JPH0533143Y2

JPH0533143Y2 -

Info

Publication number: JPH0533143Y2
Application number: JP1990086258U
Authority: JP
Priority date: 1990-08-16
Filing date: 1990-08-16
Publication date: 1993-08-24
Anticipated expiration: 2003-08-24
Also published as: JPH0444923U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はベツドのサイドフレームに支柱を介し
てがたつくことなく取り付けるようにしたベツド
用付属品の保持構造に関するものである。

（従来の技術）病院において、ベツドのサイドフレームは、治
療に不可欠な医療器具や、その他付属品を取り付
けるための基台として盛んに利用され、治療の際
のスペース確保に役立つている。

例えば、ベツド用付属品の１つとして、側柵は
患者の身体がベツドから落下するのを防止するも
のであることは周知の通りである。このような側
柵は、患者が仰臥状態にあるときは、有効に機能
するがベツドの乗り降りの際にはじやまとなる。

また、患者がベツド上で体位を移動する際、補
助となるための掴まるものが必要である。そこ
で、側柵に介助器具としての機能をもたせたもの
が提案されてきている。

そのような側柵として、例えば、サイドフレー
ムに一つの支柱を取り付けて、この支柱に必要に
応じて柵部材を固定したり、回動可能に取付け構
成したものがある。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、サイドフレームに一つの支柱に
よつて、取り付け保持するようになつているた
め、使用を重ねるうちに柵部材の回動によつて、
支柱の取付けが弛んでくることがあり、せつかく
の機能が発揮できないこととなる。

本考案はこのような課題に鑑みてなされたもの
である。

（課題を解決するための手段）前記した課題を解決するために、本考案は、ベ
ツド用付属品の支柱を、サイドフレームに穿設し
た少なくとも断面形状の一部を非円形とした嵌合
孔、又はサイドフレームに植設された少なくとも
断面形状の一部を非円形とした嵌合孔を有する受
け具によつて支持する構成とし、前記支柱の断面
形状を嵌合孔に対応させたことを特徴とするもの
であります。

（作用）本考案によれば、サイドフレームにおける嵌合
孔の少なくとも一部分を非円形状に形成すると共
に、その支柱の嵌合孔に対応する部位を同形状に
形成したため、支柱はサイドフレーム上にて、回
動することなく、ベツド用付属品を保持すること
ができる。

また、少なくても一部の断面形状を非円形とし
た嵌合孔を形成した受け具を装着するようにすれ
ば、従前のベツドのサイドフレームに形成された
円形の孔に対応させることもできる。

（実施例）次に、本考案にかかるベツド用付属品の保持構
造を適用した側柵について、１実施例を挙げ、添
付の図面を参照しながら以下説明する。

第１図において、参照符号１は側柵を示し、こ
の側柵１は、支柱２と、柵部材３とから構成され
る。前記支柱２は、後述するベツドのサイドフレ
ームに穿設された嵌合孔に嵌合する嵌合部４と、
前記柵部材３を回動可能に保持する保持部５とか
らなる。前記嵌合部４は断面多角形状（６角形）
を呈し、保持部５は、保持孔６において、柵部材
３を脱落しないように必要に応じて回動状態に保
持しておいたり、柵として固定したりする操作ノ
ブ７を具備する。なお、前記嵌合部４は一部が断
面６角形状に形成したものでもよい。また、断面
形状が他の多角形か、真円形状以外の形状でもよ
い。

前記柵部材３は、前記保持部５の保持孔６に嵌
合する軸部８を有している。この軸部８には、前
記操作ノブ７が保持部５を介して螺合するための
孔９が設けられている。

かかる構成の側柵１の支柱２が取り付けられる
ベツド１０のサイドフレーム１１には、断面６角
形状を呈した支柱２の嵌合部４に対応するよう
に、断面６角形状を呈した嵌合孔１２が穿設され
ている。

また、この嵌合孔１２を他の多角形状か、真円
形状以外の形状としてもよい。さらに、少なくて
も一部の断面形状を断面６角形状または、他の多
角形状か、真円形状以外の形状としてもよい。

以上のような側柵１の保持構造によれば、支柱
２は回動することはなく保持することができ、介
助具として、また、通常の側柵として機能を発揮
することができる。

また、前記嵌合孔１２をサイドフレーム１１に
複数形成すれば、それぞれ、異なつた位置に側柵
１を取り付けることができる。また、他のベツド
用付属品を側柵１と同時に取り付けることも可能
である。このようにすれば、ベツド１０まわりの
スペースが付属品によつて、狭まることなく、介
護や治療をするうえで何ら支障となることはな
い。

次に、第３図に別の実施例にかかる側柵１の保
持構造を示す。これは、ベツド１０のサイドフレ
ーム１１に形成された通常の孔２０に、受け具２
１を装着するようにしたものである。この受け具
２１は断面形状が６角形とした嵌合孔２２が形成
されたものである。また、前記受け具２１の嵌合
孔２２は、他の多角形状に形成してもよいし、真
円形状以外の形状に形成してもよい。さらに、前
記嵌合孔２２の一部の断面形状を真円形状以外の
形状に形成してもよい。例えば、第４図に示すよ
うに、上半分の断面形状を大径を有する６角形と
した受け具２３が挙げられる。

以上、受け具２１、受け具２３を装着するよう
にした保持構造にあつても、側柵１他、他のベツ
ド用付属品を回動することはなく保持することが
でき、介助具として、また、通常の側柵として機
能を発揮することができる。

（考案の効果）本考案によれば、サイドフレームにおける嵌合
孔の少なくとも一部分を非円形状に形成すると共
に、その支柱の嵌合孔に対応する部位を同形状に
形成したため、支柱はサイドフレーム上にて、回
動することなく、ベツド用付属品を保持すること
ができる。

また、少なくても一部の断面形状を非円形とし
た嵌合孔を形成した受け具を装着するようにすれ
ば、従前のベツドのサイドフレームに形成された
円形の孔にも対応可能である。

以上、本考案にかかるベツド用付属品の保持構
造の構成はシンプルでありコスト的には問題がな
いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるベツド用付属品の保持
構造を適用した側柵の１実施例を示す側面図、第
２図は第１図に示す側棚の保持構造の斜視説明
図、第３図、第４図は本考案にかかるベツド用付
属品の保持構造の別の実施例を示す斜視説明図で
ある。１……側柵、２……支柱、３……柵部材、４…
…嵌合部、５……保持部、６……保持孔、７……
操作ノブ、８……軸部、９……孔、１０……ベツ
ド、１１……サイドフレーム、１２……嵌合孔、
２０……孔、２１……受け具、２２……嵌合孔、
２３……受け具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ベツド用付属品の支柱を、サイドフレームに穿
設した少なくとも断面形状の一部を非円形とした
嵌合孔、又はサイドフレームに植設された少なく
とも断面形状の一部を非円形とした嵌合孔を有す
る受け具によつて支持する構成とし、前記支柱の
断面形状を嵌合孔に対応させたことを特徴とする
ベツド用付属品の保持構造。