JPH0533273A - 含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法 - Google Patents

含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法

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JPH0533273A
JPH0533273A JP3179384A JP17938491A JPH0533273A JP H0533273 A JPH0533273 A JP H0533273A JP 3179384 A JP3179384 A JP 3179384A JP 17938491 A JP17938491 A JP 17938491A JP H0533273 A JPH0533273 A JP H0533273A
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JP
Japan
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dyeing
contact lens
soft contact
water
dye
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JP3179384A
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English (en)
Inventor
Etsuko Ueki
悦子 植木
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Asahi Kasei Aime Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Aime Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ヒドロキシエチルメタアクリレートを主要モノ
マー成分とする含水性ソフトコンタクトレンズを水可溶
性バット染料にて染色するに際して、水可溶性バット染
料を含む染色液中に低級アルコールを存在させることを
特徴とする含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法。 【効果】本発明の染色方法によって、ヒドロキシエチル
メタアクリレートを主要モノマー成分とする含水性ソフ
トコンタクトレンズを水可溶性バット染料にて染色ムラ
がなく、所望の濃度で染色することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水可溶性バット染料を
用いた含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法に関す
るものである。更に詳しくは、ヒドロキシエチルメタア
クリレートを主要モノマー成分とする含水性ソフトコン
タクトレンズを水可溶性バット染料にて染色ムラがな
く、所望の濃度で染色するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】含水性ソフトコンタクトレンズの素材の
中で、最も一般的に使用されているものは、ヒドロキシ
エチルメタアクリレート樹脂である。このヒドロキシエ
チルメタアクリレート樹脂はヒドロキシル基を有し、部
分的に橋かけされた分子構造であり、水に不溶性であり
ながら、吸湿性および水膨潤性が優れた樹脂として特徴
がある。
【0003】バット染料は、木綿などの繊維を染色する
のに多用されており、もともと水には溶けない物である
が、これを羊毛などに使用出来るように予め水可溶性に
したバット染料が市販されている。この水可溶性バット
染料をヒドロキシエチルメタアクリレートを主要モノマ
ー成分とする樹脂の染色に取り入れた染色方法が特公昭
59−39553号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
に記載の染色方法によれば、コンタクトレンズ中心部の
着色濃度が周辺部に比較してきわめて薄くなってしま
い、染色ムラが出来る。水可溶性バット染料の種類によ
っては染料の濃度を高くしても、ある一定の着色濃度に
達すると、それよりも濃く着色することが出来ないとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、このような事情を背景にして成
されたものであって、その目的とするところは、ヒドロ
キシエチルメタアクリレートを主要モノマー成分とする
含水性ソフトコンタクトレンズを水可溶性バット染料に
て染色ムラがなく、所望の濃度で染色するための染色方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ヒ
ドロキシエチルメタアクリレートを主要モノマー成分と
する含水性ソフトコンタクトレンズを水可溶性バット染
料にて染色するに際して、水可溶性バット染料を含む染
色液中に低級アルコールを存在させることを特徴とする
含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法に関するもの
である。
【0007】本発明の染色方法に適用されるレンズ素材
としては、従来から知られているヒドロキシエチルメタ
アクリレートを主要モノマー成分とする含水性ソフトコ
ンタクトレンズが用いられる。そして、このレンズ素材
は、その所定部位に対する染色に先立って含水状態とさ
れて、染色操作に適用される。本発明に用いられる水可
溶性バット染料としては、目的とする色相に応じて公知
の各種の水可溶性バット染料が適宜に選択、使用され
る。例えばバットオレンジ1、2、3、5、7、13、
バットイエロー2、バットレッド1、10、13、バッ
トブルー3、4、5、6、バットグリーン1、3、バッ
トブラウン3、9、などの大部分のバット染料の使用が
可能である。そして、その様な水可溶性バット染料の濃
度は、染料の種類、目的とする色相などによって適宜に
選択され、染料が均一に溶解される濃度において用いら
れるものであるが、0.01〜10重量%程度の濃度に
おいて添加されるのがよい。
【0008】本発明はヒドロキシエチルメタアクリレー
トを主要モノマー成分とする含水性ソフトコンタクトレ
ンズを水可溶性バット染料にて染色するに際して、その
染色液の中に含水性ソフトコンタクトレンズを膨潤させ
る為に膨潤剤を用いることが必要である。膨潤剤の例と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール等の低
級アルコールが用いられる。
【0009】本発明において膨潤剤として用いられる低
級アルコールとしてメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール等が挙げられるが、そ
の中でも水に対する溶解度の高いメタノール、エタノー
ル、プロパノールがより好ましい。低級アルコールは染
色液中2〜35重量%濃度に添加され、これによってソ
フトコンタクトレンズ素材の良好な染色が実現され得る
のである。この染色液中における低級アルコールの濃度
が低すぎると、余り効果がなく、染色ムラを起こす場合
が生じ、また、高すぎるとレンズが膨潤しすぎてしま
う。この膨潤剤を用いた染色方法においては、染色後膨
潤したレンズを生理的食塩水中に浸漬し、含水性ソフト
コンタクトレンズ内に取り込まれていた液を生理的食塩
水に置換することにより元の大きさに戻すのであるが、
この際、含水性ソフトコンタクトレンズが膨潤しすぎて
いると元の大きさに戻したとき、変形などを起こしやす
いのである。
【0010】本発明者の知見によれば、水可溶性バット
染料を水に溶解した液を染色液とした場合、コンタクト
レンズの中心部が濃く染まらず染色ムラを生じてしまう
が、低級アルコールを添加することによってコンタクト
レンズが膨潤し、バット染料が十分にコンタクトレンズ
の内へ取り込まれ、均一な染色ができるのである。本発
明において染色濃度を一律にして、低級アルコールの濃
度と得られた着色レンズの着色濃度をプロットしてゆく
と、アルコール濃度に比例して着色濃度は増大してゆく
のであるが、15重量%以上になると、その傾きがゆる
やかになる。また、2重量%以下であると急激にこの低
級アルコールの添加効果が減少してしまう。したがっ
て、低級アルコールの添加により所望の着色濃度を得る
ためには、2〜15重量%の添加濃度が好ましい。
【0011】さらに、膨潤剤として低級アルコールを添
加させることに付随する利点としては、その添加配合に
よって、水可溶性バット染料の溶解性が更に高くなるた
め、加温や超音波処理などによる溶解促進操作が不要に
なることがあげられる。本発明においては、染色液中に
含水性ソフトコンタクトレンズを浸漬するに際して、そ
の染色液を攪拌、振蘯などにより流動状態とし、そこへ
含水性ソフトコンタクトレンズを投入することによっ
て、染色液の入った容器と含水性ソフトコンタクトレン
ズまたは含水性ソフトコンタクトレンズどうしが密着し
ないようにすることがより好ましい。含水性ソフトコン
タクトレンズの全面染色をする時に、染色液の入った容
器と含水性ソフトコンタクトレンズまたは含水性ソフト
コンタクトレンズどうしが密着してしまったりすると、
その接合部に染色ムラや染色モレを生じやすいからであ
る。
【0012】水可溶性バット染料は、それ自体は比較的
安定であるが、一度水に溶解した物は空気酸化を受けや
すく、水に不溶性の化学構造になってしまう。その結
果、水可溶性にしたバット染料の濃度が経時的に低下し
てしまっては、コンタクトレンズのように多種少量生産
するものを染色するためには、染色濃度の不均一化をも
たらし、品質管理の上から見ると不都合である。本発明
による染色方法にあっては、水に溶解した水可溶性バッ
ト染料が経時的に空気酸化を受けて水に不溶性の化学構
造になることにより染色に有効な染料の濃度が下がるの
を防ぐために、染色液に亜硫酸ソーダ、ヒドロキノン、
没食子酸等の酸化防止剤を配合することが望ましい。酸
化防止剤の添加量としては、必要十分な酸化防止効果を
得るために0.1〜10重量%の範囲内において配合、
使用される。
【0013】本発明の染色法は、従来から知られている
レンズ素材の各種の染色手法に適用することが出来る。
前述したコンタクトレンズの全面染色はもとより、例え
ば、特開昭57−120912号公報等に記載されてい
るスクリーン捺染法、特開昭53−45253号公報等
に記載されている多孔質スタンプを用いた方法、シリコ
ンバット等を用いた転写法にも適用できる。
【0014】また、染色液の含浸されたレンズ素材には
酸化処理が施される。つまり、水に溶解した状態でコン
タクトレンズのポリマー内部に取り込まれたバット染料
(ロイコ化合物)を酸化する事によって、コンタクトレ
ンズのポリマー内部で水に不溶な化学構造とし、これを
もって染色を行うのである。この酸化処理は、硫酸、酢
酸などの酸の存在下、亜硝酸ナトリウム等の酸化促進助
剤を用いて容易に行われる。硫酸、酢酸などの酸の濃度
としては、0.1〜1重量%、亜硝酸ナトリウム等の酸
化促進助剤の濃度としては0.5〜1重量%が効果的で
あるが、時間をかけて酸化するのであれば、もっと薄い
濃度でも可能である。
【0015】このような染色操作は、従来と同様に0〜
100℃の範囲において可能であるが、室温付近の温度
下に於いて行うことが操作の容易性の観点から推奨され
るものである。この様にして染色された含水性ソフトコ
ンタクトレンズは生理的食塩水中に浸漬し、含水性ソフ
トコンタクトレンズ内に取り込まれていた液を生理的食
塩水に置換することにより、膨潤した状態から元の大き
さに戻すのであるが、この時熱をかける等の処理はせ
ず、含水性ソフトコンタクトレンズが自然にもとの大き
さに戻るのを待ったほうが良い結果が得られる。加熱な
どにより強制的に戻そうとすると、変形等を起こすこと
があるからである。生理的食塩水中で元の大きさに戻す
のに必要な時間は30〜60分間である。大方のレンズ
は約30分程でもとに戻るが、ハイパワーレンズのよう
に厚みのあるレンズには、60分程を要する。こうした
工程の後、最終段階として精製水中で煮沸することによ
り、存在しうる染料の未反応体および酸化に使用した薬
品の残留物を含水性ソフトコンタクトレンズから完全に
追い出すと共に、染料分子の配向性を高め、染料の色味
を統一する。
【0016】
【実施例】以下に本発明のいくつかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにする事とするが、本発明が
そのような実施例の記載によって何らの制約を受けるも
のではない。
【0017】
【実施例1】染色液として、Solubilised
Vat Blue 5(ソルビライズド・バットブルー
5)、0.05g、亜硫酸ソーダ0.5gを5重量%エ
タノール約90ミリリットルに攪拌して溶解し、更に5
重量%エタノールを加えて全量を100gとした。
【0018】酸化液として、亜硝酸ナトリウム1gを精
製水約90ミリリットルに攪拌して溶解し、これに濃硫
酸1ミリリットルを加え、さらに精製水を加えて全量を
100gとした。含水状態としたヒドロキシエチルメタ
アクリレートからなる含水性ソフトコンタクトレンズを
保存されていた生理的食塩水中から取り出し、これをマ
グネチックスターラーを用いて攪拌させた上記染色液中
に静かに投入し、染色液を含浸させた。5分間攪拌させ
たのち染色液から含水性ソフトコンタクトレンズを取り
出し、表面に付着した染色液を水洗した。これを攪拌さ
せた上記酸化液中に静かに投入し5分間浸漬させ、含水
性ソフトコンタクトレンズに取り込まれた染料を酸化さ
せた。酸化処理後、含水性ソフトコンタクトレンズを酸
化液から取り出し、表面に付着した酸化液を水洗し、生
理的食塩水中に30分間放置したのち、精製水中で30
分間煮沸した。
【0019】
【比較例1】染色液として、Solubilised
Vat Blue 5、0.05gに精製水を加えて全
量を100gとし、攪拌して染料を溶解した。酸化液と
して、亜硝酸ナトリウム1gを精製水約90ミリリット
ルに攪拌して溶解し、これに濃硫酸1ミリリットルを加
え、さらに精製水を加えて全量を100gとした。以
下、実施例1と同様の方法で含水性ソフトコンタクトレ
ンズを染色した。
【0020】その結果、実施例1においては、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートからなる含水性ソフトコンタ
クトレンズを染色ムラがなく、しかも一定の濃度で青色
に染色することが出来た。そして、染色液作製3日後に
同液で同様の染色を行い、染色液作製日に染色したもの
と比較したところ、染色液作製日に染色したものと同着
色濃度で染色することが出来た。染色されたコンタクト
レンズの色は、高圧蒸気滅菌処理(121℃、20分)
に安定であり、コンタクトレンズ洗浄剤による繰り返し
洗浄、および蛋白質分解酵素剤による繰り返し洗浄に対
しても安定であった。
【0021】それに対し、水可溶性バット染料を含む染
料液中に低級アルコールおよび酸化防止剤を存在させて
いない比較例1において得られた着色レンズは、レンズ
の中心部の着色濃度が周辺部に比較してきわめて薄く、
染色ムラを生じてしまった。また、染色液作製3日後に
同液で同様の染色を行い、染色液作製日に染色したもの
と比較したところ、染色濃度が非常に薄くなってしまっ
た。この染色濃度の薄くなってしまったレンズ8枚を重
ねたものと、染色液作製日に染色したもの1枚がほぼ同
濃度であった。
【0022】
【実施例2】染色液として、Solubilised
Vat Green 1、0.1g、亜硫酸ソーダ0.
5gを5%エタノール約90ミリリットルに攪拌して溶
解し、更に5%エタノールを加えて全量を100gとし
た。酸化液として、亜硝酸ナトリウム1gを精製水約9
0ミリリットルに攪拌して溶解し、これに濃硫酸1ミリ
リットルを加え、さらに精製水を加えて全量を100g
とした。
【0023】含水状態としたヒドロキシエチルメタアク
リレートからなる含水性ソフトコンタクトレンズを保存
されていた生理的食塩水中から取り出し、これをマグネ
チックスターラーを用いて攪拌させた上記染色液中に静
かに投入し、染色液を含浸させた。5分間攪拌させたの
ち染色液から含水性ソフトコンタクトレンズを取り出
し、表面に付着した染色液を水洗した。これを攪拌させ
た上記酸化液中に静かに投入し5分間浸漬させ、含水性
ソフトコンタクトレンズに取り込まれた染料を酸化させ
た。酸化処理後、含水性ソフトコンタクトレンズを酸化
液から取り出し、表面に付着した酸化液を水洗し、生理
的食塩水中に30分間放置したのち、精製水中で30分
間煮沸した。
【0024】
【比較例2】染色液として、Solubilised
Vat Green 1、0.1g、亜硫酸ソーダ0.
5gに精製水を加えて全量を100gとし、攪拌して染
料を溶解した。酸化液として、亜硝酸ナトリウム1gを
精製水約90ミリリットルに攪拌して溶解し、これに濃
硫酸1ミリリットルを加え、さらに精製水を加えて全量
を100gとした。以下、実施例2と同様の方法で含水
性ソフトコンタクトレンズを染色した。
【0025】
【比較例3】染色液として、Solubilised
Vat Green 1、10g、亜硫酸ソーダ0.5
gに精製水を加えて全量を100gとし、攪拌して染料
を溶解した。酸化液として、亜硝酸ナトリウム1gを精
製水約90ミリリットルに攪拌して溶解し、これに濃硫
酸1ミリリットルを加え、さらに精製水を加えて全量を
100gとした。以下、実施例2と同様の方法で含水性
ソフトコンタクトレンズを染色した。
【0026】その結果、実施例2においては、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートからなる含水性ソフトコンタ
クトレンズを染色ムラがなく、しかも一定の濃度で緑色
に染色することが出来た。染色されたコンタクトレンズ
の色は、高圧蒸気滅菌処理(121℃、20分)に安定
であり、コンタクトレンズ洗浄剤による繰り返し洗浄、
および蛋白質分解酵素剤による繰り返し洗浄に対しても
安定であった。
【0027】それに対し、水可溶性バット染料を含む染
料液中に低級アルコールを存在させていない比較例2に
おいて得られた着色レンズは、レンズ全体の着色濃度が
きわめて薄く、この比較例2によって得られたレンズ1
00枚を重ねたものと、実施例2によって得られたレン
ズ1枚がほぼ同着色濃度であった。さらに、比較例3に
おいては、水可溶性バット染料を含む染料液中に低級ア
ルコールを存在させないで、水可溶性バット染料の配合
量を実施例2の100倍にする事によって実施例2と同
着色濃度にすることを試みたが、得られた着色レンズの
色は比較例2に比較すればやや濃くはなったものの、実
施例2と比較するときわめて薄いものであった。
【0028】
【実施例3】染色液として、Solubilised
Vat Green 5、0.1gを15重量%エタノ
ール100gに攪拌して溶解した。酸化液として亜硝酸
ナトリウム1gを精製水約90mlに攪拌して溶解し、
これに濃硫酸1ミリリットルを加え、さらに精製水を加
えて全量を100gとした。
【0029】含水状態としたヒドロキシエチルメタアク
リレートからなる含水性ソフトコンタクトレンズ10枚
を、保存されていた生理的食塩水中から取り出し、実施
例1と同様の方法で染色した。その結果、染色したすべ
ての含水性ソフトコンタクトレンズは染色ムラがなかっ
た。
【0030】
【実施例4】染色液として、Solubilised
Vat Green 5、1.0gを5重量%エタノー
ル100gに攪拌して溶解した外は、実施例3と同様に
して染色した。その結果、染色したすべてのヒドロキシ
エチルメタアクリレートからなる含水性ソフトコンタク
トレンズは染色ムラがなかった。
【0031】また、実施例3で染色したレンズ10枚と
実施例4で染色したレンズ10枚を生理的食塩水を入れ
たシャーレに入れ、白紙をおいて観察した所ほぼ同着色
濃度であった。
【0032】
【実施例5】染色液として、Solubilised
Vat Green 5、10gを30重量%エタノー
ル90gに攪拌して溶解した外は実施例1と同様にして
染色した。その結果、ヒドロキシエチルメタアクリレー
トからなる含水性ソフトコンタクトレンズを染色ムラが
なく、濃い青色に染色することが出来た。
【0033】
【発明の効果】本発明の染色方法によって、ヒドロキシ
エチルメタアクリレートを主要モノマー成分とする含水
性ソフトコンタクトレンズを水可溶性バット染料にて染
色ムラがなく、所望の濃度で染色することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ヒドロキシエチルメタアクリレートを主要
    モノマー成分とする含水性ソフトコンタクトレンズを水
    可溶性バット染料にて染色するに際して、水可溶性バッ
    ト染料を含む染色液中に低級アルコールを存在させるこ
    とを特徴とする含水性ソフトコンタクトレンズの染色方
    法。
JP3179384A 1991-07-19 1991-07-19 含水性ソフトコンタクトレンズの染色方法 Withdrawn JPH0533273A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001290025A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Nitto Denko Corp 偏光板及びその製造方法と液晶表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19981008