JPH05335532A - 光半導体装置 - Google Patents
光半導体装置Info
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- JPH05335532A JPH05335532A JP4136914A JP13691492A JPH05335532A JP H05335532 A JPH05335532 A JP H05335532A JP 4136914 A JP4136914 A JP 4136914A JP 13691492 A JP13691492 A JP 13691492A JP H05335532 A JPH05335532 A JP H05335532A
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- shielding film
- film
- semiconductor device
- light shielding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ホトダイオード内蔵ICにおいて、光の選択
入射を可能にし且つガス抜きを行って遮光膜のふくれ不
良を防止する。 【構成】 ホトダイオード(21)とNPNトランジス
タ(22)を形成し、1stAlで電極配線(38)を
形成する。ポリイミド系樹脂で層間絶縁膜(39)を形
成し、その上に2ndAlを形成する。再びポリイミド
系樹脂で層間絶縁膜(41)を形成し、その上に3rd
Alで遮光膜(42)を形成する。貫通孔(43)の下
に2ndAlで第2の遮光膜(44)を形成し、その表
面を粗面とする。
入射を可能にし且つガス抜きを行って遮光膜のふくれ不
良を防止する。 【構成】 ホトダイオード(21)とNPNトランジス
タ(22)を形成し、1stAlで電極配線(38)を
形成する。ポリイミド系樹脂で層間絶縁膜(39)を形
成し、その上に2ndAlを形成する。再びポリイミド
系樹脂で層間絶縁膜(41)を形成し、その上に3rd
Alで遮光膜(42)を形成する。貫通孔(43)の下
に2ndAlで第2の遮光膜(44)を形成し、その表
面を粗面とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホトダイオードとバイポ
ーラICとを一体化した光半導体装置に関する。
ーラICとを一体化した光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】受光素子と周辺回路とを一体化してモノ
リシックに形成した光半導体装置は、受光素子と回路素
子とを別個に作ってハイブリッドIC化したものと異な
り、コストダウンが期待でき、また、外部電磁界による
雑音に対して強いというメリットを持つ。
リシックに形成した光半導体装置は、受光素子と回路素
子とを別個に作ってハイブリッドIC化したものと異な
り、コストダウンが期待でき、また、外部電磁界による
雑音に対して強いというメリットを持つ。
【0003】このような光半導体装置の従来の構造とし
て、例えば特開平1−205564号公報に記載された
ものが公知である。これを図11に示す。同図におい
て、(1)はP型の半導体基板、(2)はP型のエピタ
キシャル層、(3)はN型のエピタキシャル層、(4)
はP+型分離領域、(5)はN+型拡散領域、(6)はN
+型埋め込み層、(7)はP型ベース領域、(8)はN+
型エミッタ領域である。ホトダイオード(9)はP型エ
ピタキシャル層(2)とN型エピタキシャル層(3)と
のPN接合で形成し、N+型拡散領域(5)をカソード
取出し、分離領域(4)をアノード取出しとしたもので
ある。NPNトランジスタ(10)はP型エピタキシャ
ル層(2)とN型エピタキシャル層(3)との境界に埋
め込み層(6)を設け、N型エピタキシャル層(3)を
コレクタとしたものである。そして、基板(1)からの
オートドープ層(11)によって加速電界を形成し、空
乏層より深部の領域で発生したキャリアの移動を容易に
したものである。
て、例えば特開平1−205564号公報に記載された
ものが公知である。これを図11に示す。同図におい
て、(1)はP型の半導体基板、(2)はP型のエピタ
キシャル層、(3)はN型のエピタキシャル層、(4)
はP+型分離領域、(5)はN+型拡散領域、(6)はN
+型埋め込み層、(7)はP型ベース領域、(8)はN+
型エミッタ領域である。ホトダイオード(9)はP型エ
ピタキシャル層(2)とN型エピタキシャル層(3)と
のPN接合で形成し、N+型拡散領域(5)をカソード
取出し、分離領域(4)をアノード取出しとしたもので
ある。NPNトランジスタ(10)はP型エピタキシャ
ル層(2)とN型エピタキシャル層(3)との境界に埋
め込み層(6)を設け、N型エピタキシャル層(3)を
コレクタとしたものである。そして、基板(1)からの
オートドープ層(11)によって加速電界を形成し、空
乏層より深部の領域で発生したキャリアの移動を容易に
したものである。
【0004】斯る装置は、光信号を受光する必要性か
ら、前記光信号の波長の光が通過できる樹脂にてモール
ドされる。また、NPNトランジスタ(10)等の領域
でも光入射によって光生成キャリアが発生し、このキャ
リアが寄生効果や誤動作を招く。そのためICチップに
は、ホトダイオード(9)部分のみに光が照射される手
段を拠す必要がある。
ら、前記光信号の波長の光が通過できる樹脂にてモール
ドされる。また、NPNトランジスタ(10)等の領域
でも光入射によって光生成キャリアが発生し、このキャ
リアが寄生効果や誤動作を招く。そのためICチップに
は、ホトダイオード(9)部分のみに光が照射される手
段を拠す必要がある。
【0005】上記手段として最も簡便な方法は、多層配
線技術を利用したAl配線層を遮光膜として用いる方法
である。すなわち単層又は多層構造で素子間接続を行っ
た後、ポリイミド系樹脂による層間絶縁膜を介してIC
チップ全面にAl膜を形成し、このAl膜のホトダイオ
ード(9)部分を開口して光入射用の窓としたものであ
る。
線技術を利用したAl配線層を遮光膜として用いる方法
である。すなわち単層又は多層構造で素子間接続を行っ
た後、ポリイミド系樹脂による層間絶縁膜を介してIC
チップ全面にAl膜を形成し、このAl膜のホトダイオ
ード(9)部分を開口して光入射用の窓としたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリイ
ミド系樹脂の上を一定面積以上の大きさのAl膜で被覆
すると、後のAlアロイ工程等の加熱(300〜400
℃)によってAl膜がふくれる現象が発生することが知
られている。このふくれは、ポリイミド系樹脂が吸湿性
であることから、樹脂に水分が付着し、その水分が熱処
理によって蒸発することに起因すると考えられている。
そのため、Al膜で被う場合はある面積毎にガス抜き穴
を設ける必要がある(特公昭58−46853号に詳し
い)。一方、ガス抜き穴を設ければ当然そこから光が入
射し、不要部で光生成キャリアが生成されて寄生効果、
誤動作の要因になる。
ミド系樹脂の上を一定面積以上の大きさのAl膜で被覆
すると、後のAlアロイ工程等の加熱(300〜400
℃)によってAl膜がふくれる現象が発生することが知
られている。このふくれは、ポリイミド系樹脂が吸湿性
であることから、樹脂に水分が付着し、その水分が熱処
理によって蒸発することに起因すると考えられている。
そのため、Al膜で被う場合はある面積毎にガス抜き穴
を設ける必要がある(特公昭58−46853号に詳し
い)。一方、ガス抜き穴を設ければ当然そこから光が入
射し、不要部で光生成キャリアが生成されて寄生効果、
誤動作の要因になる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
欠点に鑑み成されたもので、遮光膜(42)の貫通孔
(43)の下部に下層配線によって第2の遮光膜(4
4)を形成し、第2の遮光膜(44)の表面を粗面化す
ることにより、遮光と層間絶縁膜(41)のガス抜きと
を両立させた構造を提供するものである。
欠点に鑑み成されたもので、遮光膜(42)の貫通孔
(43)の下部に下層配線によって第2の遮光膜(4
4)を形成し、第2の遮光膜(44)の表面を粗面化す
ることにより、遮光と層間絶縁膜(41)のガス抜きと
を両立させた構造を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明に依れば、貫通孔(43)の下に第2の
遮光膜(44)を設けたので、貫通孔(43)を通過し
た光は第2の遮光膜(44)で反射され、基板(23)
にまで直接達することがない。しかも第2の遮光膜(4
4)の表面を粗面化することで反射光量が低減するの
で、光が第2の遮光膜(44)の表面と遮光膜(42)
の裏面とで反射を繰り返す多重反射にて基板(23)に
達するような光の量をも低減できる。
遮光膜(44)を設けたので、貫通孔(43)を通過し
た光は第2の遮光膜(44)で反射され、基板(23)
にまで直接達することがない。しかも第2の遮光膜(4
4)の表面を粗面化することで反射光量が低減するの
で、光が第2の遮光膜(44)の表面と遮光膜(42)
の裏面とで反射を繰り返す多重反射にて基板(23)に
達するような光の量をも低減できる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。先ず図8を用いて全体の概略を説明
する。図8はホトダイオード(21)とNPNトランジ
スタ(22)とを組み込んだICの断面図である。同図
において、(23)はP型の単結晶シリコン半導体基
板、(24)は基板(23)上に気相成長法によりノン
ドープで積層した厚さ15〜20μの第1のエピタキシ
ャル層、(25)は第1のエピタキシャル層(24)上
に気相成長法によりリン(P)ドープで積層した厚さ4
〜6μの第2のエピタキシャル層である。基板(23)
は一般的なバイポーラICのものより不純物濃度が低い
40〜60Ω・cmの比抵抗のものを用い、第1のエピ
タキシャル層(24)はノンドープで積層することによ
り、積層時で1000Ω・cm以上、拡散領域を形成す
るための熱処理を与えた後の完成時で200〜1500
Ω・cmの比抵抗を有する。第2のエピタキシャル層
(25)は、リン(P)を10 15〜1016cm-3程ドー
プすることにより、0.5〜3.0Ω・cmの比抵抗を
有する。
ら詳細に説明する。先ず図8を用いて全体の概略を説明
する。図8はホトダイオード(21)とNPNトランジ
スタ(22)とを組み込んだICの断面図である。同図
において、(23)はP型の単結晶シリコン半導体基
板、(24)は基板(23)上に気相成長法によりノン
ドープで積層した厚さ15〜20μの第1のエピタキシ
ャル層、(25)は第1のエピタキシャル層(24)上
に気相成長法によりリン(P)ドープで積層した厚さ4
〜6μの第2のエピタキシャル層である。基板(23)
は一般的なバイポーラICのものより不純物濃度が低い
40〜60Ω・cmの比抵抗のものを用い、第1のエピ
タキシャル層(24)はノンドープで積層することによ
り、積層時で1000Ω・cm以上、拡散領域を形成す
るための熱処理を与えた後の完成時で200〜1500
Ω・cmの比抵抗を有する。第2のエピタキシャル層
(25)は、リン(P)を10 15〜1016cm-3程ドー
プすることにより、0.5〜3.0Ω・cmの比抵抗を
有する。
【0010】第1と第2のエピタキシャル層(24)
(25)は、両者を完全に貫通するP +型分離領域(2
6)によってホトダイオード(21)形成部分とNPN
トランジスタ(22)形成部分とに電気的に分離され
る。この分離領域(26)は、基板(23)表面から上
下方向に拡散した第1の分離領域(27)と、第1と第
2のエピタキシャル層(24)(25)の境界から上下
方向に拡散した第2の分離領域(28)と、第2のエピ
タキシャル層(25)表面から形成した第3の分離領域
(29)から成り、3者が連結することで第1と第2の
エピタキシャル層(24)(25)を島状に分離する。
(25)は、両者を完全に貫通するP +型分離領域(2
6)によってホトダイオード(21)形成部分とNPN
トランジスタ(22)形成部分とに電気的に分離され
る。この分離領域(26)は、基板(23)表面から上
下方向に拡散した第1の分離領域(27)と、第1と第
2のエピタキシャル層(24)(25)の境界から上下
方向に拡散した第2の分離領域(28)と、第2のエピ
タキシャル層(25)表面から形成した第3の分離領域
(29)から成り、3者が連結することで第1と第2の
エピタキシャル層(24)(25)を島状に分離する。
【0011】ホトダイオード(21)部の第2のエピタ
キシャル層(25)表面には、ホトダイオード(21)
のカソード取出しとなるN+型拡散領域(30)を形成
する。N+型拡散領域(30)を第1の島領域の略全面
に拡大すると、カソードの取出し直列抵抗を低減でき
る。N+型拡散領域(30)上の酸化膜は部分的に開口
され、この開口部を覆うようにしてシリコン表面に直に
接触する反射防止膜(31)を形成する。反射防止膜
(31)は膜厚400〜1000Åのシリコン窒化膜
(SiN)と膜厚4000〜7000ÅのSiO2膜か
ら成る。反射防止膜(31)の一部は除去され、除去さ
れた部分にコンタクトホールを介してカソード電極(3
2)がN+型拡散領域(30)にオーミック接触する。
また、分離領域(26)をホトダイオード(21)のア
ノード側低抵抗取出し領域として、アノード電極(3
3)が分離領域(26)の表面にコンタクトする。
キシャル層(25)表面には、ホトダイオード(21)
のカソード取出しとなるN+型拡散領域(30)を形成
する。N+型拡散領域(30)を第1の島領域の略全面
に拡大すると、カソードの取出し直列抵抗を低減でき
る。N+型拡散領域(30)上の酸化膜は部分的に開口
され、この開口部を覆うようにしてシリコン表面に直に
接触する反射防止膜(31)を形成する。反射防止膜
(31)は膜厚400〜1000Åのシリコン窒化膜
(SiN)と膜厚4000〜7000ÅのSiO2膜か
ら成る。反射防止膜(31)の一部は除去され、除去さ
れた部分にコンタクトホールを介してカソード電極(3
2)がN+型拡散領域(30)にオーミック接触する。
また、分離領域(26)をホトダイオード(21)のア
ノード側低抵抗取出し領域として、アノード電極(3
3)が分離領域(26)の表面にコンタクトする。
【0012】NPNトランジスタ(22)部の第1と第
2のエピタキシャル層(24)(25)の境界部には、
N+型の埋め込み層(34)が埋め込まれている。埋め
込み層(34)上方の第2のエピタキシャル層(25)
表面には、NPNトランジスタ(22)のP型のベース
領域(35)、N+型のエミッタ領域(36)、および
N+型のコレクタコンタクト領域(37)を形成する。
各拡散領域上には1層目の配線層による電極配線(3
8)がコンタクトホールを介してオーミック接触する。
尚、前記アノード電極(32)とカソード電極(33)
は1層目の配線層によるものである。その上にはPIX
等からなる層間絶縁膜(39)と2層目の電極配線(4
0)を設ける。電極配線(38)(39)が絶縁膜上を
延在することによって各素子を電気接続し、ホトダイオ
ード(21)が光信号入力部を、NPNトランジスタ
(22)が他の素子と共に信号処理回路を構成する。
2のエピタキシャル層(24)(25)の境界部には、
N+型の埋め込み層(34)が埋め込まれている。埋め
込み層(34)上方の第2のエピタキシャル層(25)
表面には、NPNトランジスタ(22)のP型のベース
領域(35)、N+型のエミッタ領域(36)、および
N+型のコレクタコンタクト領域(37)を形成する。
各拡散領域上には1層目の配線層による電極配線(3
8)がコンタクトホールを介してオーミック接触する。
尚、前記アノード電極(32)とカソード電極(33)
は1層目の配線層によるものである。その上にはPIX
等からなる層間絶縁膜(39)と2層目の電極配線(4
0)を設ける。電極配線(38)(39)が絶縁膜上を
延在することによって各素子を電気接続し、ホトダイオ
ード(21)が光信号入力部を、NPNトランジスタ
(22)が他の素子と共に信号処理回路を構成する。
【0013】電極配線(40)上はPIX(日立化成:
商品名)等のポリイミド系樹脂による膜厚1.0〜2.
0μの層間絶縁膜(41)が覆い、層間絶縁膜(41)
上に3層目Al膜による遮光膜(42)を形成する。遮
光膜(42)の上は再度ポリイミド系樹脂から成るジャ
ケット・コートが被覆する。遮光膜(42)は、ホトダ
イオード(21)部以外の殆どの領域を覆うと共に、大
体一定間隔でスリット状の貫通孔(43)が設けられ
る。貫通孔(43)は10μ×10μ程度の大きさを有
し、遮光膜(42)が300μ×300μ以上の面積で
連続することのないように多数箇所に設けられる。
商品名)等のポリイミド系樹脂による膜厚1.0〜2.
0μの層間絶縁膜(41)が覆い、層間絶縁膜(41)
上に3層目Al膜による遮光膜(42)を形成する。遮
光膜(42)の上は再度ポリイミド系樹脂から成るジャ
ケット・コートが被覆する。遮光膜(42)は、ホトダ
イオード(21)部以外の殆どの領域を覆うと共に、大
体一定間隔でスリット状の貫通孔(43)が設けられ
る。貫通孔(43)は10μ×10μ程度の大きさを有
し、遮光膜(42)が300μ×300μ以上の面積で
連続することのないように多数箇所に設けられる。
【0014】遮光膜(42)の貫通孔(43)の下部に
は、2層目の電極配線(40)によって貫通孔(43)
をふさぐ第2の遮光膜(44)を形成する。第2の遮光
膜(44)は、貫通孔(43)の大きさより大きく60
μ×70μ程の大きさに形成され、それは素子間接続を
行う電極配線(40)の一部であっても、素子間接続に
関与しないダミーの配線であっても良い。
は、2層目の電極配線(40)によって貫通孔(43)
をふさぐ第2の遮光膜(44)を形成する。第2の遮光
膜(44)は、貫通孔(43)の大きさより大きく60
μ×70μ程の大きさに形成され、それは素子間接続を
行う電極配線(40)の一部であっても、素子間接続に
関与しないダミーの配線であっても良い。
【0015】第2の遮光膜(44)の表面は、図1に示
す通り表面に±数百Åの凹凸を形成して粗面とする。粗
面化は、Al−Siを堆積しパターニングして2ndA
lによる電極配線(40)を形成した後、ウェハをSi
O2エッチャント(HF+NH4F+CH3OOH)に浸
すことにより行なわれる。堆積した後粗面化処理を行
い、その後にパターニングを行うような順序でも可能で
ある。1stAlによる電極配線(38)と遮光膜(4
2)の表面は粗面化していない。
す通り表面に±数百Åの凹凸を形成して粗面とする。粗
面化は、Al−Siを堆積しパターニングして2ndA
lによる電極配線(40)を形成した後、ウェハをSi
O2エッチャント(HF+NH4F+CH3OOH)に浸
すことにより行なわれる。堆積した後粗面化処理を行
い、その後にパターニングを行うような順序でも可能で
ある。1stAlによる電極配線(38)と遮光膜(4
2)の表面は粗面化していない。
【0016】そして、ホトダイオード(21)上の層間
絶縁膜(39)(41)と遮光膜(42)、およびジャ
ケット・コートが光入射のために除去され、全体のチッ
プはシリコン酸化膜と同等の光屈折率を有し且つ光信号
の波長の光を通過するようなエポキシ系樹脂にてモール
ドされる。斯る構成によれば、貫通孔(43)を設ける
ことによってポリイミド樹脂で発生したガスを排気でき
るので、遮光膜(42)のふくれ現象を防止できる。と
同時に、第2の遮光膜(44)によって貫通孔(43)
をふさぐような形状としたので、貫通孔(43)を通過
した光は第2の遮光膜(44)の表面で反射され、基板
(23)に直接達することがない。
絶縁膜(39)(41)と遮光膜(42)、およびジャ
ケット・コートが光入射のために除去され、全体のチッ
プはシリコン酸化膜と同等の光屈折率を有し且つ光信号
の波長の光を通過するようなエポキシ系樹脂にてモール
ドされる。斯る構成によれば、貫通孔(43)を設ける
ことによってポリイミド樹脂で発生したガスを排気でき
るので、遮光膜(42)のふくれ現象を防止できる。と
同時に、第2の遮光膜(44)によって貫通孔(43)
をふさぐような形状としたので、貫通孔(43)を通過
した光は第2の遮光膜(44)の表面で反射され、基板
(23)に直接達することがない。
【0017】第2の遮光膜(44)の表面で反射した光
は、大部分が再度貫通孔(43)を通って外部に出る。
反射した光のうち、一部は図1の矢印で示すように遮光
膜(42)の裏面で再度反射し、これを数回繰り返して
(多重反射)基板(23)側に入射される。このような
光に対しては、第2の遮光膜(44)の表面を粗面化す
ることによって反射率が低下し、基板(23)に達する
までには光の強度が相当弱くなる。
は、大部分が再度貫通孔(43)を通って外部に出る。
反射した光のうち、一部は図1の矢印で示すように遮光
膜(42)の裏面で再度反射し、これを数回繰り返して
(多重反射)基板(23)側に入射される。このような
光に対しては、第2の遮光膜(44)の表面を粗面化す
ることによって反射率が低下し、基板(23)に達する
までには光の強度が相当弱くなる。
【0018】図2に、粗面化処理の処理時間と反射率と
の関係を、820nm,850nm,および880nm
の3つの波長の光に関して実験した結果を示す。全ての
波長共、30〜60秒の処理を行うことによって、反射
率を30%以上低下させることができる。従って、前記
多重反射によって基板(23)側に入射する光の強度を
弱め、余分な光生成キャリアの発生を抑えて誤動作を防
止する。
の関係を、820nm,850nm,および880nm
の3つの波長の光に関して実験した結果を示す。全ての
波長共、30〜60秒の処理を行うことによって、反射
率を30%以上低下させることができる。従って、前記
多重反射によって基板(23)側に入射する光の強度を
弱め、余分な光生成キャリアの発生を抑えて誤動作を防
止する。
【0019】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明によればポ
リイミド樹脂によって層間接続を行い、ホトダイオード
部以外の領域を遮光膜(42)で被覆した光半導体装置
において、ガス抜きと余分な光の遮光を同時に行うこと
のできる有益なものである。しかも、第2の遮光膜(4
4)の表面を粗面化することによって、多重反射によっ
て基板(23)側に入射される光の強さ(光量)をも低
減することができ、余分な光入射に起因する誤動作を防
止できるものである。
リイミド樹脂によって層間接続を行い、ホトダイオード
部以外の領域を遮光膜(42)で被覆した光半導体装置
において、ガス抜きと余分な光の遮光を同時に行うこと
のできる有益なものである。しかも、第2の遮光膜(4
4)の表面を粗面化することによって、多重反射によっ
て基板(23)側に入射される光の強さ(光量)をも低
減することができ、余分な光入射に起因する誤動作を防
止できるものである。
【図1】本発明を説明するための断面図である。
【図2】処理時間と反射率の関係を示す図である。
【図3】本発明を説明するための断面図である。
【図4】従来例を説明するための断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 同一基板上に光信号入力用のホトダイオ
ードと信号処理回路用のトランジスタとを形成し、前記
ホトダイオードの領域を除く領域を遮光膜で覆い、前記
遮光膜より下層の配線層で前記トランジスタを結線する
と共に、前記遮光膜と前記配線層との間をポリイミド系
の絶縁膜で層間絶縁した光半導体装置において、 前記遮光膜に貫通孔を多数設け、該貫通孔の下には下層
の配線層で第2の遮光膜を形成し、 前記遮光膜の表面を粗面化したことを特徴とする光半導
体装置。 - 【請求項2】 前記遮光膜と前記下層の配線層はAl又
はAl−Siであることを特徴とする請求項1記載の光
半導体装置。 - 【請求項3】 前記第2の遮光膜は回路素子間の結線を
行う電極配線であることを特徴とする請求項1記載の光
半導体装置。 - 【請求項4】 前記第2の遮光膜はダミーの電極配線で
あることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136914A JPH05335532A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 光半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136914A JPH05335532A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 光半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335532A true JPH05335532A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15186529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4136914A Pending JPH05335532A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 光半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05335532A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006093687A (ja) * | 2004-09-23 | 2006-04-06 | Samsung Electronics Co Ltd | イメージセンサー及びその製造方法 |
WO2009130839A1 (ja) * | 2008-04-25 | 2009-10-29 | パナソニック株式会社 | 光学デバイスとこれを備えた電子機器 |
JP2012199583A (ja) * | 2005-09-12 | 2012-10-18 | Intellectual Venturesii Llc | 光干渉を減少させたイメージセンサ |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP4136914A patent/JPH05335532A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006093687A (ja) * | 2004-09-23 | 2006-04-06 | Samsung Electronics Co Ltd | イメージセンサー及びその製造方法 |
JP2012199583A (ja) * | 2005-09-12 | 2012-10-18 | Intellectual Venturesii Llc | 光干渉を減少させたイメージセンサ |
WO2009130839A1 (ja) * | 2008-04-25 | 2009-10-29 | パナソニック株式会社 | 光学デバイスとこれを備えた電子機器 |
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