JP2001146648A - 粗糸ボビン搬送装置 - Google Patents

粗糸ボビン搬送装置

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JP2001146648A
JP2001146648A JP32680299A JP32680299A JP2001146648A JP 2001146648 A JP2001146648 A JP 2001146648A JP 32680299 A JP32680299 A JP 32680299A JP 32680299 A JP32680299 A JP 32680299A JP 2001146648 A JP2001146648 A JP 2001146648A
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rail
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carriage
rails
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Masahiro Fujii
正裕 藤井
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗紡機と精紡機の錘数比が1:8である場合
の精紡クリールの片側の粗糸替えを2段段取りにする。 【解決手段】 粗紡機RM1、RM2からの2本の満ボ
ビンキャリッジA,Bをバイパスレール110a,11
0bに待機させ、空になった各粗紡機RM1、RM2の
ドッフィングレール10にストックレール61a,61
bから空ボビンキャリッジJ、Kを順に送り込み、空に
なったストックレール61a,61bに精紡機SF1の
予備レール17Lから残ボビンキャリッジC、Dを送り
込んで、粗糸替えすべき精紡機SF1の機台片側の予備
レール17Lを完全に空にし、その予備レール17Lに
バイパスレール110a,110bに待機していた満ボ
ビンキャリッジA,Bを2本、連続して供給する。これ
により、精紡クリールの片側において、半数の粗糸ボビ
ンが一度に供給されるので、精紡機の片側で精紡クリー
ルの粗糸ボビンの巻き量の差を50%とする2段段取り
が実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、粗紡機群の各粗紡機
のドッフィングレールと精紡機群の各精紡機の予備レー
ルとをメインレールで接続し、そのメインレールの途中
にストックレールを備え、これらのレールに沿ってボビ
ンキャリッジに吊下した粗糸ボビンを搬送するようにし
た粗糸ボビン搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粗糸ボビン搬送装置として、特開
平9−142645号に開示されたものがある。これに
よれば、粗紡機群の各粗紡機のドッフィングレールと精
紡機群の各精紡クリールの予備レールとを接続するメイ
ンレールの途中に枝状に分岐した複数のストックレール
を設け、搬送サイクルの基準状態として、ストックレー
ルの1本を除いた残りのストックレール、すべての粗紡
機のドッフィングレール、精紡機群の精紡機の各予備レ
ールに夫々ボビンキャリッジを備え、ある粗紡機のドッ
フィングレールで満ボビンが吊下されたボビンキャリッ
ジ(満ボビンキャリッジ)が引取りを要求し、かつ、あ
る精紡機の予備レールで残ボビンが吊下されたボビンキ
ャリッジ(残ボビンキャリッジ)が引取りを要求する
と、まず、精紡機の予備レールから残ボビンキャリッジ
がストックレールの前記空いている1本へ導入され、次
いで、粗紡機から満ボビンキャリッジが、前記残ボビン
を引き取った精紡機の予備レールに搬送され、ストック
レールの、前記残ボビンキャリッジが導入されたストッ
クレールと別のストックレールからは、空ボビンを吊下
したボビンキャリッジ(空ボビンキャリッジ)が前記満
ボビンキャリッジを引き取られた粗紡機のドッフィング
レールに搬送されるようになっていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかし、上記の粗糸ボビン搬送装置では、
粗紡機1台で一度にドッフィングされる粗糸を吊下した
満ボビンキャリッジを1本ずつしか搬送できない。粗紡
機の錘数と精紡機の錘数とが例えば1:8であるとき、
このような搬送では精紡機の機台片側では4回の粗糸交
換を行う必要があり、従来では、精紡機片側において、
クリールに仕掛ける粗糸ボビンの巻き量を、満巻き、3
/4巻き、1/2巻き、1/4巻きとして紡出を行な
い、各巻き量が殆どゼロとなった時点でその巻き量ゼロ
のボビンと予備レールの満ボビンとを交換する4段段取
りが採用されている。このような4段段取りでは、あら
かじめ、粗糸替えタイミングが重ならないように、複数
設けられる各精紡機間においても粗糸巻き量に差をつけ
て紡出するのであるが、精紡機の片側において比較的短
い時間周期で4回の粗糸替え作業が行われるので、不測
の事態により機台が停止するなどの理由により多数配置
されている精紡機の間で、粗糸交換要求のタイミングが
ずれて重なり合う事態が予測され、これを回避するに
は、作業者数を増やす、あるいは、精紡機を一旦止める
などの対策を講ずる必要があって好ましくない。この発
明の課題は、精紡クリールの片側において吊下されてい
る粗糸ボビンの半数と残りの半数との巻き量に50%の
差をつけた2段段取りを実施できる粗糸ボビン搬送装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願では、粗紡機群の各粗紡機のドッフィングレール
と精紡機群の各精紡機のクリール前方に設けられる予備
レールとをメインレールで接続して成る粗糸ボビン搬送
路に沿ってボビンキャリッジに吊下した粗糸ボビンを搬
送する粗糸ボビン搬送装置であって、メインレールの途
中にストックレールを転轍器を介して連結し、ストック
レールの空ボビンキャリッジを粗紡機へ、精紡機の予備
レールにある残ボビンキャリッジをストックレールへ、
粗紡機の満ボビンキャリッジを精紡機へ夫々搬送するよ
うにした粗糸ボビン搬送装置において、粗紡機1台で同
時にドッフイングされる粗糸ボビン数を吊下するボビン
キャリッジを1搬送単位とし、前記予備レールは2搬送
単位のボビンキャリッジを直列に受け入れ可能な長さを
備え、すべてのストックレール、ドッフィングレール、
予備レールと対応して夫々1搬送単位のボビンキャリッ
ジを備えると共に、少なくとも予備レールの1本には、
更に1搬送単位のボビンキャリッジを備え、メインレー
ルの途中に、ボビンキャリッジの1搬送単位より長いバ
イパスレールを分岐並設し、各予備レールに対応して、
その予備レールに全くボビンキャリッジが案内されてい
ないことを確認する確認手段を備えたことを特徴とする
(請求項1)。
【0005】ストックレールは複数のストックレールか
ら成り、メインレールの途中に、弾性体によってその転
轍片が一方の切換位置に付勢される3つの一方向転轍器
を介して上記ストックレールを連結して、ストックレー
ル側からのボビンキャリッジが粗紡機群側に向って移動
し、粗紡機群側からのボビンキャリッジが精紡機群側に
向かって移動し、精紡機群側からのボビンキャリッジが
ストックレール側に向かって移動するようにし、メイン
レールとドッフィングレール及び予備レールとの分岐
点、さらに、各ストックレール間の分岐点に用いる転轍
器を、一方の分岐部と合流部とを連続させる一方の切換
位置に位置する転轍片が、他方の分岐部からのボビンキ
ャリッジの進入により、他方の分岐部と合流部とを連続
させる他方の切換位置に切り替えられて、その他方の切
換位置に保持されるように構成してある(請求項2)。
【0006】上記バイパスレールとメインレールとの分
岐点に用いる転轍器を、弾性体によって転轍片が、転轍
器の2つの分岐部のうちの一方の分岐部と合流部とを連
続させる一方の切換位置側に付勢されるように構成した
一方向転徹器とした(請求項3)。バイパスレールが複
数設けられ、これらのバイパスレールの粗紡機側となる
分岐点には、転徹器の転徹片が合流部と一方の分岐部と
を連続させる一方の切換位置にある状態で、ボビンキャ
リッジが合流部から一方の分岐部に進入すると、その進
入動作により、上記転徹片を合流部と他方の分岐部とを
連続させる他方の切換位置に切り替えてその位置を保持
する転徹器を備えている(請求項4)。
【0007】また、本願発明は、粗紡機群の各粗紡機の
ドッフィングレールと精紡機群の各精紡機のクリール前
方に設けられる予備レールとをメインレールで接続して
成る粗糸ボビン搬送路に沿ってボビンキャリッジに吊下
した粗糸ボビンを搬送する粗糸ボビン搬送装置であっ
て、メインレールの途中にストックレールを転轍器を介
して連結し、ストックレールの空ボビンキャリッジを粗
紡機へ、精紡機の予備レールにある残ボビンキャリッジ
をストックレールへ、粗紡機の満ボビンキャリッジを精
紡機へ夫々搬送するようにした粗糸ボビン搬送装置にお
いて、粗紡機1台で同時にドッフイングされる粗糸ボビ
ン数を吊下するボビンキャリッジを1搬送単位とし、前
記予備レールは2搬送単位のボビンキャリッジを直列に
受け入れ可能な長さを備え、すべてのストックレール、
ドッフィングレール、予備レールと対応して夫々1搬送
単位のボビンキャリッジを備えると共に、少なくとも予
備レールの1本には、更に1搬送単位のボビンキャリッ
ジを備え、メインレールの途中に、ボビンキャリッジの
1搬送単位より長いバイパスレールを分岐並設し、各予
備レールに対応して、その予備レールに全くボビンキャ
リッジが案内されていないことを確認する確認手段を備
え、バイパスレールに粗紡機からの1搬送単位の満ボビ
ンキャリッジを待機させた状態で予備レールの1本をボ
ビンキャリッジを全く案内していない状態とし、その予
備レールに対して、前記待機している満ボビンキャリッ
ジと、別の粗紡機で玉揚げされた満粗糸ボビンキャリッ
ジとを連続して直列に導入することを特徴とする(請求
項5)。
【0008】請求項1または5の構成では、バイパスレ
ールに粗紡機からの1搬送単位の満ボビンキャリッジを
待機させた状態で、予備レールの1本をボビンキャリッ
ジを全く案内していない状態として、その予備レールに
対して、前記待機している満ボビンキャリッジと、別の
粗紡機で玉揚げされた満粗糸ボビンキャリッジとを連続
して直列に導入することができるので、一度に2搬送単
位の満ボビンキャリッジを精紡機の予備レールに供給で
き、粗紡機と精紡機の錘数が1:8の場合の精紡機片側
における粗糸交換を従来の4段段取りから2段段取りに
でき、粗糸替え周期を長くできる。また、請求項2で
は、バイパスレール部分を除く残りの分岐部分に使用さ
れる転徹器が、ボビンキャリッジにより切換え制御さ
れ、格別の駆動装置を必要としない。また、請求項3で
は、さらにバイパスレール部分の転徹器もボビンキャリ
ッジの進行により切換え制御されるから、この部分の転
徹器も格別の駆動装置を必要としない。さらに請求項4
では、複数のバイパスレールの粗糸ボビン側の転徹器も
ボビンキャリッジの進行により切換え制御されるから、
複数のバイパスレールに粗紡機側からの満ボビンキャリ
ッジを格別の駆動装置を持つことなく振り分けることが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面において本願の粗糸ボ
ビン搬送装置1の実施例について説明する。図1に示す
ように、複数の粗紡機RM1,RM2から成る粗紡機群
2と複数の精紡機SF1,SF2…から成る精紡機群3
とが隣接して配設されている。各粗紡機RM1,RM2
の前面には図示しない自動管替装置が配設され、ドッフ
ィングレール10位置のボビンキャリッジBC(以下キ
ャリッジと記載する)に吊下された空ボビンと粗紡機の
ボビンホイール上の満ボビンとを自動交換するようにな
っている。また、各粗紡機RM1,RM2は、キャリッ
ジBCのすべてのボビンハンガ23に満ボビンが装着さ
れたとき、図示しない搬送制御装置に満ボビンを吊下し
た満ボビンキャリッジの引取要求信号を出力するように
なっている。
【0010】また、各粗紡機RM1,RM2の上方に
は、キャリッジBCを案内するドッフィングレール10
が配設され、図3に示すように、このドッフィングレー
ル10は下方を開口した断面矩形に形成され、水平方向
の一対の水平案内面11と垂直方向の一対の垂直案内面
12とを有している。尚、後述のメインレール30,予
備レール17R,17L、ストックレール61a〜c、
バイパスレール110a,110bも上記ドッフィング
レール10と同様な構成である。粗紡機RM2では、メ
インレール30の終端部分がそのままドッフィングレー
ル10となっている。
【0011】精紡機群3の各精紡機SF1,SF2…
は、図2に示すように、精紡クリール14に前列ボビン
ハンガ15aと後列ボビンハンガ15bとを備え、各前
列ボビンハンガ15aの前方には夫々予備レール17
R,17Lが並設されている。予備レール17R、17
Lは、夫々1搬送単位のボビンキャリッジBCが2本収
容できる長さとなっている。各予備レール17R、17
Lには、各1搬送単位のボビンキャリッジBCが各1本
ずつ準備されると共に、そのうちの2本の予備レール
(ここではSF1とSF3の一方の予備レール)17L
には、更に各一本ずつのボビンキャリッジBCが準備さ
れる。各精紡機SF1,SF2…は、予備レール17
R,17Lに対応して、予備レール17R,17L内の
一本(一搬送単位)のキャリッジBCの全てのボビンハ
ンガ23に残ボビンが装着されたとき、作業者によって
図示しないスイッチが操作されて、図示しない搬送制御
装置に残ボビンキャリッジBCの引き取り要求を出すよ
うになっている。また、各予備レール17R、17Lに
は、2本のキャリッジBCの夫々に対応してキャリッジ
確認手段として検出スイッチSWが設けてあり、検出ス
イッチSWが両方ともキャリッジBCを検知しないと
き、その検出スイッチSWが設けてある予備レール17
R(17L)には、キャリッジBCが全く案内されてい
ないこと、つまり予備レール17R(17L)が完全に
空であることを搬送制御装置へ伝達するようになってい
る。
【0012】また、図1に示すように、メインレール3
0の途中には、複数(図面上3つ)のストックレール6
1a〜61cが後述する連結機構100を介して連結さ
れている。各ストックレール61a〜61cには、夫々
1搬送単位のボビンキャリッジBCが準備される。各ス
トックレール61a,61b…には、ストックレール6
1a,61b…内のキャリッジBCに吊下されたすべて
の残ボビンが空ボビンと取替えられたとき、作業者によ
って空ボビンキャリッジが準備できたことを図示しない
搬送制御装置に伝えるようになっている。
【0013】キャリッジBCは周知の形態であり、図4
に示すように、複数のキャリッジバー21がジョイント
22によってピン連結され、それらのキャリッジバー2
1の下面に粗糸ボビンを着脱自在とするボビンハンガ2
3が取付けられ、1本(1搬送単位)のキャリッジBC
において粗紡機1台分(この数は精紡機の錘数の1/8
と等しい)と同数のボビンハンガ23が、精紡クリール
14のボビンハンガ15a,15bの長手方向のピッチ
と同ピッチで取付けられている。また、各キャリッジバ
ー21には両端近くに一対の支持ローラ24及び案内ロ
ーラ25が回転自在に支持され、支持ローラ24は各レ
ール10,17R、17L,30,61a〜c、110
a,110bの前記水平案内面11に、また、案内ロー
ラ25は各レール10,17R、17L,30,61a
〜c、110a,110bの前記垂直案内面12に案内
される。キャリッジBCには、精紡機側に向けて進行す
るときに、最も後方となるキャリッジバー21の後側の
支持ローラに対応して後述の転徹器120の係合部材1
22と係脱する円板状の切換部材124が取付けてあ
る。
【0014】図示していないが、上記各レール10,1
7,30,61a〜c、110a,110bにはキャリ
ッジBCを移動させる周知の送り装置が1本のキャリッ
ジBCの長さより短いピッチ間隔で多数配設されてい
る。この送り装置は、例えば、特開平1−61520号
公報に開示されたもので、キャリッジBCのキャリッジ
バー21を、回転する左右一対のディスクではさみキャ
リッジBCを搬送方向にリレー送りするようになってい
る。
【0015】次に、各ストックレール61a〜61c間
の分岐点、メインレール30とドッフィングレール10
及び各予備レール17R,17Lとの分岐点に用いられ
る切換位置保持転轍器31a,31b…について説明す
る。これらの機構は同じなので、切換位置保持転轍器3
1aで説明する。図5,6,8に示すように、この転轍
器31aの合流部32及び一方の分岐部33にはメイン
レール30が連結され、他方の分岐部34にはドッフィ
ングレール10が連結される。転轍器本体35は、略三
角形状の上板37と、この上板37に左右の側板38
a,38bを介して一体とされる左右の底板40a,4
0bと、上板37に連結リブ39を介して一体とされる
底板40cとから成る。これらの底板40a,40b,
40cによって、図8に示すように、合流部32及び一
方の分岐部33においてはメインレール30の水平,垂
直案内面11,12と連続する連続面41,42が、ま
た、他方の分岐部34においてはドッフィングレール1
0の水平,垂直案内面11,12と連続する連続面43
が形成されている。
【0016】図6に示すように、上記上板37上面には
筒部材46が溶着され、この筒部材46内には回動軸4
7が回動自在に支持されている。この回動軸47の下端
には、その先端が合流部32に向かって先すぼまり状に
伸びる転轍片48の基端が固定されている。図5,8に
示すように、転轍片48は、一方の分岐部33と合流部
32とを連続させる切換位置Pと、他方の分岐部34と
合流部32とを連続させる切換位置Qとに切換自在とさ
れている。また、図7に示すように、上板37上面には
支持ブラケット49が固定され、この支持ブラケット4
9に形成された突出部51に揺動部材52が揺動自在に
支持されている。この揺動部材52には、前記回動軸4
7に固定された係合バー53の自由端が係合する係合溝
55が設けてある。
【0017】そして、揺動部材52と支持ブラケット4
9との間にはバネ56が介在され、このバネ力によっ
て、例えば、転轍片48が切換位置Pに位置する状態で
は、揺動部材52は、図7に示す状態より反時計方向に
付勢され、この転轍器31aに他方の分岐部34からキ
ャリッジBCの進入があるまで、転轍片48はその切換
位置Pに位置保持される。また、前記バネ56のバネ力
は、例えば、転轍片48が切換位置Pに位置している状
態より、他方の分岐部34からキャリッジBCが進入す
ると、このキャリッジBCの案内ローラ25と転轍片4
8との係合によって、転轍片48がバネ56の付勢力に
抗してデッドポイントを越えて円滑に切換位置Q方向に
移動し得る値に設定され、切換位置Qに切換わった後
は、バネ56によりその位置が保持されるようになって
いる。
【0018】次に、上述の連結機構100について説明
する。図9に示すように、ストックレール60a〜cの
連結レール60dは、粗紡機群2と精紡機群3に対応し
た2本の連結レール104,105を介してメインレー
ル30に連結されている。そして、ストックレール61
a,61b…と各連結レール104,105との分岐
点、連結レール104,105とメインレール30との
夫々の分岐点には一方向転轍器107a〜cが設けられ
ている。
【0019】次に、上記一方向転轍器107a〜107
cについて説明する。この一方向転轍器107a〜10
7cは同じ構造であるから一方向転轍器107aで説明
する。図10に示すように、この一方向転轍器107a
の転轍器本体63は前記転轍器31aの転轍器本体35
と同構成であり、この転轍器107aの合流部71には
メインレール30が連結され、転轍器107aの一方の
分岐部72には連結レール104が、他方の分岐部73
にはメインレール30が連結される。転轍器本体63の
上板74上面にはブラケット64が取付けられ、このブ
ラケット64と転轍片67の揺動支持軸65aと一体の
係合バー65との間に、転轍片67を合流部71と一方
の分岐部72とを連続させる切換位置(図10の点線位
置)方向に付勢するバネ66(弾性体として例示する)
が取付けられている。
【0020】このような一方向転徹器107a〜cを組
み合わせた連結機構100では、図9に示すように、精
紡機側から一方向転轍器107aに進入するキャリッジ
BCは連結レール104側へ移動して転徹器107bの
転徹片67をキャリッジBCがばね力に抗して開いてス
トックレール側へ進入する。また、ストックレール側か
ら一方向転轍器107bに進入するキャリッジBCは連
結レール105へ進入し、転徹器107cの転徹片67
をばね力に抗して開いて粗紡機側へ進行する。また、粗
紡機群2側から一方向転轍器107cに進入するキャリ
ッジBCはメインレール30を通って、転徹器107a
の転徹片67をばね力に抗して開いて精紡機側へ進行す
る。各転徹器107a〜c(後述の107d,107e
も同じであるが)において、ばね力に抗して開かれた転
徹片67は、ばね力でもとの切換位置に復元する。
【0021】メインレール30の途中には、ボビンキャ
リッジBCの1搬送単位より長いバイパスレール110
a,110bが配置されている。バイパスレール110
a、110bとメインレール30の粗紡機側分岐点は前
記転徹器107cと転徹片67の付勢方向の異なる外は
同じ構造の一方向転徹器107dを介して接続され、メ
インレール30とバイパスレール110a,110bと
を連続する切換位置(合流部71とバイパスレール11
0a,110bに接続される他方の分岐部73とを連続
する側)を保持している。また、バイパスレール110
a、110bとメインレール30との精紡機側分岐点は
夫々前記転徹器107aと転徹片67の付勢方向の異な
る他は同じ構造の一方向転徹器107eを介して接続さ
れている。転徹器107eの転徹片67は、ストックレ
ール側となる合流部71からのキャリッジBCをメイン
レール30につながる他方の分岐部73と連続する切換
位置に向いて付勢され、前記転徹器107aの切換位置
とは反対側の切換位置に保持されている。バイパスレー
ル110aと110bとの相互の粗紡機側分岐点は、前
述の切換位置保持転徹器31aに更に構成を追加した別
の振り分け転徹器120により分岐接続されている。
【0022】この転徹器120は、図11,12に示す
ように、転徹器31aの回動軸47の下端に切換片12
1を一体に備えたもので、この切換片121先端にはC
字状の係合部材122が一体に設けてあり、粗紡機側か
らとなる合流部123からキャリッジBCが進入してき
たとき、そのキャリッジBCの後端部に設けてある前述
の切換部材124が前記係合部材122と係合してt1
位置にある場合にはt2位置へ、t2位置にあるときに
はt1位置に切り替えられ、これにより、t1(t2)
位置に対応して、転徹器120の合流部123と一方の
分岐部125(または126)とを連続させる一方の切
換位置T1(T2)にあった転徹片48を、合流部12
3と他方の分岐部126(または125)とを連続させ
る他方の切換位置T2(T1)に切り替え、その切換位
置を、転徹器31aと全く同じように、揺動部材52、
バネ56、係合バー53などから成る位置保持機構によ
り保持するものである。
【0023】以下に作用を説明する。精紡機SF1,S
F2…は960錘の錘数であり、粗紡機RM1,RM2
はその錘数の1/8の120錘であり、各1搬送単位と
なるキャリッジBCのボビンハンガ23の数は粗紡機R
M1,RM2…の錘数と同じとする。また、精紡機群3
の各精紡機SF1,SF2…での精紡クリール14の残
ボビンと予備レール17R,17LのキャリッジBCの
満ボビンとの篠交換作業は作業者によってランダムに行
なわれる。また、精紡機SF1,SF2…の予備レール
17R,17Lから各ストックレール61a,61b…
へ搬送されたキャリッジBCに装着されている残ボビン
は、作業者によって空ボビンに取り替えられる。搬送サ
イクルの開始状態は、図13に示すように、すべてのス
トックレール61a〜61cには1搬送単位のキャリッ
ジBC(説明の便宜上、キャリッジJ、K、Lとする)
が各1本ずつ備えられ、また、すべての粗紡機RM1,
RM2のドッフィングレール10にも1搬送単位のキャ
リッジBC(キャリッジA,Bとする)が1本ずつ備え
られ、すべての精紡機SF1,SF2…の各予備レール
17R,17Lには1搬送単位のキャリッジBC(キャ
リッジD,E,F,G,H,I)が夫々1本ずつ備えら
れ、それらの予備レール17R、17Lの内、少なくと
も1本の(ここでは精紡機SF1とSF3の2本だが)
の予備レール17Lには、更に1本の1搬送単位のキャ
リッジC、Mが吊下準備されている。
【0024】また、各精紡機SF1…のクリールに吊下
されている粗糸ボビンの粗糸残量は、精紡機SF1のク
リール片側(機台のL側)では、480本の粗糸ボビン
の半数が65%、残り半数が15%に2段に巻き量の差
を付けてあり、同様に機台の残りの片側(R側)では7
5%と25%、精紡機SF2の片側では85%と35
%、残りの片側では90%と40%…というように夫々
2段段取りされている。前記2本のキャリッジBCが準
備されている予備レール17Lの一つは、ここでは、こ
の時点で残粗糸量の最も少ない精紡機SF1の片側のも
の(要するに、満ボビンが最も早い時期に必要となるも
の)となっている。
【0025】搬送開始時における転徹器120の切換片
48は、バイパスレール110b側に対応した切換位置
T2に保持され、その他の一方向転徹器107a〜eの
切換位置、ストックレール61b〜61c間の分岐点、
メインレール30とドッフィングレール10及び予備レ
ール17R,17Lとの分岐点に用いられる転轍器31
a…の転轍片48の切換位置は図13に示される。
【0026】この状態で粗紡機RM1,RM2,精紡機
SF1,SF2…で運転が行なわれ、粗紡機群2におい
て粗紡機RM1のドッフィングレール10に備えられた
キャリッジAのすべてのボビンハンガ23に満ボビンが
吊下されて満ボビンキャリッジAの引き取り要求が出さ
れ、精紡機群3の中で、この時点で残粗糸量の最も少な
い精紡機SF1の予備レール17Lの1本のキャリッジ
Cが残粗糸を吊下した残ボビンキャリッジCとなってそ
の引き取り要求が出され、ストックレール61a〜cに
備えられた内の1本のキャリッジJの残ボビンが、作業
者によって空ボビンに取り替えられて空ボビンキャリッ
ジJの準備信号が出されると、搬送が開始される。
【0027】これにより、粗紡機RM1から満ボビンキ
ャリッジAを精紡機SF1に向けて発進させ、同時にス
トックレール61aから空ボビンキャリッジJを粗紡機
RM1に向けて発進させる。満ボビンキャリッジAは転
徹器31aを自体の走行により開いてメインレール30
に入り、転徹器107dを経てバイパスレール方向へ進
入し、転徹器120を経てバイパスレール110bに入
る。転徹器120は満ボビンキャリッジAの合流部12
3からの進行により、切換部材124が係合部材122
と係合して転徹片48をバイパスレール110bに連続
する切換位置T2からバイパスレール110aに連続す
る切換位置T1に切り替え、係合バー53を介して揺動
部材52を揺動させてバネ56のバネ力でその切換位置
を保持する。これと同時的に、空ボビンキャリッジJ
は、直進して連結機構100の転徹器107b、107
c,及びバイパスレール110a,110bとの分岐点
の2つの転徹器107eを経て、バイパスレール110
aと平行なメインレール部分に入りこみ、こうして、満
ボビンキャリッジAと空ボビンキャリッジJとは、すれ
違いを行う。
【0028】引き続き、空ボビンキャリッジJは、粗紡
機RM1に向けて搬送され、転徹器107dを自体によ
り開いてメインレール30に入りこみ、先ほど満ボビン
キャリッジAが開いてそのままの位置に保持されている
転徹器31aを経て、粗紡機RM1のドッフイングレー
ル10に到達する。空ボビンキャリッジJが連結機構1
00を通過し終えたタイミングで、精紡機SF1の予備
レール17Lで搬送対象となっている残ボビンキャリッ
ジCが移動を始め、メインレール30との分岐点の転徹
器31dを自体の進行により切換えてメインレール30
に入り、連結機構100の転徹器107a,107bを
経て、空ボビンキャリッジJが発進したあとの空き家と
なっているストックレール61aに入りこむ(図1
4)。
【0029】次に、粗紡機RM2で満ボビンキャリッジ
Bの引き取り要求が出され、ストックレール61bの空
ボビンキャリッジKの準備信号が出され、また、精紡機
SF1の予備レール17Lに残っていたボビンキャリッ
ジが残ボビンキャリッジDとなると、粗紡機RM2の満
ボビンキャリッジBが精紡機群3に向けて発進し、自体
の進行で位置保持転徹器31aを閉じて、一方向転徹器
107dを直進して転徹器120に至り、転徹器120
はバイパスレール110a側に切り替わっているので、
今度はバイパスレール110aに入り込んで待機する。
ボビンキャリッジB後端の切換部材124により転徹器
120の転徹片48は再びバイパスレール110b側に
切り替えられる。このように、2つのバイパスレール1
10a,110bに満ボビンキャリッジA,Bがその進
行により振り分けられるので、転徹片48を動作させる
格別な駆動装置が不要である。一方、ストックレール6
1bの空ボビンキャリッジKはメインレール30を介し
て粗紡機RM2へ送られ、空き家となったストックレー
ル61bに精紡機SF1の残ボビンキャリッジDが送り
込まれる(図15)。精紡機SF1の予備レール17L
の2つの検出スイッチSWが、予備レール17Lにはボ
ビンキャリッジが全く無いことを検出するので、この検
出信号で2本のバイパスレール110a,110bに待
機していた2本の満ボビンキャリッジA,Bが、連続し
て前記予備レール17Lに搬送される(図16)。2本
の満ボビンキャリッジA、Bが搬送されると程なくその
予備レール17Lに対応したクリール片側の半数の粗糸
ボビン(240個)が粗糸替え時期となり(粗糸残量が
5%)、これらの残粗糸ボビンと2本の満ボビンキャリ
ッジA,Bの満粗糸ボビンとが交換される。
【0030】この後、精紡機SF1の残りの片側(R
側)の残粗糸が5%となるまでに、今度は、粗紡機RM
1、RM2からの2本の満ボビンキャリッジJ、Kをバ
イパスレール110a,110bに振り分けて待機さ
せ、その状態でストックレール61a,61cの空ボビ
ンキャリジL、Cを2台の粗紡機RM1、RM2へ送り
込み、ストックレール61a,61cへは、それらが空
き家となると、順に残ボビンキャリッジMと、次に粗糸
替えのタイミングとなる精紡機SF1のR側クリールに
対応した予備レール17Rの残ボビンキャリッジEとを
送り込んで精紡機SF1の予備レール17Rを空にし
て、そこへバイパスレール110a,110bの2本の
満ボビンキャリッジJ、Kを導入する。以下、同様のサ
イクルを繰り返す(図17,18)。
【0031】図19に示すように、バイパスレールは1
本でもよい。この場合、前述の実施形態のように、満ボ
ビンキャリッジを2本バイパスレールに待機できないの
で、ボビンキャリッジの搬送手順が異なってくる。粗紡
機RM1の満ボビンキャリッジAがバイパスレール11
0に搬送されて待機し、ストックレール61aから空ボ
ビンキャリッジJが粗紡機RM1に運ばれ、空いたスト
ックレール61aに精紡機SF1から残ボビンキャリッ
ジCが搬送されるまでは同じである(図19(a)
(b))。次に、ストックレール61bに準備された空
ボビンキャリッジKが、バイパスレール110に平行な
メインレール部分に搬送待機し、その間に、空いたスト
ックレール61bに精紡機SF1の残ボビンキャリッジ
Dが運ばれ、これにより完全に空になった精紡機SF1
の予備レール17Lに、バイパスレール110に待機し
ていた満ボビンキャリッジAが搬送され、続いて、粗紡
機RM2の満ボビンキャリッジBが続けて前記精紡機S
F1の予備レール17Lに搬送され、こうして2本の満
ボビンキャリッジA、Bが直列に1本の予備レール17
Lに導入される。この予備レール17Lに対応している
精紡機SF1の片側クリールの半数(240個)の粗糸
ボビンは、この後、程なく粗糸替え時期となる事は言う
までもない。一方、満ボビンキャリッジBが搬送された
粗紡機RM2には、待機していた空ボビンキャリッジK
が送り込まれる(図19(c))。
【0032】更に、本願では、図20のようにストック
レールが一本であってもよい。この場合も、粗紡機RM
1の満ボビンキャリッジAがバイパスレール110に搬
送されて待機し、ストックレール61aから空ボビンキ
ャリッジJが粗紡機RM1に運ばれ、空いたストックレ
ール61aに精紡機SF1から残ボビンキャリッジCが
搬送されるまでは同じである(図20(a)(b))。
次に、ストックレール61aへ運ばれた残ボビンキャリ
ッジCが空ボビンキャリッジCとなると、その空ボビン
キャリッジCをバイパスレール110に平行なメインレ
ール部分に搬送待機させ、その間に、空いたストックレ
ール61aに残ボビンキャリッジDが運ばれ、これによ
り精紡機SF1の、完全に空になった予備レール17L
に、バイパスレールAに待機していた満ボビンキャリッ
ジAが搬送され、それ以後は前記第2の実施形態と同じ
である。
【0033】上記実施例では、各ストックレール61
a,61b…に搬送されてきたキャリッジBCに吊下さ
れた残ボビンを人手により空ボビンとするようになって
いたが、精紡機群3から搬送されてきたキャリッジBC
に吊下された残ボビンを公知の残粗糸処理装置によって
自動的に空ボビンにするようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上のように本願発明では、少なくとも
バイパスレールに粗紡機からの1搬送単位の満ボビンキ
ャリッジを待機させた状態で、粗糸替え時期が到来する
予備レールの1本をボビンキャリッジを全く案内してい
ない状態として、その予備レールに対して、前記待機し
ている満ボビンキャリッジと、別の粗紡機で玉揚げされ
た満粗糸ボビンキャリッジとを連続して直列に導入する
ことができるので、一度に2搬送単位の満ボビンキャリ
ッジを精紡機の予備レールに導入して精紡クリール片側
にクリール片側に吊下されている粗糸ボビンの半数を同
時に供給でき、粗紡機と精紡機の錘数が1:8の場合の
精紡機片側における粗糸交換を従来の4段段取りから2
段段取りにでき、粗糸替え周期を長くでき、粗糸替えタ
イミングが精紡機機台間で重複するおそれを大幅に緩和
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粗糸ボビン搬送装置の全体図である。
【図2】精紡クリールの説明図である。
【図3】各レールの縦断面図である。
【図4】ボビンキャリッジの説明図である。
【図5】切換位置保持転轍器の平面図である。
【図6】図5の一部を断面としたVI視図である。
【図7】図5のVII視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】連結機構の説明図である。
【図10】一方向転轍器の平面図である。
【図11】振り分け転徹器の平面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】搬送開始時の各転徹器の転徹片の切換位置を
示す説明図である。
【図14】作用説明図である。
【図15】作用説明図である。
【図16】作用説明図である。
【図17】作用説明図である。
【図18】作用説明図である。
【図19】他の実施形態による作用説明図である。
【図20】更に他の実施形態による作用説明図である。
【符号の説明】
1 粗糸ボビン搬送装置 2 粗紡機群 RM1,RM2 粗紡機 3 精紡機群 SF1,SF2 精紡機 10 ドッフィングレール、 17R,17L 予備レール 30 メインレール 31a,31b…切換位置保持転轍器 48 転轍片 61a〜61c ストックレール、 66 バネ 67 転轍片 107a〜107e 一方向転轍器 110,110a,110b バイパスレール 120 振り分け転徹器 BC ボビンキャリッジ P,Q,T1、T2 切換位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗紡機群の各粗紡機のドッフィングレー
    ルと精紡機群の各精紡機のクリール前方に設けられる予
    備レールとをメインレールで接続して成る粗糸ボビン搬
    送路に沿ってボビンキャリッジに吊下した粗糸ボビンを
    搬送する粗糸ボビン搬送装置であって、メインレールの
    途中にストックレールを転轍器を介して連結し、ストッ
    クレールの空ボビンキャリッジを粗紡機へ、精紡機の予
    備レールにある残ボビンキャリッジをストックレール
    へ、粗紡機の満ボビンキャリッジを精紡機へ夫々搬送す
    るようにした粗糸ボビン搬送装置において、粗紡機1台
    で同時にドッフイングされる粗糸ボビン数を吊下するボ
    ビンキャリッジを1搬送単位とし、前記予備レールは2
    搬送単位のボビンキャリッジを直列に受け入れ可能な長
    さを備え、すべてのストックレール、ドッフィングレー
    ル、予備レールと対応して夫々1搬送単位のボビンキャ
    リッジを備えると共に、少なくとも予備レールの1本に
    は、更に1搬送単位のボビンキャリッジを備え、メイン
    レールの途中に、ボビンキャリッジの1搬送単位より長
    いバイパスレールを分岐並設し、各予備レールに対応し
    て、その予備レールに全くボビンキャリッジが案内され
    ていないことを確認する確認手段を備えたことを特徴と
    する粗糸ボビン搬送装置。
  2. 【請求項2】 ストックレールは複数のストックレール
    から成り、メインレールの途中に、弾性体によってその
    転轍片が一方の切換位置に付勢される3つの一方向転轍
    器を介して上記ストックレールを連結して、ストックレ
    ール側からのボビンキャリッジが粗紡機群側に向って移
    動し、粗紡機群側からのボビンキャリッジが精紡機群側
    に向かって移動し、精紡機群側からのボビンキャリッジ
    がストックレール側に向かって移動するようにし、メイ
    ンレールとドッフィングレール及び予備レールとの分岐
    点、さらに、各ストックレール間の分岐点に用いる転轍
    器を、一方の分岐部と合流部とを連続させる一方の切換
    位置に位置する転轍片が、他方の分岐部からのボビンキ
    ャリッジの進入により、他方の分岐部と合流部とを連続
    させる他方の切換位置に切り替えられて、その他方の切
    換位置に保持されるように構成してあることを特徴とす
    る請求項1記載の粗糸ボビン搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記バイパスレールとメインレールとの
    分岐点に用いる転轍器を、弾性体によって転轍片が、転
    轍器の2つの分岐部のうちの一方の分岐部と合流部とを
    連続させる一方の切換位置側に付勢されるように構成し
    た一方向転徹器としたことを特徴とする請求項2記載の
    粗糸ボビン搬送装置。
  4. 【請求項4】 バイパスレールが複数設けられ、これら
    のバイパスレールの粗紡機側となる分岐点には、転徹器
    の転徹片が合流部と一方の分岐部とを連続させる一方の
    切換位置にある状態で、ボビンキャリッジが合流部から
    一方の分岐部に進入すると、その進入動作により、上記
    転徹片を合流部と他方の分岐部とを連続させる他方の切
    換位置に切り替えてその位置を保持する転徹器を備えて
    いることを特徴とする請求項3記載の粗糸ボビン搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 粗紡機群の各粗紡機のドッフィングレー
    ルと精紡機群の各精紡機のクリール前方に設けられる予
    備レールとをメインレールで接続して成る粗糸ボビン搬
    送路に沿ってボビンキャリッジに吊下した粗糸ボビンを
    搬送する粗糸ボビン搬送装置であって、メインレールの
    途中にストックレールを転轍器を介して連結し、ストッ
    クレールの空ボビンキャリッジを粗紡機へ、精紡機の予
    備レールにある残ボビンキャリッジをストックレール
    へ、粗紡機の満ボビンキャリッジを精紡機へ夫々搬送す
    るようにした粗糸ボビン搬送装置において、粗紡機1台
    で同時にドッフイングされる粗糸ボビン数を吊下するボ
    ビンキャリッジを1搬送単位とし、前記予備レールは2
    搬送単位のボビンキャリッジを直列に受け入れ可能な長
    さを備え、すべてのストックレール、ドッフィングレー
    ル、予備レールと対応して夫々1搬送単位のボビンキャ
    リッジを備えると共に、少なくとも予備レールの1本に
    は、更に1搬送単位のボビンキャリッジを備え、メイン
    レールの途中に、ボビンキャリッジの1搬送単位より長
    いバイパスレールを分岐並設し、各予備レールに対応し
    て、その予備レールに全くボビンキャリッジが案内され
    ていないことを確認する確認手段を備え、バイパスレー
    ルに粗紡機からの1搬送単位の満ボビンキャリッジを待
    機させた状態で予備レールの1本をボビンキャリッジを
    全く案内していない状態とし、その予備レールに対し
    て、前記待機している満ボビンキャリッジと、別の満粗
    糸ボビンキャリッジとを連続して直列に導入することを
    特徴とする粗糸ボビン搬送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100370067C (zh) * 2005-06-01 2008-02-20 江苏宏源纺机股份有限公司 自动落纱轨道传动装置
CN103074709A (zh) * 2013-02-06 2013-05-01 山西经纬合力机械制造有限公司四厂 细纱机中的粗细联装置
CN103434896A (zh) * 2013-08-29 2013-12-11 无锡宏源机电科技有限公司 筒形物料输送装置
CN115198407A (zh) * 2022-08-30 2022-10-18 常州市途歌精密机械有限公司 一种细纱机集体落纱改造方法

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