JP2874817B2 - 電磁釈放型印字ヘッド - Google Patents

電磁釈放型印字ヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はいわゆる電磁釈放型印
字ヘッドに関する。電磁釈放型印字ヘッドは、ワイヤド
ットプリンタに広く用いられているが、ラインプリンタ
に対しても適用することができる。
【0002】
【従来の技術】ワイヤドットプリンタに用いられる電磁
釈放型印字ヘッドは、永久磁石を環状の板状に形成し
て、磁気回路を形成するための部材(ヨーク)を永久磁
石の両面に密接して例えば24列環状に並べて配置し、
各磁気回路において永久磁石の磁力を打ち消すことがで
きるように各ヨークに電磁コイルを取り付けている。
【0003】そして、印字ワイヤが取り付けられた磁性
体からなる可動部材(アーマチュア)が、待機状態にお
いてはばねを歪ませて永久磁石の磁力によって引き付け
られ、電磁コイルに電流を流すと永久磁石による引き付
け力が打ち消され、可動部材がばねの復元力によって移
動して、印字ワイヤの先端でワイヤドット印字が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電磁釈放型印字ヘッドにおいては、永久磁石が環状に形
成されている。したがって、永久磁石には長さ方向の端
部というものが存在しないので、24列のヨークに対し
て永久磁石から磁束が均等に作用する。
【0005】しかし、ラインプリンタなどのように印字
ワイヤを真直に配置しなければならない場合には、永久
磁石を環状に形成するわけにはいかず、長方形状に形成
される(例えば米国特許第4819556号)。
【0006】すると、図6に示されるように、一部の磁
束Aが永久磁石の両端部の脇を通って漏れるので、両端
部では、中間部分に比べて永久磁石からヨークに作用す
る磁束が弱くなり、その結果、印字ワイヤ間で印字力に
ばらつきが発生してしまう。
【0007】また、アーマチュアとヨーク側の引き付け
面との間のエアーギャップのばらつき等によっても引き
付け力がばらついて、印字ワイヤ間で印字力にばらつき
が発生する。
【0008】そこで本発明は、永久磁石から複数の磁気
回路形成部材に作用する磁束を個々に簡単に調整して、
各印字ワイヤの印字力を均一にすることができる電磁釈
放型印字ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電磁釈放型印字ヘッドは、厚み方向を両磁
極にして方形状の板状に形成された永久磁石と、複数の
磁気回路を並んで形成するように上記永久磁石の両面に
密接して配置された磁気回路形成部材と、先側に印字ワ
ヤが連結されて上記各磁気回路の途中に配置され、上
記永久磁石の磁力によってばねを歪ませて引き付けられ
た状態で配置された複数の可動部材と、電流を流すこと
によって上記各磁気回路における上記永久磁石の磁力を
打ち消す方向に電磁力を発生する複数の電磁コイルと
上記各磁気回路形成部材に作用する上記永久磁石の磁束
の強さを個々に変えることができるように上記永久磁
両磁極間の磁束を部分的に異なる断面積でリークさせ
るため、任意の枚数重ね合わせて配置されるあい異なる
断面積の複数の磁路板とを設けたことを特徴とする。
【0010】なお上記磁路板には、接着剤を充填するた
めに厚み方向に貫通する孔又は溝を形成してもよい。
【0011】
【作用】任意の枚数重ね合わせて配置されるあい異なる
断面積の複数の磁路板により、永久磁石の両磁極間の磁
を部分的に異なる断面積でリークさせることによっ
て、永久磁石から複数の各磁気回路形成部材に作用する
磁束の強さを個々に変えることができる。
【0012】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1は本
発明の電磁釈放型印字ヘッドの実施例の斜視図、図2は
側面断面図、図3は背面図である。
【0013】図中1は、厚み方向を両磁極にして一枚の
長方形の板状に形成された永久磁石である。ただし、永
久磁石1は複数に分割して連続的に配置し、全体として
長方形状になるように配置してもよい。
【0014】永久磁石1の磁極である両面に密接するよ
うに、磁気回路を形成するための磁性体からなるヨーク
2が配置されている。ヨーク2のうち、永久磁石1を挟
む部分2a,2bは永久磁石1の形状に合わせて一つな
がりの断面形状に形成されている。そして、永久磁石1
のS極側に接続されたヨーク2の先の部分2cは、図3
に破線で示されるように、等間隔(例えば5mm)で6つ
に分けて形成されている。
【0015】この6つ並んで配置されたヨーク2の先側
の部分2cは、電磁コイル3が巻き付けられていわゆる
鉄芯になる。そこで、以下この部分は鉄芯2cという。
永久磁石1の磁束が流れる磁気回路は各鉄芯2c毎に形
成される。したがって、この実施例においては6つの磁
気回路が並んで形成されることになる。
【0016】各鉄芯2cに対向して、磁性体からなるア
ーマチュア(可動部材)4が配置されている。アーマチ
ュア4の先端側にはビーム5を介して印字ワイヤ6の基
端部が固着されている。
【0017】各アーマチュア4は、永久磁石1のN極側
のヨーク2aに連なって取り付けられた板ばね8の自由
端に固着されていて、板ばね8が撓むことによって、鉄
芯2cの端面に接近及び遠ざかる方向に移動できるよう
に配置されている。
【0018】板ばね8は自然状態ではほぼ真直であり、
アーマチュア4と鉄芯2cとの間には隙間があく。しか
し、磁気回路に永久磁石1の磁束が通っているので、待
機状態においてはその磁力により、アーマチュア4が板
ばね8を弾性変形させて鉄芯2cに引き付けられ、板ば
ね8に歪エネルギが蓄えられた状態になっている。
【0019】なお、板ばね8の基端側は、ヨーク2及び
永久磁石1と重ね合わせて、アルミニウム合金などのよ
うな非磁性材からなるベース10にねじ止めされて固定
されている。
【0020】各鉄芯2cに巻回された電磁コイル3に
は、永久磁石1の磁力を打ち消す方向に電磁力が生じる
ように電流が流される。図示されていない印字制御部か
らの制御信号にしたがって駆動回路から電磁コイル3に
電流が流されると、磁気回路において永久磁石1の磁力
が打ち消される。
【0021】すると、アーマチュア4は板ばね8の復元
力によって鉄芯2cから離れる方向に移動し、それによ
って印字ワイヤ6の先端が突出方向に移動して、図示さ
れていないインクリボンを介して記録用紙を打撃するこ
とによってワイヤドット印字が行われる。
【0022】このように構成された電磁釈放型印字ヘッ
ドの永久磁石1の外面側には、N,S両磁極間の磁束
部分的にリークさせるための複数の磁路板11が配置さ
れている。
【0023】これらの磁路板11は、矩形の薄い鋼板に
よって形成されており、永久磁石1の磁力によって引き
付けられて、その両側のヨーク部分2a,2bにまたが
って触れている。
【0024】この実施例においては、6つの磁気回路の
うちの2つの磁気回路分の幅に相当する10mm幅であっ
て、厚さが例えば0.8mmの、3枚の大磁路板11aが
永久磁石1に直接接触するように配置されている。これ
によって、6つの総ての磁気回路の磁束の強さをほぼ一
様に低下させている。
【0025】そして、例えば両端の2つの磁気回路にお
いては、永久磁石1の両端部分からの磁束の漏れがある
ので、それ以上磁束の強さを下げる必要がない。また、
中間部分の磁気回路においては、鉄芯2cとアーマチュ
ア4との接触面の傾きなどによるエアギャップの大きい
ところではその間の引き付け力が弱まっているので、そ
れ以上磁束の強さを下げる必要はない。
【0026】それ以外の、さらに磁束の強さを下げて鉄
芯2cとアーマチュア4との間の引き付け力を下げる必
要のある磁気回路に沿って、薄肉で狭幅(例えば厚さ
0.4mm、幅5mm)の小磁路板11bを適宜枚数取り付
けている。なお、必要に応じてさらにサイズの異なる磁
路板を用いてもよい。
【0027】このようにして、永久磁石1の両磁極間の
磁束を部分的に異なる任意の断面積でリークさせ、鉄芯
2c部分で6つに分かれているヨーク2に作用する永久
磁石1の磁束の強さを個々に調整して、鉄芯2cとアー
マチュア4との引き付け力を6つの磁気回路において全
体に均一にすることができる。
【0028】なお、各磁路板11は永久磁石1の磁力に
よって引き付けられて固定されているが、磁路板11が
複数枚重ね合わされたところでは、上側になるほど磁力
による引き付け力が弱くなり、振動によって磁路板11
が次第にずれて落下してしまうおそれがある。
【0029】そこで、磁路板11の配置が決まったら、
磁路板11を接着固定するとよい。ただし、面接着を行
うと接着剤が付着しすぎてはみ出し、可動部分にまで流
れ込んで印字動作を損なってしまうおそれがある。
【0030】そこで、例えば図4に示されるように、方
形の磁路板11の左右両辺部に、厚み方向に貫通する例
えば半径1mm程度の溝13を形成し、図5に示されるよ
うに、その溝13内に接着剤14を充填するようにする
とよい。
【0031】このようにすることによって、少量の接着
剤によって、接着剤のはみ出し無く確実に磁路板11の
接着固定を行うことができる。なお、溝13に代えて磁
路板11に孔を穿設してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の電磁釈放型印字ヘッドによれ
ば、永久磁石から複数の各磁気回路形成部材に作用する
磁束の強さを個々に調整することができるので、方形状
の永久磁石の両端部と中間部との間の磁束の漏れのばら
つきや、可動部材のエアギャップのばらつき等があって
も、各可動部材にかかる永久磁石の磁力による引き付け
力を簡単な構成で容易に均一にして、印字ワイヤの印字
圧力のそろった高品位の印字を行うことができる。
【0033】そして、磁路板に、厚み方向に貫通する孔
又は溝を形成することにより、その孔又は溝内に接着剤
を充填して、接着剤のはみ出し無く、磁路板を振動によ
ってずれないよう確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の斜視図である。
【図2】第1の実施例の側面断面図である。
【図3】第1の実施例の背面図である。
【図4】第2の実施例の磁路板の斜視図である。
【図5】第2の実施例の磁路板の取り付け状態の断面図
である。
【図6】方形の永久磁石の磁束の漏れ状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 永久磁石 2 ヨーク(磁気回路形成部材) 3 電磁コイル 6 印字ワイヤ 8 板ばね(ばね) 11 磁路板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向を両磁極にして方形状の板状に形
    成された永久磁石と、 複数の磁気回路を並んで形成するように上記永久磁石の
    両面に密接して配置された磁気回路形成部材と、 先側に印字ワイヤが連結されて上記各磁気回路の途中に
    配置され、上記永久磁石の磁力によってばねを歪ませて
    引き付けられた状態で配置された複数の可動部材と、 電流を流すことによって上記各磁気回路における上記永
    久磁石の磁力を打ち消す方向に電磁力を発生する複数の
    電磁コイルと、 上記各磁気回路形成部材に作用する上記永久磁石の磁束
    の強さを個々に変えることができるように上記永久磁石
    の両磁極間の磁束を部分的に異なる断面積でリークさせ
    るため、任意の枚数重ね合わせて配置されるあい異なる
    断面積の複数の磁路板とを設けたことを特徴とする電磁
    釈放型印字ヘッド。
  2. 【請求項2】上記磁路板には、接着剤を充填するために
    厚み方向に貫通する孔又は溝が形成されている請求項1
    記載の電磁釈放型印字ヘッド。
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