JPH05337275A - ミシンの下糸残量検出装置 - Google Patents

ミシンの下糸残量検出装置

Info

Publication number
JPH05337275A
JPH05337275A JP4147560A JP14756092A JPH05337275A JP H05337275 A JPH05337275 A JP H05337275A JP 4147560 A JP4147560 A JP 4147560A JP 14756092 A JP14756092 A JP 14756092A JP H05337275 A JPH05337275 A JP H05337275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
bobbin
remaining amount
rotation
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4147560A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Hashide
出 忠 昭 走
Yutaka Kato
藤 豊 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP4147560A priority Critical patent/JPH05337275A/ja
Priority to US08/073,044 priority patent/US5322028A/en
Publication of JPH05337275A publication Critical patent/JPH05337275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B59/00Applications of bobbin-winding or -changing devices; Indicating or control devices associated therewith
    • D05B59/02Devices for determining or indicating the length of thread still on the bobbin

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下糸の残量を検出するために下糸のボビンに
特別な形状に加工する必要をなくす。糸くずや油汚れが
あっても、誤動作の発生をなくす。 【構成】 上糸の消費量から下糸消費量を計算する。回
転糸調子の回転量から上糸の消費量を求める。2個のホ
−ル素子を設けて2相の信号を出力し、信号の位相差か
ら回転の方向を識別し、逆転による誤差の発生をなく
す。下糸残量が設定値以下になると警報を発する。複数
の針がある場合には、糸調子毎にそれに掛けた上糸の消
費量を求め、総消費量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工業用ミシンに
利用しうる下糸残量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の下糸残量検出装置の従来技術
は、例えば実公平2−26455号公報に開示されてい
る。
【0003】従来よりミシンの下糸残量検出装置におい
ては、下糸が巻回されたボビンの近傍に光学的な検出器
を設置し、ボビン上の下糸の巻回量、即ち残量に応じて
変化する透過光レベルもしくは反射光レベルを検出する
ことにより、直接的に下糸残量を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の光学的な検出器を用いるには、ボビンや釜を特殊な形
状に加工しなければならず、一般的なボビンや釜を使用
することができない。また、工業用ミシン等において
は、糸くずや油による汚れが発生するのは避けられない
が、光学的な検出器はこの種の汚れによって誤動作を生
じ易い。工業用ミシンは、無人に近い状態で長時間連続
的に使用されるので、検出器の誤動作により下糸がなく
なった状態を検出できずにそのまま動作を続けると、未
縫製の生地が多数生じることになり、縫製作業をやり直
さなければならず生産効率の低下につながる。
【0005】従って本発明は、ボビンや釜に対して特別
な加工をする必要をなくし、しかも信頼性の高い下糸残
量検出装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1番の発明のミシンの下糸残量検出装置は、下糸
ボビンの巻き長さの情報を入力する入力手段(50);
上糸の通路にある回転糸調子の回転量に応じた信号を出
力する回転信号発生手段(20,21,22);少なく
とも下糸残量が所定以下の時に残量信号を出力する報知
手段(68);及び前記入力手段から入力された下糸ボ
ビンの巻き長さと、前記回転信号発生手段から出力され
る信号とに基づいて、下糸残量を計算し、その計算結果
に応じて前記報知手段を付勢する、残量計算手段(4
0);を備える。
【0007】また第2番の発明においては、前記回転信
号発生手段に、互いに位相の異なる信号を出力する複数
の信号発生手段を含み、前記残量計算手段が、回転信号
発生手段が出力する複数の信号の位相差によって回転糸
調子の回転方向を識別し、正転方向の回転量と逆転方向
の回転量とに基づいて上糸消費長さを求める、ように構
成する。
【0008】また第3番の発明のミシンの下糸残量検出
装置は、複数の上糸の各々が通る複数の回転糸調子を備
えるミシンの下糸残量検出装置において:下糸ボビンの
巻き長さの情報を入力する入力手段;回転糸調子の各々
の回転量に応じた信号を出力する複数の回転信号発生手
段;少なくとも下糸残量が所定以下の時に残量信号を出
力する報知手段;及び前記複数の回転信号発生手段から
出力される信号に基づいて、各々の上糸の消費長さを計
算し、上糸の総消費長さと、前記入力手段から入力され
た下糸ボビンの巻き長さとに基づいて下糸残量を計算
し、その計算結果に応じて前記報知手段を付勢する、残
量計算手段;を設ける。
【0009】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0010】
【作用】下糸の残量は、下糸のボビンに巻かれた最初の
長さから下糸の消費長さを引いたものになる。ところ
が、一般にミシンの動作においては、上糸と下糸を同時
に同量使用して縫製を行なうので、上糸と下糸の消費量
はほぼ同一になる。従って、下糸の消費長さの代わりに
上糸の消費長さを利用して計算を実施しても、大きな誤
差は生じない。
【0011】そこで第1番の発明では、上糸の通路に配
置される回転糸調子の回転量を、回転信号発生手段によ
って検出し、それによって上糸の消費長さ、即ち下糸の
消費長さを間接的に検出している。残量計算手段は、入
力手段によって例えばオペレ−タから入力された下糸ボ
ビンの巻き長さと、計算された上糸の消費長さとに基づ
いて下糸の残量を計算し、例えば残量が所定以下になる
と警報を発する。
【0012】回転糸調子は、上糸の消費に伴なって通常
は所定の正転方向に回転するが、例えば糸のたるみ等に
より、逆転方向に回転する場合もある。従って、回転糸
調子回転量だけを累積すると、逆転方向の回転量が正転
方向の回転量に加算され、比較的大きな誤差が計算上の
上糸の消費長さに生じうる。
【0013】第2番の発明においては、前記回転信号発
生手段が、互いに位相の異なる複数の信号を出力し、残
量計算手段が、複数の信号の位相差によって回転糸調子
の回転方向を識別し、正転方向の回転量と逆転方向の回
転量とに基づいて上糸消費長さを求めるので、誤差を打
ち消すことができる。
【0014】刺繍機などの工業用のミシンにおいては、
複数色の糸を自動的に切り換えて縫製するために、上糸
の糸供給系が複数設けられ、選針装置によって針、即ち
糸色を選択するように構成されている場合が多い。この
場合、上糸は複数色の糸のいずれか1つが順次に選択さ
れ、1つの時点では選択された1つの上糸のみが消費さ
れるが、下糸は、1つのみであるので常時消費される。
【0015】従って第3番の発明は、このような、複数
の上糸の各々が通る複数の回転糸調子を備えるミシンに
利用される。即ち、各々の上糸の通路に配置される回転
糸調子の回転量を、それぞれ回転信号発生手段によって
検出し、それによって各々の上糸の消費長さを求め、全
ての上糸の消費長さの総和、つまり下糸の消費長さと、
入力手段によって例えばオペレ−タから入力された下糸
ボビンの巻き長さとに基づいて下糸の残量を計算し、例
えば残量が所定以下になると警報を発する。
【0016】
【実施例】実施例の刺繍機全体の外観を図1に示す。こ
の刺繍機は、6本の縫い針1を備えており、そのなかの
1つが公知の選針装置によって選択され、針板8の針通
し穴8aの真上に位置決めされ、昇降駆動されて縫い動
作を行なう。針通し穴8aを囲むように形成された刺繍
枠12は、縫い針1が上方に位置する時に、水平面内で
X軸及びY軸方向に駆動され、それに支持される生地の
次の希望縫い位置を針通し穴8aの位置に移動する。
【0017】ミシンア−ムには、左右に糸ボビンを載置
するボビン台81L及び81Rが装着されている。ボビ
ン台81L及び81Rのそれぞれには、4個のボビンを
常時装着しておくことができる。計8個のボビンの内の
6個のボビンから引き出される糸の各々が、糸調子ユニ
ット82を介して、また案内板の各穴を通して、更に天
秤の穴を通して縫い針1の各々に糸掛けされる。
【0018】糸調子ユニット82には、6個のボビンか
ら引き出される糸の各々を通す6つの独立した回転糸調
子が並んで配置されている。1つの回転糸調子82Aの
構造を図2に具体的に示す。回転糸調子皿23は、2枚
の皿を互いに裏返しに重ねたような形状になっており、
その厚み方向中央の小径部23aに、1本の上糸が半周
程度の距離に渡って掛けられ、案内される。また回転糸
調子皿23は、金属の弾性材料で構成されており、その
厚み方向に加える力の大きさに応じて、小径部23aの
径が変化する。回転糸調子皿23の中心部に固定された
糸調子軸24は、軸受け25に回動自在に支持されてお
り、軸受け25は刺繍機のフレ−ム3にねじ26で固定
されている。従って、回転糸調子皿23は、それに掛け
られた上糸の動きに伴なって、糸調子軸24とともに回
動する。
【0019】回転糸調子皿23の一端面には、円錐形に
形成された圧縮コイルスプリング27の一端側が当接し
ている。圧縮コイルスプリング27の他端側は、糸調子
調整軸28によって支持されている。糸調子調整軸28
は、その外周に形成したねじを有しており、フレ−ム3
に固定された取付金具29と螺合している。また糸調子
調整軸28の一端には、糸調子ダイアル30が固着され
ている。糸調子ダイアル30をオペレ−タ等が回転させ
ると、糸調子調整軸28が取付金具29に対して軸方向
に移動し、圧縮コイルスプリング27の他端側の位置を
変える。これによって、圧縮コイルスプリング27が回
転糸調子皿23に加える力の大きさが変化する。つま
り、糸調子ダイアル30を操作することによって、回転
糸調子皿23の上糸を掛ける小径部23aの径を変える
ことができる。回転糸調子皿23の下方には、糸のたる
みをとるための案内部材31が配置されている。
【0020】一方、糸調子軸24の一端には、円板状の
永久磁石20が圧入により結合されており、永久磁石2
0は糸調子軸24とともに回動する。また、永久磁石2
0と対向する位置に、2つのホ−ル素子21及び22が
設置されている。図3に示すように、永久磁石20の周
面にはその円周方向にN極とS極とが交互に繰り返し着
磁されており、またその厚み方向に2列に着磁されてい
る。更に図3に示すように、永久磁石20と対向する2
つのホ−ル素子21及び22は、円周方向に互いに少し
位置をずらした状態で配置されている。
【0021】従って、回転糸調子皿23に掛けられた上
糸の動きに伴なって回転糸調子皿23が回転し、糸調子
軸24及び永久磁石20が回転すると、ホ−ル素子21
及び22は、パルス状の信号を出力する。また、ホ−ル
素子21及び22は、互いに位置がずれているので、両
者が出力する信号には位相差が生じる。実際には90度
の位相差が生じるように位置が調整されている。また図
8に示すように、永久磁石20の回転方向が正転の時に
は、ホ−ル素子21が出力する信号がホ−ル素子22が
出力する信号の位相よりも90度進み、回転方向が逆転
の時には、ホ−ル素子21が出力する信号がホ−ル素子
22が出力する信号の位相よりも90度遅れる。従っ
て、2つのホ−ル素子が出力する信号の位相の進みと遅
れの関係を調べることによって、永久磁石20の回転方
向を知ることができる。
【0022】図1の刺繍機の電装部の構成を図4に示
す。図4を参照すると、この例では刺繍機全体の制御を
するために、マイクロコンピュ−タ40が設けられてお
り、このマイクロコンピュ−タ40に、操作ボ−ド6
0,ミシン駆動ユニット61,下糸残量検知ユニット6
2A〜62F,刺繍枠駆動ユニット63,糸切りユニッ
ト64,選針ユニット65,糸色検知ユニット66,デ
−タ入力ユニット67及びブザ−68が接続されてい
る。ミシン駆動ユニット61,刺繍枠駆動ユニット6
3,糸切りユニット64,選針ユニット65,糸色検知
ユニット66及びデ−タ入力ユニット67は、従来より
公知の装置と同様の構成である。6組の下糸残量検知ユ
ニット62A〜62Fは、それぞれ前述のホ−ル素子2
1及び22を含んでおり、各々の回転糸調子に結合され
た永久磁石20の回転に応じたパルス信号をそれぞれ出
力する。
【0023】操作ボ−ド50には、様々な情報を表示で
きる表示装置51と各種キ−スイッチが備わっている。
キ−スイッチには、テンキ−52,デ−タ選択キ−5
3,下糸長さキ−54,UPキ−55,DOWNキ−5
6,スタ−トキ−57,ストップキ−58及びセットキ
−59が含まれている。デ−タ選択キ−53は、デ−タ
入力ユニット67にセットされる磁気ディスク(フレキ
シブルディスク)上に存在する複数の刺繍デ−タの中か
ら1つを選択する時に使用される。また下糸長さキ−5
4は、下糸残量を計算する際に必要なパラメ−タを入力
するために使用される。
【0024】図4のマイクロコンピュ−タ40の動作を
図5に示し、図5の待機処理(ステップ103)の内容
を図6に示し、図5の下糸残量チェック処理(ステップ
109)の内容を図7に示す。まず図5を参照して、刺
繍機の全体の動作を説明する。電源がオンすると、まず
初期化を実行する。即ち、マイクロコンピュ−タ40自
身の内部メモリ初期化,各種モ−ド設定,割込設定等を
実行し、マイクロコンピュ−タ40に接続された各ユニ
ットを予め定めた初期状態にする。そして次のステップ
102で、刺繍枠を初期位置に位置決めする。
【0025】ステップ102の次には、ステップ103
の待機処理を実行し、続くステップ104でスタ−ト指
示が検出されるまでそれを繰り返す。スタ−ト指示が検
出されると、ステップ105に進む。ステップ105で
は選択された刺繍デ−タをデ−タ入力ユニット67から
順次に入力し、この刺繍デ−タに基づいて、次のステッ
プ106では針棒2の昇降駆動を制御し、次のステップ
107では刺繍枠の移動を制御し、次のステップ108
では縫い針1の交換を制御し、次のステップ109では
「下糸残量チェック」処理を実行し、その結果ステップ
110で「下糸残量少」とみなされなければ、ステップ
112で刺繍デ−タの終了を検出するか又はステップ1
13でストップ指示を検出するまで、この処理を繰り返
し実行する。
【0026】ステップ110で「下糸残量少」が検出さ
れた場合には、ステップ111に進み、下糸警報信号を
出力する。即ち、ブザ−68を付勢して下糸がなくなっ
たことをオペレ−タに知らせる。またこの場合、各ステ
ップ105〜108が実行されないので、刺繍機の動作
は一時停止し、待機状態になる。また、ステップ112
で刺繍デ−タの終了を検出するか又はステップ113で
ストップ指示を検出すると、次のステップ120で糸切
りを実施し、ステップ103の「待機処理」に戻る。
【0027】次に図6を参照して「待機処理」の内容を
説明する。操作ボ−ド50の「デ−タ選択」キ−が押さ
れると、ステップ201から202に進み、表示装置5
1上に「デ−タ選択モ−ド」の表示をする。そしてステ
ップ203でキ−入力待ちになる。テンキ−52が押下
されると、入力されたキ−に対応付けられた数値を、ス
テップ204でメモリにストアし、「セット」キ−が押
下されると、それ以前にテンキ−で入力された数値に対
応する番号の刺繍デ−タを、デ−タ入力ユニット67を
アクセスして検索する。入力値に対応する番号の刺繍デ
−タがみつからない時には、ステップ208でエラ−を
表示してステップ203に戻り、みつかったらステップ
209で「スタ−トできます」を表示し、ステップ21
0で「スタ−ト」キ−が押下されるのを待つ。「スタ−
ト」キ−が押下されると、ステップ211でスタ−トフ
ラグをセットしてメインル−チンに戻る。このスタ−ト
フラグは、図5のステップ104で参照され、フラグが
セットされていれば、スタ−ト指示有とみなされる。
【0028】また、操作ボ−ド50の「下糸長さ」キ−
が押されると、ステップ212から213に進み、「下
糸残量設定モ−ド」の所定の表示情報を表示装置51に
表示し、続くステップ214,215及び216で、そ
れぞれ「下糸巻き長さL」,「下糸残量ΔL」及び「相
関値α」の入力を待ち、各入力値をメモリにストアす
る。「下糸巻き長さL」は、下糸のボビンに最初に巻か
れている糸の長さであり、「下糸残量ΔL」は、残量少
を識別して警報を発するしきい値の、下糸のボビンに巻
かれている糸の長さであり、「相関値α」は、「下糸巻
き長さL」と上糸消費長さとの相関値である。
【0029】実際に「下糸巻き長さL」,「下糸残量Δ
L」及び「相関値α」を入力する際には、それぞれ「下
糸巻き長さL」,「下糸残量ΔL」及び「相関値α」の
入力メッセ−ジを表示装置51上に表示し、入力待ち状
態になる。ここで、テンキ−52又はUPキ−55及び
DOWNキ−56を操作することによって、必要な数値
を入力することができる。セットキ−59を押すと、入
力された各々の数値がメモリに記憶され、次のステップ
に進む。なお、「下糸巻き長さL」,「下糸残量ΔL」
及び「相関値α」の一般的な値が、各々予め内部のRO
Mに記憶されており、「下糸残量設定モ−ド」を実行し
ないと、又は「下糸残量設定モ−ド」で数値を入力せず
にセットキ−を押すと、ROMの内容が読み出されて各
パラメ−タにセットされる。
【0030】「下糸残量少」が検出されてこの「待機処
理」に戻った場合には、下糸残量フラグがセットされて
いるので、ステップ217から218に進み、スタ−ト
キ−57が押されるのを待つ。ここでオペレ−タが下糸
のボビンを新しいものと交換し、スタ−トキ−57を押
すと、ステップ219に進み、下糸残量フラグをクリア
してメインル−チンに戻るので、これによって刺繍機の
動作が再開される。
【0031】次に、図7を参照して「下糸残量チェッ
ク」処理を説明する。この処理は、実際には割込処理で
あり、6つの下糸残量検知ユニット62A〜62Fのい
ずれか1つのホ−ル素子21が出力するパルス信号の立
上りエッジによって生じる外部割込要求に応答して実行
される。最初のステップ301では、6つの下糸残量検
知ユニット62A〜62Fが出力する各々の信号レベル
を参照することによって、それらのいずれによって割込
要求が発生したのかを識別する。つまり、ステップ30
1では、どの上糸が動いた結果パルス信号が発生したの
かを調べる。ここで調べた結果得られた上糸の番号は、
変数iにストアされる。
【0032】次のステップ302では、糸調子の回転方
向を識別する。図8に示すように、一方のホ−ル素子2
1が出力する信号の立上りエッジにおいて、正転時には
他方のホ−ル素子22が出力する信号のレベルはL(低
レベル)であり、逆転時にはH(高レベル)である。従
って割込が発生した直後のステップ302では、その割
込の原因となった信号を出力した下糸残量検知ユニット
(62A〜62Fのいずれか:変数iに対応)のホ−ル
素子22が出力する信号のレベルを調べ、糸調子の回転
方向を識別している。
【0033】糸調子の回転方向が正転、つまり上糸を消
費する方向であるとステップ303から304に進み、
回転方向が逆転、つまり上糸を戻す方向であるとステッ
プ303から308に進む。
【0034】ステップ304では、i番目の上糸消費量
メモリM(i)に、今回発生したパルス信号に対応する上
糸消費量、即ち2πr/Nを加算する。rは回転糸調子
皿の小径部23aの半径であり、Nは永久磁石20の1
回転あたり発生するパルス数である。上糸消費量メモリ
M(i)の各々の内容は初期状態で0にクリアされてお
り、パルス信号が発生する度に、それに対応する上糸消
費量2πr/Nが加算される。糸のたるみ等によって生
じる回転糸調子皿の逆転によって、上糸消費量の検出値
に誤差が生じるのを防ぐため、逆にステップ308で
は、上糸消費量、即ち2πr/Nを上糸消費量メモリM
(i)の内容から減算している。
【0035】ステップ305では、上糸消費量メモリM
(1)〜M(6)の各々の内容、つまりそれまでの各上糸消
費量の、総和を求めて結果をメモリMにストアする。そ
して次のステップ306で、下糸残量が少ないかどうか
を調べている。即ち、相関値αとメモリMの総上糸消費
量との積によって下糸消費量を求め、最初の下糸巻き長
さLと下糸消費量との差分が、予め定めたしきい値ΔL
(例えば残量1m)より小さくなると、ステップ306
から307に進み、下糸残量フラグをセットする。この
下糸残量フラグがセットされると、図5のステップ11
0で「下糸残量少」とみなされ、刺繍機から警報を発
し、動作を停止することが可能となる。
【0036】なお、回転糸調子皿の小径部23aの半径
rが変化すると、1パルス信号に対応する上糸消費量、
即ち2πr/Nが変化するので、rを固定値にする場合
には、糸調子ダイアル30を所定位置に合わせておく必
要がある。糸調子ダイアル30を調整したい場合には、
半径rを変数とし、糸調子ダイアル30の目盛りと一致
するような数値を例えば操作ボ−ド50から入力して半
径rを設定すればよい。また、糸調子ダイアル30等に
位置エンコ−ダを設置すれば、自動的に糸調子ダイアル
30の位置を検出し、半径rを自動的に設定することも
できる。また実施例では磁気的な検出手段を用いて回転
量を検出しているが、光学式など、他の検出手段に変更
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明では、上糸の通路
に配置される回転糸調子の回転量を、回転信号発生手段
によって検出し、それによって上糸の消費長さ、即ち下
糸の消費長さを間接的に検出しており、残量計算手段
は、入力手段によって例えばオペレ−タから入力された
下糸ボビンの巻き長さと、計算された上糸の消費長さと
に基づいて下糸の残量を計算し、例えば残量が所定以下
になると警報を発する。従って、下糸のボビンや釜に特
別な加工を施す必要がないし、糸くずや油の汚れが多い
環境においても、誤動作が生じにくい。
【0038】また、第2番の発明によれば、回転糸調子
の回転方向を検出し、正転方向の回転量と逆転方向の回
転量とに基づいて上糸消費長さを求めるので、上糸に大
きなたるみが生じる場合等であっても、上糸消費長さは
正確に計算されるので、下糸残量を高精度で検出しう
る。
【0039】また第3番の発明によれば、複数の上糸の
各々が通る複数の回転糸調子を備えるミシンにおいて
も、上糸消費長さに基づいて下糸残量を検出しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の刺繍機の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1の刺繍機の一部分を示す断面図である。
【図3】 図2の永久磁石20を示す斜視図である。
【図4】 図1の刺繍機の電装部を示すブロック図であ
る。
【図5】 図4のマイクロコンピュ−タのフロ−チャ−
トである。
【図6】 図5の待機処理を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図7】 図5の下糸残量チェックを示すフロ−チャ−
トである。
【図8】 ホ−ル素子21,22が出力する信号のタイ
ムチャ−トである。
【符号の説明】
1:縫い針 3:フレ−ム 8:
針板 8a:針通し穴 12:刺繍枠 2
0:永久磁石 21,22ホ−ル素子 23:回転糸調子皿 23
a:小径部 24:糸調子軸 25:軸受け 2
6:ねじ 27:圧縮コイルスプリング 2
8:糸調子調整軸 29:取付金具 30:糸調子ダイアル 3
1:案内部材 40:マイクロコンピュ−タ 5
0:操作ボ−ド 51:表示装置 52:テンキ− 5
3:デ−タ選択キ− 54:下糸長さキ− 55:UPキ− 5
6:DOWNキ− 57:スタ−トキ− 58:ストップキ− 5
9:セットキ− 60:操作ボ−ド 61:ミシン駆動ユニット 62A〜62F:下糸残量検知ユニット 63:刺繍枠駆動ユニット 6
4:糸切りユニット 65:選針ユニット 66:糸色検知ユニット 67:デ−タ入力ユニット 6
8:ブザ− 81L,81R:ボビン台 8
2:糸調子ユニット 82A:回転糸調子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下糸ボビンの巻き長さの情報を入力する
    入力手段;上糸の通路にある回転糸調子の回転量に応じ
    た信号を出力する回転信号発生手段;少なくとも下糸残
    量が所定以下の時に残量信号を出力する報知手段;及び
    前記入力手段から入力された下糸ボビンの巻き長さと、
    前記回転信号発生手段から出力される信号とに基づい
    て、下糸残量を計算し、その計算結果に応じて前記報知
    手段を付勢する、残量計算手段;を備える、ミシンの下
    糸残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記回転信号発生手段は、互いに位相の
    異なる信号を出力する複数の信号発生手段を含み、前記
    残量計算手段は、回転信号発生手段が出力する複数の信
    号の位相差によって回転糸調子の回転方向を識別し、正
    転方向の回転量と逆転方向の回転量とに基づいて上糸消
    費長さを求める、前記請求項1記載の、ミシンの下糸残
    量検出装置。
  3. 【請求項3】 複数の上糸の各々が通る複数の回転糸調
    子を備えるミシンの下糸残量検出装置において:下糸ボ
    ビンの巻き長さの情報を入力する入力手段;回転糸調子
    の各々の回転量に応じた信号を出力する複数の回転信号
    発生手段;少なくとも下糸残量が所定以下の時に残量信
    号を出力する報知手段;及び前記複数の回転信号発生手
    段から出力される信号に基づいて、各々の上糸の消費長
    さを計算し、上糸の総消費長さと、前記入力手段から入
    力された下糸ボビンの巻き長さとに基づいて下糸残量を
    計算し、その計算結果に応じて前記報知手段を付勢す
    る、残量計算手段;を設けたことを特徴とする、ミシン
    の下糸残量検出装置。
JP4147560A 1992-06-08 1992-06-08 ミシンの下糸残量検出装置 Pending JPH05337275A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4147560A JPH05337275A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ミシンの下糸残量検出装置
US08/073,044 US5322028A (en) 1992-06-08 1993-06-08 Apparatus for detecting amount of leftover lower thread in a sewing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4147560A JPH05337275A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ミシンの下糸残量検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05337275A true JPH05337275A (ja) 1993-12-21

Family

ID=15433107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4147560A Pending JPH05337275A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 ミシンの下糸残量検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5322028A (ja)
JP (1) JPH05337275A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101237912B1 (ko) * 2010-11-05 2013-02-27 한국패션산업연구원 밑실 잔량 감지장치

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2301600A (en) * 1995-05-30 1996-12-11 Gareth Richard Jones Sewing machine bobbin capacity indicator
US6092478A (en) * 1999-10-14 2000-07-25 The Singer Company Nv Apparatus and method for monitoring consumption of sewing thread supply
JP4913292B2 (ja) * 2001-05-31 2012-04-11 Juki株式会社 下糸糸巻き装置付き刺繍ミシン
JP2002369990A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Brother Ind Ltd ミシンの糸切れ検出装置
US6895296B2 (en) * 2001-10-19 2005-05-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Spindle system, apparatus, and methods for applying spindle apparatus
US7590467B2 (en) * 2005-01-24 2009-09-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Spindle system, apparatus, and methods for applying spindle apparatus
CN101855522B (zh) * 2007-10-22 2013-01-30 铁姆肯公司 具有二进制和十进制输出的绝对位置磁编码器
DE102015226666A1 (de) * 2015-12-23 2017-06-29 Frankl & Kirchner GmbH & Co KG Fabrik für Elektromotoren u. elektrische Apparate Magnetisches Encodersystem für einen Servomotor einer Nähmaschine
US11068840B2 (en) * 2017-03-10 2021-07-20 Scott A. Stensland Device to calculate and display remaining length of a coiled product
DE102019106283A1 (de) * 2018-11-22 2020-06-10 A. Liersch GmbH Vorrichtung und Verfahren zur Überwachung der Abwicklung eines Fadens sowie Nähmaschine

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5929661Y2 (ja) * 1977-07-25 1984-08-25 アイシン精機株式会社 ミシンの駆動制御装置
US4192243A (en) * 1978-10-02 1980-03-11 Levi Strauss & Co. Sewing machine thread monitor
US4691648A (en) * 1985-07-31 1987-09-08 Hirose Manufacturing Company, Limited Device for detecting the residual amount of bobbin thread in a lock stitch sewing machine
JPH0226455A (ja) * 1988-07-15 1990-01-29 Nec Corp 自動発信分配方式
US4991528A (en) * 1989-03-31 1991-02-12 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Method and apparatus for detecting improper stitches for a chainstitch sewing machine
JP2675902B2 (ja) * 1990-05-22 1997-11-12 ジューキ株式会社 ミシンの下糸残量検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101237912B1 (ko) * 2010-11-05 2013-02-27 한국패션산업연구원 밑실 잔량 감지장치

Also Published As

Publication number Publication date
US5322028A (en) 1994-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973010B2 (ja) 電子ミシン及びミシンモータ制御プログラム
JPH05337275A (ja) ミシンの下糸残量検出装置
US6802273B2 (en) Thread breakage detection device for sewing machine
US4793273A (en) Automatic thread tension device for a sewing machine
JP2008079974A (ja) パターン縫いミシン
JP2002541039A (ja) 繊維機械用の監視装置および誤動作予測装置
JPH04504960A (ja) 糸監視装置
JP5170914B2 (ja) 刺繍機
KR100870340B1 (ko) 자수미싱
JP2003103080A (ja) ミシン
CN1699665B (zh) 缝纫机电动机的控制装置及其控制方法
JP3128743B2 (ja) ミシンの下糸残量検出装置
EP3889334A1 (en) Defect determination device
JPH08276088A (ja) ミシンの目飛び検出装置
JPS61232887A (ja) ミシンの下糸残量検出装置
JPH09327585A (ja) ミシンの糸切れ検出装置
AU653749B2 (en) Apparatus for detecting skipped stitches
JP3582126B2 (ja) ミシンの糸調子装置
CN216274716U (zh) 断线检测装置和刺绣机
JP2002219291A (ja) 多色刺繍ミシンの糸切れ検出装置
JP2000262791A (ja) 下糸必要量警告表示手段を備えたミシン
JPH078664A (ja) ミシンにおける下糸切れ検知法
KR890001855B1 (ko) 컴퓨터로 작동되는 킬팅머신기
JP2002102572A (ja) ミシンの糸切れ検出方法及びステッチバック方法
JP2014176420A (ja) 多針刺繍ミシン