JPH05338296A

JPH05338296A - プリンタ

Info

Publication number: JPH05338296A
Application number: JP4153122A
Authority: JP
Inventors: Teruyuki Ochiai; 照行落合
Original assignee: Tokyo Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1992-06-12
Filing date: 1992-06-12
Publication date: 1993-12-21

Abstract

(57)【要約】【目的】ジャム処理の容易化。【構成】用紙ガイド（３１）を着脱可能に形成し、用紙
ガイド（３１）を所定位置に位置決め保持可能かつ保持
解除可能なセット手段（４０）を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】図５に従来のプリンタの概略構成を示
す。図において、１は、上部開口部を有する本体カバー
である。この本体カバー１内には、印字部３（ドットヘ
ッド４Ａ，プラテン５），用紙搬送手段１０Ａ，用紙排
出手段２０Ａおよび用紙ガイド３１Ａ等が収容されてい
る。

【０００３】ここで、用紙搬送手段１０Ａは、用紙反転
経路１５を介して用紙Ｐを上方の印字部３へ搬送可能に
設けられている。具体的には、用紙搬送手段１０Ａは、
フィードローラ１１Ａ，用紙反転経路１５，給紙トレー
１８およびピックアップローラ１９を含み構成されてい
る。なお、フィードローラ１１Ａ等は、図示しない駆動
モータにより矢印方向に回転駆動される。しかして、ピ
ックアップローラ１９により給紙トレー１８から送り出
された用紙Ｐは、用紙反転経路１５を介して，矢印方向
に回転されるフィードローラ１１Ａおよびプラテン５に
よって送り付勢されて印字部３へ搬送される。

【０００４】また、用紙排出手段２０Ａは、用紙搬送手
段１０Ａより上方に配設され印字部３で印字された用紙
を排紙方向（矢印Ｅ方向）に送り付勢可能な一対の排出
ローラ２２，２３を含み構成されている。用紙排出手段
２０Ａによって送り付勢された印字済用紙は所定箇所
（排出トレー２８）に排紙される。

【０００５】また、用紙ガイド３１Ａは、印字部３と用
紙排出手段２０Ａとの間に配設され印字済用紙を当該排
出手段２０Ａへ案内可能に設けられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したプ
リンタにおいて、用紙Ｐを印字部３へ搬送する途中でジ
ャムが発生することがある（特に、用紙Ｐの搬送方向が
急激に変化する用紙反転経路１５中でジャムが発生しや
すい。）。

【０００７】かかる場合には、ジャム用紙を排出しなけ
ればならないが、排出方法としては自動排出および手動
排出等がある。自動排出は、フィードローラ１１Ａ（プ
ラテン５）用駆動モータを強制的に正転（あるいは逆
転）させることによりジャム用紙を取り出すものであ
る。また、手動排出は、フィードローラ１１Ａおよびプ
ラテン５を手動ノブ（図示省略）等を用いて人力で正転
（逆転）させることにより用紙を取り出すものである。
しかして、自動排出（又は手動排出）でジャム用紙を取
り出せない場合には、作業者が本体カバー１の上部開口
部から手を差し込みジャム用紙を抓んで外部に取り出す
ことになる。

【０００８】しかし、本体カバー１内には小型化を図る
ために各部品が高密度実装されており、ジャム発生箇所
（用紙反転経路１５等）が見えにくくかつ狭くて手が入
りにくくジャム用紙の取り出しは困難を極める。

【０００９】本発明の目的は、上記事情に鑑み、簡単に
ジャム用紙を取り出すことができるプリンタを提供する
ことにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、用紙ガイドが
用紙搬送手段を上方より覆っているために当該搬送手段
内のジャム用紙を取り出しにくいことに着目し、用紙ガ
イドを取り外し可能かつ所定位置に位置決め保持可能に
形成したものである。

【００１１】すなわち、本発明に係るプリンタは、用紙
反転経路を介して用紙を上方の印字部へ搬送可能に設け
られた用紙搬送手段と、用紙搬送手段より上方に配設さ
れ印字部で印字された用紙を排紙方向に送り付勢可能な
用紙排出手段と、印字部と用紙排出手段との間に配設さ
れ印字済用紙を用紙排出手段へ案内可能な用紙ガイドと
を備えたプリンタにおいて、前記用紙ガイドを着脱可能
に形成し、当該用紙ガイドを所定位置に位置決め保持可
能かつ保持解除可能なセット手段を設けたことを特徴と
する。

【００１２】

【作用】上記構成による本発明では、用紙搬送中にジャ
ムが発生した場合には、セット手段を用いて、用紙搬送
手段を上方より覆っている用紙ガイドを所定位置より取
り外す。これにより、作業者は、用紙ガイドに視線を遮
られることなくジャム発生箇所を確認することができ
る。また、手を差し込むためのスペースが拡大されるの
で、容易にジャム用紙を手で抓んで取り出すことができ
る。

【００１３】なお、ジャム用紙を取り出した後は、セッ
ト手段を用いて用紙ガイドを所定位置に位置決め保持す
る。これにより、円滑に印字済用紙を用紙排出手段に案
内して所定箇所へ排紙することができる。

【００１４】

【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。本実施例に係るインクジェットプリンタは、図１〜
図４に示す如く、本体カバー１，印字部３，用紙搬送手
段１０，用紙排出手段（２０），用紙ガイドユニット３
０およびセット手段４０を含み構成されている。なお、
図５との共通部分については同一の符号を付し、その詳
細説明を省略する。

【００１５】ここで、用紙搬送手段１０は、図２に示す
如く、用紙反転経路１５を介して用紙Ｐを上方の印字部
３（インクジェットヘッド４，当該ヘッド４と対向する
用紙ガイド３１部分）へ搬送可能に設けられている。本
実施例においては、用紙搬送手段１０は、フィードロー
ラ１１，用紙押え板１３，用紙反転経路１５および自動
給紙トレー１８等から構成されている。フィードローラ
１１は、フィードローラギヤ１２を介して図示しない駆
動歯車機構によって矢印方向に回転される構成とされて
いる。また、フィードローラ１１は、図４に示す如く、
幅の狭い３分割されたローラ１１ｒ，１１ｒ，１１ｒよ
り構成されている。また、用紙押え板１３は、図１に示
す如く、バネ力を利用して用紙をフィードローラ１１の
周面に押しつける構成とされている。また、用紙反転経
路１５は、フィードローラ１１と円弧状の用紙案内部材
１４との間に形成されている。

【００１６】しかして、給紙トレー１８に積載された用
紙Ｐは、ピックアップローラを兼ねるフィードローラ１
１により送り出される。送り出された用紙Ｐは、用紙反
転経路１５を介してフィードローラ１１と用紙押え板１
３との協働により印字部３まで搬送される。

【００１７】また、用紙排出手段２０は、印字部３で印
字された用紙（印字済用紙）を排紙方向（矢印Ｅ方向）
に送り付勢可能に設けられている。本実施例では、用紙
排出手段は、取扱性向上等を図るためにユニット化され
ており、排出ローラユニット２１より構成されている。

【００１８】排出ローラユニット２１は、印字済用紙を
挟持搬送可能な一対の排出ローラ２２，２３，排出ロー
ラ２２にフィードローラギヤ１２からの回転動力を伝達
するための排出ローラギヤ２５およびアイドラギヤ２６
を含み構成されている。なお、排出ローラギヤ２５は排
出ローラ２２の軸端２２ａに取り付けられており、アイ
ドラギヤ２６は排出ローラギヤ２５と常時噛合かつ用紙
ガイドユニット３０を所定位置に位置決め保持した際に
フィードギヤ１２と噛合するように回転支持されてい
る。

【００１９】また、用紙ガイドユニット３０は、本体カ
バー１内の所定位置に着脱可能に取り付けられる構成と
されている。本実施例においては、用紙ガイドユニット
３０は、用紙ガイド３１を有する他、前記した排出ロー
ラユニット２１およびセット手段４０の一部（位置決め
ガイド４５，４５）を含み構成されている。

【００２０】また、セット手段４０は、用紙ガイド３１
（すなわち用紙ガイドユニット３０）を所定位置に位置
決め保持可能かつ保持解除可能に構成されている。本実
施例では、セット手段４０は、用紙ガイドストッパ４
１，４１，位置決めガイド４５，４５およびガイドレー
ル４６を含み構成されている。位置決めガイド４５，４
５およびガイドレール４６は、協働して用紙ガイドユニ
ット３０を所定位置（すなわち、本実施例では用紙排出
手段２０のアイドラギヤ２６がフィードローラギヤ１２
と噛合する位置）に位置決めするものである。ガイドレ
ール４６は本体カバー１側に傾設されている。また、位
置決めガイド４５，４５は、用紙ガイドユニット３０の
両側部にガイドレール４６と係合可能に２個設けられて
いる（図１，２では、位置決めガイド４５は１個のみ図
示する。）。

【００２１】また、用紙ガイドストッパ４１，４１は、
所定位置に位置決めされた用紙ガイドユニット３０を係
止する手段である。本実施例では、用紙ガイドストッパ
４１は、支軸４２を介して本体カバー１内の所定部分に
回転支持されており、その先端部には用紙ガイドユニッ
ト３０の後端部３０ｂを係止可能な突起を有する係止部
４３が形成されている。

【００２２】次に、作用について説明する。用紙搬送手
段１０内（例えば、用紙反転経路１５内）で、斜行およ
び紙折れ等により用紙ジャムが発生した場合には、用紙
ガイドストッパ４１を図１中実線で示す位置より図中２
点鎖線で示す位置まで時計回り方向に回動させて、用紙
ガイドユニット３０の保持（係止）を解除し、当該ユニ
ット３０をガイドレール４６に沿って右斜め上方へ抜き
出す。これにより、作業者は、用紙ガイドユニット３０
（用紙ガイド３１）に視線を遮られることなくジャム発
生箇所（用紙反転経路１５）を確認することができる。
また、手を差し込むためのスペースが拡大されるので、
容易にジャム用紙を抓んで取り出すことができる。

【００２３】なお、以上のジャム用紙排出作業は、本体
カバー１の外から全て行える。

【００２４】ジャム用紙を取り出した後は、用紙ガイド
ユニット３０に設けられた位置決めガイド４５，４５
を、ガイドレール４６と摺接させて所定位置に位置決め
し、その状態で当該ユニット後端部３０ｂを用紙ガイド
ストッパ４１を用いて係止する。これにより、用紙ガイ
ドユニット３０は、所定位置に位置決め保持される。

【００２５】しかして、この実施例によれば、用紙ガイ
ドユニット３０（用紙ガイド３１）を着脱可能に形成
し、用紙ガイドユニット３０を所定位置に位置決め保持
可能かつ保持解除可能なセット手段４０を設けた構成と
したので、用紙ガイドユニット３０を取り外すことによ
りジャム発生箇所を目視できかつ手を差し込むためのス
ペースが拡大する。したがって、簡単にジャム用紙を取
り出すことができる。特に、インクジェットプリンタで
は、その構成上、フィードローラ１１が逆転（図１中矢
印方向と反対方向回転）できないので、本発明は特に有
効となる。また、用紙ガイド３１および周辺部品（排出
ローラユニット２１）をユニット化した用紙ガイドユニ
ット３０を備えた構成としたので、一段とジャム用紙の
取り出しが容易となるとともに取扱性の向上を図ること
ができる。

【００２６】また、フィードローラ１１を幅の狭い３分
割されたローラ１１ｒ，１１ｒ，１１ｒより構成したの
で、手を差し込むためのスペースが広くなり、ジャム用
紙の取り出しが一層容易となる。

【００２７】なお、上記実施例では、用紙ガイド３１を
周辺の部品と纏めてユニット化して用紙ガイドユニット
３０を形成したが、ユニット化しなくともジャム用紙を
簡単に取り出すことは可能である。

【００２８】また、本発明をインクジェットプリンタに
適用したが、他のプリンタ（例えばドットプリンタ）に
適用してもよい。

【００２９】

【発明の効果】本発明によれば、用紙ガイドを着脱可能
に形成し、用紙ガイドを所定位置に位置決め保持可能か
つ保持解除可能なセット手段を設けた構成としたので、
用紙ガイドを取り外すことによりジャム発生箇所を目視
できかつ手を差し込むためのスペースが拡大する。した
がって、簡単にジャム用紙を取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図である。

【図２】一実施例の用紙ガイドユニットを所定位置に位
置決め保持した様子を示す図である。

【図３】用紙ガイドユニットを示す外観斜視図である。

【図４】用紙ガイドユニットを所定位置から取り出した
様子を示す分解斜視図である。

【図５】従来のプリンタの概略構成を説明するための図
である。

【符号の説明】

１０用紙搬送手段２０用紙排出手段３１用紙ガイド４０セット手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙反転経路を介して用紙を上方の印字
部へ搬送可能に設けられた用紙搬送手段と、用紙搬送手
段より上方に配設され印字部で印字された用紙を排紙方
向に送り付勢可能な用紙排出手段と、印字部と用紙排出
手段との間に配設され印字済用紙を用紙排出手段へ案内
可能な用紙ガイドとを備えたプリンタにおいて、前記用紙ガイドを着脱可能に形成し、当該用紙ガイドを
所定位置に位置決め保持可能かつ保持解除可能なセット
手段を設けたことを特徴とするプリンタ。