JPH05333861A - 電子楽器における選択装置 - Google Patents

電子楽器における選択装置

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JPH05333861A
JPH05333861A JP4164154A JP16415492A JPH05333861A JP H05333861 A JPH05333861 A JP H05333861A JP 4164154 A JP4164154 A JP 4164154A JP 16415492 A JP16415492 A JP 16415492A JP H05333861 A JPH05333861 A JP H05333861A
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Toshinori Suzuki
敏憲 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の楽音制御情報のいずれかを選択的に割
当て可能な操作子の機能を拡張でき、楽音制御情報を選
択する上での操作性および自由度を向上することができ
るようにする。 【構成】 第1の選択手段は、複数の楽音制御情報のい
ずれかを選択するための複数の操作子を具えている。第
2の選択手段は、複数の楽音制御情報の選択状態を予め
記憶しており、選択状態を再現することを指示するため
の操作子を具えている。第3の選択手段は、任意の楽音
制御情報を割当てることができ、割当てられた楽音制御
情報を選択するための操作子を具えている。第1の割当
て制御手段では、第1の選択手段における任意の操作子
に対応する楽音制御情報を、第3の選択手段に割当て
る。また、第2の割当て制御手段は、第2の選択手段で
再現可能な楽音制御情報を、第3の選択手段に割当て
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器において、
音色、リズムパターン等の楽音制御情報を選択するため
の選択装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器においては、音色、リズ
ムパターン等を選択するために複数の音色選択スイッ
チ、複数のリズム選択スイッチ等を設けることが普通で
あったが、所望の音色、リズムパターン等を選択するた
めには、複数のスイッチのなかから対応するスイッチを
探し出して操作する必要があり、従って、音色選択操作
が不便であった。
【0003】上記問題点を解決するために種々の電子楽
器が開発されており、例えば特開昭62−187394
号には、それぞれ固有の音色が割当てられた複数の通常
の音色選択スイッチ(以下、便宜上、通常選択スイッチ
ともいう)とは別に、任意の音色を選択的(可変)に割
当てることができる選択スイッチ(以下、このように所
望の音色を選択的に割当て可能な選択スイッチを、ホワ
イトスイッチともいう)が設けられた電子楽器が開示さ
れている。
【0004】この電子楽器においては、前記通常選択ス
イッチに割当てられた複数種類の音色をホワイトスイッ
チに選択的に割当てできるようになっている。これによ
り、ある所望の音色を選択する際、複数の通常選択スイ
ッチの中から対応するスイッチを探し出してこれを操作
する代わりに、前記ホワイトスイッチを操作すればよ
く、音色選択操作が簡単となるという利点がある。
【0005】また、ここで開示された電子楽器では、上
記通常選択スイッチによる音色選択状態、リズムパター
ン選択状態等の任意の組合せをプリセット記憶したデー
タからなるレジストレーションデータが複数種類用意さ
れており、これらのレジストレーションデータを選択す
るためのレジストレーションスイッチが設けられてい
る。いずれかのレジストレーションスイッチの操作によ
りあるレジストレーションデータが選択されると、該選
択されたレジストレーションデータに従って、該電子楽
器における音色選択状態、リズムパターン選択状態等が
自動的に設定・制御されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のタイプの電子楽器にあっては、レジストレーション
データでプリセット指定される音色をホワイトスイッチ
に直接割当てることができなかった。このため、レジス
トレーションデータに従って楽音の演奏を行った場合に
おいて、ユーザが気に入った音色をホワイトスイッチに
割当てておきたいときには、まず、その音色がどの音色
なのかをつきとめ、しかる後、該つきとめた音色をホワ
イトスイッチに割当てるようにしなければならず、相当
な手間がかかっていた。このため、ホワイトスイッチの
機能が制限され、音色を選択する上での操作性および自
由度がかなり制限されていた。
【0007】この発明はこの点に鑑みてなされたもの
で、複数の楽音制御情報のいずれかを選択的に割当て可
能な操作子の機能を拡張でき、楽音制御情報を選択する
上での操作性および自由度を向上することができる電子
楽器における選択装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子楽器
における選択装置は、楽音制御情報を選択するための複
数の操作子を具えた第1の選択手段と、複数の楽音制御
情報の選択状態を記憶し、操作子の操作に応じてこの選
択状態を一括して再現できる第2の選択手段と、任意の
楽音制御情報を割当てることができ、割当てられた楽音
制御情報を選択するための操作子を具えた第3の選択手
段と、前記第1の選択手段における任意の操作子に対応
する楽音制御情報を、前記第3の選択手段に割当てる第
1の割当て制御手段と、前記第2の選択手段で再現可能
な楽音制御情報を、前記第3の選択手段に割当てる第2
の割当て制御手段とを具備するものである。
【0009】
【作用】第1の選択手段は、複数の楽音制御情報のいず
れかを選択するための複数の操作子を具えており、該操
作子は、例えば上述の通常選択スイッチに対応するもの
である。第2の選択手段は、複数の楽音制御情報の選択
状態を予め記憶しており、前記選択状態を再現すること
を指示するための操作子を具えている。前記選択状態は
例えば上述のレジストレーションデータに対応し、選択
状態を再現することを指示するための前記操作子はレジ
ストレーションスイッチに対応するものである。第3の
選択手段は、任意の楽音制御情報を割当てることがで
き、割当てられた楽音制御情報を選択するための操作子
を具えており、該操作子は、例えば上述のホワイトスイ
ッチに対応するものである。第1の割当て制御手段で
は、第1の選択手段における任意の操作子に対応する楽
音制御情報を、前記第3の選択手段に割当てる。また、
第2の割当て制御手段は、第2の選択手段で再現可能な
楽音制御情報を、前記第3の選択手段に割当てる。この
ように第1の割当て制御手段および第2の割当て制御手
段を設けたことにより、第3の選択手段の操作子に対し
て、第1の選択手段における操作子に対応する楽音制御
情報のみならず、第2の選択手段で記憶された楽音制御
情報をも割当て可能になる。その結果、第3の選択手段
の操作子の機能が拡張され、楽音制御情報を選択する上
での操作性および自由度を効果的に向上することができ
る。
【0010】この発明の一実施態様を示すと、次のよう
である。前記第2の選択手段は、複数の発音系列の各系
列毎の楽音制御情報の選択状態を記憶するものであり、
前記第3の選択手段は、少なくとも1つの発音系列に対
して設けられており、前記第2の割当て制御手段は、前
記第3の選択手段に対応する発音系列に対応して前記第
2の選択手段で再現する楽音制御情報を該第3の選択手
段に割当てるものである。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。図1はこの発明を適用した電子楽器の一実施
例の全体的なハード構成を示すものである。この実施例
の電子楽器においては、CPU2、データおよびプログ
ラムROM3、ならびに、データおよびワーキングRA
M4を含むマイクロコンピュータMCによって、各種の
動作や処理が制御されるようになっている。なお、デー
タおよびワーキングRAM4は、バッテリバックアップ
されている。マイクロコンピュータMCには、データお
よびアドレスバスBUSを介して、鍵盤6、操作パネル
部8、楽音信号発生部9等が接続されている。
【0012】鍵盤6は、発生すべき楽音の音高を指定す
るための複数の鍵を備えており、例えば、上鍵盤UK、
下鍵盤LKおよびペダル鍵盤PKで構成されている。操
作パネル部8には、発生すべき楽音の音色、音量、音
高、効果を選択、設定、制御するための各種スイッチ
(ホイール、ジョイスティックその他の操作子を含む)
が設けられている。図2は、この操作パネル部8におい
て、この発明に直接関係する上鍵盤UK、下鍵盤LKお
よびペダル鍵盤PKごとの上鍵盤音色選択スイッチ部U
KS、下鍵盤音色選択スイッチ部LKSおよびペダル鍵
盤音色選択スイッチ部PKS、ならびに、リードボイス
音色選択スイッチ部LVSおよびレジストレーションス
イッチ部RSを詳細に示すものである。なお、リードボ
イスはメロディ音であり、該リードボイスの音高は、上
鍵盤UKでの押鍵操作に伴って指定されるようになって
いる。
【0013】この実施例によると、上鍵盤音色選択スイ
ッチ部UKSは、上鍵盤UKで演奏される楽音の音色を
選択するためのものであり、“STRING”〜"COSMIC"のよ
うな固有の音色がそれぞれ割当てられた8個の音色選択
スイッチTCS1〜TCS8と、該電子楽器で選択可能
な複数の音色のいずれかを選択的に割当てできるように
なった2個のホワイトスイッチW1、W2とを備えてい
る。また、略同様に、下鍵盤音色選択スイッチ部LKS
は、上鍵盤UKで演奏される楽音の音色を選択するため
のものであり、“STRING”〜"COSMIC"のような音色がそ
れぞれ固定的に割当てられた8個の音色選択スイッチT
CS9〜TCS16と、2個のホワイトスイッチW3、
W4とを備えている。また、リードボイス音色選択スイ
ッチ部LVSは、上鍵盤UKでの演奏操作に伴い発生さ
れるリードボイスの音色を選択するためのものであ
り、"VIOLIN"〜"OBOE"のような音色がそれぞれ割当てら
れた3個の音色選択スイッチTCS17〜TCS19
と、1個のホワイトスイッチW5を備えている。さら
に、ペダル鍵盤音色選択スイッチ部PKSは、ペダル鍵
盤PKで演奏される楽音の音色を選択するためのもので
あり、"AC BRASS"〜"TUBA"のような固有の音色がそれぞ
れ割当てられた3個の音色選択スイッチTCS20〜T
CS22と、1個のホワイトスイッチW6を備えてい
る。
【0014】各ホワイトスイッチW1、W2、W3、W
4、W5、W6には、対応する発音系列(上鍵盤UK、
下鍵盤LK、リードボイスLVおよびペダル鍵盤PKご
との発音系列のこと)の音色選択スイッチ部UKS、L
KS、LVSまたはPKSにおける音色選択スイッチT
CS1〜TCS8、TCS9〜TCS16、TCS17
〜TCS19またはTCS20〜TCS22に割当てら
れている音色のいずれか1つが選択的に割当て可能であ
るとともに、他の発音系列の音色選択スイッチ部UK
S、LKS、LVSまたはPKSの音色選択スイッチT
CS1〜TCS8、TCS9〜TCS16、TCS17
〜TCS19またはTCS20〜TCS22に割当てら
れている音色のいずれか1つが選択的に割当て可能にな
っている。すなわち、例えば、ホワイトスイッチW1に
は、上鍵盤音色選択スイッチ部UKSの音色選択スイッ
チTCS1〜TCS8に割当てられている“STRING”
〜"COSMIC"のいずれか1つが選択的に割当て可能であ
り、また、ペダル鍵盤音色選択スイッチ部PKSの音色
選択スイッチTCS20〜TCS22に割当てられてい
る"AC BRASS"〜"TUBA"のいずれか1つが選択的に割当て
可能である。このように各ホワイトスイッチW1、W
2、W3、W4、W5、W6にいずれかの音色選択スイ
ッチTCSi(iはいずれかのスイッチを示す任意の数
であり、以下の説明において、各々のスイッチについて
使用することがある)に割当てられてられている音色の
いずれかを割当てようとする場合、ユーザによって、該
ホワイトスイッチと、これに割当てようとする音色が割
当てられている音色選択スイッチTCSiとが同時にオ
ン操作される。例えば、ホワイトスイッチW1に“PIAN
O”の音色を割当てようとする場合、ホワイトスイッチ
W1と、上鍵盤音色選択スイッチ部UKSの音色選択ス
イッチTCS6、または、下鍵盤音色選択スイッチ部L
KSの音色選択スイッチTCS14とがオン操作され
る。
【0015】この電子楽器を演奏するため各発音系列ご
との音色を新たに選択する場合、各前記スイッチ部UK
S、LKS、LVS、PKSごとに、音色選択スイッチ
TCSiまたはホワイトスイッチWiがオン操作され
る。LED(発光ダイオード)からなる表示ランプL
は、各前記音色選択スイッチTCS1〜TCS22およ
びホワイトスイッチW1〜W6ごとに設けられていて、
対応するスイッチがオン状態にされるのに応じて点灯す
るようになっている。このような表示ランプLの点灯に
より、それぞれの前記スイッチ部UKS、LKS、LV
S、PKSでどのスイッチがオン状態であるかが確認可
能になる。従って、オン状態にされているが音色選択ス
イッチTCS1〜TCS22であるときには、表示ラン
プLの点灯により、選択されている音色が何であるかが
確認可能になる。
【0016】さらに、レジストレーションスイッチ部R
Sにおいては、各前記4つの発音系列で演奏する楽音の
音色の選択状態の組合せを指定するプリセットデータで
あるレジストレーションを読み出し、前記各発音系列ご
との選択状態が再現できるよう、2個の基本レジストレ
ーション選択スイッチPRE1、PRE2が設けられて
いる。基本レジストレーション選択スイッチPRE1、
PRE2は、データおよびプログラムROM3にプリセ
ットされている例えば2種類の基本レジストレーション
データのいずれかを選択的に読み出すためにオン操作さ
れる。周知のように、このようなレジストレーションを
読み出すことにより、音色選択スイッチ部UKS、LK
S、PKS、LVSのそれぞれで音色を選択する操作を
行う必要なしに、各発音系列ごとの音色を、ワンタッチ
で自動的に選択することが可能になる。
【0017】さらに、レジストレーションスイッチ部R
Sにおいては、前記基本レジストレーションとは別に、
ユーザが所望するレジストレーション(以下、ユーザレ
ジストレーション)を記憶し、その後選択することがで
きるよう、ユーザレジストレーションスイッチURE
1、URE2が設けられている。すなわち、ユーザレジ
ストレーションを設定する場合、音色選択スイッチ部U
KS、LKS、PKS、LVSのそれぞれで所望の音色
を選択しておいて、いずれかのユーザレジストレーショ
ンスイッチURE1またはURE2とレジストレーショ
ンメモリスイッチ10とがオン操作される。こうして、
データおよびワーキングRAM4において、オン操作さ
れたユーザレジストレーションスイッチURE1または
URE2に対応するメモリ領域に、ユーザレジストレー
ションが記憶される。この実施例では、データおよびワ
ーキングRAM4において、レジストレーションスイッ
チURE1、URE2の個数に対応して一度に2種類の
ユーザレジストレーションが記憶可能になっている。こ
のように記憶されたユーザレジストレーションは、レジ
ストレーションスイッチURE1、URE2のいずれか
をオン操作することにより、前記基本レジストレーショ
ンと同様に、選択的に読み出され、再現される。なお、
この実施例では、前述の各スイッチTCS1〜TCS2
2、W1〜W6、PRE1、PRE2、URE1、UR
E2、10がすべて押しボタンスイッチであると仮定す
る。
【0018】図3は、レジストレーションスイッチ部R
Sで選択可能な2種類の基本レジストレーション、およ
び、2種類のユーザレジストレーションの一例を図示す
るものである。例えば、第1の基本レジストレーション
は、各々の発音系列UK、LK、LV、PKについ
て、"SYNTHETIC 1"、"JAZZ ORGAN"、"TRONBONE"、"SYTH
EBASS"という音色をそれぞれ指定している。なお、これ
ら基本レジストレーションおよびユーザレジストレーシ
ョンにより各発音系列UK、LK、LV、PKごとに指
定される音色は、前述の音色選択スイッチTCS1〜T
CS22に割当てられた音色のみならず、例えば、"SYN
THETIC 1"、"JAZZ ORGAN"、"SYNTHETIC 2"のようにレジ
ストレーションに特有の音色によって構成されている。
【0019】さらに、この実施例では、前記スイッチP
RE1、PRE2、URE1、URE2のいずれかと、
ホワイトスイッチW1〜W6のいずれかとをオン操作す
ることにより、前述した基本レジストレーションおよび
ユーザレジストレーションによって指示される各発音系
列の音色を、対応する発音系列のホワイトスイッチW1
〜W6に割当てできるようになっている。すなわち、例
えば、前記基本レジストレーション選択スイッチPRE
1を押しながら上鍵盤発音系列のホワイトスイッチW1
を押すと、前記選択スイッチPRE1により選択された
基本レジストレーションにより指定されるそれぞれの発
音系列の音色のうち、上鍵盤発音系列のための音色を、
ホワイトスイッチW1に割当てることが可能になる。
【0020】また、2つのホワイトスイッチW1〜W6
をオン操作することにより、あるホワイトスイッチW1
〜W6に割当てられた音色を、他のホワイトスイッチW
1〜W6に割当てできるようになっている。すなわち、
例えば、下鍵盤発音系列のホワイトスイッチW3を押し
ながら上鍵盤発音系列のホワイトスイッチW1を押す
と、ホワイトスイッチW3に割当てられている音色がホ
ワイトスイッチW1に割当てられることとなる。
【0021】また、ホワイトスイッチW1〜W6に割当
てられている音色が音色選択スイッチTCS1〜TCS
22に割当てられている音色であるかぎり、ホワイトス
イッチW1〜W6を単独で所定時間(この例では350
msec)以上押し続けることにより、該押したホワイ
トスイッチW1〜W6に割当てられている音色の名前を
確認することが可能になっている。すなわち、例えば、
ホワイトスイッチW1に“STRING”という音色が現在割
当てられていると仮定した場合において、該ホワイトス
イッチW1を350msec以上押し続けると、“STRI
NG”という音色が割当てられている音色選択スイッチT
CS1およびTCS9の表示ランプLが点灯する。この
表示ランプLの点灯により、ホワイトスイッチW1に割
当てられている音色の名前を確認することが可能にな
る。
【0022】図1に戻って、楽音信号発生部9は、上鍵
盤UK、下鍵盤LKおよびペダル鍵盤PKごとの上鍵盤
音源UKTG、下鍵盤LKTG、ペダル鍵盤PKTG、
ならびに、リードボイスのためのリードボイス音源LV
を含んでいる。該音源UKTG、LKTG、PKTG、
LVTGでは、これらに対応する鍵盤UK、LK、PK
で押鍵された鍵の楽音信号を、上述したように対応する
音色選択スイッチ部UKS、LKS、PKS、LVSに
おいて選択された音色を付与して発生する。このように
楽音信号発生部9で発生された楽音信号は、D/A変換
後、サウンドシステムSSを介して音響的に発音される
こととなる。
【0023】割込みタイマ12は所定の時間間隔(例え
ば1msecとする)でパルス信号を発生するもので、
このパルス信号は、CPU2に対して割込み信号として
与えられる。CPU2では、この割込み信号が与えられ
るごとに、図11に一例を示し、後で説明するタイマ割
込み処理を行うこととなる。
【0024】図4および図5は、データおよびプログラ
ムROM3ならびにデータおよびワーキングRAM4の
メモリマップの一例を示すものである。図4に示すよう
に、データおよびプログラムROM3には、CPU2に
よって実行されるプログラム、および、この電子楽器で
選択可能な20種類の音色の音色パラメータが記憶され
ている。すなわち、音色選択スイッチTCS1〜TCS
22に割当てられた音色(“STRING"〜“TUBA")の種類
ごとの音色パラメータが1〜15で示すメモリ位置に記
憶し、基本レジストレーションで指定された音色および
ユーザレジストレーションで指定可能な音色であって、
前記音色選択スイッチTCS1〜TCS22に割当てら
れた音色以外の音色("SYNTHETIC 1"〜"SYNTHE BASS")
の種類ごとの音色パラメータが16〜20に示すメモリ
位置に記憶されている。各前記音色ごとの音色パラメー
タは、例えば、音色名または音色番号を示す音色コード
と、波形データ等の基本パラメータ群、マニュアル音エ
ンベロープパラメータMEおよびペダル音エンベロープ
パラメータPEで構成されている。前記マニュアル音エ
ンベロープパラメータMEは、手で操作される鍵盤に対
応する音色選択スイッチUKS、LKSおよびLVSで
選択された音色、言い替えると、上鍵盤音源UKTG、
下鍵盤音源LKTGおよびリードボイス音源LVTGに
より実現されるべき音色に共通のエンベロープパラメー
タである。一方、ペダル音エンベロープパラメータPE
は、ペダル鍵盤PKに対応する音色選択スイッチPKS
で選択された音色、すなわち、ペダル鍵盤音源PKTG
により実現されるべき音色のためのエンベロープパラメ
ータである。自然楽器では、一般的に、ペダル鍵盤の操
作によって発生される楽音の持続時間がマニュアル鍵盤
の操作によって発生される楽音より持続時間が短いこと
を考慮して、ペダル音エンベロープパラメータPEは、
マニュアル音エンベロープパラメータMEに比べて、持
続時間の短いエンベロープを発生するように設定されて
いる。
【0025】さらに、データおよびプログラムROM3
には、2種類の基本レジストレーション"BASIC REG
1"、"BASIC REG 2"がプリセットされている。各該基本
レジストレーションは、各発音系列ごとに選択すべき音
色の音色コード示す音色指定データと、音量などその他
の選択すべき楽音制御条件を指定するその他の指定デー
タとで構成されている。
【0026】また、図5に示すように、データおよびワ
ーキングRAM4には、CPU2が各種の処理を行う過
程で使用されるCPUワーキングエリアと、上述のよう
にユーザレジストレーションスイッチURE1、URE
2およびレジストレーションメモリスイッチ10の操作
によって入力される2種類のユーザレジストレーショ
ン"のための領域が設けられている。各ユーザレジスト
レーションは、前記基本レジストレーションと同様に、
各発音系列ごとに選択すべき音色の音色コードを示す音
色指定データと、音量などその他の選択すべき楽音制御
条件を指定するその他の指定データとで構成される。さ
らに、データおよびワーキングRAM4には、各発音系
列のホワイトスイッチW1〜W6に現在割当てられてい
る音色の音色コードを記憶するホワイトスイッチボイス
データ領域WVが設けられている。
【0027】なお、前記CPUワーキングエリアには、
例えば次のフラグが用意されている。 WFLG:いずれかのホワイトスイッチWiがオン状態
であるときに“1”を示し、いずれのホワイトスイッチ
W1〜W6もオン状態ではないときに“0”を示すホワ
イトスイッチフラグ。 TFLG:いずれかのホワイトスイッチWiがオンされ
た後、オン状態の継続時間が所定時間(この例では35
0msec)経過(タイムアップ)したときに“1”を
示し、経過していないときに“0”を示すタイムアップ
フラグ。
【0028】次に、マイクロコンピュータによって実行
される各種処理の一例を、図6から図12に示すフロー
チャートを参照して説明する。図6はメインルーチンの
フローチャートである。このメインルーチンでは、デー
タおよびワーキングRAM4内の各種レジスタの内容を
初期化するなどの、所定の初期化処理を行った後、音色
選択設定処理、キーイベント検出処理、発音消音処理お
よびその他の処理からなるルーチンを繰り返し行う。
【0029】音色選択設定処理の一例は、図7に示され
ており、後で詳細に説明する。キーイベント検出処理で
は、上鍵盤UK、下鍵盤LKおよびペダル鍵盤PKにお
けるキーイベントを検出する。すなわち、いずれかの鍵
盤で鍵が押鍵されたときには、キーオンイベントが検出
され、一方、いずれかの鍵盤で鍵が離鍵されたたときに
は、キーオフイベントが検出される。また、発音消音処
理においては、前記キーイベント検出処理で検出された
のがキーオンイベントか、または、キーオフイベントか
に応じた処理を行う。すなわち、検出されたのがキーオ
ンイベントであるときには、該キーオンイベントが有っ
た鍵盤に対応する音源に対して、押鍵された鍵の音高を
持つ楽音信号を発生するよう指示し、検出されたのがキ
ーオフイベントであるときには、該キーオフイベントが
有った鍵盤に対応する音源に対して、該当する楽音信号
の発生を停止するよう指示する。
【0030】図7の音色選択設定処理では、図8で一例
を示しており後で説明する通常音色選択設定処理、図9
および図10で一例を示しており後で説明するホワイト
スイッチ処理、および、レジストレーション選択設定処
理を行う。レジストレーション選択設定処理では、上述
したように、ユーザレジストレーションスイッチURE
1、URE2およびレジストレーションメモリスイッチ
10の操作に応じて、ユーザが所望するユーザレジスト
レーションを、データおよびワーキングRAM4の所定
領域に記憶する。また、このレジストレーション選択設
定処理では、基本レジストレーション選択スイッチPR
E1、PRE2の選択操作に応じて、データおよびプロ
グラムROM3から基本レジストレーションを選択的に
読み出し、該基本レジストレーションによって指定され
る音色選択状態を再現するための処理、ならびに、ユー
ザレジストレーションスイッチURE1、URE2の選
択操作に応じて、データおよびワーキングRAM4から
ユーザレジストレーションを選択的に読み出し、該ユー
ザレジストレーションによって指定される音色選択状態
を再現するための処理を行う。
【0031】図8の通常音色選択設定処理では、先ず、
操作パネル部8の音色選択スイッチTCS1〜TCS2
2にオンイベントが有るか否かを調べる(ステップ3
0)。ステップ30の結果がNOのときには、その他の
処理を行うことなく、すぐにメインルーチンにリターン
する。音色選択スイッチTCS1〜TCS22のいずれ
かがオン操作されたときには、ステップ30の結果はY
ESとなり、この場合、次のステップ31に進み、すべ
てのホワイトスイッチW1〜W6がオフ状態であるか否
かを調べる。音色選択スイッチTCS1〜TCS22の
いずれかが単独で押されたときには、ステップ31の結
果はYESとなり、この場合、次のステップ32に進
む。
【0032】ステップ32では、オンイベントがあった
音色選択スイッチTCSiに割当てられている音色の音
色パラメータをデータおよびプログラムROM3から読
み出し、該読み出した音色パラメータを、楽音発生部9
における前記音色選択スイッチTCSiに対応する発音
系列の音源(TGiとする)に転送する。なお、この
際、前記音色選択スイッチTCSiが上鍵盤音源UKT
G、下鍵盤音源LKTGまたはリードボイス音源LVT
Gに対応するものである場合、ペダル音エンベロープパ
ラメータPEはデータおよびプログラムROM3から読
み出されず、その結果、前記対応する音源TGiに転送
される音色パラメータは、基本パラメータ群とマニュア
ル音エンベロープパラメータMEとで構成されるものと
なる。一方、前記音色選択スイッチTCSがペダル鍵盤
PKTGに対応するものである場合、音源TGiに転送
される音色パラメータは、基本パラメータ群とペダル音
エンベロープパラメータPEとで構成されるものとな
る。こうして、該音源TGiに、前記音色選択スイッチ
TCSiに割当てられている音色が設定される。ステッ
プ32の処理が終わると、次のステップ33において、
前記オンイベントがあった音色選択スイッチTCSiの
表示ランプLを点灯する。
【0033】すなわち、例えば、図示例において音色選
択スイッチTCS4が押されたときには、該選択スイッ
チTCS4に割当てられている"CHORUS"という音色の音
色パラメータがマニュアル音エンベロープパラメータM
Eを含んだ状態で上鍵盤音源UKTGに転送され、上鍵
盤音源UKTGにおいて設定され、しかる後、該選択ス
イッチTCS4の表示ランプLが点灯されることとな
る。
【0034】一方、いずれかのホワイトスイッチWiが
押された状態で、いずれかの音色選択スイッチTCSi
が押されたときには、ステップ31の結果はNOとな
り、この場合、この通常音色選択設定処理では前述のス
テップ32およびステップ33の処理を行わずリターン
する。なお、この場合の処理は、以下に説明するホワイ
トスイッチ処理で行われることとなる。
【0035】図9および図10に示すように、ホワイト
スイッチ処理では、先ず、ホワイトスイッチフラグWF
LGの値が0か(WFLG=0)否かを調べる(ステッ
プ34)。いずれのホワイトスイッチW1〜W6もオン
状態ではないときには、ステップ34の結果はYESと
なり、さらに次のステップ35において、ホワイトスイ
ッチW1〜W6にオンイベントが有るか否かを調べる。
ステップ35の結果がNOのときには、その他の処理を
行なうことなく、このホワイトスイッチ処理を終了す
る。いずれかのホワイトスイッチWiが押されたときに
は、ステップ35の結果はYESとなり、次のステップ
36において、オンイベントが有ったホワイトスイッチ
Wiに対応して設けられた表示ランプLを点灯する。
【0036】ステップ36の処理の後、次のステップ3
7において、前記オンイベントが有ったホワイトスイッ
チWiがペダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイトス
イッチか否かを調べる。ステップ37の結果がYESの
ときには、ステップ38において、前記ホワイトスイッ
チWiに現在割り当てられている音色を示す音色コード
を、データおよびワーキングRAM4のホワイトスイッ
チボイスデータ領域WVから読み出す。そして、該読み
出した音色コードに対応する音色パラメータをデータお
よびプログラムROM3から読み出し(すなわち、この
場合、基本パラメータ+ペダル音エンベロープパラメー
タPEを読み出す)、ペダル鍵盤音源PKTGに転送す
る。こうして、ペダル鍵盤音源PKTGにおいて、前記
ホワイトスイッチWiに現在割り当てられている音色が
設定される。
【0037】一方、オンイベントが有ったホワイトスイ
ッチWiがペダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイト
スイッチではないときには、ステップ37の結果はNO
となり、この場合、ステップ39において、前記ホワイ
トスイッチWiに現在割り当てられている音色を示す音
色コードを、ホワイトスイッチボイスデータ領域WVか
ら読み出す。そして、該読み出した音色コードに対応す
る音色パラメータ(すなわち、この場合、基本パラメー
タ+マニュアル音エンベロープパラメータME)を、デ
ータおよびプログラムROM3から読み出し、対応する
音源、すなわち、ペダル鍵盤音源PKTG以外の音源U
KTG、LKTGまたはLVTGPに転送する。こうし
て、該対応する音源UKTG、LKTGまたはLVTG
Pにおいて、前記ホワイトスイッチWiに現在割り当て
られている音色が設定される。上述のステップ38また
はステップ39の処理が終ると、ホワイトスイッチフラ
グWFLGの値を1にし、後述する図12の音色表示表
示処理に備えて上述した350msecの時間のカウン
トをスタートする(ステップ40)。
【0038】なお、前述のステップ34の結果がNO、
すなわち、ホワイトスイッチフラグWFLGの値が1で
あるときには、接続マークAで示すように、ステップ4
1に進み、現時点においていずれかのホワイトスイッチ
W1〜W6がオン状態か否かを調べる。ステップ41の
結果がNOのときには、ステップ42において、ホワイ
トスイッチフラグWFLGおよびタイムアップフラグT
FLGの値を0にし、しかる後リターンする。ステップ
41の結果がYESのときには、さらに、いずれかの音
色選択スイッTCS1〜TCS22にオンイベントが有
るか否かを調べる(ステップ43)。いずれかのホワイ
トスイッチWiが押された状態でいずれかの音色選択ス
イッTCSiが押されたときには、ステップ43の結果
はYESとなり、次のステップ44において、オンイベ
ントが有った音色選択スイッチTCSiの表示ランプL
を点滅する。そして、ステップ45において、前記音色
選択スイッチTCSiに割り当てられている音色を示す
音色コードを、データおよびワーキングRAM4のホワ
イトスイッチボイスデータ領域WVにおける、前記オン
状態のホワイトスイッチWiに対応するメモリ位置WV
(Wi)に記憶する。
【0039】ステップ45の処理が終わると、ステップ
46に進み、前記オン状態のホワイトスイッチWiがペ
ダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイトスイッチか否
かを調べる。ステップ46の結果がYESのときには、
ステップ47に進み、前記ホワイトスイッチボイスデー
タ領域WVにおける対応するメモリ位置に記憶されてい
る音色コードを読み出し、そして、該読み出した音色コ
ードに対応する音色パラメータ(すなわち、この場合、
基本パラメータ+ペダル音エンベロープパラメータT
E)を、データおよびプログラムROM3から読み出
し、ペダル鍵盤音源PKTGに転送する。こうして、ペ
ダル鍵盤音源PKTGにおいて、前記ホワイトスイッチ
Wiに現在割り当てられている音色が設定される。
【0040】一方、前記オン状態のホワイトスイッチW
iがペダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイトスイッ
チではないときには、ステップ46の結果はNOとな
り、この場合、ステップ48に進み、前記メモリ位置W
V(Wi)に記憶されている音色コードを読み出し、そ
して、該読み出した音色コードに対応する音色パラメー
タ(すなわち、この場合、基本パラメータ+マニュアル
音エンベロープパラメータME)を、データおよびプロ
グラムROM3から読み出し、対応する音源、すなわ
ち、ペダル鍵盤音源PKTG以外の音源UKTG、LK
TGまたはLVTGに転送する。こうして、該対応する
音源UKTG、LKTGまたはLVTGにおいて、前記
ホワイトスイッチWiに現在割り当てられている音色が
設定される。このように、上記ステップ45〜ステップ
48の処理により、ホワイトスイッチWiを押した状態
で音色選択スイッチTCSiを押した場合には、両スイ
ッチWi、TCSiが同一の系列または異なる系列のも
のかに関わらず、音色選択スイッチTCSiの音色をホ
ワイトスイッチWiに割当てることが可能になる。
【0041】上記ステップ43の結果がNO、すなわ
ち、いずれの音色選択スイッチTCS1〜TSC22に
もオンイベントが無いときには、ステップ49に進み、
いずれかの基本レジストレーション選択スイッチPRE
1、PRE2またはユーザレジストレーションスイッチ
URE1、URE2にオンイベントが有るか否かを調べ
る。ステップ49の結果がNOのときには、そのままリ
ターンする。また、いずれかのホワイトスイッチWiを
押した状態でいずれかの前記スイッチPRE1、PRE
2、URE1、URE2(以下、便宜的にレジストレー
ションスイッチREiという)を押したときには、ステ
ップ49の結果はYESとなり、この場合、ステップ5
0に進みオンイベントが有ったレジストレーションスイ
ッチREiに対応する表示ランプLを点滅する。そし
て、ステップ51において、前記レジストレーションス
イッチREiに対応するレジストレーションのデータを
データおよびプログラムROM3またはデータおよびワ
ーキングRAM4から読み出し、且つ、読み出したレジ
ストレーションのデータにおける、前記ホワイトスイッ
チWiが属する系列について指定した音色コードを、ホ
ワイトスイッチボイスデータ領域WVにおける、前記オ
ン状態のホワイトスイッチWiに対応するメモリ位置W
V(Wi)に記憶する。このようにして、レジストレー
ションスイッチREiによって選択された前記レジスト
レーションによって指定される、音色を示す音色コード
が前記ホワイトスイッチWiに割当てられる。
【0042】ステップ51の処理が終わると、上述のス
テップ46〜ステップ48と同様な処理を行う。すなわ
ち、ステップ52に進み、前記オン状態のホワイトスイ
ッチWiがペダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイト
スイッチか否かを調べる。ステップ52の結果がYES
のときには、ステップ53に進み、前記メモリ位置WV
(Wi)に記憶されている音色コードに対応する音色パ
ラメータ(すなわち、この場合、基本パラメータ+ペダ
ル音エンベロープパラメータPE)を、データおよびプ
ログラムROM3から読み出し、ペダル鍵盤音源PKT
Gに転送する。こうして、ペダル鍵盤音源PKTGにお
いて、レジストレーションスイッチREiによって選択
された前記レジストレーションに従って、前記ホワイト
スイッチWiに現在割り当てられている音色が設定され
る。
【0043】一方、前記オン状態のホワイトスイッチW
iがペダル鍵盤音色スイッチ部PKSのホワイトスイッ
チではないときには、ステップ52の結果はNOとな
り、この場合、ステップ54に進み、前記ボメモリ位置
WV(Wi)に記憶されている音色コードをに対応する
音色パラメータ(すなわち、この場合、基本パラメータ
+マニュアル音エンベロープパラメータME)を、デー
タおよびプログラムROM3から読み出し、対応する音
源、すなわち、ペダル鍵盤音源PKTG以外の音源UK
TG、LKTGまたはLVTGに転送する。こうして、
該対応する音源UKTG、LKTGまたはLVTGにお
いて、レジストレーションスイッチREiによって選択
された前記レジストレーションに従って、前記ホワイト
スイッチWiに現在割り当てられている音色が設定され
る。
【0044】このように、ホワイトスイッチWiを押し
た状態でレジストレーションスイッチREiを押した場
合には、上記ステップ51〜ステップ54の処理によ
り、ホワイトスイッチWiに対して、前記レジストレー
ション選択スイッチREiによって選択されたレジスト
レーションにより、ホワイトスイッチWiが属する発音
系列について指定された音色が割当てられる。
【0045】図11に示すタイマ割込み処理は、割込み
タイマ12から1msecの時間間隔で与えられる割込
み信号に従って行われるものである。このタイマ割込み
処理では、図11の音色確認表示処理、および、その他
のタイマ処理を行う。
【0046】図12の音色確認表示処理は、いずれかの
ホワイトスイッチWiが350msec以上押され続け
た場合、該ホワイトスイッチWiに現在割当てられてい
る音色の種類を、ユーザが確認可能に表示するための処
理である。先ず、ホワイトスイッチフラグWFLGが1
か否かを調べる(ステップ55)。ステップ55の結果
がNOときにはそのままリターンする。また、ステップ
55の結果がYES、すなわち、いずれかのホワイトス
イッチWiが押された状態のときには、次のステップ5
6において、タイムアップフラグTFLGがOか否かを
調べる。NOのときには、ステップ57に進み、ホワイ
トスイッチボイスデータ領域WVにおける、押されてい
るホワイトスイッチWiに対応するメモリ位置WV(W
i)に記憶されている音色コードが、音色選択スイッチ
TCS1〜TCS22に割当てられている音色の音色コ
ードか、すなわち、データおよびプログラムROM3に
記憶されている音色コード1〜15のうちのいずれかで
あるか否かを調べる。ステップ57がYESのときに
は、ステップ58において、対応する、つまり、前記メ
モリ位置WV(Wi)に記憶されている音色コードによ
って示される音色が割当てられている音色選択スイッチ
TCSiに関わる表示ランプLを点滅する。このよう
に、音色選択スイッチTCS1〜TCS22に割当てら
れている音色であるかぎり、音色選択スイッチTCSi
に関わる表示ランプLが点滅することにより、ホワイト
スイッチWiに割当てられている音色を確認できること
となる。
【0047】前記押されているホワイトスイッチWiに
割当てられている音色が、音色選択スイッチTCS1〜
TCS22に割当てられている音色ではなく、レジスト
レーション選択スイッチREiによって選択されたレジ
ストレーションによってのみ指定可能な音色、すなわ
ち、データおよびプログラムROM3に記憶されている
音色コード16〜20のうちのいずれかの音色であると
きには、ステップ57の結果はNOとなり、この場合、
前記押されているホワイトスイッチWiに関わる表示ラ
ンプLを点滅する。こうして、前記表示ランプLの点滅
により、ホワイトスイッチWiに割当てられている音色
がレジストレーションによってのみ指定可能なものであ
ることを確認できることとなる。
【0048】なお、上記ステップ56の結果がYESの
とき、つまり、ホワイトスイッチWiがオンされてから
350msecが経過していないときには、計時カウン
トを1進める計時処理を行い(ステップ61)、しかる
後、350msecが経過したか、つまり、タイムアッ
プしたかを調べる(ステップ62)。NOのときにはリ
ターンし、YESのときにはタイムアップフラグTFL
Gを1にして、上記ステップ57以下の処理を行う。
【0049】以上のように、この実施例によると、ホワ
イトスイッチWiを押しながら音色選択スイッチTCS
iを押したときには、ホワイトスイッチWiに対して、
前記音色選択スイッチTCSiを割当てることができ
る。また、ホワイトスイッチWiを押しながらレジスト
レーションスイッチREiを押したときには、ホワイト
スイッチWiに対して、前記レジストレーションスイッ
チREiによって選択されたレジストレーションによ
り、ホワイトスイッチWiに対応する発音系列について
指定された音色を割当てることができる。また、音色選
択スイッチTCSiでは選択できない音色を、レジスト
レーションによりホワイトスイッチWiに割当てること
ができ、音色スイッチの個数を増加することなく、多種
類の音色を選択することができる。
【0050】なお、上記実施例に示した発音系列数、音
色選択スイッチ、ホワイトスイッチ、レジストレーショ
ン選択スイッチの数、および、選択可能な音色の数は、
単なる一例にすぎず、必要に応じて変更してもよい。ま
た、1つのホワイトスイッチに1つの音色が割当てられ
る例を示したが、1つの押鍵に対して複数の音色を重奏
する発音モードが設定可能である場合には、1つのホワ
イトスイッチに複数の音色を割当てるようにしてもよ
い。例えば、ホワイトスイッチを押しながら複数の音色
選択スイッチを押す操作を行うことにより、前記ホワイ
トスイッチに対して、複数の音色選択スイッチに割当て
られた複数の音色を割当てるようにすることができる。
また、上記の実施例では、音色の割当てを例に説明した
が、これに限らず、リズムパターン、伴奏パターン等の
その他の楽音制御情報の割当てについてこの発明を適用
してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明は、任意の楽音
制御情報を割当て可能な操作子に対して、楽音制御情報
の選択状態を一括して再現する操作子に割当てられた楽
音制御情報をも割当てできるようにしたので、前記任意
に割当て可能な操作子の機能を拡張でき、楽音制御情報
を選択する上での操作性および自由度を向上できるとい
う、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した電子楽器の一実施例の全
体構成を示すブロック図。
【図2】 図1の操作パネル部の詳細を示す図。
【図3】 基本レジストレーションおよびユーザレジス
トレーションの一例を示す図。
【図4】 図1のデータおよびプログラムROMのメモ
リマップを示す図。
【図5】 図1のデータおよびワーキングRAMのメモ
リマップを示す図。
【図6】 図1のマイクロコンピュータによって実行さ
れるメインルーチンの一例を示すフローチャート図。
【図7】 図1のマイクロコンピュータによって実行さ
れる音色選択設定処理の一例を示すフローチャート図。
【図8】 図1のマイクロコンピュータによって実行さ
れる通常音色選択設定処理の一例を示すフローチャート
図。
【図9】 図1のマイクロコンピュータによって実行さ
れるホワイトスイッチ処理の一例の一部を示すフローチ
ャート図。
【図10】 前記ホワイトスイッチ処理の一例の残りの
部分を示すフローチャート図。
【図11】 図1のマイクロコンピュータによって実行
されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャート
図。
【図12】 図1のマイクロコンピュータによって実行
される音色確認表示処理の一例を示すフローチャート
図。
【符号の説明】
2…CPU、3…データおよびプログラムROM、4…
データおよびワーキングRAM、8…操作パネル、TC
S1〜TCS22…音色選択スイッチ、W1〜W6…ホ
ワイトスイッチ、PRE1、PRE2…基本レジストレ
ーション選択スイッチ、URE1、URE2…ユーザレ
ジストレーションスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音制御情報を選択するための複数の操
    作子を具えた第1の選択手段と、 複数の楽音制御情報の選択状態を記憶し、操作子の操作
    に応じてこの選択状態を一括して再現できる第2の選択
    手段と、 任意の楽音制御情報を割当てることができ、割当てられ
    た楽音制御情報を選択するための操作子を具えた第3の
    選択手段と、 前記第1の選択手段における任意の操作子に対応する楽
    音制御情報を、前記第3の選択手段に割当てる第1の割
    当て制御手段と、 前記第2の選択手段で再現可能な楽音制御情報を、前記
    第3の選択手段に割当てる第2の割当て制御手段とを具
    備する電子楽器における選択装置。
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