JPH0533423Y2 - - Google Patents

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JPH0533423Y2
JPH0533423Y2 JP1987093956U JP9395687U JPH0533423Y2 JP H0533423 Y2 JPH0533423 Y2 JP H0533423Y2 JP 1987093956 U JP1987093956 U JP 1987093956U JP 9395687 U JP9395687 U JP 9395687U JP H0533423 Y2 JPH0533423 Y2 JP H0533423Y2
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casing
groove
air bag
grooves
corner
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、車輌が衝突した際に、乗員が車室内
の構造物に突き当たることを防止するための、膨
脹式乗員拘束装置に用いるケーシングの構造に関
する。
〈従来の技術〉 車輌の衝突時に乗員が受ける損傷としては、路
上構築物或いは他の車輌に衝突して受ける一次的
な衝撃によるものと共に、乗員が車室内の構造物
に衝突して受ける二次的な衝撃によるものがあ
る。この二次的な衝突を防止し、乗員への衝撃を
緩和するために、ガス圧により瞬時に膨脹するゴ
ム材などからなる袋体を乗員と障害物との間に介
在させるようにした、所謂エアバツグ装置が、例
えば、米国特許4148503号明細書などに於て提案
されている。
ところで、上記したエアバツグ装置を収納する
ケーシングは、袋体の急速な膨脹を妨げることが
なく、しかも外部からの軽度な衝撃には耐え得る
ようにする必要がある。一般的に、このケーシン
グは、比較的硬質なウレタン樹脂などで形成され
るが、袋体の膨脹によるケース内圧に応じて容易
に破断可能なようにするために、破断すべき部分
の表裏両面に連続した溝を互いに対向するように
凹設し、これにより連続した薄肉部を形成するよ
うにしている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかるに、袋体の膨脹によりケーシングが抵抗
なく分割し得るようにすると同時に、意匠上の都
合もあつて、この薄肉部を形成する溝はある程度
の幅をもたされている。そのため破断線が比較的
不確定となり、破断の態様が不安定となる虞れが
ある。
このような従来技術の不都合に鑑み、本考案の
主な目的は、内部からの応力によつて容易に破断
分割されることができ、しかも破断部が安定に破
断するように改良された膨脹式乗員拘束装置のケ
ーシング構造を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、ガス圧に
より瞬時に膨脹するようにされたエアバツグを折
り畳んで収納すると共に、該エアバツグの膨脹時
に所定の破断線に沿つて破断するようにしてなる
膨脹式乗員拘束装置のケーシング構造であつて、
前記破断線を、前記ケーシングの表裏各面にそれ
ぞれ凹設された底の幅が互いに異なる溝により形
成された薄肉部からなるものとし、かつ狭幅の溝
の中心を、広幅の溝底の隅部に整合する位置、な
いし隅部より外側位置となるようにしたことを特
徴とする膨脹式乗員拘束装置のケーシング構造を
提供することにより達成される。
〈作用〉 このようにすれば、ケーシングの分割容易性を
確保した上で、実質的な薄肉部の幅を狭くするこ
とができることから、破断線が明確となり、破断
の態様が安定化する。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案の好適実施
例について詳細に説明する。
第1図及び第2図は、本考案が適用されるエア
バツグ装置を装着したステアリングホイールを示
している。
エアバツグ装置1のケーシング2は、ステアリ
ングホイール3のセンターパツドとして形成され
ており、スポークの芯金4に一体的に固着された
ブラケツト5に、ステー6を介して支持されてい
る。
ケーシング2の内部に収納されたエアバツグ装
置1は、内壁をネオプレンゴムにてコーテイング
してなるナイロン製のエアバツグとしての袋体7
と、この袋体7の開口に接合されたインフレータ
8とからなつている。
インフレータ8は、中央部に設けられた電気ヒ
ータ及び着火剤からなる着火装置9と、その外周
に配された窒化ナトリウムなどのガス発生剤10
とからなり、別途衝突検知装置(図示せず)の信
号によりガス発生剤10を燃焼させ、この燃焼に
より発生する大量のガスにより、ケーシング2内
に折り畳まれていた袋体7を瞬時に膨脹させるも
のである。
ケーシング2は、概ね箱形をなし、比較的硬質
なウレタン樹脂からなり、比較的抗張力の高いポ
リエステル繊維の芯材11により補強されてい
る。このケーシング2の前面2aには、第1図に
示すように、横溝12a,bが上下及び中央部分
に水平方向に沿つて凹設され、縦溝12cが左右
部分に縦方向に沿つて凹設されている。そして前
記した芯材11は、第1図に破線にて示すよう
に、中央部の横溝12b及び縦溝12cに沿つて
分断されると共に、第2図に示すように、ケーシ
ング2の側壁2b内に配されたその端部が、ステ
ー6に連結されたアンカー13に繋着している。
中央部の横溝12bは、第3図に示すように、
概ね台形断面をなしており、この溝の裏面側に
は、山形断面をなす溝14が凹設されている。こ
れら表裏両面の溝12b,14は、互いの中心線
C1,C2同士を第3図にA寸法で示すようにオ
フセツトさせて設けられているが、本実施例の場
合、表面側の台形溝12bの側壁の立上がり部分
15換言すれば、溝底の隅部と、裏面側の山形溝
14の頂点部分16とが、概ねケーシングの前面
2aに対して直交する平面内にて合致するように
してある。そして、両溝12b,14にて挟まれ
た部分に薄肉部17が形成されている。
衝突を検知した際に、ケーシング2内部より袋
体7が膨満すると、表裏両面の溝12b,14に
より形成された薄肉部17に沿つて破断するが、
前面2aの上下端の両横溝12aは、内部に芯材
11が設けられていることから、第2図に想像線
にて示すように、破断せずにヒンジの作用をなす
と同時に、ケーシング2の前面2aが側壁2bか
ら脱落しないようにされている。
さて、薄肉部17が、第5図に示す従来構造の
ように、表裏共にある程度の幅をもつたものであ
ると、一般的にエツジ部分に応力が集中し易いこ
とから、L1,L2で示すように、複数の破断線
が生じたり、或いは破断線がジグザグと折れ曲る
ことが考えられる。そのため、薄肉部17の破断
時の挙動が不安定となり易い。
そこで本考案に於ては、裏面側の溝形状を山形
とし、その頂点部分16を表面側の溝中心C2に
対してオフセツトさせることにより、破断すべき
部分の肉厚を充分に薄くし、かつその周辺部はあ
る程度厚みをもたせるようして、破断線の明確化
を図つている。
第4図は縦溝12cの部分を示しており、この
場合、内面側の溝14′の頂点部分16′を表面側
の溝12cの立上り部分15′からケーシング2
の中心側、換言すれば、溝12cの外側により一
層オフセツトさせ、薄肉部17が、L3で示す傾
斜面内に形成されるようにしている。これによ
り、ケーシング2の外部からの力に対しては、薄
肉部17に剪断及び圧縮応力が作用し、ケーシン
グ2の内部からの力に対しては、引張り応力が作
用する。従つて、両方向の強度差が適切なる材料
を選定することにより、外部からの応力に対する
破壊強度は高く、かつ内部からの応力に対する破
壊強度は低いケーシングを製作することができ
る。
〈考案の効果〉 このように本考案によれば、破断容易性を損な
うことがなく、しかも安定に破断するようなケー
シングを、意匠面での問題を生ずることなく製作
し得ることから、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されるステアリングホイ
ールの部分的な正面図である。第2図は第1図の
−線に沿う断面図である。第3図は第1図の
−線に沿う要部拡大断面図である。第4図は
第1図の−線に沿う要部拡大断面図である。
第5図は従来構造を示す第3図と同様な拡大断面
図である。 1……エアバツグ装置、2……ケーシング、2
a……前面、2b……側壁、3……ステアリング
ホイール、4……芯金、5……ブラケツト、6…
…ステー、7……袋体、8……インフレータ、9
……着火装置、10……ガス発生剤、11……芯
材、12a,12b……横溝、12c……縦溝、
13……アンカー、14,14′……裏面の溝、
15,15′……立上り部分、16,16′……頂
点部分、17……薄肉部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ガス圧により瞬時に膨張するようにされたエア
    バツグを折り畳んで収納すると共に、該エアバツ
    グの膨張時に所定の破断線に沿つて破断するよう
    にしてなる膨張式乗員拘束装置のケーシング構造
    であつて、 前記破断線を、前記ケーシングの表裏各面にそ
    れぞれ凹設された底の幅が互いに異なる溝により
    形成された薄肉部からなるものとし、かつ狭幅の
    溝の中心を、広幅の溝底の隅部に整合する位置、
    ないし隅部より外側位置となるようにしたことを
    特徴とする膨張式乗員拘束装置のケーシング構
    造。
JP1987093956U 1987-06-18 1987-06-18 Expired - Lifetime JPH0533423Y2 (ja)

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JPS63201862U JPS63201862U (ja) 1988-12-26
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