insbesondere Ringspinnmaschinenmit Vorganspulen von einer Gruppe von Vorspinnmaschinen, insbesondere Flyern

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4848076A (en) Interconnecting system for a winder and a two-for-one twisting machine
US3964723A (en) Automatic spool-changing apparatus
US5937629A (en) Method and device for supplying empty tubes to winding devices of a textile machine
US3895725A (en) Movable bobbin transport apparatus
JP2534727B2 (ja) 粗糸搬送システム
EP0069087B1 (en) Method and apparatus for loading a creel and linking more than one fibre processing machines
US3906712A (en) Method and apparatus for transferring yarn packages from a textile machine to a carrying device
US5582354A (en) Cheese-producing textile machine
JPH07310245A (ja) 粗糸ボビン搬送装置
GB2277937A (en) Process and apparatus for filling sliver cans
JPH06305640A (ja) 綾巻ボビンを製造する機械から綾巻ボビンを取出しかつ当該機械に空の巻管を供給するための装置
EP0392482B1 (en) Package conveying system
JPH07310246A (ja) 粗糸ボビン搬送装置における転轍器の切換制御装置
US5732542A (en) Transport system for textile bobbins and sleeves
JPH0518926B2 (ja)
US6263653B1 (en) Spinning plant with roving frames and ring-spinning frames
US5520345A (en) Textile machine with product transport apparatus
JP2725007B2 (ja) 粗糸ボビン搬送装置
JP2001146648A (ja) 粗糸ボビン搬送装置
JPH0518925B2 (ja)
TW381128B (en) System to convey bobbins between roving frames and fine spinning frames
JP2531347Y2 (ja) 粗糸搬送システム
JP2707824B2 (ja) クリールの給糸要否判定方法
JPH0753933B2 (ja) 粗紡・精紡工程間の粗糸巻搬送方法
JP2658579B2 (ja) 空ボビン・パッケージの搬送システム