JPH05338214A - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents

ワイヤドット印字ヘッド

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JPH05338214A
JPH05338214A JP3314591A JP31459191A JPH05338214A JP H05338214 A JPH05338214 A JP H05338214A JP 3314591 A JP3314591 A JP 3314591A JP 31459191 A JP31459191 A JP 31459191A JP H05338214 A JPH05338214 A JP H05338214A
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JP
Japan
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core
armature
magnetic flux
permanent magnet
print head
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Withdrawn
Application number
JP3314591A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Kikuchi
曠 菊地
Mitsuru Kishimoto
充 岸本
Noboru Oishi
登 大石
Takanori Mimura
隆則 三村
Masahiro Tategami
正博 立上
Yoichi Umezawa
洋一 梅沢
Koichi Ando
紘一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】板ばねの吸引力を調整して均一な印字力を得る
ことによって印字品位を向上させる。 【構成】永久磁石4が配設され、アーマチュア10、コ
ア12を少なくとも含む磁束回路を形成して、板ばね7
の弾性力に抗してアーマチュア10をコア12に吸引す
る。コア12にコイル13が巻装され、励磁時に永久磁
石4が発生した磁束を消磁する。各ピンごとにコア12
の吸引力が異なり、ばらつきが生じた場合、各ピンに対
応する部分に選択的に吸引力調整部材を配設して吸引力
を調整する。吸引力調整部材は磁性体で構成され、磁束
回路のアーマチュア10とコア12間をバイパスする磁
束回路を形成し、アーマチュア10とコア12間の磁束
を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
けるワイヤドット印字ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ワイヤを駆動してインクリボ
ンを介して印字媒体を打撃し、印字を行うインパクトプ
リンタは、比較的廉価なことから、情報処理システムな
どの出力装置をはじめ多方面に用いられている。上記イ
ンパクトプリンタは、ワイヤドット印字ヘッドの型式か
ら、プランジャ型、ばねチャージ型、クラッパ型に分け
られる。
【0003】このうち、ばねチャージ型のものは、印字
ワイヤを固定したアーマチュアをバイアス用の板ばねに
よって揺動自在に支持し、該アーマチュアをあらかじめ
上記板ばねの弾性力に抗して永久磁石によってコアに吸
引させておき、印字する際に、上記コアに巻かれたコイ
ルを励磁させて上記永久磁石と逆方向に磁束を発生さ
せ、上記アーマチュアを解放させる構造となっている
が、近年印字の高速化が求められてきており、高速応答
性が良好なばねチャージ型のワイヤドット印字ヘッドが
多く採用されている。
【0004】図2は従来のばねチャージ型のワイヤドッ
ト印字ヘッドの断面図である。図において、ガイドフレ
ーム1とキャップ2との間にはベース3、永久磁石4、
台板5、スペーサ6、バイアス用の板ばね7及びアーマ
チュアヨーク8がクランプ9を介して順次積層されてい
る。板ばね7の可撓部にはアーマチュア10が設けら
れ、該アーマチュア10の先端に印字ワイヤ11の基部
が固着され、該印字ワイヤ11の先端は先端ガイド1a
によってプラテン側に案内されて突出するようになって
いる。
【0005】上記ベース3の中央部にはコア12が設け
られ、該コア12にコイル13が巻装されている。な
お、14はコイル13に通電する基板であり、15は基
板14を位置決めするためのスペースシートである。ま
た16は温度検出用のサーミスタであり、17はコイル
13及びサーミスタ16を覆う熱伝導の良い充填材であ
る。
【0006】上記構成において、永久磁石4の磁束が台
板5、スペーサ6、アーマチュアヨーク8、アーマチュ
ア10、コア12及びベース3を通って再び永久磁石4
に戻る磁束回路が形成され、この磁束回路によってアー
マチュア10はコア12に吸引され、板ばね7にひずみ
エネルギが蓄積されて偏倚状態に置かれる。該偏倚状態
において、コイル13を励磁して磁束回路と反対方向の
磁束を発生させると、アーマチュア10を吸引する力が
減少する。そのため、板ばね7に蓄積されたひずみエネ
ルギが解放され、板ばね7が復帰することによって、ア
ーマチュア10の先端に取り付けられた印字ワイヤ11
が先端ガイド1aから突出し、図示しないインクリボン
と印字媒体をプラテンに押し付ける。これによって、文
字やグラフィックパターンを印字することができる。
【0007】また、印字時にコイル13に通電すること
によって該コイル13に発生する熱は、熱伝導率の良い
エポキシ系樹脂などの充填材17を介してサーミスタ1
6に伝えられるが、この熱によって上昇するワイヤドッ
ト印字ヘッド内部の温度を監視することによって、コイ
ル13の温度を耐熱温度以下に維持し制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワイヤドット印字ヘッドにおいては、板ばね7の反
り、厚みのばらつき、レーザ溶接時に発生するひずみ、
及び治具の製造誤差等があるため、永久磁石4でアーマ
チュア10を吸引する際、すなわち非印字状態において
コア12の吸引力と板ばね7のばね力(たわみエネル
ギ)との差であるプレロード(保持力)が各ピンごとに
異なり、ばらつきが生じてしまう。そして、ばらつきが
大きい場合アーマチュア10が解放される際の所要時間
が各ピンごとに異なり、印字力などの特性が不均一にな
る。また、設定された駆動条件で印字を行うことができ
なくなってワイヤドット印字ヘッドを使用することが不
可能になってしまう。
【0009】本発明は、上記従来のワイヤドット印字ヘ
ッドの問題点を解決して、板ばねの吸引力を調整するこ
とによって均一な印字力を得ることができ、印字品位を
向上させることが可能なワイヤドット印字ヘッドを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のワ
イヤドット印字ヘッドにおいては、先端に印字ワイヤを
固定したアーマチュアがコアに対向して配設され、上記
アーマチュアをバイアス用の板ばねが揺動自在に支持し
ている。永久磁石が配設され、少なくとも上記アーマチ
ュア、コアを含む磁束回路を形成して、上記板ばねの弾
性力に抗して上記アーマチュアをコアに吸引する。ま
た、上記コアにコイルが巻装され、励磁時に上記永久磁
石が発生した磁束を消磁する。
【0011】各ピンに対応する部分に選択的に吸引力調
整部材を配設し、上記磁束回路の上記アーマチュアとコ
ア間をバイパスする磁束回路を形成する。該吸引力調整
部材は磁性体で構成され、例えば、ワイヤドット印字ヘ
ッドの外周からコアに向けて突出して配設される棒状体
で構成される。また、永久磁石に隣接して、ピンの数だ
け放射状の溝が形成された溝入りヨークを配設し、隣接
する各コア間を空間又は非磁性材料によって分離し、溝
入りヨーク、永久磁石及びヨークによって磁気的に接続
したものにおいては、上記永久磁石と溝入りヨークのそ
れぞれの外周間に吸引力調整チップを配設することがで
きる。
【0012】さらに、コアをメインコアとバイパスコア
で構成したものにおいては、各ピンに対応するバイパス
コアに選択的に吸引力調整チップが配設され、該バイパ
スコアを通る磁束回路の磁束を増加させる。
【0013】
【作用】本発明によれば、上記のように先端に印字ワイ
ヤを固定したアーマチュアがコアに対向して配設され、
上記アーマチュアをバイアス用の板ばねが揺動自在に支
持している。永久磁石が配設され、少なくとも上記アー
マチュア、コアを含む磁束回路を形成して、上記板ばね
の弾性力に抗して上記アーマチュアをコアに吸引する。
また、上記コアにコイルが巻装され、励磁時に上記永久
磁石が発生した磁束を消磁する。
【0014】したがって、非印字時には永久磁石が発生
する磁束によって上記アーマチュアがコアに吸引され
る。また、印字時にはコイルが励磁されて永久磁石の磁
束が消磁され、板ばねの弾性力によってコアからアーマ
チュアが解放される。各ピンごとにコアの吸引力が異な
り、ばらつきが生じた場合、各ピンに対応する部分に選
択的に吸引力調整部材を配設して吸引力を調整すること
ができる。上記吸引力調整部材は磁性体で構成され、上
記磁束回路の上記アーマチュアとコア間をバイパスする
磁束回路を形成し、アーマチュアとコア間の磁束を減少
させる。
【0015】該吸引力調整部材は、例えば、ワイヤドッ
ト印字ヘッドの外周からコアに向けて突出して配設され
る棒状体の場合、永久磁石が発生した磁束をアーマチュ
アを介することなく、直接コアに流す。また、永久磁石
に隣接して、ピンの数だけ放射状の溝が形成された溝入
りヨークを配設し、隣接する各コア間を空間又は非磁性
材料によって分離し、溝入りヨーク、永久磁石及びヨー
クによって磁気的に接続したものにおいては、上記永久
磁石と溝入りヨークのそれぞれの外周間に吸引力調整チ
ップが配設され、永久磁石が発生した磁束が漏れるよう
になっている。
【0016】さらに、コアをメインコアとバイパスコア
で構成したものにおいては、各ピンに対応するバイパス
コアに選択的に吸引力調整チップが配設され、該バイパ
スコアを通る磁束回路の磁束を増加させ、その分メイン
コアとアーマチュア間を流れる磁束を減少させる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明のワイヤドット印
字ヘッドの断面図、図3は板ばねの吸引力の特性図、図
4は本発明のワイヤドット印字ヘッドに使用される吸引
力調整用鉄片の斜視図、図5は本発明のワイヤドット印
字ヘッドに使用されるマグネットヨークの斜視図であ
る。
【0018】図1において、印字ワイヤ11の基部はア
ーマチュア10の先端に固定されており、該アーマチュ
ア10はバイアス用の板ばね7の先端に支持される。ガ
イドフレーム1とベース3間にはリング21、永久磁石
4、マグネットヨーク22、吸引力調整用鉄片23、板
ばね7、アーマチュアヨーク24の構成部品が順に積層
されクランプ9によって固定されている。
【0019】非印字時において、上記永久磁石4の磁束
がリング21、ベース3、コア12、アーマチュアヨー
ク24及びマグネットヨーク22から成る磁束回路を形
成し、これによって、アーマチュア10は板ばね7の弾
性力に抗してコア12に吸引される。一方、印字時にお
いては、コイル13を通電し、永久磁石4の磁束とは逆
の磁束を発生させる。これによって、アーマチュア10
はコア12から解放され、板ばね7の弾性力によって支
持端を中心にして揺動し、自由端に取り付けた印字ワイ
ヤ11を駆動させる。印字媒体への印字は、印字ワイヤ
11と印字媒体間にインクリボンを介在させて行われ、
複数の印字ワイヤ11を選択的に印字動作させることに
よってドット構成の文字やグラフィックパターンを印字
することができる。
【0020】次に、上記マグネットヨーク22及び吸引
力調整用鉄片23について説明する。この実施例におい
ては、板ばね7の吸引力を調整するために、調整の必要
なピンに対応するコア12と、マグネットヨーク22の
対向面間の空間に外部から吸引力調整用鉄片23を挿入
し、配設している。該吸引力調整用鉄片23は磁性体で
構成されるため、調整されたピンについては永久磁石4
が発生した磁束が吸引力調整用鉄片23に流れ込んでア
ーマチュア10とコア12間をバイパスする。したがっ
て、図3に示すように吸引力が減少し、その分プレロー
ドが減少する。
【0021】図3において、横軸に吸引ストロークが、
縦軸に板ばね7のばね力とコア12の吸引力が採られて
いて、原点Oはアーマチュア10の吸引点である。曲線
aは吸引力調整用鉄片23を配設しない場合のピンの吸
引力を、曲線bは吸引力調整用鉄片23を配設した場合
のピンの吸引力を、直線cは板ばね7のばね力を示して
いる。
【0022】吸引力調整用鉄片23を配設すると、吸引
ストロークの全域にわたってコア12の吸引力が低下す
ることが分かる。したがって、吸引力調整用鉄片23を
配設したピンについては、印字ワイヤ11を解放しやす
くなり、その分印字速度が速くなる。上記吸引力調整用
鉄片23は、図4に示すように断面が正方形の棒状体か
ら成っていて、一端に突出片23aが形成されている。
一方、マグネットヨーク22には、各ピンのコア12に
対応する箇所に上記吸引力調整用鉄片23を収容する溝
22aが形成されていて、該溝22aの周縁部には3個
の切欠S1,S2,S3が形成されている。該切欠S
1,S2,S3は外周端からの奥行きが順に深くなるよ
うに形成されている。したがって、上記突出片23aを
切欠S1,S2,S3に選択的に配置するようにして吸
引力調整用鉄片23を溝22aに挿入すると、吸引力調
整用鉄片23の前端23bとコア12間の距離を異なら
せることができる。
【0023】したがって、吸引力調整用鉄片23を1個
配設するだけで吸引力を3段階に調整することができ
る。また、吸引力調整用鉄片23には、座ぐり23cが
形成されており、一度挿入したものを取り外すことがで
きるようになっている。なお、図5は一つのピンについ
てのみ示しているが、上記溝22aはマグネットヨーク
22上に印字ワイヤ11の本数分だけ形成されている。
さらに、吸引力調整用鉄片23は磁性体で形成されるた
め、吸引力の調整前後及び印字時は常にマグネットヨー
ク22に吸着される。したがって、ワイヤドット印字ヘ
ッドから脱落したり、位置がずれたりすることは少ない
が、安全のため吸引力を調整した後、吸引力調整用鉄片
23をマグネットヨーク22に接着してもよい。また、
上記実施例においては、吸引力調整用鉄片23の断面を
正方形としているが、他の形状のものを使用することが
可能である。
【0024】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図6は本発明の第2の実施例を示すワイヤドット
印字ヘッドの断面図、図7は吸引力調整チップの配設状
態図である。図において、1はガイドフレーム、1aは
先端ガイド、2はキャップ、31は放射状に複数個配設
されるコアである。3はコア31を放射状に複数個固着
する非磁性体材料から成るベース、4は永久磁石、6は
磁性スペーサ、7はバイアス用の板ばね、9はワイヤド
ット印字ヘッドを一体化するためのクランプ、10はア
ーマチュア、11は該アーマチュア10の先端に固定さ
れた印字ワイヤ、13はコイル、14は基板、15はス
ペースシート、32は放射状の溝がピンの数だけ形状さ
れた溝入りヨーク、33はヨーク、34はアーマチュア
ヨーク、35は第1中間ガイド、36は第2中間ガイ
ド、37はガイドフレームホルダである。各隣接コア3
1は、空間又は非磁性材料を介在させることによって、
分離して配設されているが、上記永久磁石4、溝入りヨ
ーク32、ヨーク33及びアーマチュアヨーク34を介
して磁気的に接続されている。
【0025】また、38は印字力を調整するための吸引
力調整チップである。該吸引力調整チップ38は磁性材
料で形成され、溝入りヨーク32と永久磁石4の外周に
取り付けられる。ここで、ワイヤドット印字ヘッドの吸
引力について説明する。吸引力とはコア31がアーマチ
ュア10を吸引する力であり、ばね力とは板ばね7が変
形してコア31に当接した時のたわみエネルギである。
そして、プレロードとは上記吸引力とばね力の差、すな
わち板ばね7を吸引した時にばね力に抗してアーマチュ
ア10を引き付ける力である。
【0026】ワイヤドット印字ヘッドにおいて、良品の
場合上記ばね力、プレロード、吸引力のばらつきが±1
0g、幅で20g程度である。一方、不良品の場合はば
らつきが±15g、幅で30g程度になる。そして、ば
ね力が小さくプレロードが大きくなると、印字力が小さ
くなってしまう。そこで、溝入りヨーク32と永久磁石
4の印字力の小さいピンに対応する部分において、外周
に吸引力調整チップ38を例えば接着によって固着す
る。その結果、永久磁石4が発生した磁束が漏れて上記
吸引力調整チップ38に流れ込むため、上記吸引力調整
チップ38を1個配設するだけでプレロードを5g小さ
くすることができる。
【0027】次に、コアをメインコアとバイパスコアで
構成し、磁束回路にバイパスを形成して隣接コア間の磁
気干渉を抑制したワイヤドット印字ヘッドに本発明を適
用した場合について説明する。図8は本発明の第3の実
施例を示すワイヤドット印字ヘッドの断面図、図9はコ
アの詳細図、図10は本発明の第3の実施例を示すワイ
ヤドット印字ヘッドの吸引力の特性図である。
【0028】図8において、1はガイドフレーム、1a
は先端ガイド、1bは中間ガイド、3は非磁性材料で形
成されるベース、4は永久磁石、6はスペーサ、7はバ
イアス用の板ばね、8はアーマチュアヨーク、10はア
ーマチュアである。上記板ばね7は、レーザ溶接によっ
てアーマチュア10、スペーサ6及びアーマチュアヨー
ク8に固着されている。11はアーマチュア10の先端
に固定された印字ワイヤ、13はコイル、14は基板、
15はスペースシート、16はワイヤドット印字ヘッド
の温度を検出するサーミスタである。また、41はメイ
ンコア41a及びバイパスコア41bから成るコア、4
2は第1ヨーク、43は第2ヨークである。
【0029】上記構成のワイヤドット印字ヘッドにおい
て、メインコア41aとバイパスコア41bには、図9
に示すように高さに例えば0.5mmの差xが設けら
れ、両者間で段差が形成される。また、コア41、第1
ヨーク42、永久磁石4及び第2ヨーク43によってコ
アアッセンブリが、ガイドフレーム1、スペーサ6、板
ばね7、アーマチュアヨーク8及びアーマチュア10に
よってアーマチュアアッセンブリが形成され、これらが
放射状に複数個並べられてワイヤドット印字ヘッドが構
成される。
【0030】ここで、上記ワイヤドット印字ヘッドのコ
ア41の吸引力が各ピンごとに異なる場合について説明
する。例えば、24ピンのワイヤドット印字ヘッドの場
合において、良品の場合のばね力のばらつきは幅で20
g程度であるが、不良品の場合は幅で30g位程度とな
る。そこで、次のように各ピンのばね力を調整する。
【0031】すなわち、各ピンの印字力を記録した後、
永久磁石4の脱磁を行い、アーマチュアアッセンブリと
コアアッセンブリを分離する。次に、各ピンの印字力を
見て印字力が小さいピンに対応するバイパスコア41b
の先端に厚さが0.2mmの磁性体から成る吸引力調整
チップ51をレーザ溶接によって固着する。その後、再
びアーマチュアアッセンブリとコアアッセンブリを一体
化して永久磁石4の着磁を行い、印字力を測定する。
【0032】例えば、メインコア41aとバイパスコア
41bの高さの差xを0.5mmとすると、吸引力は2
70gである。良品のばね力を210〜230gとする
とプレロードは60〜40gになり、不良品のばね力を
200〜230gとするとプレロードは70〜40gに
なる。そこで、プレロードが60g以上のピンに0.1
mmの厚さの吸引力調整チップ51を固着すると、高さ
の差xが0.3mmになり、バイパスコア41bを流れ
る磁束が増加し、その分メインコア41aを流れる磁束
が減少する。その結果、吸引力が255gに、ばね力が
200gに、プレロードが55gになって規格内の良品
となる。
【0033】図10に示すように、高さの差xを小さく
するとコア41の吸引力が小さくなることが分かる。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各ピンごとにコアの吸引力が異なり、ばらつきが
生じた場合、各ピンに対応する部分に選択的に吸引力調
整部材を配設して吸引力を調整することができる。上記
吸引力調整部材は磁性体で構成され、上記磁束回路の上
記アーマチュアとコア間をバイパスする磁束回路を形成
し、アーマチュアとコア間の磁束を減少させる。
【0035】さらに、永久磁石に隣接して、ピンの数だ
け放射状の溝が形成された溝入りヨークを配設し、隣接
する各コア間を空間又は非磁性材料によって分離し、溝
入りヨーク、永久磁石及びヨークによって磁気的に接続
したものにおいては、永久磁石と溝入りヨークのそれぞ
れの外周間に吸引力調整チップを配設して、永久磁石の
磁束の漏れを発生させ、その分アーマチュアとコア間を
流れる磁束を減少させる。また、コアをメインコアとバ
イパスコアで構成したものにおいては、各ピンに対応す
るバイパスコアに選択的に吸引力調整チップが配設さ
れ、該バイパスコアを通る磁束回路の磁束を増加させ、
その分メインコアとアーマチュア間を流れる磁束を減少
させる。
【0036】したがって、各ピンごとのコアの吸引力、
板ばねのばね力、プレロードのばらつきを少なくするこ
とができ、印字品位が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤドット印字ヘッドの断面図であ
る。
【図2】従来のばねチャージ型のワイヤドット印字ヘッ
ドの断面図である。
【図3】板ばねの吸引力の特性図である。
【図4】本発明のワイヤドット印字ヘッドに使用される
吸引力調整用鉄片の斜視図である。
【図5】本発明のワイヤドット印字ヘッドに使用される
マグネットヨークの斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドの断面図である。
【図7】吸引力調整チップの配設状態図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すワイヤドット印字
ヘッドの断面図である。
【図9】コアの詳細図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示すワイヤドット印
字ヘッドの吸引力の特性図である。
【符号の説明】
1 ガイドフレーム 3 ベース 4 永久磁石 7 板ばね 8,24 アーマチュアヨーク 10 アーマチュア 11 印字ワイヤ 12,41 コア 13 コイル 22 マクネットヨーク 23 吸引力調整用鉄片 32 溝入りヨーク 38,51 吸引力調整チップ 41a メインコア 41b バイパスコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三村 隆則 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 立上 正博 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 梅沢 洋一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 安藤 紘一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)放射状に複数個配設されるととも
    に、先端に印字ワイヤを固定したアーマチュアと、
    (b)該アーマチュアに対向して放射状に複数個配設さ
    れるコアと、(c)上記アーマチュアを揺動自在に支持
    するバイアス用の板ばねと、(d)少なくとも上記アー
    マチュア、コアを含む磁束回路を形成して、上記板ばね
    の弾性力に抗して上記アーマチュアをコアに吸引する永
    久磁石と、(e)上記コアに巻装され、励磁時に上記永
    久磁石が発生した磁束を消磁するコイルと、(f)磁性
    体から成るとともに、各ピンに対応する部分に選択的に
    配設され、上記磁束回路の上記アーマチュアとコア間を
    バイパスする磁束回路を形成する吸引力調整部材を有す
    ることを特徴とするワイヤドット印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記吸引力調整部材が、ワイヤドット印
    字ヘッドの外周からコアに向けて突出して配設される棒
    状体である請求項1記載のワイヤドット印字ヘッド。
  3. 【請求項3】 (a)先端に印字ワイヤを固定したアー
    マチュアと、(b)該アーマチュアに対向して配設され
    るコアと、(c)上記アーマチュアを揺動自在に支持す
    るバイアス用の板ばねと、(d)少なくとも上記アーマ
    チュア、コアを含む磁束回路を形成して、上記板ばねの
    弾性力に抗して上記アーマチュアをコアに吸引する永久
    磁石と、(e)該永久磁石に隣接して配設され、ピンの
    数だけ放射状の溝が形成された溝入りヨークと、(f)
    上記コアに巻装され、励磁時に上記永久磁石が発生した
    磁束を消磁するコイルを有するとともに、(g)隣接す
    る各コアを、空間及び非磁性材料のいずれかを介して分
    離して配設するとともに、溝入りヨーク、永久磁石及び
    ヨークを介して磁気的に接続し、(h)上記永久磁石と
    該永久磁石に隣接するヨークのそれぞれの外周間におけ
    る各ピンに対応する部分に、上記永久磁石による磁束に
    漏れを発生させる吸引力調整チップを配設したことを特
    徴とするワイヤドット印字ヘッド。
  4. 【請求項4】 (a)先端に印字ワイヤを固定したアー
    マチュアと、(b)該アーマチュアに対向して配設され
    るメインコアとバイパスコアから成るコアと、(c)上
    記アーマチュアを揺動自在に支持するバイアス用の板ば
    ねと、(d)少なくとも上記アーマチュア、メインコア
    を含む磁束回路を形成して、上記板ばねの弾性力に抗し
    て上記アーマチュアをメインコアに吸引する永久磁石
    と、(e)上記メインコアに巻装され、励磁時に上記永
    久磁石が発生した磁束を消磁するコイルと、(f)磁性
    体から成るとともに、各ピンに対応するバイパスコアに
    選択的に配設され、該バイパスコアを通る磁束回路の磁
    束を増加させる吸引力調整チップを有することを特徴と
    するワイヤドット印字ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5651621A (en) * 1994-07-19 1997-07-29 Oki Electric Industry Co., Ltd. Wire dot print head with print wires fixed to tip portions of armatures differentiated in resiliency

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5651621A (en) * 1994-07-19 1997-07-29 Oki Electric Industry Co., Ltd. Wire dot print head with print wires fixed to tip portions of armatures differentiated in resiliency

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